JPH07286016A - 複合ゴム系グラフト共重合体およびそれを用いた塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

複合ゴム系グラフト共重合体およびそれを用いた塩化ビニル系樹脂組成物

Info

Publication number
JPH07286016A
JPH07286016A JP10171994A JP10171994A JPH07286016A JP H07286016 A JPH07286016 A JP H07286016A JP 10171994 A JP10171994 A JP 10171994A JP 10171994 A JP10171994 A JP 10171994A JP H07286016 A JPH07286016 A JP H07286016A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
graft copolymer
composite rubber
polyorganosiloxane
parts
vinyl chloride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10171994A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3405810B2 (ja
Inventor
Akira Yanagase
昭 柳ケ瀬
Koichi Ito
伊藤  公一
Hideaki Kuwano
英昭 桑野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP10171994A priority Critical patent/JP3405810B2/ja
Publication of JPH07286016A publication Critical patent/JPH07286016A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3405810B2 publication Critical patent/JP3405810B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工性(ゲル化時間)の改良された塩化ビニ
ル系樹脂用複合ゴム系グラフト共重合体を提供する。 【構成】 ポリオルガノシロキサン成分と(メタ)アク
リル酸エステルゴム成分とからなる複合ゴムを、下記数
式(I)を満足するように製造し、次いでこの複合ゴム
に得られたグラフト共重合体中のポリオルガノシロキサ
ン含有量が0.1〜12重量%となる量のビニル系単量
体をグラフト重合して得られる複合ゴム系グラフト共重
合体。 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形加工性、粉体特
性、耐衝撃性に優れた複合ゴム系グラフト共重合体およ
びそれを用いた塩化ビニル系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】塩化
ビニル系樹脂は、汎用樹脂として広く使用されているが
機械特性が十分でない。塩化ビニル系樹脂の機械特性、
特に耐衝撃性を向上させるために、種々の改質剤を添加
することが提案されているが、その改質剤を塩化ビニル
系樹脂にブレンドし、加熱混練する際の加工性、すなわ
ち、ゲル化時間(粉体同志が剪断発熱により融着し始め
る時間)が産業上において極めて重要である。
【0003】耐候性、耐衝撃性改質剤として、ポリオル
ガノシロキサン成分およびアルキル(メタ)アクリレー
トゴム成分からなる複合ゴム系グラフト共重合体が種々
提案されている(例えば、特開昭62−280210号
公報、同63−69859号公報、特開平1−2799
54号公報等)。
【0004】しかし、上記公報にて開示されている複合
ゴム系グラフト共重合体は、塩化ビニル系樹脂の耐衝撃
性改質剤としては有用であるが、安定剤として錫系化合
物を含む塩化ビニル系樹脂に適用するとゲル化時間が長
く実用的でないという欠点を有する。例えば、特開昭6
2−280210号公報の実施例3,2に記載されてい
るポリオルガノシロキサン含量が約42%である複合ゴ
ムに40重量%のメチルメタクリレートがグラフトされ
てなる複合ゴム系グラフト共重合体はゲル化時間が72
0秒を超え実用的でない。また、特開昭63−6985
9号公報の実施例6に記載されているポリオルガノシロ
キサン含量が43重量%の複合ゴムにスチレンが13重
量%グラフトされてなる複合ゴム系グラフト共重合体は
ゲル化時間が520秒以上と長い。さらに、特開平1−
279954号公報の実施例8に記載されているポリオ
