JPH07291900A - 活性炭上の吸着によつてエチレングリコールカーボネート(egc)を精製するための方法 - Google Patents

活性炭上の吸着によつてエチレングリコールカーボネート(egc)を精製するための方法

Info

Publication number
JPH07291900A
JPH07291900A JP7115211A JP11521195A JPH07291900A JP H07291900 A JPH07291900 A JP H07291900A JP 7115211 A JP7115211 A JP 7115211A JP 11521195 A JP11521195 A JP 11521195A JP H07291900 A JPH07291900 A JP H07291900A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
egc
activated carbon
catalyst
purification
adsorption
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7115211A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3714991B2 (ja
Inventor
Christine Mendoza-Frohn
クリステイネ・メンドーツア−フローン
Paul Wagner
パウル・バグナー
Hans-Josef Buysch
ハンス−ヨゼフ・ブイシユ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bayer AG
Original Assignee
Bayer AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bayer AG filed Critical Bayer AG
Publication of JPH07291900A publication Critical patent/JPH07291900A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3714991B2 publication Critical patent/JP3714991B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C68/00Preparation of esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C68/08Purification; Separation; Stabilisation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Treatment Of Liquids With Adsorbents In General (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エチレングリコールカーボネート(EGC)
製造プロセスからの、比較的高沸の二次的成分によって
汚染されたそして多分触媒を含んだEGCのための精製
方法であって、二次的成分のできる限り完全な除去を導
くが低い触媒損失しか導かない精製方法を提供すること
である。 【構成】 EGCの製造又は後処理プロセスからの、不
純物を含むEGCの連続式又はバッチ式精製のための方
法であって、汚染されたEGCに、40〜250℃でそ
して1〜200barで、200〜3,000m2/g
のBET表面積を有する活性炭による処理を施すことを
特徴とする方法が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、活性炭による処理によって、製
造又は後処理プロセスからの、不純物を含むエチレング
リコールカーボネート(EGC)を精製するための方法
に関する。
【0002】本発明の方法は、例えば、副生成物の集積
を回避する目的のために、EGCを製造するための反応
回路から流出されるEGC流れの精製を可能にする。
【0003】本発明の方法は、この精製されたEGC側
方流れのEGC製造及び後処理回路中への実質的に完全
なリサイクル性を可能にし、そしてそれによってEGC
の製造における物質節約形態の運転に寄与する。
【0004】種々のやり方で、例えばエチレングリコー
ル及びホスゲンから(DE−AS(ドイツ公告特許明細
書)1 226 117)、エチレンオキシド又はエチ
レンクロロヒドリン及び二酸化炭素から(Chem.I
ng.Techn.43(1971)、903頁以降;
Fette,Seifen,Anstrichmitt
el 73(1971)、396頁以降;US 4,3
14,945に対応するDE−OS(ドイツ公開特許明
細書)2 855 232;Ind.Eng.Che
m.50(1958)、767〜770;DE−OS
(ドイツ公開特許明細書)4,141,189;DE
4,138,438;DE 4,210,943)そし
