JPH07286684A - 耐火箱体 - Google Patents

耐火箱体

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Publication number
JPH07286684A
JPH07286684A JP6078463A JP7846394A JPH07286684A JP H07286684 A JPH07286684 A JP H07286684A JP 6078463 A JP6078463 A JP 6078463A JP 7846394 A JP7846394 A JP 7846394A JP H07286684 A JPH07286684 A JP H07286684A
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JP
Japan
Prior art keywords
box
fireproof
box body
paint
fire
Prior art date
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Pending
Application number
JP6078463A
Other languages
English (en)
Inventor
Joji Murota
城治 室田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Techno Material Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Techno Material Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Techno Material Co Ltd filed Critical Furukawa Techno Material Co Ltd
Priority to JP6078463A priority Critical patent/JPH07286684A/ja
Publication of JPH07286684A publication Critical patent/JPH07286684A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配電ボックスとして用いて有効な耐火箱体を
提供する。 【構成】 この耐火箱体は、箱体本体9の内面または/
および外面に、炎熱によって体積膨張する熱発泡性耐火
塗料11が塗着されている。箱体本体9の表面には凹凸
部10が形成され、その凹部10aに熱発泡性塗料11
が塗着されていることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐火箱体に関し、更に詳
しくは、2重壁構造の防火壁に取付ける配電ボックスな
どとして有用な耐火箱体に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の壁やOAルームの壁などは、最
近、2重構造になっていてその空間部に電線やケーブル
などが配線されている。その構造例を図6に示す。図に
おいて、2枚の耐火ボード1,2が支持金具3で支持固
定され、耐火ボード1,2の間に空間部4を有する耐火
間仕切り構造が形成されている。そして、一方の耐火ボ
ード1の所望個所を開口し、この開口部1aに耐火ボー
ド1の内側から配電ボックス5が取付けられ、配電ボッ
クス5には空間部4内に配線されている電線6がボック
ス孔5aから導入されることによりコンセントやスイッ
チのような機能端子7と接続されている。そして、開口
部1aの外側は金属製のカバー8で覆われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、耐火ボード
1側の部屋で火災が起こった場合、その炎熱によっても
耐火ボード1それ自体は、ただちに損傷することはな
く、ある程度の耐火性を維持するが、通常はプラスチッ
クまたは薄い鉄板などで製造されている機能端子7は耐
火性に乏しいため、この部分が炎熱によって燃焼する場
合がある。
【0004】このときに発生する火炎や煙は、配電ボッ
クス5内に侵入し、そのボックス孔5aや配電ボックス
5と耐火ボード1との間に形成されている間隙から空間
部4内に流入して、耐火間仕切り構造が本来備えている
機能が失われるだけではなく、そこに配線されている電
線6の被覆の延焼を引き起こす。すなわち、耐火ボード
1,2を用いた2重構造の防火壁(床)は、その一部が
開口され、そこは可燃性の部材で閉塞されているだけで
あるため、火災発生時には本来の耐火性能を喪失するよ
うになる。
【0005】とくに、配電ボックス5もまたプラスチッ
クなど可燃性の材料で製造されている場合は、空間部4
内に侵入する炎熱は多量となるため、防火壁(床)の耐
火性能は急激に低下する。また、別の耐火ボード2側に
も、上記したような配電ボックスが配設されている場合
には、火炎発生時に、空間部4が煙道として機能するよ
うになるため、防火壁(床)の防火性能は著しく低下す
る。
【0006】本発明は上記したような問題が発生するこ
とを有効に阻止し、上記したような配電ボックスとして
使用したときに、防火壁(床)の防火性能を低下させる
ことのない耐火箱体の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上記した目的
を達成するために、本発明においては、箱体本体の内面
または/および外面に熱発泡性耐火塗料が塗着されてい
ることを特徴とする耐火箱体が提供される。本発明の耐
火箱体は、所望形状をした箱体本体の表面に後述するよ
うな熱発泡性耐火塗料が塗着されている。箱体本体を構
成する材料としては、格別限定されるものではないが、
例えば、鋼材やプラスチック材などをあげることができ
る。また、ボール紙のような紙類に熱発泡性耐火塗料を
塗布したものを装着する方法であってもよい。耐火性と
