JPH07289793A - 乾燥機 - Google Patents

乾燥機

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JPH07289793A
JPH07289793A JP6091865A JP9186594A JPH07289793A JP H07289793 A JPH07289793 A JP H07289793A JP 6091865 A JP6091865 A JP 6091865A JP 9186594 A JP9186594 A JP 9186594A JP H07289793 A JPH07289793 A JP H07289793A
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JP
Japan
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drying rate
rotary drum
dried
air
rotation speed
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Application number
JP6091865A
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English (en)
Inventor
Yoshio Tanaka
美穂 田中
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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  • Control Of Washing Machine And Dryer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被乾燥物の縮み防止効果を十分に発揮可能に
なると共に、静電気に起因した不快感や風合いの低下を
抑制すること。 【構成】 マイクロコンピュータ28は、モータ9に通
電して回転ドラムを定常速度(55rpm)で回転させ
る共に、PTCヒータ16a、16bに通電することに
より乾燥運転を開始させる。乾燥運転の進行に応じて被
乾燥物が第1目標乾燥率(60〜70%)まで乾燥する
と、回転ドラムの回転速度を45rpmに低下させる共
に、回転ドラム内の空気温度が40℃〜53℃の範囲に
収まるように一方のPTCヒータ16aのみに間欠的に
通電する。その後に被乾燥物の乾燥率が第2目標乾燥率
(85〜95%)に達したときには、回転ドラムの回転
速度を35rpmに低下させると共に、PTCヒータ1
6aを所定周期で間欠的に通電して、回転ドラム内の空
気温度が40℃〜53℃の範囲に収まるように制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ドラム内に温風を
供給して内部の被乾燥物を乾燥させるようにした乾燥機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転ドラム式の乾燥機では、
ヒータ及びファンを備え、これらにより生成された温風
を、回転ドラム内に供給して内部の衣類などの被乾燥物
を乾燥させるようにしている。この場合、従来では、乾
燥率検出手段により被乾燥物の乾燥率を検出し、その検
出乾燥率が所定値に達したときに乾燥運転を終了するよ
うにしたものが一般的となっている。
【0003】しかしながら、従来の乾燥機では、乾燥運
転開始から終了までヒータ及びファンが連続的に通電さ
れて、回転ドラム内が高温度状態となるという事情があ
るため、被乾燥物がアクリル及びポリエステルなどのよ
うな合成繊維である場合には、その乾燥率が高くなった
状態時において、熱の影響により布が縮んだり風合いが
損なわれたりする虞があった。また、被乾燥物が綿など
の天然繊維のように親水性繊維である場合には、合成繊
維のような疎水性繊維と違って、所謂恒率乾燥の後期か
ら減率乾燥期にかけて過度の熱量が与えられると縮んだ
り、風合いが損なわれたりすることがあった。
【0004】従来では、このような問題点を解決するた
めに、例えば特開平5−269298号公報に記載され
た乾燥機に見られるように、乾燥運転の進行に応じて、
被乾燥物が第1の乾燥率及び第2の乾燥率に達する毎
に、ヒータ出力を順次低減させて回転ドラム内の空気温
度を次第に低下させ、以て上記のような被乾燥物の布縮
みや風合いの低下を防止することが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】被乾燥物の布縮みとい
う現象には、上述したように乾燥運転時の温度条件が大
きく影響しているが、回転ドラムの回転に伴い被乾燥物
に作用する機械力も影響するものである。即ち、乾燥運
転時における機械力に起因した被乾燥物の布縮みは、図
12に示すように、機械力が大きい状態時(回転ドラム
の回転速度が早い状態時)ほど大きく、また、被乾燥物
の乾燥率が上昇するのに連れて大きくなるという事実が
判明している。但し、上記図12は、試料となる被乾燥
物としてそれぞれ異なる乾燥率の綿靴下を複数グループ