てまたエチレン、酸素及び二酸化炭素から(US 3,
025,305)EGCを製造することができることが
知られている。ここで、EGCは、一般に、製造プロセ
スからの種々の物質及び二次的成分によって汚染された
形で得られる。
【0005】エチレンオキシド及び二酸化炭素から出発
するプロセスにおいては、粗製生成物は、溶解された触
媒、例えば第四級アンモニウム化合物、アルカリ金属ハ
ロゲン化物、又は亜鉛ハロゲン化物と組み合わせられた
アルカリ金属ハロゲン化物を更に含む。これは、例えば
分別蒸留によって、最後の精製に先立って粗製生成物か
ら除去しなければならない。かくして、例えば、Che
m.Ing.Techn.及びFette,Seife
n,Anstrichmittel(上で引用した)中
に述べられたプロセスにおいては、最後の精製に先立っ
て触媒を除去するために2回の薄膜蒸留を実施する。次
に、この分離された触媒は、EGCのための製造反応に
殆どリサイクルすることができる。この薄膜蒸留におい
ては、温和な条件(最大50mbar)を維持する場合
においてさえも、EGCは部分的に分解される。分解生
成物は、揮発性に依存して、留出物中に又は蒸留の液相
中に集まる。EGCの分解の危険性は、純粋なEGCが
留去する結果として蒸留の液相中に触媒が濃縮されるこ
とそしてEGCの分解の程度はその中に溶かされた触媒
の濃度に強く依存することに特に起因する。かくして、
0.25〜0.5重量%の触媒の入り口濃度に関して
は、90〜95%未満のEGCしか留去することができ
ない。加えて、触媒それ自体が、この蒸留プロセスにお
いて分解される可能性がある。濃縮された触媒溶液に相
当する、蒸留の液相を製造反応中へリサイクルすること
が望まれる場合には、触媒の一部を廃棄しそして新しい
触媒で置き換えなければならない。かくして、例えば、
30%の触媒溶液の置き換えが推奨される。触媒溶液の
置き換えは、EGC製造及び後処理回路から触媒溶液の
一部を外に流出させそして同時に対応する量の新鮮な触
媒を中に供給することによって実施する(Ind.En
g.Chem.、上で引用した;DE 4,141,1
89)。
【0006】加えて、この流出手続きは、反応及び後処
理の間に生成される可能性がある不純物、例えば比較的
高沸の二次的成分の集積を回避する。
【0007】この流出流れは、EGC製造及び後処理の
条件に依存して、≧90%までのEGCを含み、そして
それ故それを廃棄しなければならない場合には、かなり
の損失に相当する。
【0008】温和な条件下で、例えば真空蒸留において
比較的低い圧力及び低い分離割合を使用するDE 4,
141,189におけるようなEGCの断熱的製造によ
って、製造及び後処理を実施する時には、このことは特
に真実である。このような温和な製造及び後処理におい
ては、流出流れは約99%のEGCである可能性さえあ
る。
【0009】それ故、EGC製造プロセスからの、比較
的高沸の二次的成分によって汚染されたそして多分触媒
を含んだEGCのための精製方法であって、二次的成分
のできる限り完全な除去を導くが低い触媒損失しか導か
ない精製方法を持つことが望ましかった。更にまた、こ
の精製方法はそれ自体、EGC及び触媒に対するストレ
スに相当してはならず、そしてエネルギーを節約するも
のでなければならない。
【0010】EGC製造又は後処理プロセスからの、比
較的高沸の二次的成分によって汚染されたEGC粗製生
成物の又はEGC触媒溶液の活性炭による処理において
は、二次的成分はEGCから実質的に完全に除去するこ
とができ、一方触媒は小さな程度までしか活性炭の上に
吸着されないことが、ここに驚くべきことに見い出され
た。このやり方においては、90〜約99%のEGCを
含む流出流れの焼却を回避することができ、そして精製
された流れを製造プロセスにリサイクルすることができ
る。精製されたEGCを反応回路にリサイクルする時に
は、活性炭の上に吸着された小さな割合の触媒を新鮮な
触媒によって置き換えなければならない。小さな割合の
吸着された触媒のこの置き換えは、反応及び後処理の間
に起きる触媒不活性化をそれによって補う場合には、望
ましくさえあり得る。
【0011】吸着によるEGCの本発明の精製の別の有
利な結果は、精製ステップそれ自体はEGC及び触媒に
対する付加的なストレスに相当しないことである。
【0012】従って、本発明は、エチレングリコールカ
ーボネート(EGC)の製造又は後処理プロセスから
の、不純物を含むEGCを精製するためのの連続式又は
バッチ式方法であって、汚染されたEGCに、40〜2
50℃、好ましくは40〜200℃、特に好ましくは4
0〜160℃でそして1〜200bar、好ましくは1
〜100bar、特に好ましくは1〜30barで、2
00〜3,000m2/g、好ましくは300〜2,0
00m2/g、特に好ましくは500〜1,500m2
gのBET表面積を有する活性炭による処理を施すこと
を特徴とする方法を提供する。
【0013】本発明に従って使用されるべき汚染された
EGCは、更なる最後の精製ステップを施される予定の
予備精製されたEGCでも、又はEGCの製造プロセス