ルガノシロキサン含量が5重量%である複合ゴムにメチ
ルメタクリレートが30重量%グラフトされてなる複合
ゴム系グラフト共重合体はゲル化時間が1000秒以上
と長く実用的でない。
【0005】このように、ポリオルガノシロキサン複合
ゴム系グラフト共重合体を塩化ビニル系樹脂に配合した
場合のゲル化時間が長くなる理由について明らかでない
が、複合ゴムを形成するポリオルガノシロキサン自体が
滑性を有するためであると思料される。
【0006】このようなことから、ポリオルガノシロキ
サン複合ゴム系グラフト共重合体を塩化ビニル系樹脂に
配合した場合の加工性の改良(ゲル化時間の短縮)につ
いて、強い要望があるにもかかわらず、いまだにその解
決策が見い出されていないのが現状である。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは鋭
意検討した結果、特定のグラフト構造を有する複合ゴム
系グラフト共重合体が粉体性状を低下させることなく、
ゲル化時間を短縮できることを見い出し、本発明に至っ
た。すなわち、本発明は、ポリオルガノシロキサン成分
と(メタ)アクリル酸エステルゴム成分とからなる複合
ゴムにビニル系単量体がグラフトされてなる複合ゴム系
グラフト共重合体であって、該グラフト共重合体がポリ
オルガノシロキサン成分と(メタ)アクリル酸エステル
成分とからなる複合ゴムを、下記数式(I)を満足する
ように製造し、次いでこの複合ゴムに、得られるグラフ
ト共重合体中のポリオルガノシロキサン含有量が0.1
〜12重量%となる量のビニル系単量体をグラフト重合
することをことにより得られるものであることを特徴と
する複合ゴム系グラフト共重合体にある。
【0008】
【数2】
【0009】また、本発明は、上記の複合ゴム系グラフ
ト共重合体と塩化ビニル系樹脂とからなる塩化ビニル系
樹脂組成物にある。
【0010】本発明の特徴は、複合ゴム系グラフト共重
合体において、複合ゴムを構成するポリオルガノシロキ
サンの数平均粒子径、ポリオルガノシロキサンの仕込み
組成および(メタ)アクリル酸エステルゴム用モノマー
の仕込み組成との関係を、上記数式(I)の範囲とする
ことにより、塩化ビニル系樹脂組成物の耐衝撃性を向上
させ、かつ、加工性(ゲル化時間の短縮)を大幅に改良
できる複合ゴム系グラフト共重合体を開発したことにあ
る。
【0011】本発明に用いられるポリオルガノシロキサ
ン原料としては、例えば、ジオルガノシロキサン、シロ
キサン系グラフト交叉剤からなる混合物が用いられる。
これら混合物にシロキサン系架橋剤が含まれていてもよ
い。
【0012】ポリオルガノシロキサンは、種々の方法に
より得ることができるが、原料を乳化し重合させる方法
が好ましい。例えば、原料に乳化剤と水とドデシルベン
ゼンスルホン酸あるいは硫酸を添加し、ホモミキサーや
ホモジナイザー等の乳化装置を用いて乳化させた後、所
定時間放置後、アルカリ物質で中和する方法、あるいは
原料に乳化剤と水を添加しホモミキサーやホモジナイザ
ー等の乳化装置を用いて乳化させた後、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸水溶液中に、一定速度で滴下させ、所定時
間放置後、アルカリ物質で中和する方法が挙げられる。
【0013】オルガノシロキサン系混合物を構成するオ
ルガノシロキサンとしては、3員環以上の各種オルガノ
シロキサン系環状体が挙げられ、3〜6員環のものが好
ましい。具体的にはヘキサメチルシクロトリシロキサ
ン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチル
シクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシ
ロキサン、トリメチルトリフェニルシクロトリシロキサ
ン、テトラメチルテトラフェニルシクロテトラシロキサ
ン、オクタフェニルシクロテトラシロキサン等が挙げら
れるが、これらは単独でまたは二種以上混合して用いら
れる。これらの使用量は、オルガノシロキサン系混合物
中の50重量%以上、好ましくは70重量%以上であ
る。
【0014】シロキサン系架橋剤としては、3官能性ま
たは4官能性のシラン系架橋剤、例えばトリメトキシメ
チルシラン、トリエトキシフェニルシラン、テトラメト
キシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロ
ポキシシラン、テトラブトキシシラン等が用いられる。
特に4官能性の架橋剤が好ましく、この中でもテトラエ
トキシシランが最も好ましい。架橋剤の使用量はオルガ
ノシロキサン系混合物中、0〜30重量%、好ましくは
0.5〜10重量%である。
【0015】シロキサン系グラフト交叉剤としては、次
式で表わされる単位を形成しうる化合物等が用いられ
