JPH072910A - メタクリル酸無水物により予備架橋結合させた水性分散液の製造方法 - Google Patents

メタクリル酸無水物により予備架橋結合させた水性分散液の製造方法

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JPH072910A
JPH072910A JP6097867A JP9786794A JPH072910A JP H072910 A JPH072910 A JP H072910A JP 6097867 A JP6097867 A JP 6097867A JP 9786794 A JP9786794 A JP 9786794A JP H072910 A JPH072910 A JP H072910A
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JP
Japan
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monomer
weight
methyl
pentyl
maleate
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Pending
Application number
JP6097867A
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English (en)
Inventor
Didier Vanhoye
バンオエ ディディエ
Bernard Wiegert
ウィジェル ベルナール
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Arkema France SA
Original Assignee
Elf Atochem SA
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F220/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F220/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms; Derivatives thereof
    • C08F220/08Anhydrides

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホルムアルデヒドの放出がなく、従来より低
い温度で実施できるような架橋結合性モノマーを使用す
る水性分散液の製造方法、及び良好な小角度光沢(遊離
フィルム上で20゜)と被覆膜の低吸水性を備えた分散液
を与える。 【構成】 ホモポリマーが30℃より高いガラス転移点を
有し、分子中に一個のエチレン系不飽和結合を有するよ
うな硬質モノマー、及びホモポリマーが10℃より低いガ
ラス転移点を有し、分子中に多くとも一個のエチレン系
不飽和結合を有するような軟質モノマーを、ガラス転移
点が5ないし25℃となるような両モノマーの比率で、架
橋結合性モノマーの存在下に、乳化重合させることによ
って予備架橋結合させた水性分散液を製造する方法にお
いて、この架橋結合性モノマーがメタクリル酸無水物で
あることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、塗料組成物用、
耐熱性接着用組成物用のバインダーとして、コンタクト
接着剤として、食品包装材において耐油性被覆や装飾紙
を得るための、皮革や織物の仕上げ加工のための艶出し
剤として、また汎用の被覆剤として用いられる水性分散
液を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ホモポリマーが30℃より高いガラス転移
点を有し、分子中に一個のエチレン系不飽和結合を有す
るような硬質モノマー、及び、ホモポリマーが10℃より
低いガラス転移点を有し、分子中に一個以下のエチレン
系不飽和結合を有するような軟質モノマーを、ガラス転
移点が5ないし25℃となるような両モノマーの比率で、
架橋結合性モノマーの存在下に、乳化共重合させること
によって予備架橋結合させた水性分散液を製造すること
は、米国特許第 4,048,130号明細書によってすでに知ら
れている。そしてこの場合の架橋結合性モノマーとして
はNーメチロールメタクリルアミドなどが用いられてい
る。このようなアミド類は他のモノマー類と共重合し、
熱の作用で架橋結合して三次元構造を形成し、それによ
って、形成される被覆材の化学的、物理化学的性質が改
善される。しかし、この熱的自己架橋結合はホルムアル
