JPH1135542A - 蒸留回収/イオン交換樹脂処理プロセスによるアセトニトリルの精製 - Google Patents
蒸留回収/イオン交換樹脂処理プロセスによるアセトニトリルの精製Info
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- JPH1135542A JPH1135542A JP9183750A JP18375097A JPH1135542A JP H1135542 A JPH1135542 A JP H1135542A JP 9183750 A JP9183750 A JP 9183750A JP 18375097 A JP18375097 A JP 18375097A JP H1135542 A JPH1135542 A JP H1135542A
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Abstract
られた粗製アセトニトリルから、HPLCグレードのアセト
ニトリルを生成すること。 【解決手段】 還流条件下での複数の蒸留工程に続い
て、酸性イオン交換樹脂による処理を行い、アセトニト
リルから実質的に全ての不純物を除くことを包含する、
HPLCグレードのアセトニトリル(UVカットオフ<190)
を生成するプロセス。
Description
工程および高コストという不利益を伴うことなく、HPLC
グレードのアセトニトリルを精製するための手順に関す
る。
ンの触媒的アンモ酸化によるアクリロニトリルの製造に
おいて、粗製アセトニトリル副生成物が生成される。用
語「粗製アセトニトリル」は、シアン化水素、水、およ
び他の不純物を含有する液体アセトニトリルを意味す
る。他の不純物は、アクリロニトリル、アセトアルデヒ
ド、アセトン、メタノール、アクロレイン、オキサゾー
ル、シス-およびトランス-クロトンニトリル、メタクリ
ロニトリルならびにアリルアルコールを含み得る。粗製
アセトニトリルの成分の相対的な割合は、種々の条件に
依存して広範囲に変化し得る。粗製アセトニトリル中の
有機不純物の濃度レベルは、2重量%〜4重量%より高
い濃度で単一の有機成分が見出されることなく、通常は
15%未満である。通常、アクリロニトリルプラントから
得られた粗製アセトニトリルは、25%と85%との間のア
セトニトリルを含有する。代表的には、粗製アセトニト
リルは、52%のアセトニトリル、43.6%の水、2.5%の
シアン化水素、0.5%のアクリロニトリルおよび1.3%の
上記したような他の有機不純物の重量基準で構成され
る。元来、アクリロニトリル製造時には、生成した粗製
アセトニトリルは焼却によって処分された。しかし、近
年では、この物質を回収し、精製し、そして販売して、
このプロセスに付加価値を付けるようになっている。
製アセトニトリル副生成物の「第1段階」精製には2つ
の基礎技術がある。代表的には、これらのプロセスは、
バルク溶媒用途に対して十分な純度を有するアセトニト
リルを生成する。最も主要で、かつ最も一般的に実施さ
れる技術はバッチプロセスである。このプロセスでは、
粗製アセトニトリルを蒸留し、低沸点蒸留物であるバル
クのHCNを除去する。次いで、残留物質を、強塩基の混
合物(一般的には、水酸化ナトリウム、ホルムアルデヒ
ドおよび水)あるいは強塩基および硫酸鉄のいずれかと
反応させ、残留するHCNを実質的に全て取り除く。(米
国特許第4,328,075号および同第3,201,451号を参照のこ
と。)次いで、HCNを含まない物質を蒸留し、約25%の
水を含有するアセトニトリル/水共沸混合物を生成し、
続いて無水塩化カルシウムと共にスラリー化し、この共
沸混合物中からバルクの水を除き、そして約3%〜5%
の水を含有するアセトニトリル/水混合物を生成する。
次いで、この混合物を蒸留し、多くの用途で受容可能な
純度を有するアセトニトリル生成物を生成する。代表的
には、この物質は、数重量ppmのアクリロニトリルまた
はUVスペクトルにおいて強く吸収する他の不純物を含
む。
る第2の方法は、連続的な回収プロセスである。この回
収プロセスは以下の工程を包含する:粗製アセトニトリ
ルを蒸留ゾーンで、1気圧以上の圧力で第1の蒸留を行
い、バルクのHCNを取り除く工程;この共沸混合物をダ
イジェスターを通過させ、ダイジェスター中で、塩基お
よびホルムアルデヒドの水溶液での処理によって、残留
HCNを取り除く工程;1気圧未満の圧力で第2の蒸留を
行い、この物質を、水を含有する底部生成物と高濃度の
アセトニトリルを含有する第2のアセトニトリル/水共
沸混合物とに分離する工程;および、第1の蒸留での圧
力より高圧力で第3の蒸留を行い、側流(side strea
m)として精製アセトニトリルを生成する工程。このプ
ロセスは、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第4,36
2,603号に記載され、そしてこの特許は本明細書中に参
考として援用される。この方法によって精製されるアセ
トニトリルは、数重量ppmまでのアクリロニトリル、ア
セトアミド、オキサゾールまたは他のUV吸収不純物を含
有し得る。