る。
【0016】
【化1】
【0017】但し、上記式において、R1 はメチル基、
エチル基、プロピル基またはフェニル基、R2 は水素原
子またはメチル基、nは0,1または2、pは1〜6の
数を示す。
【0018】上記式(I−1)の単位を形成しうる(メ
タ)アクリロイルオキシシロキサンは、グラフト効率が
高いため有効なグラフト鎖を形成することが可能であ
り、耐衝撃性発現の点で有利である。
【0019】なお、上記式(I−1)の単位を形成しう
るものとしてメタクリロイルオキシシロキサンが特に好
ましい。メタクリロイルオキシシロキサンの具体例とし
ては、β−メタクリロイルオキシエチルジメトキシメチ
ルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメトキシ
ジメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルジ
メトキシメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプ
ロピルエトキシジエチルシラン、γ−メタクリロイルオ
キシプロピルジエトキシメチルシラン、δ−メタクリロ
イルオキシブチルジエトキシメチルシラン等が挙げられ
る。
【0020】上記式(I−2)の単位を形成し得るもの
としてビニルシロキサンが挙げられ、具体例としては、
テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサンが挙
げられる。式(I−3)の単位を形成し得るものとして
p−ビニルフェニルジメトキシメチルシランが挙げられ
る。また、式(I−4)の単位を形成し得るものとし
て、γ−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラン、
γ−メルカプトプロピルメトキシジメチルシラン、γ−
メルカプトプロピルジエトキシメチルシラン等が挙げら
れる。
【0021】オルガノシロキサン系混合物中に占めるグ
ラフト交叉剤の使用量は10重量%以下であり、好まし
くは、0.5〜5重量%である。
【0022】乳化剤としては、アニオン系乳化剤が好ま
しく、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ルスルホン酸ナトリウム、スルホコハク酸ナトリウム、
ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸エステ
ルナトリウム等の中から選ばれた乳化剤が使用される。
特にアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリル
スルホン酸ナトリウム等のスルホン酸系の乳化剤が好ま
しい。
【0023】これらの乳化剤は、オルガノシロキサン系
混合物100重量部に対して、0.05〜5重量部程度
の範囲で使用される。使用量が少ないと分散状態が不安
定となり微小な粒子径の乳化状態を保てなくなる。ま
た、使用量が多いとポリオルガノシロキサンの乳化剤に
起因する着色が甚だしくなり不都合である。本発明にお
けるポリオルガノシロキサンの数平均粒子径(準弾性光
散乱法にて測定)は、特に限定されないが、10〜60
0nmの範囲である。この範囲をはずれると耐衝撃性は
低下の傾向にある。
【0024】このようにして製造されたポリオルガノシ
ロキサンラテックスに、アルキル(メタ)アクリレート
と多官能性アルキル(メタ)アクリレートとからなる
(メタ)アクリル酸エステルゴム成分を含浸させ、次い
で重合させることによって複合ゴムを得ることができ
る。
【0025】ポリオルガノシロキサンラテックスに、
(メタ)アクリル酸エステルを浸漬し、重合させるに際
しては、ポリオルガノシロキサンの数平均粒子径とオル
ガノシロキサン仕込み組成を考慮して、上記数式(I)
を満足する量、すなわち、上記数式(I)で求められる
値Xが0.2〜3.5の範囲となるように(メタ)アク
リル酸エステルを使用することが重要である。好ましく
は0.2〜3.0である。
【0026】上記数式(I)において、値Xが0.2未
満では塩化ビニル系樹脂中での分散が悪くなって耐衝撃
性が低下するようになり、また、一方、値Xが3.5を
超えるとゲル化時間が長くなって実用的でなくなる。
【0027】本発明において用いられるアルキル(メ
タ)アクリレートとしては、例えばメチルアクリレー
ト、エチルアクリレート、n−プロピルアクリレート、
n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレ
ート等のアルキルアクリレートおよびヘキシルメタアク
リレート、2−エチルヘキシルメタアクリレート、n−
ラウリルメタクリレート等のアルキルメタクリレートが
挙げられ、特にn−ブチルアクリレートの使用が好まし