デヒドの放出を伴い、ホルムアルデヒドの存在は、特に
食品、織物及びその他の産業界で、その毒性の故にきわ
めて望ましからぬものである。さらに、この自己架橋結
合を起こさせるに好ましい温度範囲は比較的高く( 150
ないし 200℃)、例えば皮革など、ある種の応用面には
適切ではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ホルムアル
デヒドを放出することなく、従来より低い温度で操作を
実施できるような架橋結合性モノマーを使用する水性分
散液の製造方法を用いてこれらの欠点を克服したもので
ある。得られる分散液は、他の諸性質に影響を及ぼすこ
となく、小角度光沢の増大した(遊離フィルム上で20
゜)、そして被覆膜の吸水性の減少したものを与える。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明においては、使用
する架橋結合性モノマーはメタクリル酸無水物を包含す
る。本発明において重合させる硬質モノマーは、ホモポ
リマーが30℃より高い、好ましくは30℃ないし 150℃
の、ガラス転移点を有するものである。このようなモノ
マーの例としては、アクリロニトリル、ビニル・クロラ
イド、ビニル・アセテート、クロロ酢酸のビニルエステ
ル、トリフルオロ酢酸のビニルエステル、安息香酸のビ
ニルエステル、スチレン、αーメチルスチレン、ビニル
トルエン、及びエステル基に1ないし4個の炭素原子を
有するメタクリレート類、例えばメチル・メタクリレー
ト、エチル・メタクリレート、プロピル・メタクリレー
ト、ブチル・メタクリレート、イソプロピル・メタクリ
レート及びイソブチル・メタクリレートが含まれる。特
に好ましい化合物は、ガラス転移点が 100℃のスチレン
であり、最も好ましい化合物は、ガラス転移点が 105℃
のメチル・メタクリレートである。
【0005】ホモポリマーが10℃より低いガラス転移点
を有する軟質モノマーの例としては、エステル基に1な
いし8個の炭素原子を有するアクリレート類、例えば、
メチル・アクリレート、エチル・アクリレート、プロピ
ル・アクリレート、ヘプチル・アクリレート、ブチル・
アクリレート、オクチル・アクリレート、ペンチル・ア
クリレート、イソブチル・アクリレート、ヘキシル・ア
クリレート、 secーブチル・アクリレート、エチルヘキ
シル・アクリレート、 tert.ーブチル・アクリレート、
イソプロピル・アクリレート、2ーメチルー1ーブチル
・アクリレート、ジメチルプロピル・アクリレート、3
ーメチルー1ーブチル・アクリレート、2ーペンチル・
アクリレート、2ーメチルー2ーブチル・アクリレー
ト、3ーペンチル・アクリレート、3ーメチルー2ーブ
チル・アクリレート、2ーエチルー1ーブチル・アクリ
レート、2ーメチルー1ーペンチル・アクリレート、
3,3ージメチルー1ーブチル・アクリレート、3ーメ
チルー1ーペンチル・アクリレート、3,2ージメチル
ー1ーブチル・アクリレート、3ーメチルー2ーペンチ
ル・アクリレート、2,2ージメチルー3ーブチル・ア
クリレート、4ーメチルー2ーペンチル・アクリレー
ト、2,3ージメチルー2ーブチル・アクリレート、2
ーメチルー3ーペンチル・アクリレート、2,3ージメ
チルー3ーペンチル・アクリレート、3ーメチルー2ー
ペンチル・アクリレート、2,3ージメチルー1ーペン
チル・アクリレート、3ーメチルー3ーペンチル・アク
リレート、2,3,3ートリメチルー2ーブチル・アク
リレート、2ーヘキシル・アクリレート、2,3,4ー
トリメチルー1ーペンチル・アクリレート、3ーヘキシ
ル・アクリレート及び2ーオクチル・アクリレート、エ
ステル基に16ないし18個の炭素原子を有するメタクリレ
ート類、例えば、ヘキシル・メタクリレート、オクチル
・メタクリレート、nーデシル・メタクリレート、nー
テトラデシル・メタクリレート、ヘプチル・メタクリレ
ート、ペンタデシル・メタクリレート、ノニル・メタク
リレート、ヘキサデシル・メタクリレート、ウンデシル
・メタクリレート、ヘプタデシル・メタクリレート、ド
デシル・メタクリレート、オクタデシル・メタクリレー
ト、トリデシル・メタクリレート、2ーエチルー1ーブ
チル・メタクリレート、3ーエチルー1ーブチル・メタ
クリレート、2ーメチルー1ーペンチル・メタクリレー
ト、2ーヘキシル・メタクリレート、3ーメチルー1ー
ペンチル・メタクリレート、2,3,3ートリメチルー
2ーブチル・メタクリレート、4ーメチルー2ーペンチ
ル・メタクリレート、3ーメチルー2ーペンチル・メタ
クリレート、4ーメチルー1ーペンチル・メタクリレー
ト、2ーメチルー2ーペンチル・メタクリレート、2ー