成するために、これら2つの基本手順が広く受容される
一方で、アセトニトリル生成において、クロマトグラフ
ィーを適用するためにこれらの方法を使用することは、
このアセトニトリルが比較的多量のUV吸収不純物を含有
するために、受容されない。UV吸収不純物(<190nmに
不純物に対するUVカットオフ)を実質的に含まない、高
性能(HPLCグレード)のアセトニトリルについて紛れも
なく市場がある。
第1段階精製によって生成した物質を受容不可にし、従
って、 HPLCグレードのアセトニトリルの製造者による
さらなるプロセスが必要となる。このような高グレード
の純度を達成するために、従来のアセトニトリル精製の
商業的方法では、コストのかかる複数工程のプロセス
(例えば、過マンガン酸化、酸処理、五酸化リンによる
乾燥、および2回の蒸留を包含する)を用いる。
9号および同第5,426,208号において、オゾンによるアセ
トニトリル処理に続いて、木炭または黒鉛化炭素、活性
アルミナ、および/またはモレキュラーシーブからなる
一連の吸着床にアセトニトリルを通す工程について開示
する。
性イオン交換樹脂を用いて、アセトニトリルから不純物
を取り除くアセトニトリルの精製を記載する。英国特許
第1,223,915号は、一連の強酸カチオン交換樹脂を使用
し、塩基(アンモニアおよび3,3'-イミノジプロピオニ
トリル)濃度を減少させること(アセトニトリル水溶液
中において、各々500ppmから、それぞれ10ppmおよび<5
0ppm まで)を記載する。このレベルの純度ではまだ、H
PLCグレードのアセトニトリルとして受容されない。
ニトリルを生成することが本発明の第1の目的である。
得られた粗製アセトニトリルから、HPLCグレードのアセ
トニトリルを生成することが本発明の第2の目的であ
る。
特徴は、一部が以下に記載され、そして一部は以下の検
討において当業者に明白となるか、または本発明の実施
によって習得され得る。本発明の目的および利点は、特
許請求の範囲において特定される手段および組み合わせ
によって実現され、かつ得られ得る。
され、そして記載される本発明の目的に従って、上記の
目的を達成するために、本発明の方法は以下の工程を包
含する:(1)第1オーバーヘッド還流ループを備える
第1蒸留カラム中において、少なくとも1気圧の第1圧
力で粗製アセトニトリルを蒸留しHCNを除去し、第1ア
セトニトリル/水共沸混合物と水を含有する第1底部生
成物(bottom product)とを生成する工程;(2)第2
オーバーヘッド還流ループを備える第2蒸留カラム中に
おいて、1気圧未満の第2圧力で第1共沸混合物を蒸留
して、第1共沸混合物を、水を含有する第2底部生成物
と、第1共沸混合物より高いアセトニトリル濃度を有す
る第2アセトニトリル/水共沸混合物とに分離する工
程;(3)第3オーバーヘッド還流ループを備える第3
蒸留カラム中において、1気圧より高い第3圧力で第2
アセトニトリル/水共沸混合物を蒸留し、実質的に第2
共沸混合物からの全ての水を含有する第3アセトニトリ
ル/水共沸混合物、アセトニトリルおよび重質有機物を
含む第3底部生成物、ならびに高純度アセトニトリルを
含む側流を生成する工程;および(4)高純度アセトニ
トリル側流を酸性イオン交換樹脂に通し、高純度アセト
ニトリルをさらに精製し、そしてHPLCグレードのアセト
ニトリルを生成する工程。ここで、工程1、工程2およ
び工程3における還流比は、それぞれ、3:1、3.4:
1、および6.4:1より大きい。
は以下のように定義される:第1カラム(軽量端部カラ
ム(light ends column))については、還流比は、オ
ーバーヘッド還流の流速をカラム側部からダイジェスタ
ーへの供給速度で割った比として定義される。第2蒸留
(乾燥カラム)については、還流比は、オーバーヘッド
還流の流速と生成物カラムへ流れ出るオーバーヘッドの
速度との比として定義される。第3の蒸留カラム(生成
物カラム)については、還流比は、オーバーヘッド還流
の流速とアセトニトリル生成物の側流の流速との比とし
て定義される。
量端部カラムの還流比は、好ましくは4.4:1より大き
く、乾燥カラムの還流比は、好ましくは4.5:1より大き
く、そして生成物カラムの還流比は、好ましくは8:1
より大きい。特に好ましくは、軽量端部カラムの還流比
は5.2:1より大きく、乾燥カラムの還流比は5:1より
大きく、そして生成物カラムの還流比は10.9:1より大
きい。
使用される。樹脂床の再生は、当該分野において公知の
任意の従来技術によって樹脂床全体にわたって硫酸また
は塩酸溶液を通して行われ得る。再生後、樹脂床を、床
容量の数倍の量のアセトニトリルで洗浄し、床を乾燥
し、そして不純物を除去する。
の様式で行われ得る。樹脂処理の工程は、好ましくは、
連続的な固定床プロセスとして行われ得るが、例えば、
(任意に)撹拌されたタンク反応器中のスラリー様式操
作は、本発明の範囲内である。室温、または必要に応じ
て高温もしくは低温での連続様式で、ならびに上方流ま
たは下方流のいずれかを用いて、好ましくは15℃〜35℃
の温度で、吸着床は操作され得る。1時間当たり約0.1