から直接に生じる粗製反応混合物でも良い。上で述べた
比較的高沸の二次的成分の実質的に完全な除去と、同時
に、触媒の低い吸着のために、本発明の精製方法は、副
生成物集積を回避するために反応及び後処理回路から取
られるそしてそれにも拘わらず主にEGCから成る流出
流れの後処理のために特に適切である。
【0014】更にもっと有利なやり方においては、本発
明の精製方法は、不活性化された触媒を置き換える目的
のための、一部の触媒の同時の除去として役立つことが
できる。
【0015】反応及び後処理からの回路中の二次的成分
の集積速度そしてかくして二次的成分集積を回避するた
めに必要な流出流れは、当業者には知られている。活性
炭を使用する精製は、反応パラメーター(例えば滞留時
間)の機能として、当業者に知られたやり方で流出流れ
からの二次的成分の実質的に完全な除去を達成する。非
常に小さな程度までは起きる活性炭の上の触媒の吸着
は、同様に吸着のための選ばれたパラメーターに依存す
る。しかしながら、不活性化された触媒を置き換える目
的のためには、個々のケースにおいて容易に決定される
ある量の触媒を回路から除去すべきである。
【0016】従って、活性炭精製を通して流出流れを完
全に又は部分的にだけ行うのどちらにすべきか、そして
この精製においてパラメーターの適切な選択によって二
次的成分の完全な除去をもたらすべきか否かを判断する
ことができる。
【0017】更に一層好ましいやり方においては、流出
流れを後処理の残渣から取る。何故ならば、ここにおい
て、二次的成分の濃度は最高でありそして流出流れの精
製は最も効果的であるからである。真空蒸留による後処
理においては、残渣は蒸留の液相に対応する。しかしな
がら、EGCのためのその他の後処理方法もまた考え得
るが、流出流れの精製は同様に有用でありそして実施す
ることが可能である。例えば、精製されたEGCは、製
造プロセスの出発物質、副生成物及び/又は触媒の中か
らの、不純物を含む汚染されたEGCからの分別溶融結
晶化によって得ることができる。この方法においては、
生成された結晶化物が精製されたEGCに相当し、その
中に不純物が溶かされている残りの溶融液がリサイクル
されるべき残渣に相当する。
【0018】後処理方法の組み合わせ、例えば溶融結晶
化及びそれに続く結晶化物の真空蒸留も同様に考え得
る。この場合には、結晶化からの溶融液及び蒸留からの
液相を製造プロセスにリサイクルすることができ、そし
てこれらが流出流れを取るためのプロセス内の適切な点
に相当する。
【0019】好ましくは、活性炭の上の吸着によって精
製されたEGC流れを製造回路にリサイクルする。活性
炭の上の吸着によってEGCを精製するための本発明の
方法は、バッチ式によってか又は精製されるべきEGC
と活性炭との連続的な接触によってかのどちらかで実施
することができる。好ましくはそれは連続的な接触によ
って実施される。
【0020】活性炭の上の吸着によるEGCの本発明に
よる精製のためには、使用される吸着方法は、例えば、
Ullmann’s Enzyklopaedie d
ertechnischen Chemie,4th
edition,Vol.2,pp.600〜619中
に、そしてその中に引用された文献中に述べられたよう
なもの、そして当業者に知られているもので良い。これ
らは、例えば、活性炭が固定されそして精製されるべき
出発物質が、一杯になった状態で又は細流相としてかの
どちらかで、下向きにそうでなければボトムから上向き
に活性炭を通って流れる固定床方法である。固定床吸着
装置の建造に関しては、例えば、水平又は垂直吸着装置
と単純な吸着タンクとの間に区別がなされる。その他の
吸着方法は、代わりに、例えば移動床において又は流動
床において吸着剤を動かして使用して運転する。粉の活
性炭を使用する時には、撹拌された容器中に精製される
べき出発物質と共に吸着剤が撹拌して入れられそして後
でフィルタープレス中で濾別される撹拌混入方法と、ま
ず懸濁によってフィルターの上に吸着剤床が製造されそ
して精製されるべき出発物質が床を通してプレスされる
フィルター床方法との間に区別がなされる。
【0021】活性炭の上の吸着による本発明によるEG
Cの精製のためには、固定床方法を使用することが好ま
しい。有利には、二つの吸着床を備え、その結果、一つ
の吸着床の消耗に際して、他の一つに切り換えそして使
用された活性炭を再生するか又は交換することができる
ようにする。選ばれた方法に依存して、本発明による吸
着によるEGCの精製には、濾過ステップが続かなけれ
ばならない。
【0022】本発明による吸着によるEGCの精製にお
いて設定されるべきパラメーター例えば温度、圧力、滞
留時間は、吸着方法の選択に依存し、そして当業者には
知られたやり方で精製の結果に影響する。例えば、EG
Cの融点よりも高い、即ち約40℃よりも高い温度を、
EGCの精製の間、維持しなければならない。可能な最
高温度は、EGCの沸点、即ち250℃である。EGC
は、特に触媒の存在下で、比較的高い温度では分解する
可能性があるので、比較的高い温度を選択する時には比
較的高い圧力を使用することがまた勧められる。