いう点では鋼材で製造することが好ましい。
【0008】箱体本体の表面に塗着されている熱発泡性
耐火塗料は、例えば、Herberts社(独国)から
“Unitherm”シリーズとして市販されているよ
うな塗料である。上記した塗料は室温下における粘度が
通常の塗料程度の粘稠物であり、また、その比重は1.1
5〜1.25程度と軽量であり、通常知られている塗料と
同じように、スプレーやロール塗布,刷毛塗りなどの方
法で薄く所望の厚みに塗布することができる。
【0009】そして形成された塗膜に火炎が当たると、
塗膜の接炎個所ではその熱を吸収し、自らは膨張して微
細孔を内蔵する炭化物層に転化し、この炭化物層が断熱
層として機能する。このとき、上記塗膜は、膜厚にもよ
るが、通常、20〜40倍程度に膨張し、また、この炭
化物の熱伝導性は室温下でウレタンフォームと略同等で
あり、その断熱効果は優れている。
【0010】したがって、本発明の耐火箱体の場合、そ
の表面に塗着されている上記塗料の塗着量が少量であっ
たとしても、その塗膜に火炎が当たると、塗膜は大きく
膨張して箱体本体の表面全体を被覆する断熱層に転化し
て箱体本体を保護する。同時に、前記した配電ボックス
の場合、電線導入用のボックス孔や、耐火ボードとの間
に形成されている間隙などにも充満してそれら間隙を密
閉することにより、2重構造の防火壁(床)の空間部へ
流入する炎熱を遮断して、防火壁(床)の防火性能を維
持する。
【0011】この塗料は、箱体本体の内側と外側のいず
れか一方に塗着されていてもよいし、また両面に塗着さ
れていてもよい。このとき、箱体本体の表面に凹凸部を
設けておくと、本発明の耐火箱体を製造する際、あるい
は取り扱う際に、塗着されている熱発泡性耐火塗料がそ
の耐火性を損なわれるほど箱体本体の外表面から剥離さ
れるという事態を防ぐことができる。
【0012】すなわち、箱体本体の表面には凸部が存在
しているため、この耐火箱体を製造または取り扱う際に
当該耐火箱体が他の部材や耐火ボードなどと接触また衝
突したとしても、その影響を受けて剥離するのは凸部に
塗着されている塗料のみである。その結果、箱体本体表
面の凹部に塗着されている塗料が剥離するという事態は
防止される。
【0013】このような塗着の状態であっても、火炎が
当たると、塗膜における接炎個所では、前記したように
塗料の非常に大きな体積膨張が起こり、そのことによ
り、露出していた凸部も断熱層の中に埋没し、全体が断
熱層で覆われる。なお、凹凸部の凹部にのみ塗料を塗着
させ、凸部は塗料が非塗着の状態で露出させておいても
よい。
【0014】このような塗着状態にある耐火箱体の方
が、他部材と直接接触する個所は露出している凸部であ
って、凹部に塗着されている塗料に前記他部材が直接接
触することはないので、塗料は直接外傷を受けなくなる
ので好適である。また、箱体本体の表面に形成されてい
る凹凸部は、表面全体の面積を大きくしてここに塗着さ
れる上記塗料との密着性を向上させ、また塗料の塗着状
態を均一化し、更には、トップコート処理などを行いや
すくするという効果を発揮する。
【0015】
【実施例】
実施例1 以下に、添付図面に基づいて実施例の耐火箱体を説明す
る。図1は、本発明の耐火箱体である配電ボックスの断
面構造を示す断面図である。図において、箱体本体9は
例えば鋼板から成り、その一側に電線導入用のボックス
孔9aが形成され、内側表面、外側表面にはいずれも凹
部10aと凸部10bとから成る凹凸部10が形成され
ている。
【0016】図1のIIで囲った部分の拡大図を図2に
示す。ここで、凹部10a,凸部10bの形状は、格別
限定されるものではないが、例えば図のような波型形状
であればよい。また網目模様であってもよい。要は、こ
のような凹凸形状が模様をなして箱体本体9の内面また
は/および外面の全体に形成されていればよい。また、
模様は均一に形成されていても、不均一に形成されてい
てもよい。
【0017】凹部10aの深さは0.3mm以上であること
が好ましい。凹部10aの深さが0.3mmより浅い場合
は、ここに塗着される塗料の塗着量が少なくなり、その
ため火炎との接触時における体積膨張量は小さくなる。
そのため、箱体本体9の内外表面全体を覆い、またボッ
クス孔9aや耐火ボードとの間隙などを充分に密閉する
ことができなくなるからである。しかし、あまり深くし
ても、徒らに塗料を浪費するだけであって、耐火性や間
隙を密閉するという点で無意味であるので、この凹部1
0aの深さは0.5〜3.0mmにすることが好ましい。
【0018】少なくとも、上記した凹部10aを埋設し
て熱発泡性塗料11が塗着されている。この場合、凹凸
部10の全体が塗料に埋まるように塗料を塗着してもよ
いが、図1,図2で示したように、凹部10aを埋設し
凸部10bは露出するように塗着することが好ましい。
箱体が他部材と接触する場合でも、箱体は凸部10bと
接触するだけであって、塗着されている塗料11は他部
材と直接接触しないので塗料11が損傷されないからで
ある。
【0019】なお、塗料11の塗着に際しては、通常の
塗料と同じように、箱体本体9の表面に前記塗料11と
の相溶性が良好なプライマーを塗布して下地処理を施し
てもよい。更には、塗料11の塗着後、その上に各種色
彩のトップコートを施してもよい。次にこの配電ボック
スの作用を説明する。まず、配電ボックスは、図3で示
したように、耐火ボード1の内側から開口部1aを覆う
ようにして取付けられる。そして、ボックス内部には空
間部4に配線されている電線6がボックス孔9aから導
入されてコンセント7に接続され、開口部1aの全体は
外側からカバー8で覆われている。
【0020】ここで、耐火ボード1の外側で火災が発生
して耐火ボードの開口部1aが高温になり、また火炎に
接するコンセント7が延焼すると、その熱によって塗料
11は加熱されて発泡する。その結果、仮想線で示した
ように、塗料11は体積膨張してボックス内に充満し、
かつ、ボックスの内外側表面を覆う断熱層12に転化す