〜300床容量の範囲の流速は、本発明のプロセスの範囲
内であるが、この範囲外での操作もまた好ましい。好ま
しくは、流速は1時間当たり0.2〜50床容量の範囲であ
る。最も好ましくは、流速は1時間当たり0.5〜35床容
量の範囲である。
最終的な蒸留は任意であり、かつ当該分野で公知の従来
の手段で行われ得る。好ましくは、蒸留手段は、ガラス
またはステンレス鋼の装置中での蒸留であるが、アセト
ニトリルに対して不活性であり、かつ汚染物質を含まな
い他の構造物質は本発明の範囲内である。分留は、Olde
rshawカラム、または床、らせん、トレー、ターニン
グ、サドル、もしくは当該分野で公知の他の従来のパッ
キング物質で充填されたカラムで達成され得る。
脂は、硫酸官能基を組み込んだ強酸型(ゲル形態、また
はマクロ網状もしくはマクロ細孔形態のいずれか)を含
む。例として、Amberlyst 15、Amberlyst XN 1010、Dow
ex 50、Amberlite IRP-69、Amberlite IR-118、および
これらの等価物が挙げられるが、これらに限定されな
い。また、受容可能であるがあまり好ましくないイオン
交換樹脂は、カルボン酸官能基を組み込んだ、いわゆる
弱酸樹脂(ゲル形態、またはマクロ網状もしくはマクロ
細孔形態のいずれか)である。このクラスの樹脂の例と
しては、Amberlite IRP-64およびIRC-50Sが挙げられる
が、これらに限定されない。特に好ましくは、非水性用
途に特別に設計された強酸樹脂(例えば、Amberlyst 1
5)である。
リルは処理され、価値ある副生成物として高純度のアセ
トニトリルを回収する。「高純度」アセトニトリルは、
高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)グレードのアセ
トニトリル(非常に高純度のアセトニトリル)、すなわ
ち、<190nmのUV吸収カットオフを有する、UV吸収不純
物をほとんど含まない(0.1〜0.3ppm(最大)より十分
に低い)アセトニトリルを意味する。本発明に従って処
理される粗製アセトニトリルは、少なくとも15%の水を
含有する任意のアセトニトリル/水混合物である。従っ
て、本発明のプロセスは、種々の水/アセトニトリル共
沸混合物の処理に適用され得る。しかし、本発明は、ア
クリロニトリルを形成する、酸素およびアンモニアによ
るプロピレンのアンモ酸化によって、生成される粗製ア
セトニトリル流の処理において最も広い用途を見い出
す。上記のように、このような粗製アセトニトリル流
は、通常約52%のアセトニトリル、43.6%の水、0.5%のア
クリロニトリル、2.5%のHCNおよび1.3%の他の少量の不
純物(例えば、オキサゾール、アリルアルコール、アセ
トンおよびプロピオニトリル)を含有する。
そして上記組成を有する粗製アセトニトリルは、図面に
示されるフロースキームに従って本発明により適切に処
理され得る。この系によれば、粗製アセトニトリルは入
口ライン14を経て軽量端部カラム16に供給され、ここで
約140゜F〜160゜F(好ましくは144゜F〜155゜F、特に好まし
くは148゜F〜152゜F)の間の温度、約18psiaの圧力にて3
相に蒸留される。粗製アセトニトリル中の軽量成分、す
なわちHCN、アクリロニトリル、オキサゾールおよびア
セトンは蒸気回収物(draw)として軽量端部カラム16か
ら回収され、そして凝縮され、そして還流ライン17を経
てカラム16の上方領域に還流により戻される。好ましく
は上記で定義される還流比は3:1より大きい。回収され
ないオーバーヘッドはライン18から取り除かれ、そして
廃棄物処理のためベントスクラバー(vent scrubber)
(図示せず)に輸送される。水は軽量端部カラム16の底
部から回収され、そしてリボイラー21を通って一部リサ
イクルしながらライン20を経て廃棄物処理に排出され
る。約70%のアセトニトリル、30%の水、500ppmのHCNお
よび極微量の重質有機物(heavy organic)を含有する
第1のアセトニトリル/水共沸混合物は、コンデンサー
23中で凝縮された蒸気副回収物としてライン22を経て回
収され、そしてライン25を経てダイジェスター24に輸送
される。
水溶液を含むHCNダイジェスターの組成物は、ライン26
を経てダイジェスター24に添加され、その結果、第1の
共沸混合物中のHCNおよびアクリロニトリルが分解(des
troy)される。
ないアセトニトリル/重質有機物と水との混合物はライ
ン30を経て乾燥カラム32に充填され、そして回収されな
い物質はオーバーヘッドとしてライン27を経てダイジェ
スター24から取り除かれ、そしてライン18中で合わせら
れてベントスクラバーおよび廃棄物処理に輸送される。
さらに、少量の重質不純物を含有するアセトニトリルを
含む流れもまた、生成物カラム42からライン34を経て乾
燥カラム32に充填される。乾燥カラム32中で、アセトニ
トリル/重質有機物と水との混合物は1気圧より低い圧
力(例えば、3.4psi)にて蒸留され、そして重質有機物
はリボイラー39を経ていくらかリサイクルされて戻され
ながら、廃棄物処理のためにライン36を経てカラム32の