オクチル・メタクリレート、3ーメチルー3ーペンチル
・メタクリレート、2,3ージメチルー1ーブチル・メ
タクリレート、3,3ージメチルー1ーブチル・メタク
リレート、2,3ージメチルー2ーブチル・メタクリレ
ート、2,4ージメチルー3ーペンチル・メタクリレー
ト、2,4ージメチルー1ーペンチル・メタクリレート
及び3ーメチルー2ーイソプロピルー1ーブチル・メタ
クリレート、酸基に3ないし20個の炭素原子を有するビ
ニル・エステル類、好ましくは分岐鎖を有するもの、例
えば、ビニル・プロピオネート、ビニル・ブチレート、
ビニル・バレレート、ビニル・カプロネート、ビニル・
ステアレート、ビニル・アゾブチレート、ビニル・ベル
サテート(versatate)、ビニル・イソブチレート、ビニ
ル・2ーメチルブタノエート、ビニル・イソバレレー
ト、ビニル・ピバレート、ビニル・4ーメチルペンタノ
エート、ビニル・イソカプロネート、ビニル・2ーメチ
ルペンタノエート、ビニル・2ーエチルブタノエート、
ビニル・3ーメチルペンタノエート、ビニル・2,2ー
ジメチルブタノエート、ビニル・ヘプタノエート、ビニ
ル・3,3ージメチルブタノエート、ビニル・オクタノ
エート、ビニル・2,3ージメチルブタノエート、ビニ
ル・ノナノエート、ビニル・2ーエチルヘキサノエー
ト、ビニル・デカノエート、ビニル・テトラデカノエー
ト、ビニル・ペンタデカノエート、ビニル・ドデカノエ
ート、ビニル・パルミテート、ビニル・インデカノエー
ト、ビニル・マルガレート、ビニル・トリデカノエー
ト、ビニル・ノナデカノエート及びビニル・アラキデー
ト;2ないし10個の炭素原子を有するオレフィン類、例
えば、エチレン、ブチレン、プロピレン、2,3ージメ
チルー1ーブテン、2ーブテン、3,3ージメチルー1
ーブテン、3ーメチルー2ーブテン、2,3ージメチル
ー2ーブテン、3ーメチルー1ーブテン、2ーエチルー
3ーメチルー1ーブテン、2ーメチルー1ーブテン、2
ーメチルプロペン、2ーエチルー1ーブテン、1ーペン
テン、2ーメチルー2ーブテン、2ーペンテン、テトラ
メチルエチレン、3ーメチルー2ーペンテン、不斉メチ
ルイソプロピルエチレン、2,3,4,4ーテトラメチ
ルー1ーヘキセン、3,4,5,5ーテトラメチルー2
ーヘキセン、 tert.ーブチルエチレン、3,4,5,5
ーテトラメチルー2ーヘキセン、2ーエチルー1ーペン
テン、3,5,5ートリメチルー2ーヘプテン、2ーメ
チルー1ーペンテン、2,3ージメチルー1ーペンテ
ン、3ーメチルー1ーペンテン、2,4ージメチルー1
ーペンテン、4ーメチルー1ーペンテン、3,3ージメ
チルー1ーペンテン、3ーエチルー2ーペンテン、2,
3ージメチルー2ーペンテン、2ーメチルー2ーペンテ
ン、2,4ージメチルー2ーペンテン、3ーメチルー2
ーペンテン、3,4ージメチルー2ーペンテン、4ーメ
チルー2ーペンテン、4ージメチルー2ーペンテン、1
ーヘキセン、2ーヘキセン、3ーヘキセン、2ーメチル
ー1ーヘキセン、2,5ージメチルー3ーヘキセン、3
ーメチルー1ーヘキセン、1ーヘプテン、4ーメチルー
1ーヘキセン、2ーヘプテン、5ーメチルー1ーヘキセ
ン、3ーヘプテン、2ーメチルー2ーヘキセン、1ーヘ
プテン、3ーメチルー2ーヘキセン、4ーメチルー2ー
ヘキセン、2,4,4ートリメチルー1ーペンテン、5
ーメチルー2ーヘキセン、2,4,4ートリメチルー2
ーペンテン、2ーメチルー3ーヘキセン、2,3,4ー
トリメチルー2ーペンテン、2,2ージメチルー3ーヘ
キセン、1ーノネン、3,3ージメチルー4ーヘキセン
及び1ーデセン、3ないし10個の炭素原子を有するジオ
レフィン類叉はジエン類、例えば、プロパジエン、1,
2ーブタジエン、4ーメチルー1,3ーペンタジエン、
1,3ーブタジエン、2,3ーペンタジエン叉は3ーメ
チルー1,2ーブタジエン、2,4ーヘキサジエン、2
ーメチルー1,3ーブタジエン、1,2ーペンタジエ
ン、2,3ージメチルー1,3ーブタジエン、1,3ー
ペンタジエン、2,5ージメチルヘキサジエン、1,4
ーペンタジエン、2,6ージメチルヘプタジエン、1,
5ーヘキサジエン、3,7ージメチルー1,6ーオクタ
ジエン、1,6ーオクタジエン、2,6ージメチルー
2,6ーオクタジエン、2,6ーオクタジエン、7ーメ
チルー2,4ーオクタジエン、2,4ーオクタジエン、
2,7ーオクタジエン、2,4ージメチルー3ーイソプ
ロピルー1,3ーペンタジエン、ノナジエン、1,3ー
デカジエン、2,3,3,4ーテトラメチルー1,4ー
ペンタジエン、エステル基に4ないし18個の炭素原子を
有するマレエート類、例えば、ブチル・マレエート、イ
ソブチル・マレエート、ペンチル・マレエート、 tert.
