JPH07290803A - リボンカセット - Google Patents

リボンカセット

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JPH07290803A
JPH07290803A JP11052094A JP11052094A JPH07290803A JP H07290803 A JPH07290803 A JP H07290803A JP 11052094 A JP11052094 A JP 11052094A JP 11052094 A JP11052094 A JP 11052094A JP H07290803 A JPH07290803 A JP H07290803A
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ribbon
ink ribbon
spool
ink
clutch spring
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JP11052094A
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Susumu Midori
進 翠
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字時におけるリボンの弛みの発生により生
じる不具合を排除して良好な印字ができるようにしたリ
ボンカセットを提供すること。 【構成】 外枠ケース11と、インクリボン13の終端
を接合して巻回したリボン元巻きスプール2と、インク
リボン13の始端を接合したリボン巻取りスプール16
と、リボン巻取りスプール16に回転駆動を伝達する受
動部とを有するリボンカセット1に、円環部7とその一
端に外方に設けられた停止部8とを有し、円環部7にト
ルクを受けると拡径するクラッチバネを、リボン元巻き
スプール2の回転軸に挿設し、一方外枠ケース11に
は、回転軸がインクリボン13を送出する向きに回転す
ると停止部8が当接する溝壁部4を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字装置等に使用す
る、プリント用インクリボンを内蔵したリボンカセット
に関し、更に詳細には、リボン元巻スプールの回転にブ
レーキ作用を加えることにより、リボン元巻スプールか
ら引き出されたインクリボンに張力を与えてインクリボ
ンの弛みや皺の発生を排除して、印字装置における印字
処理を安定させるようにしたリボンカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ワードプロセッサ等の文書処
理装置においては、インクリボンを所定形状のカセット
ケースに収納したリボンカセットを印字機構に装着し、
かかるリボンカセットを移動しながら印字用紙に印字す
ることが行われている。また、長尺状の印字媒体である
印字テープに文字等のキャラクタを印字するテープ印字
装置においては、印字テープと、印字テープに印字を施
すためのインクリボンとを所定形状のカセットケースに
収納したテープカセットを印字機構に装着し、テープカ
セットから供給される印字テープとインクリボンとを重
ね合わせてサーマルヘッドに通して印字することが行わ
れている。
【0003】これらのリボンカセット又はテープカセッ
ト(以下、「リボンカセット」と総称する)において
は、インクリボンをリボン元巻スプールに巻回して収納
し、使用済みのインクリボンを巻取り回収するリボン巻
取スプールを備え、リボン巻取スプールを回転駆動する
ことにより、リボン元巻スプールから必要量のインクリ
ボンを引き出して印字に供するようになっている。
【0004】そして、リボン元巻スプールから引き出さ
れ、サーマルヘッドに挿通されるまでのインクリボンに
一定の張力を持たせるための種々の機構が付加されてい
るのが普通である。リボン元巻スプール自体は通常直接
的な駆動を受けず、インクリボンの引出しによって回転
する一方、インクリボンの引出しは必ずしも一定速度と
は限らないので、引出し速度の変動にリボン元巻スプー
ルの回転が慣性により追従できない場合には、引き出さ
れたインクリボンに弛みが生ずることとなるからであ
る。インクリボンが弛むと、リボンの皺により印字が不
鮮明となったり位置がずれたり、或は迷走するリボンが
他部位に噛み込んだり等の不具合につながるのである。
【0005】このため従来のリボンカセットにおいて
は、インクリボンの表面(又は裏面)を直接板バネ等の
弾性部材で押圧したり、リボン元巻きスプールの上端面
(又は下端面)へ弾性のある波型座金等でスラスト方向
に面圧をかけたり、リボン元巻きスプールの内芯空洞部
へネジリコイルバネ等でラジアル方向に側圧をかけたり
する等の手段により、リボン元巻きスプールとサーマル
ヘッドとの間のインクリボンに一定の張力を付与するよ
うにしていた。また、リボンカセットを装着する印字機
構側にリボン元巻きスプールへの負荷手段を設けたもの
もあった。
【0006】従来のリボンカセットにおけるインクリボ
ンへの張力付与の一例として、ネジリコイルバネを使用
したものを図11に示す。図11は、従来のリボンカセ
ットのリボン元巻スプール80の断面図である。図11
においては、リボンカセットのカセットケース81の一
部として、軸受け82が形成されている。軸受け82の
内部は空洞状とされており、その一部が窓83とされて
いる。軸受け82には、インクリボン86が巻回された
