JPH07285805A - 衣類害虫用防虫剤 - Google Patents

衣類害虫用防虫剤

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JPH07285805A
JPH07285805A JP6099169A JP9916994A JPH07285805A JP H07285805 A JPH07285805 A JP H07285805A JP 6099169 A JP6099169 A JP 6099169A JP 9916994 A JP9916994 A JP 9916994A JP H07285805 A JPH07285805 A JP H07285805A
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孝允 村本
Yukari Fuse
由香理 布施
Keiko Kawai
恵子 河合
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常温揮散性防虫薬剤を一定期間安定して徐放
的に揮散出来ると共に、薬効残存状態及び薬剤揮散完了
後に終点が明確に判別できる衣類害虫用防虫剤を提供す
る。 【構成】 常温揮散性防虫薬剤と昇華性物質とを組み合
わせた錠剤1を、一部が透明な樹脂製フィルム2からな
り、他の部分が不織布又は紙等の通気性材料3でかつそ
の内面の一部分にガス透過抑制層4を形成した通気性材
料からなる包納容器に収納する。揮散に際しては、揮散
前から既に通気性材料に移行していた常温揮散性防虫薬
剤、及び昇華性物質の揮散と共に錠剤表面に滲出して少
しずつ残存し、その残存油状防虫薬剤が通気性材料に遂
次含浸・拡散された常温揮散性防虫薬剤と、昇華性物質
とを、ガス透過抑制層により昇華気化ガスの透過を抑制
しながら通気性材料を介して揮散させる。薬剤残存状態
及び終点は、透明な樹脂製フィルムを通して錠剤の昇華
消失状態を目視することにより認知できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衣類害虫用防虫剤に関
し、さらに詳しくは、蒸気圧が高く昇華速度の速い昇華
性物質と、蒸気圧が昇華性物質に比べて低く、揮散速度
が比較的遅い常温揮散性防虫薬剤を、昇華性物質の昇華
と常温揮散性防虫薬剤の揮散の終点がほぼ同じようにな
るようにして一定期間安定して徐放的に揮散させると共
に、薬効残存状態及び終点が明確に判別できるようにし
た衣類害虫用防虫剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、衣類害虫用防虫剤(殺虫剤、忌避
剤、香料を含む)としては、固形状のパラジクロルベン
ゼン、ナフタリン、樟脳等の昇華性防虫薬剤と、液状の
有機リン系化合物(例えばジクロルボス等)、合成ピレ
スロイド系〔例えば(R,S)−1−エチニル−2−メ
チルペント−2−エニル(1R)−シス、トランスクリ
サンテマート(以下、エムペントリンという)、1−エ
チニル−2−メチル−2−ペンテニル−2,2−ジメチ
ル−3−(2′,2′−ジクロルビニル)−シクロプロ
パン−1−カルボキシレート、1−エチニル−2−メチ
ル−2−ペンテニル−2,2,3,3−テトラメチルシ
クロプロパンカルボキシレート、3−アリル−2−メチ
ルシクロペント−2−エン−4−オン−1−イル−2,
2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレ
ート(以下、テラレスリンという)等〕などの揮発性防
虫剤が知られている。
【0003】前者の固形状防虫剤は、プラスチック容器
に収納したり、あるいは和紙又は不織布等で包装して使
用されている。この和紙又は不織布等による包装は、固
形状防虫剤自身が昇華によって短期間内に消失するのを
抑制し、防虫効果の持続性を高めるため、あるいは防虫
剤の接触による衣類等の汚染を防止するために行われる
ものである。一方、後者の液状防虫剤は、紙、プラスチ
ック、多孔質物質等を含浸体として用い、これに含浸せ
しめたものをそのままの状態で、又はプラスチック容器
等に収納して使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】昇華性固形状防虫剤と
揮散性防虫薬剤を混合し、粉末状又は錠剤にした衣類害
虫用防虫剤について、不織布、和紙、樹脂フィルムと不
織布等による組合せ包装について詳しく検討されたもの
はない。通常、前記したような液状防虫剤は、前記の固
形状防虫剤に比べて防虫力は高く、僅かな量で防虫効力