用意し、それら各グループの綿靴下を収容した回転ドラ
ムを定常速度(55rpm)及びこれより低い回転速度
(33rpm)で回転させたときの各グループ毎のデー
タである(ヒータは断電したままの状態)。
【0006】しかしながら、従来の乾燥機では、回転ド
ラムを常時において一定速度で回転させる構成、換言す
れば回転ドラム内の被乾燥物に作用する機械力について
全く考慮を払っていない構成となっているため、被乾燥
物の布縮みを十分に防止することができないものであっ
た。また、回転ドラムを常時において一定速度で回転さ
せる構成では、被乾燥物間に作用する摩擦力、並びに被
乾燥物と回転ドラムとの間に作用する摩擦力も増大する
ため、これらに起因した静電気の発生量が増大して、乾
燥運転終了後の被乾燥物取出時において使用者に対し不
快感を与えたり、被乾燥物の風合いを損ねるという問題
点もあった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、被乾燥物の布縮み防止効果を十分に
発揮可能になると共に、静電気に起因した不快感や風合
いの低下を抑制できる乾燥機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するために、回転ドラム内に収容された被乾燥物
を、加熱手段及び送風手段により生成された温風によっ
て乾燥するようにした乾燥機において、前記回転ドラム
内の被乾燥物の乾燥率を検出する乾燥率検出手段と、こ
の乾燥率検出手段により検出される乾燥率が予め設定さ
れた目標乾燥率以上となったとき前記回転ドラムの回転
速度を低下させる制御を行う制御手段とを備えた構成と
したものである(請求項1)。
【0009】この場合、前記加熱手段を、前記送風手段
による送風経路に配置したPTCヒータにより構成した
上で、前記制御手段を、前記回転ドラムの回転速度を低
下させる制御の実行時において、前記送風手段による送
風量を減少させることによって前記PTCヒータの出力
を低減させる制御も実行する構成としても良い(請求項
2)。
【0010】また、前記送風手段を、正逆回転時の送風
量が異なるファンにより構成すると共に、加熱手段を、
前記送風手段による送風経路に配置したPTCヒータに
より構成した上で、前記制御手段を、前記回転ドラムの
回転速度を低下させる制御の実行時において、前記ファ
ンを逆転させることによって前記PTCヒータの出力を
低減させる制御も実行する構成としても良い(請求項
3)。
【0011】
【作用】請求項1記載の乾燥機では、乾燥運転時には、
加熱手段及び送風手段により生成された温風が回転ドラ
ム内に供給され、その温風によって内部の被乾燥物から
水分が除去されるようになる。乾燥率検出手段は、上記
のような乾燥運転に応じて変化する被乾燥物の乾燥率を
検出するようになり、その検出乾燥率が予め設定された
目標乾燥率以上となったときには、制御手段が回転ドラ
ムの回転速度を低下させる制御を行う。この結果、被乾
燥物が前記目標乾燥率まで乾燥された後には、回転ドラ
ム内の被乾燥物に作用する機械力が減少することにな
り、その機械力に起因した被乾燥物の布縮み、つまり被
乾燥物の乾燥率が上昇するのに連れて大きくなる性質が
ある布縮みが抑制されるようになる。また、上記のよう
に回転ドラムの回転速度が低下される結果、被乾燥物間
に作用する摩擦力並びに被乾燥物と回転ドラムとの間に
作用する摩擦力が減少することになって、これらに起因
した静電気の発生量が抑制される。
【0012】請求項2記載の乾燥機では、温風を生成す
るための加熱手段が、送風手段による送風経路に配置し
たPTCヒータにより構成されているから、その加熱出
力つまり温風の温度は、送風手段による送風量に応じて
増減することになる。制御手段は、前述したように回転
ドラムの回転速度を低下させる場合に、送風手段による
送風量を減少させることによってPTCヒータの出力を
低減させるようになる。この結果、被乾燥物が目標乾燥
率まで乾燥された後においては、回転ドラム内に供給さ
れる温風の温度が下げられるようになり、温度に起因し
た被乾燥物の布縮みも抑制されることになる。
【0013】請求項3記載の乾燥機においても、温風を
生成するための加熱手段が、送風手段による送風経路に
配置したPTCヒータにより構成されているから、その
加熱出力つまり温風の温度は、送風手段による送風量に
応じて増減することになる。また、上記送風手段は、正
逆回転時の送風量が異なるファンにより構成されている
から、その正逆回転に応じてPTCヒータの加熱出力が
変化することになる。制御手段は、回転ドラムの回転速
度を低下させる場合に、ファンを逆転させることによっ
てPTCヒータの出力を低減させるようになる。この結
果、被乾燥物が目標乾燥率まで乾燥された後において
は、回転ドラム内に供給される温風の温度が下げられる
ようになり、温度に起因した被乾燥物の布縮みが抑制さ
れることになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1〜図
7を参照しながら説明する。図2には、乾燥機全体の概
略縦断面構造が示されている。この図2において、外箱
1は、前面部中央に被乾燥物の出入口2を備えており、