円筒形状のリボン元巻スプール80が嵌挿される。そし
て、軸受け82の内部空洞には、ネジリコイルバネ84
が弾縮された状態で挿入されている。ネジリコイルバネ
84の一端には屈曲部85が設けられており、屈曲部8
5は、軸受け82の窓83を通してリボン元巻スプール
80の内面に点接触している。
【0007】かかる構成において、軸受け82の外径と
リボン元巻スプール80の内径との間には一定のクリア
ランスがあるので、リボン元巻スプール80は本来自由
に回転することができ、インクリボン86が引き出され
るのに伴い回転する。しかし弾拡しようとするネジリコ
イルバネ84の屈曲部85との接触摩擦による抵抗を受
ける。従ってリボン元巻スプール80は、インクリボン
86の引出し速度が遅くなったときには、その接触抵抗
により減速され、インクリボン86に弛みが発生するの
を防ぎ、張力を与える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のリボンカセットにおけるインクリボンへの張力付与
手段には、以下の問題点があった。まず、インクリボン
の表面(又は裏面)を直接板バネ等の弾性部材で押圧す
る方法の場合には、印字前のインクリボンに板バネの端
面などでつく傷や板バネの負荷により起こるインク剥脱
により印字が不鮮明となったり、又は、負荷が大きいと
きにはリボンの走行自体が不安定となる等の印字不良の
原因となっていた。次に、波型座金などのスラスト方向
の面圧方式の場合には、付与できる負荷に上限があるた
め張力不足となり、リボンの弛みによる印字不良の排除
ができていなかった。
【0009】そして、ネジリコイルバネによるラジアル
方向の側圧方式の場合には、リボン元巻きスプールの内
芯空洞部とネジリコイルバネとの接触が図11に示すよ
うな点接触となるか、或は線接触となる等の理由によ
り、リボン搬送スピードに対して定常的に作用できず、
リボンの張力が増減変動を繰り返すことによってリボン
に皺がより、結局印字不良となった。また、印字機構側
に負荷手段を備えた場合には、使用するインクリボンの
種類に応じた張力設定ができなかった。即ち、リボンカ
セットには、リボンテープの幅や材質、インクの種類や
色等によって多様な種類があり、それぞれリボンに与え
るべき最適張力が異なる。しかしプリント装置側の負荷
手段により与えられる張力は一定なので、リボンカセッ
トの種類によっては張力の与え過ぎによりリボン走行が
不良となり印字の濃淡が発生したり、その反対に張力不
足によりリボンに弛みを生じさせ皺による印字不良が起
こった。
【0010】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、インクリボンの種類に応じた最
適な張力をリボンの走行に対して安定して付与できる機
構をカセットに内蔵することにより、印字時におけるリ
ボンの弛みの発生により生じる不具合を排除して良好な
印字ができるようにしたリボンカセットを提供すること
を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のリボンカセットは、外枠ケースと、インクリ
ボンの終端を接合して巻回した円筒状のリボン元巻きス
プールと、外枠ケースに固定して設けられ前記リボン元
巻きスプールを取り付けるハブ軸と、前記インクリボン
の始端を接合したリボン巻取りスプールと、前記インク
リボンをリボン元巻スプールから引き出すリボン送り機
構とを有するリボンカセットにおいて、円環部とその一
端に外方から設けられた停止部とを有し、円環部を前記
リボン元巻きスプールの回転軸に挿設され、前記回転軸
が前記インクリボンを送出する向きのトルクを円環部に
受けると円環部が拡径するクラッチバネと、前記外枠ケ
ースに設けられた、前記回転軸が前記インクリボンを送
出する向きに回転すると前記停止部が当接する溝壁部と
を備えることを特徴とする構成とされる。
【0012】また、本発明のリボンカセットは、外枠ケ
ースと、インクリボンの終端を接合して巻回した円筒状
のリボン元巻きスプールと、外枠ケースに固定して設け
られ前記リボン元巻きスプールを取り付けるハブ軸と、
前記インクリボンの始端を接合したリボン巻取りスプー
ルと、前記インクリボンをリボン元巻スプールから引き
出すリボン送り機構とを有するリボンカセットにおい
て、円環部とその一端に外方に設けられた当接部とを有
し、円環部を前記ハブ軸に挿設され、前記リボン元巻き
スプールが前記インクリボンを送出する向きのトルクを
当接部に受けると円環部が拡径するクラッチバネと、前
記リボン元巻きスプールに設けられた、前記当接部が当
接する溝壁部とを有することを特徴とする構成とされ
る。
【0013】また、本発明のリボンカセットは、外枠ケ
ースと、インクリボンの終端を接合して巻回した円筒状
のリボン元巻きスプールと、外枠ケースに固定して設け
られ前記リボン元巻きスプールを取り付けるハブ軸と、
前記インクリボンの始端を接合したリボン巻取りスプー
ルと、前記インクリボンをリボン元巻スプールから引き
出すリボン送り機構とを有するリボンカセットにおい
て、通常はその外周が前記リボン元巻スプールの円筒内
面に接触する円環部と、その一端に内方に設けられた停
止部とを有し、円環部を前記ハブ軸に挿設され、前記リ
ボン元巻きスプールが前記インクリボンを送出する向き
のトルクを円環部に受けると円環部が縮径するクラッチ
バネと、前記ハブ軸に設けられた、前記停止部が当接す
る溝壁部とを有することを特徴とする構成とされる。
