JP2654313B2 - 6段圧延機 - Google Patents

6段圧延機

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JP2654313B2
JP2654313B2 JP4125081A JP12508192A JP2654313B2 JP 2654313 B2 JP2654313 B2 JP 2654313B2 JP 4125081 A JP4125081 A JP 4125081A JP 12508192 A JP12508192 A JP 12508192A JP 2654313 B2 JP2654313 B2 JP 2654313B2
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intermediate roll
sheet
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱間圧延機、中でも
粗圧延機で圧延されたシートバーを製品厚まで圧延する
熱間仕上圧延機、または該熱間仕上圧延で得られたコイ
ルを圧延する冷間圧延機に用いる6段圧延機に関し、特
に板の板幅中央部とエッジ近傍部分との板厚差として定
義される板クウランを高精度に制御し、さらには板エッ
ジ部での厚みが極端に薄くなるエッジドロップの低減を
も実現するためのものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱間仕上圧延機にて熱延鋼板を
製造する場合には、圧延荷重によってロールが撓むこと
により、板幅中央部の板厚よりもエッジ部の板厚が薄く
なって、そこに板クラウンが発生する。この板クラウン
は、これらが大きくなると、次工程の冷間圧延におい
て、適切な板プロフィルをもたらすことが困難になると
ともに、形状不良が発生し易くなって、歩留りの低下を
余儀なくされることから、特に熱間仕上圧延機では、板
クラウンをできるだけ小さくすることが必要になる。
【0003】一方、冷間圧延は常温で行うことから、熱
間圧延に比べて板の変形抵抗が大きく圧延荷重も大きく
なるため、特に板のエッジ部での厚みが極端に薄くな
る、エッジドロップが発生し易い。従って、冷間圧延に
用いる圧延機には、エッジドロップの発生を回避し得る
機能も必要となる。
【0004】板の形状制御を目指した技術として、例え
ば板クラウンを小さくすることを目的として、特公昭6
2−10722号公報には、バックアップロールとワー
クロールとの間に、ロールの全長で均一の径をそなえ
る、いわゆる平ロールからなる中間ロールを配設し、両
中間ロールを、それらの軸線方向に、相互に逆向きにシ
フト可能ならしめた6段圧延機を後段スタンドに設置す
ることによって、クラウン制御能を高めた圧延機列が開
示されている。また、特開昭57−91807号公報に
は、ワークロール、中間ロールもしくはバックアップロ
ールのいずれかにS字状のクラウンを付与し、そのS字
状クラウンを有するロールを軸線方向にシフトさせるこ
とによってクラウン制御能を高めた圧延機が、提案され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
62−10722号公報に開示された技術にあっては、
中間ロールの長さを、バックアップロールおよびワーク
ロールの各長さと同程度のものとしていることから、板
クラウンを小ならしめるべく中間ロールをシフトさせた
場合は、その中間ロールと、バックアップロールおよび
ワークロールとの接触長さが短かくなって、圧延機の縦
剛性が低下するため、シートバーの温度偏差その他によ
って圧延荷重が変化すると、ワークロールのロールギャ
ップが大きく変化し、所定の板厚精度をもたらし得ない
問題があり、また、シートバーの曲がりなどによって、
板幅中心が圧延機の中心から外れると、圧延機の左右の
剛性差に起因する蛇行が発生し、絞り込みから圧延不能
に陥ったりする問題があった。
【0006】加えて中間ロールをシフトした場合におい
て、他のロールとの接触長さが短かいため、ロール間線
圧の増加に起因してスポーリングが発生し、またロール
の寿命が早期に低下するという別の問題もあった。な
お、上記の問題は中間ロールのシフト量を少なくするこ
とで回避できるが、当然圧延機のクラウン制御能が極め
て狭い範囲に制限されることになる。
【0007】次に、特開昭57−91807号公報に開
示された後者の従来技術にあっては、例えばS字状のク
ラウンを付与したワークロールのシフトによってプロフ
ィル制御を行う場合は、ワークロールの摩耗が原因とな
ってクラウン制御が不能となる問題があった。
【0008】また、中間ロールまたはバックアップロー
ルに湾曲状のロールクラウンを付与して板プロフィルを
制御する場合に、大きなクラウン制御量を得るには、ロ
ールクラウンを大きくすることが必要になるが、比較的
板幅の狭く圧延荷重の小さいシートバーの圧延におい
て、中間ロールとバックアップロール間またはワークロ
ールとバックアップロール間に非接触部が生じて圧延機
の縦剛性が低下し、板厚精度も低下してしまう。さら
に、非接触部の発生は、圧延機のロール軸方向での剛性
差をまねき、板の蛇行や絞りを発生させて圧延不能に陥
ることもある。
【0009】一方、エッジドロップの低減に関して、特
開昭55−77903号公報には、端部を先細りとした
ワークロールのシフト量を制御することが記載されてい
るが、エッジドロップの低減はみとめられるものの、板
幅全体にわたるプロフィル制御は不可能である。
【0010】この発明は、従来技術のかかる問題をこと
ごとく解決するものであり、板クラウンの制御およびエ
ッジドロップの低減を可能とし、特に中間ロールを大き
くシフトさせることに起因する、圧延機の剛性低下およ
び圧延材の蛇行を防止し、またロールの長寿命化をも達
成する、6段圧延機を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上、下各一
対のワークロール、中間ロールおよびバックアップロー
ルをそなえ、それぞれの中間ロールおよびワークロール
のうち少なくとも中間ロールは軸方向のシフトを可能と
した、6段圧延機であって、各中間ロールは、最大およ
び最小シフト位置においても、そのバレル長内にバック
アップロールの両バレル端が収まるよう、バックアップ
ロールのバレル長よりも1.2 倍以上長いバレル長を有
し、しかも該中間ロール対は上下で点対称となるロール
クラウンをそなえてなる、6段圧延機である。
【0012】ここで、中間ロールのバレル長は、バック
アップロールのバレル長の2.5 倍以下とすることが、実
施に当たり有利である。
【0013】また、中間ロールのロールクラウンは、S
字状、バレルの片端へ向かって漸次小径となる片先細り
状、およびバレルの両端へ向かって漸次小径となる両先
細り状のうちから選ばれるいずれか1種が、有利に適合
する。ここに、S字状のロールクラウンとは、3次以上
の高次の関数曲線から1ピッチ分を取出したもの、正弦
関数曲線から1ピッチ分を取出したもの、又はそれらの
曲線に近似する曲線のいずれかからなるロールクラウン
を指すものとする。
【0014】さらに、ワークロールには、バレルの片端
へ向かって漸次小径となる片先細り状、またはバレルの
両端へ向かって漸次小径となる両先細り状のロールクラ
ウンを付与し、該ワークロールと、上記のいずれかのロ
ールクラウンを付与した中間ロールとを適宜組み合わせ
て、6段圧延機を構成することができる。
【0015】
【作用】この発明の6段圧延機は、中間ロールにロール
クラウンを付与することによって、各ロール間、とりわ
け中間ロール端部とワークロール端部との間に作用する
荷重が低減されるため、クラウン制御能を向上させるこ
とができる。特に、S字状のロールクラウンによると、
板の側端部分に作用する圧延荷重を有効に低減し、この
ことは、それぞれの中間ロールを、相互に逆方向へ点対
称にシフトさせた場合に一層顕著なものとなり、クラウ
ン制御能の大きな向上が望める。
【0016】さて、この圧延機では、中間ロールにバッ
クアップロールのバレル長よりも長いバレル長、具体的
にはバックアップロールの1.2 倍以上のバレル長を付与
しているため、中間ロールのシフト量を大きくしても、
バックアップロールの全長にわたって常にかつ確実に中
間ロールが接触することから、プロフィル制御に起因す
る、圧延機の剛性の低下を極めて有効に防止することが
でき、従って圧延板の幅の変動に影響を受けることな
く、板厚精度を十分に高めることができ、併せて圧延板
に曲がりが存在しても、それを全幅にわたってほぼ均等
に圧下することをもって、蛇行の発生を有効に低減する
ことができる。
【0017】なお、中間ロールのバレル長がバックアッ
プロールのバレル長と同等程度であると、必要なクラウ
ン制御量を得るためには、ロールクラウンを付与した中
間ロールの最大および最小直径差を大きくする必要があ
る。すると、ロール間線圧が増大するところから、スポ
ーリングの発生やロール寿命の低下をまねく可能性があ
る。さらに、圧延板の幅が比較的に狭くて圧延荷重が小
さい場合は、中間ロールとバックアップロールまたはワ
ークロールのバレル内との間に非接触領域が発生し、よ
って縦剛性が低下し所定の板厚精度が得られない問題も
生じかねない。そこで、これらの杞憂を拭払するため
に、中間ロールのバレル長をバックアップロールのバレ
ル長の1.2 倍以上の長さとする。
【0018】また、ワークロールのバレル長を、中間ロ
ールのバレル長よりも長く、好ましくはバックアップロ
ールの1.4 倍以上とすることによって、中間ロールのシ
フト量にかかわらず、ワークロールはその全長にわたっ
て常にかつ確実に中間ロールと接触することから、圧延
機の剛性をさらに高めることができ、特に蛇行の低減を
助成し得る。しかも、各ロール間の接触域が広くて、ロ
ール間の線圧上昇を抑えることができるため、ロールの
長寿命化にも効果的である。
【0019】
【実施例】以下にこの発明を図示例に基づいて説明す
る。 [実施例1]図1に、この発明に従う6段圧延機につい
