JPH07290116A - 圧延機及び圧延方法 - Google Patents

圧延機及び圧延方法

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JPH07290116A
JPH07290116A JP6084419A JP8441994A JPH07290116A JP H07290116 A JPH07290116 A JP H07290116A JP 6084419 A JP6084419 A JP 6084419A JP 8441994 A JP8441994 A JP 8441994A JP H07290116 A JPH07290116 A JP H07290116A
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rolls
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文司 坂井
Yoshio Oike
美雄 大池
Keiji Tokushige
啓司 徳重
Mikihiro Komatsu
幹広 小松
Tomoya Dobashi
智也 土橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カーブドロールを備えた圧延機において、カー
ブドロールの凹状クラウン側胴端付近に発生する応力集
中を低減することができ、かつ被圧延材の圧延幅の制約
がない圧延機、及びこの圧延機を使用した圧延方法を提
供する。 【構成】作業ロール2,3の凹状クラウン側胴端に相対
する補強ロール4,5上の位置に、作業ロール2,3の
軸方向の最大移動長さsmaxより長いチャンファー4
a,4b,5a,5bを設け、作業ロール2,3を軸方
向に互いに逆向きにシフトさせる。また、作業ロール
2,3に筒状部を設けずに、作業ロール2,3の胴長全
体に渡って連続的な間隙6を形成する。さらに、補強ロ
ール4,5に備えられたチャンファー4a,4b,5
a,5bのロール胴径減少割合を、作業ロール2,3の
凹状クラウン側胴端近傍のロール胴径増大割合よりも大
きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、湾曲した凸状クラウン
及び凹状クラウンからなるほぼ同一形状のイニシャルク
ラウンを互いに上下点対称となるべく付与した一対のロ
ールをロール軸方向に相対移動させて、圧延材のクラウ
ン形状を大きな範囲に渡って制御する圧延機及び圧延方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、軸方向に左右対称な通常のイニ
シャルクラウンを付与した作業ロールを備えた4段型圧
延機においては、作業ロールと、作業ロールを支持する
補強ロールの両胴端に応力集中が生じ、スポ−リング等
を起すことがある。これを防止するために、上記補強ロ
ールに応力集中を低減するテ−パ−状又は円弧状の先細
り部(以下、適宜、チャンファーという)が設けられて
いる。
【0003】一方、特公昭63−62283号公報にお
いては、軸方向片側は凸クラウンにその他側は凹クラウ
ンに湾曲した輪郭を有するほぼ同一形状のイニシャルク
ラウンを互いに上下点対称となるべく付与した一対のロ
ール(以下、適宜、カーブドロールという)を作業ロー
ルとして備えた4段型圧延機が開示されている。そし
て、圧延条件の変化に応じて上記一対の作業ロールをロ
ール軸方向に相対移動(シフト)させ、ロール軸方向に
沿った作業ロール間のロール間隙分布を連続的に変化さ
せて圧延材を圧延する圧延方法が開示されている。
【0004】また、特開昭63−84702号公報で
は、上記のようなカーブドロールを作業ロールとして備
えた4段型圧延機によって圧延を行う際に、作業ロール
の凹状クラウン側胴端と補強ロールの間に発生する応力
集中を低減するため、作業ロールに、軸方向にある程度
の長さを有する筒状部、即ち径が一定の部分を設けるこ
とが開示されている。この筒状部は、少なくとも作業ロ
ールの補強ロールに対する最大移動長さ、即ち最大ずれ
長さにすることが好ましいとされている。また、作業ロ
ールに上記のような筒状部を設けることに加え、作業ロ
ールの凹状クラウン側胴端に相対する補強ロール上の位
置に、少なくとも作業ロールの補強ロールに対する移動
長さに対応した長さの円錐状のチャンファーを設けるこ
とが一層好ましいとされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特公昭63−6228
3号公報に記載の4段型圧延機によれば、作業ロール
(以下、適宜、カーブド作業ロールという)の軸方向の
シフト位置を変更し、一対のカーブド作業ロール間隙を
連続的に変更することによって、少ないロール本数で大
きな範囲に渡る圧延材の板クラウン形状制御が可能とな
る。しかし、上記のようなカーブド作業ロールを備えた
圧延機によって圧延を行う際には、作業ロールの凹状ク
ラウン側胴端と補強ロールの間に大きな応力集中が発生