【0023】かくして、原則的には、40〜250℃、
好ましくは40〜200℃そして特に好ましくは40〜
160℃の吸着温度を設定すべきである。圧力は、1〜
200bar、好ましくは1〜100bar、特に好ま
しくは1〜30barの範囲にあるべきである。
【0024】本発明に従う活性炭による処理によるEG
Cの精製は、好ましくは湿気を排除して実施される。
【0025】本発明の目的のためには、活性炭は、種々
の炭素生成前駆体から製造することができる。活性な形
への転換のための方法は、同様に、非常に異なり得る。
このような製造方法は、200〜3,000m2/g、
好ましくは300〜2,000m2/g、特に好ましく
は500〜1,500m2/gのBET表面積、及び2
50〜550g/lの嵩密度を有する活性炭を与える。
活性炭を製造するための出発物質の述べて良い例は、お
がくず及びその他の木材廃物、わら、種々のタイプの石
炭、例えば瀝青炭又は褐炭、堅果の殻、鉱油タール、リ
グニン、多糖類、ポリアクリロニトリル、骨及びピート
である。更にまた、褐炭及び黒炭からのコークス生成物
を使用することもまた可能である。述べて良い好ましい
例は、木材、セルロース、リグニン、瀝青炭又は褐炭、
ピート又は黒炭コークスである。
【0026】述べられた炭素生成前駆体は、種々の方法
によって、例えばリン酸又は塩化亜鉛を使用する化学的
活性化によって、スチーム、酸素又は三価の窒素を含む
ガスを使用するガス活性化によって活性化することがで
きる。このような予備活性化された前駆体は、次に、熱
的に、即ちコーキングによって本発明の方法のための活
性炭に転換される。これらの製造方法は当業者には知ら
れていてそして、このようにして得ることができる種々
の種類の活性炭の詳細な説明と全く同様に、文献中に分
かるように述べられている(Ullmann’s En
cyclopedia of Industrial
Chemistry,5th,Edition,Vo
l.A5(1986),pp.124〜140及びその
中に引用された参照文献を参照せよ)。
【0027】使用される形に関しては、造形された炭
素、砕かれた炭素及び粉の炭素を、本発明の方法におい
て使用することができる。通常は粉末からの押出成形に
よって製造されそして円筒状の形を有するか又は、もっ
と稀にはペレットとして存在する造形された炭素の場合
には、適切な径は通常は1〜数mmの範囲にある。粉の
炭素の場合には、特に十分な濾過性に注意を払わねばな
らない。
【0028】当業者は、吸着方法の選択に依存して使用
されるべき活性炭の最適の形を良く知っているであろ
う。
【0029】再生はしばしば値打ちがない。吸着された
塩及び色を発現する化合物を、所望の場合には、水、メ
タノール、メタノール/水、グリコール又はグリコール
/水混合物を使用して活性炭から洗浄することができ、
そしてこのやり方で再生を達成することができる。連続
的な手順においては、使用される活性炭は吸着装置中に
長期間留まることができる。不溶性の有機堆積物は、1
50〜800℃で、必要に応じて下位の量の空気(使用
されるスチームの量を基にして約0.1〜20重量%)
を添加して、過熱されたスチームを通過させることによ
って、又は0.01〜5重量%の酸素含有希釈ガス例え
ば窒素、一酸化炭素若しくは二酸化炭素を通過させるこ
とによって、又は200〜800℃で二酸化炭素単独に
よって除去することができる。好ましい再生温度は、2
50〜700℃、特に好ましくは250〜600℃であ
る。
【0030】
【実施例】以下の実施例は、精製されるべきEGCと活
性炭との連続式及びバッチ式接触、そして同様に精製さ
れるべきEGC中に溶かされた触媒に対する活性炭吸着
の効果を示す。
【0031】EGC触媒溶液及び精製されたEGCの組
成は、ガスクロマトグラフィーによって測定した。粗製
のそして純粋な生成物の色純度のための敏感な尺度とし
て、EGCサンプル中の、例えばアセトアルデヒドの重
縮合された下流生成物に起因する、黄色の色合いの量を
計るハーゼン色数を使用した。
【0032】粗製のそして純粋なEGC中の触媒濃度
は、無機塩を使用した時には、原子吸光分光分析によっ
て、そして触媒としてハロゲン化アンモニウムの場合に
は、銀滴定によって測定した。
【0033】実施例1(表1) バッチ式で実施された実験においては、5部のEGC触
媒溶液及び1部の活性炭(重量比)を、各々の場合にお
いて、撹拌しながら50〜60℃でお互いに接触させ
た。それぞれ30分、1、3及び24時間後に、EGC
のサンプルを取りそして、活性炭の残渣を分離した後
で、ハーゼン色数及び触媒濃度を測定した。以下の5つ
の活性炭を試験した: A:Norit R 2030,A−9421*(≒2
mm、ロッド/675m2/g) B:Norit R2,A−5997*(≒1.5m
m、ロッド/1100m2/g) C:Norit RB1,A−9661*(<1mm、
ロッド/1000m2/g) D:Sorbonorit 2,A−8008*(≒
1.5mm、ロッド/1250m2/g) E:Chemviron CPG LF**(1〜2m
