JP3644696B2 - 貫通孔の充填材支持具 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、構造体に設けられた貫通孔に挿通された長尺体部分の周囲空間で、充填材を支持自在な貫通孔の充填材支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の貫通孔の充填材支持具としては、貫通孔への充填材の充填方向前方側で、前記貫通孔内に充填される前記充填材を受止める受板部を備えると共に、前記受板部を構造体に係止自在な係止部を備えたフレームのみによって構成してあるものがあり、前記係止部によって構造体に前記フレーム及び受板部を係止させて、受板部の中心部分に形成された挿通孔に長尺体を挿通させて、長尺体と貫通孔壁との間に充填材を詰め込んで前記受板部で支持するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
構造体に貫通させる長尺体が、例えば、外周部に可燃性の被覆層を備えた冷媒配管やケーブル等で構成され、前記構造体がスラブや仕切壁等から構成されている場合、前記構造体によって仕切られた両空間相互の類焼を防止するために、前記長尺体の貫通部は、難燃性の熱膨張型パテからなる充填材によって充填され、火災が起こってもその熱によって充填材が膨張し、長尺体周囲に隙間が発生しないようにすることが実施されている。
【0004】
前述した従来の貫通孔の充填材支持具によれば、前記フレームのみによって構成してあるから、当該支持具によって貫通孔で支持される充填材は、充填方向後方側の面が外方に露出した状態になっており、前記充填材が外気にさらされることによって光や熱の影響を直接的に受けて劣化しやすいという問題がある。また、上述したような熱膨張型パテ等の膨張性充填材を用いる場合には、外方に露出した充填材の面部分が解放されているために、長尺体の長手方向に沿った充填材の熱膨張を許容する状態になり、充填材の熱膨張を長尺体周面に作用させ難くなる危険性があり、充分なパック効果が確保し難いという問題もある。
【0005】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、充填材が劣化し難く、且つ、膨張性の充填材を用いる場合には、その膨張性能を効率よく発揮させることができる貫通孔の充填材支持具を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するための本発明の貫通孔の充填材支持具の特徴構成は、構造体に設けられた貫通孔への充填材の充填方向前方側で、前記貫通孔内に充填される前記充填材を受止め自在な支持部を備えると共に、前記支持部を前記構造体に係止自在な係止部を備えたフレームを設け、前記貫通孔への前記充填材の充填方向後方側で、前記構造体と前記貫通孔に挿通させた前記長尺体との隙間を塞ぐように、前記長尺体と前記構造体とにわたって配置され、前記係止部に形成された屈曲縦壁部に内嵌めされる貫通孔蓋部材を設け、前記フレームと前記貫通孔蓋部材とを係合自在で、且つ、前記貫通孔内方から外方への力を受けて前記フレームと前記貫通孔蓋部材とが係合解除するのを阻止可能な係合部を、前記フレームと前記貫通孔蓋部材とにわたって設けてあるところにある。
【0007】
この目的を達成するための本発明の貫通孔の充填材支持具の他の特徴構成は、構造体に設けられた貫通孔に挿通された長尺体部分の周囲空間で、充填材を支持自在な貫通孔の充填材支持具であって、前記貫通孔への前記充填材の充填方向前方側で、前記貫通孔内に充填される前記充填材を受止め自在な支持部を備えると共に、前記支持部を前記構造体に係止自在な係止部を備えたフレームを設け、前記貫通孔への前記充填材の充填方向後方側で、前記フレームに取付自在な貫通孔蓋部材を設け、前記フレームと前記貫通孔蓋部材とを係合自在で、且つ、前記貫通孔内方から外方への力を受けて前記フレームと前記貫通孔蓋部材とが係合解除するのを阻止可能な係合部を、前記フレームと前記貫通孔蓋部材とにわたって設けてあり、前記フレームが、前記支持部と前記係止部とに分離自在に形成してあるところにある。