し、スポ−リング等を起すことがある。
【0006】特開昭63−84702号公報に記載の4
段型圧延機によれば、特公昭63−62283号公報に
記載の4段型圧延機で生じる応力集中をある程度低減す
ることができる。しかしながら、上下作業ロールの間隙
の形状はこの筒状部と湾曲部の境界から急激に変化する
ため、広幅材を圧延しようとすると、圧延材表面にスジ
が入って均質な圧延材が得られなくなる。従って、被圧
延材は上記筒状部にかからないような幅であることが必
要となり、その圧延幅が制約される。
【0007】また、この従来技術においては、作業ロー
ルに筒状部を設けることに加え、補強ロールに設けられ
る円錐状のチャンファーの長さを、少なくとも作業ロー
ルの最大ずれ長さに対応した長さとすることが好ましい
とされているが、この最大ずれ長さの効果的かつ定量的
な値は見出されていない。即ち、補強ロールのチャンフ
ァーの長さを作業ロールの最大ずれ長さに対応させるだ
けでは十分な応力集中の低減効果はない。
【0008】本発明の目的は、湾曲した凸状クラウン及
び凹状クラウンからなるほぼ同一形状のイニシャルクラ
ウンを互いに上下点対称となるべく付与した一対のカー
ブドロールを備えた圧延機において、カーブドロールの
凹状クラウン側胴端付近に発生する応力集中を低減する
ことができ、かつ被圧延材の圧延幅の制約がない圧延
機、及びこの圧延機を使用した圧延方法を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、湾曲した凸状クラウン及び凹状ク
ラウンからなるほぼ同一形状のイニシャルクラウンを互
いに上下点対称となるべく付与した一対の作業ロール
と、これら一対の作業ロールの胴長とほぼ等しい胴長を
有しこれら一対の作業ロールをそれぞれ支持する一対の
補強ロールとを備え、前記一対の作業ロールがロール軸
方向に互いに相対移動可能な圧延機において、前記一対
の補強ロールは、少なくとも前記一対の作業ロールの凹
状クラウン側胴端に相対する位置に、前記補強ロールに
対する前記作業ロールの最大移動長さより長い先細り部
を備えることを特徴とする圧延機が提供される。
【0010】上記圧延機において、好ましくは、前記補
強ロールに備えられた先細り部のロール胴径減少割合
は、前記作業ロールの凹状クラウン側胴端近傍のロール
胴径増大割合よりも大きい。
【0011】また、上記目的を達成するため、本発明に
よれば、湾曲した凸状クラウン及び凹状クラウンからな
るほぼ同一形状のイニシャルクラウンを互いに上下点対
称となるべく付与した一対の作業ロールと、これら一対
の作業ロールの胴長とほぼ等しい胴長を有しこれら一対
の作業ロールをそれぞれ支持する一対の中間ロールと、
この一対の中間ロールをそれぞれ支持する一対の補強ロ
ールとを備え、前記一対の作業ロールがロール軸方向に
互いに相対移動可能である圧延機において、前記一対の
中間ロールは、少なくとも前記一対の作業ロールの凹状
クラウン側胴端に相対する位置に、前記中間ロールに対
する前記作業ロールの最大移動長さより長い先細り部を
備えることを特徴とする圧延機が提供される。
【0012】上記圧延機において、好ましくは、前記中
間ロールに備えられた先細り部のロール胴径減少割合
は、前記作業ロールの凹状クラウン側胴端近傍のロール
胴径増大割合よりも大きい。
【0013】また、上記のような圧延機を使用し、圧延
条件の変化に応じて前記一対の作業ロールを互いにロー
ル軸方向に相対移動させてロール軸方向に沿った前記一
対の作業ロール間のロール間隙分布を連続的に変化させ
ることを特徴とする圧延方法が提供される。
【0014】
【作用】上記のように構成した本発明においては、作業
ロールの凹状クラウン側胴端に相対する補強ロール上の
位置に先細り部、即ちチャンファーを備えることによ
り、作業ロールの凹状クラウン側胴端と補強ロールの間
の応力集中が低減される。特に、カーブド作業ロールを
備えた圧延機で圧延を行う場合には、補強ロールに対し
て作業ロールがロール軸方向に最も大きく移動した(ず
れた)状態の時に、補強ロールと作業ロールの凹状クラ
ウン側胴端の間に発生する応力が大きくなる。本発明で
は、補強ロールのチャンファーの長さを作業ロールの最
大ずれ長さより長くすることにより、補強ロールの胴長
と作業ロールの胴長とがほぼ等しい場合には、補強ロー
ルに対して作業ロールが最も大きくずれた場合でも、作
業ロールの凹状クラウン側胴端は必ず補強ロールのチャ
ンファーに相対することになる。従って、補強ロールに
対して作業ロールが最も大きくずれた場合でも、作業ロ
ールの凹状クラウン側胴端と補強ロールの間の応力集中
はこの補強ロールのチャンファーによって低減される。
【0015】本発明では、作業ロールと補強ロールの間
における応力分布が、使用するカーブド作業ロールの形
状に依存するだけでなく、補強ロールの形状をも含めた
両ロールの相対的なロール形状の関係に依存することに
着目し、特開昭63−84702号公報に記載のような
作業ロール間の間隙の形状を損なう筒状部を設けること
なく、補強ロールのチャンファーの長さを作業ロールの