底部に排出され、そして約10%の水を含有する第2のア
セトニトリル/水共沸混合物を含むガス状の頂部回収物
は、カラム32からライン38を経て取り除かれる。この第
2の共沸混合物の少なくとも一部は、コンデンサー40で
凝縮され、そして還流ライン37を経てカラム32に還流で
戻される。上記で定義されるこの工程における還流比は
3.4:1より大きい。
ライン38を経てコンデンサー40に充填され、ここで凝縮
され、ライン43を経て熱交換器44を通過し、ここで加熱
され、次いでライン45を経て生成物カラム42に充填され
る。生成物カラム42において、第2のアセトニトリル/
水共沸混合物は高圧(例えば、50psia)にて3相に蒸留
される。重質不純物を含有するアセトニトリルを含む底
部生成物は、生成物カラム42の底部からリボイラー46に
回収され、一部はライン41を経てカラム42に、そしてラ
イン34を経て乾燥カラム32にリサイクルされる。第3の
アセトニトリル/水共沸混合物はライン28を経て生成物
カラム42の頂部から回収され、そして凝縮され、そして
還流ライン47を経て生成物カラム42の頂部に戻される還
流物としてリサイクルされる。凝縮されない蒸気はライ
ン28を経て共沸コンデンサー23まで続き、ここで第1の
共沸混合物と混合される。あるいは、これらの凝縮され
ない蒸気はライン29および14を経て軽量端部カラム16に
別ルートで送られ得る。好ましくは、上記で定義される
ように還流比はプロセスのこの工程について6.4:1より
大きい。本発明の別の実施態様において、生成物カラム
のオーバーヘッド流28からのいくらかの液体は、ライン
48を経て乾燥カラム32に、またはライン41を経てダイジ
ェスター24にリサイクルされ得る。生成物カラム42は高
圧にて操作されるので、生成物カラム42に充填された第
2のアセトニトリル/水共沸混合物中の全ての水は生成
物カラム42のオーバーヘッド流(すなわち、第3のアセ
トニトリル/水共沸混合物)中に回収され、生成物カラ
ム中に高純度のアセトニトリルが残る。この高純度アセ
トニトリル(99.8重量%アセトニトリル)はライン50を
経て側流(この流れは蒸気でも液体でもよいが、好まし
くは蒸気である)としてカラム42から回収され、そして
熱交換器51中で冷却された後、ライン52を経て樹脂処理
床54に排出され、ここで高純度アセトニトリルは処理さ
れてHPLCグレードのアセトニトリルを生成し、これはラ
イン56を経て生成物タンク58に回収される。
〜90゜Fの間、好ましくは78゜F〜88゜Fの間で変動する。生
成物カラム中の代表的な蒸留温度は約250゜F〜260゜F、好
ましくは255゜F〜258゜Fの間である。
示である。
カラムの還流比3:1、乾燥カラムの還流比6.8:1、および
生成物カラムの還流比>12:1で連続回収ユニットにおい
て粗製アセトニトリルから回収した。回収されたアセト
ニトリルは3.3mg/Lのオキサゾール、10.3mg/Lのアセト
アミド、および0.01重量%の水を含有した。アリルアル
コール、アクリロニトリル、シス−およびトランス−ク
ロトンニトリル、メタクリロニトリル、およびピリジン
は検出限界未満であった。この物質のUVスペクトルは、
254nmで0.0020、220nmで0.0767、および190nmで1.1462
の吸光度を示した。樹脂床を9.69gの新しい乾燥Amberly
st 15イオン交換樹脂(H+形態)から、床直径1.2cm、床
長20cmで調製した。床を240mLのアセトニトリルを用い
て80mL/時間で床をフラッシュした後、440mLのアセトニ
トリルのサンプルを80mL/時間で、室温にて下方流によ
り樹脂を通過させた。1cm経路長のセル中での溶離液のU
Vスペクトルは、254nmで0.0060、220nmで0.0182、およ
び190nmで0.4775の吸光度を示した。このことは、254nm
で最大0.01、220nmで最大0.05、および190nmで最大1.0
というHPLCグレードのアセトニトリルのUV吸光度につい
てのACS仕様に比べて有利である。このサンプルについ
て、Phenomenexカラム(IB-SIL、5μm、250×4.6mm)を
用いて100%アセトニトリルで10分間、次いで80%水/20%
アセトニトリルで50分間、次いで再度100%アセトニトリ
ルで10分間、HPLC勾配分析を行った。このクロマトグラ
ムは、254nmで2mAUより大きな吸光度のピークを示さな
かった。これは、5mAUより大きな吸光度のピークを示さ
ないACS仕様と比べて有利であった。
カラムの還流比約6.7:1、乾燥カラムの還流比約4.0:1、
および生成物カラムの還流比約11:1で連続回収ユニット
において粗製アセトニトリルから回収した。回収された
アセトニトリルは1.8mg/Lのオキサゾール、7.9mg/Lのア
セトアミド、および0.01重量%の水を含有した。アリル
アルコール、アクリロニトリル、シス−およびトランス
−クロトンニトリル、メタクリロニトリル、およびピリ
ジンは検出限界未満であった。この物質の1cm経路長の
セル中でのUVスペクトルは、254nmで0.0006、220nmで0.