ーブチル・マレエート、ヘキシル・マレエート、ジメチ
ルプロピル・マレエート、ヘプチル・マレエート、2ー
メチルー2ーブチル・マレエート、オクチル・マレエー
ト、2,3ージメチルー1ーブチル・マレエート、デシ
ル・マレエート、2,2ージメチルー2ーブチル・マレ
エート、ウンデシル・マレエート、2,3ージメチルー
2ーブチル・マレエート、ドデシル・マレエート、オク
タデシル・マレエート、ノニル・マレエート、トリデシ
ル・マレエート、ヘプタデシル・マレエート、テトラデ
シル・マレエート、ペンタデシル・マレエート、ヘキサ
デシル・マレエート、2ーメチルー1ーペンチル・マレ
エート、2,4ージメチルー3ーペンチル・マレエー
ト、3ーメチルー1ーペンチル・マレエート、2,4ー
ジメチルー1ーペンチル・マレエート、4ーメチルー1
ーペンチル・マレエート、2,3,3ートリメチルー2
ーブチル・マレエート、3ーメチルー2ーペンチル・マ
レエート、2ーエチルー1ーヘキシル・マレエート、4
ーメチルー2ーペンチル・マレエート、2ーオクチル・
マレエート、2ーメチルー1ーペンチル・マレエート、
2,4,4ートリメチルー1ーペンチル・マレエート、
3ーメチルー3ーペンチル・マレエート、2,3,4ー
トリメチルー1ーペンチル・マレエート、2ーメチルー
2ーペンチル・マレエート、2,3,4ートリメチルー
2ーペンチル・マレエート、2ーエチルー1ーブチル・
マレエート、3,3,4ートリメチルー1ーペンチル・
マレエート及び3ーメチルー2ーイソプロピルー1ーブ
チル・マレエート、エステル基に4ないし18個の炭素原
子を有するフマレート類、例えば、ブチル・フマレー
ト、2ーメチルー1ーブチル・フマレート、ペンチル・
フマレート、3ーメチルー1ーブチル・フマレート、ヘ
キシル・フマレート、ノニル・フマレート、ウンデシル
・フマレート、オクチル・フマレート、オクタデシル・
フマレート、ヘプタデシル・フマレート、デシル・フマ
レート、ペンタデシル・フマレート、ヘキサデシル・フ
マレート、ドデシル・フマレート、 tert.ーブチル・フ
マレート、2ーオクチル・フマレート、トリデシル・フ
マレート、ジエチルプロピル・フマレート、 tert.ーテ
トラデシル・フマレート、3ーメチルー2ーイソプロピ
ルー1ーブチル・フマレート、イソブチル・フマレー
ト、2ーメチルー1ーペンチル・フマレート、2,3ー
ジメチルー1ーブチル・フマレート、3ーメチルー1ー
ペンチル・フマレート、2,2ージメチルー2ーブチル
・フマレート、2ーエチルー1ーブチル・フマレート、
2,3ージメチルー2ーブチル・フマレート、4ーエチ
ルー1ーペンチル・フマレート、2,4ージメチルー3
ーペンチル・フマレート、3ーメチルー2ーペンチル・
フマレート、2,4ージメチルー1ーペンチル・フマレ
ート、4ーメチルー2ーペンチル・フマレート、2ーメ
チルー3ーペンチル・フマレート、3ーメチルー3ーペ
ンチル・フマレート、2ーメチルー2ーペンチル・フマ
レート、2,3,3ートリメチルー2ーブチル・フマレ
ート、2,4,4ートリメチルー1ーペンチル・フマレ
ート、2,3,4ートリメチルー1ーペンチル・フマレ
ート、3,3,4ートリメチルー1ーペンチル・フマレ
ート及び2,3,4ートリメチルー2ーペンチル・フマ
レートなどが挙げられる。エステル基に1ないし8個の
炭素原子を有するアクリレートが好ましい。例えば、エ
チル・アクリレート、nーブチル・アクリレート(特に
好ましい)、イソブチル・アクリレート、 secーブチル
・アクリレート及び tert.ーブチル・アクリレートであ
る。
【0006】分散液のガラス転移点は、フォックス( F
ox)の法則を用いて計算することができる。すなわち、
【0007】
【数1】
【0008】ここに、Wiは、成分iの重量パーセントで
あり、 Tgiは、そのもののガラス転移点を゜Kで表した
ものである。分散液中の固体物質の内で、硬質モノマー
は普通30ないし70重量%、軟質モノマーは30ないし70重
量%を占める。架橋結合性モノマーは、分散液中の固体
物質の 0.5ないし5重量%、好ましくは2ないし3重量
%を占める。
【0009】重合させるべき混合物に、分散液中の固体
物質の 0.5ないし5重量%、好ましくは 0.5ないし2重
量%に相当する量のカルボン酸系モノマー、ならびに、
