JP2708228B2 - 5段圧延機 - Google Patents

5段圧延機

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JP2708228B2 JP1120937A JP12093789A JP2708228B2 JP 2708228 B2 JP2708228 B2 JP 2708228B2 JP 1120937 A JP1120937 A JP 1120937A JP 12093789 A JP12093789 A JP 12093789A JP 2708228 B2 JP2708228 B2 JP 2708228B2
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    • B21B2031/206Horizontal offset of work rolls
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は5段圧延機に係り、特に小径作業ロールの水
平力を制御して熱間薄板圧延を行うのに好適な5段圧延
機に関する。
〔従来の技術〕
近年、圧延機の高性能化を図るため、ホットストリッ
プミル仕上圧延設備の後段スタンドにおける圧延機の作
業ロールの小径化が進められている。この作業ロールの
小径化は、板クラウン制御、エッジドロップの改善、又
は難圧延材の薄厚化に効果を発揮している。市場の動向
は作業ロールの更なる小径化にあり、高圧下によるメタ
ロージ的な革新が熱望されている。しかしながら、作業
ロールの更なる小径化は圧延ロールの駆動装置等の強度
的観点より難点がある。
そこで4段圧延機では、作業ロールを小径、大径の異
径ロールとし、一方の作業ロールのみを小径化し、小
径、大径の等価ロール径で小径化を図ると共に、他方の
大径側作業ロールのみを駆動する一本ロール駆動を行う
ことが提案実施されている。そして、この場合は、圧延
に際して大径側作業ロールの一本ロール駆動により、小
径作業ロールに水平力が発生し、小径作業ロールは水平
方向に撓むので、この水平撓みを防止すべく、小径作業
ロールに隣接して水平サポートローラ装置を配置し、こ
の水平サポートローラ装置の多数のサポートローラで小
径作業ロールをロール全長にわたり水平方向に支持する
ようにしている。また、圧延材の形状制御に際しては、
サポートローラの位置を調整して小径作業ロールの撓み
量を制御することにより板クラウンを制御している。
また、特開昭63-63503号には、小径作業ロールと補強
ロールの間に中間ロールを配置した5段圧延機が提案さ
れている。ただし、この場合は、大径作業ロールと中間
ロールの両方が駆動される。また、小径作業ロールは、
4段圧延機の場合と同様、水平サポートローラ装置にて
ロール全長にわたり支持され、水平力を制御する構成と
なっている。
一方、冷間圧延では1本の極小径作業ロールを有する
5段圧延機が稼動しており、この場合も大径作業ロール
と中間ロールの両方が駆動され、小径作業ロールは、水
平サポートローラ装置にてロール全長にわたり支持さ
れ、水平力を制御する構成となっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上のように、従来の小径作業ロールを有する圧延機
は、ずれも小径作業ロールの水平力を制御するのに、小
径作業ロールを全長にわたり支持する水平サポートロー
ラ装置を使用している。しかしながら、作業ロールの隣
接部には十分なスペースを確保することが難しく、特に
熱間圧延機においてはロール冷却ノズルの設置が不可欠
であるためスペース的制約が著しい。このため、水平サ
ポートローラは大きなものが配置できないので、強度的
に問題があり、板クラウン制御を効果的に実施すること
が困難であるという問題があった。
また、既設の従来方式の4段圧延機を改造し、通常材
は従来通りのロール径で圧延を行い、難圧延材は小径作
業ロールを使用する等、切替式の圧延機が今後要求され
ることは必須であるが、水平サポートローラ装置を有す
ることはこの切り替えを困難にし、切り替えに多大の時
間を要するという問題がある。
本発明の目的は、小径作業ロールの水平力を低減する
ことにより、構造が簡単で板クラウンの形状制御能力に
優れた5段圧延機及びこれを備えたホットストリップミ
ル仕上げ圧延設備を提供することである。
本発明の他の目的は、大径、小径の作業ロールの切り
替えが容易に行える5段圧延機及びこれを備えたホット
ストリップミル仕上げ圧延設備を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明によれば、小径、大
径の異径の上下作業ロール、上下補強ロール、及び小径