更に、他の特徴構成は、構造体に設けられた貫通孔に挿通された長尺体部分の周囲空間で、充填材を支持自在な貫通孔の充填材支持具であって、前記貫通孔への前記充填材の充填方向前方側で、前記貫通孔内に充填される前記充填材を受止め自在な支持部を備えると共に、前記支持部を前記構造体に係止自在な係止部を備えたフレームを設け、前記貫通孔への前記充填材の充填方向後方側で、前記構造体と前記貫通孔に挿通させた前記長尺体との隙間を塞ぐように、前記長尺体と前記構造体とにわたって配置され、前記係止部に形成された屈曲縦壁部に内嵌めされる貫通孔蓋部材を設け、前記フレームと前記貫通孔蓋部材とを係合自在で、且つ、前記貫通孔内方から外方への力を受けて前記フレームと前記貫通孔蓋部材とが係合解除するのを阻止可能な係合部を、前記フレームと前記貫通孔蓋部材とにわたって設けてあり、前記フレームが、前記支持部と前記係止部とに分離自在に形成してあるところにある。
尚、前記フレームが、前記貫通孔の径方向に分割形成してあったり前記貫通孔蓋部材が前記貫通孔の径方向に分割形成してあってもよい。
【0008】
更には、前記貫通孔蓋部材を前記フレームに係合させた状態での前記長尺体の挿通部分に近づくほど前記フレームから遠ざかる傾斜面部を、前記貫通孔蓋部材の内周面に形成してあってもよい。
【0009】
【作用】
本発明の貫通孔の充填材支持具の特徴構成によれば、前記フレームと貫通孔蓋部材とを設けてあるから、前記フレームと貫通孔蓋部材との間に形成される充填空間に充填した充填材が、直接的に外気にされされ難くすることが可能となり、充填材の劣化防止、及び、保護を叶えることが可能となる。更には、貫通孔蓋部材に意匠性を付加することができるようになり、長尺体貫通部の美観性向上を叶えることが可能となる。
また、前記前記フレームと前記貫通孔蓋部材とを係合自在な係合部を、前記フレームと前記貫通孔蓋部材との間に設けてあるから、前記係合部でフレームと貫通孔蓋部材とを係合させるだけの簡単な操作によって、不用意に貫通孔蓋部材が外れない状態に設置することが可能となる。その結果、前記フレームと貫通孔蓋部材との間に形成される充填空間の密閉性を高めることが可能となり、例えば、充填材として熱膨張型パテ等の膨張性充填材を用いる場合にも、充填材周囲を拘束して、充填材の熱膨張を長尺体周面に効果的に作用させることができ、防火貫通部を形成し易くなる。
しかも、前記係合部は、前記貫通孔内方から外方への力を受けて前記フレームと前記貫通孔蓋部材とが係合解除するのを阻止可能に形成してあるから、例えば、、充填空間に充填された膨張性充填材が膨張する際に、その膨張力は貫通孔内方から外方へ作用することによって、係合部が外れ難くなり、前記フレームと貫通孔蓋部材とによって充填材の大きな膨張力を受け止めることが可能となって、より強力に充填材周囲を拘束して、充填材の熱膨張を長尺体周面により効果的に作用させるこができるようになる。
【0010】
尚、前記フレームが、前記貫通孔の径方向に分割形成してあれば、前記貫通孔への設置時に、フレームを分割してコンパクト化することができるので、取り扱い易く効率よく設置作業を実施できると共に、前記貫通孔に長尺体を設置した後からでも、簡単にフレームを設置することが可能となり、フレームの設置作業の効率、及び、設置作業時期の融通性が向上する。
【0011】
また、前記フレームが、前記支持部と前記係止部とに分離自在に形成してあれば、貫通させる長尺体の形状や本数に合わせて適切な前記支持部に自由に取り替えて、長尺体の周りに隙間のできないようにすることが可能となる。
【0012】