て示す。ここでは、ハウジング1に、それぞれが上、下
で対をなすワークロール2、中間ロール3およびバック
アップロール4をそれぞれ配設し、両ワークロール2
は、それぞれのシフト装置5によって、各軸線方向へ相
互に逆向きのシフトを可能とするとともに、両中間ロー
ル3は、他のそれぞれのシフト装置6によって、これも
また各軸線方向へ相互に逆向きのシフトを可能としてな
る。
【0020】バックアップロール4は、バレル径が全長
にわたって均一な、いわゆる平ロールで構成する一方、
中間ロール3はバックアップロール4のバレル長よりも
長いバレル長を有するとともに、図2に示すような、S
字状のロールクラウンを付与してなる。
【0021】ここで、S字状ロールクラウンの形成曲線
としては、前述したように、3次以上の高次の関数曲線
から1ピッチ分を取出したもの、正弦関数曲線から1ピ
ッチ分を取出したものまたは、それらの曲線に近似する
曲線のいずれかを選択することができる。なお、中間ロ
ールに付与するS字状ロールクラウンは、ロールの最大
および最小直径差を1mm以下とすることが好ましい。
【0022】かかるロールクラウンを有するそれぞれの
中間ロール3は、図1に示すように、相互に逆向きに配
置された状態で、シフト装置6の作用に基づき、図3
(a) および(b) にそれぞれ示す、最小シフト位置および
最大シフト位置との間で互いに逆方向へシフトされる。
そして、図3(a) に示す最小シフト位置においては、中
間ロール3の一方のバレル端3aが、バックアップロー
ル4の一方のバレル端4aに丁度整列する一方、図3
(b) に示す最大シフト位置にては、中間ロール3の他方
のバレル端3bが、バックアップロール4の他方のバレ
ル端4bに丁度整列する。
【0023】またワークロール2は、図1および図3に
示すところから明らかなように、バックアップロール4
と同程度の長さのバレル長を有する均一径の平ロールで
ある。
【0024】それぞれのロール2,3および4を以上の
ように構成したところにおいて、図1では、各ワークロ
ール2を、スピンドル7およびピニオンスタンド8を順
次に介して、モータ9に取付けた減速機10に連結す
る。ここで、ピニオンスタンド8およびスピンドル7を
介してワークロール2に連結したシフト装置5による、
ワークロール2のシフト位置は、例えばマグネスケール
を用いた位置検出装置11により、また中間ロール3に
連結したシフト装置6による、中間ロール3のシフト位
置は、これも例えばマグネスケールを用いた他の位置検
出装置12により、それぞれ検出する。なお図中13は
製品となる圧延板、14はワークロールベンダー、15
は中間ロールベンダーおよび16はロードセルをそれぞ
れ示す。
【0025】図4は、以上のような圧延機の制御系統図
である。すなわち図中21は演算装置を示し、この演算
装置21には1サイクルの圧延条件、例えばワークロー
ル2の先細り部分の形状および寸法、中間ロール3のク
ラウン形状および寸法、板幅、各スタンドの圧下率、仕
上板厚、目標板クラウン、目標板形状などが予め入力さ
れており、演算装置21は、これらの情報と、ワークロ
ール2のサイクリックなシフト量とに基づき、目標とす
る板クラウンおよび板形状をもたらすべく、中間ロール
3のシフト量および、各ロールベンダー14,15のベ
ンディング力の設定値を計算する。
【0026】そしてこの計算結果に基づき、シフト制御
装置22およびベンダー制御装置23のそれぞれが、シ
フト装置6およびロールベンダー14,15の作動を制
御して、中間ロール3のシフト量およびロールベンディ
ング力のそれぞれを設定値とし、かかる状態にて圧延の
開始を待機する。
【0027】次に、圧延中においては、板形状検出機2
4および板クラウン検出機25から演算装置21へのフ
ィードバック信号に基づき、その演算装置21は、目標
板形状および目標板クラウンを高い精度をもって実現す
べく、中間ロール3のシフト量、およびそれぞれのロー
ルのベンディング力の修正値を算出し、そして、シフト
制御装置22およびベンダー制御装置23は、その修正
値に基づいて、中間ロール3のシフト量およびロールベ
ンダー14,15のベンディング力の調整を行う。
【0028】このような圧延機による圧延に際しては、
特に中間ロール3のロールクラウンの作用下で、シート
バーの側端部がワークロールから受ける圧延荷重を極め
て有効に低減することができるため、ロールベンダー1
4,15の作用とも併せて、板クラウンを高い精度で制
御することができ、その制御範囲は中間ロール3をシフ
トすることによって十分広範なものにし得る。
【0029】ちなみに、中間ロール3にロールクラウン
を付与する要領について、先に図2に示した3次式に従
うロールクラウンの付与を例に説明する。すなわち図2
(a) に示した中間ロール3の下側ロールプロフィルは同
図(b) に示す曲線に従うもので、この曲線は下記の式
(1) で表すことができる。
【数1】 ここで、y:ロールクラウン母線曲線、a:3次係数、
b:1次係数、x:バレル中心座標、L:中間ロールバ
レル長の1/2、δ:中間ロールシフト量(但しx=L
B を起点とする)、OF:軸方向オフセット量である。
【0030】一方、中間ロール3の上側ロールプロフィ
ルは下側と点対称となるため、次式(2) となる。
【数2】
【0031】上記式(1) および(2) から、上下中間ロー
ル間のギャップ差Δyは、
【数3】
【0032】そして、上下中間ロールで形成される合成
ロールクラウンCRは、ミル中心を零(0)として、次式
(4) で表すことができる。
【数4】
【0033】また、最大の合成ロールクラウンを与える
シフト量δmax は、
【数5】 ここで、LB :バックアップロールバレル長の1/2で
あり、最小シフト量δmin {=−(L−LB )}で上下
中間ロールの合成クラウンを零とするためには、オフセ
ット量OFを
【数6】 とする必要がある。
【0034】なお通常の熱間圧延であれば、上下中間ロ
ールの合成クラウンが零のときを最小のクラウン量とす
ればよいが、最小の合成クラウンを零より大きくまたは
小さくする必要がある場合は、中間ロールのシフト量が
零の位置(x=L)を起点としたときのオフセット量OF
【数7】 ここでCは定数とすればよい。
【0035】また、合成ロールクラウンを変化させず
に、中間ロールの最大および最小直径差を小さくするに
は、上記式(4) に式(5) および(6) を代入した次式
【数8】 から、3次係数aを最小に、従って(L−LB )/L3
を最大にするのが有効である。そして(L−LB )/L
3 を最大とするには、
【0036】
【数9】 とする必要がある。従って中間ロールのバレル長をバッ
クアップロールのバレル長の1.5 倍とすることによっ
て、中間ロールの最大および最小直径差を小さく、すな
わち中間ロールにS字状のロールクラウンを形成する際
の研削量を少なくでき、中間ロールの長寿命化に寄与す
るロール研削が実現される。
【0037】ここに、L=1.5 LB に従うバレル長を有
する中間ロールを用いた場合のロール間線圧分布および
板クラウンを、L=1.1 LB の中間ロールを用いた場合
と比較して、図5に示す。同図に示すように、バレル長
が1.5 LB (実線)ではワークロールが中間ロールに沿
って撓むため、バレル長が1.1 LB (一点破線)と比べ
て、板クラウンは小さくなっている。また最大線圧を表
1に示すように、最大線圧はバレル長が1.5 LB の場合
がより小さいことは明らかであり、ロール寿命の向上に
寄与し得ることがわかる。
【0038】
【表1】
【0039】(実験例)次に、中間ロールの特にバレル
長に関する実験結果について、説明する。すなわち、ワ
ークロールのバレル長:2300mmおよび直径:680 mm、バ
ックアップロールのバレル長:2300mmおよび直径:1330
mmとし、上記した式(8) の3次係数aが0.833 である中
間ロールのバレル長を種々に変化させ、それぞれ板幅:
1500mmでスタンド入側の板厚:5.2 mmを4.16mmの厚みと
する圧延を実施し、各種の調査を行った。
【0040】まず図6に、中間ロールおよびバックアッ
プロールのバレル長の比(L/LB)と中間ロールおよ
びバックアップロール間の最大線圧との関係を示すよう
に、比(L/LB )が1.2 倍以上になると線圧が緩やか
に低下するところから、中間ロールのバレル長をバック
アップロールのバレル長よりも長く、好ましくは1.2倍
以上にすると有利であることがわかる。
【0041】また図7に、同一の板クラウンを得る条件
における、バレル長の比に関する中間ロールおよびバッ
クアップロールの接触状態について示す。同図から、比
を1.2 倍以上にすると非接触域の発生を防止でき、板厚
精度の向上および蛇行、さらには絞りの抑制に有効であ
ることがわかる。
【0042】ところで、圧延機のハウジングに取付けら
れる中間ロールのシフト用ブロックと中間ロールのチョ
ックとの間に間隙(中間ロールの摺動による磨耗や機械
精度不良から発生する)があると、図8(a) に示すよう
に、中間ロール2に撓みが生じる。そこで、同図(b) に
示すように、チョック間での最大変位量tを水平撓み量
とし、上記間隙が3mmのときの、水平撓み量tと中間ロ
ールおよびバックアップロールのバレル長の比(L/L
B )との関係について調べた結果を、図9に示す。
【0043】図9に示すように、水平撓み量tは、バレ
ル長比が大きくなるに従い大きくなっている。この水平
撓み量が大きくなると、上下ワークロールの間隙が変化
し、また上下の中間ロールで水平撓み量が異なると、上
下ワークロールの軸方向のロール間隙が変化するため、
板クラウンや板形状が圧延中に変化する、等の不利をま
ねく。従って、バレル長比を小さくするため中間ロール
長は短いことが好ましいが、水平撓み量が0.45mm程度ま
では板クラウンや板形状に与える影響が少ないため、通
常の圧延では問題とならない上、上記した間隙は3mm以
下に管理するのが通例であるところから、中間ロールの
バレル長がバックアップロールのバレル長の2.5 倍以下