その出入口2には開閉扉3が設けられている。外箱1内
に収容された回転ドラム4は、その後面部の中心部から
突設された軸5を、外箱1の後部に設けられた支持板6
に回転可能に支持すると共に、前面部の径大開口部の周
縁に形成された円筒状フランジ部7を、外箱1内の前部
に設けられたドラム支え8に回転可能に支持した構成と
なっている。このように構成された回転ドラム4は、外
箱1内上部に配設されたモータ9によってベルト伝達機
構10を介して回転駆動されるようになっている。
【0015】上記回転ドラム4内に温風を供給するため
の温風供給装置11は、回転ドラム4の後部中央部に多
数の小孔を穿設して形成された通気口12群と、通気口
12群に連通されたファンケーシング13と、ファンケ
ーシング13内を前後に仕切り且つ前記軸5と同軸状に
配設された除湿器兼用の両翼形ファン14と、回転ドラ
ム4の下方にファンケーシング13の前部と連通した状
態で配設されたダクト15と、ダクト15の下流側(前
方側)に位置した状態でドラム支え8に取付けられた2
個のPTCヒータ16a及び16b(図2では一方のヒ
ータ16aのみ図示)と、ドラム支え8に多数の小孔を
穿設して形成された温風吹出口17群と、ファン14に
前記モータ9の回転力を伝達するベルト伝達機構18と
から構成されている。ここで、上記ファン14は、本発
明でいう送風手段に相当し、上記PTCヒータ16a及
び16bは、本発明でいう加熱手段に相当するものであ
る。また、ファン14は、その正回転時と逆回転時とで
送風量が異なる構成のものであるが、本実施例では、後
述の説明によって明らかとなるように、ファン14が常
に正回転される構成であるから動作上において考慮を払
う必要はない。
【0016】尚、上記温風供給装置11の上記通気口1
2群部分には、それらを回転ドラム4内側から覆うよう
にしてフィルタ19が配設される。また、外箱1の背面
の開放部には、これを塞ぐようにして背板20が設けら
れており、この背板20は、中央部に外気取入口21群
を備え、且つ下部に外気戻し口22群を備えた構成とな
っている。
【0017】前記ドラム支え8の下部には、回転ドラム
4内に臨むようにして対をなす電極23が互いに所定の
絶縁間隙を存した状態で取り付けられている。これら電
極23には、回転ドラム4内の被乾燥物が当該回転ドラ
ム4の回転に応じて間欠的に接触するものであり、その
接触毎に、電極23間の抵抗値が定常時より低い値へ変
化することになる。この場合の電極23間の抵抗値の変
化量は、接触する被乾燥物に含まれる水分量が少なくな
るほど、換言すれば被乾燥物の乾燥率が高くなる程小さ
くなる性質があるから、当該電極23間の抵抗値の変化
状態をもって回転ドラム4内の被乾燥物の乾燥率を検知
することが可能になる。
【0018】前記ケーシング13には、回転ドラム4内
から通気孔12を通じて流出する空気の温度、つまり回
転ドラム4内の温度tを検出するための温度センサ24
が配設されており、また、外箱1内の上部には、乾燥運
転制御のための後述する制御回路装置25(図1参照)
及び周辺回路を構成する電子部品を実装した回路基板2
6が配設されている。
【0019】さらに、外箱1内の上部には、モータ9と
対応した位置に回転速度検出手段である回転センサ27
が設けられている。この回転センサ27は、例えば磁気
式のロータリエンコーダとして構成されたもので、前記
ベルト伝達機構18のモータプーリ18a(これはモー
タ9の回転軸に直結されている)に取り付けられた磁性
体27aと、モータ9の支持枠9a側に上記磁性体27
aの回転軌跡と対向するように取り付けられた磁気セン
サ27bと、この磁気センサ27bの出力信号を波形整
形してパルス信号を発生する信号処理回路27cとを備
えた構成となっている。
【0020】従って、回転センサ27は、モータ9の回
転速度に応じた周期でパルス信号を発生するものであ
が、モータ9の回転力を回転ドラム4に伝えるベルト伝
達機構10の減速比は一定であるから、上記回転センサ
27からのパルス信号は、回転ドラム4の回転速度を示
す信号として利用できる。尚、モータ9の回転力をファ
ン14に伝えるベルト伝達機構18の減速比も一定であ
るから、回転センサ27からのパルス信号は、ファン1
4の回転速度を示す信号としても利用できる。
【0021】図1には、上記制御回路装置25及びこれ
に関連した部分の電気的構成が機能ブロックの組み合わ
せによって概略的に示されており、以下これについて説
明する。
【0022】即ち、制御回路装置25は、本発明でいう
制御手段を構成するマイクロコンピュータ28を主体に
構成されている。このマイクロコンピュータ28の電源
は、交流電源29から整流回路31を介して与えられる
ようになっており、また、図示しないが、マイクロコン
ピュータ28にクロックパルスを与えるためのクロック
パルス発生回路32の電源、並びに前記電極23に接続
された検出回路33の電源も、上記整流回路31から与
えられる構成となっている。
【0023】上記検出回路33は、電極23と共に本発
明でいう乾燥率検出手段34を構成するもので、例え
ば、対をなす電極23の抵抗値(つまり回転ドラム4内
の被乾燥物の乾燥率を示すデータ)を電圧信号に変換す