作業ロールと一方の補強ロール間に配置された中間ロー
ルを有し、上下作業ロールの軸芯が上下補強ロールの軸
芯に対してパス方向出側にオフセットしており、大径作
業ロールを駆動して圧延を行う5段圧延機において、中
間ロールをその軸芯が上下作業ロールの軸芯より更にパ
ス方向出側にオフセットするよう支持し、かつそのオフ
セット量を可変とするオフセット可変装置を設けたこと
を特徴とする5段圧延機が提供される。
オフセット可変装置は好ましくは中間ロールを軸支す
る軸受箱に設けられる。またオフセット可変装置は、好
ましくは、中間ロール軸受箱のパス方向出側に設けたウ
ォームジャッキ装置と、パス方向入側に設けた油圧シリ
ンダ装置とで構成される。
また好ましくは、中間ロールには凸クラウンが付与さ
れる。
更に、小径作業ロールのロール胴両端の少なくともパ
ス方向入側に、小径作業ロールを支持する短胴長のサポ
ートローラを備えた支持装置を配置し、圧延材の噛み込
み、尻抜け時の異常水平力に対して小径作業ロールを保
護することができる。
また、本発明によれば、複数の多段圧延機の第4スタ
ンド以降の少なくとも1つに上述した5段圧延機を配置
したことを特徴とするホットストリップミル仕上げ圧延
設備、又は複数の多段圧延機の最終スタンドを除く第4
スタンド以降の少なくとも1つに上述した5段圧延機を
配置し、最終スタンドに6段圧延機を配置したことを特
徴とするホットストリップミル仕上げ圧延設備が提供さ
れる。
〔作用〕
このように構成した本発明の5段圧延機においては、
上下作業ロールのトルクアンバランスにより水平力Ftが
小径作業ロールの出側方向に作用する。また、中間ロー
ルをその軸芯が上下作業ロールの軸芯より更にパス方向
出側にオフセットするよう支持することにより、小径作
業ロールに中間ロールのオフセットと反対方向である入
側方向に圧延荷重による水平力Fpが作用する。このよう
に中間ロールのオフセットにより水平力Fpをトルクアン
バランスにより発生する水平力Ftに対して相反する方向
に発生させることにより、小径作業ロールに作用する水
平力が相殺される。
圧延条件により圧延荷重、圧延トルクが異なるので、
圧延スケジュールに対応してオフセット可変装置により
中間ロールのオフセット量を調整することにより、小径
作業ロールに発生する水平力を低減することができる。
このように本発明では小径作業ロールに発生する水平
力を低減できるので、従来水平力の抑制のため使用して
いた水平サポートローラ装置が不要となり、例えば、中
間ロールに凸クラウンを付与し、作業ロール及び中間ロ
ールのベンディング制御をすることにより、大きな板ク
ラウン制御能力を持たせることができる。また、水平サ
ポートローラ装置が存在しないので、4段圧延機を本発
明の5段圧延機に切り替える際の大径、小径の作業ロー
ルの交換が容易となり、4段圧延機と5段圧延機の切り
替えが迅速に行える。
オフセット可変装置を中間ロールの軸受箱に設けるこ
とにより、オフセット可変装置は中間ロール組立品と一
体に取り扱え、従来の4段圧延機を用いて本発明の5段
圧延機を得ることが容易となる。
小径作業ロールのロール胴両端に小径作業ロールを支
持する支持装置を配置することにより、圧延材の噛み込
み、尻抜け時の異常水平力に対して小径作業ロールを保
護することができる。
ホットストリップミル仕上げ圧延設備において複数の
多段圧延機の後段に本発明の5段圧延機を配置すること
により、難圧延材の形状制御を効果的に行うことがで
き、高品質圧延を実現することができる。また、このと
き最終スタンドに6段圧延機を配置することにより、5
段圧延機の場合に生じがちな圧延材の曲がりを矯正する
ことができる。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図及び第2図により説
明する。
第1図において、本実施例の5段圧延機は、上補強ロ
ール1、下補強ロール2、中間ロール3、大径作業ロー
ル4、小径作業ロール5で構成されている。大径作業ロ
ール4の軸芯CR及び小径作業ロール5の軸芯Crは上下補
強ロール1,2の軸芯CBに対してパス方向出側にオフセッ
トしており、中間ロール3の軸芯CIは作業ロール4,5の
軸芯CR,Crに対して更にパス方向出側にオフセットして
いる。中間ロール3はそのオフセット量が可変なるよう
に、中間ロール3の軸受箱6のパス方向出側に設けたウ
ォームジャッキ装置7とパス方向入側に設けた油圧シリ
ンダ装置8とからなるオフセット可変装置によりミルハ
ウジング9のウインド部に支持されている。
圧延に際しては、図示しない電動機により大径作業ロ
ール4のみが駆動される大径作業ロール一本駆動が行わ
れる。
次に、このように構成された本実施例の動作原理を説
明する。
図示しない電動機により大径作業ロール4が第1図々