0707、および190nmで0.9970の吸光度を示した。樹脂床
を10.1 g (20cc)の新しい乾燥Amberlyst 15イオン交
換樹脂(H+形態)から、床直径1.2cm、床長20cmで調製
した。200mLのアセトニトリルを用いて80mL/時間で床を
フラッシュした後、1480mLのアセトニトリルを80mL/時
間で、室温にて下方流により樹脂を通過させた。0.2μm
ナイロンフィルターディスクで濾過した後合わせた溶離
液の、1cm経路長のセル中でのUV吸光度は、254nmで0.00
31、220nmで0.0143、および190nmで0.4791であった。こ
のことは、254nmで最大0.01、220nmで最大0.05、および
190nmで最大1.0というHPLCグレードのアセトニトリルの
UV吸光度についてのACS仕様に比べて有利であり、そし
て市販のHPLCグレードのアセトニトリルのサンプル(こ
の1cm経路長のセル中でのUVスペクトルは、254nmで0.00
30、220nmで0.0141、および190nmで0.4766の吸光度を示
した)と比べても有利である。このサンプルについて、
Phenomenexカラム(IB-SIL、5μm、250×4.6mm)を用い
て100%アセトニトリルで10分間、次いで80%水/20%アセ
トニトリルで50分間、次いで再度100%アセトニトリルで
10分間、HPLC勾配分析を行った。このクロマトグラム
は、254nmで4mAUより大きな吸光度のピークを示さなか
った。これは、5mAUより大きな吸光度のピークを示さな
いACS仕様と比べて有利であった。
0gを、30cm×1cm(内径)のガラス真空ジャケットを備
えた空の分留カラム、および指型冷却器蒸留ヘッドを備
えた1Lの三口フラスコに入れた。すり合わせガラスのジ
ョイントをTeflonテープで封じた。16.7gの初留を廃棄
し、そして残りの留出物を一緒に回収し、そして0.2μm
ナイロンフィルターディスクで濾過した。3.4gの容器残
分が残った。回収された留出物の1cm経路長のセル中で
のUVスペクトルは、254nmで0.0000、220nmで0.0083、お
よび190nmで0.4430の吸光度を示し、市販のHPLCグレー
ドのアセトニトリルの吸光度より優れていた。このサン
プルについて、Phenomenexカラム(IB-SIL、5μm、250
×4.6mm)を用いて100%アセトニトリルで10分間、次い
で80%水/20%アセトニトリルで50分間、次いで再度100%
アセトニトリルで10分間、HPLC勾配分析を行った。この
クロマトグラムは、254nmで3mAUより大きな吸光度のピ
ークを示さなかった。これは、5mAUより大きな吸光度の
ピークを示さないACS仕様と比べて有利であった。
ユニットにおいて粗製アセトニトリルから回収した。こ
のアセトニトリルは17.4mg/Lのオキサゾール、3.4mg/L
のアセトアミド、58mg/Lのアリルアルコール、1mg/Lの
アクリロニトリル、222mg/Lのシス−およびトランス−
クロトンニトリル、および2850mg/Lのメタクリロニトリ
ルを含有した。1cm経路長のセル中での出発物質のUVス
ペクトルは、254nmで0.0521、220nmで0.7724、207nmで
2.3421、200nmで2.1751、および190nmで1.1966の吸光度
を示した。10.1gの乾燥Amberlyst 15イオン交換樹脂(H
+形態)、床直径1.2cm、床長20cmで条件設定された床を
調製した。80mLのアセトニトリルを80mL/時間で、室温
にて下方流により樹脂を通過させた。1cm経路長のセル
中での溶離液のUVスペクトルは、254nmで0.0041、220nm
で0.1641、207nmで1.6003、200nmで2.0561、および190n
mで1.1977の吸光度を示した。溶離液は、検出可能なオ
キサゾールを含有せず、5.9mg/Lのアセトアミド、58mg/
Lのアリルアルコール、1mg/Lのアクリロニトリル、230m
g/Lのシス−およびトランス−クロトンニトリル、およ
び2880mg/Lのメタクリロニトリルを含有した。
カラムの還流比3.58:1、乾燥カラムの還流比3.48:1、お
よび生成物カラムの還流比6.49:1で、連続的な回収ユニ
ットにおいて粗製アセトニトリルから回収した。回収し
たアセトニトリルは、11.6mg/Lのアセトアミド、および
0.6mg/Lのアクリロニトリルを含有した。アリルアルコ
ール、シス−およびトランス−クロトンニトリル、メタ
クリロニトリル、オキサゾール、ならびにピリジンは、
検出限界未満であった。経路長1cmセル中のこの物質の
UVスペクトルは、254nmで0.016、220nmで0.085、および
190nmで3.481の吸光度を示した。樹脂床を、10.1g(20c
c)の新しい乾燥Amberlyst15イオン交換樹脂(H+形態)
から、床直径1.2cm、床長20cmで調製した。この床を、2
00mLのアセトニトリルを用いて160mL/時でフラッシュし
た後、室温にて100mLのアセトニトリルを、80mL/時の下
方流で樹脂中に通した。溶離液の最後の25mLから取り出
したサンプルの、経路長1cmセル中のUVスペクトルは、
254nmで0.012、220nmで0.054、および190nmで1.022の吸
光度を示した。溶離液中のアセトアミドの濃度は、0.3m
g/Lより低かった。
カラムの還流比4.78:1、乾燥カラムの還流比4.61:1、お
よび生成物カラムの還流比8.38:1で、連続的な回収ユニ
ットにおいて粗製アセトニトリルから回収した。回収し
たアセトニトリルは、12.7mg/Lのアセトアミド、および
<0.1mg/Lのアクリロニトリルを含有した。アリルアル
コール、シス−およびトランス−クロトンニトリル、メ
タクリロニトリル、オキサゾール、ならびにピリジン
は、検出限界未満であった。経路長1cmセル中のこの物
