JPS62282710A - 圧延方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ３、発明の詳細な説明 〈産業上の利用分野〉 開示技術は、鋼板を圧延するに際し、その幅方向の板ク
ラウン、或は、形状を設定通りに制御する技術分野に属
する。

〈要旨の概要〉 描して、この出願の発明はミルスタンドに回転自在に軸
装された上下一対の作業ロールにより鋼板を挟圧して所
定厚さに圧延する方法に関する発明でおり、特に、鋼板
の板幅サイズに応じて上下一対の作業ロールの相対的な
軸方向移動、及び、ロールベンディングの双方を用いる
ようにし、併せて作業ロールに対しその上下に設けられ
た一対の補強ロールであって作業ロールに対向する面の
イニシャルクラウンか三次函数等により軸方向で点対称
的にＳ状に形成されている補強ロールをして軸方向移動
を行う４段式の圧延方法、及び、作業ロールと補強ロー
ルとの間に作業ロールに対向する面のイニシャルクラウ
ンが三次函数等により軸方向点対称のＳ状に形成された
中間ロールを介装して軸方向移動するようにした６段式
圧延機の圧延方法に係る発明である。

〈従来技術〉 周知の如く、自動車産業の隆盛等によって鋼板の需要が
大きくなると共に、その性状は益々重要視され、鋼板を
供給する圧延においては長さ方向の設定厚さ制御技術は
確立してはいるが、幅方向に於ける板厚の変化、即ち、
板クラウンの制御は特にその重要さを認識されるように
なっており、様々な技術が開発されているものの、設定
通りの幅方向の板厚変化の制御は充分でなかった。

ここで、一般の圧延での板クラウンは板幅中央からの距
離に関する二次の項で表わされる二次成分と、四次以上
の項で表わされる高次成分とで構成されるが、従来の板
クラウン制御技術では作業ロール、或は、中間ロールの
ベンディングによりロールたわみを変化させて制御して
いるので、板端部のみの修正、即ち、高次成分の修正し
か行えない点が特に不十分であった。

〈発明か解決しようとする問題点〉 これに対処するに、例えば、特公昭５１−７６３５号公
報発明に示されるような４段、６段圧延機においては、
作業ロールに対する軸方向移動と口−ルベンデイン−グ
を鋼板の板幅に応じて付与してその板クラウン制御を行
うようにしていたが、本質的には、補強ロールで介装挟
圧される作業ロール、或は、中間ロールのたわみを制御
しているので、ロール胴端外側から幅方向に於ける二次
成分（板幅全長に亘る成分）の制御がし難く高次成分（
板端部に限定される成分）の制御のみしか出来ないとい
う難点があった。

又、特開昭５６−３００１４号公報発明に示されている
ように、作業ロールや補強ロールに二次式で示されるよ
うな軸方向Ｓ状のイニシャルクラウンを付与して軸方向
移動を行い、更に、ロールベンディングを併用する技術
も開発されているが、２段圧延機、或は、４段圧延別で
の作業ロールにＳ状のイニシャルクラウンを付与し、こ
の作業ロールを軸方向に移動しているので、前記特公昭
５１−７６３５＠公報の技術を適用し、板幅に応じて作
業ロールを軸方向移動し作業ロールベンディング効果の
増大を図ることは行えない不都合さがおった。

又、仮に作業ロールベンディングを併用しても、圧延機
の圧延を行う作業ロール部分の摩耗が激しい場合、作業
ロールの中央部が補強ロールと接触しなくなるので、作
業ロール両端に存在する圧延機の圧延を行わない接触部
がロールベンディング効果を抑制してしまい、所望の仮
クラウン制御効果か発揮出来ないという欠点を有するこ
とになる。

