JPH0570521B2 - - Google Patents
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- JPH0570521B2 JPH0570521B2 JP60025290A JP2529085A JPH0570521B2 JP H0570521 B2 JPH0570521 B2 JP H0570521B2 JP 60025290 A JP60025290 A JP 60025290A JP 2529085 A JP2529085 A JP 2529085A JP H0570521 B2 JPH0570521 B2 JP H0570521B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- rolling
- rolls
- oscillation
- speed
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Metal Rolling (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本発明は板材の圧延方法に関し、特に圧延板材
の表面性状を損なうことなく板材の形状を制御し
得る圧延方法に関する。 <従来の技術> 近年、鉄鋼等の金属板材圧延作業において、生
産性の向上及び省エネルギー等の観点から、一回
の圧延で板厚を大きく減少させることのできる高
圧下圧延機が要求されるとともに、板厚や形状の
加工精度に対する要求も厳しくなつてきている。
この要求に応えるため、従来の多段圧延機、例え
ば四段、六段圧延機等においては圧延材と接触す
るワークロールのベンデイング法が種々実施され
ている。 その代表例を第1図に基づいて説明すると、こ
れは四段圧延機で、垂直方向のロールベンデイン
グ装置1,1′を有し、かつ、圧延材2の板巾変
化に応じてロール軸方向に移動可能な上下一対の
ワークロール3,3′とバツクアツプロール対4,
4′で構成されている。圧延材2の板巾に対応さ
せて上下ワークロール3,3′をそれぞれロール
軸方向に互いに反対向きに移動させておき、ヲー
クロールをベンデイングさせることによりロール
ベンデイングによる形状修正能力を十分に発揮さ
せんとするものである。 また、第2図は従来の六段圧延機で、前記従来
例の圧延機における上下ワークロール3,3′と
バツクアツプロール4,4′との間にそれぞれ中
間ロール5,5′を設け、かつ、中間ロール5,
5′をそれぞれ圧延材2の板巾に応じてロール軸
方向に移動可能なように構成されている。従つ
て、圧延材の板巾に対応して中間ロール5,5′
をその胴長端部が圧延材の両側端部に合致、また
は図示のように板の両側端部より若干内側(板巾
中心側)へ移動させるとともに、前記従来例の場
合と同様に、ワークロール3,3′の軸方向移動
とロールベンデイング装置1,1′の併用により
圧延材の板巾方向の形状精度を前記来例の場合よ
りさらに向上させんとするものである。 また、第3図および第4図は上下ワークロール
3,3′、上下バツクアツプロール4,4′及び上
ワークロール3と上バツクアツプロール4との間
に設けた中間ロール5から成る五段圧延機で、ワ
ークロール3,3′及び中間ロール5はそれぞれ
通常の垂直方向のロールベンデイング装置1,
1′を装着している。また、上ワークロール3は
圧延方向Zの上、下流いずれかの側に適宜ずらし
て配設されており、圧延荷重Pによるロール3の
水平方向の撓みを調整するためにロール3と略同
一胴長の押えロール6をずらし側へ配設し、か
つ、押えロール6のずらし側へロール軸方向に複
数分割したバツクアツプロール7を配設して押え
ロール6を支持せしめるとともに、圧下装置8に
より上ワークロール3と押えロール6の回転中心
を結ぶ直線方向へ移動可能に構成されている。従
つて、本圧延機では、圧下装置8及びバツクアツ
プロール7を介して押えロール6への押付力を個
別に調整して押付力の変化を垂直方向変位とし、
上ワークロール3の撓みをロール胴長方向各部に
おいて自在に調整するとともに、上下ワークロー