m、粒状の/1000m2/g) * Noritの市販の製品 ** Calgonの市販の製品 これらの5つの実験においては、400のハーゼン色数
を有する同一のEGCグレード、並びに0.22モル%
のNaBr及び0.11モル%のZnBr2の触媒のN
aBr及びZnBr2装填量を使用した。この出発のE
GCの品質は、GC分析によれば99.02%のEGC
であり、既に非常に高かった。
【0034】表1は5つの実験1A〜1Eの結果を示
す。活性炭の上の触媒の吸着の尺度として、精製された
EGC溶液中のZnBr2の濃度をここに示す。
【0035】種々の活性炭Carbon A〜Eを使用
するEGCの精製;比:1部の活性炭/5部のEGC;
50〜60℃。
【0036】
【表1】
【0037】実施例1から以下の事実を誘導することが
できる: * 本発明による吸着によるEGCの精製のためには、
種々の活性炭が適切である。
【0038】* EGCの精製のためには、ここで検査
された炭素の中で最も適切なものは、活性炭Chemv
iron CPG LFである。僅かに30分後には、
EGCの色数は400から80まで落ち、3時間後に
は、それは僅かに30である。
【0039】* すべての活性炭は、滞留時間に依存し
て触媒の約10〜20%を吸着する。
【0040】実施例2 バッチ式で実施された別の実験においては、5部のEG
C触媒溶液(GC分析によれば99.7%のEGC、色
数 35、触媒として1.21重量%のEt4NBr)
及び1部の活性炭(Chemviron CPG L
F、実施例1参照)を、撹拌しながら50〜60℃でお
互いに接触させた。30分後に、EGCのサンプルを取
り、そして活性炭残渣を無くした。するとハーゼン色数
は10であり、そして触媒含量は出発のサンプルと比較
して5%だけ落ちた。
【0041】実施例3 65℃に加熱されたカラム(2cm φ)中の活性炭C
hemviron CPG LFの上で連続的に吸着を
実施し、精製されるべきEGCを一定の体積流れでトッ
プから下向きに一杯になった状態で通過させた。各々の
場合において二三時間の間隔で、流出物のある瞬間のサ
ンプルを取りそして分析した。
【0042】使用されたEGCは80の色数を有してい
た(床高さ 16cm、50ml床体積、嵩密度 0.
46g/mlbed、実験の開始に先立つ活性炭の乾燥
130℃で36時間、窒素、滞留時間 10分)。
【0043】80の色数を有する7.1lのEGCを、
この実験においては、50mlのChemviron
CPG LFの上で精々55の色数まで精製した(吸着
床の142倍の体積)。実験の始めには、僅かに35〜
40の色数を有する2lの溶出物さえ得られた。
【0044】本発明の主なる特徴及び態様は以下の通り
である。
【0045】1.エチレングリコールカーボネート(E
GC)の製造又は後処理プロセスからの、不純物を含む
EGCの連続式又はバッチ式精製のための方法であっ
て、汚染されたEGCに、40〜250℃、好ましくは
40〜200℃、特に好ましくは40〜160℃でそし
て1〜200bar、好ましくは1〜100bar、特
に好ましくは1〜30barで、200〜3,000m
2/g、好ましくは300〜2,000m2/g、特に好
ましくは500〜1,500m2/gのBET表面積を
有する活性炭による処理を施すことを特徴とする方法。
【0046】2.精製されるべきEGCが、不純物の蓄
積を回避するためにEGC反応及び後処理回路から取ら
れた流出流れ及び/又はEGC後処理の残渣からの流出
流れであることを特徴とする、上記1記載の方法。
【0047】3.流出流れが、不純物の外に、EGC製
造プロセスからの触媒を含み、そして活性炭による処理
が触媒の部分的除去を同時にもたらすことを特徴とす
る、上記2記載の方法。
【0048】4.流出流れが部分的にだけ活性炭精製に
供給されること及び/又はこの精製において二次的成分
の部分的な除去だけが引き起こされることを特徴とす
る、上記3記載の方法。
【0049】5.活性炭による処理によって精製された
流出流れをEGC製造プロセスにおける反応及び後処理
回路中にリサイクルすることを特徴とする、上記2記載
の方法。
【0050】6.活性炭を固定床中に配置することを特
徴とする、上記1記載の方法。
【0051】7.前記吸着ステップの後で、濾過を実施
することを特徴とする、上記1記載の方法。
【0052】8.湿気を排除して精製を行うことを特徴
とする、上記1記載の方法。
【0053】9.使用される活性炭が250〜550g
/lの嵩密度を有することを特徴とする、上記1記載の
方法。
【0054】10.使用される活性炭が、おがくず及び
その他の木材廃物、わら、幾つかのタイプの石炭、堅果
の殻、鉱油タール、リグニン、多糖類、ポリアクリロニ
トリル、骨、褐炭又は黒炭からのピート又はコークス生
成物から、好ましくは木材、セルロース、リグニン、瀝
青炭又は褐炭、ピート又は黒炭コークスから製造された
ことを特徴とする、上記1記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス−ヨゼフ・ブイシユ ドイツ47809クレーフエルト・ブランデン ブルガーシユトラーセ28