最大移動長さより長くすることのみによって両ロール間
に生じる応力集中の低減を達成した。上記のように、作
業ロールに筒状部を設けないため、作業ロールの胴長全
体に渡って連続的な間隙を形成することができ、被圧延
材の圧延幅が制約されることがない。
【0016】また、補強ロールに備えられたチャンファ
ーのロール胴径減少割合を、作業ロールの凹状クラウン
側胴端近傍のロール胴径増大割合よりも大きくすること
により、作業ロールの凹状クラウン側胴端と補強ロール
の間の応力集中が一層低減される。
【0017】また、作業ロールと補強ロールの間に中間
ロールを備えた6段型圧延機に本発明を適用する場合
は、中間ロールとして前述の補強ロールと同形状のもの
を用いればよい。この場合にも前述の作用と同様の作用
を奏する。
【0018】また、上記のような圧延機を使用した圧延
方法によれば、カーブドロールの凹状クラウン側胴端付
近に発生する応力集中を低減することができると共に、
圧延条件の変化に応じて一対のカーブドロールを互いに
ロール軸方向に相対移動させ、イニシャルクラウンを連
続的に大きく変化させることによって、少ないロール本
数で大きな範囲に渡る圧延材の板クラウン形状制御を行
なうことが可能となる。
【0019】
【実施例】本発明による圧延機及び圧延方法の一実施例
について、図1から図8を参照しながら説明する。
【0020】本実施例の圧延機は、図1に示すような作
業ロールがロール軸方向に移動(シフト)する4段型圧
延機であり、被圧延材1は一対の作業ロール2及び3に
よって圧延される。また、これら作業ロール2及び3は
一対の補強ロール4及び5によって支持されており、補
強ロール4,5の胴長と作業ロール2,3の胴長はほぼ
等しい(2186mm)。但し、図1では簡単のため上記
以外の構成は省略した。
【0021】図1において、上側の作業ロール2には、
その軸方向片側は凸状クラウン2aに、その他側は凹状
クラウン2bになるように湾曲した輪郭を有するイニシ
ャルクラウンが付与されている。一方、下側の作業ロー
ル3にも、その軸方向片側は凹状クラウン3aに、その
他側は凸状クラウン3bになるように湾曲した輪郭を有
するイニシャルクラウンが付与されている。しかも、作
業ロール2と作業ロール3は、それぞれに付与したイニ
シャルクラウンがほぼ同一形状でかつ互いに上下点対称
となるように配置されている。但し、図1においては作
業ロールの湾曲を誇張して描いてある(以下、図2〜図
12についても同様である)。
【0022】また、補強ロール4は筒状ロールである
が、その軸方向両端部に軸方向の長さがL4a及びL4b
テ−パ−状の先細り部、即ちチャンファー4a及び4b
がそれぞれ設けられている。同様に、補強ロール5に
も、その軸方向両端部に軸方向の長さがL5a及びL5b
テ−パ−状のチャンファー5a及び5bがそれぞれ設け
られている。これらのチャンファー4a,4b,5a,
5bは、円弧状に形成してもよい。
【0023】作業ロール2及び3は、圧延条件の変化に
応じて図1中二点鎖線で示すように軸方向に互いに逆向
きに同一の長さだけシフトする。そして、イニシャルク
ラウンを連続的に大きく変化させ、大きな範囲に渡る圧
延材の板クラウン形状制御を行なう。この時の作業ロー
ルのシフト位置をsとし、作業ロールがシフトしない元
の位置をs=0、軸方向の最大シフト位置を±smax
すると、各補強ロールに設けられたチャンファー4a,
4b,5a,5bは、 L4a>smax, L4b>smax, L5a>smax, L5b>smax … (1) を満たすような長さに形成される。但し、sの符号は図
中右方向にロールが移動する場合を正とする。
【0024】このように、各補強ロールに設けられたチ
ャンファー長さL4a,L4b,L5a,L5bを各作業ロール
の軸方向の最大移動長さsmaxより長くすることによ
り、作業ロール2,3のそれぞれの凹状クラウン側胴端
と補強ロール4,5の間に生じる応力集中の低減を図る
ことができる。このことを、図2及び図3により説明す
る。
【0025】図2(a)に、補強ロール4と作業ロール
2の間の応力分布を示す。図2(a)においては、補強
ロール4の図中左側端部を基準としたロール軸方向の位
置xを横軸に、補強ロール4と作業ロール2の間の応力
(Hz)を縦軸に取ってある。補強ロール5と作業ロー
ル3の間の応力の分布は図2(a)と左右が逆になるだ
けであるので、以下の説明では、補強ロール4と作業ロ
ール2の間の応力だけを対象に説明する。
【0026】ここで、補強ロールのチャンファー長さを
200mm、先細り寸法を0.5mm(以下、このようなチ
ャンファーの条件を0.5/200 mm/mmと表す)とし
た。また、特開昭63−84702号公報のように作業
ロールに筒状部を設けるカーブド作業ロール端部筒状処
理は行っていない。さらに、作業ロール2,3の凹状ク
ラウン側胴端近傍においては、ロール軸方向の寸法54
6mmに対して半径が平均0.42mmの割合で増加するも
のとした(以下、このようなロール胴径増大割合を0.