であれば圧延可能であることがわかる。
【0044】(具体例)次に、この発明に係る圧延機を
用いた場合と、従来の圧延機を用いた場合との、圧延本
数に対する板クラウン分布などに関する比較試験につい
て説明する。発明圧延機 図1に示す構成の6段圧延機を、後段3スタンドに配置
した熱間仕上圧延機列において、幅が900 〜1600mmおよ
び厚みが40mmのシートバーを、仕上げ厚みが1.6 〜3.2
mmの薄物低炭素鋼板に圧延する処理を行った。この処理
の5コイル毎に、エッジから25mm位置での板クラウンを
測定した。なおここでは、ワークロールのバレル長さを
2300mm、中間ロールのバレル長さを3000mm、バックアッ
プロールのバレル長さを2300mmとしたところにおいて、
中間ロール最大径と最小径との径差を0.8 mmとするとと
もに、その中間ロールを0mmから700 mmの範囲でシフト
させた。
【0045】従来圧延機 最終スタンドを含む後段3スタンドに、ともに平ロール
からなり、バレル長さがいずれも2300mmのワークロー
ル、中間ロールおよびバックアップロールのそれぞれを
具える6段圧延機を配設したところにおいて、中間ロー
ルをシフトさせながら、発明圧延機による場合と同様の
熱間圧延を行うとともに、その場合と同様に板クラウン
の測定を行った。
【0046】試験結果 これらの測定結果を、図10に示す。同図に示したところ
によれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目標ク
ラウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板圧延
を行い得ることが明白である。なお、板幅に関する圧延
スケジュールは、発明圧延機および従来圧延機ともに同
様とした。
【0047】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、薄物サイクルで10万トンの圧延を施した場合
の、絞り回数、板厚精度および板クラウン平均値は表2
に示す通りとなり、この表によれば、発明圧延機では、
板厚精度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よ
りもはるかにすぐれたものとなった。
【0048】
【表2】
【0049】ここで、上記の圧延機による圧延を実施す
るに当たり、バックアップロールと中間ロールとの間お
よび/または中間ロールとワークロールとの間に、潤滑
油を供給することが、好ましい。すなわち、図11に示す
ように、バックアップロール4と中間ロール3との間お
よび中間ロール3とワークロール2との間に向けて、潤
滑油を供給する潤滑用ノズル26を配置し、潤滑油タン
ク27からポンプ28によって潤滑油を汲み上げ、さら
にこの潤滑油を供給管29を介して潤滑用ノズル26に
導いてなる。さらに、中間ロール3およびワークロール
2に対しては、冷却水ポンプ30から供給管31にて導
いた冷却水を、冷却用ノズル32から供給する。なお、
ここで用いる潤滑油としては、基油に極圧剤を含む高濃
度のエマルションが好ましく、特に潤滑油でロール冷却
を兼ねる場合は、低濃度のエマルションを用いてもよ
い。
【0050】また、図12に示すように、中間ロール3に
おける直径の大きい部分の近傍では、直径の小さい部分
の近傍よりも潤滑油供給量を多くするために、潤滑用ノ
ズル26の設置間隔を狭くすることが、好ましい。な
お、潤滑油の供給量を増加させずに、ロール軸方向で潤
滑油の濃度を変化しても、同様の効果を期待できる。
【0051】ちなみに、図1に示した圧延機による、上
述の圧延において、潤滑油として10%のエマルションを
用いるとともに、冷却水として工業用水を用いて、図11
に従って圧延を行ったところ、ロールの焼き付きを発生
することなく、120 本をこえる圧延が達成できた。比較
として、工業用水による冷却のみを施す、同様の圧延を
行ったところ、100 本をこえた時点でワークロールと中
間ロールに焼き付きが生じて、板の表面性状が劣化し、
さらに120 本をこえた時点で、大きな焼き付きが発生し
て、圧延の継続が困難となった。
【0052】上記した、中間ロールにロールクラウンを
付与した圧延機においては、ロールクラウンの大きさに
よって、ロール間の線圧分布が変化し、結果としてワー
クロールの軸心のたわみが変化して、板クラウンひいて
は形状の制御が可能となる。従って、圧延荷重の大小に
よってクラウン制御量が変化することはない。このた
め、ワークロールの直径が小さい場合は、軸心のたわみ
量の変化は大きくなって、中間ロールのシフトによるク
ラウン制御量も大きくなる。一方、ワークロールの直径
が大きい場合は、軸心のたわみ量の変化は小さくなっ
て、中間ロールのシフトによるクラウン制御量も小さく
なる。
【0053】このワークロールの直径とクラウン制御量
とに関し、幅1500mmの圧延板について調べた結果を、図
13に示す。同図から、ワークロールの直径を小さく、好
ましくは700 mm以下とすると、クラウン制御量が大きく
なることがわかる。一方、ワークロールの直径が400 mm
未満になると、ワークロールの水平たわみが大きくなっ
て板形状が悪化し、またワークロールの駆動が難しくな
る上、ワークロールによるベンディング効果が小さくな
るため、400 mm以上の直径を確保することが、望まし
い。
【0054】[実施例2] 図14に、図1に示した6段圧延機と同様の構成におい
て、ワークロール2のバレル長を中間ロール3のバレル
長よりも長くすることによって、圧延機の縦剛性をさら
に向上してなる、圧延機を示す。すなわち、圧延機の縦
剛性は、圧延荷重が変化した際の、ワークロール間のギ
ャップ量によって決まる。このギャップ量に影響を与え
るのは、バックアップロールのたわみ、ハウジング等の
弾性変形およびロール間のへん平変形である。そして、
ワークロールのバレル長が長い場合は、ワークロールと
中間ロールとの接触域も長くなり、圧延荷重が変化して
も、ロール間の線圧は、接触域が短い場合に比して、小
さくなるため、当然圧延機の縦剛性は大きくなる。それ
故、圧延板が圧延機のセンターから外れて通る場合にお
いても、ワークロールのバレル長が長いと、ロール間の
線圧変化は小さく、圧延機のセンターの左右での変形量
差も小さくなり、板の蛇行や絞りの抑制に有効である。
なお、ワークロールのバレル長の好適範囲は、既に述べ
たように、バックアップロールのバレル長の1.4 倍以上
であり、一方上限は中間ロールと同様に2.5 倍である
が、この上、下限に規制する理由は、上記した中間ロー
ルの場合と、ほぼ同様である。
【0055】この圧延機についても、これを用いた場合
と、従来の圧延機を用いた場合との、圧延本数に対する
板クラウン分布などに関する比較を行った。発明圧延機 図14に示す構成の6段圧延機を、熱間仕上圧延機列の後
段3スタンドに配置し、上記実施例1での処理と同様の
条件下で、圧延を行った。この処理の5コイル毎に、エ
ッジから25mm位置での板クラウンを測定した。ここで
は、ワークロールのバレル長を3400mm、中間ロールのバ
レル長を3000mm、バックアップロールのバレル長を2300
mmとしたところにおいて、中間ロール最大径と最小径と
の径差を0.8 mmとするとともに、その中間ロールを0mm
から700mmの範囲でシフトさせた。なお、比較とする従
来圧延機の仕様については、実施例1の場合と同様であ
る。
【0056】試験結果 板クラウンの測定結果を、図15に示す。同図に示したと
ころによれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目
標クラウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板
圧延を行い得ることが明白である。
【0057】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、薄物サイクルで10万トンの圧延を施した場合
の、絞り回数、板厚精度および板クラウン平均値は表3
に示す通りとなり、この表によれば、発明圧延機では、
板厚精度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よ
りもはるかにすぐれたものとなった。
【0058】
【表3】
【0059】[実施例3] 図1に示した構造に従う6段圧延機を、4スタンドから
なる冷間圧延機列の第1段スタンドに配置し、幅が900
〜1100mmおよび厚みが2〜3mmのコイルを、仕上げ厚み
が0.5 mmの薄物低炭素鋼板に圧延する処理を行った。こ
の処理を経た板における、エッジから100 mm位置での板
厚偏差を調査した。なおここでは、ワークロールのバレ
ル長を2000mm、中間ロールのバレル長を2700mm、バック
アップロールのバレル長さを2000mmとしたところにおい
て、中間ロール最大径と最小径との径差を0.8 mmとする
とともに、その中間ロールを0mmから700 mmの範囲でシ
フトさせた。
【0060】従来圧延機 第1スタンドに、ともに平ロールからなり、バレル長さ
がいずれも2000mmのワークロール、中間ロールおよびバ
ックアップロールのそれぞれを具える6段圧延機を配設
したところにおいて、中間ロールをシフトさせながら、
発明圧延機による場合と同様の冷間圧延を行うととも
に、その場合と同様に板厚偏差の測定を行った。
【0061】試験結果 板厚偏差の測定結果を、図16に示す。同図に示したとこ
ろによれば、この発明の圧延機を用いた場合に、エッジ
ドロップの発生が低減されていることが明白である。
【0062】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用いて、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞
り回数およびエッジドロップ量は、表4に示す通りとな
り、この表によれば、発明圧延機では、板厚精度、通板