そして、前記貫通孔蓋部材が前記貫通孔の径方向に分割形成してあれば、上述したフレームと同様に、前記貫通孔への設置時に、貫通孔蓋部材を分割してコンパクト化することができるので、取り扱い易く効率よく設置作業できると共に、前記貫通孔に長尺体を設置した後からでも、簡単に貫通孔蓋部材を設置することが可能となる。
【0013】
また、前記貫通孔蓋部材を前記フレームに係合させた状態での前記長尺体の挿通部分に近づくほど前記フレームから遠ざかる傾斜面部を、前記貫通孔蓋部材の内周面に形成してあれば、充填空間に充填された膨張性充填材が膨張する際に、前記傾斜面部に接当して傾斜下手側の貫通孔蓋部材と長尺体との接当部分へ誘導され、楔状になって挟圧されるから、仮に、長尺体と貫通孔蓋部材との接当部分に隙間があったにしても、その隙間で充填材が締め付けられて、外部へ漏れ出し難くすることが可能となる。
【0014】
【発明の効果】
従って、本発明の貫通孔の充填材支持具によれば、貫通孔に充填された充填材の劣化防止、及び、長尺体貫通部の保護性・美観性の向上、及び、充填空間の密閉性を向上させることができるようになり、しかも、膨張性の充填材を効率よく保持して、長尺体貫通部のシール性を向上させることが可能となる。
【0015】
【実施例】
以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】
図2は、スラブ1(構造体の一例)に設けられた配管挿通用の貫通孔2に、空調配管P(長尺体の一例)を挿通させて、貫通孔2の周壁部2aと、空調配管Pとの隙間に充填材Jを充填して、防火貫通部を構成してある状況を示すもので、前記充填材Jは、本発明の「貫通孔の充填材支持具」の一例である充填材支持具Sによって、前記貫通孔2内に支持されている。
【0017】
前記空調配管Pは、銅管からなる配管本体3aを発泡樹脂製断熱部材3bで被覆して形成してある冷媒管3と、ケーブル4とから構成してある。
【0018】
また、前記充填材Jは、例えば、前記スラブ1で仕切られた上下空間の一方で火災が発生した場合に、前記貫通孔2を通して上下空間の他方側へ類焼するのを防止できる防火貫通部を構成するために、熱膨張性を有するパテJ1で構成してある。前記パテJ1によれば、火災による熱によってパテJ1そのものが膨張し、仮に、空調配管Pが燃焼したり収縮しても、その周囲に広がって隙間を埋めつくし、煙や炎が貫通孔2を通過しにくいようにすることが可能である。
【0019】
前記充填材支持具Sについて説明すると、前記貫通孔2に嵌入して係止自在なフレームFと、前記フレームFに取付自在な貫通孔蓋部材(以後、単に蓋部材という)Cとを設けて構成してある。
【0020】
前記フレームFは、前記貫通孔2への前記充填材Jの充填方向前方側(即ち、下方側)で、前記貫通孔2内に充填される前記充填材Jを受止め自在な支持部5と、前記支持部5を前記スラブ1に係止自在な係止部6とを一体的に接合して構成してある。
【0021】
具体的には、図1に示すように、前記支持部5は、環状の板金部材7で構成してある。この板金部材7は、前記貫通孔2内に配置した状態で、貫通孔2の周壁部2aと、貫通孔2に挿通させた空調配管Pの束との隙間を塞ぐ寸法設定で形成してあり、径方向に二分割形成した第一板金部材7aと、第二板金部材7bとから構成してある。両板金部材7a,7bどうしは、互いの分割部分の一方に設けた係合用凸部8と、他方に設けた係合用鞘部9とによって着脱自在に形成してあり、前記係合用鞘部9に前記係合用凸部8を挿入して折り返すことによって、確実に係合させることが可能となる。
【0022】