を示す。しかし、その蒸気圧は固形状防虫剤に比べて低
く、また揮散量が少ないため、空間における防虫効果が
低いという欠点がある。このため、固形状防虫剤のよう
に不織布、和紙等で包装して揮散を抑制する必要はな
く、むしろ揮散表面積を大きくする等して、揮散を増大
させる工夫が必要である。つまり、常温揮散性防虫薬剤
をパルプ製原紙等の含浸体に含浸させた揮散表面積の広
い防虫マットを不織布、和紙等の通気性を有するシート
で包被するという方策が考えられる。
【0005】一方、常温揮散性防虫薬剤が昇華性物質の
成形基材内に含有せしめられてなる構成の錠剤は、揮散
表面積が小さく、揮散性がおちるという難点がある。さ
らに、昇華性物質が昇華消失するに従って、含有してい
る常温揮散性防虫薬剤の揮散が遅いため順次錠剤表面上
に露出して油状物が溜まり、衣服を汚染するという問題
がある。また、前記昇華性固形状防虫薬剤は防虫薬剤自
身が昇華消失することによって終点を明確に表示できる
のに比較して、前記エムペントリン等の常温揮散性防虫
薬剤の液状薬剤は、その性状から一般にパルプ製原紙等
の含浸体に含浸保持された剤型として使用されるので、
効力終点時においても紙又はプラスチック等の含浸体が
そのままの形状で残り、外観的に何ら変化を起こさず、
使用の終点を明確に認知することができないという問題
点がある。
【0006】従って、本発明の目的は、上記のような欠
点をなくし、常温揮散性防虫薬剤をその使用目的に応じ
て一定期間安定して徐放的に揮散させることが出来ると
共に、薬効残存状態及び薬剤揮散完了後に終点が明確に
判別できる衣類害虫用防虫剤を提供することにある。さ
らに本発明の目的は、常温揮散性防虫薬剤と該常温揮散
性防虫薬剤を含有保持する無臭性もしくは微臭性の昇華
性物質とを組み合わせた錠剤において、蒸気圧が高く昇
華速度の速い昇華性物質の昇華を抑制すると共に、蒸気
圧が昇華性物質に比べて低く、揮散速度が比較的遅い常
温揮散性防虫薬剤をより広い揮散面積でスムーズに揮散
させ、昇華性物質の昇華と常温揮散性防虫薬剤の揮散が
ほぼ同じ時期に完了するようにした衣類害虫用防虫剤を
提供することにある。
【0007】さらに本発明のより特定的な目的は、常温
揮散性防虫薬剤と昇華性物質とを組み合わせた錠剤を、
昇華性物質の昇華気化ガスの透過量を調整した不織布、
和紙等の通気性材料と一部が透明な樹脂フィルムで包装
して収納し、揮散に際して、常温揮散性防虫薬剤が昇華
性物質の揮散と共に錠剤表面に滲出して少しずつ残存
し、その残存油状防虫薬剤が容器の通気性材料に遂次含
浸移行して通気性材料の表面に拡散され、広い揮散面積
で常温揮散性防虫薬剤をスムーズに揮散せしめ、長期間
に亘り所定の防虫効力が保たれるように徐放せしめ、一
方、昇華性物質はその昇華気化ガスの透過量を調整した
通気性材料から昇華気化ガスが徐々に揮散し、錠剤の表
面より滲み出た常温揮散性防虫薬剤を遂次通気性材料へ
供給して長期間に亘り所定の防虫力が保たれるようにす
ると共に、容器の一部を構成する透明な樹脂製フィルム
もしくは板状体を通して上記昇華性物質の昇華消失状態
を目視することによって薬効残存状態及び終点が認知で
きるようにした衣類害虫用防虫剤を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、前記目
的を達成するため、常温揮散性防虫薬剤と該常温揮散性
防虫薬剤を含有保持する無臭性もしくは微臭性の昇華性
物質とを組み合わせた錠剤を、一部が透明な樹脂製フィ
ルムもしくは板状体からなり、他の部分が不織布又は紙
等の液状物質を容易に含浸保持可能な通気性材料で構成
され、かつその内面の少なくとも一部分に昇華性物質の
昇華気化ガスの透過を抑制するガス透過抑制層を形成し
た通気性材料からなる包納容器内に収納し、揮散に際し
て、錠剤から昇華性物質が揮散する前から既に通気性材
料に移行していた常温揮散性防虫薬剤、及び昇華性物質
の揮散と共に錠剤表面に滲出して少しずつ残存し、その
残存油状防虫薬剤が上記通気性材料に遂次含浸移行して
拡散された常温揮散性防虫薬剤と、昇華性物質とを、昇
華性物質の昇華気化ガスの透過を上記ガス透過抑制層の
存在によって抑制しながら上記通気性材料を介して揮散
せしめると共に、上記透明な樹脂製フィルムもしくは板
状体を通して上記昇華性物質の昇華消失状態を目視する
ことによって薬剤残存状態及び終点が認知できるように
したことを特徴とする衣類害虫用防虫剤が提供される。
【0009】好適な態様によれば、前記ガス透過抑制層
は、通気性材料の内面の5〜97%、好ましくは30〜