い。
【0028】多官能性アルキル(メタ)アクリレートと
しては、例えば、アリルメタクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート、プロピレングリコールジメタ
クリレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレ
ート、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート、
トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート
等が挙げられる。
【0029】多官能性アルキル(メタ)アクリレートの
使用量は、(メタ)アクリル酸エステル成分中、0.1
〜20重量%、好ましくは0.5〜10重量%である。
【0030】アルキル(メタ)アクリレートや多官能性
アルキル(メタ)アクリレートは単独でまたは二種以上
併用して用いられる。
【0031】中和されたポリオルガノシロキサン成分の
ラテックス中へ上記(メタ)アクリル酸エステル成分を
添加し、通常のラジカル重合開始剤を作用させて重合さ
せる。重合開始剤としては、過酸化物、アゾ系開始剤、
または酸化剤・還元剤を組み合わせたレドックス系開始
剤が用いられる。この中では、レドックス系開始剤が好
ましく、特に、硫酸第一鉄・エチレンジアミン四酢酸ニ
ナトリウム塩・ロンガリット・ヒドロパーオキサイドを
組み合わせたスルホキシレート系開始剤が好ましい。
【0032】重合の進行とともにポリオルガノシロキサ
ン成分とポリ(メタ)アクリル酸エステル系ゴム成分と
が実質上分離出きない状態の複合ゴムのラテックスが得
られる。
【0033】なお、本発明の実施に際しては、ジアルキ
ルオルガノシランとしてオクタメチルテトラシクロシロ
キサンを、シロキサン系グラフト交叉剤としてγ−メタ
クリロイルオキシプロピルジメトキシメチルシランを用
いることによって得られるポリオルガノシロキサン系ゴ
ムに対して、主骨格がn−ブチルアクリレートの繰り返
し単位を有するポリ(メタ)アクリル酸エステルゴム成
分を複合化させた複合ゴムを用いることが好ましい。
【0034】このようにして乳化重合により製造された
複合ゴムは、ビニル系単量体とグラフト共重合可能であ
り、また、ポリオルガノシロキサン成分とポリ(メタ)
アクリル酸エステルゴム成分とは強固に絡みあっている
ため、アセトン、トルエン等の通常の有機溶剤では抽出
分離することが出来ない。
【0035】グラフト重合させるビニル系単量体として
は、メタクリル酸メチル、メタクリル酸2−エチルヘキ
シル等のメタクリル酸エステル、スチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエン等の芳香族アルケニル化合
物、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン
化ビニル化合物、グリシジルメタクリレート等のエポキ
シ基含有ビニル系化合物、メタクリル酸等のカルボン酸
基を有するビニル化合物、酢酸ビニル等の各種ビニル系
単量体が挙げられ、これらは単独でまたは二種以上の組
み合わせで用いられる。これらの単量体の中でもメタク
リル酸メチル、スチレンまたはアクリロニトリルから選
ばれたものが好ましく用いられる。
【0036】また、グラフト重合方法は限定しないが、
乳化重合が好ましく用いられ、それぞれの成分を混合し
一段、または多段で共重合させたり、あるいは各成分を
別々に多段で重合させる。好ましくは、生産性の面から
一段で重合させることが望ましい。
【0037】複合ゴム系グラフト共重合体を得る際の複
合ゴムとグラフトに用いられるビニル系単量体の量は、
得られる複合ゴム系グラフト共重合体中にポリオルガノ
シロキサンを0.1〜12重量%、好ましくは0.5〜
10重量%含有する量である。ポリオルガノシロキサン
の含有量が0.1重量%未満であるとゴム成分が少なく
なり耐衝撃性が低くなり、12重量%を超えるとゲル化
時間が長くなり加工性が低下する傾向にある。
【0038】グラフト重合が終了した後、ラテックスを
塩化カルシウムまたは硫酸アルミニウム等の金属塩を溶
解した熱水中に投入し、塩析、凝固することにより複合
ゴム系グラフト共重合体を分離し、回収することができ
る。
【0039】本発明に用いられる塩化ビニル系樹脂と
は、塩化ビニルの単独重合体、または80重量%以上の
塩化ビニルと20重量%以下のこれと共重合可能な他の
単量体との共重合体である。共重合可能な他の単量体と
しては酢酸ビニル、エチレン、アクリル酸エステル、臭
化ビニル等が挙げられる。さらには、塩素化ポリ塩化ビ
ニル、塩素化ポリエチレンも含まれる。
【0040】本発明の複合ゴム系グラフト共重合体は、