この出願の発明の目的は上述従来技術に基づく板クラウ
ンの二次成分、又は、高次成分のいづれか一方しか制御
出来ないという問題点を解決すべき技術的課題とし、補
強ロール、又は、中間ロールにのみ軸方向点対称なＳ状
のイニシャルクラウンを付与して軸方向移動を行うと共
に、作業ロールの板幅に応じての軸方向移動とロールベ
ンディングの併用を行うことによって、圧延プロセスで
の幾何学的な板クラウン制御を前者で行い、弾性力学的
な曲げたわみによる板クラウン制御を後者で行うことに
より、簡易に鋼板板クラウン制御が行え、且つ、板幅に
応じて作業ロールを軸方向移動調節を行うのでロール摩
耗によるベンディング効果の低減を生ずることがなくな
るので、作業ロールの交換頻度を極度に減少し得るよう
にして製鉄産業における加工技術利用分野に益する優れ
た圧延方法を提供せんとするものである。

〈問題点を解決するための手段・作用〉上述目的に沿い
先述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成
は前述問題点を解決するために、鋼板を圧延するに際し
、該鋼板の厚さ、幅、鋼種に応じて作業ロールの上下に
設けられ軸方向点対称的に三次函数等によりＳ字状に形
成された補強ロール、或は、中間ロールを軸方向移動す
ると共に、作業ロールに対して板幅に応じての軸方向移
動、及び、ロールベンディングの双方を付与して鋼板の
端部に於ける高次成分から成る板クラウン制御と共に、
板幅全長に亘る二次成分から成る板クラウンの制御を行
い、高度の板クラウン制御を行えるようにして、鋼板の
広範な圧延条件に対する板クラウンｉｌ制御が行え、し
かも、作業ロール摩耗によってベンディング効果が減す
ることがないので、作業ロール交換頻度を極度に減する
ことが出来るようにした技術的手段を講じたものである
。

〈実施例〉 次に、この出願の発明の実施例を図面に従って説明すれ
ば以下の通りでおる。

第１図に示す特定発明の実施例において、所定の鋼板１
に対する圧延を行うに際し、ミルスタンドに在来態様同
様に回転自在に図示しない所定のメタルチョックに支持
された一対のス１〜レート状の輪郭を有する上下の作業
ロール２．２′に鋼板１を挟圧させて圧延するようにし
、而して、該一対の作業ロール２．２′の上下に設けら
れた補強ロール３．３′はそのバレル長ざ方向において
、例えば、三次函数に沿うイニシャルクラウンを付与さ
れてあり、したがって、一対の作業ロール２．２′は当
該補強ロール３．３′に倣うようにして鋼板１に対する
圧延を行う。

その際、当該実施例においては一対の作業ロール２．２
′に対し図示する様に鋼板１の板幅に応じて軸方向移動
を行い、該軸方向移動に対しロールベンディングをも行
う。

したがって、作業ロール２．２′に於ける鋼板１に対す
る軸方向移動とロールベンディングは相互選択的に併用
されて行うことが出来るように所定に管理制御される。

又、補強ロール３．３′に対しては作業ロール２．２′
の相互独立事象的な軸方向移動とロールベンディングに
対し独立して軸方向移動を行う。

したがって、当該実施例においては作業ロール２．２′
に対する軸方向移動とロールベンディング、及び゛、補
強ロール３．３′に対する軸方向移動は三者共に独立事
象的に行われ、それにより、作業ロール２．２′の軸方
向移動とロールベンディング、及び、補強ロール３．３
′の軸方向移動は選択的に付与されることになり、その
選択組合せの併用乃至鋼板１の板厚、板幅、鋼種に応じ
て所定に行われ、しかも、圧延プロセスでこれらが各々
独立的に行われるために、鋼板１の板タララン制御は極
めてその自由度を高く行うことが出来る。

而して、補強ロール３．３′に於けるイニシャルクラウ
ンは当該実施例においては三次曲線等の湾曲曲線に沿っ
て付与されているために、板クラウンの二次成分の制御
が行え、又、作業ロール２．２′の軸方向移動とロール
ベンディングとの併用により板クラウンの高次成分の制
御が確実に行われて鋼板１の板端部に於けるエツジドロ
ップに対する制御も確実に付与することが出来る。

そして、作業ロール２．２′に対する軸方向移動とロー
ルベンディングによる弾性力学的な制御と補強ロール３
．３′の点対称的な軸方向Ｓ形状輪郭を軸方向に移動す
ることによる幾何学的な制御により広範囲で立体的な鋼
板１の板形状制御が行われることになる。