前記係止部6は、図に示すように、複数の帯金部材10で構成してある。この帯金部材10は、その下端部を前記板金部材7に接合してあると共に、上端部分は、外側へ屈曲させてあり、前記貫通孔2の周縁部に係止できるように形成してる。また、各帯金部材10の上端部分には、前記蓋部材Cを内嵌め自在な屈曲縦壁部11を設けてあり、この屈曲縦壁部11には、前記蓋部材Cを内嵌めするに伴って、蓋部材Cに備えた係合用切起こし部13が弾性変形しながら乗り越えて係止自在な係止穴11aを各別に設けてある。更には、前記屈曲縦壁部11の外側には、前記係止穴11aに前記蓋部材Cを係合させた状態で係合部分が露出するのを防ぐカバー部12を屈曲連設してある。
【0023】
前記蓋部材Cは、図に示すように、底無しの「おわん」をふせたような形に形成してあり、前記フレームFに係合させた状態で、スラブ1と、貫通孔2に挿通させた空調配管Pの束との隙間を塞ぐことができるように寸法設定して形成してある。また、フレームFと同様に、径方向に二分割に形成してあり、夫々の分割部材には、前記第一・第二板金部材7a,7bと同様に係合用凸部8・係合用鞘部9を各別に設けてある。そして、前記蓋部材Cの縁部には、フレームFの屈曲縦壁部11に内嵌めする際に、前記各係止穴11aに各別に係合自在な係合用切起こし部13を複数設けてある。
前記係止穴11aと前記切起こし部13とによって、フレームFと蓋部材Cとの係合部Kが構成され、この係合部Kは、フレームFと蓋部材Cとによって仕切られた充填空間内のパテJ1が膨張することによって、その力を受けて前記フレームFと蓋部材Cとが外れ難くなるように形成してある。
また、蓋部材Cの内周面には、蓋部材CをフレームFに係合させた状態での空調配管Pの挿通部分に近づくほど前記フレームFから遠ざかる傾斜面部Mを形成してあり、充填空間に充填されたパテJ1が膨張する際に、前記傾斜面部Mに接当しながら傾斜下手側に誘導され易くしてある。従って、仮に、空調配管Pと蓋部材Cとの接当部分に隙間があったにしても、その隙間でパテJ1が締め付けられるから、外部へ漏れ出し難くすることが可能となる。
【0024】
本実施例の充填材支持具Sによれば、貫通孔2にフレームFを係止状態に設置し、空調配管Pを挿通させ(空調配管Pを先に挿通させておくことも可能)、隙間にパテJ1を充填し、その上から蓋部材Cを被せて係合部Kで係合させることによって、簡単にスラブ1に防火貫通部を構成することが可能となる。
【0025】
〔別実施例〕
以下に別実施例を説明する。
【0026】
〈1〉 前記フレームFは、先の実施例で説明した支持部5と係止部6とを一体的に形成してあるものに限定されるものではなく、例えば、前記支持部5と係止部6とを着脱自在な別部材から構成してあってもよい。
また、径方向に二分割に形成してあるものに限らず、例えば、三分割以上の複数分割構成や、分割せずに一体的に構成してあるものであってもよい。
【0027】
〈2〉 前記充填材Jは、先の実施例で説明したパテJ1に限定されるものではなく、例えば、図3に示すように、パテJ1をシート状に形成したシートパテJ2を併用してもよく、シートパテJ2によれば、パテJ1を充填空間の奥に詰める手間を省くことが可能となる。
【0028】
〈3〉 また、前記構造体は、先の実施例で説明したスラブに限るものではなく、例えば、図4に示すように、壁体であってもよく、この場合は、貫通孔2の両開口部にそれぞれ充填材支持具Sを設置することができる。前記スラブや壁体、又は、天井・梁・柱等を総称して構造体という。
【0029】
尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の充填材支持具を示す分解斜視図
【図2】実施例の充填材支持具の設置状況を示す断面図
【図3】別実施例の充填材を示す防火貫通部の断面図
【図4】別実施例の防火貫通部の断面図
【符号の説明】
1 構造体
2 貫通孔
5 支持部
6 係止部
C 貫通孔蓋部材
F フレーム
J 充填材
K 係合部
M 傾斜面部
P 長尺体

Claims (5)

  1. 構造体(1)に設けられた貫通孔(2)に挿通された長尺体(P)部分の周囲空間で、充填材(J)を支持自在な貫通孔の充填材支持具であって、