3〜40重量%の範囲で塩化ビニル系樹脂と配合されて
いることが望ましい。3重量%未満では、塩化ビニル系
樹脂の耐衝撃性の改良効果は小さく、また、40重量%
を超えると耐衝撃性は良好であるが経済的でない。
【0041】複合ゴム系グラフト共重合体と塩化ビニル
系樹脂との混合は通常公知の混練機械によって行われ
る。例えば、ミキシングロール、カレンダーロール、バ
ンバリーミキサー、押出機、ブロー成形機、インフレー
ション成形機等が挙げられる。
【0042】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物には必要
に応じ、安定剤、滑剤、難燃剤、充填剤、補強材、染
料、顔料等を配合し得る。
【0043】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。以下の記載において「部」とあるのは、すべて「重
量部」を意味する。なお、各実施例、比較例での諸物性
の測定方法は次の方法による。
【0044】(1)アイゾット衝撃強度 ASTM D256の方法による。(1/4″、ノッチ
付き)。
【0045】(2)ゲル化時間の測定 ハーケ社製、レオコードシステム40型を用い、金型温
度140℃、回転速度30rpm、サンプル充填量56
gの条件下で、トルクが立ち上がる時間を測定した。実
用面から、ゲル化時間が360秒より小さい値を加工性
良好とした。
【0046】(3)数平均粒子径の測定 ポリオルガノシロキサンの数平均粒子径は、大塚電子
(株)DLS−700型を用いて準弾性光散乱法により
測定した。
【0047】参考例1 γ−メタクリロイルオキシプロピルジメトキシシラン
(KBM)0.5部およびオクタメチルシクロテトラシ
ロキサン(DMC)99.5部を混合して、シロキサン
混合物100部を得た。これにドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム(DBSNa)0.67部を溶解した蒸
留水300部を添加して、ホモミキサーにより10,0
00rpmで二分間攪拌した後、ホモジナイザーにより
300kg/cm2 の圧力で2回通し安定な予備混合オ
ルガノシロキサンエマルジョンを得た。
【0048】一方、冷却コンデンサーを備えたセパラブ
ルフラスコにドデシルベンゼンスルホン酸(DBSH)
14部と蒸留水86部とを注入し、14重量%のドデシ
ルベンゼンスルホン酸水溶液を調製した。
【0049】この水溶液を85℃に加熱した状態で、予
備混合オルガノシロキサンエマルジョンを2時間にわた
って滴下し、滴下終了後3時間温度を維持し冷却した。
次いでこの反応物を室温で12時間保持した後、苛性ソ
ーダ水溶液で中和した。
【0050】このようにして得られたラテックス(以
下、SLX−1という。)を170℃で30分間乾燥し
て固形分を求めたところ、18.2重量%であった。ま
た、準弾性光散乱法による数平均粒子径は、30nmで
あった。
【0051】参考例2 シロキサン混合物の組成を表1に示したように変更した
以外は、参考例1と同様にしてラテックスSLX−2を
製造した。その仕込み組成および重合結果を表1に示
す。ただし、テトラエトキシシラン(TEOS)は、架
橋剤として用いた。
【0052】参考例3 参考例1に示すシロキサン混合物100部にドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム1部およびドデシルベンゼ
ンスルホン酸1部を溶解した蒸留水200部を加え、ホ
モミキサーにより予備分散およびホモジナイザーによる
乳化分散を行った。この予備混合オルガノシロキサンエ
マルジョンを80℃で5時間加熱後、冷却し、水酸化ナ
トリウムでpHを7に中和して重合を完結し、ポリオル
ガノシロキサンラテックスSLX−3を得た。その重合
結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】実施例1 参考例1にて得られたポリオルガノシロキサンラテック
ス(SLX−1)11部をセパラブルフラスコに採取
し、蒸留水282部を添加混合した後、n−ブチルアク
リレート86部、アリルメタクリレート2部、クメンヒ
ドロパーオキサイド0.4部の混合物を添加した。
【0055】このセパラブルフラスコに窒素気流を通じ
ることによりフラスコ内雰囲気の窒素置換を行い、フラ
スコを水槽に入れ60℃まで昇温した。液温が60℃と
なった時点で硫酸第一鉄0.001部、エチレンジアミ
ン四酢酸二ナトリウム塩0.003部、ロンガリット
0.25部を蒸留水10部に溶解させた水溶液を添加し
てラジカル重合を開始せしめた。1時間この状態を維持
し、アクリレート成分の重合を完結させ、ポリオルガノ
シロキサンとn−ブチルアクリレートとの複合ゴムのラ
テックスを得た。
