JPH07292172A - 再生樹脂組成物の製造方法及び該組成物を用いた多層成形品 - Google Patents

再生樹脂組成物の製造方法及び該組成物を用いた多層成形品

Info

Publication number
JPH07292172A
JPH07292172A JP9121294A JP9121294A JPH07292172A JP H07292172 A JPH07292172 A JP H07292172A JP 9121294 A JP9121294 A JP 9121294A JP 9121294 A JP9121294 A JP 9121294A JP H07292172 A JPH07292172 A JP H07292172A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
kpp
sheet
composition
recycled resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9121294A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikuni Aoyanagi
禎城 青柳
Mikio Yoshioka
幹雄 吉岡
Kunio Bizen
邦男 備前
Tetsuya Aya
哲也 綾
Minoru Kayano
稔 柏野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp, Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP9121294A priority Critical patent/JPH07292172A/ja
Publication of JPH07292172A publication Critical patent/JPH07292172A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (I)ポリプロピレン、(II)接着性樹脂お
よび(III)エチレン−ビニルアルコール共重合体もし
くはポリアミドの3種類の樹脂を含有する組成物を多層
構造に成形した後に回収して再利用するにあたり、多層
構造物の回収物を粉砕し、相溶化剤を添加して以下の条
件(イ)前記のAdおよびKPPがPPの不飽和カルボ
ン酸もしくはその誘導体の変性物およびエチレン共重合
体ゴムを含有し、該Adと該KPPを合計したものは、
前記エチレン共重合体ゴムとしてエチレン−プロピレン
共重合体ゴムおよびエチレン−ブテン共重合体ゴムを含
有し、且つ(ロ)特定の式を満たすように調整すること
を特徴とする再生樹脂組成物の製造方法及び該樹脂組成
物を再生樹脂層として成形することを特徴とする多層ま
たは単層の成形物。 【効果】 本発明によれば、ポリプロピレンと非相溶で
ある酸素バリアー性の樹脂層を含む成形品を全量回収
し、再利用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はポリプロピレン(以下P
Pと略称する。)、接着性樹脂(以下Adと略称す
る。)およびエチレン−ビニルアルコール共重合体もし
くはポリアミド(以下PAと略称する。)の3種類の樹
脂を含有する組成物を多層フィルムまたはシート等の多
層構造に成形した後の、あるいはそれをさらに多層容器
に成形する際の、多層成形品のいわゆるバリ(スクラッ
プ)等の成形工程からの回収物を再利用する場合におい
て、有用な再生樹脂組成物を製造する方法および該再生
樹脂組成物を再生樹脂層として成形した単層または多層
の成形物に関する。さらに詳しくは、前記の3種類の樹
脂組成物を多層構造に成形した後に、再利用する場合に
おいて、相溶性が良好で、また共押出性にも優れたポリ
プロピレン系再生樹脂組成物の製造方法および該ポリプ
ロピレン系再生樹脂組成物を再生樹脂層として成形した
単層または多層の成形物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、食品用プラスチック容器等の成形
品においては、通常単一樹脂ではその要求特性を満足さ
せることができないため、それぞれの機能を分担した層
からなる多層シートや多層フィルム等の多層構造品が用
いられることが多くなってきた。典型的な例として強度
物性を受け持つポリオレフィン(以下POと略称す
る。)樹脂と酸素バリアー性を受け持つEVOHやPA
及びそれらの間の接着性を付与するための不飽和カルボ
ン酸又はその誘導体変性PO樹脂の3種類以上からなる
多層成形品を挙げることができる。
【0003】一方、これら多層成形品を製造する際に必
然的に発生する、例えばシート成形におけるシートの打
ち抜き屑(バリ)やブロー成形におけるピンチオフ部の
バリや製品をトリミングする際に生ずるトリミング屑等
のいわゆるスクラップは原料歩留まりを40〜70%に
低下させている要因となっており、このスクラップの再
利用は経済的見地のみならず、省資源や地球環境保護の
観点からも解決が望まれている重要な問題である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】単一樹脂成形品の場合
はスクラップの再利用も格別の困難を伴わないが、多層
構造成形品の場合は溶融混練時に特性の異なった複数の
樹脂が混ざり合うため様々な問題が発生する。中でもP
Oと酸素バリアー性樹脂であるEVOHまたはPAから
なるスクラップをそのまま溶融混練して再生層として使
用するとEVOHやPAがPOとの相溶性に乏しいた
め、成形時の流れムラ発生による成形品の外観不良、
再生樹脂層内の層内剥離による成形品の強度低下、
層厚み分布不良に基づく保存性能の低下等の不都合な現
象が生ずる。この現象はPOとEVOHまたはPAとの
接着層樹脂の存在によりその接着効果のため多少とも改
善される傾向にはあるものの、高い酸素バリアー性を望
む場合等で必然的にバリアー層の厚みを厚くしなければ
ならない場合か、また一定レベルの酸素バリアー性を確
保しつつ、厚みの薄い容器を作る場合(即ち、成形品中
のバリア−樹脂の含有率が大きくなる等では場合)にお
いては、それらのスクラップを再利用するに際し同上の
成形困難性が増大してくる。一方、多層シート等から深
絞りの多層容器を作る場合、シートの再加熱によるアウ
トライン熱成形(固相成形)及びインライン溶融成形の
いずれの場合でも、該シートが厚みのみならず多層構造
物全体として均質であることが必要であり、この時、シ
ート段階で一見均質に見えても、前述した様な成形時の
流れムラ等が少しでも存在すると、容器成形した場合に
不均質・欠陥部分は拡大される傾向にある。即ち、多層
容器を作る場合には、シートに比べより高い均質性が必
要となる。しかもスクラップを全量、バージンPOでの
希釈無しに利用しようとすると、工業的な無限回リサイ
クル時の再生原料中に占めるバリアーレジン含有量は一
層増し、上記トラブルが激しくなる。更に、この状況は
シートからの丸形状の容器成形等スクラップの発生率が
増大するほど大きくなってくるので製造技術面での本現
像の解決は強く望まれてきた。
【0005】これまでに、これらの諸問題を解決すべく