80%を覆うように、ポリプロピレン(PP)、ポリエ
チレン(PE)等の樹脂、顔料又は染料等のラミネー
ト、塗布コート、印刷又はエンボス加工によって形成さ
れた被覆層からなる。また、前記錠剤は、常温揮散性防
虫薬剤及び昇華性物質の他に、揮発性溶剤又は不揮発性
溶剤、気化性防黴剤、抗酸化剤、安定剤、結着剤、香料
その他の薬剤を含有することができる。
【0010】
【発明の作用及び態様】本発明の衣類害虫用防虫剤は、
常温揮散性防虫薬剤の単剤、常温揮散性防虫薬剤と香
料、常温揮散性防虫薬剤と揮発性溶剤又は不揮発性溶剤
を混合した2薬剤混合液、あるいは目的に応じて任意に
数種類の他の揮散性薬剤が混在している薬剤原液等が昇
華性物質の成形基材内に含有された錠剤を、一部が透明
で中の状態がよく見えるように樹脂製フィルムもしくは
板状体等から構成され、他の部分が不織布又は紙等の液
状物質を容易に含浸保持可能な通気性材料で構成され、
かつその内面の少なくとも一部分に、昇華性物質の揮散
調整のために樹脂、顔料又は染料等でラミネート、塗布
コート、印刷又はエンボス加工等してガス透過抑制層を
形成し、昇華性物質の昇華気化ガスの透過量を任意に調
整した通気性材料から構成された包納容器内に収納し、
上記錠剤中の常温揮散性防虫薬剤や昇華性物質等の揮散
性薬剤を包納容器の通気性材料を介して揮散せしめるも
のであり、その際、昇華速度の速い昇華性物質の昇華気
化ガスの透過は上記ガス透過抑制層の存在によって抑制
され、一方、揮散速度の比較的遅い常温揮散性防虫薬剤
は上記通気性材料へ遂次含浸移行してその表面に拡散さ
せることによってより広い揮散面積でスムーズに行える
ようにし、このようにして昇華性物質の昇華速度と常温
揮散性防虫薬剤の揮散速度の違いを巧みに調整して、常
温揮散性防虫薬剤を一定期間安定して徐放的に揮散せし
めるようにしたものである。
【0011】本発明の衣類害虫用防虫剤の作用について
詳しく説明すると、揮散に際して、まず使用開始時に
は、包納容器内の錠剤に含有されている常温揮散性防虫
薬剤が昇華性物質の揮散する前から通気性材料を介して
徐々にその表面へ滲出移行しているため、通気性材料の
表面に含浸・拡散されている常温揮散性防虫薬剤が最初
に揮散し、使用開始初期から所定の防虫効果が得られ
る。また、使用時においては、昇華性物質が常温揮散性
防虫薬剤より速く揮散し、昇華性物質が昇華消失するに
従って、錠剤中に含有されている常温揮散性防虫薬剤や
他の含有成分が順次錠剤表面上に滲出露出し、その残存
油状防虫薬剤がすぐに包納容器の不織布又は紙等の油状
物質を容易に含浸保持可能な通気性材料へ遂次含浸さ
れ、常に少しずつ常温揮散性防虫薬剤が通気性材料へ補
給され、通気性材料の外側全表面に拡散される。その結
果、常温揮散性防虫薬剤の揮散面積が広くなり、防虫薬
剤がスムーズに揮散して長期間に亘り一定の防虫効力が
保たれるように徐放せしめることができる。
【0012】またこの際、前記したように、通気性材料
の内面の少なくとも一部はガス透過抑制層によって覆わ
れているため、昇華速度の速い昇華性物質の昇華気化ガ
スの透過は抑制され、昇華性物質の昇華速度と常温揮散
性防虫薬剤の揮散速度の違いが調整され、昇華性物質の
昇華と常温揮散性防虫薬剤の揮散をほぼ同時期に完了さ
せることができる。なお、上記のように、通気性材料の
内面の少なくとも一部がガス透過抑制層によって覆われ
ていることによって、ガス透過抑制層の材質によっては
常温揮散性防虫薬剤の通気性材料への含浸移行が抑制さ
れる場合もあるが、通気性材料へ含浸移行した常温揮散
性防虫薬剤は通気性材料の外表面全域に拡散するので、
常温揮散性防虫薬剤のスムーズな揮散が妨げられること
はない。
【0013】また、錠剤を収納する包納容器の一部が透
明な樹脂製フィルムもしくは板状体から成るため、該透
明な樹脂製フィルムもしくは板状体を通して上記昇華性
物質の昇華消失状態を目視することによって、薬効残存
状態及び終点を明瞭に認知することができる。
【0014】前記したように、常温揮散性防虫薬剤が昇
華性物質の成形基材内に含有せしめられてなる構成の錠
剤は、揮散表面積が小さく、且つ、昇華性物質が昇華消
失するに従って、含有されている常温揮散性防虫薬剤の
揮散が遅いため順次表面上に滲出露出して、少しずつ錠
剤の表面に残存する。その結果、残存油状防虫薬剤が錠
剤表面に溜まり、揮散効率が悪くなる。さらに、残存油
状防虫薬剤により衣服の汚染が生じる。また、常温揮散
性防虫薬剤と昇華性物質とを組み合わせた錠剤を通気性
材料の紙又は不織布等で包装した包納容器では、昇華性
物質の昇華気化ガスの透過が速く、短期間に昇華性物質