示の矢印方向にトルクTで駆動されると、これと同時
に、小径作業ロール5を初め、他のロールも圧延荷重P
を受けつつ矢印の方向に従動される。
このような回転状態において、小径作業ロール5には
大径作業ロール4と小径作業ロール5のトルクアンバラ
ンスにより水平力Ftが出側方向に作用する。ここで、大
径作業ロール4の半径をR、小径作業ロール5の半径を
r、駆動ロール4のトルクアームをld、圧延スケジュー
ルによって定まるトルクアーム角度をθ、圧延材の板厚
をhとすると、圧延トルクT、圧延荷重P、トルクアー
ムldとの関係はT=ld・Pであり、トルクアンバランス
により発生する水平力Ftは、 Ft=Psinθ ただし、 で現わされる。即ち、圧延荷重Pに比例した水平力が小
径作業ロール5の出側方向に作用する。
一方、中間ロール3の軸芯CIは作業ロール4,5の軸芯C
R,Crに対して出側方向にオフセットされているため、圧
延荷重Pの分力、即ち圧延荷重Pによる水平力Fpが小径
作業ロール5に入側方向の荷重として作用する。ここ
で、中間ロール3のオフセット量を、中間ロール3の軸
芯CIと大径作業ロール4の軸芯CRを結ぶ直線と、小径作
業ロール5の軸芯Crを通るパス方向に平衡な直線との交
点の作業ロール4,5の軸芯CR,Crに対するオフセット量lE
Wで現わすと、水平力Fpは以下の式で現わされる。
以上の水平力Fp,Ftは相反する方向の力であるため、
この差が小径作業ロール5の水平力として作用する。こ
のことは中間ロール3の軸芯CIの位置を調整することに
より、小径作業ロール5の水平力を制御することができ
ることを意味する。一般的には、ロールの位置安定を配
慮して出側方向に小さな水平力が作用するようCIを設定
することが望ましい。
圧延スケジュールによりトルクT及び圧延加重Pは変
化し、これに対応して小径作業ロール5の出側方向に作
用する水平力Ftも変化する。このため、圧延スケジュー
ルに適合したオフセット量となるよう中間ロール3の軸
芯CIの位置を調整する必要がある。ウォームジャッキ装
置7と油圧シリンダ装置8とからなるオフセット可変装
置はこのために設けられている。
即ち、まず、中間ロール3の軸受箱6のパス方向出側
に設けたウォームジャッキ装置7を調整することによ
り、中間ロール3の軸芯CIに所望のオフセット量を与え
るための基準位置が設定される。基準位置を設定した
後、パス方向入側に設けた油圧シリンダ装置8を伸長
し、中間ロール軸受箱6をウォームジャッキ装置7に押
し付ける。これにより、軸受箱6はミルハウジングのウ
インド部に強固に支持され、中間ロール3には圧延スケ
ジュールに適合したオフセット量が与えられる。
次に、オフセット可変装置の詳細構造を第2図により
説明する。
第2図において、ウォームジャッキ装置7は中間ロー
ル3の操作側、駆動側の各軸受箱6に図示しないボルト
等の手段により着脱自在に設けられている。各ウォーム
ジャッキ装置7は、ジャッキハウジング20内に回転自在
に支持されたシャフト21を有するウォーム22と、ウォー
ム22に噛み合うウォームホイール23と、ウォームホイー
ル23の中心に設けられた雌ねじに螺合し、キー24により
ウォームホイール23に対する回転が拘束されたスクリュ
ー25と、スクリュー25と一体に移動し、ミルハウジング
9に当接する当板26とからなっている。操作側、駆動側
のウォームジャッキ装置7のウォームシャフト21は連結
シャフト27により連結され、一方のウォームジャッキ装
置7のウォームシャフトにモータ28を連結する。
モータ28を駆動すると操作側、駆動側ウォームジャッ
キ装置7のウォーム22が回転し、この回転がウォームホ
イール23を介してスクリュー25の図示左右方向の移動に
変換され、当板24が移動することにより中間ロール軸受
箱6に対する基準位置が設定される。
一方、油圧シリンダ装置8も中間ロール3の操作側、
駆動側の各軸受箱6に図示しないボルト等の手段により
着脱自在に設けられている。各油圧シリンダ装置8は、
シリンダハウジング30と、シリンダハウジング30内を往
復動するピストン31と、ピストン31を収縮方向に付勢す
るばね32と、ピストン31のピストンロッドと一体に移動
し、ミルハウジング9に当接する当板33とからなてい
る。シリンダハウジング30内のシリンダ室に圧油を供給
することにより油圧シリンダ装置8は伸長し、当板33は
ミルハウジング9に押し当られる。これにより中間ロー
ル軸受箱6には油圧力に応じた力が作用し、軸受箱6を
常時ウォームジャッキ装置7に向けて一定の力で付勢
し、軸受箱6をミルハウジング9に強固に固定する。こ
のようにして、中間ロール3をパス方向に対してクロシ
ングさせることなく所望のオフセット量に位置決めする
ことができる。
また。本実施例ではウォームジャッキ装置7と油圧シ