【0014】また、本発明のリボンカセットは、外枠ケ
ースと、インクリボンの終端を接合して巻回したリボン
元巻きスプールと、前記インクリボンの始端を接合した
リボン巻取りスプールと、前記インクリボンをリボン元
巻スプールから引き出すリボン送り機構とを有するリボ
ンカセットにおいて、前記外枠ケースに固定して設けら
れた円筒状のバネ受け部と、通常はその外周が前記バネ
受け部の内面に接触する円環部と、その一端に内方に設
けられた当接部とを有し、前記リボン元巻スプールの回
転軸に挿設され、前記回転軸が前記インクリボンを送出
する向きのトルクを当接部に受けると円環部が縮径する
クラッチバネと、前記リボン元巻スプールに設けられ
た、前記当接部が当接する溝壁部とを有することを特徴
とする構成とされる。
【0015】また、本発明のリボンカセットは、前記リ
ボン送り機構が、前記リボン巻取りスプールに回転駆動
を伝達する受動部を有することを特徴とする前記のいず
れかの構成とされる。
【0016】
【作用】上記の構成を有する本発明のリボンカセットで
は、リボン送り機構によりインクリボンがリボン元巻き
スプールから引き出され、このためリボン元巻きスプー
ルが回転する。リボン元巻きスプールの回転に伴いクラ
ッチバネも回転しようとするが、クラッチバネの一端に
設けられた停止部が外枠ケースに設けられた溝壁部に当
接するので回転できない。このため、回転し続けるリボ
ン元巻きスプールからクラッチバネにトルクが印加さ
れ、クラッチバネは拡径してリボン元巻きスプールとの
間の摩擦を減ずる。リボン元巻きスプールの回転速度が
減少すると、トルクが途切れクラッチバネの拡径状態が
解除され、リボン元巻きスプールとの間の摩擦が増加す
る。このためリボン元巻きスプールは更に制動される。
これにより、インクリボンの引出し速度が減少したとき
には、リボン元巻きスプールも直ちに減速されインクリ
ボンに張力が与えられる。
【0017】また、本発明のリボンカセットでは、同様
に、リボン送り機構によりインクリボンがリボン元巻き
スプールから引き出され、このためリボン元巻きスプー
ルが回転する。リボン元巻きスプールの回転に伴い、リ
ボン元巻きスプールの溝壁部とクラッチバネの当接部と
が当接して、クラッチバネも回転する。この回転のトル
クにより、クラッチバネは拡径して、リボン元巻きスプ
ールのハブ軸との間の摩擦を減ずる。リボン元巻きスプ
ールの回転速度が減少すると、トルクが途切れクラッチ
バネの拡径状態が解除され、ハブ軸との間の摩擦が増加
する。このため、クラッチバネの当接部とリボン元巻き
スプールの溝壁部との当接によりリボン元巻きスプール
は更に制動される。これにより、インクリボンの引出し
速度が減少したときには、リボン元巻きスプールも直ち
に減速されインクリボンに張力が与えられる。
【0018】また、本発明のリボンカセットでは、同様
に、リボン送り機構によりインクリボンがリボン元巻き
スプールから引き出され、このためリボン元巻きスプー
ルが回転する。リボン元巻きスプールの回転に伴い、そ
の内面に円環部が接触しているクラッチバネも回転しよ
うとする。しかし、クラッチバネの内方に設けられた停
止部がハブ軸に設けられた溝壁部に当接するのでクラッ
チバネは回転できず、回転し続けるリボン元巻きスプー
ルの内面よりトルクを受ける。このトルクによりクラッ
チバネの円環部が縮径してリボン元巻きスプールの内面
との間の摩擦を減ずる。リボン元巻きスプールの回転速
度が減少すると、トルクが途切れクラッチバネの縮径状
態が解除され、リボン元巻きスプールの内面との間の摩
擦が増加する。このためリボン元巻きスプールは更に制
動される。これにより、インクリボンの引出し速度が減
少したときには、リボン元巻きスプールも直ちに減速さ
れインクリボンに張力が与えられる。
【0019】また、本発明のリボンカセットでは、同様
に、リボン送り機構によりインクリボンがリボン元巻き
スプールから引き出され、このためリボン元巻きスプー
ルが回転する。リボン元巻きスプールの回転に伴い、そ
の溝壁部とクラッチバネの内方に設けられた当接部との
当接によりクラッチバネも回転する。しかし、クラッチ
バネの円環部の外周はカセットケースに固定されている
バネ受け部の内面に接触しているので、クラッチバネは
当接部にリボン元巻きスプールよりトルクを受ける。こ
のトルクによりクラッチバネの円環部が縮径してバネ受
け部の内面との間の摩擦を減ずる。リボン元巻きスプー
ルの回転速度が減少すると、トルクが途切れクラッチバ
ネの縮径状態が解除され、バネ受け部の内面との間の摩
擦が増加する。このため、当接部と溝壁部との当接によ
りリボン元巻きスプールは更に制動される。これによ
り、インクリボンの引出し速度が減少したときには、リ
ボン元巻きスプールも直ちに減速されインクリボンに張
力が与えられる。
【0020】ここで、本発明のリボンカセットでは、リ
ボン送り機構の受動部が受けた回転駆動がリボン巻取ス
プールに伝達され、前記各作用を奏する。
【0021】
【実施例】以下、本発明のリボンカセットを、長尺状の
印字テープに印字を行うテープ印字装置用のテープカセ
ットとして具体化した実施例について図面を参照して説
明する。まず、第1の実施例に係るテープカセット1の
内部構成を図1に示す。テープカセット1は、略直方体
形に樹脂等で形成したカセットケース11の内部に、被
印字媒体である透明テープ12、透明テープ12に印字
を施すためのインクリボン13、印字がなされた透明テ
ープ12に裏貼される有色両面粘着テープ14とをそれ