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレングリコールカーボネート(EG
    C)の製造又は後処理プロセスからの、不純物を含むE
    GCの連続式又はバッチ式精製のための方法であって、
    汚染されたEGCに、40〜250℃、好ましくは40
    〜200℃、特に好ましくは40〜160℃でそして1
    〜200bar、好ましくは1〜100bar、特に好
    ましくは1〜30barで、200〜3,000m2
    g、好ましくは300〜2,000m2/g、特に好ま
    しくは500〜1,500m2/gのBET表面積を有
    する活性炭による処理を施すことを特徴とする方法。
JP11521195A 1994-04-22 1995-04-17 活性炭上の吸着によつてエチレングリコールカーボネート(egc)を精製するための方法 Expired - Fee Related JP3714991B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4414121A DE4414121A1 (de) 1994-04-22 1994-04-22 Verfahren zur Reinigung von Ethylenglykolcarbonat (EGC) durch Adsorption an Aktivkohle
DE4414121.1 1994-04-22

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07291900A true JPH07291900A (ja) 1995-11-07
JP3714991B2 JP3714991B2 (ja) 2005-11-09

Family

ID=6516190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11521195A Expired - Fee Related JP3714991B2 (ja) 1994-04-22 1995-04-17 活性炭上の吸着によつてエチレングリコールカーボネート(egc)を精製するための方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5489696A (ja)
EP (1) EP0678498B1 (ja)
JP (1) JP3714991B2 (ja)
DE (2) DE4414121A1 (ja)
ES (1) ES2124457T3 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012214511A (ja) * 2012-08-09 2012-11-08 Mitsubishi Chemicals Corp 高純度ビニレンカーボネートの製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5962699A (en) * 1998-07-23 1999-10-05 Huntsman Petrochemical Corporation Process for decolorizing organic carbonates
NL1020603C2 (nl) * 2002-05-15 2003-11-18 Tno Werkwijze voor het drogen van een product met behulp van een regeneratief adsorbens.
KR101783786B1 (ko) 2011-06-24 2017-10-10 에이씨엠 리서치 (상하이) 인코포레이티드 기판 상의 균일한 금속화를 위한 방법 및 장치