様々な方法が提案されている。いくつか例を挙げると特
開昭63−237924や特開平1−294748にみ
られるスクラップとバージンPOとをブレンドする方
法、特開平2−243320にみられるバリアー層レジ
ン用押出機にスクラップを導入する方法、特開昭62−
68743、特開昭63−46247にみられるEVO
Hの熱劣化を押さえるべくPP樹脂にアルカリ土類金属
系安定剤を添加する方法、特開平2−140280にみ
られるPP/EVOHまたはPP/PA間に特定のAd
を用いる方法、さらには特開平5−125232にみら
れる、ある値以上のメルトインデックスを持つ不飽和カ
ルボン酸変性ポリオレフィンを相溶化剤として一定量以
上スクラップに混合することを特徴とする方法等が知ら
れている。
【0006】これらの方法は、例えばスクラップにバー
ジンPOをブレンドする方法では系外に発生するスクラ
ップの処理が問題となり、バリアー層へスクラップをブ
レンドする方法ではバリアー性の低下を伴う問題があ
り、またPP樹脂にアルカリ土類金属系安定剤を添加す
る方法や特定のAdを接着層に用いる方法等では、実質
上の相溶性改良効果が少ないために、工業的に無限回リ
サイクルをさせた場合の再生層内接着力が弱く層内剥離
を生ずる問題があり、また不飽和カルボン酸変性ポリオ
レフィンを相溶化剤としてスクラップに一定濃度以上添
加する方法は相溶性は確かに良化するものの、KPPの
内容及び添加濃度に十分配慮しないと共押出成形性が低
下して不安定流動が生じ、外観及び品質に勝れた製品が
得られにくい等全ての点で工業的、実用的に十分満足の
いく結果は未だ得られていないのが現状である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、PP/E
VOH系またはPP/PA系の、相溶性の乏しい多層構
造をとっている成形バリ(スクラップ)を全量回収し、
しかもバージンPPによる希釈無しに樹脂ブレンド物を
再生層とする共押出成形技術における上述したような相
溶性不良トラブル及び成形トラブルを、ともに解消すべ
く原料面及び成形面から詳しく検討した結果、KPP添
加による相溶化効果と該再生層と他のバージン原料層と
の共押出多層成形性との間には相反する一面があり、再
生層材料中に含まれる多少とも相溶化機能を持つAd及
びスクラップに添加するKPPの原料組成、不飽和カル
ボン酸またはその誘導体のグラフト量ならびにAd及び
KPPの該再生層材料中含有量との関係においてある条
件範囲の場合にのみ総合的に良好であることを見出し本
発明を完成した。即ち、本発明の要旨は、
【0008】(1)(I)ポリプロピレン(以下PPと
略称する。)、(II)接着性樹脂(以下Adと略称す
る。)および(III)エチレン−ビニルアルコール共重
合体(以下EVOHと略称する。)もしくはポリアミド
(以下PAと略称する。)の3種類の樹脂を含有する組
成物を多層構造に成形した後に回収して再利用するにあ
たり、多層構造物の回収物を粉砕し、相溶化剤(以下K
PPと略称する。)を添加して以下の条件(イ)前記の
AdおよびKPPがPPの不飽和カルボン酸もしくはそ
の誘導体の変性物およびエチレン共重合体ゴムを含有
し、該Adと該KPPを合計したものは、前記エチレン
共重合体ゴムとしてエチレン−プロピレン共重合体ゴム
(以下EPRと略称する。)およびエチレン−ブテン共
重合体ゴム(以下EBRと略称する。)を含有し、且つ
(ロ)以下の式(A)
【0009】
【数3】
【0010】(ここで、〔CML〕AdはAdの不飽和カ
ルボン酸またはその誘導体グラフト量(ppm)を表
し、〔Ad〕は再生樹脂全組成物中のAd成分量(wt
%)を表し、〔PP〕AdはAd中のPP成分比(wt%
/100)を表し、〔CML〕KP P はKPP中の不飽和
カルボン酸またはその誘導体グラフト量(ppm)を表
し、〔KPP〕は再生樹脂全組成物中のKPP成分量
(wt%)を表し、〔PP〕 KPP はKPP中のPP成分
比(wt%/100)を表し、〔EVOH〕は再生樹脂
全組成物中のEVOH成分量(vol%)を表し、〔P
A〕は再生樹脂全組成物中のPA成分量(vol%)を
表す。)および式(B)
【0011】
【数4】O<〔EPR〕≦30 且つ、0<〔EBR〕
≦30 …(B)
【0012】(ここで、〔EPR〕は再生樹脂全組成物
中に含まれるAd+KPPの合計量に対するその中のE
PR含有率(wt%)を表し、〔EBR〕は再生樹脂全
組成物中に含まれるAd+KPPの合計量に対するその
中のEBR含有率(wt%)を表す。)を満たすように
調整することを特徴とする再生樹脂組成物の製造方法、
【0013】(2)(I)ポリプロピレン、(II)接着
性樹脂および(III)エチレン−ビニルアルコール共重
合体もしくはポリアミドの3種類の樹脂を含有する組成
物を多層構造に成形した後に回収して再利用するにあた
り、多層構造物の回収物を粉砕し、相溶化剤を連続的に
添加ブレンドし、再生用成形機ホッパーに投入すること
を特徴とする(1)に記載の再生樹脂組成物の製造方
法、
【0014】(3)(I)ポリプロピレン、(II)接着
性樹脂および(III)エチレン−ビニルアルコール共重
合体もしくはポリアミドの3種類の樹脂を含有する組成
物を多層構造に成形した後に回収して再利用するにあた
り、多層構造物の回収物を粉砕し、相溶化剤を添加して
製造された(1)〜(2)に記載の再生樹脂組成物を再
生樹脂層として成形することを特徴とする多層または単
層の成形物、
【0015】(4)ポリプロピレンを両表面層に、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体もしくはポリアミドを
中間バリアー層に、接着性樹脂を該中間バリアー層の両
側接着層に、(3)に記載の再生樹脂層を前記両表面層
またはそのどちらか一方の表面層に内接する内層に配置
することを特徴とする再生樹脂層含有多層シートまたは
フィルム、
【0016】(5)(3)に記載の再生樹脂層を両表面
層に、エチレン−ビニルアルコール共重合体またはポリ
アミドを中間バリアー層に、接着性樹脂を前記の2種の
層の間の介在層に配置することを特徴とする再生樹脂層
含有多層シートまたはフィルム、 (6)ポリプロピレンを両表面層に、(3)に記載の再
生樹脂層を中間層に配置することを特徴とする再生樹脂
層含有多層シートまたはフィルム、 (7)(3)に記載の再生樹脂層からなる単層シートま
たはフィルム、 (8)(4)〜(5)に記載のシートまたはフィルムの
少なくとも片側表面にポリエステルまたはポリカーボネ
ートからなる保香性樹脂層を設けた再生樹脂層含有保香
性多層または単層のシートまたはフィルムおよび (9)(4)〜(8)記載のシートまたはフィルムをア
ウトライン熱成形またはインライン溶融成形することに
より製造された再生樹脂層含有の多層または単層の容器
に存する。 本発明の内容を詳しく説明すると以下のようである。
【0017】すなわち、PP、Ad、EVOHまたはP
Aの少なくとも3種類の樹脂からなる多層成形物のバリ
(スクラップ)を回収し再利用するにあたり、該スクラ
ップ粉砕物中のPPとEVOHもしくはPPとPAとの
相溶性を上げるには、バージン原料系に存在する多少と