ると同時に、電線6とボックス孔9aとの間隙や箱体と
耐火ボード1との間隙が密閉される。そのため、耐火ボ
ード1の外側で発生している火炎や煙は、この断熱層1
2で遮断されて空間部4の中には侵入しない。したがっ
て、2重構造の防火壁(床)の防火性能の低下は起こら
なくなる。
【0021】実施例2 図4で示したように、鉄製の配線ボックスに内接するよ
うに、ボール紙から成る台紙13の両面に実施例1で用
いた熱発泡性耐火塗料を1.0mmの厚みで塗布し、図で示
したような折り目13aをいれ、この台紙13を組み立
てて、図5で示したような箱体本体14を製造した。
【0022】得られた組立箱体14を鉄製の配線ボック
スの内部にはめ込み、温度850℃の炉内に20分間放
置した。内面の全体は厚みが約28mmの黒色断熱層で被
覆された。この黒色断熱層は組立箱体14の内容積部分
を充分に埋めつくしていた。
【0023】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
耐火箱体は、その表面に塗着されている熱発泡性耐火塗
料が、高熱に曝されると大きく体積膨張して箱体本体を
被覆する断熱層となり、箱体本体を保護する。また、こ
の耐火箱体を2重構造の防火壁(床)における耐火ボー
ドの開口部に配設する配電ボックスとして用いると、体
積膨張した断熱層が、配電ボックスと開口部との間隙を
全て密閉するので、外部から防火壁(床)内に侵入する
火炎や煙が遮断されて、防火壁(床)本来の防火性能が
保持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐火箱体の断面構造例を示す断面図で
ある。
【図2】図1におけるIIの部分の拡大図である。
【図3】図1の耐火箱体を配電ボックスとして配設した
状態を示す断面図である。
【図4】熱発泡性耐火塗料が塗布されたボール紙台紙を
示す平面図である。
【図5】図4の台紙を組み立てた組立箱体を示す斜視図
である。
【図6】2重構造の防火壁に配電ボックスを配設した状
態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 耐火ボード 1a 耐火ボード1の開口部 2 耐火ボード 3 支持金具 4 空間部 5 配電ボックス 5a 配電ボックス5のボックス孔 6 電線 7 機能端子(コンセント) 8 カバー 9 配電ボックス(箱体本体) 9a ボックス孔 10 凹凸部 10a 凹部 10b 凸部 11 熱発泡性耐火塗料 12 断熱層 13 熱発泡性耐火塗料が塗布されたボール紙台紙 13a 台紙13の折り目 14 組み立てた箱体本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 5/02 L 7362−4E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱体本体(9)の内面または/および外
    面に熱発泡性耐火塗料(11)が塗着されていることを
    特徴とする耐火箱体。
  2. 【請求項2】 前記箱体本体(9)の表面には凹凸部
    (10)が形成され、前記凹凸部(10)の少なくとも
    凹部(10a)を埋設して前記熱発泡性耐火塗料(1
    1)が塗着されている請求項1の耐火箱体。
  3. 【請求項3】 前記箱体本体(9)が配電ボックスであ
    る請求項1または2に記載の耐火箱体。
  4. 【請求項4】 前記箱体本体が紙製の組立体である請求
    項1の耐火箱体。
JP6078463A 1994-04-18 1994-04-18 耐火箱体 Pending JPH07286684A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6078463A JPH07286684A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 耐火箱体

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JP6078463A JPH07286684A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 耐火箱体

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JPH07286684A true JPH07286684A (ja) 1995-10-31

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ID=13662725

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JP6078463A Pending JPH07286684A (ja) 1994-04-18 1994-04-18 耐火箱体

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JP (1) JPH07286684A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003075628A1 (de) * 2002-03-06 2003-09-12 Günther Spelsberg GmbH & Co. KG Brandschutzgehäuse
JP2011193717A (ja) * 2010-02-17 2011-09-29 Sekisui Chem Co Ltd アウトレットボックスの防火措置構造およびその施工方法
CN103560409A (zh) * 2013-10-10 2014-02-05 国家电网公司 一种高阻燃防火散热配电箱
CN111787738A (zh) * 2020-07-31 2020-10-16 国网山东省电力公司安丘市供电公司 一种拼接式机柜防火装置

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