が無くなり、常温揮散性防虫薬剤をスムーズに揮散して
長期間に亘り一定の防虫効力が保たれるように徐放する
ことができず、且つ、防虫薬剤の揮散インジケーターと
して昇華性物質の昇華消失状態を目視することも、常温
揮散性防虫薬剤の薬効残存状態を認知することもできな
い。
【0015】これに対して、本発明のように、常温揮散
性防虫薬剤や他の常温揮散性薬剤原液等が昇華性物質の
成形基材内に含有された錠剤を収納する包納容器が、不
織布又は紙等の油状物質を容易に含浸保持可能な通気性
材料であり、その内面に、揮散調整のために樹脂、顔料
又は染料等で部分的にラミネート、塗布コート、印刷又
はエンボス加工する等してガス透過抑制層を形成し、常
温揮散性防虫薬剤の滲出及び昇華性物質の昇華気化ガス
の透過を阻止したり、あるいはガス透過抑制層の材料を
適宜選定することにより、常温揮散性防虫薬剤は通気性
材料の内面全体から外面全体へ含浸移行して拡散する
が、昇華性物質の昇華気化ガスの透過のみを抑制・調整
するように処理されている通気性材料から構成すること
により、昇華性物質の昇華気化ガスの透過量を調整する
ことができる。つまり、昇華性物質の昇華気化ガスの透
過量を調整するために、通気性材料の内面の一部に樹
脂、顔料又は染料等でラミネート、塗布コート、印刷又
はエンボス加工する等してガス透過抑制層を設けること
により、錠剤中に含有されている常温揮散性防虫薬剤や
他の含有成分が順次錠剤表面上に滲出露出しても、その
残存油状防虫薬剤はすぐに包納容器の紙又は不織布の油
状物質を容易に含浸保持可能な通気性材料へ遂次含浸さ
れ、常に少しずつ常温揮散性防虫薬剤が通気性材料へ補
給され、通気性材料の外表面全面に移行拡散される。そ
の結果、常温揮散性防虫薬剤の揮散面積が広くなり、揮
散効率が高くなると共に、必要な揮散量を充分に確保で
き、防虫薬剤がスムーズに揮散して長期間に亘り一定の
防虫効力が保たれるように徐放せしめることができる。
また、前記したように、昇華性物質の昇華気化ガスの透
過は、通気性材料の内面の一部に昇華性物質の昇華気化
ガスの透過量を調節するために形成されたガス透過抑制
層によって抑制されるので、昇華性物質は通気性材料か
ら徐々に一定速度で昇華消失し、防虫薬剤の揮散インジ
ケーターとして昇華性物質の昇華消失状態を目視するこ
とによって、薬効残存状態及び終点を認知することがで
きる。
【0016】また、前記錠剤に、常温揮散性防虫薬剤及
び昇華性物質の他に、揮発性溶剤又は不揮発性溶剤や香
料等を含有させることにより、常温揮散性防虫薬剤の通
気性材料への移行促進効果が得られ、また気化性防黴剤
その他の薬剤を含有させることにより、使用薬剤に応じ
た他の効果も得られる。
【0017】本発明の錠剤には、常温揮散性を有する液
状防殺虫剤や気化性防黴剤が含有保持される。液状防殺
虫剤としては、例えば(R,S)−1−エチニル−2−
メチルペント−2−エニル(1R)−シス、トランスク
リサンテマート(以下、エムペントリンという)、
(+)1R・トランス−2,2−ジメチル−3−(2,
2−ジクロロビニル)−ジクロロプロパンカルボン酸
2,3,5,6−テトラフルオロベンジル(以下、ベン
フルスリンという)、1−エチニル−2−メチル−2−
ペンテニル−2,2−ジメチル−3−(2′,2′−ジ
クロルビニル)−シクロプロパン−1−カルボキシレー
ト、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル−2,
2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレ
ート、3−アリル−2−メチルシクロペント−2−エン
−4−オン−1−イル−2,2,3,3−テトラメチル
シクロプロパンカルボキシレート(以下、テラレスリン
という)、5−(2−プロパルギル)−3−フリルメチ
ルクリサンテマート(以下、フラメトリンという)等の
ピレスロイド系殺虫剤、ジクロルボス等の常温揮散性殺
虫剤、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、フマル酸
ジエチル、N,N−ジエチル−m−トルアミド等の防虫
・忌避剤、安息香酸エチル、サフロール、イソサフロー
ル、オイゲノール、シトロネロール、アネトール、L−
カルボン等の防虫香料、ケイ皮アルデヒド、ベンズアル
デヒド等の防虫・防黴剤、その他昇華性の防虫薬剤など
が挙げられ、上記防殺虫性薬剤を単独であるいは2種以
上組み合わせて使用することができる。また、気化性防
黴剤としては、α−ブロムシンナムアルデヒド(BC