ぞれリールに巻回して収納したものであり、使用済みの
インクリボン13を巻取るインクリボン巻取リール16
も備えられている。
【0022】透明テープ12は、透明テープリール15
に巻回されて収納されている。透明テープリール15か
ら引き出された透明テープ12は、ガイドピン20、2
1を経由してテープカセット1の開口部22を通過し、
テープ印字装置から回転駆動を受けるテープ駆動ローラ
19に導かれてテープカセット1の外部に至る。
【0023】インクリボン13は、その終端がインクリ
ボン元巻リール2に接合され、巻回されて収納されてい
る。インクリボン元巻リール2から引き出されたインク
リボン13は、ガイドピン23を経由して透明テープ1
2と重ね合わされ、透明テープ12と共に開口部22を
通過する。その後透明テープ12から離され、リボンガ
イド26、補助ローラ25を経由して、テープ印字装置
から回転駆動を受けるインクリボン巻取リール16に至
る。インクリボン巻取リール16には、インクリボン1
3の始端が接合され巻取られる。インクリボン元巻リー
ル2には、円環部分7と直線状の停止部8とを有するク
ラッチバネが装着されている。また、インクリボン巻取
リール16の内側には、内歯18が形成されている。内
歯18は、テープカセット1を印字装置に装着した際に
印字装置の回転駆動端と嵌合される。内歯18が印字装
置から駆動されることにより、インクリボン巻取リール
16が回転する。
【0024】有色両面粘着テープ14は、片面に剥離紙
を重ね合わされた状態で、剥離紙を外側にして両面テー
プリール17に巻回されて収納されている。両面テープ
リール17から引き出された有色両面粘着テープ14
は、テープ駆動ローラ19に導かれて、剥離紙が重ね合
わされない側の粘着面が透明テープ12に貼着される。
そして、透明テープ12と共にテープカセット1の外部
に至る。この他カセットケース11の内部には、インク
リボン元巻リール2の下方に溝壁部4が設けられてい
る。溝壁部4は、インクリボン元巻リール2に装着され
たクラッチバネの停止部8と当接してその動きを規制す
るものである。
【0025】テープカセット1の開口部22には、テー
プカセット1をテープ印字装置に装着した際にテープ印
字装置の印字機構が位置する。テープ印字装置の印字機
構は複数の発熱素子を配列したサーマルヘッド31と、
サーマルヘッド31にインクリボン13と透明テープ1
2とを押圧するプラテンローラ30とを有している。こ
れらにより、インクリボン13と重ね合わされた透明テ
ープ12に印字を行う。
【0026】前記の全体構成を有するテープカセット1
は、印字の際には、インクリボン巻取リール16が内歯
18を介してテープ印字装置の側から回転駆動を受け
る。また、テープ駆動ローラ19もテープ印字装置から
回転駆動を受ける。テープ印字装置側において、テープ
駆動ローラ19と相対する位置には従動ローラ(図示
略)が配置されており、テープカセット1をテープ印字
装置に装着した状態では、テープ駆動ローラ19と従動
ローラとは、透明テープ12と有色両面粘着テープ14
とを重ね合わせた状態で挟持している。そして、テープ
駆動ローラ19が駆動されることにより、透明テープ1
2が透明テープリール15から、有色両面粘着テープ1
4が両面テープリール17から、それぞれ引き出され
る。透明テープリール15と両面テープリール17と
は、テープが引き出された分だけ回転する。
【0027】また、インクリボン巻取リール16が図1
中反時計回りに駆動されることにより、インクリボン1
3がインクリボン元巻リール2から引き出される。イン
クリボン元巻リール2は、インクリボン13が引き出さ
れた分だけ反時計回りに回転する。尚、前記プラテンロ
ーラ30がリボン巻取リール16やテープ駆動ローラ1
9と同期して回転駆動するように構成され、インクリボ
ン13がサーマルヘッド31とプラテンローラ30とに
より、透明テープ12と重なり合った状態で挟持されつ
つ、プラテンローラ30の回転により送出され、その送
出された分がリボン巻取リール16に巻取られる構成と
することも可能である。
【0028】かかるテープカセット1における特徴部分
であるインクリボン元巻リール2とクラッチバネとの詳
細について、図2から4までを参照して説明する。図2
は、クラッチバネを装着した状態のインクリボン元巻リ
ール2を示す斜視図である。円筒形状のインクリボン元
巻リール2には、インクリボン13が巻回され、そして
クラッチバネが嵌合されている。インクリボン元巻リー
ル2は、カセットケース11に回転自在に取り付けられ
る。インクリボン元巻リール2の断面図を図3に示す。
インクリボン元巻リール2の上端付近には、周状に溝5
が形成されている。溝5は、クラッチバネを取り付ける
ためのものである。インクリボン13は、インクリボン
元巻リール2の外周面の矢印6の区間に巻回される。
【0029】クラッチバネの構成を図4の三面図に示
す。クラッチバネは、円環部分7と、一端を外方に延設
された直線状の停止部8とを有している。クラッチバネ
の円環部分7は、停止部8と反対側の先端9から、図4
中反時計回りに素線を巻いて形成され、停止部8に至っ
ている。従って、停止部8を固定して円環部分7に反時
計方向のトルクを加えると、円環部分7は拡径される。
円環部分7の自由状態での内径は、溝5の外径よりわず
かに小さく作られている。従って円環部分7は、インク
リボン元巻リール2の溝5に取り付けられた状態では、
わずかに弾拡されている。停止部8は、クラッチバネの