ル3,3′用ロールベンデイング装置1,1′との
併用により圧延材2の板巾方向の形状を制御せん
とするものである。 <発明が解決しようとする問題点> 前記各圧延機においては、圧延の進行に伴い圧
延材2と接触するワークロール3,3′は圧延荷
重Pによるロールの撓みにより板両側端部に大き
な局部面圧が発生してロール表面の相当部分が局
部摩耗し、いわゆる板端マーク15が発生する。
また、第2図に示した圧延機においては、上下ワ
ークロール3,3′とバツクアツプロール4,
4′の表面には、中間ロール5,5′胴長端部に相
当する部分に高い局部面圧が発生するためロール
の表面が局部摩耗16を起こす。このため、圧延
時に前記局部摩耗16が板表面に転写され、いわ
ゆるロールマークとなつて板の品質低下を来すと
いう問題点がある。 一方、第3図および第4図に示した圧延機にお
いては、バツクアツプロール7が複数個に分割さ
れているため、押えロール6表面に圧下装置8を
介して押し付けることにより、押えロール6表面
に各バツクアツプロール胴長端部に相当するロー
ルマーク17が前記第2図に示した従来例の中間
ロール5,5′の場合と同様に発生し、これが板
表面に転写される。 このような板端マークやロールマークの発生
は、冷間圧延機においては特に重大な問題点であ
り、これら板表面欠陥を無くする圧延方法の開発
が強く望まれている。以上のような問題点を解決
するため、本出願人は先に特願昭59−14241号に
よつて、ロール軸方向に移動調節可能なロールを
圧延中にそれぞれの軸方向に微速でオシレートす
るように駆動することにより、圧延板材の表面性
状を害することなく形状を制御し得る圧延方法を
提案した。本発明は、この圧延方法についてさら
に研究を勧めた結果に基づき、前記オシレート速
度として選び得る適正な範囲を明確にすることを
目的とする。 <問題点を解決するための手段> 本発明の圧延方法は、複数段のロールを有し、
そのうちの少なくとも一つのロールが軸方向に移
動調節可能となつている圧延機による圧延方法で
あつて、前記軸方向に移動調節可能なロールの少
なくとも一つをオシレート速度の圧延速度に対す
る比が1×10-3以下でかつ1×10-5以上となるよ
うに軸方向にオシレート移動させるようにしたも
のである。 <作用> 上述の速度範囲でロールをオシレート移動させ
ることにより、板端マーク及びロールマークを発
生することなく、板材の圧延が行われる。 <実施例> 以下、本発明に係る圧延方法の一実施例を、第
1図に示した四段圧延機について説明する。本実
施例に用いた圧延機の諸元は、上下ワークロール
径DW=260mm、バツクアツプロール径DB=500mm、
ロール胴長l=610mmである。 この四段圧延機により、ワークロール3,3′
を接触させた状態でワークロールを軸方向にオシ
レート移動させる実験を行い、第5図に示す結果
を得た。第5図は、オシレート速度のロール周速
度に対する比を横軸に、オシレート移動抵抗値の
ロール間荷重に対する比すなわちオシレート係数
を縦軸にとつて実測値を整理したものである。実
験条件は、 ロール間荷重 PR=100、200(tf) ロール周速度 VR=100、250(m/min) とした。図中丸印で示したのは実測値で、実線及
び破線は次式(1)による計算値である。
の表面性状を損なうことなく板材の形状を制御し
得る圧延方法に関する。 <従来の技術> 近年、鉄鋼等の金属板材圧延作業において、生
産性の向上及び省エネルギー等の観点から、一回
の圧延で板厚を大きく減少させることのできる高
圧下圧延機が要求されるとともに、板厚や形状の
加工精度に対する要求も厳しくなつてきている。
この要求に応えるため、従来の多段圧延機、例え
ば四段、六段圧延機等においては圧延材と接触す
るワークロールのベンデイング法が種々実施され
ている。 その代表例を第1図に基づいて説明すると、こ
れは四段圧延機で、垂直方向のロールベンデイン
グ装置1,1′を有し、かつ、圧延材2の板巾変
化に応じてロール軸方向に移動可能な上下一対の
ワークロール3,3′とバツクアツプロール対4,
4′で構成されている。圧延材2の板巾に対応さ
せて上下ワークロール3,3′をそれぞれロール