質のUVスペクトルは、254nmで0.008、220nmで0.060、お
よび190nmで2.422の吸光度を示した。樹脂床を、10.1g
(20cc)の新しい乾燥Amberlyst15イオン交換樹脂(H+形
態)から、床直径1.2cm、床長20cmで調製した。この床
を、200mLのアセトニトリルを用いて160mL/時でフラッ
シュした後、100mLのアセトニトリルを、80mL/時の下方
流で樹脂中に通した。溶離液の最後の25mLから取り出し
たサンプルの、経路長1cmセル中のUVスペクトルは、25
4nmで0.012、220nmで0.041、および190nmで0.792の吸光
度を示した。溶離液中のアセトアミドの濃度は、0.3mg/
Lより低かった。
カラムの還流比6.08:1、乾燥カラムの還流比5.27:1、お
よび生成物カラムの還流比13.14:1で、連続的な回収ユ
ニットにおいて粗製アセトニトリルから回収した。回収
したアセトニトリルは、20.3mg/Lのアセトアミド、およ
び<0.1mg/Lのアクリロニトリルを含有した。アリルア
ルコール、シス−およびトランス−クロトンニトリル、
メタクリロニトリル、オキサゾール、ならびにピリジン
は、検出限界未満であった。経路長1cmセル中のこの物
質のUVスペクトルは、254nmで0.000、220nmで0.052、お
よび190nmで2.979の吸光度を示した。樹脂床を、10.1g
(20cc)の新しい乾燥Amberlyst15イオン交換樹脂(H+形
態)から、床直径1.2cm、床長20cmで調製した。この床
を、200mLのアセトニトリルを用いて160mL/時でフラッ
シュした後、室温にて100mLのアセトニトリルを、80mL/
時の下方流で樹脂中に通した。溶離液の最後の25mLから
取り出したサンプルの、経路長1cmセル中のUVスペクト
ルは、254nmで0.003、220nmで0.037、および190nmで0.6
25の吸光度を示した。溶離液中のアセトアミドの濃度
は、0.3mg/Lより低かった。
カラムの還流比5.08:1と5.70:1との間、乾燥カラムの還
流比4.86:1と4.97:1との間、および生成物カラムの還流
比9.77:1と12.12:1との間で、連続的な回収ユニットに
おいて粗製アセトニトリルから回収した。回収したアセ
トニトリルは、約16mg/Lのアセトアミド、および<0.1m
g/Lのアクリロニトリルを含有した。アリルアルコー
ル、シス−およびトランス−クロトンニトリル、メタク
リロニトリル、オキサゾール、ならびにピリジンは、検
出限界未満であった。経路長1cmセル中の、この物質の
UVスペクトルは、254nmで0.005、220nmで0.036、および
190nmで3.32の吸光度を示した。樹脂床を、10.1g(20cc)
の新しい乾燥Amberlyst15イオン交換樹脂(H+形態)か
ら、床直径1.2cm、床長20cmで調製した。この床を、200
mLのアセトニトリルを用いて160mL/時でフラッシュした
後、1000mLのアセトニトリルを、室温にて80mL/時の下
方流で樹脂中に通した。経路長1cmセル中の溶離液のUV
スペクトルは、254nmで0.0034、220nmで0.0401、および
190nmで0.5634の吸光度を示した。溶離液中のアセトア
ミドの濃度は、0.3mg/Lより低かった。
を、30cm×1cm(内径)のガラス真空ジャケットで覆わ
れた空の分留カラム、および指型冷却器蒸留ヘッドを備
えた1Lの3つ口フラスコに置いた。すり合わせガラスの
ジョイントは、テフロンテープでシールした。最初の留
出物16.7gを捨て、そして残りの留出物を共に集め、そ
して0.2μのナイロンフィルターディスクで濾過した。4
0.35gの最終留分、および17.58gの容器残分を捨てた。
集めた留出物の、経路長1cmセル中のUVスペクトルは、2
54nmで0.0008、220nmで0.0205、および190nmで0.5072の
吸光度を示した。
カラムの還流比4.53:1、乾燥カラムの還流比5.24:1、お
よび生成物カラムの還流比10.39:1で、連続的な回収ユ
ニットにおいて粗製アセトニトリルから回収した。回収
したアセトニトリルは、12.6mg/Lのアセトアミド、およ
び約0.05mg/Lのアクリロニトリルを含有した。アリルア
ルコール、シス−およびトランス−クロトンニトリル、
メタクリロニトリル、オキサゾール、ならびにピリジン
は、検出限界未満であった。経路長1cmセル中のこの物
質のUVスペクトルは、254nmで0.0043、220nmで0.0401、
および190nmで1.2350の吸光度を示した。樹脂床を、4.0
g(8cc)の新しい乾燥Amberlyst15イオン交換樹脂(H+形
態)から、床直径0.8cm、床長18cmで調製した。この床
を、室温にて、水を用いて96mL/時で90分間、続いて10%
(w/w)H2SO4水溶液を用いて38mL/時で70分間、次いで水
を用いて38mL/時で60分間、次いで水を用いて99mL/時で
75分間、次いで精製されたアセトニトリルを用いて33mL
/時で18時間、上方流で予備処理した。次いで3700mLの
回収されたアセトニトリルを、室温で32.7mL/時〜106.3
mL/時の流速の上方流で樹脂中に通した。実験中に取り
出されたサンプルのUVスペクトルは、時間によっても流
速によっても、有意な変化を示さなかった。経路長1cm
中の合わせた溶離液のUVスペクトルは、254nmで0.002
0、220nmで0.0167、および190nmで0.4169の吸光度を示
した。溶離液中に検出可能なアセトアミドは認められな
かった。
カラムの還流比4.53:1、乾燥カラムの還流比5.24:1、お
よび生成物カラムの還流比10.39:1で、連続的な回収ユ
ニットにおいて粗製アセトニトリルから回収した。回収
したアセトニトリルは、12.6mg/Lのアセトアミド、およ