ると共に、電極23間に被乾燥物が接触したときの電圧
信号を所定時間だけホールドする機能を有し、そのホー
ルド電圧信号を上記被乾燥物の乾燥率Xを示す乾燥率信
号として出力する構成となっており、その乾燥率信号は
マイクロコンピュータ28に与えられる。
【0024】マイクロコンピュータ28には、上記した
クロックパルス及び乾燥率信号の他に、乾燥運転開始用
のスタートスイッチ35からのスタート信号、温度セン
サ24からの温度検出信号(回転ドラム4内の空気温度
tを示す信号)、回転センサ27からのパルス信号(回
転ドラム4の回転速度を示す信号)を受けるようになっ
ており、それらの入力信号及び予め設定された制御プロ
グラムに基づいて、報知用ブザー36及び前述したモー
タ9、PTCヒータ16a、16bの通断電制御を駆動
回路37を通じて行う構成となっている。尚、上記ブザ
ー36、モータ9及びPTCヒータ16a、16bに
は、交流電源29から電源スイッチ30を通じて通電さ
れる構成となっている。
【0025】しかして、図3〜図5には、マイクロコン
ピュータ28による制御内容が示されており、以下これ
について関連した作用と共に説明する。電源スイッチ3
0の操作により電源投入された状態で、スタートスイッ
チ35の操作によりスタート信号が入力されると、マイ
クロコンピュータ28は、PTCヒータ16a、16b
に通電してこれらを発熱させると共に、モータ9に通電
してこれを正回転させる(ステップA1)。
【0026】すると、回転ドラム4及びファン14が定
常速度で回転されるようになり、図2に矢印Fで示すよ
うに、ファン14により生成された風が、ファンケーシ
ング13からダクト15を経た後に、PTCヒータ16
a、16bにより温風化されて回転ドラム4内に供給さ
れると共に、その回転ドラム4内から通気口12群を通
じてファンケーシング13に至るという空気循環路が形
成され、その循環空気によって回転ドラム4内の被乾燥
物の乾燥運転が行われる。また、図2に矢印Gで示すよ
うに、外部の比較的冷たい空気が、外気取入口21群か
らファンケーシング13内に吸入された後に、外気戻し
口22群から外部に戻されるという空気流通路が形成さ
れ、その流通空気によってファン14が冷却されるよう
になる。この結果、前記矢印Fで示す空気循環路を流れ
る空気中の水分が、ファン14の前面側に凝縮して結露
するようになり、以て回転ドラム内4の被乾燥物から出
た湿気を水の状態に戻して除去するという除霜運転が行
われる。
【0027】尚、回転ドラム4の定常回転速度は例えば
55rpmに設定されるものであるが、本実施例では、
モータ9及び回転ドラム4の減速比を例えば「27:
1」に設定し、モータ9及びファン14の減速比を例え
ば「1.75:1」に設定しており、従ってファン14
の定常回転速度は、849rpm程度になる。
【0028】次いで、マイクロコンピュータ28は、回
転センサ27をオン状態に切換えると共に、検出回路3
3からの乾燥率信号により示される乾燥率Xを読み込み
(ステップA2、A3)、その乾燥率Xが予め設定され
た第1目標乾燥率Kaに達するまで待機する(ステップ
A4)。尚、上記第1目標乾燥率Kaは、例えば60〜
70%の範囲内に設定される。
【0029】乾燥率Xが第1目標乾燥率Kaに達したと
きには、前記回転センサ27からのパルス信号に基づい
て、回転ドラム4の回転速度が第1設定速度である例え
ば45rpmであるか否かを判断する(ステップA
5)。尚、上記第1設定速度は、実際には所定幅の誤差
±αを許容した帯域値(つまり「45±α」rpm)で
ある。また、回転ドラム4の回転速度が上記第1設定速
度にある状態でのファン14の回転速度は、694rp
m程度になる。
【0030】回転ドラム4の回転速度が45rpmにな
っていない状態では、モータ9の回転速度が45rpm
となるように調節するステップA6を実行する。このス
テップA6では、例えばモータ9を位相制御することに
よって回転速度の調節を行うようにしているが、インバ
ータ装置を利用した可変速制御によってモータ9の回転
速度を調節する構成を採用することもできる。
【0031】この後、回転ドラム4の回転速度が第1設
定速度(45rpm)に調節されたとき(ステップA5
で「YES」)には、PTCヒータ16a、16bを断
電するものであり(ステップA7)、これにより、回転
ドラム4内に供給される温風の温度が次第に低下するよ
うになる。この後には、温度センサ24からの温度検出
信号により示される回転ドラム4内の空気温度tを読み
込むと共に、その空気温度tが設定下限温度である例え
ば40℃以下に低下するまで待機する(ステップA8、
A9)。
【0032】回転ドラム4内の空気温度tが40℃以下
に低下したときには、一方のPTCヒータ16aのみに
再通電し(ステップA10)、これにより回転ドラム4
内に供給される温風の温度を上昇させる。次いで、検出
回路33からの乾燥率信号により示される乾燥率Xを読
み込み(ステップA11)、その乾燥率Xが予め設定さ
れた第2目標乾燥率Kbに達したか否かを判断する(ス
テップA12)。尚、上記第2目標乾燥率Kbは、例え
ば85〜95%の範囲内に設定される。