も相溶性改良効果を持つAdだけでは極めて不十分であ
り、工業的に効率良く解決する方法として基本的にはA
dと同種のPPを主体とする樹脂に比較的官能基密度を
高めたKPPをスクラップ粉砕物の好ましい範囲で後添
加ブレンドしたものを再生層用成形機ホッパーに投入す
るのが原料コスト面・製造工程の簡略化という面から好
ましい。KPPをスクラップ中に後添加せずに、元々の
原料成分に含まれる多少とも相溶化機能を有するAdを
多量に入れるという考えもあるが、この方法は下記の理
由により好ましくない。
【0018】Adは通常接着性の乏しい樹脂層間の共
押出成形時の接着層として使われるため、その役割上不
飽和カルボン酸またはその誘導体のグラフト量は本発明
のKPP程通常多くなく(グラフト量が多過ぎると却っ
て接着性が低下することや、その他のデメリットが出て
くる)、そのため多量に入れても再生層材料中での相溶
化効果は大きくない。
【0019】また、相溶化効果を上げるべくことさら
多量に入れると、共押出成形時の粘度バランス・圧力バ
ランスがくずれて成形性が阻害されるみならず、PPに
比べて高価なAd層の量が多いという経済的無駄が生ず
る。また、再生用樹脂組成物中に存在する、PPに非相
溶であるEVOHやPAの単位量当たりの不飽和カルボ
ン酸またはその誘導体の、本発明を実施する上での効果
的な濃度は、相溶性を発現するAd及びKPPの存在量
に依存するものの、それらの単純な算術和ではなく、元
々の再生層材料に含まれているAdに起因する効果より
も後からスクラップ粉砕品に添加するKPPによる効果
の方が大きく、更に該効果がそれらAd及びKPPその
ものの含有量に比例するのではなく、それらの樹脂中の
PP成分量に比例することが解った。さらに、その相溶
化効果の発現はもちろん、もう一つの重要な特性である
共押出成形性をも厳密に評価したところ、一般にPPに
不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性させたものは
樹脂それ自体の溶融粘度が大きく減少する傾向にあるも
のの、実際にKPPをある量まで添加した場合、添加量
の増加と共にむしろ該再生材料全体の溶融粘度が増大
し、それと共に共押出成形性が向上し、その量を越える
と該溶融粘度が減少することが解り、ある範囲を越えて
溶融粘度が低下した再生樹脂組成物を再生層とする共押
出多層成形では相溶化と別次元の成形トラブルが生ずる
ことが解った。総合的に相溶化効果の発現する下限濃度
と高流動化による成形性不良の生ずる上限濃度の範囲を
示した式が下記式(A)である。
【0020】
【数5】
【0021】(ここで、〔CML〕AdはAdの不飽和カ
ルボン酸またはその誘導体グラフト量(ppm)を表
し、〔Ad〕は再生樹脂全組成物中のAd成分量(wt
%)を表し、〔PP〕AdはAd中のPP成分比(wt%
/100)を表し、〔CML〕KP P はKPP中の不飽和
カルボン酸またはその誘導体グラフト量(ppm)を表
し、〔KPP〕は再生樹脂全組成物中のKPP成分量
(wt%)を表し、〔PP〕 KPP はKPP中のPP成分
比(wt%/100)を表し、〔EVOH〕は再生樹脂
全組成物中のEVOH成分量(vol%)を表し、〔P
A〕は再生樹脂全組成物中のPA成分量(vol%)を
表す。)
【0022】更に相溶性と共押出成形性との関係につい
ての検討を深く掘り下げたところ、再生樹脂層の不飽和
カルボン酸またはその誘導体グラフト濃度が式(A)を
満たすだけでは不十分であることが解った。すなわち、
PPを主成分とするAd及びKPPに、PP以外に必須
な成分としてPP系接着性樹脂の場合には通常粘度低下
防止機能・接着力強化機能及び外部変形力に対する緩衝
機能としての役割を持ち且つPOと相溶性が良い樹脂と
いう観点からEPR及びEBR等のエチレン系共重合体
ゴムが使われるが、接着層用Adとしての機能だけなら
ばそれらゴム成分の間には著しい差は無く、PPに対す
る分散性も同レベルであり、EPRまたはEBRのどち
らか一方を含有する場合もEPRとEBRの両方を含む
場合もほぼ同様な結果が得られる。これに反し、再生樹
脂層とバージン原料層との共押出成形性について調べた
ところ、再生樹脂層中にはこれらのゴム成分の両方とも
含む場合にのみ成形性が良く、EPR又はEBRのどち
らか一方しか含まない場合には共押出成形性が不十分で
あることが判明した。つまり、Adがそのゴム成分とし
てEPRだけを含む場合にはKPPにはそのゴム成分と
してEBRを含むことが必要であり、ゴム成分としてA
dと同じようにEPRだけしか含まないKPPを用いる
と共押出成形性が不良となる。逆にAdがそのゴム成分
としてEBRのみを含む場合には、ゴム成分としてEB
Rだけしか含まないKPPを用いると共押出成形性は不
良となり、その場合にはゴム成分としてEPRを含むK
PPを用いることが必要である。また、その時の再生樹
脂層中に存在するAdとKPPのトータル成分量に対す
るその中のEPR及びEBR各成分含有率には同じく相
溶性と共押出成形性のバランスより好ましい範囲があ
り、それぞれの該含有率が0wt%より大きく30wt
%以下であることが必要と解った。則ち、式(B)
【0023】
【数6】O<〔EPR〕≦30 且つ、0<〔EBR〕
≦30 …(B)
【0024】(ここで、〔EPR〕は再生樹脂全組成物
中に含まれるAd+KPPの合計量に対するその中のE
PR含有率(wt%)を表し、〔EBR〕は再生樹脂全
組成物中に含まれるAd+KPPの合計量に対するその
中のEBR含有率(wt%)を表す。)で表される条件
を満たすことが必要である。
【0025】即ち、EPRまたはEBRのどちらか一方
がこの範囲外となる相溶性と共押出成形性のバランスが
くずれた、たとえ式(A)の不飽和カルボン酸またはそ
の誘導体グラフト濃度についての条件を満たしていても
同バランスが保たれず、成形品の性能・外観とも不十分
なものしか得られない。即ち、PPに対する非相溶樹脂
であるEVOHまたはPAの単位量当たりの不飽和カル
ボン酸またはその誘導体グラフト量及び再生層材料中の
相溶化機能を有する材料の各組成については上記式
(A)、(B)両式を同時に満たすのでなければ再生層
内の相溶性及びバージン原料との共押出成形性を共に満
たすことはできない。
【0026】本発明において、PPとはスラリー重合
法、バルク重合法、気相重合法もしくはバルク重合法と
気相重合法の組合せによる重合法により得られるプロピ
レン系の重合体であって、プロピレンの単独重合体であ
るPPホモポリマー、プロピレンとエチレン、ブテン−
1等他のα−オレフィンを少量共重合したブロックPP
またはランダムPPがあげられる。
【0027】EVOHとしては、成形性・酸性バリアー
性の点からビニルアルコール含有量が40〜80モル
%、好ましくは50〜75モル%で、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体の鹸化度が90%以上、好ましくは95%
以上のものが好適に使用できる。PAとしてはラクタム
の開環重合品、脂肪族ジカルボン酸と脂肪族ジアミンと
の縮重合により作られる脂肪族ポリアミド、脂肪族ジカ