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2773881A (en) * 1953-02-09 1956-12-11 Union Carbide & Carbon Corp Glycol carbonates
US2994705A (en) * 1958-12-08 1961-08-01 Pure Oil Co Preparation of cyclic alkylene carbonates in the presence of organic phosphonium compounds
US3025305A (en) * 1959-04-21 1962-03-13 Sinclair Refining Co Cyclic carbonate from olefin
DE1226117B (de) * 1960-04-21 1966-10-06 Hans J Zimmer Verfahrenstechni Verfahren zur Herstellung von AEthylencarbonat
US4314945A (en) * 1977-12-22 1982-02-09 Union Carbide Corporation Alkylene carbonate process
JPS5559144A (en) * 1978-10-30 1980-05-02 Tokuyama Soda Co Ltd Purification of carbonate
JPS61210057A (ja) * 1985-12-24 1986-09-18 Tokuyama Soda Co Ltd カ−ボネ−ト化合物の精製方法
DE59205955D1 (de) * 1991-11-22 1996-05-15 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Alkylencarbonaten
DE4210943A1 (de) * 1992-04-02 1993-10-07 Bayer Ag Verfahren zur Herstellung von Alkylencarbonaten
DE4138438A1 (de) * 1991-11-22 1993-05-27 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von alkylencarbonaten
DE4141189A1 (de) * 1991-12-13 1993-06-17 Bayer Ag Verfahren zur herstellung von ethylenglykolcarbonat

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012214511A (ja) * 2012-08-09 2012-11-08 Mitsubishi Chemicals Corp 高純度ビニレンカーボネートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0678498A3 (de) 1996-03-27
EP0678498B1 (de) 1998-10-07
US5489696A (en) 1996-02-06
DE59503824D1 (de) 1998-11-12
JP3714991B2 (ja) 2005-11-09
ES2124457T3 (es) 1999-02-01
DE4414121A1 (de) 1995-10-26
EP0678498A2 (de) 1995-10-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100336146B1 (ko) 아크릴산의제조방법
KR100192733B1 (ko) 카보닐화 스트림으로부터 카보닐 불순물을 제거하는 방법
EP0818434B1 (en) Process for the production of high-purity isophthalic acid
KR100388119B1 (ko) 아크릴산의회수방법
KR100361891B1 (ko) 카복실생성물로부터요오드를제거하는방법
KR20160105370A (ko) 메틸 메타크릴레이트의 제조 방법
JPH10195041A (ja) メチルメルカプタンの触媒合成の生成物気体混合物の分離法
KR950000640B1 (ko) 메타크롤레인 회수방법
CN1022238C (zh) 用臭氧纯化乙酸
US3978148A (en) Process for removal of rhodium compounds from process streams
JP3714991B2 (ja) 活性炭上の吸着によつてエチレングリコールカーボネート(egc)を精製するための方法
JPH07133249A (ja) 高純度酢酸の製造方法
KR19980071856A (ko) 아크릴산의 회수 방법
KR920010572B1 (ko) 수소화 촉매의 존재하에 이루어지는 아세트 산의 수소로의 처리방법
KR20100102644A (ko) 프로필렌 글리콜 모노알킬 에테르의 정제
JPH0753441A (ja) メタノールのカルボニル化による酢酸、酢酸メチルおよび無水酢酸の製造方法
JP3001020B2 (ja) アセトニトリル精製法
JPH10500400A (ja) アセチル化合物からのヨウ素の除去方法
US20100137656A1 (en) Method for improving the color number of trimethylolpropane
US3472739A (en) Purification of alcohol by contact with acid activated clay and distillation
EP0183160B1 (en) Preparation process of indole
JP2863437B2 (ja) トリオキサンの精製法
US4792420A (en) Purification of carboxylic acid anhydrides
JP4637923B2 (ja) 蒸留回収/イオン交換樹脂処理プロセスによるアセトニトリルの精製
JPH1135542A (ja) 蒸留回収/イオン交換樹脂処理プロセスによるアセトニトリルの精製

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050531

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050816

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050824

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090902

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100902

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees