JPH07287863A - 光ディスクおよびその製造方法 - Google Patents

光ディスクおよびその製造方法

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JPH07287863A
JPH07287863A JP6076154A JP7615494A JPH07287863A JP H07287863 A JPH07287863 A JP H07287863A JP 6076154 A JP6076154 A JP 6076154A JP 7615494 A JP7615494 A JP 7615494A JP H07287863 A JPH07287863 A JP H07287863A
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JP
Japan
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film
dry
dry photocurable
transmissive substrate
light transmissive
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JP6076154A
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English (en)
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Kiyohide Ogasawara
清秀 小笠原
Takahiro Kobayashi
高広 小林
Kiyoaki Fujii
清朗 藤井
Naoto Ozasa
直人 小笹
Jiro Fujimori
二郎 藤森
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Pioneer Video Corp
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Video Corp
Pioneer Electronic Corp
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  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産工程における光透過性基板の機械的特性
の劣化がなく、しかも生産性に優れた光ディスクおよび
その光ディスクを簡易な設備で効率良く得ることのでき
る製造方法を提供する 【構成】 光透過性基板1上に、室温・未硬化状態での
粘度が光透過性基板1の室温下での粘度よりも低い未硬
化状態のドライ光硬化性フィルム2を積層した後、室温
下、このドライ光硬化性フィルム2にピット4を加圧成
形し、その後、この未硬化状態のドライ光硬化性フィル
ム2と反射膜付き保護フィルム3とを圧着してからドラ
イ光硬化性フィルム2に紫外線を照射してドライ光硬化
性フィルム2を硬化させて光ディスクとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスクおよびその製
造方法に関し、さらに詳しくは生産性に優れていて大規
模な製造設備を必要とせず、しかも生産過程において光
透過性基板の機械特性の劣化がない光ディスクおよびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】照射されたレーザ光を記録された情報信
号に応じて反射する光ディスクは、例えば音声、映像等
の記録媒体として広く用いられるに至っている。
【0003】たとえば図6に示すように、この光ディス
クの構造としては、情報信号に相当するピット101が
形成された光透過性基板102上に、光を反射する反射
膜103が積層され、この反射膜103上に、さらに保
護膜104が積層されたものが一般的である。
【0004】そして、このような光ディスクは、例えば
図7に示す工程により製造されている。すなわち、ま
ず、図7(a)に示すように、フォトレジスト材料20
1を塗布したガラスディスク202にレーザ光を照射し
て情報を記録し、これをエッチング現像して凹凸のマス
ターディスクを作製する。
【0005】次に、図7(b)に示すように、上記のマ
スターディスクを用いてニッケル電鋳することによりに
図7(c)に示すニッケルスタンパー203を作製す
る。その後、図7(d)に示すように、上記のニッケル
スタンパー203を用いて光透過性基板102に情報信
号に相当するピット101を形成する。
【0006】次いで、図7(e)に示すように、光透過
性基板102の情報記録面にアルミニウム(Al)等の
反射膜103を蒸着し、さらに図7(f)に示すよう
に、この反射膜103上にプラスチックからなる保護膜
104を塗設する。
【0007】たとえば以上のような製造工程において、
ニッケルスタンパー203を用いて光透過性基板102
にピット101を形成する工程では、熱と圧力とを加え
るインジェクションモールディングが採用されている。
【0008】一方、近年、このような光ディスクの生産
性を向上させるために、予め反射膜を形成した反射膜付
き保護フィルムが開発され、この反射膜付き保護フィル
ムを用いた光ディスクの製造方法も実用化されている。
【0009】図8に示すように、この方法により製造さ
れる光ディスクは、ピット101が形成された光透過性
基板102に反射膜付き保護フィルム103が積層され
たものである。ここで、図8において、103aは保護
フィルム、103bは反射膜である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ようにして製造される従来の光ディスクにおいては、上
記のインジェクションモールディングの工程で加熱しな
がらかなり高い圧力をかける必要があるので、光透過性
基板に反りが生じることがあり、光透過性基板の機械特
性が劣化するという問題があり、またこのインジェクシ
ョンモールディングの工程や反射膜の蒸着工程等を経て
製造されるため大規模な製造設備を必要とするという問
題もある。さらに、光透過性基板の粘度が高いため、ピ
ットの成形精度が未だ充分ではなく、ピットの転写性に
改善の余地がある。
【0011】一方、前述の反射膜付き保護フィルムを用
いた光ディスクの製造方法においても、依然として光透
過性基板に直接にピットを形成する必要があるので、イ
ンジェクションモールディングの工程においてかなり高
い圧力をかける必要があり、生産過程における光透過性
基板の機械特性の劣化を防止するには至っておらず、使
用する製造装置も大型である。
【0012】また、光透過性基板にピットを形成せず
に、光透過性基板上にドライ光硬化性フィルムを積層
し、このドライ光硬化性フィルムにエンボス加工を施す
ことにより情報信号を記録する光学的に読み取り可能な
媒体の製造方法も提案されている(特開平3−1164
60号公報参照)。
【0013】しかしながら、この方法は、上記の反射膜
付き保護フィルムの使用を前提とするものではないた
め、従来の光ディスクにおける前記の問題をただちに解
決するものではない。また、この方法を光ディスクの製
造に適用する場合には、使用に供するドライ光硬化性フ
ィルムについての検討が必要である。
【0014】本発明はかかる事情に基づいてなされたも
のであり、本発明の目的は生産工程における光透過性基
板の機械的特性の劣化がなく、しかも生産性に優れた光
ディスクおよびその光ディスクを簡易な設備で効率良く
得ることのできる製造方法を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本発明の光ディスクは、光透過性基板と、前記光透
過性基板上に積層されたドライ光硬化性フィルムと、前
記ドライ光硬化性フィルム上に積層された反射膜付き保
護フィルムとを有する光ディスクであって、前記ドライ
光硬化性フィルムは室温・未硬化状態での粘度が前記光
透過性基板の常温下での粘度よりも低く、前記ドライ光
硬化性フィルムには情報信号に相当するピットが形成さ
れている構成とし、さらに必要に応じ、前記ピットの深
さが0.2〜0.4μmである構成とした。
【0016】また、本発明の光ディスクの製造方法は、
光透過性基板上に、室温・未硬化状態での粘度が前記光
透過性基板の常温下での粘度よりも低いドライ光硬化性
フィルムを積層する工程と、前記ドライ光硬化性フィル
ムの露出面にスタンパーを重ね合わせて室温下で加圧成
形することにより前記ドライ光硬化性フィルムの露出面
に情報信号に相当するピットを形成する工程と、前記ス
タンパーを重ね合わせたままの状態で前記ドライ光硬化
性フィルムに紫外線を照射して該ドライ光硬化性フィル
ムの全領域を半硬化させる工程と、反射膜付き保護フィ
ルムの反射膜側を前記ドライ光硬化性フィルムの露出面
に圧着して該ドライ光硬化性フィルム上に反射膜付き保
護フィルムを積層する工程と、前記半硬化させたドライ
光硬化性フィルムにさらに紫外線を照射して該ドライ光
硬化性フィルムを完全硬化させることにより該ドライ光
硬化性フィルムと前記反射膜付き保護フィルムとを接着
する工程とを有する構成とし、あるいは光透過性基板上
に、室温・未硬化状態での粘度が前記光透過性基板の室
温下での粘度よりも低いドライ光硬化性フィルムを積層
する工程と、前記ドライ光硬化性フィルムの露出面にス
タンパーを重ね合わせて室温下で加圧成形することによ
り前記ドライ光硬化性フィルムの露出面に情報信号に相
当するピットを形成する工程と、前記スタンパーを重ね
合わせたままの状態で前記ドライ光硬化性フィルムに紫
外線を照射して該ドライ光硬化性フィルムに硬化領域と
未硬化領域とを形成する工程と、反射膜付き保護フィル
ムの反射膜側を前記ドライ光硬化性フィルムの露出面に
圧着して前記ドライ光硬化性フィルム上に反射膜付き保
護フィルムを積層することにより前記硬化領域のみが反
射膜で被覆されるように前記ドライ光硬化性フィルム上
に前記反射膜付き保護フィルムを積層する工程と、前記
ドライ光硬化性フィルムにさらに紫外線を照射して該ド
ライ光硬化性フィルムの未硬化領域を完全硬化させるこ
とにより該ドライ光硬化性フィルムと前記反射膜付き保
護フィルムとを接着する工程とを有する構成とした。
【0017】
【作用】本発明の光ディスクは、光透過性基板と、情報
信号に相当するピットが形成されたドライ光硬化性フィ
ルムと、反射膜付き保護フィルムとの積層体である。こ
こで、情報信号に相当するピットが形成されているドラ
イ光硬化性フィルムは、室温・未硬化状態での粘度が光
透過性基板の室温下での粘度よりも低い。したがって、
光透過性基板に直接にピットを形成する場合に比較して
加圧に要する圧力が低く、光透過性基板の機械特性の劣
化を招くことがないとともに大型の加圧装置を必要とし
ない。しかも、ピットの成形精度が高く、ピットの転写
性が良好である。また、反射膜付き保護フィルムを用い
た構成により、この光ディスクの製造工程においては反
射膜の蒸着工程が不要であり、簡易な製造装置で効率良
く製造可能である。
【0018】また、本発明の光ディスクの製造方法にお
いては、光透過性基板に直接にピットを形成せずに、光
透過性基板上に、室温・未硬化状態での粘度が該光透過
性基板の室温下での粘度よりも低いドライ光硬化性フィ
ルムを積層した後、このドライ光硬化性フィルムにスタ
ンパーを重ね合わせて室温下で加圧成形することにより
該ドライ光硬化性フィルムにピットを形成するので、光
透過性基板に直接にピットを形成する場合に比較して加
圧に要する圧力が低く、光透過性基板の機械特性の劣化
を招くことがない。しかも、大型の加圧装置を必要とせ
ず、また加熱装置は不要である。
【0019】さらに、本発明の光ディスクの製造方法に
おいては、スタンパーを重ね合わせたままの状態でドラ
イ光硬化性フィルムに紫外線を照射して該ドライ光硬化
性フィルムの一部領域または全領域を完全硬化または半
硬化させた後、反射膜付き保護フィルムの反射膜側を該
ドライ光硬化性フィルムに圧着して該ドライ光硬化性フ
ィルム上に反射膜付き保護フィルムを積層し、その後、
前記の一部領域または全領域を完全硬化または半硬化さ
せたドライ光硬化性フィルムにさらに紫外線を照射して
該ドライ光硬化性フィルムの半硬化領域または未硬化領
域を完全硬化させることによりドライ光硬化性フィルム
と反射膜付き保護フィルムとを接着するので、反射膜の
蒸着装置が不要であり、また接着剤を使用する必要もな
い。したがって、本発明の方法では、大規模な製造設備
が不要であり、簡易な製造設備で効率良く光ディスクを
製造することができる。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1および図2は本発明の光ディスクの層
構成を示す説明図である。
【0021】図1および図2に示すように、この光ディ
スクは、光透過性基板1とドライ光硬化性フィルム2と
反射膜付き保護フィルム3との積層体であり、ドライ光
硬化性フィルム2には情報信号に相当するピット4が形
成されている。
【0022】光透過性基板1の形成材料としては、光透
過性を有しているものであればよく、たとえばポリカー
ボネート(PC)、ポリメチルメタクリレート(PMM
A)等の樹脂、光学ガラスなどの透明材料が挙げられ
る。各種透明材料のなかでも、ポリカーボネート(P
C)は、耐環境性に優れ、また寸法安定性にも優れてい
ることから好適に用いられる。
【0023】この光透過性基板1は、その形成材料が樹
脂である場合には、たとえば射出成形により一体的に形
成されるが、そのような射出成形樹脂基板に限らず、た
とえば樹脂シートから所定形状に切り抜いたり、打ち抜
いたりして得られたものであってもよい。また、いわゆ
る2P(photo polymarization)法で形成したものであ
ってもよい。
【0024】光透過性基板1の形状および大きさは、こ
の光ディスクの用途に応じて適宜に決定されるが、たと
えばコンパクトディスク(CD)の場合、直径120m
mで中心部に直径15mmのセンターホールを有する円
盤状であり、その厚さは、1.2mmである。
【0025】光透過性基板1には、ピット4が形成され
たドライ光硬化性フィルム2が積層されている。このド
ライ光硬化性フィルム2は、室温・未硬化状態での粘度
が光透過性基板1の室温下での粘度よりも低く、かつ紫
外線の照射により硬化する性質を有し、実質的に溶剤を
含まないものである。
【0026】具体的には、このドライ光硬化性フィルム
2の室温・未硬化状態での粘度は、通常、3,500〜
400,000ポイズ、好ましくは20,000〜4
0,000ポイズである。この粘度が3,500ポイズ
未満であると、ほぼ液体となりフィルム形状が維持され
なくなったり、硬化収縮が過大になる等の問題を生じる
ことがある。一方、この粘度が400,000ポイズを
超えると、ピット形成に要する加圧力が数10t以上に
なり、光透過性基板1の機械特性の劣化を招くことがあ
るとともに、光透過性基板1への密着力が低下して実用
に供せなくなることがある。
【0027】このようなドライ光硬化性フィルム2は、
架橋および/または重合により高分子量ポリマーに変化
する光硬化性樹脂組成物により形成され、そのような光
硬化性樹脂組成物としては、例えば光重合型感光性樹脂
組成物が挙げられる。
【0028】この光重合型感光性樹脂組成物は、エチレ
ン性不飽和モノマー、光重合開始剤およびバインダーポ
リマーを含有する。ここで、エチレン性不飽和モノマー
としては、たとえばt−ブチルアクリレート、1,5−
ペンタンジオールジアクリレート、N,N−ジエチルア
ミノエチルアクリレート、エチレングリコールジアクリ
レート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、1,3−プロパンジ
オールジアクリレート、デカメチレングリコールジアク
リレート、デカメチレングリコールジメタクリレート、
1,4−シクロヘキセンジオールジアクリレート、2,
2−ジメチロールプロパンジアクリレート、グリセロー
ルジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリ
レート、グリセロールトリアクリレート、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、ペンタエリトリトールト
リアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチロールプ
ロパントリアクリレート、ポリオキシエチル化トリメチ
ロールプロパントリメタクリレート、2,2−ジ(p−
ヒドロキシフェニル)−プロパンジアクリレート、2,
2−ジ(p−ヒドロキシフェニル)−プロパンジメタク
リレート、ペンタエリトリトールテトラアクリレート、
トリエチレングリコールジアクリレート、ポリオキシエ
チル−2,2−ジ−(p−ヒドロキシフェニル)プロパ
ンジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタク
リレート、ポリオキシプロピルトリメチロールプロパン
トリアクリレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ブチレングリコールジメタクリレート、1,3−プ
ロパンジオールジメタクリレート、1,2,4−ブタン
トリオールトリメタクリレート、2,2,4−トリメチ
ル−1,3−ペンタンジオールジメタクリレート、ペン
タエリトリトールテトラメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート、1,5−ペンタンジオ
ールジメタクリレートなどが挙げられる。
【0029】たとえばこれらのエチレン性不飽和モノマ
ーは一種単独で、あるいは二種以上が組み合わされて用
いられる。光重合型感光性樹脂組成物におけるエチレン
性不飽和モノマーの含有率は、通常、5〜90重量%、
好ましくは15〜50重量%である。
【0030】光重合開始剤としては、たとえば9,10
−アントラキノン、1−クロロアントラキノン、2−ク
ロロアントラキノン、2−メチルアントラキノン、2−
エチルアントラキノン、2−t−ブチルアントラキノ
ン、オクタメチルアントラキノン、1,4−ナフトキノ
ン、9,10−フェナントレキノン、1,2−ベンズア
ントラキノン、2,3−ベンズアントラキノン、2−メ
チル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロナフト
キノン、1,4−ジメチルアントラキノン、2,3−ジ
クロロナフトキノン、1,4−ジメチルアントラキノ
ン、2,3−ジメチルアントラキノン、2,3−ジフェ
ニルアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、ア
ントラキノンα−スルホン酸のナトリウム塩、3−クロ
ロ−2−メチルアントラキノン、レテンキノン、7,
8,9,10−テトラヒドロナフタセンキノン等の多核
キノン類、ベンゾイン、ピバロイン、アシロインエーテ
ル、α−炭化水素置換芳香族アシロイン、フェナジン、
オキサジン、ミヒラーケトン、ベンゾフェノン、シクロ
ヘキサジエン化合物などが挙げられる。たとえばこれら
の光重合開始剤とともに増感剤を用いることも好まし
い。
【0031】たとえばこれらの光重合開始剤は一種単独
で、あるいは二種以上が組み合わされて用いられる。光
重合型感光性樹脂組成物における光重合開始剤の含有率
は、通常、0.5〜30重量%、好ましくは1〜5重量
%である。
【0032】バインダーポリマーとしては、たとえばポ
リメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、
ポリビニルアセテート、ポリビニルアセテート/アクリ
レート、ポリビニルアセテート/メタクリレート、エチ
レン/ビニルアセテートコポリマー、ポリスチレンポリ
マーおよびコポリマー、ビニリデンクロリド/アクリロ
ニトリル、ビニリデンクロリド/メタクリレートとビニ
リデンクロリド/ビニリデンアセテートとのコポリマ
ー、ポリビニルクロリドおよびコポリマー、ブタジエン
/アクリロニトリル、アクリロニトリル/ブタジエン/
スチレン、メタクリレート/アクリロニトリル/ブタジ
エン/スチレンコポリマー、2−クロロブタジエン−
1,3−ポリマー、塩素化ゴム、スチレン/ブタジエン
/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレンブロック
コポリマー、アクリレート基またはメタクリレート基を
含むエポキシド、コポリエステル、ポリアミド、セルロ
ースエステル、セルロースエーテル、ポリカーボネー
ト、ポリビニルアセタール、ポリホルムアルデヒドなど
が挙げられる。
【0033】たとえばこれらのバインダーポリマーは一
種単独で、あるいは二種以上が組み合わせされて用いら
れる。光重合型感光性樹脂組成物におけるバインダーポ
リマーの含有率は、通常、5〜90重量%、好ましくは
15〜50重量%である。
【0034】たとえばこれらの成分を含有する光重合型
感光性樹脂組成物は、ドライ光硬化性フィルム2の室温
・未硬化状態における粘度が前記の範囲を逸脱しない範
囲で他の成分、例えば可塑剤、増粘剤、紫外線吸収剤、
酸化防止剤、螢光漂白剤、熱安定剤、離型剤等を含有し
ていてもよい。
【0035】光重合型感光性樹脂組成物におけるこれら
の成分の含有率は、可塑剤については、通常、0〜25
重量%、好ましくは5〜15重量%であり、その他の成
分については、通常、0〜5重量%、好ましくは1〜4
重量%である。
【0036】また、ドライ光硬化性フィルム2を形成す
る光硬化性組成物としては、前記光重合感光性樹脂組成
物のほかに、たとえば光二量型感光性樹脂組成物、光架
橋型感光性樹脂組成物が挙げられる。
【0037】ドライ光硬化性フィルム2は、未硬化状態
で光透過性基板1上に積層され、その後、この未硬化状
態のドライ光硬化性フィルム2にピット形状が転写され
ピット4が形成された後、紫外線が照射されて硬化され
る。そして、ドライ光硬化性フィルム2と光透過性基板
1との接着は、このドライ光硬化性フィルム2の粘着力
を利用して行われる。したがって、この光ディスクにお
いて、ドライ光硬化性フィルム2と光透過性基板1との
間に接着剤層を設ける必要はない。
【0038】ドライ光硬化性フィルム2の厚さは、通
常、5〜200μm、好ましくは30〜80μmであ
る。また、ドライ光硬化性フィルム2の光硬化後の屈折
率は、通常、1.40〜1.60であり、光透過性基板
1の屈折率との差が0.05以下であることが好まし
い。
【0039】このドライ光硬化性フィルム2に形成され
ているピット4の深さは、通常、0.05〜1μm、好
ましくは0.2〜0.4μmである。この深さが0.0
5μm未満であると、情報の読出しが正確に行えないこ
とがある。一方、1μmよりも深くしても、それに相当
する効果は奏されず、かえって光透過性基板1に歪みを
生じることがある。
【0040】図1および図2に示すように、ドライ光硬
化性フィルム2には、接着剤層を介することなく、反射
膜付き保護フィルム3が積層されている。この反射膜付
き保護フィルム3は、保護フィルム3aに反射膜3bが
予め蒸着されているものである。
【0041】保護フィルム3aの形成材料としては、た
とえばエポキシ樹脂フィルム、アクリル樹脂フィルム、
シリコーン樹脂フィルム、ウレタン樹脂フィルム、エチ
レン・酢酸ビニル共重合樹脂フィルムなどが挙げられ
る。また、いわゆる2P(photo polymarization)法に
より形成したフィルムであってもよい。
【0042】この保護フィルム3aの厚さは、通常、2
〜200μm、好ましくは5〜20μmである。一方、
反射膜3bの形成材料としては、たとえばアルミニウム
(Al)、アルミニウム(Al)合金、金(Au)、銀
(Ag)、銅(Cu)などが挙げられる。これらのなか
でも、好ましいのはアルミニウム(Al)、アルミニウ
ム(Al)合金である。
【0043】反射膜3bの形成方法としては、たとえば
スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング
法などが挙げられる。このような反射膜3bの厚さは、
通常、500〜1500Å、好ましくは800〜120
0Åである。
【0044】反射膜付き保護フィルム3は、反射膜3b
側からドライ光硬化性フィルム2に積層される。そし
て、反射膜付き保護フィルム3とドライ光硬化性フィル
ム2との接着も、前記の光透過性基板1とドライ光硬化
性フィルム2との接着と同様に、ドライ光硬化性フィル
ム2の粘着力を利用して行われるため、反射膜付き保護
フィルム3とドライ光硬化性フィルム2との間に接着剤
層を設ける必要はない。
【0045】この光ディスクにおいて、情報信号に相当
するピット4に記録されている情報は、通常、光透過性
基板1側から照射されたレーザ光の反射光により読み取
られる。
【0046】以上の構成の光ディスクは、室温・未硬化
状態での粘度が光透過性基板1の室温下での粘度よりも
低いドライ光硬化性フィルム2にピット4が形成されて
いるため、ピット形成過程において光透過性基板1の機
械的特性の劣化がなく、またピット形成に要する加圧力
が小さくてすむため、大型の加圧装置を必要としない。
しかも、ピット形成が室温で行われるため、加熱装置も
不要である。さらに、予め反射膜3bが蒸着されている
反射膜付きフィルム3を用いているため、蒸着装置は不
要である。さらにまた、光透過性基板1、ドライ光硬化
性フィルム2および反射膜付き保護フィルム3の各層の
接着にドライ光硬化性フィルム2の粘着力を利用してい
るため、接着剤層は不要である。
【0047】したがって、この光ディスクは、光透過性
基板1の機械的特性の劣化がなく、生産性に優れている
という利点を有している。このような利点を有する光デ
ィスクは、以下に説明する本発明の方法により効率よく
製造される。
【0048】図3および図4は本発明の製造方法の一例
を示す工程図であり、図3および図5は本発明の製造方
法の他の一例を示す工程図である。先ず、図3および図
4で示される製造方法について説明する。
【0049】図3(a)に示すように、この方法におい
ては、先ず、フィルム供給ロール51からドライ光硬化
性フィルム2を供給する。ここで、ドライ光硬化性フィ
ルム2は、例えばポリエチレンテレフタレート(PE
T)フィルムからなるベースフィルム21と例えばポリ
エチレン(PE)フィルムからなるカバーフィルム22
との積層体の形態でフィルム供給ロール51に巻き付け
られている。このドライ光硬化性フィルム2は、例えば
カバーフィルム巻取ロール52でカバーフィルム22を
巻取ることにより露出した未硬化のドライ光硬化性フィ
ルム2の一面が光透過性基板1と対向する状態でフィル
ム供給ロール51から引き出される。このようにして引
き出された未硬化のドライ光硬化性フィルム2は、オー
バーロール53とアンダーロール54とにより光透過性
基板1と重ね合わされた状態で押圧され、光透過性基板
1と未硬化のドライ光硬化性フィルム2板とが積層さ
れ、圧着される。なお、未硬化のドライ光硬化性フィル
ム2の一面に積層されているベースフィルム21は、こ
のドライ光硬化性フィルム2にスタンパー33が重ね合
わせられる前のいずれかの段階で剥離除去される。
【0050】ここで、使用に供されるドライ光硬化性フ
ィルム2は、室温・未硬化状態での粘度が光透過性基板
1の室温下での粘度よりも低く、かつ紫外線の照射によ
り硬化する性質を有し、実質的に溶剤を含まないもので
ある。具体的には、このドライ光硬化性フィルム2の室
温・未硬化状態での粘度は、通常、3,500〜40
0,000ポイズ、好ましくは20,000〜40,0
00ポイズである。この粘度が3,500ポイズ未満で
あると、ほぼ液体となりフィルム形状が維持されなくな
ったり、硬化収縮が過大になる等の問題を生じることが
ある。一方、この粘度が400,000ポイズを超える
と、ピット形成に要する加圧力が数10t以上になり、
光透過性基板1の機械特性の劣化を招くことがあるとと
もに、光透過性基板1への密着力が低下して実用に供せ
なくなることがある。
【0051】次に、上記の工程で得られた光透過性基板
1と未硬化のドライ光硬化性フィルム2との積層体を、
例えば図3(b)に示す破線に沿ってカットすることに
より該積層体を光ディスクの所定の形状とし、該積層体
の不要部分を除去する。
【0052】その後、図3(c)に示すように、上記の
工程で得られた光ディスク形状の積層体を転写ベース3
1に載置し、位置合わせ治具32を用いてスタンパー3
3の位置合わせを行う。
【0053】次いで、図4(a)に示すように、転写ベ
ース31に載置した光ディスク形状の積層体と位置合わ
せを行ったスタンパー33とを重ね合わせた状態で、オ
ーバーロール61とアンダーロール62とにより光ディ
スク形状の積層体とスタンパー33とを押圧して未硬化
のドライ光硬化性フィルム2にスタンパー33に形成さ
れたピット形状を転写してピット4を形成する。この転
写工程は、室温下で行われ、加圧力は、通常、0.5〜
50kg/cm2 、好ましくは5〜20kg/cm2
ある。
【0054】このようにして形成するピット4の深さ
は、通常、0.05〜1μm、好ましくは0.2〜0.
4μmである。この深さが0.05μm未満であると、
得られる光ディスクの情報の読出しが正確に行えないこ
とがある。一方、1μmよりも深くしても、それに相当
する効果は奏されず、かえって光透過性基板1に歪みを
生じることがある。
【0055】その後、図4(b)に示すように、光ディ
スク形状の積層体をスタンパー33が重ねられたままの
状態で転写ベース31から取り出し、光透過性基板1側
から未硬化のドライ光硬化性フィルム2に紫外線を照射
して該ドライ光硬化性フィルム2の全領域を半硬化させ
る。ここで、「半硬化」とは、完全硬化に至っていない
状態をいい、その硬化度は、通常、5〜90%程度であ
る。このような半硬化に要する紫外線の照射エネルギー
は、通常、1,000mJ/cm2 以下であり、好まし
くは100mJ/cm2 程度である。なお、このとき前
記の転写工程で未硬化のドライ光硬化性フィルム2に転
写されたピット形状は保たれる。
【0056】次に、上記のようにして紫外線を照射した
光ディスク形状の積層体からスタンパー33を分離し、
図4(c)に示すように、半硬化したドライ光硬化性フ
ィルム2と反射膜付き保護フィルム3の反射膜3bとが
積層される状態で加圧してドライ光硬化性フィルム2と
反射膜付き保護フィルム3とを仮接着する。このときの
加圧力は、通常、0.5〜50kg/cm2 程度であ
る。
【0057】その後、図4(d)に示すように、光透過
性基板1側から半硬化状態のドライ光硬化性フィルム2
に紫外線を照射して該ドライ光硬化性フィルム2を完全
硬化させることにより、ドライ光硬化性フィルム2と反
射膜付き保護フィルム3との接着を完了するとともにド
ライ光硬化性フィルム2と光透過性基板1との接着を完
了して光ディスクを得る。この完全硬化に要する紫外線
の照射エネルギーは、通常、100mJ/cm2 以上で
ある。
【0058】このようにして製造される光ディスクは、
光透過性基板1の機械特性の劣化がなく、また接着剤層
を有しない簡略化された層構成からなる積層体である。
次に、図3および図5で示される製造方法について説明
する。
【0059】なお、この製造方法において、図3(a)
に示す光透過性基板1とドライ光硬化性基板2との積層
工程から図4(a)に示す転写工程[図5(a)]まで
の工程は前述の方法におけるのと同様であるので、説明
を省略する。
【0060】図5(b)に示すように、この方法におい
ては、図5(a)に示す転写工程で未硬化のドライ光硬
化性フィルム2にスタンパー33を押圧してピット形状
を転写することによりピット4を形成したドライ光硬化
性フィルム2に積層されている光透過性基板1の所定位
置にマスク41を載置する。この実施例では、光透過性
基板1の内周部および外周部にマスクを載置している。
なお、図5(b)に示すように、このときスタンパー3
3はドライ光硬化性フィルム2に重ねられたままであ
る。この状態で、光透過性基板1側から紫外線を照射す
る。この紫外線の照射により、ドライ光硬化性フィルム
2におけるマスキングされていない部分は完全硬化し、
マスキング部分は未硬化のまま保たれる。すなわち、ド
ライ光硬化性フィルム2には、完全硬化領域と未硬化領
域とが形成される。このときの紫外線の照射エネルギー
は、通常、100mJ/cm2 以上であり、好ましくは
1000mJ/cm2 程度である。
【0061】次いで、上記のようにして紫外線を照射し
た光ディスク形状の積層体からスタンパー33を分離
し、図5(c)に示すように、ドライ光硬化性フィルム
2における上記の完全硬化領域にのみ反射膜3bが積層
されるように反射膜3bが形成されている反射膜付き保
護フィルム3とドライ光硬化性フィルム2とを加圧して
ドライ光硬化性フィルム2の未硬化領域(図中、斜線で
示す)と反射膜付き保護フィルム3とを仮接着する。こ
のときの加圧力は、通常、0.5〜50kg/cm2
度である。
【0062】その後、図5(d)に示すように、光透過
性基板1側から未硬化領域を有するドライ光硬化性フィ
ルム2に紫外線を照射して該ドライ光硬化性フィルム2
の未硬化領域を完全硬化させることにより、ドライ光硬
化性フィルム2と反射膜付き保護フィルム3との接着を
完了するとともにドライ光硬化性フィルム2と光透過性
基板1との接着を完了して光ディスクを得る。この完全
硬化に要する紫外線の照射エネルギーは、通常、100
mJ/cm2 以上である。
【0063】このようにして製造される光ディスクは、
光透過性基板1の機械特性の劣化がなく、また接着剤層
を有しない簡略化された層構成からなる積層体である。
これらの製造方法においては、室温・未硬化状態での粘
度が光透過性基板1の室温下での粘度よりも低いドライ
光硬化性フィルム2を用い、室温下で該ドライ光硬化性
フィルム2にピット4を形成するので、ピット形成に要
する加圧力が小さく、したがって大型の加圧装置を必要
としない。また、加熱装置も不要である。さらに、反射
膜付き保護フィルム3を用いるので、反射膜の蒸着工程
は不要であり、したがって蒸着装置も必要としない。し
かも、光透過性基板1とドライ光硬化性フィルム2との
接着およびドライ光硬化性フィルム2と反射膜付き保護
フィルム3との接着にいずれもドライ光硬化性フィルム
2の粘着力を利用するので、接着剤の塗布工程も不要で
ある。したがって、これらの方法によれば、簡略化され
た装置で機械特性の劣化のない光ディスクを効率良く製
造することができる。
【0064】
【発明の効果】本発明の光ディスクは、光透過性基板と
ドライ光硬化性フィルムと反射膜付き保護フィルムとの
積層体とし、室温・未硬化状態での粘度が室温下での光
透過性基板の粘度よりも低いドライ光硬化性フィルムに
ピットが形成されているとともにドライ光硬化性フィル
ムの粘着力により各層が接着されている構成としたの
で、本発明によれば、光透過性基板の機械特性の劣化が
なく、しかも簡易な設備により効率良く製造可能な光デ
ィスクが提供される。
【0065】また。本発明の製造方法は、光透過性基板
とドライ光硬化性フィルムと反射膜付き保護フィルムと
を用い、室温・未硬化状態での粘度が室温下での光透過
性基板の粘度よりも低いドライ光硬化性フィルムにピッ
トを形成するとともにドライ光硬化性フィルムの粘着力
により光透過性基板とドライ光硬化性フィルムと反射膜
付き保護フィルムとを接着する構成としたので、本発明
によれば、ピット形成工程において光透過性基板の機械
特性の劣化を招くことがなく、しかも簡易な設備により
効率良く光ディスクを製造することのできる方法が提供
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ディスクの一例を示す説明図であ
る。