性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもはるかにす
ぐれたものとなった。ただし、エッジドロップ量は、エ
ッジから100 mmと7.5 mm位置の板厚偏差で定義した。
【0063】
【表4】
【0064】ここに、この発明の圧延機を冷間圧延に適
用するに当たって、特にエッジドロップ制御を担う場合
にあっては、圧延板が冷間圧延の後段スタンドに移るに
つれて板幅方向の変形が小さくなるため、第1スタンド
に配置することが必須であり、順次に後段へ適用範囲を
拡げていくことが、好ましい。また、冷間圧延機のスタ
ンド間には張力が作用して、板の蛇行は制限されている
が、熱延板のキャンバーやウェッジが大きいと、これら
に起因した絞り込みが発生することがある。しかし、こ
の圧延機においては、中間ロールのバレル長を長くして
縦剛性を確保しているため、絞りの発生を回避すること
も可能である。
【0065】次いで、中間ロールに付与するロールクラ
ウンを片先細り状または両先細り状とした、6段圧延機
について説明する。 [実施例4] 図17に示す圧延機は、中間ロール3にバレルの片端へ向
かって漸次小径となる片先細り状のロールクラウンを付
与した例で、その他のロールは平ロールである。すなわ
ち、各中間ロール3は、相互に反対側のバレル端部分に
先細り部分3aを有するとともに、その先細り部分3a
に隣接して連続し、ロール長の大部分を占める均一径部
分3bを有するロールにて構成する。
【0066】そして、このような中間ロール3の各々
は、それの最大シフト姿勢においてなお、バックアップ
ロール4に、それの全長にわたって接触し得る長さを有
し、また、中間ロール3の先細り部分3aは、それのシ
フト量が零の状態下で、バックアップロール4のバレル
端を越えてロール端側へのびる延在領域を有する。
【0067】ここにおいて、先細り部分3aは、圧延荷
重の作用時に、少なくともバックアップロール4、通常
は、たとえワークロール2がシフトされていても、その
ワークロール2およびバックアップロール4の両者に接
触して、それらのロール間の接触線圧を有効に低減すべ
く機能する。従って、その先細り部分3aの、ワークロ
ール2およびバックアップロール4への接触位置を、中
間ロール3のシフトによって適宜に選択することによ
り、板クラウンを所要に応じて制御することができる。
【0068】ところで、先細り部分3aの、軸線を含む
断面内での輪郭形状は、所要の板クラウン、中間ロール
の最大シフト量その他に応じて、図17で示したようなテ
ーパ形状の他、図18(a) に示す、正弦もしくは余弦曲線
形状または、同図(b) に示す、2次、4次もしくは6次
以上の高次の関数曲線形状とすることもできる。
【0069】このような圧延機において、中間ロール3
を、例えば図19に示すように、点対称にシフトさせた場
合には、その中間ロール3の先細り部分3aに接触す
る、それぞれのロール2,4のバレル部分の接触線圧を
極めて有効に低減させることができ、これがため、ロー
ルベンダー14,15 の作用とも併せて、板クラウンを所要
に応じて広い範囲にわたって制御することができる。
【0070】図20は、上側のワークロール2と中間ロー
ル3との間の線圧分布について示すグラフであり、これ
らの両ロール2,3の線接触状態において、中間ロール
3からワークロール2に作用する圧力は、ワークロール
2の、先細り部分3aとの接触部分において、その先細
り部分3aの先細り形状との対応の下で、それの径が小
さくなるにつれて減少し、ワークロール2のバレル端に
おいて最も小さい値となる。従って、ワークロール2
は、全体として下側へ凸状をなす形状に湾曲することに
なり、板13の板クラウンは、中間ロール3をシフトさせ
ない場合に比して、有効に低減される。
【0071】かくして、この圧延機によれば、とくに
は、中間ロール3がバックアップロール4より長い長さ
を有しており、その中間ロール3がシフトしても、中間
ロール3と、ハックアップロール4およびワークロール
2の接触長さが変化せず、圧延機の縦剛性が変化しない
ので、熱間仕上げ圧延の板厚精度が大きく改善されるこ
とになり、しかも、シートバーが圧延機中心に対してオ
フセンターした場合であっても、圧延機の左右側部の線
圧変化が従来技術より小さくなって、ロール間の偏平量
の変化、ひいては、板ウェッジが小さくなることから、
板の曲がりを効果的に低減することができる。
【0072】(具体例)以下に、この発明に係る圧延機
を用いた場合と、従来の圧延機を用いた場合との、圧延
本数に対する板クラウン分布その他に関する比較試験に
ついて説明する。発明圧延機 図17に示した構成の6段圧延機を、後段3スタンドに配
置した熱間圧延機列において、幅が900 〜1600mm、厚み
が40mmのシートバーを、仕上げ厚みが1.6 〜3.2mm の薄
物低炭素鋼板に圧延する処理を行った。この処理の5コ
イル毎に、エッジから25mm位置での板クラウンを測定し
た。なおここでは、ワークロールおよびバックアップロ
ールのそれぞれのバレル長を2300mmとし、中間ロールの
バレル長を3000mmとしたところにおいて、中間ロールの
先細り部分を、1.6 ×10-3(0.32mm /200mm 直径当り)
のテーパ状とするとともに、その中間ロールを0mmから
700mm の範囲でシフトさせた。
【0073】従来圧延機 最終スタンドを含む後段3スタンドに、ともに平ロール
からなり、バレル長さがいずれも2300mmのワークロー
ル、中間ロールおよびバックアップロールのそれぞれを
具える6段圧延機を配設したところにおいて、中間ロー
ルをシフトさせながら、発明圧延機による場合と同様の
圧延を行うとともに、その場合と同様の板クラウン測定
を行った。
【0074】試験結果 これらの測定結果を図21に示す。同図に示したところに
よれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目標クラ
ウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板圧延を
行い得ることが明白である。なお、板幅に関する圧延ス
ケジュールは、発明圧延機および従来圧延機ともに同様
とした。
【0075】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、板厚精度および板クラウン平均値は表5に示す通
りとなり、この表によれば、発明圧延機では、板厚精
度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもは
るかにすぐれたものとなった。
【0076】
【表5】
【0077】[実施例5]図22に、図17に示した6段圧
延機における、ワークロール2のバレル長を中間ロール
3のバレル長よりも長くしてなる、圧延機を示す。この
圧延機についても、これを用いた場合と、従来の圧延機
を用いた場合との、圧延本数に対する板クラウン分布な
どに関する比較を行った。発明圧延機 図22に示す構成の6段圧延機を、熱間仕上圧延機列の後
段3スタンドに配置し、上記実施例4での処理と同様の
条件下で、圧延を行った。この処理の5コイル毎に、エ
ッジから25mm位置での板クラウンを測定した。ここで
は、ワークロールのバレル長を3400mm、中間ロールのバ
レル長を3000mm、バックアップロールのバレル長を2300
mmとしたところにおいて、中間ロールに実施例4と同様
の片先細り状のロールテーパを付与するとともに、その
中間ロールを0mmから700 mmの範囲でシフトさせた。な
お、比較とする従来圧延機の仕様については、実施例4
の場合と同様である。
【0078】試験結果 板クラウンの測定結果を、図23に示す。同図に示したと
ころによれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目
標クラウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板
圧延を行い得ることが明白である。
【0079】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、板厚精度および板クラウン平均値は表6に示す通
りとなり、この表によれば、発明圧延機では、板厚精
度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもは
るかにすぐれたものとなった。
【0080】
【表6】
【0081】[実施例6] 図24に示す圧延機は、中間ロール3にバレル中央からそ
れぞれ両バレル端へ向かって漸次小径となる両先細り状
のロールクラウンを付与した例で、その他のロールは平
ロールである。すなわち、各中間ロール3は、相互に反
対側のバレル端部分に先細りとなる先細り部分3aを有
するとともに、この部分3aに隣接して連続し、ロール
の他端へ緩傾斜で先細りとなる、先細り部分3bを有す
る、すなわち中高非対称のロールクラウンを有するロー
ルにて構成する。このような中間ロール3の各々は、最
大シフト姿勢においても、バックアップロール4に、そ
れの全長にわたって接触し得る長さを有する。
【0082】ここにおいて、先細り部分3aは、圧延荷
重の作用時に、少なくともバックアップロール4、通常
は、たとえワークロール2がシフトされていても、その
ワークロール2およびバックアップロール4の両者に接
触して、それらのロール間の接触線圧を有効に低減すべ
く機能する。従って、先細り部分3aおよび3bの境界
部の位置を、中間ロール3のシフトによって適宜に選択
することにより、板クラウンを所要に応じて制御するこ
とができる。
【0083】ところで、中間ロールの、軸線を含む断面
内での輪郭形状は、所要の板クラウン、中間ロールの最
大シフト量その他に応じて、図24で示したような両テー
パ形状の他、図25(a) に示す、正弦もしくは余弦曲線形
状または、同図(b) に示す、2次、4次もしくは6次以
上の高次の関数曲線形状とすることもできる。なお、両
先細り部分の輪郭形状は、同じでもまた異なるものでも
よい。
【0084】この圧延機において、中間ロール3を、例