素線の一端を円環部分7の外方に向けて延設したもので
ある。停止部8の先端は、下方に折り曲げられている。
クラッチバネをインクリボン元巻リール2に取り付けた
状態では、停止部8がカセットケース11の溝壁部4に
近接して位置する。
【0030】インクリボン元巻リール2とクラッチバネ
とは、以下のように作用する。前記のようにクラッチバ
ネの円環部分7は、わずかに弾拡された状態でインクリ
ボン元巻リール2の溝5に装着されているので、弾力に
よりインクリボン元巻リール2に密着している。従っ
て、インクリボン13の引出し作用によりインクリボン
元巻リール2が回転すると、クラッチバネもこれに伴っ
て回転しようとする。
【0031】しかし、クラッチバネは、回転すると直ち
に停止部8が溝壁部4に当接して回転が停止される。一
方インクリボン元巻リール2は更に回転を続けるので、
インクリボン元巻リール2の溝5とクラッチバネの円環
部分7との間に摺動摩擦を生じ、クラッチバネの円環部
分7には反時計方向のトルクが加えられる。このため、
円環部分7は拡径してインクリボン元巻リール2との摺
動摩擦を減ずる。このため、円環部分7との摩擦により
インクリボン元巻リール2に印加される制動作用は小さ
く、スムーズに回転できる。
【0032】インクリボン巻取リール16の回転速度が
減少すると、インクリボン13をインクリボン元巻リー
ル2から引き出す力が減じ、クラッチバネの円環部分7
に加えられる反時計方向のトルクも減少する。これによ
り、円環部分7の拡径状態が解除され、インクリボン元
巻リール2との摺動摩擦は増加するので、インクリボン
元巻リール2は制動される。即ち、クラッチバネは、印
加されるトルクに応じてワンウェイクラッチとして作用
するのである。かくして、インクリボン元巻リール2か
ら送出されインクリボン巻取リール16に至るまでのイ
ンクリボン13に、張力が印加される。従って、インク
リボン13の引出し力が増減変動しても、インクリボン
13は張力を印加された状態を維持し、皺や弛み等が発
生することはない。
【0033】以上のようにして、印字時にインクリボン
13の皺や弛みによる印字の不鮮明等が発生することの
ない優れたテープカセット1を提供できるものである。
かかるテープカセット1においては、インクリボン元巻
リール2とクラッチバネとの接触部分が広く溝5の底面
全体にわたっており、実質的に面接触に近いものである
から、制動力の発生は安定している。このため、インク
リボン13の張力が増減変動を反復するようなこともな
い。
【0034】次に、第2の実施例に係るリボンカセット
について図5、図6を参照して説明する。この実施例
は、クラッチバネの作用によりインクリボン13の弛み
や皺を防ぐ点では前記第1の実施例と同様であり、イン
クリボン元巻リールの形状、クラッチバネの取付方、ク
ラッチバネとの当接部位の形成方法が異なるものであ
る。図5は、この実施例に係るインクリボン元巻リール
41、及び、インクリボン元巻リール41を取り付ける
ためにカセットケース11に形成されたハブ軸42等を
示す斜視図である。図6は、ハブ軸42にクラッチバネ
43とインクリボン元巻リール41とを取り付けた状態
を示す断面図である。図5、図6に現れない部分は、前
記第1実施例の場合と同様である。
【0035】図5において、円柱形状のハブ軸42は、
カセットケース11の内部に固定して形成されたもので
ある。ハブ軸42の下部には、図6の断面図に示すよう
に溝45が形成され、クラッチバネ43が装着される。
クラッチバネ43の一端は、外方に延設され当接部46
とされている。クラッチバネ43は、前記第1実施例の
場合と同様に、わずかに弾拡された状態で溝45に装着
されている。ただし、クラッチバネ43の円環部分は、
第1実施例のものとは逆向きに巻かれている。従ってク
ラッチバネ43は、当接部46が反時計回りのトルクを
受けたときに拡径される。
【0036】円筒形状のインクリボン元巻リール41に
は、インクリボン13が巻回されている。インクリボン
元巻リール41の下端には、U字溝44が形成されてい
る。インクリボン元巻リール41をハブ軸42に嵌合す
ると、クラッチバネ43の当接部46がインクリボン元
巻リール41のU字溝44を通して外部に出る。インク
リボン元巻リール41の内面とハブ軸42の外面との間
には、若干のクリアランスがあり、インクリボン元巻リ
ール41の回転は、ハブ軸42との関係では自由であ
る。
【0037】このリボンカセットの作用を説明する。前
記第1の実施例と同様、印字処理のためにインクリボン
13が引き出され、これに伴いインクリボン元巻リール
41は反時計回りに回転する。このとき、クラッチバネ
43の当接部46がU字溝44に押されるので、クラッ
チバネ43も反時計回りに回転する。ここで、クラッチ
バネ43とハブ軸42の溝45との間に摺動摩擦が働
き、クラッチバネ43は当接部46に反時計回りのトル
クを受けることになる。従ってクラッチバネ43は拡径
され溝45との間の摩擦は減少し、インクリボン元巻リ
ール41はスムーズに回転できる。インクリボン13の
引出し力が減少すると、クラッチバネ43の当接部46
にかかるトルクも減少し、拡径状態が解除され、クラッ
チバネ43と溝45との間の摩擦が再び増加する。この
ためインクリボン元巻リール41は制動され、インクリ
ボン13に張力が印加される。
【0038】即ち、第1の実施例と同様にクラッチバネ
43は、印加されるトルクに応じてワンウェイクラッチ
として作用して、インクリボン元巻リール41から送出