ルボン酸と芳香族ジアミンとの縮重合または芳香族ジカ
ルボン酸と脂肪族ジアミンとの縮重合及び、脂肪族及び
芳香族ジカルボン酸の混合ジカルボン酸と脂肪族及び芳
香族ジアミンとの混合ジアミンとの縮重合により作られ
る半芳香族ポリアミド、芳香族ジカルボン酸と芳香族ジ
アミンとの縮重合により作られる全芳香族ポリアミド、
更にはそれらのジカルボン酸とジアミンと一分子内にア
ノ基とカルボキシル基を持つ重合可能なω−アミノ酸と
の重縮合物等各種PAが使用できるが、酸素バリアー性
の点からは芳香族ポリアミドが好ましい。
【0028】次に本発明において不飽和カルボン酸また
はその誘導体で変性したPPを主成分とするAd及びK
PPの製法について説明する。不飽和カルボン酸または
その誘導体としては、例えばアクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸またはそれらの
酸無水物、エステル、アミド、イミドさらには金属塩等
が挙げられ、これらの中で無水マレイン酸が好適に用い
られる。
【0029】グラフト反応の方法については、通常の公
知の方法をとれば良い。例えば、PPホモポリマーや共
重合PP及び必要に応じて構成成分として加えるEPR
やEBRと不飽和カルボン酸またはその誘導体とラジカ
ル発生剤とをラジカル発生剤の有効に作用する条件下に
接触させればよく、反応条件として押出機等を用いる溶
融混練法、溶媒にポリマーを溶解して行なう溶液法、ポ
リマー粒子を懸濁状で行なうスラリー法、あるいは気相
法等いずれの方法でも良い。また、AdとKPPとは必
要とする機能が上述したようにやや異なり、グラフト量
についてはKPPの方を高目とするのが都合が良い。そ
れぞれの樹脂成分としてはAdよりKPPの方をゴム成
分量として少なくするのが成形性より好ましいが、相互
の成分の関係については格別の限定は無く、その合計量
について条件式(B)の範囲にあれば良い。尚、またそ
れらAd及びKPPについての必須構成成分として加え
るEPRやEBRのエチレン共重合体ゴムは上述した場
合のように変性する前に加えても、変性した後に加えて
も良い。
【0030】これらPP/Ad/EVOHまたはPP/
Ad/PAの3種樹脂材料から多層成形する方法はフィ
ルム成形、シート成形、ブロー成形、射出成形その他一
般的な成形方法のいずれでもよく、各原料が成形品の層
断面に多層構造をとっているものであれば適用される。
代表的な例としてシート成形を取り上げれば、両表面層
にPP、中間バリアー層にEVOHまたはPA、バリア
ー層の両側にAd層の3種5層を基本のベース層構成と
し、これらの成形品スクラップを粉砕したのち再生層用
成形機に投入する際に本発明によるKPPをドライブレ
ンドする。再生層の位置についてはとくに限定されない
が、成形品(特にバリアー容器)の外観・強度・保存性
能等を勘案して、再生層は表面PP層のすぐ内側とする
のが一般的である。また、再生層の層数はバリアー層の
片側一層でも両側2層としても良い。また、本発明方法
による再生層は均一性及びシート表面の平滑性に勝れる
ため表面へバージンPP層を設けず再生層のままでも製
品外観が良好なものが得られるため、該再生層を両表面
層、EVOHやPAなどのバリアー樹脂を中間バリアー
層とし、Adをそれらの介在層とした多層構造をとるバ
リアーシートでもよい。さらには、スクラップの有効利
用の観点からバリアー性の無い安価なシートも考えら
れ、それらのうち多層構造をとるものとしてはPPを両
表面層、再生層を中間層とする2種3層シートや該再生
層のみからなる単層シートの形で有効利用してもよい。
また、食品容器等用途によっては保香性を要求されるこ
ともあり、その場合には上述した再生層を含有する各シ
ートにPET、PCR等の保香性樹脂の層を少なくとも
片側表面(食品に接する側の面)、或いは場合によって
は両側表面に設けることが考えられる。
【0031】さらに本発明からなる多層シートから多層
容器を作ることも本発明に含まれる。シートから容器を
作る方法としては前工程で作った該シートを再加熱し軟
化させて真空成形、圧空成形等オフラインで固相熱成形
する方法や前工程で作った該シートを室温まで冷却せず
に補助加熱によりインラインにて例えば特公平1−29
136号に示されている尖端拡張法等により溶融成形す
る方法が用いられる。容器の層厚み分布からは後者のイ
ンライン溶融成形の方が勝れたものが得られる。また、
フィルム成形の場合にはシート成形と同様に複数の押出
機及び多層インフレダイ・多層Tダイを用いたインフレ
成形及びTダイ成形が一般的であり、またそれらを一軸
延伸もしくは二軸延伸した延伸フィルムも含まれる。
【0032】上記各種の方法にて成形された成形品から
製品としての必要寸法にトリミング後のスクラップは粉
砕工程等により、再生用成形機ホッパーに投入しやすい
形状してから本発明のKPPを再生材料中に均一になる
よう連続的に添加ブレンドする。その際粉砕品とKPP
の嵩密度が異なるので均一にKPPが添加される様に注
意する必要がある。しかして均一にブレンドされた再生
材料は再生層用成形機内で溶融可塑化され、再び成形品
の一部を構成することとなる。工業的にはこの操作が無
限回繰り返されるので製品に対して一定の層厚み比を構
成する酸素バリアー層としてのEVOHやPA及び接着
層としてのAd層の各原料の再生層内濃度は最終的には
以下の式で表される値に収斂する。式(C)、
【0033】
【数7】 C=100bs/(1002 −rs) …(C)
【0034】(式(C)において、文字代数Cは無限回
リサイクル時の再生層中のバリアー層樹脂またはAd層
樹脂の容量含有率(%)を表し、bはバージンバリアー
層厚み/シート全厚み(%)を表し、rは成形時スクラ
ップ発生率=再生層厚み/シート全厚み(%)を表し、
sは生成スクラップ回収率=再生層中の真のスクラップ
比率(%)(100−s バージン原料による希釈率=
生成スクラップ廃棄率)を表す。)
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。尚、樹脂の流動性(MFR:メルトフローレート)
はJIS K 7210(230℃,2160g、但
し、EVOHのみ210℃)また密度はJIS K 7
112(23℃、密度勾配管法またはピクノメーター
法)にて測定した。また、実施例及び比較例で示される
Ad樹脂及びKPP樹脂試作品の記号と内容を表1に、
また再生安定性検討結果のまとめを表2に示した。
【0036】(実施例1)密度0.90g/cm3 、M
FR0.6g/10分の三菱化成(株)製PPホモポリ
マー4100Mとエチレン含量32モル%、鹸化度99
%以上、密度1.19g/cm3 、MFR3.1g/1
0分の(株)クラレ製EVOHエバールF101A及び
Adとして密度0.89g/cm3 、MFR2.6g/
10分、PP含量60wt%、EPR含量30wt%、
EBR含量10wt%、無水マレイン酸濃度1000p
pm、密度0.89g/cm3 の試作品A1から成り、
3種5層で層厚み構成がPP/Ad/EVOH/Ad/
PP=36/4/20/4/36%(合計層厚み比、P
P/Ad/EVOH=72/8/20%* )、全厚み
2.0mmの再生層材料用ベースシートをPP層40m