えば図26に示すように、点対称にシフトさせた場合に
は、その中間ロール3の先細り部分3aおよび3bに接
触する、それぞれのロール2,4のバレル部分の接触線
圧を極めて有効に低減させることができ、これがため、
ロールベンダー14,15 の作用とも併せて、板クラウンを
所要に応じて広い範囲にわたって制御することができ
る。
【0085】特に、中間ロール3に両先細り状のロール
クラウンを付与した場合は、図26に示した、バックアッ
プロール4のバレル端4aと中間ロール3のバレル端3
cとが一致する、最大シフト姿勢において、先細り部分
3aおよび3bの境界部の位置を、バックアップロール
4の軸方向バレル中心と一致させることができ、圧延機
におけるロール軸方向の剛性を均一にし得る。
【0086】この圧延機における、上側のワークロール
2と中間ロール3と間の線圧分布は上述の図20に示した
ところと同様になり、すなわち中間ロール3からワーク
ロール2に作用する圧力は、ワークロール2の、先細り
部分との接触部分において、その先細り部分の先細り形
状との対応の下で、それの径が小さくなるにつれて減少
し、ワークロール2のバレル端において最も小さい値と
なる。従って、ワークロール2は、全体として下側へ凸
状をなす形状に湾曲することになり、板13の板クラウン
は、中間ロール3をシフトさせない場合に比して、有効
に低減されるのである。
【0087】(具体例)以下に、この発明に係る圧延機
を用いた場合と、従来の圧延機を用いた場合との、圧延
本数に対する板クラウン分布その他に関する比較試験に
ついて説明する。発明圧延機 図24に示した構成の6段圧延機を、後段3スタンドに配
置した圧延機列において、幅が900 〜1600mm、厚みが40
mmのシートバーを、仕上げ厚みが1.6 〜3.2mmの薄物低
炭素鋼板に圧延する処理を行った。この処理の5コイル
毎に、エッジから25mm位置での板クラウンを測定した。
なおここでは、ワークロールおよびハックアップロール
のそれぞれのバレル長を2300mmとし、中間ロールのバレ
ル長を3000mmとしたところにおいて、中間ロールの先細
り部分3aを、1.6 ×10-3(0.32mm /200mm 直径当り)
のテーパ状、また先細り部分3bを、0.1 ×10-3(0.02m
m /200mm 直径当り) のテーパ状とするとともに、その
中間ロールを0mmから700mm の範囲でシフトさせた。
【0088】従来圧延機 最終スタンドを含む後段3スタンドに、ともに平ロール
からなり、バレル長さがいずれも2300mmのワークロー
ル、中間ロールおよびバックアップロールのそれぞれを
具える6段圧延機を配設したところにおいて、中間ロー
ルをシフトさせながら、発明圧延機による場合と同様の
圧延を行うとともに、その場合と同様の板クラウン測定
を行った。
【0089】試験結果 これらの測定結果を図27に示す。同図に示したところに
よれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目標クラ
ウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板圧延を
行い得ることが明白である。なお、板幅に関する圧延ス
ケジュールは、発明圧延機および従来圧延機ともに同様
とした。
【0090】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、板厚精度および板クラウン平均値は表7に示す通
りとなり、この表によれば、発明圧延機では、板厚精
度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもは
るかにすぐれたものとなった。
【0091】
【表7】
【0092】[実施例7]図28に、図24に示した6段圧
延機における、ワークロール2のバレル長を中間ロール
3のバレル長よりも長くしてなる、圧延機を示す。この
圧延機についても、これを用いた場合と、従来の圧延機
を用いた場合との、圧延本数に対する板クラウン分布な
どに関する比較を行った。発明圧延機 図28に示す構成の6段圧延機を、熱間仕上圧延機列の後
段3スタンドに配置し、上記実施例1での処理と同様の
条件下で、圧延を行った。この処理の5コイル毎に、エ
ッジから25mm位置での板クラウンを測定した。ここで
は、ワークロールのバレル長を3400mm、中間ロールのバ
レル長を3000mmmm、バックアップロールのバレル長を23
00mmとしたところにおいて、中間ロールに実施例6と同
様の両先細り状のロールテーパを付与するとともに、そ
の中間ロールを0mmから700 mmの範囲でシフトさせた。
なお、比較とする従来圧延機の仕様については、実施例
6の場合と同様である。
【0093】試験結果 板クラウンの測定結果を、図29に示す。同図に示したと
ころによれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目
標クラウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板
圧延を行い得ることが明白である。
【0094】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、板厚精度および板クラウン平均値は表8に示す通
りとなり、この表によれば、発明圧延機では、板厚精
度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもは
るかにすぐれたものとなった。
【0095】
【表8】
【0096】以上、中間ロールに、S字状、片先細り状
または両先細り状のロールクラウンを付与した、種々の
圧延機について説明したが、さらに様々なロールクラウ
ンの組合わせが可能であり、以下にその組合わせを例示
する。
【0097】[実施例8]図30に示す6段圧延機は、中
間ロール3にS字状のロールクラウンを付与する一方、
ワークロール2に片先細り状ロールクラウンを付与した
例である。この圧延機においては、ワークロール2を、
図31(a) に示す配置から、同図(b) に示すようにシフト
することによって、ワークロール2の先細り部分2a
が、圧延材13の側端部にて、上下ワークロール2間の
ロールギャップを直接的に拡げるため、エッジドロップ
のより一層の低減が可能となる。また、図32に示すよう
に、ワークロール2をシフトすることによって、先細り
部分2aの起点から板エッジまでの距離EL(図31参
照)を調整して、エッジドロップを変化させることがで
き、目標エッジドロップ量を与えられた場合は、ワーク
ロールシフトによる、エッジドロップ制御が可能とな
る。
【0098】この圧延機についても、これを用いた場合
と、従来の圧延機を用いた場合との、圧延本数に対する
板クラウン分布などに関する比較を行った。発明圧延機 図30に示した構成の6段圧延機を、後段3スタンドに配
置した圧延機列において、幅が900 〜1600mm、厚みが40
mmのシートバーを、仕上げ厚みが1.6 〜3.2mmの薄物低
炭素鋼板に圧延する処理を行った。この処理の5コイル
毎に、エッジから25mm位置での板クラウンを測定した。
なおここでは、ワークロールおよびバックアップロール
のそれぞれのバレル長を2300mmとし、中間ロールのバレ
ル長を3000mmとしたところにおいて、中間ロールにロー
ルの最大および最小直径差が0.8 mmのS字状のロールク
ラウンを付与するとともに、ワークロールの先細り部分
2aを、0.8 ×10-3(0.16mm /200mm 直径当たり)のテ
ーパ状とし、中間ロールを0mmから700mm の範囲でシフ
トさせた。
【0099】従来圧延機 最終スタンドを含む後段3スタンドに、ともに平ロール
からなり、バレル長さがいずれも2300mmのワークロー
ル、中間ロールおよびバックアップロールのそれぞれを
具える6段圧延機を配設したところにおいて、中間ロー
ルをシフトさせながら、発明圧延機による場合と同様の
圧延を行うとともに、その場合と同様の板クラウン測定
を行った。
【0100】試験結果 これらの測定結果を図33に示す。同図に示したところに
よれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目標クラ
ウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板圧延を
行い得ることが明白である。なお、板幅に関する圧延ス
ケジュールは、発明圧延機および従来圧延機ともに同様
とした。
【0101】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、エッジドロップ量、板厚精度および板クラウン平
均値は表9に示す通りとなり、この表によれば、発明圧
延機では、板厚精度、通板性(絞りの減少)ともに、従
来圧延機よりもはるかにすぐれたものとなった。ただ
し、エッジドロップ量は、エッジ100 mmと25mmの板厚差
とした。
【0102】
【表9】
【0103】[実施例9]図30に示した6段圧延機を、
4スタンドからなる冷間圧延機列の第1段スタンドに配
置し、幅が900 〜1100mmおよび厚みが2〜3mmのコイル
を、仕上げ厚みが0.5 mmの薄物低炭素鋼板に圧延する処
理を行った。この処理を経た板における、エッジから10
0 mm位置での板厚偏差を調査した。なおここでは、ワー
クロールのバレル長を2000mm、中間ロールのバレル長を
2700mm、バックアップロールのバレル長さを2000mmとし
たところにおいて、中間ロール最大径と最小径との径差
を0.8 mmとするとともに、その中間ロールを0mmから70
0 mmの範囲でシフトさせた。
【0104】従来圧延機 第1スタンドに、ともに平ロールからなり、バレル長さ
がいずれも2000mmのワークロール、中間ロールおよびバ
ックアップロールのそれぞれを具える6段圧延機を配設
したところにおいて、中間ロールをシフトさせながら、
発明圧延機による場合と同様の冷間圧延を行うととも
に、その場合と同様に板厚偏差の測定を行った。