42/546 mm/mmと表す)。その他の共通条件は図中
に示す通りである。
【0027】図2(a)におけるA,B,Cの3つのケ
ースは、作業ロールの移動量sをパラメータとしてお
り、Aはs=−smax=−100mmの時を、Bはs=0
の時を、Cはs=smax=+100mmの時を示す。図2
(a)からわかるように、補強ロールと作業ロールの間
に発生する応力の分布は、補強ロールのチャンファー境
界近傍で応力集中が生じて高い応力となり、作業ロール
の胴中央と接する部分の近傍でも高い応力となる。これ
らの応力分布は、作業ロールの軸方向のシフト位置sに
よって異なり、作業ロールの凹状クラウン側胴端が最も
バレルセンター側に移動したAのケース、即ちs=−s
max=−100mmの時には、補強ロールのチャンファー
境界近傍の応力が作業ロールの胴中央と接する部分の応
力よりも大きくなって最大値となる。
【0028】作業ロールの凹状クラウン側胴端がバレル
センターと反対側に移動した時にはB及びCのケースに
示すように、補強ロールのチャンファー境界近傍の応力
は漸減し、作業ロールの胴中央と接する部分の応力が増
大するが、いずれの応力もAのケースの時の最大値より
小さい値である。これらの応力分布は、圧延荷重や作業
ロールのベンディング力によっても変化するが、ほぼ同
様の傾向を示す。
【0029】図2(b)に、A,B,Cの各ケースにお
ける作業ロールと補強ロールの相対位置関係を示す。図
中の矢印P,Q,Rは各ケースにおける最大応力発生位
置である。また、図2(b)の矢印Pで示す最大応力発
生位置は、図2(a)のAケースの矢印Pで示す応力の
最大値と対応している。
【0030】このように、作業ロールの凹状クラウン側
胴端が最もバレルセンター側に移動した時に補強ロール
のチャンファー境界近傍の応力が最大値となるが、この
応力が本実施例のように補強ロールのチャンファーを式
(1)を満たす長さにすることによって低減されること
を以下で説明する。
【0031】図3(a)に、補強ロールのチャンファー
長さと応力分布の関係を示す。但し、横軸及び縦軸の取
り方は図2(a)と同様である。ここで、作業ロールの
シフト位置は、s=−smax=−100mmであり、作業
ロールの凹状クラウン側胴端が最もバレルセンター側に
移動し補強ロールのチャンファー境界近傍で最大応力が
発生するシフト位置である。その他の共通条件は図中に
示す通りである。
【0032】図3(a)におけるD及びAのケースは、
補強ロールのチャンファーをパラメータとしており、D
は補強ロールのチャンファー長さが100mm(1.0/
100 mm/mm)で作業ロールの軸方向最大移動長さs
maxと等しいケ−スであり、Aは図2のAと同じ、即ち
補強ロールのチャンファーが200mm(0.5/200
mm/mm)で作業ロールの軸方向最大移動長さsmaxよりも
大きい本実施例のケースである。図3(a)からわかる
ように、補強ロールのチャンファー長さが作業ロールの
最大移動長さと等しいDのケースでは、作業ロールの凹
状クラウン側胴端が最もバレルセンター側に移動した時
に作業ロールの凹状クラウン側胴端が補強ロールのチャ
ンファーに相対しなくなるため、補強ロールのチャンフ
ァーによって応力集中を低減する効果がない。従って、
作業ロールの凹状クラウン側胴端に相対する補強ロール
の位置(x=2186mm−100mm=2086mm)で大
きな応力集中を生じている。
【0033】これに対し、補強ロールのチャンファー長
さが作業ロールの最大移動長さより大きいAのケースで
は、作業ロールの凹状クラウン側胴端が最もバレルセン
ター側に移動した時でも作業ロールの凹状クラウン側胴
端が補強ロールのチャンファーに相対するため、補強ロ
ールのチャンファーによって応力集中が低減されてい
る。
【0034】図3(b)に、D及びAの各ケースにおけ
る作業ロールと補強ロールの相対位置関係を示す。図中
の矢印K,Pは各ケースにおける最大応力発生位置であ
り、図3(a)の矢印K,Pで示す応力の最大値と対応
している。
【0035】また、図3に示したA及びDの各ケースに
おける、作業ロールの凹状クラウン側胴端と補強ロール
のチャンファーの関係を示した拡大断面図を図4に示
す。特に、Aのケース、即ち本実施例の場合の補強ロー
ルのチャンファー部分におけるロール胴径減少割合
(0.5/200 mm/mm)は、作業ロールの凹状クラウ
ン側胴端近傍におけるロール胴径増大割合(0.42/