軸方向に互いに反対向きに移動させておき、ヲー
クロールをベンデイングさせることによりロール
ベンデイングによる形状修正能力を十分に発揮さ
せんとするものである。 また、第2図は従来の六段圧延機で、前記従来
例の圧延機における上下ワークロール3,3′と
バツクアツプロール4,4′との間にそれぞれ中
間ロール5,5′を設け、かつ、中間ロール5,
5′をそれぞれ圧延材2の板巾に応じてロール軸
方向に移動可能なように構成されている。従つ
て、圧延材の板巾に対応して中間ロール5,5′
をその胴長端部が圧延材の両側端部に合致、また
は図示のように板の両側端部より若干内側(板巾
中心側)へ移動させるとともに、前記従来例の場
合と同様に、ワークロール3,3′の軸方向移動
とロールベンデイング装置1,1′の併用により
圧延材の板巾方向の形状精度を前記来例の場合よ
りさらに向上させんとするものである。 また、第3図および第4図は上下ワークロール
3,3′、上下バツクアツプロール4,4′及び上
ワークロール3と上バツクアツプロール4との間
に設けた中間ロール5から成る五段圧延機で、ワ
ークロール3,3′及び中間ロール5はそれぞれ
通常の垂直方向のロールベンデイング装置1,
1′を装着している。また、上ワークロール3は
圧延方向Zの上、下流いずれかの側に適宜ずらし
て配設されており、圧延荷重Pによるロール3の
水平方向の撓みを調整するためにロール3と略同
一胴長の押えロール6をずらし側へ配設し、か
つ、押えロール6のずらし側へロール軸方向に複
数分割したバツクアツプロール7を配設して押え
ロール6を支持せしめるとともに、圧下装置8に
より上ワークロール3と押えロール6の回転中心
を結ぶ直線方向へ移動可能に構成されている。従
つて、本圧延機では、圧下装置8及びバツクアツ
プロール7を介して押えロール6への押付力を個
別に調整して押付力の変化を垂直方向変位とし、
上ワークロール3の撓みをロール胴長方向各部に
おいて自在に調整するとともに、上下ワークロー
ル3,3′用ロールベンデイング装置1,1′との
併用により圧延材2の板巾方向の形状を制御せん
とするものである。 <発明が解決しようとする問題点> 前記各圧延機においては、圧延の進行に伴い圧
延材2と接触するワークロール3,3′は圧延荷
重Pによるロールの撓みにより板両側端部に大き
な局部面圧が発生してロール表面の相当部分が局
部摩耗し、いわゆる板端マーク15が発生する。
また、第2図に示した圧延機においては、上下ワ
ークロール3,3′とバツクアツプロール4,
4′の表面には、中間ロール5,5′胴長端部に相
当する部分に高い局部面圧が発生するためロール
の表面が局部摩耗16を起こす。このため、圧延
時に前記局部摩耗16が板表面に転写され、いわ
ゆるロールマークとなつて板の品質低下を来すと
いう問題点がある。 一方、第3図および第4図に示した圧延機にお
いては、バツクアツプロール7が複数個に分割さ
れているため、押えロール6表面に圧下装置8を
介して押し付けることにより、押えロール6表面
に各バツクアツプロール胴長端部に相当するロー
ルマーク17が前記第2図に示した従来例の中間
ロール5,5′の場合と同様に発生し、これが板
表面に転写される。 このような板端マークやロールマークの発生
は、冷間圧延機においては特に重大な問題点であ
り、これら板表面欠陥を無くする圧延方法の開発
が強く望まれている。以上のような問題点を解決
するため、本出願人は先に特願昭59−14241号に
よつて、ロール軸方向に移動調節可能なロールを
圧延中にそれぞれの軸方向に微速でオシレートす
るように駆動することにより、圧延板材の表面性
状を害することなく形状を制御し得る圧延方法を
提案した。本発明は、この圧延方法についてさら
に研究を勧めた結果に基づき、前記オシレート速
度として選び得る適正な範囲を明確にすることを
目的とする。 <問題点を解決するための手段> 本発明の圧延方法は、複数段のロールを有し、
そのうちの少なくとも一つのロールが軸方向に移
動調節可能となつている圧延機による圧延方法で
あつて、前記軸方向に移動調節可能なロールの少
なくとも一つをオシレート速度の圧延速度に対す