【0105】試験結果 板厚偏差の測定結果を、図34に示す。同図に示したとこ
ろによれば、この発明の圧延機を用いた場合に、エッジ
ドロップの発生が大幅に低減されていることが明白であ
る。
【0106】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用いて、さらに10万トンの圧延を施した場合の、エ
ッジドロップ量および絞り回数は、表10に示す通りとな
り、この表によれば、発明圧延機では、板厚精度、通板
性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもはるかにす
ぐれたものとなった。
【0107】
【表10】
【0108】[実施例10] 図35に、図30に示した6段圧延機における、ワークロー
ル2を両先細り状のロールクラウンを有するものとし
た、圧延機を示す。この圧延機についても、これを用い
た場合と、従来の圧延機を用いた場合との、圧延本数に
対する板クラウン分布などに関する比較を行った。発明圧延機 図35に示す構成の6段圧延機を、熱間仕上圧延機列の後
段3スタンドに配置し、上記実施例8での処理と同様の
条件下で、圧延を行った。この処理の5コイル毎に、エ
ッジから25mm位置での板クラウンを測定した。ここで
は、ワークロールの両先細り部分2aおよび2bを、0.
4 ×10-3(0.08mm /200mm 直径当り) のテーパ状とする
とともに、中間ロールを0mmから700mmの範囲でシフト
させた。なお、比較とする従来圧延機の仕様について
は、実施例8の場合と同様である。
【0109】試験結果 板クラウンの測定結果を、図36に示す。同図に示したと
ころによれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目
標クラウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板
圧延を行い得ることが明白である。
【0110】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、板厚精度および板クラウン平均値は表11に示す通
りとなり、この表によれば、発明圧延機では、板厚精
度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもは
るかにすぐれたものとなった。
【0111】
【表11】
【0112】[実施例11] 図37に、図30に示した6段圧延機における、ワークロー
ル2のバレル長を中間ロール3のバレル長よりも長くし
てなる、圧延機を示す。この圧延機についても、これを
用いた場合と、従来の圧延機を用いた場合との、圧延本
数に対する板クラウン分布などに関する比較を行った。発明圧延機 図37に示す構成の6段圧延機を、熱間仕上圧延機列の後
段3スタンドに配置し、上記実施例8での処理と同様の
条件下で、圧延を行った。この処理の5コイル毎に、エ
ッジから25mm位置での板クラウンを測定した。ここで
は、ワークロールのバレル長を3400mm、中間ロールのバ
レル長を3000mm、バックアップロールのバレル長を2300
mmとしたところにおいて、中間ロールの寸法および形状
は実施例8と同様とし、その中間ロールを0mmから700
mmの範囲でシフトさせた。なお、比較とする従来圧延機
の仕様については、実施例8の場合と同様である。
【0113】試験結果 板クラウンの測定結果を、図38に示す。同図に示したと
ころによれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目
標クラウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板
圧延を行い得ることが明白である。
【0114】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、板厚精度および板クラウン平均値は表12に示す通
りとなり、この表によれば、発明圧延機では、板厚精
度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもは
るかにすぐれたものとなった。
【0115】
【表12】
【0116】[実施例12] 図39に、図37に示した6段圧延機における、ワークロー
ル2を両先細り状のロールクラウンを有するものとし
た、圧延機を示す。この圧延機についても、これを用い
た場合と、従来の圧延機を用いた場合との、圧延本数に
対する板クラウン分布などに関する比較を行った。発明圧延機 図39に示す構成の6段圧延機を、熱間仕上圧延機列の後
段3スタンドに配置し、上記実施例11での処理と同様の
条件下で、圧延を行った。この処理の5コイル毎に、エ
ッジから25mm位置での板クラウンを測定した。ここで
は、ロールの寸法および形状は実施例11と同様とし、ワ
ークロール2のの先細り部分2aを0.8 ×10-3(0.16 mm
/200mm 直径当り) および同2bを0.01×10-3(0.02 mm
/200mm 直径当り) のテーパ状とするとともに、中間ロ
ールを0mmから700mm の範囲でシフトさせた。なお、比
較とする従来圧延機の仕様については、実施例11の場合
と同様である。
【0117】試験結果 板クラウンの測定結果を、図40に示す。同図に示したと
ころによれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目
標クラウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板
圧延を行い得ることが明白である。
【0118】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、板厚精度および板クラウン平均値は表13に示す通
りとなり、この表によれば、発明圧延機では、板厚精
度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもは
るかにすぐれたものとなった。
【0119】
【表13】
【0120】[実施例13]図41に示す6段圧延機は、
中間ロール3およびワークロール2に片先細り状ロール
クラウンを付与した例である。この圧延機についても、
これを用いた場合と、従来の圧延機を用いた場合との、
圧延本数に対する板クラウン分布などに関する比較を行
った。発明圧延機 図41に示した構成の6段圧延機を、後段3スタンドに配
置した圧延機列において、幅が900 〜1600mm、厚みが40
mmのシートバーを、仕上げ厚みが1.6 〜3.2mmの薄物低
炭素鋼板に圧延する処理を行った。この処理の5コイル
毎に、エッジから25mm位置での板クラウンを測定した。
なおここでは、ワークロールおよびバックアップロール
のそれぞれのバレル長を2300mmとし、中間ロールのバレ
ル長を3000mmとしたところにおいて、中間ロールの先細
り部分3aを1.6 ×10-3(0.32 mm/200mm 直径当り) の
テーパ状とするとともに、ワークロールの先細り部分2
aを、0.8 ×10-3(0.16 mm/200mm 直径当り) のテーパ
状とし、中間ロールを0mmから700mm の範囲でシフトさ
せた。
【0121】従来圧延機 最終スタンドを含む後段3スタンドに、ともに平ロール
からなり、バレル長さがいずれも2300mmのワークロー
ル、中間ロールおよびバックアップロールのそれぞれを
具える6段圧延機を配設したところにおいて、中間ロー
ルをシフトさせながら、発明圧延機による場合と同様の
圧延を行うとともに、その場合と同様の板クラウン測定
を行った。
【0122】試験結果 これらの測定結果を図42に示す。同図に示したところに
よれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目標クラ
ウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板圧延を
行い得ることが明白である。なお、板幅に関する圧延ス
ケジュールは、発明圧延機および従来圧延機ともに同様
とした。
【0123】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、板厚精度および板クラウン平均値は表14に示す通
りとなり、この表によれば、発明圧延機では、板厚精
度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもは
るかにすぐれたものとなった。
【0124】
【表14】
【0125】[実施例14] 図43に、図41に示した6段圧延機における、ワークロー
ル2を両先細り状のロールクラウンを有するものとし
た、圧延機を示す。この圧延機についても、これを用い
た場合と、従来の圧延機を用いた場合との、圧延本数に
対する板クラウン分布などに関する比較を行った。発明圧延機 図43に示す構成の6段圧延機を、熱間仕上圧延機列の後
段3スタンドに配置し、上記実施例13での処理と同様の
条件下で、圧延を行った。この処理の5コイル毎に、エ
ッジから25mm位置での板クラウンを測定した。ここで
は、ロール寸法および中間ロールの形状は実施例13と同
様にし、ワークロール2の先細り部分2aおよび2b
を、0.4 ×10-3(0.8mm/200mm 直径当り)のテーパ状と
するとともに、中間ロールを0mmから700mm の範囲でシ
フトさせた。なお、比較とする従来圧延機の仕様につい
ては、実施例13の場合と同様である。
【0126】試験結果 板クラウンの測定結果を、図44に示す。同図に示したと
ころによれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目
標クラウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板
圧延を行い得ることが明白である。
【0127】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、板厚精度および板クラウン平均値は表15に示す通