び約0.05mg/Lのアクリロニトリルを含有した。アリルア
ルコール、シス−およびトランス−クロトンニトリル、
メタクリロニトリル、オキサゾール、ならびにピリジン
は、検出限界未満であった。経路長1cmセル中のこの物
質のUVスペクトルは、254nmで0.0043、220nmで0.0401、
および190nmで1.2350の吸光度を示した。樹脂床を、1.2
5gの新しい乾燥Dowex50W-X8イオン交換樹脂(H+形態)
から、床直径0.8cm、床長4cmで調製した。この床を、
室温にて、水を用いて1.14mL/分で81分間、続いて10%(w
/w)H2SO4水溶液を用いて0.124mL/分で84分間、次いで水
を用いて0.124mL/分で30分間、次いで水を用いて0.37mL
/時で73分間、次いで精製されたアセトニトリルを用い
て33.2mL/時で17.25時間、上方流で予備処理した。次い
で、回収されたアセトニトリルを、室温で33.2mL/時の
上方流で102時間かけて樹脂中に通した。実験中に取り
出されたサンプルのUVスペクトルは、時間によっても流
速によっても、有意な変化を示さなかった。102時間後
の合わせた溶離液の、経路長1cm中のUVスペクトルは、
254nmで0.0013、220nmで0.0120、および190nmで0.3896
の吸光度を示した。
カラムの還流比4.53:1、乾燥カラムの還流比5.24:1、お
よび生成物カラムの還流比10.39:1で、連続的な回収ユ
ニットにおいて粗製アセトニトリルから回収した。回収
したアセトニトリルは、12.6mg/Lのアセトアミド、およ
び約0.05mg/Lのアクリロニトリルを含有した。アリルア
ルコール、シス−およびトランス−クロトンニトリル、
メタクリロニトリル、オキサゾール、ならびにピリジン
は、検出限界未満であった。経路長1cmセル中のこの物
質のUVスペクトルは、254nmで0.0043、220nmで0.0401、
および190nmで1.2350の吸光度を示した。樹脂床を、4.0
gの新しい乾燥Amberlyst15イオン交換樹脂(H+形態)か
ら、床直径0.8cm、床長18cmで調製した。この床を、室
温にて、水を用いて96mL/時で60分間、続いて10%(w/w)H
2SO4水溶液を用いて26.8mL/時で60分間、次いで水を用
いて26.8mL/時で38分間、次いで水を用いて96mL/時で60
分間、次いで精製されたアセトニトリルを用いて33.2mL
/時で26時間、上方流で予備処理した。次いで、回収さ
れたアセトニトリルを、樹脂処理された物質が合計20L
集まるまで、33.2mL/時〜225mL/時の範囲の流速の上方
流で樹脂中に通した。実験中に取り出されたサンプルの
UVスペクトルは、時間によっても流速によっても、有意
な変化を示さなかった。合わせた溶離液の経路長1cm中
のUVスペクトルは、254nmで0.0013、220nm
で0.0167、および190nmで0.3973の吸光度を示した。合
わせた溶離液の分析は、99.97%のアセトニトリル;5よ
り小さいAPHAカラー;0.315μeq/gの滴定酸;0.0019μe
q/gの滴定塩基;0.026%の水;0.01ppmのアクリロニトリ
ル;49ppmのプロピオニトリル;そしてアセトン、アリ
ルアルコール、シス−およびトランス−クロトンニトリ
ル、メタクリロニトリル、オキサゾール、ならびにピリ
ジンは、全て検出限界未満であるという結果を示した。
部カラムの還流比4.53:1、乾燥カラムの還流比5.24:1、
および生成物カラムの還流比10.39:1で、連続的な回収
ユニットにおいて粗製アセトニトリルから回収した。回
収したアセトニトリルは、12.6mg/Lのアセトアミド、お
よび約0.05mg/Lのアクリロニトリルを含有した。アリル
アルコール、シス−およびトランス−クロトンニトリ
ル、メタクリロニトリル、オキサゾール、ならびにピリ
ジンは、検出限界未満であった。経路長1cmセル中のこ
の物質のUVスペクトルは、254nmで0.0043、220nmで0.04
01、および190nmで1.2350の吸光度を示した。樹脂床
を、1.25gの新しい乾燥AmberliteIRC-50イオン交換樹脂
(H+形態)から、床直径0.8cm、床長4cmで調製した。
この床を、室温にて、水を用いて1.14mL/分で25分間、
続いて10%(w/w)H2SO4水溶液を用いて0.124mL/分で80分
間、次いで水を用いて0.124mL/分で30分間、次いで水を
用いて0.37mL/時で60分間、次いで精製されたアセトニ
トリルを用いて37mL/時で18時間、上方流で予備処理し
た。次いで、回収されたアセトニトリルを、室温で37mL
/時の上方流で2時間かけて樹脂中に通した。最初の2
時間の溶離液から取り出されたサンプルのUVスペクトル
は、時間による有意な変化を示さなかった。102時間後
の合わせた溶離液の、経路長1cmセル中のUVスペクトル
は、254nmで0.0024、220nmで0.0186、および190nmで0.3
653の吸光度を示した。溶離液中に検出可能なアセトア
ミドは、認められなかった。アセトニトリルをさらにカ
ラムで溶出すると、溶離液中にアセトアミドが現れ始め
た。
ストという不利益を伴うことなく、HPLCグレードのアセ
トニトリルを精製するプロセスが提供される。さらに、
本発明によれば、アクリロニトリル製造時の副生成物と
して得られた粗製アセトニトリルから、HPLCグレードの
アセトニトリルを生成することが可能となる。
について余すところがないことも限定することも意図せ
ず、単に本発明のプロセスの実施を具体的に例証したも
のである。多くの代替、改変、および変化が、上述の記
載の観点から当業者に明らかであることは、明白であ
る。従って、本発明は添付の特許請求の範囲の精神およ
び広い範囲内における、そのような代替、改変、および
変化の全てを包含することを意図する。
Claims (12)