されるインクリボン13に、張力を印加する。従って、
インクリボン13の引出し力が増減変動しても、インク
リボン13は張力を印加された状態を維持し、皺や弛み
等が発生することはない。以上のようにして、第1の実
施例と同様、印字時にインクリボン13の皺や弛みによ
る印字の不鮮明等が発生することのない優れたテープカ
セット1を提供できるものである。ここで、インクリボ
ン元巻リール41とクラッチバネ43との接触部分が広
く溝45の底面全体にわたっており、実質的に面接触に
近いものであるから、制動力の発生は安定している点で
も第1の実施例と同様である。
【0039】次に、第3の実施例に係るリボンカセット
について図7、図8を参照して説明する。この実施例
は、クラッチバネの作用によりインクリボン13の弛み
や皺を防ぐ点では前記第1及び第2の実施例と同様であ
るが、クラッチバネがトルクを受けたときに拡径でなく
縮径することにより摩擦の増減を演じるようにし、イン
クリボン元巻リールの形状その他をこれに合わせたもの
である。図7は、この実施例に係るインクリボン元巻リ
ール51、クラッチバネ52、及び、インクリボン元巻
リール51を取り付けるためにカセットケース11に形
成されたハブ軸53を示す斜視図である。図8は、ハブ
軸53にクラッチバネ52とインクリボン元巻リール5
1とを取り付けた状態を示す断面図である。図7、図8
に現れない部分は、前記第1及び第2実施例の場合と同
様である。
【0040】図7において、円柱形状のハブ軸53は、
カセットケース11の内部に固定して形成されたもので
ある。ハブ軸53の上部には溝壁部54が形成されてい
る。クラッチバネ52の一端は、外方でなく内方に延設
され停止部56とされている。クラッチバネ52の円環
部分55は、第2実施例のものと同じ向きに巻かれてい
る。従ってクラッチバネ52は、円環部分55が反時計
回りのトルクを受けたときに縮径される。クラッチバネ
52の停止部56は、ハブ軸53の溝壁部54に取り付
けられる。
【0041】インクリボン元巻リール51は、インクリ
ボン13の終端を接合して巻回するための円筒形状の部
材である。インクリボン元巻リール51は、クラッチバ
ネ52を取り付けた状態のハブ軸53に装着される。円
環部分55の自由状態での外径は、インクリボン元巻リ
ール51の内径よりわずかに大きく作られているので、
インクリボン元巻リール51を装着した状態では、クラ
ッチバネ52は前記第1及び第2実施例の場合と逆に円
環部分55がわずかに弾縮された状態で、インクリボン
元巻リール51の内面57と接触している。インクリボ
ン元巻リール51の内面57とハブ軸53の外面との間
には、若干のクリアランスがあり、インクリボン元巻リ
ール51の回転は、ハブ軸53との関係では自由であ
る。
【0042】このリボンカセットの作用を説明する。前
記第1及び第2の実施例と同様、印字処理のためにイン
クリボン13が引き出され、これに伴いインクリボン元
巻リール51は反時計回りに回転する。このとき、クラ
ッチバネ52の円環部分55がインクリボン元巻リール
51の内面57と接触しているので、クラッチバネ52
も反時計回りに回転しようとする。ところが、クラッチ
バネ52の停止部56がハブ軸53の溝壁部54に直ち
に当接するので、クラッチバネ52は回転できない。こ
のためクラッチバネ52は、回転し続けるインクリボン
元巻リール51の内面57との摺動摩擦により、円環部
分55に反時計回りのトルクを受けることになる。従っ
てクラッチバネ52は縮径され内面57との間の摩擦は
減少し、インクリボン元巻リール51はスムーズに回転
できる。
【0043】インクリボン13の引出し力が減少する
と、クラッチバネ52の円環部分55にかかるトルクも
減少し、縮径状態が解除され、クラッチバネ52と内面
57との間の摩擦が再び増加する。このためインクリボ
ン元巻リール51は制動され、インクリボン13に張力
が印加される。即ち、第1及び第2の実施例と同様にク
ラッチバネ52は、印加されるトルクに応じてワンウェ
イクラッチとして作用して、インクリボン元巻リール5
1から送出されるインクリボン13に、張力を印加す
る。従って、インクリボン13の引出し力が増減変動し
ても、インクリボン13は張力を印加された状態を維持
し、皺や弛み等が発生することはない。
【0044】以上のようにして、第1及び第2の実施例
と同様、印字時にインクリボン13の皺や弛みによる印
字の不鮮明等が発生することのない優れたテープカセッ
ト1を提供できるものである。ここで、インクリボン元
巻リール51の内面57とクラッチバネ52との接触部
分が広く円環部分55全体にわたっており、実質的に面
接触に近いものであるから、制動力の発生は安定してい
る点でも第1及び第2の実施例と同様である。
【0045】次に、第4の実施例に係るリボンカセット
について図9、図10を参照して説明する。この実施例
は、クラッチバネの縮径作用によりインクリボン13の
弛みや皺を防ぐ点では前記第3の実施例と同様である
が、溝壁部の形成位置、クラッチバネの取付方等が異な
るものである。図9は、この実施例に係るインクリボン
元巻リール61、クラッチバネ62、インクリボン元巻
リール61を取り付けるためにカセットケース11に形
成されたハブ軸63、及び、クラッチバネ62が接触す
るバネ受け部64、を示す斜視図である。図10は、ハ
ブ軸63にインクリボン元巻リール61とクラッチバネ
62とを取り付け、更に上方からバネ受け部64を取り
付けた状態を示す断面図である。図9、図10に現れな