リンダ装置8とからなるオフセット可変装置を軸受箱6
に設けたので、ロール組み替えに際してオフセット可変
装置は中間ロール3と一緒に交換することができる。こ
のため、ミル側に余分なものを取り付ける必要はなく、
後述する既設4段圧延機を改造して本実施例の5段圧延
機を得ることが容易であると共に、ウォームジャッキ装
置7と油圧シリンダ装置8のメンテナンスも容易に行う
ことができる。
次に、本実施例の5段圧延機を既設の4段圧延機を切
り替えて実現する場合のロールダイヤグラムを第3図に
より説明する。第3図において、左側の4Hは既設の4段
圧延機を示す。この4段圧延機を右側の5Hで示される本
実施例の5段圧延機に切り替える場合は、4段圧延機の
上下作業ロール40,41とその軸受箱42,43とからなる各ロ
ール組立品を、中間ロール3と上述した可変オフセット
装置を設けた軸受箱6とからなるロール組立品、大径作
業ロール4及び小径作業ロール5とそれらの軸受箱44,4
5とからなる各ロール組立品に組み替えればよい。この
ように、従来の4段圧延機を改造して本実施例の5段圧
延機に組み替えることは容易に行うことができ、4段圧
延機及び5段圧延機の切り替えを迅速に行うことができ
る。
以上のように構成した本実施例の5段圧延機の効果を
第4図及び第5図により説明する。
第4図は従来の異径小径作業ロールを有する4段圧延
機を示す。従来の4段圧延機においては、小径作業ロー
ル50の水平力を減少させる手段はないため、水平力をロ
ール全長にわたって支持する水平サポートローラ装置51
が設けられている。しかしながらこの図から分かるよう
に、小径作業ロール50の隣接部はスペース的な制約があ
るため、水平サポートロール装置51は大きなものが配置
できず、水平サポートロール装置51は強度的に問題があ
る。このため、圧延機の形状制御に際してサポートロー
ラの位置を制御して小径作業ロール50の水平撓み量を制
御することにより板クラウンを制御する場合、板クラウ
ン制御を効果的に実施することが困難である。また、こ
の既設の従来方式の4段圧延機を5段圧延機に切り替え
る場合又はその逆に切り替える場合は、水平サポートロ
ーラ装置の存在によりこの切り替えが迅速に行えず、切
り替えに多大の時間を要するという問題がある。
これに対して、本実施例の5段圧延機においては水平
サポートローラ装置が存在しないため、第5図に示すご
とく各々のロールに強力ベンダー力を付与すると共に、
中間ロール3にインシャルクラウンを付与することがで
き、これにより大きな板クラウンの制御能力をもたせる
ことができる。また、水平サポートローラ装置が存在し
ないため4段圧延機から5段圧延機への切り替え、又は
その逆の切り替えは容易に実施することができる。
なお、以上の説明において、ウォームジャッキ装置7
と油圧シリンダ装置8とからなるオフセット可変装置は
中間ロール軸受箱6に着脱自在に装着する構成とした
が、中間ロール軸受箱6と一体に構成してもよい。ま
た、オフセット可変装置は中間ロール軸受箱6ではな
く、ミルハウジング9のウインド部に設けてもよい。
本発明の他の実施例を第6図及び第7図により説明す
る。
圧延材の噛み込み時、尻抜け時は、圧延中の安定した
負荷条件とは異り、トルク、圧延荷重共大きくなる。こ
れによる小径作業ロール5に作用する水平力も大きくな
る。この瞬時の対策とし第6図及び第7図に示すよう
に、小径作業ロール5のロール胴両端のパス方向両側
に、小径作業ロール5を支持する短胴長のサポートロー
ラ12と、サポートローラ12を支持する油圧シリンダ13を
備えた支持装置を配置し、油圧シリンダ13をミルハウジ
ング9に支持することにより、圧延材の噛み込み、尻抜
け時の異常水平力に対して小径作業ロールを保護する。
この支持装置は小径作業ロールのロール胴端に位置する
ので、圧延機のストリッパーガイド及びロール冷却ノズ
ルと干渉することがなく、他の装置への制約とはならな
い。
次に、本発明の5段圧延機を用いたホットストリップ
ミル仕上げ圧延設備の実施例を第8図及び第9図により
説明する。
第8図において、本実施例のホットストリップミル仕
上げ圧延設備は7スタンドの仕上げ圧延機からなり、こ
のうち第1〜第3スタンドは通常の4段圧延機60を配置
し、第4スタンド以降に本発明の5段圧延機61を配置す
る。これにより、前述したように難圧延材の形状制御を
効果的に行うことができ、高品質圧延を実現することが
できる。
第9図は、最終スタンドに6段圧延機を配置したホッ
トストリップミル仕上げ圧延設備の構成例であり、これ
により5段圧延機の場合に生じがちな圧延材の曲がりを
矯正することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、安定した小径ロールでの圧延が可能