546 mm/mm)に比べて大きな値となっている。この関
係は、カーブドロールを備えない通常の4段型圧延機、
つまり軸方向に左右対称なイニシャルクラウンを付与し
た作業ロールを備えた4段型圧延機において、応力集中
低減のために補強ロールの両胴端にテ−パ−状又は円弧
状のチャンファーを設けた場合の、補強ロール及び作業
ロールの関係と同様である。従って、上記Aのケースの
場合も、通常の4段型圧延機の場合と同様の理由から、
応力集中の一層の低減が実現される。
【0036】次に、特開昭63−84702号公報のよ
うに作業ロールに筒状部を設けた場合の応力集中の低減
効果について図5により説明する。図5(a)は作業ロ
ールの凹状クラウン側端部に設けられる筒状部長さと応
力分布の関係を示す図であり、図5(b)は(a)の一
点鎖線で囲まれた一部分を拡大した図である。但し、横
軸及び縦軸の取り方は図2(a)及び図3(a)と同様
である。ここで、作業ロールのシフト位置は、s=−s
max=−100mmであり、作業ロールの凹状クラウン側
胴端が最もバレルセンター側に移動し補強ロールのチャ
ンファー境界近傍で最大応力が発生するシフト位置であ
る。その他の共通条件は図中に示す通りである。
【0037】図5(a)及び(b)におけるA,E,F
のケースは、作業ロールの凹状クラウン側端部に設けら
れる筒状部長さをパラメータとしており、Aは図2及び
図3のAと同じケース、即ち作業ロールに筒状部を設け
ない本実施例のケース、Eは作業ロールの凹状クラウン
側端部に作業ロールの軸方向最大移動長さsmaxと等し
い100mmの筒状部を設けたケース、Fは作業ロールの
凹状クラウン側端部に作業ロールの軸方向最大移動長さ
maxより長い150mmの筒状部を設けたケースであ
る。
【0038】図5(a)及び(b)からわかるように、
作業ロールの軸方向最大移動長さと等しい筒状部を設け
たEのケースでは、作業ロールに筒状部を設けないAの
ケースに比較して応力集中の低減効果がない。また、作
業ロールの軸方向最大移動長さより長い筒状部を設けた
Fのケースでは、作業ロールに筒状部を設けないAのケ
ースに比較してある程度の応力集中の低減効果がある。
いずれにしても、作業ロールに筒状部を設けたことによ
る応力集中の低減効果は、図2及び図3で説明した補強
ロールのチャンファー長さを長くすることによる低減効
果に比べてわずかである。
【0039】図6に、A,E,Fの各ケースにおける作
業ロールと補強ロールの相対位置関係を示す。図中の矢
印P,M,Nは各ケースにおける最大応力発生位置であ
り、図5(b)の矢印P,M,Nで示す応力の最大値と
対応している。
【0040】本実施例のように作業ロールに筒状部を設
けない場合、作業ロール2及び3の間隙6(図7(a)
参照)はロールのバレル方向全長にわたって使用可能で
あり、作業ロール2,3の最大シフト位置での被圧延材
の最大圧延幅amaxは、作業ロールのバレル長をLWとす
ると、図7(a)に示すように、 amax=LW−2smax … (2) となる。一方、上記E及びFのケースのように作業ロー
ル7及び8に筒状部7a及び8aを設ける場合(図7
(b)参照)、ロールの間隙9の形状は筒状部7a及び
8aと湾曲部7b及び8bの境界の位置から急激に変化
するため、広幅材を圧延しようとすると、圧延材表面に
スジが入って均質な圧延材が得られなくなる。従って、
均質な圧延材を得るための作業ロール7,8の最大シフ
ト位置での最大圧延幅bmaxは、図7(b)に示すよう
に、 bmax=amax−2L7=LW−2smax−2L7 … (3) となり、被圧延材は上記筒状部7a及び8aにかからな
いような幅であることが必要となり、その圧延幅が制約
される。但し、ここでは、筒状部7a及び8aの軸方向
長さが等しいものとし、その長さをL7、作業ロールの
バレル長をLWとした。
【0041】上記では、補強ロール4,5の両端にチャ
ンファー4a,4b及び5a,5bを設けた場合を説明
したが、図8に示す変形例のように、作業ロール2,3
の凹状クラウン側胴端に相対する補強ロール4A,5A
上の位置にチャンファー4b及び5aを設けるだけでも
よい。
【0042】以上のような本実施例によれば、作業ロー
ル2,3の凹状クラウン側胴端に相対する補強ロール
4,5上の位置に、作業ロール2,3の軸方向の最大移
動長さsmaxより長いチャンファー4a,4b,5a,
5bを設けるので、作業ロール2,3の凹状クラウン側