【図2】図1に示す光ディスクの層構成を示す説明図で
ある。
【図3】本発明の製造方法の一例を示す工程図である。
【図4】本発明の製造方法の一例を示す工程図である。
【図5】本発明の製造方法の一例を示す工程図である。
【図6】従来の光ディスクの一例を示す説明図である。
【図7】従来の光ディスクの製造方法の一例を示す工程
図である。
【図8】従来の光ディスクの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…光透過性基板 2…ドライ光硬化性フィルム 3…反射膜付き保護フィルム 3a…保護フィルム 3b…反射膜 4…ピット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 清朗 山梨県中巨摩郡田富町西花輪2680番地 パ イオニアビデオ株式会社内 (72)発明者 小笹 直人 山梨県中巨摩郡田富町西花輪2680番地 パ イオニアビデオ株式会社内 (72)発明者 藤森 二郎 山梨県中巨摩郡田富町西花輪2680番地 パ イオニアビデオ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性基板と、前記光透過性基板上に
    積層されたドライ光硬化性フィルムと、前記ドライ光硬
    化性フィルム上に積層された反射膜付き保護フィルムと
    を有する光ディスクであって、前記ドライ光硬化性フィ
    ルムは室温・未硬化状態での粘度が前記光透過性基板の
    室温下での粘度よりも低く、前記ドライ光硬化性フィル
    ムには情報信号に相当するピットが形成されていること
    を特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 前記ピットの深さが0.2〜0.4μm
    である請求項1記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】 光透過性基板上に、室温・未硬化状態で
    の粘度が前記光透過性基板の常温下での粘度よりも低い
    ドライ光硬化性フィルムを積層する工程と、前記ドライ
    光硬化性フィルムの露出面にスタンパーを重ね合わせて
    室温下で加圧成形することにより前記ドライ光硬化性フ
    ィルムの露出面に情報信号に相当するピットを形成する
    工程と、前記スタンパーを重ね合わせたままの状態で前
    記ドライ光硬化性フィルムに紫外線を照射して該ドライ
    光硬化性フィルムの全領域を半硬化させる工程と、反射
    膜付き保護フィルムの反射膜側を前記ドライ光硬化性フ
    ィルムの露出面に圧着して該ドライ光硬化性フィルム上
    に反射膜付き保護フィルムを積層する工程と、前記半硬
    化させたドライ光硬化性フィルムにさらに紫外線を照射
    して該ドライ光硬化性フィルムを完全硬化させることに
    より該ドライ光硬化性フィルムと前記反射膜付き保護フ
    ィルムとを接着する工程とを有することを特徴とする光
    ディスクの製造方法。
  4. 【請求項4】 光透過性基板上に、室温・未硬化状態で
    の粘度が前記光透過性基板の常温下での粘度よりも低い
    ドライ光硬化性フィルムを積層する工程と、前記ドライ
    光硬化性フィルムの露出面にスタンパーを重ね合わせて
    室温下で加圧成形することにより前記ドライ光硬化性フ
    ィルムの露出面に情報信号に相当するピットを形成する
    工程と、前記スタンパーを重ね合わせたままの状態で前
    記ドライ光硬化性フィルムに紫外線を照射して該ドライ
    光硬化性フィルムに硬化領域と未硬化領域とを形成する
    工程と、反射膜付き保護フィルムの反射膜側を前記ドラ
    イ光硬化性フィルムの露出面に圧着して前記ドライ光硬
    化性フィルム上に反射膜付き保護フィルムを積層するこ
    とにより前記硬化領域のみが反射膜で被覆されるように
    前記ドライ光硬化性フィルム上に前記反射膜付き保護フ
    ィルムを積層する工程と、前記ドライ光硬化性フィルム
    にさらに紫外線を照射して該ドライ光硬化性フィルムの
    未硬化領域を完全硬化させることにより該ドライ光硬化
    性フィルムと前記反射膜付き保護フィルムとを接着する
    工程とを有することを特徴とする光ディスクの製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007073696A (ja) * 2005-09-06 2007-03-22 Meisho Kiko Kk パターン形成方法、パターン形成装置およびパターン形成ずみフィルム
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JP2022133398A (ja) * 2019-08-05 2022-09-13 エージーシー オートモーティヴ アメリカズ アールアンドディー,インコーポレイテッド 無はんだコネクタを備えたウィンドウアセンブリ

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