となり、難圧延材の一層の薄厚化を実現でき、このため
圧延の高能率化が図れる。また、小径圧延によりより一
層の形状制御が可能となり、かつエッジドロップの減少
が得られることにより高品質化図れるので高性能の圧延
設備を提供することができる。
また、中間ロールのオフセット可変装置は機構的に簡
素でかつ他の機構への影響度も小さいので既設品の改造
及び新機能付与が容易であり、また既設4段圧延機と5
段圧延期の切り替えが短時間で実施できるため、より目
的にマッチした切替圧延機として使用が可能であり、経
済性についても大きな効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による5団圧延機の基本構成
を示す概略図であり、第2図はオフセット可変装置の詳
細構造を示す断面図であり、第3図は本実施例の5段圧
延機を用いた場合の4段圧延機と5段圧延機との切り替
えを説明するロールダイヤグラムであり、第4図は従来
の異径作業ロールを備えた4段圧延機の概略断面図であ
り、第5図は本実施例の5段圧延機による板クラウン制
御方法を示す図であり、第6図は本発明の他の実施例に
よる5段圧延機の小径作業ロールに対する支持装置を示
す概略図であり、第7図はその支持装置の正面図であ
り、第8図及び第9図は本発明の5段圧延機を用いて構
成したホットストリップミル仕上げ圧延設備を示すパス
線図である。 符号の説明 1,2……上下補強ロール 3……中間ロール 4……大径作業ロール 5……小径作業ロール 6……中間ロール軸受箱 7……ウォームジャッキ装置 8……油圧シリンダ装置 9……ミルハウジング 12……サポートローラ 61……5段圧延機 62……6段圧延機

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】小径、大径の異径の上下作業ロール、上下
    補強ロール、及び小径作業ロールと一方の補強ロール間
    に配置された中間ロールを有し、上下作業ロールの軸芯
    が上下補強ロールの軸芯に対してパス方向出側にオフセ
    ットしており、大径作業ロールを駆動して圧延を行う5
    段圧延機において、 前記中間ロールをその軸芯が前記上下作業ロールの軸芯
    より更にパス方向出側にオフセットするよう支持し、か
    つそのオフセット量を可変とするオフセット可変装置を
    設けたことを特徴とする5段圧延機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の5段圧延機において、前記
    オフセット可変装置を前記中間ロールを軸支する軸受箱
    に設けたことを特徴とする5段圧延機。
  3. 【請求項3】請求項2記載の5段圧延機において、前記
    オフセット可変装置を前記中間ロール軸受箱のパス方向
    出側に設けたウォームジャッキ装置と、パス方向入側に
    設けた油圧シリンダ装置とで構成したことを特徴とする
    5段圧延機。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項記載の5段圧
    延機において、前記中間ロールに凸クラウンを付与した
    ことを特徴とする5段圧延機。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項記載の5段圧
    延機において、前記小径作業ロールのロール胴両端の少
    なくともパス方向入側に、小径作業ロールを支持する短
    胴長のサポートローラを備えた支持装置を配置し、圧延
    材の噛み込み、尻抜け時の異常水平力に対して小径作業
    ロールを保護することを特徴とする5段圧延機。
  6. 【請求項6】複数の多段圧延機を配置してなるホットス
    トリップミル仕上げ圧延設備において、前記複数の多段
    圧延機の第4スタンド以降の少なくとも1つに請求項1
    〜5のいずれか1項記載の5段圧延機を配置したことを
    特徴とするホットストリップミル仕上げ圧延設備。
  7. 【請求項7】複数の多段圧延機を配置してなるホットス
    トリップミル仕上げ圧延設備において、前記複数の多段
    圧延機の最終スタンドを除く第4スタンド以降の少なく
    とも1つに請求項1〜5のいずれか1項記載の5段圧延
    機を配置し、最終スタンドに6段圧延機を配置したこと
    を特徴とするホットストリップミル仕上げ圧延設備。
JP1120937A 1989-05-15 1989-05-15 5段圧延機 Expired - Lifetime JP2708228B2 (ja)

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