次に第２図に示す従属発明の実施例においては作業ロー
ル２．２′と補強ロール３．３′はストレート形状の輪
郭を有しており、この作業ロール２．２′と補強ロール
３．３′との間に介装挟圧ざぜる中間ロール４．４′は
点対称点的に三次函数の曲線に沿う軸方向Ｓ型のイニシ
ャルクラウンを付与されており、鋼板１に対する圧延を
行うに際しては上述実施例同様に作業ロール２．２′に
対しては鋼板１の板幅に応じて軸方向移動とロールベン
ディングを相互独立事象的に選択的に付与するようにし
、更に、中間ロール４．４′に対しても軸方向移動を作
業ロール２．２′とは相互独立事象的に選択的に付与す
るようにし、したかって、当該実施例においても、作業
ロール２．２′に対する軸方向移動とロールベンディン
グ、及び、中間ロール４．４′に対する軸方向移動が三
者相互独立事象的に選択的に付与されるために、濯、仮
１の板厚、板幅、鋼種に応じてエツジドロップ制御も含
んだ鋼板１の板クラウン制御が正確に行われる。

尚、上述各実施例において、各軸方向移動、及び、ロー
ルベンディングに対する機構は在来態様の機構学的設計
を適用することが出来る。

尚、この出願の発明の実施態様は上述各実施例に限るも
のでないことは勿論であり、例えば、第２図に示す実施
例において、中間ロールに対するロールベンディングを
も作業ロールの軸方向移動とロールベンディングに対し
て独立事象的に選択的に付与することが出来る等種々の
態様が採用可能である。

〈発明の効果〉 以上、この出願の発明によれば、基本的に鋼板の圧延に
際して、作業ロールをストレート状のロールにし、これ
に対する作業ロールに当接する補強ロール乃至中間ロー
ルに長さ方向に三次函数等の連続函数に沿うＳ字状のイ
ニシャルクラウンを付与しての軸方向移動と、作業ロー
ルの選択的な軸方向移動とロールベンディングとを付与
することにより高度の板クラウン制御が為されるという
優れた効果が奏される。

而して、作業ロールの軸方向移動とロールベンディング
、及び、中間ロールや補強ロールの軸方向移動とが三者
の相互独立事象的な選択的な組合せによる付与により鋼
板の板クラウン制御がより正確、且つ、精密に行うこと
が出来、製品に対する信頼度が増すという優れた効果が
奏される。

又、鋼板に対するエツジドロップの制御も高精度に行え
るという優れた効果が秦される。

又、作業ロールの板幅に応じての軸方向移動の付与によ
り作業ロール摩耗によってベンディング効果を減するこ
とがなくなるので、作業ロール交換頻度を極度に減する
ことが出来、ロール交換の煩瑣な作業も不要となる優れ
た効果が奏される。

【図面の簡単な説明】

図面はこの出願の発明の説明図であり、第１図は１実施
例の概略模式部分断面図、第２図は他の実施例の概略部
分断面模式図である。 ２．２′・・・作業ロール、　　１・・・鋼板、３．３
′・・・補強ロール、 ４．４′・・・中間ロール ２、　２°−−−ノ１ワ＝＠ｏ−ノＬ １　　　’−−−、ダ打丈 ３、　３°　−−−ノテ％ｐ、口〕−ンレ４、　４°　
＋＋＋　；＝ＳＯ−ノＬ ３′； 第２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ミルスタンドに設けた作業ロールにより鋼板を挟
   圧して圧延する方法において、上記鋼板の板幅に応じて
   作業ロールの軸方向移動とロールベンディングとを併用
   し、又作業ロールに併設されイニシャルクラウンを軸方
   向で点対称にＳ字状に形成された補強ロールの軸方向移
   動を併用するようにしたことを特徴とする圧延方法。
2. （２）ミルスタンドに設けた作業ロールにより鋼板を挟
   圧して圧延する方法において、上記鋼板の板幅に応じて
   作業ロールの軸方向移動とロールベンディングとを併用
   し、又作業ロールに併設されイニシャルクラウンを軸方
   向で点対称にＳ字状に形成された中間ロールの作業ロー
   ルと補強ロールの間での軸方向移動を併用するようにし
   たことを特徴とする圧延方法。