りとなり、この表によれば、発明圧延機では、板厚精
度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもは
るかにすぐれたものとなった。
【0128】
【表15】
【0129】[実施例15] 図45に、図41に示した6段圧延機における、ワークロー
ル2のバレル長を中間ロール3のバレル長よりも長くし
てなる、圧延機を示す。この圧延機についても、これを
用いた場合と、従来の圧延機を用いた場合との、圧延本
数に対する板クラウン分布などに関する比較を行った。発明圧延機 図45に示す構成の6段圧延機を、熱間仕上圧延機列の後
段3スタンドに配置し、上記実施例13での処理と同様の
条件下で、圧延を行った。この処理の5コイル毎に、エ
ッジから25mm位置での板クラウンを測定した。ここで
は、ワークロールのバレル長を3400mm、中間ロールのバ
レル長を3000mm、バックアップロールのバレル長を2300
mmとしたところにおいて、中間ロールおよびワークロー
ルに実施例13と同様の片先細り状のロールテーパを付与
するとともに、中間ロールを0mmから700 mmの範囲でシ
フトさせた。なお、比較とする従来圧延機の仕様につい
ては、実施例13の場合と同様である。
【0130】試験結果 板クラウンの測定結果を、図46に示す。同図に示したと
ころによれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目
標クラウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板
圧延を行い得ることが明白である。
【0131】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、板厚精度および板クラウン平均値は表16に示す通
りとなり、この表によれば、発明圧延機では、板厚精
度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもは
るかにすぐれたものとなった。
【0132】
【表16】
【0133】[実施例16] 図47に、図45に示した6段圧延機における、ワークロー
ル2を両先細り状のロールクラウンを有するものとし
た、圧延機を示す。この圧延機についても、これを用い
た場合と、従来の圧延機を用いた場合との、圧延本数に
対する板クラウン分布などに関する比較を行った。発明圧延機 図47に示す構成の6段圧延機を、熱間仕上圧延機列の後
段3スタンドに配置し、上記実施例13での処理と同様の
条件下で、圧延を行った。この処理の5コイル毎に、エ
ッジから25mm位置での板クラウンを測定した。ここで
は、ロールの寸法および形状は実施例13と同様であり、
ワークロールの先細り部分2aを、0.8 ×10-3(0.16mm
/200mm 直径当り) のテーパ状とし、ワークロール2の
他方の先細り部分2bを、0.1 ×10-3(0.02 mm/200mm
直径当り) のテーパ状とするとともに、中間ロールを0
mmから700mm の範囲でシフトさせた。なお、比較とする
従来圧延機の仕様については、実施例13の場合と同様で
ある。
【0134】試験結果 板クラウンの測定結果を、図48に示す。同図に示したと
ころによれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目
標クラウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板
圧延を行い得ることが明白である。
【0135】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、板厚精度および板クラウン平均値は表17に示す通
りとなり、この表によれば、発明圧延機では、板厚精
度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもは
るかにすぐれたものとなった。
【0136】
【表17】
【0137】[実施例17]図49に示す6段圧延機は、
中間ロール3に両先細り状のロールクラウンを付与する
一方、ワークロール2に片先細り状ロールクラウンを付
与した例である。この圧延機についても、これを用いた
場合と、従来の圧延機を用いた場合との、圧延本数に対
する板クラウン分布などに関する比較を行った。発明圧延機 図49に示した構成の6段圧延機を、後段3スタンドに配
置した圧延機列において、幅が900 〜1600mm、厚みが40
mmのシートバーを、仕上げ厚みが1.6 〜3.2mmの薄物低
炭素鋼板に圧延する処理を行った。この処理の5コイル
毎に、エッジから25mm位置での板クラウンを測定した。
なおここでは、ワークロールおよびバックアップロール
のそれぞれのバレル長を2300mmとし、中間ロールのバレ
ル長を3000mmとしたところにおいて、中間ロールの先細
り部分3aを、1.6 ×10-3(0.32 mm/200mm 直径当り)
のテーパ状にかつ他方の先細り部分3bを、0.1 ×10-3
(0.02 mm/200mm 直径当り) のテーパ状とし、またワー
クロールの先細り部分2aを、0.8 ×10-3(0.16mm /20
0mm 直径当り) のテーパ状とし、中間ロールを0mmから
700mm の範囲でシフトさせた。
【0138】従来圧延機 最終スタンドを含む後段3スタンドに、ともに平ロール
からなり、バレル長さがいずれも2300mmのワークロー
ル、中間ロールおよびバックアップロールのそれぞれを
具える6段圧延機を配設したところにおいて、中間ロー
ルをシフトさせながら、発明圧延機による場合と同様の
圧延を行うとともに、その場合と同様の板クラウン測定
を行った。
【0139】試験結果 これらの測定結果を図50に示す。同図に示したところに
よれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目標クラ
ウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板圧延を
行い得ることが明白である。なお、板幅に関する圧延ス
ケジュールは、発明圧延機および従来圧延機ともに同様
とした。
【0140】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、板厚精度および板クラウン平均値は表18に示す通
りとなり、この表によれば、発明圧延機では、板厚精
度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもは
るかにすぐれたものとなった。
【0141】
【表18】
【0142】[実施例18] 図51に、図49に示した6段圧延機における、ワークロー
ル2を両先細り状のロールクラウンを有するものとし
た、圧延機を示す。この圧延機についても、これを用い
た場合と、従来の圧延機を用いた場合との、圧延本数に
対する板クラウン分布などに関する比較を行った。発明圧延機 図51に示す構成の6段圧延機を、熱間仕上圧延機列の後
段3スタンドに配置し、上記実施例17での処理と同様の
条件下で、圧延を行った。この処理の5コイル毎に、エ
ッジから25mm位置での板クラウンを測定した。ここで
は、中間ロール3の先細り部分3a,3bおよびワーク
ロール2の先細り部分2aを実施例17と同様のテーパ状
とし、ワークロール2の他方の先細り部分2bを、0.4
×10-3(0.08mm /200mm 直径当り) のテーパ状とすると
ともに、中間ロールを0mmから700mm の範囲でシフトさ
せた。なお、比較とする従来圧延機の仕様については、
実施例17の場合と同様である。
【0143】試験結果 板クラウンの測定結果を、図52に示す。同図に示したと
ころによれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目
標クラウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板
圧延を行い得ることが明白である。
【0144】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、板厚精度および板クラウン平均値は表19に示す通
りとなり、この表によれば、発明圧延機では、板厚精
度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもは
るかにすぐれたものとなった。
【0145】
【表19】
【0146】[実施例19]図53に、図49に示した6段
圧延機における、ワークロール2のバレル長を中間ロー
ル3のバレル長よりも長くしてなる、圧延機を示す。こ
の圧延機についても、これを用いた場合と、従来の圧延
機を用いた場合との、圧延本数に対する板クラウン分布
などに関する比較を行った。発明圧延機 図53に示す構成の6段圧延機を、熱間仕上圧延機列の後
段3スタンドに配置し、上記実施例17での処理と同様の
条件下で、圧延を行った。この処理の5コイル毎に、エ
ッジから25mm位置での板クラウンを測定した。ここで
は、ワークロールのバレル長を3400mm、中間ロールのバ
レル長を3000mm、バックアップロールのバレル長を2300
mmとしたところにおいて、中間ロールに実施例17と同様
の両先細り状のロールテーパを、およびワークロールに
実施例17と同様の片先細り状のロールテーパを付与する
とともに、その中間ロールを0mmから700 mmの範囲でシ
フトさせた。なお、比較とする従来圧延機の仕様につい
ては、実施例17の場合と同様である。
【0147】試験結果 板クラウンの測定結果を、図54に示す。同図に示したと
ころによれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目
標クラウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板
圧延を行い得ることが明白である。
【0148】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、板厚精度および板クラウン平均値は表20に示す通