る比が1×10-3以下でかつ1×10-5以上となるよ
うに軸方向にオシレート移動させるようにしたも
のである。 <作用> 上述の速度範囲でロールをオシレート移動させ
ることにより、板端マーク及びロールマークを発
生することなく、板材の圧延が行われる。 <実施例> 以下、本発明に係る圧延方法の一実施例を、第
1図に示した四段圧延機について説明する。本実
施例に用いた圧延機の諸元は、上下ワークロール
径DW=260mm、バツクアツプロール径DB=500mm、
ロール胴長l=610mmである。 この四段圧延機により、ワークロール3,3′
を接触させた状態でワークロールを軸方向にオシ
レート移動させる実験を行い、第5図に示す結果
を得た。第5図は、オシレート速度のロール周速
度に対する比を横軸に、オシレート移動抵抗値の
ロール間荷重に対する比すなわちオシレート係数
を縦軸にとつて実測値を整理したものである。実
験条件は、 ロール間荷重 PR=100、200(tf) ロール周速度 VR=100、250(m/min) とした。図中丸印で示したのは実測値で、実線及
び破線は次式(1)による計算値である。
【化】
ここに、
μS:シレート係数(移動抵抗値とロール間荷重と
の比) μO:ロール間摩擦係数 2θ:オシレート速度比(オシレート速度とロール
周速との比) R:等価ロール半径(mm) P:ロール間荷重(Kgf) l:ロール胴長(mm) υ:ポアソン比 G:ロール材の横弾性係数(Kgf・mm-2)iは接
触するロール間を意味し、本実験の場合、i=
1は上、下ワークロール間、i=2はワークロ
ールとバツクアツプロール間である。 上記(1)式は、例えば、日本潤滑学会発行「潤
滑」Vo1.10、No.1(1965年)の38頁記載されてい
る式(28)を変形することにより求められる。 式(28)は、
の比) μO:ロール間摩擦係数 2θ:オシレート速度比(オシレート速度とロール
周速との比) R:等価ロール半径(mm) P:ロール間荷重(Kgf) l:ロール胴長(mm) υ:ポアソン比 G:ロール材の横弾性係数(Kgf・mm-2)iは接
触するロール間を意味し、本実験の場合、i=
1は上、下ワークロール間、i=2はワークロ
ールとバツクアツプロール間である。 上記(1)式は、例えば、日本潤滑学会発行「潤
滑」Vo1.10、No.1(1965年)の38頁記載されてい
る式(28)を変形することにより求められる。 式(28)は、
【化】
というものである。
この式において、各要素の表記の仕方を上述し
た本願でのものに変えると、即ち、オシレート係
数をy/からμs、ロール間摩擦係数をfから
μp、オシレート速度比をφから2θ、単位幅あたり
ロール間荷重をからP/l、単位幅あたり接線
力をyからμs・(P/l)と変更すると、上式
は、
た本願でのものに変えると、即ち、オシレート係
数をy/からμs、ロール間摩擦係数をfから
μp、オシレート速度比をφから2θ、単位幅あたり
ロール間荷重をからP/l、単位幅あたり接線
力をyからμs・(P/l)と変更すると、上式
は、
【化】
となり、これを変形すると、
【化】
となる。
この式で、2本のロール間のオシレート係数が
求まるが、本明細書では、複数のロール間接触の
存在も含め、前記(1)式の如く表わした。 第5図より、オシレート係数μsとオシレート速
度比2θとの関係は、上式(1)で推定できることがわ
かつた。 ここで、ロールのオシレート速度を早くすると
オシレート係数が大きくなり、従つてロールに働
くスラスト力が大きくなるため、ロールのスラス
ト軸受の耐久性の点から、オシレート速度にはお
のずから上限値が存在するものと考えられる。 これを次の例によつて説明する。オシレートす
るロートの直径を320mmとすると、適用できるス
ラスト軸受の動定格荷重Cはほぼ60tfである。軸
受の寿命時間は次式(2)によつて推定される。 L=3×106/60V(C/P)10/3 ……(2) ここに、L:軸受寿命(時間) P:軸受荷重(tf) C:軸受の動定格荷重(tf) V:軸受回転数(rpm) 圧延条件の一例として三スタンドタンデムミル
