JPH1193297A - 通気層火炎遮断体 - Google Patents
通気層火炎遮断体Info
- Publication number
- JPH1193297A JPH1193297A JP25950797A JP25950797A JPH1193297A JP H1193297 A JPH1193297 A JP H1193297A JP 25950797 A JP25950797 A JP 25950797A JP 25950797 A JP25950797 A JP 25950797A JP H1193297 A JPH1193297 A JP H1193297A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flame
- ventilation layer
- fixing member
- thermal expansion
- ventilation
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 通常時には通気機能を損なわず、火災時には
通気層の煙突作用を防止して異階への炎の拡散を抑制で
きる通気層火炎遮断体を提供する。 【解決手段】 不燃材料からなり、底面部２ａとそれに
連設した両側面部２ｂ、２ｂを有する断面溝形の長尺状
の熱膨張部材固定部材２と、２００℃での体積膨張割合
が１００％以上の耐炎材料からなる熱膨張部材３とから
なり、前記固定部材２の両側面部２ｂ、２ｂには通気孔
２ｃが設けられていると共に、前記熱膨張部材３は、該
通気孔２Ｃに連通した空間３ａを保って前記固定部材２
内に配設されている通気層火炎遮断体１。
通気層の煙突作用を防止して異階への炎の拡散を抑制で
きる通気層火炎遮断体を提供する。 【解決手段】 不燃材料からなり、底面部２ａとそれに
連設した両側面部２ｂ、２ｂを有する断面溝形の長尺状
の熱膨張部材固定部材２と、２００℃での体積膨張割合
が１００％以上の耐炎材料からなる熱膨張部材３とから
なり、前記固定部材２の両側面部２ｂ、２ｂには通気孔
２ｃが設けられていると共に、前記熱膨張部材３は、該
通気孔２Ｃに連通した空間３ａを保って前記固定部材２
内に配設されている通気層火炎遮断体１。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の外壁内の
通気層に配設され、火災時に異階への炎の拡散を抑制す
るための通気層火炎遮断体に関する。
通気層に配設され、火災時に異階への炎の拡散を抑制す
るための通気層火炎遮断体に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、省エネルギーと快適な居住環境を
確保するために、建築物の断熱気密化が普及し、その外
壁内の結露防止のために外壁内に通気層を設ける通気工
法が採られるのが一般的である。しかし、この通気層
は、火災時には煙突作用をもたらすと考えられ、それに
よる異階への炎の拡散、延焼が懸念されている。しかし
ながら、通常時には通気機能を損なわず、火災時には通
気層の煙突作用を防止する対策は、何ら施されていない
のが現状であって、その具現化が望まれている。
確保するために、建築物の断熱気密化が普及し、その外
壁内の結露防止のために外壁内に通気層を設ける通気工
法が採られるのが一般的である。しかし、この通気層
は、火災時には煙突作用をもたらすと考えられ、それに
よる異階への炎の拡散、延焼が懸念されている。しかし
ながら、通常時には通気機能を損なわず、火災時には通
気層の煙突作用を防止する対策は、何ら施されていない
のが現状であって、その具現化が望まれている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の現状
に鑑み、通常時には通気機能を損なわず、火災時には通
気層の煙突作用を防止して異階への炎の拡散を抑制でき
る通気層火炎遮断体を提供することを目的とする。
に鑑み、通常時には通気機能を損なわず、火災時には通
気層の煙突作用を防止して異階への炎の拡散を抑制でき
る通気層火炎遮断体を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の通気層火炎遮断
体は、不燃材料からなり、底面部とそれに連設した両側
面部を有する断面溝形の長尺状の熱膨張部材固定部材
と、２００℃での体積膨張割合が１００％以上の耐炎材
料からなる熱膨張部材とからなり、前記固定部材の両側
面部には通気孔が設けられていると共に、前記熱膨張部
材は、該通気孔に連通した空間を保って前記固定部材内
に配設されていることを特徴とする。
体は、不燃材料からなり、底面部とそれに連設した両側
面部を有する断面溝形の長尺状の熱膨張部材固定部材
と、２００℃での体積膨張割合が１００％以上の耐炎材
料からなる熱膨張部材とからなり、前記固定部材の両側
面部には通気孔が設けられていると共に、前記熱膨張部
材は、該通気孔に連通した空間を保って前記固定部材内