【0056】そして、メタクリル酸メチル10部、クメ
ンヒドロパーオキサイド0.05部の混合液を2時間に
わたって滴下し、滴下終了後60℃で2時間保持し重合
を完結させ、ポリジメチルシロキサンとポリn−ブチル
アクリレートとからなる複合ゴムにメタクリル酸メチル
をグラフト重合させた複合ゴム系グラフト共重合体ラテ
ックスを得た。
【0057】次いで、硫酸アルミニウムを7.5重量%
の割合で溶解した水溶液400部を60℃に加熱攪拌し
た。この中へ得られた複合ゴム系グラフト共重合体ラテ
ックスを滴下し凝固した。そして、分離、水洗、乾燥し
て複合ゴム系グラフト共重合体(GC−1)を得た。
【0058】次いで、重合度700の塩化ビニル重合体
とジブチルスズマレート3.5部、ステアリルアルコー
ル0.8部、高分子滑剤0.4部とからなる錫系塩化ビ
ニル樹脂90部と上記複合ゴム系グラフト共重合体(G
C−1)10部とを配合後、通常の方法でアイゾット試
験片状に異形押出しして、アイゾット衝撃強度を測定し
た。また、同一の配合で、ゲル化時間を測定した。得ら
れた結果を表2に示す。
【0059】実施例2〜9、比較例1〜3 参考例1〜3にて得られたポリオルガノシロキサンラテ
ックスSLX−1〜SLX−3について、実施例1と同
様の方法で、表2に示す組成の複合ゴム化反応およびグ
ラフト重合を実施し、複合ゴム系グラフト共重合体GC
−2〜GC−12を得た。また、塩化ビニル系樹脂との
配合物についてのゲル化時間およびアイゾット衝撃強度
を測定した。得られた結果を表2に示した。
【0060】
【表2】
【0061】比較例4 参考例3にて得られたポリオルガノシロキサンラテック
ス(SLX−3)145部をセパラブルフラスコに採取
し、蒸留水187部を添加混合した後、n−ブチルアク
リレート17部、トリアリルシアヌレート1部、クメン
ヒドロパーオキサイド0.1部の混合物を添加した。
【0062】このセパラブルフラスコに窒素気流を通じ
ることによりフラスコ内雰囲気の窒素置換を行い、フラ
スコを水槽に入れ60℃まで昇温した。液温が60℃と
なった時点で硫酸第一鉄0.001部、エチレンジアミ
ン四酢酸二ナトリウム塩0.003部、ロンガリット
0.25部を蒸留水10部に溶解させた水溶液を添加し
てラジカル重合を開始せしめた。1時間この状態を維持
し、アクリレート成分の重合を完結させポリオルガノシ
ロキサンとn−ブチルアクリレートとの複合ゴムのラテ
ックスを得た。
【0063】そして、メタクリル酸メチル40部、クメ
ンヒドロパーオキサイド0.2部の混合液を5時間にわ
たって滴下し、滴下終了後60℃で2時間保持し重合を
完結させ、ポリジメチルシロキサンとポリn−ブチルア
クリレートからなる複合ゴムにメタクリル酸メチルをグ
ラフト重合させた複合ゴム系グラフト共重合体ラテック
スを得た。
【0064】次いで、硫酸アルミニウムを7.5重量%
の割合で溶解した水溶液400部を60℃に加熱撹拌し
た。この中へ得られた複合ゴム系グラフト共重合体ラテ
ックスを滴下し凝固した。そして、分離、水洗、乾燥し
て複合ゴム系グラフト共重合体(GC−13)を得た。
【0065】次いで、重合度700の塩化ビニル重合体
とジブチルスズマレート3.5部、ステアリルアルコー
ル0.8部、高分子滑剤0.4部とからなる錫系塩化ビ
ニル樹脂90部と上記複合ゴム系グラフト共重合体(G
C−13)10部とを配合後、通常の方法でアイゾット
試験片状に異形押出しして、アイゾット衝撃強度を測定
した。また、同一の配合で、ゲル化時間を測定した。そ
の結果を表3に示す。
【0066】比較例5 参考例3にて得られたポリオルガノシロキサンラテック
ス(SLX−3)148部をセパラブルフラスコに採取
し、蒸留水185部を添加混合した後、n−ブチルアク
リレート43部、アリルメタクリレート1部、クメンヒ
ドロパーオキサイド0.25部の混合物を添加した。
【0067】このセパラブルフラスコに窒素気流を通じ
ることによりフラスコ内雰囲気の窒素置換を行い、フラ
スコを水槽に入れ60℃まで昇温した。液温が60℃と
なった時点で硫酸第一鉄0.001部、エチレンジアミ
ン四酢酸二ナトリウム塩0.003部、ロンガリット
0.25部を蒸留水10部に溶解させた水溶液を添加し
てラジカル重合を開始せしめた。1時間この状態を維持
し、アクリレート成分の重合を完結させポリオルガノシ
ロキサンとn−ブチルアクリレートとの複合ゴムのラテ
ックスを得た。
【0068】そして、スチレン13部、クメンヒドロパ
ーオキサイド0.07部の混合液を2時間にわたって滴
下し、滴下終了後60℃で2時間保持し重合を完結さ
せ、ポリジメチルシロキサンとポリn−ブチルアクリレ
ートとからなる複合ゴムにスチレンをグラフト重合させ
た複合ゴム系グラフト共重合体ラテックスを得た。