を考えると、代表的パススケジユールは、 一号スタンド 圧延荷重PO=1200tf/m 圧延速度VR=200m/min 三号スタンド 圧延荷重PO=900tf/min 圧延速度VR=600m/min 軸受寿命として2000時間が要求されるとすれ
ば、前記(2)式から軸受荷重の限界値Pmmが計算で
きる。 一号スタンド2000=3×106/60×199(60/Pmm)10/3 ∴Pmm=32 三号スタンド2000=3×106/60×597(60/Pmm)10/3 ∴Pmm=23 直列配列圧延機を考えると、ロール間荷重は圧
延荷重に等しいのでオシレート係数はそれぞれ 一号スタンドμS=32/1200=0.0267 三号スタンドμS=23/900=0.0257 オシレート移動するロールが他のロール一本の
みと接触している場合がオシレート速度を最も大
きくとれ、この場合を式(1)に適用すればオシレー
ト速度比の上限値は5×10-4となる。 本発明者らは、以上のような計算を様々なロー
ル径とスラスト軸受に対して行つた。第6図は、
ロールが一点接触の場合、二点接触の場合、三点
接触の場合についての上記計算結果の線図であ
る。本図に見られる如く、一般的にオシレート速
度比が1×10-3以下であればオシレート係数μSと
の間に直線関係を有し、この範囲内でロールをオ
シレート移動させればロールスラスト力を適正に
保ちながら板端マーク及びロールマークを発生す
ることなく圧延を行い得ることを見出した。ま
た、速度制御系の精度の点からオシレート速度比
は、1×10-5程度が限界と考えられる。従つて、
オシレート速度比を、前述の如く、1×10-3以下
でかつ1×10-5以上と規定することにより、本発
明は完成された。 <発明の効果> 本発明の圧延方法によれば、圧延機による板材
の形状制御能力を損なうことなく板端マーク及び
ロールマークの発生を防止することができ、圧延
板の品質向上に寄与する点が多大である。
求まるが、本明細書では、複数のロール間接触の
存在も含め、前記(1)式の如く表わした。 第5図より、オシレート係数μsとオシレート速
度比2θとの関係は、上式(1)で推定できることがわ
かつた。 ここで、ロールのオシレート速度を早くすると
オシレート係数が大きくなり、従つてロールに働
くスラスト力が大きくなるため、ロールのスラス
ト軸受の耐久性の点から、オシレート速度にはお
のずから上限値が存在するものと考えられる。 これを次の例によつて説明する。オシレートす
るロートの直径を320mmとすると、適用できるス
ラスト軸受の動定格荷重Cはほぼ60tfである。軸
受の寿命時間は次式(2)によつて推定される。 L=3×106/60V(C/P)10/3 ……(2) ここに、L:軸受寿命(時間) P:軸受荷重(tf) C:軸受の動定格荷重(tf) V:軸受回転数(rpm) 圧延条件の一例として三スタンドタンデムミル
を考えると、代表的パススケジユールは、 一号スタンド 圧延荷重PO=1200tf/m 圧延速度VR=200m/min 三号スタンド 圧延荷重PO=900tf/min 圧延速度VR=600m/min 軸受寿命として2000時間が要求されるとすれ
ば、前記(2)式から軸受荷重の限界値Pmmが計算で
きる。 一号スタンド2000=3×106/60×199(60/Pmm)10/3 ∴Pmm=32 三号スタンド2000=3×106/60×597(60/Pmm)10/3 ∴Pmm=23 直列配列圧延機を考えると、ロール間荷重は圧
延荷重に等しいのでオシレート係数はそれぞれ 一号スタンドμS=32/1200=0.0267 三号スタンドμS=23/900=0.0257 オシレート移動するロールが他のロール一本の
みと接触している場合がオシレート速度を最も大
きくとれ、この場合を式(1)に適用すればオシレー
ト速度比の上限値は5×10-4となる。 本発明者らは、以上のような計算を様々なロー
ル径とスラスト軸受に対して行つた。第6図は、
ロールが一点接触の場合、二点接触の場合、三点
接触の場合についての上記計算結果の線図であ
る。本図に見られる如く、一般的にオシレート速
度比が1×10-3以下であればオシレート係数μSと