に配設されていることを特徴とする。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の通気層火炎遮断体を図面
に基づいて説明すると、図１は、本発明の通気層火炎遮
断体の断面図、図２は、その側面図であって、通気層火
炎遮断体１は、熱膨張部材固定部材２と、その内部に配
設された熱膨張部材３とからなる。
に基づいて説明すると、図１は、本発明の通気層火炎遮
断体の断面図、図２は、その側面図であって、通気層火
炎遮断体１は、熱膨張部材固定部材２と、その内部に配
設された熱膨張部材３とからなる。
【０００６】固定部材２は、底面部２ａとそれに連設し
た両側面部２ｂ、２ｂを有する断面溝形の長尺状であっ
て、底面部２ａの幅は３０〜１００ｍｍ程度、両側面部
２ｂ、２ｂの高さはそれぞれ２０ｍｍ程度、全体の長さ
は９００〜２０００ｍｍ程度であり、例えば厚さ０．４
ｍｍ程度の金属板、あるいは不燃建材等の不燃材料から
形成されている。
た両側面部２ｂ、２ｂを有する断面溝形の長尺状であっ
て、底面部２ａの幅は３０〜１００ｍｍ程度、両側面部
２ｂ、２ｂの高さはそれぞれ２０ｍｍ程度、全体の長さ
は９００〜２０００ｍｍ程度であり、例えば厚さ０．４
ｍｍ程度の金属板、あるいは不燃建材等の不燃材料から
形成されている。
【０００７】また、固定部材２の両側面部２ｂ、２ｂに
は、直径８〜１０ｍｍ程度の円形または楕円形等の通気
孔２ｃが等間隔で複数設けられている。なお、２ｄは、
両側面部２ｂ、２ｂの端縁に設けられた鍔部であり、通
気層への取付けにおいて、外装材裏面との接触を密にす
るためのものである。
は、直径８〜１０ｍｍ程度の円形または楕円形等の通気
孔２ｃが等間隔で複数設けられている。なお、２ｄは、
両側面部２ｂ、２ｂの端縁に設けられた鍔部であり、通
気層への取付けにおいて、外装材裏面との接触を密にす
るためのものである。
【０００８】熱膨張部材３は、２００℃での体積膨張割
合が１００％以上の耐炎材料からなる。このような耐炎
材料としては、例えば、熱膨張性黒鉛が挙げられ、「熱
膨張性黒鉛ＦＲＥＧシリーズ」として日本化成（株）よ
り市販されているものを用いることができ、これを例え
ば樹脂材料に５〜５０重量％程度混合し成形した成形体
として用いられる。
合が１００％以上の耐炎材料からなる。このような耐炎
材料としては、例えば、熱膨張性黒鉛が挙げられ、「熱
膨張性黒鉛ＦＲＥＧシリーズ」として日本化成（株）よ
り市販されているものを用いることができ、これを例え
ば樹脂材料に５〜５０重量％程度混合し成形した成形体
として用いられる。
【０００９】熱膨張部材３の形状は、前記固定部材２内
に納まるものであれば特に限定されないが、通常は、例
えば、幅２０ｍｍ×厚さ５〜１０ｍｍ程度の断面方形状
の棒状または板状の押出成形体として用いられ、固定部
材２内に接着剤等で接着して固定、配設される。また、
熱膨張部材３は、塗料として固定部材２の内面全面に塗
布された塗膜として固定部材２に配設されていてもよ
い。
に納まるものであれば特に限定されないが、通常は、例
えば、幅２０ｍｍ×厚さ５〜１０ｍｍ程度の断面方形状
の棒状または板状の押出成形体として用いられ、固定部
材２内に接着剤等で接着して固定、配設される。また、
熱膨張部材３は、塗料として固定部材２の内面全面に塗
布された塗膜として固定部材２に配設されていてもよ
い。
【００１０】熱膨張部材３の固定部材２へのこれらの配
設において、通気層に取付けられたときの通常時の通気
を確保するために、熱膨張部材３は、固定部材２の通気
孔２ｃに連通した空間３ａを保って固定部材２内に配設
されていることが必要である。この空間３ａは、例え
ば、熱膨張部材３の、固定部材２の通気孔２ｃに位置さ
れた部分が、その通気孔２ｃに対応して穿孔されている
ようにすればよい。
設において、通気層に取付けられたときの通常時の通気
を確保するために、熱膨張部材３は、固定部材２の通気
孔２ｃに連通した空間３ａを保って固定部材２内に配設
されていることが必要である。この空間３ａは、例え
ば、熱膨張部材３の、固定部材２の通気孔２ｃに位置さ
れた部分が、その通気孔２ｃに対応して穿孔されている
ようにすればよい。
【００１１】図３は、本発明の通気層火炎遮断体１を建
築物の外壁内の通気層に取付けた状態の一例を示す模式
図であり、防風層４と外装材５との間に形成されている
通気層６内に、通気層火炎遮断体１が、熱膨張部材固定
部材２の底面部２ａを横架材７に釘、螺子８等により固
定され、その固定部材２内には、熱膨張部材３が、固定
部材２の両側面部２ｂの通気孔２ｃに連通した空間３ａ
を保って配設されている。なお、図３において、９は断
熱材、１０は内装材である。
築物の外壁内の通気層に取付けた状態の一例を示す模式
図であり、防風層４と外装材５との間に形成されている
通気層６内に、通気層火炎遮断体１が、熱膨張部材固定
部材２の底面部２ａを横架材７に釘、螺子８等により固
定され、その固定部材２内には、熱膨張部材３が、固定
部材２の両側面部２ｂの通気孔２ｃに連通した空間３ａ