【0033】上記乾燥率Xが第2目標乾燥率Kbに達し
ていない状態(ステップA12で「NO」)では、温度
センサ24からの温度検出信号により示される回転ドラ
ム4内の空気温度tを読み込むと共に、その空気温度t
が設定上限温度である例えば53℃以上に上昇したか否
かを判断し(ステップA13、A14)、空気温度tが
53℃未満の状態にあるときには、前記ステップA11
へ戻る。
【0034】乾燥率Xが第2目標乾燥率Kbに達してい
ない状態のまま回転ドラム4内の空気温度tが53℃以
上になった場合(ステップA14で「YES」)には、
PTCヒータ16aを断電し(ステップA15)、上記
空気温度tが53℃を越えないように制御する。
【0035】このようにPTCヒータ16aを断電した
後には、乾燥率Xを読み込むと共に、その乾燥率Xが第
2目標乾燥率Kbに達したか否かを再判断する(ステッ
プA16、A17)。このとき、乾燥率Xが第2目標乾
燥率Kbに達していないときには、回転ドラム4内の空
気温度tを読み込むと共に、その空気温度tが53℃以
上に上昇したか否かを判断する(ステップA18、A1
9)。
【0036】このステップA19において上記空気温度
tが53℃以上になったと判断したときには、PTCヒ
ータ16aを断電するステップA20を実行した後に、
その空気温度tを再読み込みするステップA21へ移行
する。また、ステップA19において空気温度tが53
℃未満の状態と判断したときには、上記ステップA20
をジャンプしてステップA21へ移行する。
【0037】ステップA21の実行後には、回転ドラム
4内の空気温度tが下限設定温度である40℃以下か否
かを判断し(ステップA22)、40℃以下であれば、
PTCヒータ16aに再通電するステップA23を実行
した後に前記ステップA16へ戻り、40℃を上回った
ときには、ステップA23をジャンプしてステップA1
6へ戻る。
【0038】従って、上記のようなステップA11〜A
23が実行される結果、検出回路33からの乾燥率信号
により示される乾燥率Xが第2目標乾燥率Kbに達する
までの期間(ステップA12或いはステップA17で
「YES」と判断されるまでの期間)において、回転ド
ラム4内の空気温度tを40℃〜53℃の範囲に保持す
るフィードバック制御が行われることになる。
【0039】前記ステップA12において「YES」と
判断した場合、つまり、ヒータ16aに通電された期間
に前記乾燥率Xが第2目標乾燥率Kbに達した場合に
は、回転センサ27からのパルス信号に基づいて、回転
ドラム4の回転速度が第2設定速度である例えば35r
pmであるか否かを判断する(ステップA24)。尚、
上記第2設定速度も、前記第1設定速度と同様に、実際
には所定幅の誤差±βを許容した帯域値(つまり「35
±β」rpm)である。また、回転ドラム4の回転速度
が上記第2設定速度にある状態でのファン14の回転速
度は、540rpm程度になる。
【0040】回転ドラム4の回転速度が35rpmにな
っていない状態では、モータ9の回転速度が35rpm
となるように調節するステップA25を実行する。この
ステップA25の実行によって、回転ドラム4の回転速
度が第2設定速度(35rpm)に調節されたとき(ス
テップA24で「YES」)には、回転ドラム4内の空
気温度tを読み込むと共に、その空気温度tが設定上限
温度である53℃以上に上昇するまで待機する(ステッ
プA26、A27)。
【0041】そして、上記空気温度tが53℃以上とな
ったときには、PTCヒータ16aを断電し(ステップ
A28)、しかる後に、回転ドラム4内の空気温度tを
読み込むと共に、その空気温度tが設定下限温度である
40℃以下に低下するまで待機する(ステップA29、
A30)。
【0042】一方、前記ステップA17において「YE
S」と判断した場合、つまり、ヒータ16aが断電され
た期間に前記乾燥率Xが第2目標乾燥率Kbに達した場
合には、回転センサ27からのパルス信号に基づいて、
回転ドラム4の回転速度が前述した第2設定速度(35
rpm)であるか否かを判断する(ステップA31)。
このとき、回転ドラム4の回転速度が35rpmになっ
ていない状態では、モータ9の回転速度が35rpmと
なるように調節するステップA32を実行し、これに伴
い回転ドラム4の回転速度が上記第2設定速度に調節さ
れたとき(ステップA31で「YES」)には、前記ス
テップA29、A30を実行することにより、回転ドラ
ム4内の空気温度tが40℃以下に低下するまで待機す
る。
【0043】上記ステップA30において「YES」と
判断した場合、つまり、乾燥率Xが第2目標乾燥率Kb
に達した後に回転ドラム4の回転速度が第2設定速度
(35rpm)に落とされた状態で、回転ドラム4内の
空気温度tが40℃以下に低下した場合には、PTCヒ
ータ16aの間欠通電制御を行うために、以下に述べる
ようなステップA33〜A43を実行する。
【0044】即ち、まず、タイマ時間Tを「0」にリセ
ットしてタイムカウントを開始する(ステップA3
3)。その後、タイマ時間Tが30分以上となったか否
かを判断し(ステップA34)、30分に達していなけ
れば、PTCヒータ16aを3分間通電し1分間断電す