分散液中の固体物質の 0.2ないし3重量%、好ましくは
0.2ないし1重量%に相当する量の親水性モノマー、好
ましくはアルリルアミドを加えることが有利である。こ
こに用いる酸系モノマーは、3ないし7個又はそれ以上
の炭素原子を有するオレフィン酸、例えば、アクリル
酸、βーメタクリル酸、クロトン酸、メタクリル酸、イ
ソクロトン酸、ビニル酢酸、βーペンテン酸、アリル酢
酸、アンゲリカ酸、チグリン酸及びイソヒドロソルビン
酸、4ないし8個、叉はそれ以上の炭素原子を有する不
飽和ジカルボン酸、例えば、マレイン酸、フマール酸、
シトラコン酸、メサコン酸、イタコン酸、メチルマレイ
ン酸、メチルイタコン酸及びグルタコン酸であってもよ
い。また、これら酸類の無水物(メタクリル酸無水物以
外の)、ニトリル、アミド、ハロゲン化物及び塩類をも
用いることもできる。
【0010】本発明では、意外なことに、メタクリル酸
無水物は乳化重合条件下で加水分解を受けることなく、
従って CO2H官能基を生じないことがわかった。無水
物官能基の解裂は、 NH4OHによるpH9までの中和
によっても起こらず、得られた分散液は、貯蔵中もなん
ら粘度上昇を示さない。従って、メタクリル酸無水物に
よって非常に安定した架橋結合が形成されていることが
わかる。
【0011】重合は通常の乳化重合条件のもとに行われ
る。用いられる触媒は、過硫酸アンモニウム、過硫酸カ
リウム、過硫酸ナトリウムなどの過硫酸塩であり、モノ
マー類全重量の 0.005ないし 0.5重量%の量を用いる。
好ましくは、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩及び異性重亜硫酸
塩の中から選ばれた活性化剤を用いる。特に好ましいも
のは異性重亜硫酸ナトリウムである。また、ホルムアル
デヒドとテトラブチルーFEIIスルホサクシネート・ハ
イドロジェン・パーオキサイドとの組合わせを用いるこ
ともできる。乳化液は、界面活性剤によって得られる。
界面活性剤は好ましくは非イオン性界面活性剤とアニオ
ン性界面活性剤との混合物よりなる。特に、硫酸アルキ
ル、スルホン酸アルキル及びスルホン酸アルキルアリー
ル、ならびに、スルホ琥珀酸とアルカノールとのエステ
ル類が挙げられる。
【0012】重合は一般に、55ないし85℃、好ましくは
65ないし70℃の温度で実施される。重合は常圧で行うこ
とができ、また、加圧下でも、わずかな減圧下でも本反
応に影響はない。
【0013】得られた分散液は一般に、水を45ないし55
重量%、以上に述べた方法で製造されたポリマーを55な
いし45重量%含んでいる。本発明による水性分散液は、
着色させることができる。着色料と、被覆剤における他
の固体物質との重量比は、1 : 20ないし20 : 1である。
有機着色料及び/叉は無機着色料を用いることができ
る。着色料の例には、二酸化チタニウム、酸化鉄、酸化
クローム、酸化カドミウム、石膏、珪酸カルシウム、粉
末石英、タルク、カーボン・ブラック、炭酸カルシウ
ム、バリタ及び有機色素が含まれる。
【0014】こうして得られた塗料組成物は、任意の適
切な手段で塗布できる。例えば、噴射、はけ塗り、ロー
ラー塗り、浸漬などである。この組成物は任意の基質に
塗布することができ、特に鉄、鋼、クローム鋼、錫張り
鋼、アルミニウム、銅、青銅及び黄銅などの金属基質、
セラミック表面、また木材表面に用いられる。
【0015】
【実施例】以下の実施例は本発明を例示するものであ
る。本明細書では、以下のような略号及び測定値を用い
る。 MAM メチル・メタクリレート ABu ブチル・アクリレート AA アクリル酸 NMA Nーメチロールアクリルアミド ACRYD アクリルアミド AMA2O メタクリル酸無水物 HV35(REWO) ノニルフェノーポリオキシエチレ
ン n = 25 NOS25(REWO) ノニルフェノールポリオキシエチ
レンサルフェートn = 25 MBS Na 異性重亜硫酸ナトリウム PS NH4 過硫酸アンモニウム Tg 示差熱分析法によって得られたガ
ラス転移点 TMF 最低フイルム形成温度。この温度
以下では、凝結剤なしでは粘着性、接着性フイルムを形
成することができないような温度。DIN 53787によっ
て測定する。 IG 膨潤係数。この係数によって、ア
クリル系ポリマーの架橋結合を、その溶媒に対する抵抗