【0069】次いで、硫酸アルミニウムを7.5重量%
の割合で溶解した水溶液400部を60℃に加熱撹拌し
た。この中へ得られた複合ゴム系グラフト共重合体ラテ
ックスを滴下し凝固した。そして、分離、水洗、乾燥し
て複合ゴム系グラフト共重合体(GC−14)を得た。
【0070】次いで、重合度700の塩化ビニル重合体
とジブチルスズマレート3.5部、ステアリルアルコー
ル0.8部、高分子滑剤0.4部とからなる錫系塩化ビ
ニル樹脂90部と上記複合ゴム系グラフト共重合体(G
C−14)10部とを配合後、通常の方法でアイゾット
試験片状に異形押出しして、アイゾット衝撃強度を測定
した。また、同一の配合で、ゲル化時間を測定した。そ
の結果を表3に示す。
【0071】比較例6 参考例3にて得られたポリオルガノシロキサンラテック
ス(SLX−3)17部をセパラブルフラスコに採取
し、蒸留水278部を添加混合した後、n−ブチルアク
リレート63部、アリルメタクリレート2部、クメンヒ
ドロパーオキサイド0.26部の混合物を添加した。
【0072】このセパラブルフラスコに窒素気流を通じ
ることによりフラスコ内雰囲気の窒素置換を行い、フラ
スコを水槽に入れ60℃まで昇温した。液温が60℃と
なった時点で硫酸第一鉄0.001部、エチレンジアミ
ン四酢酸二ナトリウム塩0.003部、ロンガリット
0.25部を蒸留水10部に溶解させた水溶液を添加し
てラジカル重合を開始せしめた。1時間この状態を維持
し、アクリレート成分の重合を完結させポリオルガノシ
ロキサンとn−ブチルアクリレートとの複合ゴムのラテ
ックスを得た。
【0073】そして、メタクリル酸メチル30部、クメ
ンヒドロパーオキサイド0.15部の混合液を3時間に
わたって滴下し、滴下終了後60℃で2時間保持し重合
を完結させ、ポリジメチルシロキサンとポリn−ブチル
アクリレートとからなる複合ゴムにメタクリル酸メチル
をグラフト重合させた複合ゴム系グラフト共重合体ラテ
ックスを得た。
【0074】次いで、硫酸アルミニウムを7.5重量%
の割合で溶解した水溶液400部を60℃に加熱撹拌し
た。この中へ得られた複合ゴム系グラフト共重合体ラテ
ックスを滴下し凝固した。そして、分離、水洗、乾燥し
て複合ゴム系グラフト共重合体(GC−15)を得た。
【0075】次いで、重合度700の塩化ビニル重合体
とジブチルスズマレート3.5部、ステアリルアルコー
ル0.8部、高分子滑剤0.4部とからなる錫系塩化ビ
ニル樹脂90部と得られた複合ゴム系グラフト共重合体
(GC−15)10部とを配合後、通常の方法でアイゾ
ット試験片状に異形押出しして、アイゾット衝撃強度を
測定した。また、同一の配合で、ゲル化時間を測定し
た。その結果を表3に示す。
【0076】
【表3】
【0077】
【発明の効果】本発明の複合ゴム系グラフト共重合体を
塩化ビニル樹脂に添加することにより、ゲル化時間が短
縮され、その結果成形加工性および生産性が大幅に向上
するという顕著な作用効果を奏することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオルガノシロキサン成分と(メタ)
    アクリル酸エステルゴム成分とからなる複合ゴムにビニ
    ル系単量体がグラフトされてなる複合ゴム系グラフト共
    重合体であって、該グラフト共重合体がポリオルガノシ
    ロキサン成分と(メタ)アクリル酸エステル成分とから
    なる複合ゴムを、下記数式(I)を満足するように製造
    し、次いでこの複合ゴムに得られるグラフト共重合体中
    のポリオルガノシロキサン含有量が0.1〜12重量%
    となる量のビニル系単量体をグラフト重合することによ
    り得られるものであることを特徴とする複合ゴム系グラ
    フト共重合体。 【数1】
  2. 【請求項2】 塩化ビニル系樹脂と請求項1記載の複合
    ゴム系グラフト共重合体とからなる塩化ビニル系樹脂組
    成物。
JP10171994A 1994-04-18 1994-04-18 複合ゴム系グラフト共重合体およびそれを用いた塩化ビニル系樹脂組成物 Expired - Lifetime JP3405810B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10171994A JP3405810B2 (ja) 1994-04-18 1994-04-18 複合ゴム系グラフト共重合体およびそれを用いた塩化ビニル系樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10171994A JP3405810B2 (ja) 1994-04-18 1994-04-18 複合ゴム系グラフト共重合体およびそれを用いた塩化ビニル系樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07286016A true JPH07286016A (ja) 1995-10-31