るといった間欠通電を実行する(ステップA35)。
【0045】このとき、回転ドラム4内の空気温度tを
読み込み(ステップA36)、この空気温度tが53℃
以上であれば、PTCヒータ16aを断電し(ステップ
A37、A38)、上記空気温度tが40℃以下であれ
ば、PTCヒータ16aに通電して(ステップA39、
A40)、ステップA34に戻る。このような間欠通電
制御が行われる結果、PTCヒータ16aの発熱量が相
対的に小さくされた状態で、空気温度tが40℃〜53
℃の範囲に収まるように制御され、しかも、この間欠通
電制御は空気温度tが40℃以下となった後(ステップ
A30で「YES」と判断された後)に実行されるか
ら、温風の温度変動割合が小さくなる。
【0046】この後、タイマ時間Tが30分を超えた場
合(ステップA34で「YES」)には、PTCヒータ
16aを断電した後に、所定時間である例えば10分間
だけ待機し(ステップA41、A42)、その待機時間
が経過したときにモータ9を断電し(ステップA4
3)、乾燥運転を終了する。
【0047】ここで、図6には、上記のような乾燥運転
制御を行った場合の回転ドラム4内の空気温度tの変化
特性(a)、回転ドラム4及びファン14の各回転速度
変化特性(b)及び(c)、PTCヒータ16a、16
bによるヒータ出力特性(d)の一例が示されている。
但し、この図6では、PTCヒータ16aの通電期間に
おいて乾燥率Xが第2目標乾燥率Kbに達した場合(ス
テップA12で「YES」と判断される場合)の例を示
している。また、図6に示した空気温度tの変化特性
は、回転ドラム4内に収容された被乾燥物の材質が、綿
などのような天然繊維である場合の例である。
【0048】この図6からは、 …乾燥運転開始タイミング(T0 で示す)から乾燥率
Xが第1目標乾燥率Ka(60〜70%)に達するタイ
ミングT1 までの期間は、回転ドラム4が定常回転速度
である55rpmで回転される共に、ファン14が定常
回転速度(849rpm程度)で回転される。また、P
TCヒータ16a、16bが双方とも連続通電される。
【0049】…乾燥率Xが第1目標乾燥率Ka(60
〜70%)に達したタイミングT1から、その乾燥率X
が第2目標乾燥率Kb(85〜95%)に達するタイミ
ングT2 までの期間は、回転ドラム4が定常状態時より
遅い第1設定速度(45rpm)で回転されると共に、
ファン14も定常状態時より遅い回転速度(694rp
m程度)で回転される。また、一方のPTCヒータ16
aのみが断続通電されて、回転ドラム4内の空気温度t
が40℃〜53℃の範囲に収まるように制御される。
尚、この場合には、ファン14による送風量が減少する
ため、その減少に応じてPTCヒータ16aの出力が低
減されるようになる。
【0050】…乾燥率Xが第2目標乾燥率Kb(85
〜95%)に達したタイミングT2から乾燥運転が終了
するまでの期間は、上記第1設定速度よりさらに遅い第
2設定速度(35rpm)で回転されると共に、ファン
14もさらに遅い回転速度(540rpm程度)で回転
される。また、一方のPTCヒータ16aは、回転ドラ
ム4内の空気温度tが一旦53℃に達した後に所定周期
(3分間通電し、1分間断電する)で間欠通電される。
尚、この場合には、ファン14による送風量が前記の
場合より減少するため、PTCヒータ16aの出力がさ
らに低減されることになる。
【0051】ところで、前掲した図12によって明らか
なように、乾燥運転時において被乾燥物に作用する機械
力は、布縮みの原因の一つとなるものであり、その縮み
量は、被乾燥物の乾燥率が上昇するに連れて大きくなる
という性質がある。
【0052】これに対して、上記した実施例では、被乾
燥物の乾燥率Xが予め設定された第1目標乾燥率Ka
(60〜70%)以上となったときに、回転ドラム4の
回転速度がそれまでの55rpmから45rpmに低下
されると共に、その後に上記乾燥率Xが予め設定された
第2目標乾燥率Kb(85%〜95%)以上となったと
きに、回転ドラム4の回転速度が35rpmに低下され
る構成となっている。従って、被乾燥物の乾燥率が上昇
するのに伴い、回転ドラム4内の被乾燥物に作用する機
械力が2段階に減少されることになり、その機械力に起
因した布縮みが抑制されるようになる。また、回転ドラ
ム4の回転速度が乾燥運転の進行に伴って低下される結
果、被乾燥物間に作用する摩擦力並びに被乾燥物と回転
ドラム4との間に作用する摩擦力が減少することになっ
て、これらに起因した静電気の発生量が抑制されるよう
になる。従って、従来構成のように、乾燥運転終了後の
被乾燥物取出時において使用者に対し不快感を与えた
り、被乾燥物の風合いを損ねたりする虞が少なくなる。
【0053】しかも、上記した実施例では、回転ドラム
4の回転速度の低下に連動させて、一方のPTCヒータ
16aのみに通電する状態に切換えると共に、ファン1
4による送風量ひいてはPTCヒータ16aの出力を減
少させる構成、つまり、被乾燥物の乾燥率Xが、乾燥運
転の進行に応じて第1目標乾燥率Ka及び第2目標乾燥
率Kbに達する毎に回転ドラム4内に供給される温風の
温度が順次下げられるようになるから、温度に起因した
被乾燥物の布縮みも抑制できるようになる。