性によって測定することが可能となる。
【0016】予め室温で24時間、次いで真空下に40℃で
8時間乾燥させ、真空下に冷却した2mm 厚の乾燥フイル
ムから、大きさが10 x 25 mm、重量がP0のテスト・ピー
スを切り出す。テスト・ピースを 60 cc容フラスコに入
れ、そこにアセトン 50 ccを加えて、テスト・ピースを
完全に浸す。揺動運動を伴うローラー振とう器上でフラ
スコを16時間振とうさせる。(ローラーの振とう速度:
50 rpm。)テスト・ピースをフラスコから取り出し、そ
の表面をジョセフ紙(Joseph paper)で乾燥させ、溶媒
で膨潤したテスト・ピースをできるだけ手早く秤量(P
1)する。該テスト・ピースを結晶器に入れ、60℃で12
時間、次いで真空下に60℃で4時間乾燥させる。乾燥器
中に放置して乾燥させ、秤量(P2)する。P1/P2が膨潤
係数である。
【0017】粒度は、Ind. Chim. Belge T35 No.1 (197
0)にルクロー、ヘインズ、ゴビロン(A. LECLOUX, H. H
EYNS, Y. GOBILLON)が記述している方法を用いて測定
する。ペルゾ硬度(Persoz hardness)はDIN 53 157
によって測定する。ポリマーの水分吸収性はDIN 53
495 によって測定する。角度20゜、60゜及び85゜の反
射光沢度は、塗布24時間後の厚さ300 μm についてフィ
ルモグラフ・グラスで測定する。
【0018】実施例1 a) 組成(重量部で表す)
【0019】
【表1】
【0020】b) 操作 水蒸気浴中に浸した5リットル容の反応器に原料物質を
加え、窒素を用いて反応器を脱気し、僅かな窒素気流を
維持しながら反応器の内容物を 67±1℃に加熱した。こ
の温度に達した時点で、 200 rpmで攪拌しながら、 67
±1℃の温度を維持しつつ、予備乳化液及び過硫酸アン
モニウム(触媒)溶液を 4.5時間かけて添加した。全成
分を加え終わった後に、混合物を 67±1℃で2時間加熱
した。次いで加熱と窒素吹き込みを停止し、反応混合物
を30℃に冷却した。次いで分散液を濾過して凝集物を除
去した。混合物のpHを測定し、pH 9となるまで 20%N
4OHによって中和した。モノマー類の重量濃度を一
定に保ち、フィルムのガラス転移点があまりにも高くな
るのを防ぐように(+144℃で測定した AMA2OのT
g)MAMの比率を減じることによって、 AMA2O添
加の効果を検討した。
【0021】
【表2】
【0022】AMA20の使用によって、そのTgとの
関連によってフィルムのTMFは上昇している。しか
し、このTg上昇は、予想値より大きく、架橋結合に相
当する。これは、ゲルのパーセンテージの増加、ならび
に膨潤係数の減少によって確認された。
【0023】実施例2 実施例1では、どのようにNMAの一部が AMA2Oに
よって置き換え可能であるかが示されたので、本実施例
では、NMAの全部を AMA2Oによって置き換えてみ
た。(表3を参照。) 粒子の適切な架橋結合を確保するための AMA2Oの含
有量は、2重量部より大であった。2重量部より多く
の、種々の量の AMA2Oを導入することは、硬質モノ
マー(MAM)を減少させ、軟質モノマー(ABu)を
増加させなければならないことを意味する。20゜におけ
る光沢度は、 AMA2Oの含有量とともに増加した。水
分吸収性は、NMAの不存在によって大幅に減少した。
また、この水分吸収性は、 AMA2Oの含有量とともに
減少した。( AMA2Oによって付与される疎水性によ
る。)
【0024】
【表3】
【0025】実施例3 適切な架橋結合を確保するために少なくとも2重量部の
AMA2Oを含み、安定性を改善するために少量の水溶
性モノマーを含む分散液を製造した。(表4を参照。) この安定化は、有機可溶性架橋結合剤3部に対して 0.3
ないし 0.5重量部の量のアクリルアミドを導入すること
によって達成できた。この試験系列では、小角度光沢度
における明瞭な増加、および、 AMA2Oの導入による
水分吸収性の減少が観察された。各重合反応において得
られた転化率は、約50%の乾燥抽出物、及び、ごく少量
の残留モノマー(一般に< 200 ppm)から見て、満足す
べきものであった。
【0026】
【表4】