い部分は、前記第1乃至第3実施例の場合と同様であ
る。
【0046】図9において、円柱形状のハブ軸63は、
カセットケース11(下側)に固定して形成されたもの
である。インクリボン元巻リール61は、インクリボン
13の終端を接合して巻回するための円筒形状の部材で
ある。この実施例では、インクリボン元巻リール61の
上端に溝壁部65が形成されている。クラッチバネ62
の一端は、外方でなく内方に延設され当接部67とされ
ている。クラッチバネ62の円環部分66は、第1実施
例のものと同じ向きに巻かれている。従ってクラッチバ
ネ62は、当接部67が反時計回りのトルクを受けたと
きに縮径される。クラッチバネ62の当接部67は、イ
ンクリボン元巻リール61の溝壁部65に取り付けられ
る。そしてこの実施例では、カセットケース11(上
側)に固定して、円筒形状のバネ受け部64が形成され
る。
【0047】インクリボン元巻リール61は、ハブ軸6
3に装着される。インクリボン元巻リール61の内面と
ハブ軸63の外面との間には、若干のクリアランスがあ
り、インクリボン元巻リール61の回転は、ハブ軸63
との関係では自由である。インクリボン元巻リール61
の溝壁部65にクラッチバネ62の当接部67を取り付
け、そしてクラッチバネ62の円環部分66はバネ受け
部64に装着される。バネ受け部64に装着された状態
では、クラッチバネ62は前記第3実施例の場合と同様
に円環部分66がわずかに弾縮された状態で、バネ受け
部64の内面68と接触している。
【0048】このリボンカセットの作用を説明する。前
記第1乃至第3の実施例と同様、印字処理のためにイン
クリボン13が引き出され、これに伴いインクリボン元
巻リール61は反時計回りに回転する。このとき、クラ
ッチバネ62の当接部67がインクリボン元巻リール6
1の溝壁部65に取り付けられているので、クラッチバ
ネ62も反時計回りに回転する。ところが、クラッチバ
ネ62の円環部分66が内面68に接触するバネ受け部
64はカセットケース11(上側)に固定されていて回
転できない。クラッチバネ62はこのため摺動摩擦によ
り、当接部67に反時計回りのトルクを受けることにな
る。従ってクラッチバネ62は縮径され内面68との間
の摩擦は減少し、インクリボン元巻リール61はスムー
ズに回転できる。
【0049】インクリボン13の引出し力が減少する
と、クラッチバネ62の当接部67にかかるトルクも減
少し、縮径状態が解除され、クラッチバネ62と内面6
8との間の摩擦が再び増加する。このためインクリボン
元巻リール61は制動され、インクリボン13に張力が
印加される。即ち、第1乃至第3の実施例と同様にクラ
ッチバネ62は、印加されるトルクに応じてワンウェイ
クラッチとして作用して、インクリボン元巻リール61
から送出されるインクリボン13に、張力を印加する。
従って、インクリボン13の引出し力が増減変動して
も、インクリボン13は張力を印加された状態を維持
し、皺や弛み等が発生することはない。
【0050】以上のようにして、第1乃至第3の実施例
と同様、印字時にインクリボン13の皺や弛みによる印
字の不鮮明等が発生することのない優れたテープカセッ
ト1を提供できるものである。ここで、バネ受け部64
の内面68とクラッチバネ62との接触部分が広く円環
部分66全体にわたっており、実質的に面接触に近いも
のであるから、制動力の発生は安定している点でも第1
乃至第3の実施例と同様である。
【0051】以上詳細に説明したように、前記各実施例
のテープカセットによれば、インクリボン元巻リールに
クラッチバネを設け、クラッチバネの直線部分が当接す
る溝壁部をカセットケース又はインクリボン元巻リール
に設けたので、インクリボン13がインクリボン元巻リ
ールから引き出されるときには、クラッチバネが反時計
方向のトルクを受け拡径又は縮径し、リボン元巻リール
はスムーズに回転する。一方、インクリボン13の引出
し力が減少すると、クラッチバネの円環部分の拡径状態
又は縮径状態が解除され、リボン元巻リールは直ちに停
止する。このため、インクリボン13に常に適切な張力
が印加され、皺や弛みによる印字不良の発生がない。そ
して、インクリボン13の種類に応じて適切な弾力特性
を有するクラッチバネを取り付けることにより、そのイ
ンクリボン13に最適な張力を与えるリボンカセット1
を提供することができる。これにより、従来のリボンカ
セットのように印字不良を起こさず、良好な印字ができ
るものである。
【0052】尚、前記各実施例は本発明を何ら限定する
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形
・改良が可能であることはもちろんである。例えば、前
記各実施例はいずれも、インクリボンの他に被印字テー
プ等をも内蔵したテープカセットであったが、インクリ
ボン及びそのリール類のみを収納し、印字テープでなく
通常のOA用紙等に印字するためのリボンカセットであ
ってもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明のリボンカセットによれば、インクリボンの種類に
応じた最適な張力をリボンの走行に対して安定して付与
できる機構をカセットに内蔵することにより、印字時に
おけるリボンの弛みの発生により生じる不具合を排除し
て良好な印字ができるようにしたリボンカセットを提供
でき、その産業上奏する効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例のリボンカセットの内部構成を示す平