の間に直線関係を有し、この範囲内でロールをオ
シレート移動させればロールスラスト力を適正に
保ちながら板端マーク及びロールマークを発生す
ることなく圧延を行い得ることを見出した。ま
た、速度制御系の精度の点からオシレート速度比
は、1×10-5程度が限界と考えられる。従つて、
オシレート速度比を、前述の如く、1×10-3以下
でかつ1×10-5以上と規定することにより、本発
明は完成された。 <発明の効果> 本発明の圧延方法によれば、圧延機による板材
の形状制御能力を損なうことなく板端マーク及び
ロールマークの発生を防止することができ、圧延
板の品質向上に寄与する点が多大である。
第1図及び第2図は本発明方法を適用する四段
及び六段圧延機の概略正面図、第3図及び第4図
は同じく五段圧延機の概略側面図及び正面図、第
5図及び第6図はロールのオシレート速度比とオ
シレート係数との関係を示す線図である。 図面中、1,1′はロールベンデイング装置、
2は圧延材、3,3′はワークロール、4,4′は
バツクアツプロール、5,5′は中間ロール、6
は押えロール、7はバツクアツプロール、8は圧
下装置である。
及び六段圧延機の概略正面図、第3図及び第4図
は同じく五段圧延機の概略側面図及び正面図、第
5図及び第6図はロールのオシレート速度比とオ
シレート係数との関係を示す線図である。 図面中、1,1′はロールベンデイング装置、
2は圧延材、3,3′はワークロール、4,4′は
バツクアツプロール、5,5′は中間ロール、6
は押えロール、7はバツクアツプロール、8は圧
下装置である。
Claims (1)
- 1 複数段のロールを有し、そのうちの少なくと
も一つのロールが軸方向に移動調節可能となつて
いる圧延機による板材の圧延方法であつて、前記
軸方向に移動調節可能なロールの少なくとも一つ
をオシレート速度の圧延速度に対する比が1×
10-3以下でかつ1×10-5以上となるように軸方向
にオシレート移動させることを特徴とする圧延方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60025290A JPS61186103A (ja) | 1985-02-14 | 1985-02-14 | 圧延方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60025290A JPS61186103A (ja) | 1985-02-14 | 1985-02-14 | 圧延方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61186103A JPS61186103A (ja) | 1986-08-19 |
JPH0570521B2 true JPH0570521B2 (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=12161883
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60025290A Granted JPS61186103A (ja) | 1985-02-14 | 1985-02-14 | 圧延方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61186103A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4978583A (en) * | 1986-12-25 | 1990-12-18 | Kawasaki Steel Corporation | Patterned metal plate and production thereof |
-
1985
- 1985-02-14 JP JP60025290A patent/JPS61186103A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61186103A (ja) | 1986-08-19 |
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