JP3405810B2 JP3405810B2 (ja) 2003-05-12

Family

ID=14308118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10171994A Expired - Lifetime JP3405810B2 (ja) 1994-04-18 1994-04-18 複合ゴム系グラフト共重合体およびそれを用いた塩化ビニル系樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3405810B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3405810B2 (ja) 2003-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2608439B2 (ja) 耐衝撃性樹脂組成物
JP4702998B2 (ja) ゴム変性樹脂およびそれを含有する熱可塑性樹脂組成物
JP2558126B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3218192B2 (ja) 難燃性樹脂組成物
JP3124418B2 (ja) ポリエステル系樹脂組成物
JP3137786B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH04239010A (ja) グラフト共重合体
JP3405810B2 (ja) 複合ゴム系グラフト共重合体およびそれを用いた塩化ビニル系樹脂組成物
JP3200218B2 (ja) グラフト共重合体及びその製法
JP3405811B2 (ja) 複合ゴム系グラフト共重合体およびそれを用いた塩化ビニル系樹脂組成物
JPH04306252A (ja) 粉体特性が優れたポリオルガノシロキサン系グラフト共重合体組成物の製造方法
JPH10316724A (ja) シリコーン変性アクリルゴム粒子、シリコーン変性アクリルゴム系グラフト共重合体粒子および熱可塑性樹脂組成物
JP2608469B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂用衝撃改質剤及びそれを用いた塩化ビニル系樹脂組成物
JP3519504B2 (ja) 複合ゴム系グラフト共重合体、その粉体の製造方法およびその熱可塑性樹脂組成物
JPH04100812A (ja) 複合ゴム系グラフト共重合体粒子
JP3142686B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JP2926378B2 (ja) グラフト共重合体および樹脂組成物
JPH10310616A (ja) シリコーン変性アクリルゴム粒子、シリコーン変性アクリルゴム系グラフト共重合体粒子および熱可塑性樹脂組成物
JPH0733836A (ja) グラフト共重合体の製法および熱可塑性樹脂組成物
JP3163180B2 (ja) 耐衝撃性樹脂組成物
JP3218195B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0616901A (ja) ポリアセタ−ル系樹脂組成物
JPH04272952A (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
JP3946089B2 (ja) グラフト共重合体とその製造方法、および樹脂組成物
JP3114779B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080307

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090307

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100307

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110307

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120307

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130307

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140307

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term