- 【請求項1】 高精製アセトニトリルを生成するプロセ
スであって: (1)第1オーバーヘッド還流ループを備える第1蒸留
カラム中において、少なくとも1気圧の第1圧力で粗製
アセトニトリルを蒸留してHCNを除去し、第1アセトニ
トリル/水共沸混合物と水を含有する第1底部生成物と
を生成する工程、 (2)第2オーバーヘッド還流ループを備える第2蒸留
カラム中において、1気圧未満の第2圧力で該第1共沸
混合物を蒸留し、該第1共沸混合物を、水を含有する第
2底部生成物と該第1共沸混合物より高いアセトニトリ
ル濃度を有する第2アセトニトリル/水共沸混合物とに
分離する工程、 (3)第3オーバーヘッド還流ループを備える第3蒸留
カラム中において、1気圧より高い第3圧力で該第2ア
セトニトリル/水共沸混合物を蒸留し、該第2共沸混合
物由来の実質的に全量の水を含有する第3アセトニトリ
ル/水共沸混合物、アセトニトリルおよび重質有機物を
含む第3底部生成物、ならびに高純度アセトニトリルを
含む側流を生成する工程、および (4)該高純度アセトニトリル側流を酸性イオン交換樹
脂に通し、該高純度アセトニトリルをさらに精製し、そ
して高精製アセトニトリルを生成する工程を包含し、 工程1、工程2および工程3における還流比が、それぞ
れ、3:1、3.4:1、および6.4:1より大きく維持され
る、プロセス。 - 【請求項2】 前記工程1における還流比が約4.4:1よ
り大きい、請求項1に記載のプロセス。 - 【請求項3】 前記工程2における還流比が約4.5:1よ
り大きい、請求項2に記載のプロセス。 - 【請求項4】 前記工程3における還流比が約8:1よ
り大きく維持される、請求項3に記載のプロセス。 - 【請求項5】 前記酸性イオン交換樹脂が、硫酸官能基
を組み込んだ強酸を含むように選択される、請求項1に
記載のプロセス。 - 【請求項6】 前記酸性イオン交換樹脂が、カルボン酸
官能基を組み込んだ弱酸樹脂を含むように選択される、
請求項1に記載のプロセス。 - 【請求項7】 前記酸性イオン交換樹脂から回収された
精製アセトニトリルをさらに蒸留する工程を含む、請求
項1に記載のプロセス。 - 【請求項8】 前記工程1における還流比が約4.4:1よ
り大きい、請求項7に記載のプロセス。 - 【請求項9】 前記工程2における還流比が約4.5:1よ
り大きい、請求項8に記載のプロセス。 - 【請求項10】 前記工程3における還流比が約8:1
より大きく維持される、請求項9に記載のプロセス。 - 【請求項11】 前記酸性イオン交換樹脂が、硫酸官能
基を組み込んだ強酸を含むように選択される、請求項7
に記載のプロセス。 - 【請求項12】 前記酸性イオン交換樹脂が、カルボン
酸官能基を組み込んだ弱酸樹脂を含むように選択され
る、請求項7に記載のプロセス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9183750A JPH1135542A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 蒸留回収/イオン交換樹脂処理プロセスによるアセトニトリルの精製 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9183750A JPH1135542A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 蒸留回収/イオン交換樹脂処理プロセスによるアセトニトリルの精製 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008051376A Division JP4637923B2 (ja) | 2008-02-29 | 2008-02-29 | 蒸留回収/イオン交換樹脂処理プロセスによるアセトニトリルの精製 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1135542A true JPH1135542A (ja) | 1999-02-09 |
Family
ID=16141329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9183750A Withdrawn JPH1135542A (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | 蒸留回収/イオン交換樹脂処理プロセスによるアセトニトリルの精製 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1135542A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004504293A (ja) * | 2000-07-18 | 2004-02-12 | ザ・スタンダード・オイル・カンパニー | 改良されたアセトニトリルの精製及び回収方法 |
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WO2013146609A1 (ja) * | 2012-03-26 | 2013-10-03 | 旭化成ケミカルズ株式会社 | アセトニトリルの精製方法 |
US10336690B2 (en) | 2014-02-24 | 2019-07-02 | Honeywell International Inc. | Methods and systems for processing an acetonitrile waste stream |
-
1997
- 1997-07-09 JP JP9183750A patent/JPH1135542A/ja not_active Withdrawn
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