A)、2−イソプロピル−5−メチルフェノール(チモ
ール)、イソプロピルメチルフェノール(商品名「フレ
サイド−S」住友製薬(株))などが挙げられる。
【0018】前記常温揮散性を有する液状防殺虫剤や気
化性防黴剤を含有保持させるための昇華性物質として
は、2,4,6−トリイソプロピル−1,3,5−トリ
オキサン(商品名「サンサブリ」、小川香料(株)
製)、トリシクロドデカン(商品名「アイサワーD」、
出光石油化学(株)製)、アダマンタン、2−ヒドロキ
シカンファー(慣用名:ボルネオール)、2,2−ジメ
チル−1,3−プロパンジオール(慣用名:ネオペンチ
ルグリコール)、シクロデカンなど従来公知の各種昇華
剤を用いることができる。なお、錠剤の形態は成型でき
る形ならばどのような形でもよい。本発明の錠剤は、こ
れら各種昇華性物質を主体とし、前記揮散性を有する液
状防殺虫剤や気化性防黴剤を含有させる他、ジャスミ
ン、パインアップルオイル、L−カルボン、イソオイゲ
ノール、ベンズアルデヒド、ベンジルアセテート等各種
香料及び調合香料など、また、N,N−ジエチル−m−
トルアミド、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フ
タル酸ジブチル、2−エチル−1,3−ヘキサンジオー
ル、ミリスチン酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、
パルミチン酸イソプロピル等の揮発性溶剤又は不揮発性
溶剤などを含有させることにより、常温揮散性を有する
防虫薬剤や防黴剤等が、包納容器の不織布又は紙等で構
成されている液状物質を容易に含浸保持可能な通気性材
料へ遂次少しずつ、徐々にスムーズに滲出、含浸移行さ
れるように適用し、常温揮散性を有する防虫薬剤や防黴
剤等の揮散を効率的に行えるようにせしめ、長期間に亘
って防虫薬剤や防黴剤を徐放的に揮散させ一定効力を発
揮させる衣類用防虫剤や防黴剤等として好適に用いるこ
とができる。
【0019】なお、前記薬剤を目的に応じて任意に配合
した薬液を昇華性物質に含有保持してなる本発明の錠剤
は、必要に応じて、例えば、2,6−ジブチル−3−メ
チルフェノール(BHT)、イソアスコルビン酸、イソ
アスコルビン酸ナトリウム、dl−α−トコフェノール
(ビタミンE)等の抗酸化剤、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン等の紫外線吸収剤などを適宜配合
する事により、防殺虫性薬剤の経時における分解をおさ
え、長期間に亘って防虫効力を安定して発揮せしめるこ
とができる。
【0020】本発明で用いる防殺虫性薬剤を含有した昇
華性物質の錠剤を収納する包納容器の大部分は、不織布
又は紙等の通気性材料から構成されるが、この材質は昇
華性物質の錠剤から滲出する防殺虫性薬剤を全て含浸、
拡散せしめ得る材質であれば全て使用可能である。例え
ば、成形された紙容器(厚さ0.1〜5mm)、成形加
工が可能な不織布〔目付50〜500(g/m2 )、厚
さ0.2〜5mm〕、一般の不織布〔目付20〜600
(g/m2 )、厚さ0.2〜5mm〕、成形加工された
焼結プラスチック(厚さ1〜5mm)、素焼き陶器(厚
さ1〜5mm、見掛気孔率20〜70%、吸収率5〜6
0%)などが挙げられる。本発明の包納容器は、このよ
うな通気性材料から通常の容器形態に作成できる。通常
の容器形態の場合、常温揮散性防虫薬剤を含有した昇華
性物質の錠剤の薬効残存状態及び終点が認知できるよう
に、包納容器の片面全部又は一部を透明な樹脂製フィル
ムもしくは板状体等とし、これに不織布等の通気性材料
を溶着密封した包納容器内に収納した昇華性物質の錠剤
が外から良く見える様にする。
【0021】透明な樹脂性フィルムの材質は、ポリプロ
ピレン樹脂(PP)、ポリエチレン樹脂(PE)、塩化
ビニール樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレ
ン共重合体樹脂(ABS)、4−メチルペンテン−1を
ベースとするポリオレフィン(商品名「TPX」:三井
石油化学(株)製)、また、透明な多層フィルム、例え
ば、ポリプロピレン樹脂の多層シート(商品名「マルチ
レイ」、出光石油化学(株)製)、アクリロニトリル系
可塑性樹脂を主体にした多層シート(商品名「ゼクロ
ン」、三井東圧化学(株)製)、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)/エチレン・ビニルアルコール共重合
体(EVAL)/ポリエチレン(PE)の多層シート、