胴端と補強ロール4,5の間の応力集中を低減すること
ができる。
【0043】また、作業ロール2,3に筒状部を設けな
いので、作業ロール2,3の胴長全体に渡って連続的な
間隙6を形成することができ、被圧延材1の圧延幅が制
約されることがない。
【0044】また、補強ロール4,5に備えられたチャ
ンファー4a,4b,5a,5bのロール胴径減少割合
を、作業ロール2,3の凹状クラウン側胴端近傍のロー
ル胴径増大割合よりも大きくするので、両ロール間の応
力集中を一層低減することができる。
【0045】また、本実施例によれば、圧延条件の変化
に応じて作業ロール2,3を互いにロール軸方向に相対
移動させ、イニシャルクラウンを連続的に大きく変化さ
せるので、少ないロール本数で大きな範囲に渡る圧延材
の板クラウン形状制御を行なうことができる。
【0046】本発明の他の実施例を図9により説明す
る。図1〜図8で説明した実施例は、補強ロールの胴長
と作業ロールの胴長が等しい場合であったが、本実施例
は、補強ロールの胴長が作業ロールの胴長より少し短い
場合である。即ち、図9に示すように、補強ロール1
0,11として、補強ロール4,5(図中二点鎖線で示
す)の両端を少し取り除いた、短い長さのものを使用す
る。この場合、作業ロール2,3と補強ロール10,1
1の接触幅の減少により、接触面の面圧はやや増加する
が、その応力分布の形はほとんど変わらない。従って、
仮想的に補強ロール4,5を使用したとみなして図1〜
図8で説明した実施例と同様に考えることができる。即
ち、この場合も前述の実施例と同様の効果が得られる。
【0047】次に、本発明を6段型圧延機に適用した実
施例を図10〜図12により説明する。
【0048】図10の実施例においては、作業ロール1
2と補強ロール16の間に中間ロール14を備え、作業
ロール13と補強ロール17の間に中間ロール15を備
えている。そして、作業ロール12,13は図1の作業
ロール2,3と同様の形状であり、同様のイニシャルク
ラウンを有する。また、中間ロール14,15は図1の
補強ロール4,5と同様の形状であり、補強ロール1
6,17は筒状のロールである。さらに、各ロールの胴
長はほぼ等しい。
【0049】上記において、作業ロール12及び13
は、図10中二点鎖線で示すように軸方向に互いに逆向
きに同一の長さだけシフトする。ここで、中間ロール1
4を作業ロール12の移動方向と同一の向き又は逆向き
に、また中間ロール15を作業ロール13の移動方向と
同一の向き又は逆向き(但し上中間ロール14とは互い
に逆向き)にシフトさせてもよいが、この場合、中間ロ
ール14,15の各々に設けられるチャンファー長さ
は、作業ロール12,13の各々の最大移動長さに中間
ロール14,15の各々の移動長さを加えた長さ、即ち
中間ロール14,15の各々に対する作業ロール12,
13の各々の最大のずれ長さよりも長くする必要があ
る。
【0050】図10の実施例の実用的な変形例を図11
及び図12に示す。図11は、図10の6段型圧延機に
おいて、作業ロ−ル12,13の凹状クラウン側胴端に
相対する中間ロ−ル14A,15A上の位置にチャンフ
ァ−14b及び15aを設けるだけのものである。
【0051】本変形例の一運転例として、作業ロ−ルベ
ンダ−や中間ロ−ルベンダ−による板クラウン形状制御
以外に、ロ−ルシフトによる板クラウン形状制御を行う
場合、図11に示すように、中間ロ−ル14A及び15
Aの中間ロ−ルシフト位置をsI=−sImaxとし、作業
ロ−ル12,13の作業ロ−ルシフト位置をsW=s
Wmaxとした圧延条件にて被圧延材1の低クラウン圧延を
行い、図12に示すように中間ロ−ル14A及び15A
の中間ロ−ルシフト位置をsI=0、作業ロ−ル12,
13の作業ロ−ルシフト位置をsW=−sWmaxとした圧
延条件にて被圧延材1を高クラウンに圧延する運転が行
われる。
【0052】この場合には、中間ロ−ルのシフト位置の
正極性(sI>0)側のシフトは特には不要となる。こ
のため、作業ロ−ル12,13の凹状クラウン側胴端に
相対する中間ロ−ル14A,15Aに生じる応力集中の
最大値の発生ケ−スは、4段型圧延機の作業ロ−ルと補
強ロ−ルの関係に同じであり、6段型圧延機の作業ロ−
ルと中間ロ−ルの関係では図12における作業ロ−ル1
2,13と中間ロ−ル14A,15Aのシフト位置関係
であるため、図1〜図8及び図9で説明した4段型圧延
機の実施例と同様に、6段型圧延機の作業ロ−ル12,