mφ、Ad層25mmφ、EVOH層30mmφの各押
出機を用い230℃、押出量10kg/hrで多層成形
した。
【0037】* 該層厚み比はベースのシート層構成中
のEVOH層を10%、Ad層を4%とし、スクラップ
が全体の50%発生するとした場合のスクラップ全量回
収・無限回リサイクル時に式(3)に従って計算した再
生層中の組成である。続いて該多層シートを(株)ホー
ライ製粉砕機BO−360を用い、4mm角以下の形状
に粉砕した。その粉砕品に対してPP単味から成る無水
マレイン酸濃度5000ppm、MFR400g/10
分の試作相溶化剤K1を10wt%ドライブレンドした
ものをホッパードライヤーで80℃で3時間熱風乾燥し
たのち、40mmφ押出機のホッパーに投入し、リップ
幅65mm、リップ間隙2.4mmのTダイより230
℃、3kg/hrの押出条件で単層押出した。このもの
の相溶性を調べるのに次の二つの方法を用いた。即ち、
一つの方法として該メルト押出物を溶融状態のままで縦
横2方向に手で引っ張り、その薄くなったメルト延伸物
の相溶性を目視判定したところ、非相溶樹脂であるEV
OHはマトリックスPPによく相溶しており、きれいな
斑のないメトル延伸物であった。もう一つの方法とし
て、該単層Tダイ押出物を表面の平滑なフェロタイプ板
の上に、略々押出速度に合わせて引き寄せながら載せた
もの(幅約50mm、長さ約150mm、厚さ約3mm
の大きさ)をそのまま室温冷却して相溶化の程度をみる
押出サンプルとした。該押出サンプルの空中放冷側(即
ち、反フェロタイプ板側)の表面の肌荒れの程度を表面
粗さ形状測定器、(株)東京精密製、サーフコム110
Aで測定したところ、中心線平均粗さRa は10μであ
り、外観的には滑らかで平坦な表面を持つ押出物であっ
た。
【0038】更に、多層シート成形性・多層容器成形性
を調べるべく、上述の相溶性化剤K1、10wt%入り
多層シート粉砕物を再生層(Re層)用材料とし、PP
/Re/Ad/EVOH/Ad/Re/PP=18/2
5/2/10/2/25/18%の各層厚み構成を持つ
4種7層、全厚2.0mmの再生層含有多層シートを、
PP層32mmφ、Re層40mmφ、Ad層25mm
φ及びEVOH層32mmφの各押出機を用い、230
℃、押出量15kg/hrの条件で押出し、引取速度
0.5m/分で成形した。該シートの共押出成形性を評
価したところ、シートの肌荒れや不安定流動は起こらず
安定した成形ができた。また該シート中再生層の層内接
着性を調べるため該シートを押し切り式カッター(ギロ
チンカッター)で切断し再生層内剥離有無を目視にて判
定したところ、剥離は無くシート全幅に亘って接着性は
良好であった。
【0039】引き続いて該シートの容器成形性を調べる
ために、バッチ式にて上述のシートを遠赤外線ヒーター
で加熱し、約180℃のシート表面温度で溶融成形法に
より直径76mmφ、高さ35mmの容器(容器L/D
=0.46)の円筒形容器を作り、該容器外観を調べた
ところ、容器の表面肌が良好で透かして見たところも斑
の無いきれいな容器であり、且つ真円性も良好であっ
た。
【0040】(実施例2)実施例1の粉砕物に相溶化剤
を20%添加とした以外は全く実施例1と同様にしてそ
れぞれの成形性及び成形品物性を評価したところ、相溶
化剤が増加したことにより実施例1と比べて単層押出物
のメルト延伸性が向上し、それと共に該押出物の表面粗
さが減少した。また相溶化剤K1、20wt%入り該再
生層用材料を用い、実施例1と同様にして4種7層の多
層シートを共押出成形したところ、MFRの大きなKP
Pの添加量が実施例1の2倍濃度となったためか、成形
性が時折り不安定になったが、慎重に成形条件を設定す
ることにより大きなトラブルを起こさずに成形できた。
該シートの肌は実施例1に比べ改良されており、また該
シートの再生層内接着性及びそのシートから溶融成形法
により作られた容器の肌は一層良好であった。
【0041】(実施例3)実施例1の粉砕物に相溶化剤
を2wt%添加とした以外は全く実施例1と同様にして
それぞれの成形性及び成形品物性を評価したところ、相
溶化剤が減少したことにより実施例1と比べて単層押出
物のメルト延伸性がやや低下し、それに伴って該押出物
の表面粗さが少し増大したものの、共押出成形性は問題
無かった。またシート接着性及び容器肌については、相
溶性不十分の様子もいくらか見られたが、商品としては
許容範囲の程度であった。
【0042】(比較例1)実施例1の粉砕物に相溶化剤
を無添加とした以外は全く実施例1と同様にしてそれぞ
れの成形性及び成形品物性を評価したところ、相溶化剤
を無添加としたことにより実施例1と比べて全ての点で
大きく見劣りがし、単層押出物のメルト延伸性が著し
く不良(EVOHの凝集塊多し)、表面粗さ大、また
小型機多層シート成形では流動安定性こそ確保できたも
のの、シートの肌は甚だしく悪くまたシート中再生層内
剥離が全幅に亘ってみられた。もちろんこのシートから
作った容器は外観が肌・真円性とも全く商品にならない
ものであった。
【0043】(比較例2)実施例1の粉砕物に相溶化剤
を1%添加とした以外は全く実施例1と同様にしてそれ
ぞれの成形性及び成形物を評価したところ、相溶化剤が
少な過ぎたため、比較例2の相溶化剤無添加の場合より
はいくらか良化したものの、多層シートの肌・再生層内
接着性及び該シートから作った容器の肌等商品とするに
は不満足なものしか得られなかった。
【0044】(実施例4)ベース原料組成を変更し、E
VOH濃度を極端に減らした組成で本相溶化剤の改良効
果を調べたところ、実施例1のKPP・K1を高濃度添
加した系では単層成形での相溶化改良効果は素晴らし
く、PP中にEVOHという非相溶樹脂が存在している
にも拘らず、PP単層成形に劣らない押出物表面粗さが
得られた。一方、本再生層用材料を用いて実施例1と同
様に多層共押出成形したところ、本材料中のPPとKP
Pとの組成比が上限に近いためか、流動不安定の兆候が
やや見られたが何とか成形できた。該シートの肌は単層
押出物と同様に素晴らしく、またシートの接着性やその
シートからオフライン成形された容器の肌も同様に卓越
していた。
【0045】(比較例3)実施例4の延長で更にKPP
を2wt%増やしてみたところ、相溶性は一層良化した
ものの、さすがに本組成では再生層の溶融粘度が限界を
越えて低下したためか、安定した共押出成形にならず、
従ってそれ以降の各項目の評価はできなかった。
【0046】(実施例5)再生層投入材料におけるAd
とKPPの和に対するそれらの樹脂のゴム成分の最適含
有量範囲を調べるべく、ゴム成分としてEPR及びEB
Rの2種類をトータル20wt%含有し、且つその中の
EPR成分含有量を少なく存在させた試作品Adである
A4と、ゴム成分としてEBRのみを20wt%含有し
た相溶化剤K2からなる系にて再生材料を形成する組成
を調べたところ、この組成系ではEPRがAd+KPP
中1wt%程度の濃度のものであり、多少共押出性に難
があったものの、シート肌・シート接着性及び該シート
から溶融成形された容器の肌は問題無かった。
【0047】(比較例4)実施例5のA4のAdの代わ
りに密度0.90g/cm3 、MFR2.8g/10