2軸延伸ポリプロピレン(OPP)/エチレン酢酸ビニ
ル共重合体(EVA)の多層シート、ビニリデンコート
2軸延伸ポリプロピレン(KOP)/無延伸ポリプロピ
レン(CPP)の多層シート等が挙げられる。また、透
明な樹脂製フィルムもしくは板状体等は常温揮散性防虫
薬剤が僅かずつ透過する透過性フィルム、例えばポリオ
レフィン系のフィルムを積層したもの等で溶着密封して
覆い、収納した錠剤から常温揮散性防虫薬剤及び昇華性
物質が容器全面から揮散するように構成することもでき
る。
【0022】衣類害虫用防虫剤の容器形態において、常
温揮散性防虫薬剤や他の常温揮散性薬剤原液等が昇華性
物質の成形基内に含有された錠剤を収納する包納容器の
片面又は一部を透明な樹脂フィルムにし、両面の大部分
に使用する不織布又は紙等の油状物質を容易に含浸保持
可能な通気性材料単独で構成すると、昇華性物質の昇華
気化ガスを容易に透過して長期間に亘って一定して揮散
できず、昇華性物質が早く無くなる。よって、本発明に
おいては、不織布又は紙等の通気性材料の内面の一部
に、昇華性物質の昇華気化ガスの透過量を調節するため
に、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等
の樹脂や顔料、染料等で通気性材料の内面の5〜97
%、好ましくは30〜80%を覆うように任意の形状に
ラミネート、塗布コート又は印刷する等してガス透過抑
制層を形成し、昇華性物質の昇華気化ガスの透過量を調
整する。また、通気性を有する樹脂や顔料、染料等を用
いて透過可能なように任意の厚さに通気性材料の内面全
面にラミネート、塗布コート又は印刷する等してガス透
過抑制層を形成することにより、昇華性物質の昇華気化
ガスの透過量を任意に抑制・調整することも可能であ
る。なお、後述する実施例から明らかなように、昇華性
物質の昇華気化ガスの通気性材料に対する透過量は、通
気性材料の目付により影響されるので、通気性材料の目
付に応じてその内表面に対するガス透過抑制層の被覆割
合を設定すればよい。
【0023】本発明の衣類害虫用防虫剤の包装容器の形
態は、任意の形態に作製できるが、好適な形態を図1乃
至3を参照して説明する。図中、1は常温揮散性防虫薬
剤が昇華性物質の成形基材内に含有保持せしめられてな
る錠剤であり、この錠剤1は、各々の周辺部Aが溶着さ
れた透明な樹脂製フィルム2と通気性材料3の中に収納
されている。通気性材料3の内面には、前記したよう
に、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等
の樹脂や顔料、染料等を用いてガス透過抑制層4が平行
な筋状に印刷されている。なお、ガス透過抑制層の模様
は任意でよいことは勿論である。また、樹脂製フィルム
に代えて透明な樹脂製板状体を錠剤を収納する凹陥部を
形成するように成形し、これにガス透過抑制層を形成し
た面が内面となるように通気性材料を貼着してもよい
し、あるいは錠剤収納部内面にガス透過抑制層を形成し
た容器を通気性材料から成形し、この容器の開口部に透
明な樹脂製フィルム又はプレートを貼着するような構成
としてもよい。
【0024】
【実施例】以下、実施例を示して本発明についてさらに
具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定される
ものでないことはもとよりである。
【0025】昇華性物質と常温揮散性防虫薬剤を組み合
わせた表1に示す処方の以下の薬剤について、通気性を
有し液状物質を容易に含浸保持する通気性材料を用いて
揮散昇華試験を行った。 処方例1: サンサブリ2gにエムペントリン60mg
を含浸させた錠剤を、面積25cm2 (5×5cm)、
目付け200g/m2 のPP不織布製の通気性材料とガ
スバリアー性を有するフィルムとで構成される袋に収納
し、昇華揮散させるように構成したものを処方例1とし
た。 処方例2: 同様にサンサブリ2gにエムペントリン6
0mgを含浸させた錠剤を、面積25cm2 (5×5c
m)、目付け250g/m2 のPP不織布製の通気性材
料とガスバリアー性を有するフィルムとで構成される袋
に収納し、昇華揮散させるように構成したものを処方例
2とした。 処方例3: 上記と同じ錠剤を、錠剤に触れる内側を5
0%ラミネートした面積25cm2 (5×5cm)、目
付け200g/m2 のPP不織布製の通気性材料とガス
バリアー性を有するフィルムとで構成される袋に収納
し、昇華揮散させるように構成したものを処方例3とし
た。 処方例4: 上記と同じ錠剤を、錠剤に触れる内側を7