面図である。
【図2】インクリボン元巻リールにクラッチバネを取り
付けた状態を示す斜視図である。
【図3】インクリボン元巻リールの断面図である。
【図4】クラッチバネの三面図である。
【図5】第2の実施例に係るインクリボン元巻リールと
それを取り付けるためのハブ軸とを示す斜視図である。
【図6】第2の実施例に係るハブ軸にインクリボン元巻
リールを取り付けた状態を示す断面図である。
【図7】第3の実施例に係るインクリボン元巻リールと
クラッチバネ及びそれらを取り付けるためのハブ軸とを
示す斜視図である。
【図8】第3の実施例に係るハブ軸にインクリボン元巻
リールを取り付けた状態を示す断面図である。
【図9】第4の実施例に係るインクリボン元巻リール、
クラッチバネ、バネ受け部及びそれらを取り付けるため
のハブ軸とを示す斜視図である。
【図10】第4の実施例に係るハブ軸にインクリボン元
巻リールを取り付けた状態を示す断面図である。
【図11】従来のリボンカセットのインクリボン元巻ス
プールを示す断面図である。
【符号の説明】
1 テープカセット 2、41、51、61 インクリボン元巻リール 4、54、65 溝壁部 7、43、55、66 クラッチバネの円環部 8、56 クラッチバネの停止部 11 カセットケース 13 インクリボン 16 インクリボン巻取リール 18 内歯 42、53、63 ハブ軸 46、67 クラッチバネの当接部 44 U字溝 64 バネ受け部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠ケースと、インクリボンの終端を接
    合して巻回した円筒状のリボン元巻きスプールと、外枠
    ケースに固定して設けられ前記リボン元巻きスプールを
    取り付けるハブ軸と、前記インクリボンの始端を接合し
    たリボン巻取りスプールと、前記インクリボンをリボン
    元巻スプールから引き出すリボン送り機構とを有するリ
    ボンカセットにおいて、 円環部とその一端に外方から設けられた停止部とを有
    し、円環部を前記リボン元巻きスプールの回転軸に挿設
    され、前記回転軸が前記インクリボンを送出する向きの
    トルクを円環部に受けると円環部が拡径するクラッチバ
    ネと、 前記外枠ケースに設けられた、前記回転軸が前記インク
    リボンを送出する向きに回転すると前記停止部が当接す
    る溝壁部とを備えることを特徴とするリボンカセット。
  2. 【請求項2】 外枠ケースと、インクリボンの終端を接
    合して巻回した円筒状のリボン元巻きスプールと、外枠
    ケースに固定して設けられ前記リボン元巻きスプールを
    取り付けるハブ軸と、前記インクリボンの始端を接合し
    たリボン巻取りスプールと、前記インクリボンをリボン
    元巻スプールから引き出すリボン送り機構とを有するリ
    ボンカセットにおいて、 円環部とその一端に外方に設けられた当接部とを有し、
    円環部を前記ハブ軸に挿設され、前記リボン元巻きスプ
    ールが前記インクリボンを送出する向きのトルクを当接
    部に受けると円環部が拡径するクラッチバネと、 前記リボン元巻きスプールに設けられた、前記当接部が
    当接する溝壁部とを有することを特徴とするリボンカセ
    ット。
  3. 【請求項3】 外枠ケースと、インクリボンの終端を接
    合して巻回した円筒状のリボン元巻きスプールと、外枠
    ケースに固定して設けられ前記リボン元巻きスプールを
    取り付けるハブ軸と、前記インクリボンの始端を接合し
    たリボン巻取りスプールと、前記インクリボンをリボン
    元巻スプールから引き出すリボン送り機構とを有するリ
    ボンカセットにおいて、 通常はその外周が前記リボン元巻スプールの円筒内面に
    接触する円環部と、その一端に内方に設けられた停止部
    とを有し、円環部を前記ハブ軸に挿設され、前記リボン
    元巻きスプールが前記インクリボンを送出する向きのト
    ルクを円環部に受けると円環部が縮径するクラッチバネ
    と、 前記ハブ軸に設けられた、前記停止部が当接する溝壁部
    とを有することを特徴とするリボンカセット。
  4. 【請求項4】 外枠ケースと、インクリボンの終端を接
    合して巻回したリボン元巻きスプールと、前記インクリ
    ボンの始端を接合したリボン巻取りスプールと、前記イ
    ンクリボンをリボン元巻スプールから引き出すリボン送
    り機構とを有するリボンカセットにおいて、 前記外枠ケースに固定して設けられた円筒状のバネ受け
    部と、 通常はその外周が前記バネ受け部の内面に接触する円環
    部と、その一端に内方に設けられた当接部とを有し、前
    記リボン元巻スプールの回転軸に挿設され、前記回転軸
    が前記インクリボンを送出する向きのトルクを当接部に
    受けると円環部が縮径するクラッチバネと、 前記リボン元巻スプールに設けられた、前記当接部が当
    接する溝壁部とを有することを特徴とするリボンカセッ
    ト。
  5. 【請求項5】 前記リボン送り機構が、前記リボン巻取
    りスプールに回転駆動を伝達する受動部を有することを
    特徴とする請求項1乃至請求項4に記載するリボンカセ
    ット。
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