    前記貫通孔(2)への前記充填材(J)の充填方向前方側で、前記貫通孔(2)内に充填される前記充填材(J)を受止め自在な支持部(5)を備えると共に、前記支持部(5)を前記構造体(1)に係止自在な係止部(6)を備えたフレーム(F)を設け、
    前記貫通孔(2)への前記充填材(J)の充填方向後方側で、前記構造体(1)と前記貫通孔(2)に挿通させた前記長尺体(P)との隙間を塞ぐように、前記長尺体(P)と前記構造体(1)とにわたって配置され、前記係止部(6)に形成された屈曲縦壁部(11)に内嵌めされる貫通孔蓋部材(C)を設け、
    前記フレーム(F)と前記貫通孔蓋部材(C)とを係合自在で、且つ、前記貫通孔(2)内方から外方への力を受けて前記フレーム(F)と前記貫通孔蓋部材(C)とが係合解除するのを阻止可能な係合部(K)を、前記フレーム(F)と前記貫通孔蓋部材(C)とにわたって設けてある貫通孔の充填材支持具。
  2. 構造体(1)に設けられた貫通孔(2)に挿通された長尺体(P)部分の周囲空間で、充填材(J)を支持自在な貫通孔の充填材支持具であって、
    前記貫通孔(2)への前記充填材(J)の充填方向前方側で、前記貫通孔(2)内に充填される前記充填材(J)を受止め自在な支持部(5)を備えると共に、前記支持部(5)を前記構造体(1)に係止自在な係止部(6)を備えたフレーム(F)を設け、
    前記貫通孔(2)への前記充填材(J)の充填方向後方側で、前記フレーム(F)に取付自在な貫通孔蓋部材(C)を設け、
    前記フレーム(F)と前記貫通孔蓋部材(C)とを係合自在で、且つ、前記貫通孔(2)内方から外方への力を受けて前記フレーム(F)と前記貫通孔蓋部材(C)とが係合解除するのを阻止可能な係合部(K)を、前記フレーム(F)と前記貫通孔蓋部材(C)とにわたって設けてあり、
    前記フレーム(F)が、前記支持部(5)と前記係止部(6)とに分離自在に形成してある貫通孔の充填材支持具。
  3. 構造体(1)に設けられた貫通孔(2)に挿通された長尺体(P)部分の周囲空間で、充填材(J)を支持自在な貫通孔の充填材支持具であって、
    前記貫通孔(2)への前記充填材(J)の充填方向前方側で、前記貫通孔(2)内に充填される前記充填材(J)を受止め自在な支持部(5)を備えると共に、前記支持部(5)を前記構造体(1)に係止自在な係止部(6)を備えたフレーム(F)を設け、
    前記貫通孔(2)への前記充填材(J)の充填方向後方側で、前記構造体(1)と前記貫通孔(2)に挿通させた前記長尺体(P)との隙間を塞ぐように、前記長尺体(P)と前記構造体(1)とにわたって配置され、前記係止部(6)に形成された屈曲縦壁部(11)に内嵌めされる貫通孔蓋部材(C)を設け、
    前記フレーム(F)と前記貫通孔蓋部材(C)とを係合自在で、且つ、前記貫通孔(2)内方から外方への力を受けて前記フレーム(F)と前記貫通孔蓋部材(C)とが係合解除するのを阻止可能な係合部(K)を、前記フレーム(F)と前記貫通孔蓋部材(C)とにわたって設けてあり、
    前記フレーム(F)が、前記支持部(5)と前記係止部(6)とに分離自在に形成してある貫通孔の充填材支持具。
  4. 前記フレーム(F)及び前記貫通孔蓋部材(C)の少なくとも何れか一方が、前記貫通孔(2)の径方向に分割形成してある請求項1〜3の何れかに記載の貫通孔の充填材支持具。
  5. 前記貫通孔蓋部材(C)を前記フレーム(F)に係合させた状態での前記長尺体(P)の挿通部分に近づくほど前記フレーム(F)から遠ざかる傾斜面部(M)を、前記貫通孔蓋部材(C)の内周面に形成してある請求項1〜4の何れかに記載の貫通孔の充填材支持具。
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