分、PP含量80wt%、EBR含量20wt%、無水
マレイン酸濃度1000ppmの試作品A2を用いた他
は全て実施例5と同様にして成形性を評価したところ、
再生層投入材料の中にEPR成分を全く含まないためか
単層押出でのメルト延伸性は問題無かったものの、共押
出成形性に問題を生じ、流動安定性が悪くまともなサン
プルがとれなかった。
【0048】(実施例6)再生層投入材料におけるAd
とKPPの和に対するそれらの樹脂のゴム成分のうち、
EPR成分含有量の上限を確かめるべく、実施例1で用
いたAdであるAlと構成成分量としてPP成分50w
t%、EPR成分30wt%、EBR成分20wt%、
無水マレイン酸グラフト量6000ppm、MFR6
6、密度0.89g/cm3 であるKPP、K6からな
る系で実施例1と同様の組成で検討したところ、単層の
メルトシート成形性で相溶性改良効果が見られ、小型機
多層共押出成形性もまずまずの結果であった。
【0049】(比較例5)実施例6のKPPであるK6
の代わりに密度0.89g/cm3 、MFR55g/1
0分、樹脂構成成分としてPP成分45%、EPR成分
35wt%、EBR成分20wt%、無水マレイン酸グ
ラフト量6000ppmの試作品K7を用いたほかは全
て実施例1と同様にして成形性を評価したところ、再生
層用材料の中に含まれるAd+KPP量に対するEPR
の合計量がある限界を越えて大きくなったため、安定し
た共押出成形性が不可能であり、その後の評価ができな
かった。
【0050】(実施例7)EBR側の最適含有量を調べ
るべく、実施例1のA1のAdの代わりに密度0.90
g/cm3 、MFR2.8g/10分、PP含量80w
t%、EPR含量17wt%、EBR含量3wt%、無
水マレイン酸濃度1000ppmの試作品A5を用い、
KPPとしてPP含量80wt%、EPR20wt%M
FR130g/10分、密度値0.89g/cm3 のK
PPであるK3を用いた他は全て実施例1と同様にして
成形体、及び成形品の物性を評価したところ単層シート
成形性、及び小型機による多層シート成形性においてま
ずまずの結果が得られた。
【0051】(比較例6)実施例7の代わりにAdとし
てPP含量80wt%、EPR20wt%からなり、無
水カルボン酸グラフト量1000ppm、MFR2.
8、密度0.90g/cm3 の試作品A3を用いて実施
例7と同様に成形性を調べたところ、該再生層材料中に
はEBRが存在しないためか、成形性が不十分であっ
た。
【0052】(実施例8)再生層材料中のEBR上限含
有濃度を調べるべく、AdとしてPP含量60wt%、
EPR含量10wt%、及びEBR含量30wt%、無
水マレイン酸グラフト量1000ppm、MFRが2.
6g/10分、密度0.90g/cm3 であるA6とK
PPとして、PP含量50wt%、EPR含量20wt
%、EBR含量30wt%、無水マレイン酸グラフト量
6000ppm、MFR70、密度0.89g/cm3
であるK4を用い、実施例1と同様に成形性及びシート
物性を評価したところ、単層シート成形性、及び小型機
による多層シート成形性においてまずまずの結果が得ら
れた。
【0053】(比較例7)実施例8のK4のKPPの代
わりにPP含量45wt%、EPR含量20wt%、E
BR含量35wt%、無水マレイン酸グラフト量600
0ppm、MFR60g/10分、密度0.89g/c
3 であるK5を用い、実施例1と同様に成形性を評価
したところ、再生層用材料の中に含まれるAd+KPP
量に対するEPRの合計量がある限界を越えて大きくな
ったため、安定した共押出が不可能であり、その後の評
価ができなかった。
【0054】(実施例9)さらに略同レベルの無水マレ
イン酸グラフト濃度でのKPPのスクラップへの後添加
効果とベース原料中のAd含量を増やす効果の比較をす
べく、実施例1で用いたAdであるAlと実施例5で用
いたKPPであるK2との系において、標準ベース組成
(PP/Ad/EVOH=72/8/20vol%)に
対してKPPを2wt%添加した組成での成形性、物性
を調べたところ、単層シートのメルト延伸性や多層シー
トの再生層内接着性・及び該シートから二次成形した容
器の肌に多少不完全な面があったが、商品としては許容
できるレベルであった。
【0055】(比較例8)実施例9と同一Adを用いK
PPを使用せずに多少とも相溶化機能を有するAdを多
量に含む系での可能性を検討したが、なるほど単層シー
トでの相溶性は実施例9と同レベルまで向上したもの
の、Adの含有率か高すぎたためか、多層シートの共押
出性が全く不十分であり、まともなシートが得られなか
った。
【0056】(実施例10)実施例1と同一Ad、KP
Pを使用し、酸素バリアー樹脂としてEVOHの代わり
に、ジカルボン酸成分としてアジピン酸とイソフタル酸
の混合酸、ジアミン成分としてメタキシリレンジアミン
とから縮重合された芳香族ポリアミドを用いたほかは実
施例1と全く同様にして成形性、及び成形品物性を評価
したPP/PA系再生材料での相溶化効果を確認したと
ころ、PP/EVOH系と全く同様であり、本再生化技
術がPP/PA系でも有効なことが確かめられた。尚、
PP/PA系の方がPP/EVOH系よりも単層押出物
の表面粗さがいくらか小さいことがわかった。
【0057】(比較例9)実施例10において相溶化剤
を無添加としたほかは実施例10と全く同様にして成形
性及び成形品物性を評価したところ、PP/PA系でも
相溶化剤無添加系ではPP/EVOH系と同様に相溶性
が極めて悪く、単層押出物でのメルト延伸性不良、表
面粗さ大、また多層成形でも同じくシート肌不良、シ
ート再生層中の接着性不良−これについては該ポリアミ
ド樹脂がEVOHよりも硬いため一層接着強度が小さか
った−、さらに該シートからの溶融成形容器の外観もシ
ート外観に対応して不良であった。
【0058】(実施例11)実施例1の効果を工業スケ
ールで確認するために次の方法で行なった。PP層及び
再生層を90mmφ、Ad層を40mmφ、EVOH層
を50mmφの各押出機を用い、Ad層を4%、EVO
H層を10%の層厚み、その他の二台の押出機にはPP
を投入して押出温度230℃、トータル押出量200k
g/hr、引取速度4.0m/分、全厚み2.6mmの
条件で第1回目は層構成がPP/Ad/EVOH/Ad
/PPの3種5層の対称層構成の全層バージン系多層シ
ートを成形し、それに引き続いてインラインにて溶融成
形法にて高さ50mm、直径76mmの円筒形容器(容
器L/D=0.66)を作成した。作成時に容器となっ
た以外の部分を打ち抜いたスクラップシートの全量を
(株)ホーライ製粉砕機UIO−30120にて7mm
角以下の形状に粉砕した。次に第2回目の成形として該
スクラップ粉砕物に実施例1の相溶化剤K1を5wt%
ドライブレンドしたものを大型ホッパードライヤーにて
90℃、5時間熱風乾燥し、これを再生層用90mmφ
押出機へ投入し、その他の押出機3台にはバージン原料
を投入した。層構成はPP/Re(再生)/Ad/EV
OH/Ad/Re/PP=18/25/2/10/2/
25/18%の4種7層対称の再生層50%入れ多層シ
ートとし、第1回目と同じくシートからインラインにて