13の凹状クラウン側胴端に相対する中間ロ−ル14
A,15A上の位置に、作業ロ−ル12,13の軸方向
の最大移動長さsWmaxより長いチャンファ−14b,1
5aを設けることにより、作業ロ−ル12,13の凹状
クラウン側胴端と中間ロ−ル14A,15A間の応力集
中を低減できる。
【0053】ここでは本変形例の一運転例として、中間
ロ−ルのシフト位置の正極性(sI>0)側のシフトは
行わない例で説明したが、他の運転例として、中間ロ−
ルのシフト位置の正極性(sI>0)側のシフトを行う
場合は、中間ロ−ルの最大正極性シフト量と作業ロ−ル
の最大負極性シフトによる最大ずれ長さよりも長い中間
ロ−ルのチャンファ−とすることにより、同様の効果を
得ることができる。
【0054】このように、6段型圧延機においても、作
業ロ−ル12,13に筒状部を設けないので、作業ロ−
ル12,13の胴長全体に渡って連続的な間隙を形成す
ることができ、被圧延材1の圧延幅が制約されることが
ない。
【0055】また、中間ロ−ル14A,15Aに備えら
れたチャンファ−14b,15aのロ−ル胴径減少割合
を、作業ロ−ル12,13の凹状クラウン側胴端近傍の
ロ−ル胴径増大割合よりも大きくすることで、両ロ−ル
間の応力集中を一層低減することができる。
【0056】また、本実施例によれば、圧延条件の変化
に応じて、中間ロ−ル14A、15Aを互いにロ−ル軸
方向に相対移動させることによる板クラウン形状制御に
加え、作業ロ−ル12、13を互いにロ−ル軸方向に相
対移動させ、イニシャルクラウンを連続的に大きく変化
させるので、少ないロ−ル本数で大きな範囲に渡る圧延
材の板クラウン形状制御を行うことが出来る。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、少なくとも一対の作業
ロールの凹状クラウン側胴端に相対するロール上の位置
に、作業ロールの最大移動長さより長い先細り部、即ち
チャンファーを備えるので、作業ロールの凹状クラウン
側胴端と相対するロール(4段型圧延機においては補強
ロール、6段型圧延機においては中間ロール)の間の応
力集中を低減することができる。
【0058】また、作業ロールに筒状部を設けないの
で、作業ロールの胴長全体に渡って連続的な間隙を形成
することができ、被圧延材の圧延幅が制約されることが
ない。
【0059】また、相対するロール(4段型圧延機にお
いては補強ロール、6段型圧延機においては中間ロー
ル)に備えられた先細り部、即ちチャンファーのロール
胴径減少割合を、作業ロールの凹状クラウン側胴端近傍
のロール胴径増大割合よりも大きくするので、両ロール
間の応力集中を一層低減することができる。
【0060】また、本発明によれば、圧延条件の変化に
応じて作業ロールを互いにロール軸方向に相対移動さ
せ、イニシャルクラウンを連続的に大きく変化させるの
で、少ないロール本数で大きな範囲に渡る圧延材の板ク
ラウン形状制御を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による4段型圧延機を圧延方
向から見た図である。
【図2】(a)は補強ロールと作業ロールの間の応力分
布を示す図であり、(b)は(a)のA,B,Cの各ケ
ースにおける作業ロールと補強ロールの相対位置関係を
示す図である。
【図3】(a)は補強ロールのチャンファー長さと応力
分布の関係を示す図であり、(b)は(a)のD及びA
の各ケースにおける作業ロールと補強ロールの相対位置
関係を示す図である。
【図4】図3のA及びDの各ケースにおける、作業ロー
ルの凹状クラウン側胴端と補強ロールのチャンファーの
関係を示した拡大断面図である。
【図5】(a)は作業ロールの凹状クラウン側端部に設
けられる筒状部長さと応力分布の関係を示す図であり、
図5(b)は(a)の一点鎖線で囲まれた一部分を拡大
した図である。
【図6】図5のA,E,Fの各ケースにおける作業ロー
ルと補強ロールの相対位置関係を示す図である。
【図7】(a)は筒状部を設けない作業ロールの最大シ
フト位置における被圧延材の最大圧延幅を示す図であ
り、(b)は筒状部を設けた作業ロールの最大シフト位
置における被圧延材の最大圧延幅を示す図である。
【図8】作業ロールの凹状クラウン側胴端に相対する補
強ロール上の位置のみにチャンファーを設けた図1の変
形例を示す図である。
【図9】補強ロールの胴長が作業ロールの胴長より少し
短い場合の実施例を示す図である。