を保って配設されている。なお、図３において、９は断
熱材、１０は内装材である。
【００１２】しこうして、通常時には、通気機能を損な
わずに結露を防止し、火災時には、熱風や火炎により熱
せられた本発明の通気層火炎遮断体における熱膨張部材
が膨張して、通気層における火炎を遮断しその拡散を抑
制するので、異階への延焼を防ぐことができる。
わずに結露を防止し、火災時には、熱風や火炎により熱
せられた本発明の通気層火炎遮断体における熱膨張部材
が膨張して、通気層における火炎を遮断しその拡散を抑
制するので、異階への延焼を防ぐことができる。
【００１３】
【発明の効果】本発明によれば、通常時には通気機能を
損なわず、火災時には通気層の煙突作用を防止して異階
への炎の拡散を抑制できる通気層火炎遮断体を提供する
ことができる。
損なわず、火災時には通気層の煙突作用を防止して異階
への炎の拡散を抑制できる通気層火炎遮断体を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の通気層火炎遮断体の断面図である。
【図２】 本発明の通気層火炎遮断体の側面図である。
【図３】 本発明の通気層火炎遮断体を通気層に取付け
た状態の一例を示す模式図である。
た状態の一例を示す模式図である。
１ ；通気層火炎遮断体 ２ ；熱膨張部材固定部材 ２ａ；底面部 ２ｂ；両側面部 ２ｃ；通気孔 ２ｄ；鍔部 ３ ；熱膨張部材 ３ａ；空間 ４ ；防風層 ５ ；外装材 ６ ；通気層 ７ ；横架材 ８ ；釘または螺子 ９ ；断熱材 １０ ；内装材
Claims (1)
- 【請求項１】 不燃材料からなり、底面部とそれに連設
した両側面部を有する断面溝形の長尺状の熱膨張部材固
定部材と、２００℃での体積膨張割合が１００％以上の
耐炎材料からなる熱膨張部材とからなり、前記固定部材
の両側面部には通気孔が設けられていると共に、前記熱
膨張部材は、該通気孔に連通した空間を保って前記固定
部材内に配設されていることを特徴とする通気層火炎遮
断体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25950797A JPH1193297A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 通気層火炎遮断体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25950797A JPH1193297A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 通気層火炎遮断体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1193297A true JPH1193297A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17335072
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25950797A Pending JPH1193297A (ja) | 1997-09-25 | 1997-09-25 | 通気層火炎遮断体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1193297A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002220891A (ja) * | 2001-01-24 | 2002-08-09 | Michihiro Oe | 通気層火炎遮断体 |
| JP2002220884A (ja) * | 2001-01-24 | 2002-08-09 | Michihiro Oe | 通気層火炎遮断体 |
| JP2007054617A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-03-08 | Sekisui Chem Co Ltd | 防火ダンパー装置 |
-
1997
- 1997-09-25 JP JP25950797A patent/JPH1193297A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002220891A (ja) * | 2001-01-24 | 2002-08-09 | Michihiro Oe | 通気層火炎遮断体 |
| JP2002220884A (ja) * | 2001-01-24 | 2002-08-09 | Michihiro Oe | 通気層火炎遮断体 |
| JP2007054617A (ja) * | 2005-07-29 | 2007-03-08 | Sekisui Chem Co Ltd | 防火ダンパー装置 |
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