【0054】因みに、図7には、被乾燥物に作用する機
械力及び温度の布縮みに対する影響を実験により確認し
た例を示した。即ち、この実験では、混紡(アクリル、
ポリウレタン、綿)靴下と綿靴下とを試料として用意
し、それらの試料を所定の洗い及び脱水運転を行った後
に回転ドラム4内に投入し、以下(a)〜(d)の条件
による乾燥運転を90分間行った後に各試料の収縮率を
測定するという作業を5回ずつ繰り返した。但し、図7
(a)は混紡靴下が試料の場合、図7(b)は綿靴下が
試料の場合の実験結果である。尚、図7(a)、(b)
の測定結果においては収縮率が低下した状態が出現して
いるが、これは測定誤差であると考えられる。
【0055】(a)回転ドラム4を停止し、且つPTC
ヒータ16a、16bを断電した状態(機械力零、加熱
なしの状態)、 (b)回転ドラム4を定常回転数(55rpm)で回転
させ、且つヒータ16a、16を断電した状態(機械力
印加、加熱なしの状態)、 (c)回転ドラム4を停止し、且つPTCヒータ16
a、16bに通電した状態(機械力零、加熱ありの状
態)、 (d)回転ドラム4を定常回転数(55rpm)で回転
させ、且つPTCヒータ16a、16bに通電した状態
(機械力及び加熱が双方とも加わる状態)。
【0056】図8〜図11には、上記第1実施例と同様
の効果を奏する本発明の第2実施例が示されており、以
下これについて第1実施例と異なる部分のみ説明する。
即ち、この実施例では、モータ9を正逆回転制御できる
構成、つまり回転ドラム4及びファン14を正逆回転可
能な構成とすると共に、そのファン14を、正逆回転時
の風量が異なる構成(正回転時の送風量が逆回転時より
多い)とし、斯様なファン14の正逆回転に応じてPT
Cヒータ16a及び16bによる加熱出力を増減させる
ようにした点に特徴を有する。
【0057】具体的には、マイクロコンピュータ28に
よる制御内容を示す図8〜図10において、ステップA
5で「YES」と判断したとき、つまり被乾燥物の乾燥
率Xが第1目標乾燥率Ka(60〜70%)に達した後
に、回転ドラム4の回転速度が第1設定速度(45rp
m)に制御されたと判断した後には、モータ9を逆回転
させる(ステップA7′)。
【0058】この結果、回転ドラム4及びファン14が
逆回転されるようになるが、ファン14は逆回転時の送
風量が正回転時より少ないため、PTCヒータ16a、
16bを通過する風量が減少してそれらによる加熱出力
が低下するようになり、回転ドラム4内の空気温度t
は、PTCヒータ16a、16bを断電する前記第1実
施例の場合より緩やかに低下するようになる。
【0059】この後、上記空気温度tが40℃以下に低
下したとき(ステップA9で「YES」)には、一方の
PTCヒータ16bを断電すると共に、モータ9を正回
転状態に戻す(ステップA10′)。これにより、他方
のヒータ16aのみが比較的大きな出力で発熱するよう
になり、回転ドラム4内に供給される温風の温度が上昇
する。
【0060】この後、乾燥率Xが第2目標乾燥率Kb
(85〜95%)に達していない状態で、回転ドラム4
内の空気温度tが53℃以上に上昇したとき(ステップ
A14で「YES」)には、モータ9を逆回転させる
(ステップA15′)。これにより、回転ドラム4及び
ファン14が逆回転すると共に、PTCヒータ16aに
よる加熱出力が低下するようになる。従って、この場合
にも、回転ドラム4内の空気温度tは、PTCヒータ1
6aを断電する第1実施例の場合より緩やかに低下する
ようになる。
【0061】さらに、この後において、乾燥率Xが第2
目標乾燥率Kbに達することなく、前記空気温度tが5
3℃以上に上昇したとき(ステップA19で「YE
S」)には、モータ9を逆回転させ(ステップA2
0′)、その後に空気温度tが40℃以下に低下したと
き(ステップA22で「YES」)には、モータ9を正
回転させる(ステップA23′)。
【0062】また、ステップA27、A37で「YE
S」と判断した場合にモータ9を逆回転させ(ステップ
A28′、A38′)、ステップA39で「YES」と
判断した場合にモータ9を正回転させ(ステップA4
0′)、さらにタイマのタイムカウント開始後に30分
間が経過するまでの期間(ステップA34で「NO」と
判断されるまでの期間)は、モータ9を3分間正回転さ
せ且つ1分間逆回転させるという制御を行う(ステップ
A35′)。
【0063】要するに上記した本実施例は、回転ドラム
4内の空気温度tを低下させる制御を行う場合に、PT
Cヒータ16aを断電するのではなく、そのPTCヒー
タ16aを通過する風量を減少させて当該PTCヒータ
16aの出力を低下させる構成としたから、温度制御動
作に伴う空気温度tの脈動が緩やかにできる利点があ
る。しかも、回転ドラム4も正逆回転されるから、内部
の被乾燥物に所謂布絡みが発生する虞が少なくなり、シ
ーツや毛布などの布絡みが発生し易い被乾燥物にも対応
できるようになる。
【0064】尚、図11には、上記のような乾燥運転制
御を行った場合の回転ドラム4内の空気温度tの変化特
性(a)、回転ドラム4の回転速度変化特性及び回転方
向特性(b)、ファン14の回転速度変化特性(c)、
PTCヒータ16a、16bによるヒータ出力特性