【図10】本発明を6段型圧延機に適用した実施例を示
す図である。
【図11】図10の実施例の実用的な一変形例を示す図
である。
【図12】図10の実施例の実用的な他の変形例を示す
図である。
【符号の説明】
1 被圧延材 2 作業ロール 2a 凸状クラウン 2b 凹状クラウン 3 作業ロール 3a 凹状クラウン 3b 凸状クラウン 4 補強ロール 4a,4b チャンファー 5 補強ロール 5a,5b チャンファー 6 (作業ロール2及び3の間の)間隙 7,8 作業ロール 9 (作業ロール7及び8の間の)間隙 10,11 補強ロール 12,13 作業ロール 14,15 中間ロール 16,17 補強ロール s (作業ロールの)シフト位置 L4a,L4b,L5a,L5b チャンファー長さ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B21B 29/00 C 37/00 BBH 37/42 (72)発明者 徳重 啓司 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 小松 幹広 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内 (72)発明者 土橋 智也 兵庫県加古川市金沢町1番地 株式会社神 戸製鋼所加古川製鉄所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湾曲した凸状クラウン及び凹状クラウン
    からなるほぼ同一形状のイニシャルクラウンを互いに上
    下点対称となるべく付与した一対の作業ロールと、これ
    ら一対の作業ロールの胴長とほぼ等しい胴長を有しこれ
    ら一対の作業ロールをそれぞれ支持する一対の補強ロー
    ルとを備え、前記一対の作業ロールがロール軸方向に互
    いに相対移動可能な圧延機において、 前記一対の補強ロールは、少なくとも前記一対の作業ロ
    ールの凹状クラウン側胴端に相対する位置に、前記補強
    ロールに対する前記作業ロールの最大移動長さより長い
    先細り部を備えることを特徴とする圧延機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧延機において、前記補
    強ロールに備えられた先細り部のロール胴径減少割合
    は、前記作業ロールの凹状クラウン側胴端近傍のロール
    胴径増大割合よりも大きいことを特徴とする圧延機。
  3. 【請求項3】 湾曲した凸状クラウン及び凹状クラウン
    からなるほぼ同一形状のイニシャルクラウンを互いに上
    下点対称となるべく付与した一対の作業ロールと、これ
    ら一対の作業ロールの胴長とほぼ等しい胴長を有しこれ
    ら一対の作業ロールをそれぞれ支持する一対の中間ロー
    ルと、この一対の中間ロールをそれぞれ支持する一対の
    補強ロールとを備え、前記一対の作業ロールがロール軸
    方向に互いに相対移動可能である圧延機において、 前記一対の中間ロールは、少なくとも前記一対の作業ロ
    ールの凹状クラウン側胴端に相対する位置に、前記中間
    ロールに対する前記作業ロールの最大移動長さより長い
    先細り部を備えることを特徴とする圧延機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の圧延機において、前記中
    間ロールに備えられた先細り部のロール胴径減少割合
    は、前記作業ロールの凹状クラウン側胴端近傍のロール
    胴径増大割合よりも大きいことを特徴とする圧延機。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のうちいずれか1項記載
    の圧延機を使用し、圧延条件の変化に応じて前記一対の
    作業ロールを互いにロール軸方向に相対移動させてロー
    ル軸方向に沿った前記一対の作業ロール間のロール間隙
    分布を連続的に変化させることを特徴とする圧延方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109500082A (zh) * 2018-12-27 2019-03-22 中冶南方工程技术有限公司 一种六辊轧机及其轧制控制方法

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