りとなり、この表によれば、発明圧延機では、板厚精
度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもは
るかにすぐれたものとなった。
【0149】
【表20】
【0150】[実施例20] 図55に、図53に示した6段圧延機における、ワークロー
ル2を両先細り状のロールクラウンを有するものとし
た、圧延機を示す。この圧延機についても、これを用い
た場合と、従来の圧延機を用いた場合との、圧延本数に
対する板クラウン分布などに関する比較を行った。発明圧延機 図55に示す構成の6段圧延機を、熱間仕上圧延機列の後
段3スタンドに配置し、上記実施例17での処理と同様の
条件下で、圧延を行った。この処理の5コイル毎に、エ
ッジから25mm位置での板クラウンを測定した。ここで
は、ロール寸法および中間ロールの形状は実施例17と同
様であり、ワークロールの先細り部分2aを、0.8 ×10
-3(0.16mm /200mm 直径当り) のテーパ状に、および同
2bを、0.1 ×10-3(0.02 mm/200mm 直径当り) のテー
パ状とするとともに、中間ロールを0mmから700mm の範
囲でシフトさせた。なお、比較とする従来圧延機の仕様
については、実施例17の場合と同様である。
【0151】試験結果 板クラウンの測定結果を、図56に示す。同図に示したと
ころによれば、この発明の圧延機を用いた場合には、目
標クラウンを変更しても、それに極めて近い高精度の板
圧延を行い得ることが明白である。
【0152】また、上記の発明圧延機および従来圧延機
を用い、さらに10万トンの圧延を施した場合の、絞り
回数、板厚精度および板クラウン平均値は表21に示す通
りとなり、この表によれば、発明圧延機では、板厚精
度、通板性(絞りの減少)ともに、従来圧延機よりもは
るかにすぐれたものとなった。
【0153】
【表21】
【0154】
【発明の効果】この発明によれば、所望板クラウンおよ
びエッジドロップをそなえる、目標とする板形状になる
圧延板を高い精度で得ることができ、次工程での歩留り
を向上させることができるとともに、常に安定した圧延
を行うことができる。さらに、中間ロールおよびワーク
ロールの長寿命化も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の圧延機を示す正面図である。
【図2】中間ロールのロールクラウンを示す図である。
【図3】中間ロールのシフト状態を示す図である。
【図4】圧延機の制御系統図である。
【図5】各ロール間の線圧および板クラウンを示すグラ
フである。
【図6】中間ロールおよびバックアップロールの比とロ
ール間の最大線圧を示すグラフである。
【図7】中間ロールおよびバックアップロールの比に関
するロール間接触状態を示すグラフである。
【図8】中間ロールの撓みを説明する図である。
【図9】中間ロールおよびバックアップロールの比と中
間ロールの撓み量との関係を示すグラフである。
【図10】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図11】潤滑油を供給する手法を説明する模式図であ
る。
【図12】潤滑油を供給する手法を説明する模式図であ
る。
【図13】ワークロール直径とクラウン制御量との関係
を示すグラフである。
【図14】圧延機を示す正面図である。
【図15】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図16】エッジドロップの発生量を示すグラフであ
る。
【図17】圧延機を示す正面図である。
【図18】ロールの先細り部の輪郭形状を示す模式図で
ある。
【図19】中間ロールのシフト状態を示す図である。
【図20】ロール間線圧分布を示すグラフである。
【図21】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図22】圧延機を示す正面図である。
【図23】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図24】圧延機を示す正面図である。
【図25】ロールの先細り部の輪郭形状を示す模式図で
ある。
【図26】中間ロールのシフト状態を示す図である。
【図27】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図28】圧延機を示す正面図である。
【図29】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図30】圧延機を示す正面図である。
【図31】ワークロールのシフト状態を示す図である。
【図32】エッジドロップの変化量を示すグラフであ
る。
【図33】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図34】エッジドロップの発生量を示すグラフであ
る。
【図35】圧延機を示す正面図である。
【図36】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図37】圧延機を示す正面図である。
【図38】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図39】圧延機を示す正面図である。
【図40】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図41】圧延機を示す正面図である。
【図42】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図43】圧延機を示す正面図である。
【図44】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図45】圧延機を示す正面図である。
【図46】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図47】圧延機を示す正面図である。
【図48】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図49】圧延機を示す正面図である。
【図50】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図51】圧延機を示す正面図である。
【図52】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図53】圧延機を示す正面図である。
【図54】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【図55】圧延機を示す正面図である。
【図56】板クラウンの圧延本数に対する分布状態を示
すグラフである。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ワークロール 2a ワークロールの先細り部 2b ワークロールの先細り部 3 中間ロール 3a 中間ロールの先細り部 3b 中間ロールの先細り部 4 バックアップロール 4a バックアップロールのバレル端 4b バックアップロールのバレル端 5 シフト装置 6 シフト装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平3 −189468 (32)優先日 平3(1991)7月4日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平3 −189469 (32)優先日 平3(1991)7月4日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平3 −189470 (32)優先日 平3(1991)7月4日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平4 −942 (32)優先日 平4(1992)1月7日 (33)優先権主張国 日本(JP) (56)参考文献 特開 昭63−60006(JP,A) 特開 平3−13220(JP,A) 特開 昭50−3064(JP,A) 特開 昭59−56905(JP,A) 特開 昭55−161512(JP,A) 実開 平1−118804(JP,U)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上、下各一対のワークロール、中間ロー
    ルおよびバックアップロールをそなえ、それぞれの中間
    ロールおよびワークロールのうち少なくとも中間ロール
    は軸方向のシフトを可能とした、6段圧延機であって、
    各中間ロールは、最大および最小シフト位置において
    も、そのバレル長内にバックアップロールの両バレル端
    が収まるよう、バックアップロールのバレル長よりも1.
    2 倍以上長いバレル長を有し、しかも該中間ロール対は
    上下で点対称となるロールクラウンをそなえてなる、6
    段圧延機。
  2. 【請求項2】 中間ロールのバレル長が、バックアップ
    ロールのバレル長の2.5 倍以下である、請求項1に記載
    の6段圧延機。
  3. 【請求項3】 中間ロールのロールクラウンが、S字
    状、バレルの片端へ向かって漸次小径となる片先細り
    状、およびバレルの両端へ向かって漸次小径となる両先
    細り状のうちから選ばれるいずれか1種である、請求項
    1または2に記載の6段圧延機。
  4. 【請求項4】 ワークロールのロールクラウンが、バレ
    ルの片端へ向かって漸次小径となる先細り状またはバレ
    ルの両端へ向かって漸次小径となる両先細り状である、
    請求項1、2または3に記載の6段圧延機。
  5. 【請求項5】 ワークロールの直径が、400 〜700 mmで
    ある、請求項1、2、3または4に記載の6段圧延機。
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