(d)の一例を示した。但し、この図11は、PTCヒ
ータ16aの通電期間において乾燥率Xが第2目標乾燥
率Kbに達した場合の例であり、また、空気温度tの変
化特性は、回転ドラム4内に収容された被乾燥物の材質
が、綿などのような天然繊維である場合の例を示してい
る。
【0065】その他、本発明は上記した各実施例にのみ
限定されるものではなく、次のような変形また拡張が可
能である。回転ドラム4の回転速度を低下させる制御
を、回転センサ27の出力を利用したフィードバック制
御により行う構成としたが、フィードフォワード制御に
より行う構成としても良く、この場合には回転センサ2
7は不要となる。回転センサ27を磁気式のロータリエ
ンコーダにより構成したが、光学式のロータリエンコー
ダなどのような他の回転速度検出手段を利用することも
できる。
【0066】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項1記載の発明によれば、回転ドラム内に収容された
被乾燥物を、加熱手段及び送風手段により生成された温
風によって乾燥するようにした乾燥機において、回転ド
ラムの回転速度を、内部の被乾燥物の乾燥率が予め設定
された目標乾燥率以上となったときに低下させる制御を
行う構成としたから、機械力に起因した被乾燥物の布縮
みを効果的に防止できると共に、静電気に起因した不快
感や風合いの低下を抑制できるようになるという有益な
効果を奏することができる。
【0067】請求項2記載の発明によれば、加熱手段
を、送風手段による送風経路に配置したPTCヒータに
より構成した上で、回転ドラムの回転速度を低下させる
際に、上記送風手段による送風量を減少させることによ
ってPTCヒータの出力を低減させる制御を行う構成と
したので、被乾燥物が目標乾燥率まで乾燥された後にお
いては、回転ドラム内に供給される温風の温度が下げら
れるようになり、温度に起因した被乾燥物の布縮みも効
果的に抑制できるようになる。
【0068】請求項3記載の発明によれば、送風手段
を、正逆回転時の送風量が異なるファンにより構成する
と共に、加熱手段を、上記送風手段による送風経路に配
置したPTCヒータにより構成した上で、回転ドラムの
回転速度を低下させる際に、上記ファンを逆回転させる
ことによってPTCヒータの出力を低減させる制御を行
う構成としたので、この場合にも温度に起因した被乾燥
物の布縮みを効果的に抑制できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の電気的構成を示す機能ブ
ロック図
【図2】乾燥機の縦断面図
【図3】制御内容を示すフローチャートその1
【図4】制御内容を示すフローチャートその2
【図5】制御内容を示すフローチャートその3
【図6】回転ドラム内の空気温度、回転ドラムの回転速
度、ファンの回転速度、ヒータ出力の一例を示す変化特
性図
【図7】実験結果の一例を示す図
【図8】本発明の第2実施例を示す図3相当図
【図9】図4相当図
【図10】図5相当図
【図11】回転ドラム内の空気温度、回転ドラムの回転
速度及び回転方向、ファンの回転速度、ヒータ出力の一
例を示す変化特性図
【図12】解決課題を説明するための実験結果を示す図
【符号の説明】
図面中、1は外箱、4は回転ドラム、9はモータ、11
は温風供給装置、14はファン(送風手段)、16a、
16bはPTCヒータ(加熱手段)、23は電極、24
は温度センサ、25は制御回路装置、27は回転セン
サ、28はマイクロコンピュータ(制御手段)、34は
乾燥率検出手段を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転ドラム内に収容された被乾燥物を、
    加熱手段及び送風手段により生成された温風によって乾
    燥するようにした乾燥機において、 前記回転ドラム内の被乾燥物の乾燥率を検出する乾燥率
    検出手段と、 この乾燥率検出手段により検出される乾燥率が予め設定
    された目標乾燥率以上となったとき前記回転ドラムの回
    転速度を低下させる制御を行う制御手段とを備えたこと
    を特徴とする乾燥機。
  2. 【請求項2】 加熱手段は、送風手段による送風経路に
    配置したPTCヒータにより構成され、 制御手段は、回転ドラムの回転速度を低下させる制御の
    実行時において、前記送風手段による送風量を減少させ
    ることによって前記PTCヒータの出力を低減させる制
    御も実行する構成であることを特徴とする請求項1記載
    の乾燥機。
  3. 【請求項3】 送風手段は、正逆回転時の送風量が異な
    るファンにより構成されると共に、加熱手段は、前記送
    風手段による送風経路に配置したPTCヒータにより構
    成され、 制御手段は、回転ドラムの回転速度を低下させる制御の
    実行時において、前記ファンを逆転させることによって
    前記PTCヒータの出力を低減させる制御も実行する構
    成であることを特徴とする請求項1または2記載の乾燥
    機。
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