5%ラミネートした面積25cm2 (5×5cm)、目
付け200g/m2 のPP不織布製の通気性材料とガス
バリアー性を有するフィルムとで構成される袋に収納
し、昇華揮散させるように構成したものを処方例4とし
た。 処方例5: 上記と同じ錠剤を、錠剤に触れる内側を5
0%ラミネートした面積25cm2 (5×5cm)、目
付け250g/m2 のPP不織布製の通気性材料とガス
バリアー性を有するフィルムとで構成される袋に収納
し、昇華揮散させるように構成したものを処方例5とし
た。 処方例6: 上記と同じ錠剤を、面積25cm2 (5×
5cm)、目付け10g/m2 のPP不織布製の通気性
材料とガスバリアー性を有するフィルムとで構成される
袋に収納し、昇華揮散させるように構成したものを処方
例6とした。 処方例7: 上記と同じ錠剤を、面積25cm2 (5×
5cm)、目付け650g/m2 のPP不織布製の通気
性材料とガスバリアー性を有するフィルムとで構成され
る袋に収納し、昇華揮散させるように構成したものを処
方例7とした。
【表1】
【0026】(試験方法)約50リットルの容積の引き
出しに羊毛モスリン布をほぼ一杯に収納し、その上部に
それぞれの処方例の衣料用防虫剤を設置した。衣料用防
虫剤を定期的に回収し、測定した重量と試料調製時の重
量から昇華量を求めた。昇華剤の経時的な残存量を表2
及び図4に示す。
【表2】
【0027】また定量した防虫薬剤残存量と試料調製時
の防虫薬剤量から薬剤揮散量を求めた。防虫薬剤残存量
の経時変化を表3及び図5に示す。
【表3】
【0028】(試験結果)表2及び図4に示す結果から
明らかなように、不織布の目付けとラミネートした比率
により昇華速度が異なった。処方例1と処方例2を比較
すると不織布の目付けの大きい処方例2の方が昇華速度
が遅い。また、処方例1、処方例3、処方例4はラミネ
ートにより被覆した不織布面積が0%、50%、75
%、となっているが、その被覆面積に応じて昇華速度が
遅くなっている。一方、表3及び図5に示す結果から明
らかなように、目付けの同じ処方例1、3及び4、ま
た、処方例2及び5では、常温揮散性防虫薬剤の揮散は
それぞれ同じ揮散傾向を示している。昇華剤の昇華速度
と常温揮散性防虫薬剤の揮散速度の二点から、処方例4
と処方例5を比較すると、常温揮散性防虫薬剤の揮散速
度は異なるが、昇華剤の昇華速度は、ほぼ等しいという
結果が得られる。したがって、任意の目付けの不織布を
任意の比率で被覆することで、昇華剤の昇華速度と常温
揮散性防虫薬剤の揮散速度を任意に設定することが可能
となる。また、不織布の目付けが特に小さい処方例6で
は、薬液を十分保持できず、不織布表面に滲み出た防虫
薬剤が羊毛モスリン布に付着し、残存量が短期間で少な
くなるという結果になった。一方、不織布の目付けの大
きい処方例7では、防虫薬剤、昇華剤ともに減少量がと
ても少なく、衣類用防虫薬剤としての機能を果たさなか
った。
【0029】
【発明の効果】以上のように、本発明の衣類害虫用防虫
剤によれば、常温揮散性防虫薬剤と該常温揮散性防虫薬
剤を含有保持する無臭性もしくは微臭性の昇華性物質と
を組み合わせた錠剤を、一部が透明な樹脂製フィルムも
しくは板状体からなり、他の部分が不織布又は紙等の液
状物質を容易に含浸保持可能な通気性材料で構成され、
かつその内面の少なくとも一部分に昇華性物質の昇華気
化ガスの透過を抑制するガス透過抑制層を形成した通気
性材料からなる包納容器に収納したものであるため、揮
散に際して、常温揮散性防虫薬剤が昇華性物質の揮散と
共に錠剤表面に滲出して少しずつ残存し、その残存油状
防虫薬剤が容器の通気性材料の内面にラミネート、塗布
コート、印刷又はエンボス加工等して形成したガス透過
抑制層以外の常温揮散性防虫薬剤が移行含浸可能な部
分、又は、ラミネート、塗布コート、印刷又はエンボス
加工等によりガス透過抑制層を形成していても常温揮散
性防虫薬剤は滲出移行できるように処理した通気性材料
の内面全体から、徐々に遂次含浸移行して通気性材料の
表面全体に拡散され、広い揮散面積で常温揮散性防虫薬
剤をスムーズに揮散して長期間に亘り所定の防虫効力が
保たれるように徐放せしめることができる。また一方、
昇華性物質の透過は通気性材料の内面に昇華気化ガスの
透過調整のために樹脂、顔料又は染料等でラミネート、
塗布コート、印刷又はエンボス加工する等して形成した
ガス透過抑制層により抑制されているため、昇華性物質
の昇華気化ガスが徐々に揮散して、長期間に亘り所定の
防虫力が保たれると共に、昇華性物質の昇華速度と常温
揮散性防虫薬剤の揮散速度の違いが調整され、昇華性物