溶融成形して容器を作成した。該操作を計10回繰り返
して工業的連続成形時の問題点の有無を確認すべく、シ
ート及び容器の成形性、また成形容器の外観・物性等を
評価したが特に不都合は無く本発明の方法により、スク
ラップの全量・無限回リサイクルが工業スケールで行な
えることが確認された。
【0059】(実施例12)酸素バリアー樹脂を実施例
10に記載した芳香族ポリアミドとした以外は実施例1
1と全く同様にして、PP/PA系の工業的スケールで
の再生安定性を確認したところ、実施例11のPP/E
VOH系と同じくPP/PA系の場合についても何ら問
題無く本発明による方法が適用できることがわかった。
【0060】
【発明の効果】このように本発明方法を用いれば、PP
と本来非相溶であるEVOHやPAの酸素バリアー性樹
脂層の厚みを高めたハイバリアー成形品のスクラップを
その一部も外部廃棄する事無く、全量回収が可能である
ため、環境問題の面からもまた経済面からも理想的な原
料再利用が図れることとなり、その発明の評価は大き
い。
【0061】また本発明は詳細な説明の中でも述べたご
とく、PP/EVOH系またはPP/PA系多層バリア
ー成形品のスクラップの回収、とりわけ全量回収する方
法をしめしており、成形方法については特に制限は無
く、実施例では多層シートの例を示したが、他の成形方
法、例えば多層ブロー成形、多層フィルム成形その他多
層構造をとる成形品であれば全て含まれ、本発明の技術
は広範囲に応用できる。
【0062】さらには、本発明方法は必ずしもスクラッ
プを全量回収する技術に限定されることは無く、もちろ
ん部分回収し、一部バージン原料で希釈する技術をも含
むことはもちろんである。
【0063】
【表1】
【0064】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 77/00 LQS (72)発明者 備前 邦男 岡山県倉敷市潮通3丁目10番地 三菱化成 株式会社水島工場内 (72)発明者 綾 哲也 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 柏野 稔 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I)ポリプロピレン(以下PPと略称
    する。)、(II)接着性樹脂(以下Adと略称する。)
    および(III)エチレン−ビニルアルコール共重合体
    (以下EVOHと略称する。)もしくはポリアミド(以
    下PAと略称する。)の3種類の樹脂を含有する組成物
    を多層構造に成形した後に回収して再利用するにあた
    り、多層構造物の回収物を粉砕し、相溶化剤(以下KP
    Pと略称する。)を添加して以下の条件(イ)前記のA
    dおよびKPPがPPの不飽和カルボン酸もしくはその
    誘導体の変性物およびエチレン共重合体ゴムを含有し、
    該Adと該KPPを合計したものは、前記エチレン共重
    合体ゴムとしてエチレン−プロピレン共重合体ゴム(以
    下EPRと略称する。)およびエチレン−ブテン共重合
    体ゴム(以下EBRと略称する。)を含有し、且つ
    (ロ)以下の式(A) 【数1】 (ここで、〔CML〕AdはAdの不飽和カルボン酸また
    はその誘導体グラフト量(ppm)を表し、〔Ad〕は
    再生樹脂全組成物中のAd成分量(wt%)を表し、
    〔PP〕AdはAd中のPP成分比(wt%/100)を
    表し、〔CML〕KP P はKPP中の不飽和カルボン酸ま
    たはその誘導体グラフト量(ppm)を表し、〔KP
    P〕は再生樹脂全組成物中のKPP成分量(wt%)を
    表し、〔PP〕 KPP はKPP中のPP成分比(wt%/
    100)を表し、〔EVOH〕は再生樹脂全組成物中の
    EVOH成分量(vol%)を表し、〔PA〕は再生樹
    脂全組成物中のPA成分量(vol%)を表す。)およ
    び式(B) 【数2】O<〔EPR〕≦30 且つ、0<〔EBR〕
    ≦30 …(B) (ここで、〔EPR〕は再生樹脂全組成物中に含まれる
    Ad+KPPの合計量に対するその中のEPR含有率
    (wt%)を表し、〔EBR〕は再生樹脂全組成物中に
    含まれるAd+KPPの合計量に対するその中のEBR
    含有率(wt%)を表す。)を満たすように調整するこ
    とを特徴とする再生樹脂組成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 (I)ポリプロピレン(以下PPと略称
    する。)、(II)接着性樹脂(以下Adと略称する。)
    および(III)エチレン−ビニルアルコール共重合体
    (以下EVOHと略称する。)もしくはポリアミド(以
    下PAと略称する。)の3種類の樹脂を含有する組成物
    を多層構造に成形した後に回収して再利用するにあた
    り、多層構造物の回収物を粉砕し、相溶化剤(以下KP
    Pと略称する。)を添加し、さらにバージンポリプロピ
    レンにて希釈することを特徴とする請求項1記載の再生
    樹脂組成物の製造方法。
  3. 【請求項3】 (I)ポリプロピレン、(II)接着性樹
    脂および(III)エチレン−ビニルアルコール共重合体
    もしくはポリアミドの3種類の樹脂を含有する組成物を
    多層構造に成形した後に回収して再利用するにあたり、
    多層構造物の回収物を粉砕し、相溶化剤を連続的に添加
    ブレンドし、再生用成形機ホッパーに投入することを特
    徴とする請求項1乃至2記載の再生樹脂組成物の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 (I)ポリプロピレン、(II)接着性樹
    脂および(III)エチレン−ビニルアルコール共重合体
    もしくはポリアミドの3種類の樹脂を含有する組成物を
    多層構造に成形した後に回収して再利用するにあたり、
    多層構造物の回収物を粉砕し、相溶化剤を添加して製造
    された請求項1乃至3記載の再生樹脂組成物を再生樹脂
    層として成形することを特徴とする多層または単層の成
    形物。
  5. 【請求項5】 ポリプロピレンを両表面層に、エチレン
    −ビニルアルコール共重合体もしくはポリアミドを中間
    バリアー層に、接着性樹脂を該中間バリアー層の両側接
    着層に、請求項4記載の再生樹脂層を前記両表面層また
    はそのどちらか一方の表面層に内接する内層に配置する
    ことを特徴とする再生樹脂層含有多層シートまたはフィ
    ルム。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の再生樹脂層を両表面層
    に、エチレン−ビニルアルコール共重合体またはポリア
    ミドを中間バリアー層に、接着性樹脂を前記の2種の層
    の間の介在層に配置することを特徴とする再生樹脂層含
    有多層シートまたはフィルム。
  7. 【請求項7】 ポリプロピレンを両表面層に、請求項4