【0027】実施例4 以下の表5の重量組成を有するテクスチャー化半光沢塗
料を製造した。
【0028】
【表5】
【0029】得られたテクスチャー化半光沢塗料の性質
は次の表6の通りであった。(表4の試験番号10に相当
する分散液)
【0030】
【表6】

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホモポリマーが30℃より高いガラス転
    移点を有し、分子中に一個のエチレン系不飽和結合を有
    するような硬質モノマー、及びホモポリマーが10℃より
    低いガラス転移点を有し、分子中に多くとも一個のエチ
    レン系不飽和結合を有するような軟質モノマーを、ガラ
    ス転移点が5ないし25℃となるような両モノマーの比率
    で、架橋結合性モノマーの存在下に、乳化重合させるこ
    とによって予備架橋結合させた水性分散液を製造する方
    法において、前記の架橋結合性モノマーがメタクリル酸
    無水物を含むことを特徴とする予備架橋結合させた水性
    分散液の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記の硬質モノマーがメチル・メタク
    リレートであることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 前記の軟質モノマーがブチル・アクリ
    レートであることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 前記の分散液中の固体物質の内で、硬
    質モノマーが30ないし70重量%、軟質ポリマーが30ない
    し70重量%、架橋結合性モノマーが 0.5ないし5重量%
    を占めることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    1項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記の架橋結合性モノマーが分散液中
    の固体物質の2ないし3重量%を占めることを特徴とす
    る請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 重合させるべき混合物に、分散液中の
    固形物質の 0.5ないし5重量%相当量のカルボン酸系モ
    ノマーを添加する工程を含むことを特徴とする請求項1
    ないし5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記のカルボン酸系モノマーがアクリ
    ル酸であることを特徴とする請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 重合させるべき混合物に、分散液中の
    固形物質の 0.2ないし3重量%相当量の親水性モノマー
    を添加する工程を包含することを特徴とする請求項1な
    いし7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記の親水性モノマーがアクリルアミ
    ドであることを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 重合を55ないし85℃、好ましくは65な
    いし70℃で実施する工程を包含することを特徴とする請
    求項1ないし9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれか1項に
    記載の方法によって製造したポリマーを55ないし45重量
    %含むことを特徴とする、45ないし55重量%の水を含む
    水性分散液。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の水性分散液をバイン
    ダーとして含むことを特徴とする被覆用組成物。
JP6097867A 1993-04-14 1994-04-13 メタクリル酸無水物により予備架橋結合させた水性分散液の製造方法 Pending JPH072910A (ja)

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