質の昇華と常温揮散性防虫薬剤の揮散をほぼ同時期に完
了させることができる。さらに、容器の一部を構成する
透明な樹脂製フィルムもしくは板状体を通して上記昇華
性物質の昇華消失状態を目視することによって、薬効残
存状態及び終点を明瞭に認知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の衣類害虫用防虫剤の容器形態の一例を
示す斜視図である。
【図2】図1に示す防虫剤容器の部分破断平面図であ
る。
【図3】図1に示す防虫剤容器の縦断面図である。
【図4】種々の処方の衣類害虫用防虫剤における昇華剤
残存量の経時変化を示すグラフである。
【図5】種々の処方の衣類害虫用防虫剤における防虫薬
剤残存量の経時変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 錠剤、2 透明樹脂製フィルム、3 通気性材料、
4 ガス透過抑制層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A01N 53/02 53/06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温揮散性防虫薬剤と該常温揮散性防虫
    薬剤を含有保持する昇華性物質とを組み合わせた錠剤
    を、一部が透明な樹脂製フィルムもしくは板状体からな
    り、他の部分が不織布又は紙等の液状物質を容易に含浸
    保持可能な通気性材料で構成され、かつその内面の少な
    くとも一部分に昇華性物質の昇華気化ガスの透過を抑制
    するガス透過抑制層を形成した通気性材料からなる包納
    容器内に収納し、揮散に際して、錠剤から昇華性物質が
    揮散する前から既に通気性材料に移行していた常温揮散
    性防虫薬剤、及び昇華性物質の揮散と共に錠剤表面に滲
    出して少しずつ残存し、その残存油状防虫薬剤が上記通
    気性材料に遂次含浸移行して拡散された常温揮散性防虫
    薬剤と、昇華性物質とを、昇華性物質の昇華気化ガスの
    透過を上記ガス透過抑制層の存在によって抑制しながら
    上記通気性材料を介して揮散せしめると共に、上記透明
    な樹脂製フィルムもしくは板状体を通して上記昇華性物
    質の昇華消失状態を目視することによって薬剤残存状態
    及び終点が認知できるようにしたことを特徴とする衣類
    害虫用防虫剤。
  2. 【請求項2】 前記ガス透過抑制層が、通気性材料の内
    面の5〜97%を覆うように、樹脂、顔料又は染料等の
    ラミネート、塗布コート、印刷又はエンボス加工によっ
    て形成された被覆層である請求項1に記載の衣類害虫用
    防虫剤。
  3. 【請求項3】 前記錠剤が、常温揮散性防虫薬剤及び昇
    華性物質の他に、揮発性溶剤又は不揮発性溶剤、気化性
    防黴剤、抗酸化剤、安定剤、結着剤及び香料からなる群
    から選ばれた少なくとも1種の薬剤を含有することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の衣類害虫用防虫剤。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002029907A (ja) * 2000-07-13 2002-01-29 Fumakilla Ltd 衣料用害虫防除剤
JP2006296351A (ja) * 2005-04-22 2006-11-02 Dainippon Jochugiku Co Ltd 防虫剤
JP2007031284A (ja) * 2005-07-22 2007-02-08 Dainippon Jochugiku Co Ltd 防虫剤
US7528081B2 (en) 2004-02-20 2009-05-05 Sumitomo Chemical Company, Limited Fabric protectant
JP2013039571A (ja) * 2005-06-15 2013-02-28 Central Research Institute Of Electric Power Industry 微生物活性制御物質供給方法及びその装置並びにそれを利用した環境浄化方法及びバイオリアクター
JP2013180752A (ja) * 2012-02-29 2013-09-12 Yoshino Kogyosho Co Ltd キャップ体

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