    記載の再生樹脂層を中間層に配置することを特徴とする
    再生樹脂層含有多層シートまたはフィルム。
  8. 【請求項8】 請求項4記載の再生樹脂層からなる単層
    シートまたはフィルム。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至8記載のシートまたはフィ
    ルムの少なくとも片側表面にポリエステルまたはポリカ
    ーボネートからなる保香性樹脂層を設けた再生樹脂層含
    有の保香性を有する多層または単層のシートまたはフィ
    ルム。
  10. 【請求項10】 請求項5乃至9記載のシートまたはフ
    ィルムをアウトライン熱成形またはインライン溶融成形
    することにより製造された再生樹脂層含有の多層または
    単層の容器。
JP9121294A 1994-04-28 1994-04-28 再生樹脂組成物の製造方法及び該組成物を用いた多層成形品 Pending JPH07292172A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9121294A JPH07292172A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 再生樹脂組成物の製造方法及び該組成物を用いた多層成形品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9121294A JPH07292172A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 再生樹脂組成物の製造方法及び該組成物を用いた多層成形品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07292172A true JPH07292172A (ja) 1995-11-07

Family

ID=14020121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9121294A Pending JPH07292172A (ja) 1994-04-28 1994-04-28 再生樹脂組成物の製造方法及び該組成物を用いた多層成形品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07292172A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001348017A (ja) * 2000-06-02 2001-12-18 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 燃料容器の製造方法
WO2011040523A1 (ja) * 2009-10-02 2011-04-07 株式会社クラレ 相容化剤及びその製造方法
JP2011179005A (ja) * 2011-04-04 2011-09-15 Toyobo Co Ltd ポリアミド系樹脂組成物の製造方法
WO2023176784A1 (ja) * 2022-03-14 2023-09-21 三菱ケミカル株式会社 多層構造体

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001348017A (ja) * 2000-06-02 2001-12-18 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The 燃料容器の製造方法
WO2011040523A1 (ja) * 2009-10-02 2011-04-07 株式会社クラレ 相容化剤及びその製造方法
JP5306476B2 (ja) * 2009-10-02 2013-10-02 株式会社クラレ 回収助剤及びその製造方法
US8759447B2 (en) 2009-10-02 2014-06-24 Kuraray Co., Ltd. Compatibilizer and method for producing same
JP2011179005A (ja) * 2011-04-04 2011-09-15 Toyobo Co Ltd ポリアミド系樹脂組成物の製造方法
WO2023176784A1 (ja) * 2022-03-14 2023-09-21 三菱ケミカル株式会社 多層構造体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5346950A (en) Resin composition
US5330696A (en) Process of making laminar articles of a polyolefin and a nylon/polyvinyl alcohol blend
JPH0373462B2 (ja)
EP0411601B1 (en) Thermoplastic barrier articles containing at least two barrier resins
JPH07292172A (ja) 再生樹脂組成物の製造方法及び該組成物を用いた多層成形品
WO1992015455A1 (en) Biaxially oriented polyamide laminate film
JPS6076325A (ja) 熱可塑性ポリエステル組成物の二軸延伸中空成形体
JP2000043040A (ja) エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物組成物ペレットの製造法
JPH05125232A (ja) リグラインド品の製造方法
US20040198889A1 (en) Resin composition and laminate
JPH03227339A (ja) ポリオレフィン系樹脂組成物及びその用途
JP2021146507A (ja) 物質の分離方法及びリサイクル方法並びに共射出成形容器
JP5110742B2 (ja) 樹脂組成物の製造法
JP7433682B2 (ja) 粒子及び樹脂組成物
JP2003335951A (ja) 熱可塑性樹脂組成物、その製造方法および成形体
JP2003342426A (ja) フィルム
JP3874909B2 (ja) 熱可塑性ポリエステル樹脂の押し出し成形積層体
JP2004323720A (ja) 積層フィルム屑を用いたブロー成形用ポリアミド樹脂組成物、製造方法およびブロー成形品
JP2003155419A (ja) 樹脂組成物およびその成形体
JP2004018592A (ja) 異形押出成形建材
JPH09208814A (ja) ガラス繊維強化ポリエチレンテレフタレ−ト系樹脂組成物からなる射出成形品
JP2001031821A (ja) 樹脂組成物および積層体
JP2003147178A (ja) 熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法
JP3360544B2 (ja) 熱成形用樹脂組成物の製造法及びこれより得られる樹脂組成物
JP2004091598A (ja) ポリエステル樹脂組成物製圧縮成形品およびその製造方法