JPH0728407Y2 - 内装部品用スタッド - Google Patents

内装部品用スタッド

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JPH0728407Y2
JPH0728407Y2 JP1990017552U JP1755290U JPH0728407Y2 JP H0728407 Y2 JPH0728407 Y2 JP H0728407Y2 JP 1990017552 U JP1990017552 U JP 1990017552U JP 1755290 U JP1755290 U JP 1755290U JP H0728407 Y2 JPH0728407 Y2 JP H0728407Y2
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stud
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film
electromagnetic induction
induction heating
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JP1990017552U
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Inventor
聖士 堀内
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池田物産株式会社
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)
  • Insertion Pins And Rivets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、特に電磁誘導加熱を利用して固定するように
した内装部品用スタッドに関する。
[従来の技術] 例えば、ドアトリムなどの自動車内装部品では、芯材と
なる基材の表面に緩衝材とフィルム材とをラミネートし
たものを配設し、さらにこの表面にクロスおよびカーペ
ットなどの加飾材を配設している。そして、これらの内
装部品は、基材の裏面にクリップ機能を有した樹脂スタ
ッドを固着し、このスタッドで内装部品を車内の所定部
位に取り付けられている。
ところで、従来における内装部品等に対するスタッドの
取り付け方法としては、ホットメルト接着剤による方
法、リベットによる方法、超音波振動加熱による方法に
加えて、電磁誘導加熱による方法などがあり、これらの
方法は例えば特開昭63-221032号公報などでも知ること
ができる。
これらの方法のうち、従来の電磁誘導加熱による方法
は、第4図に示すように、まず加熱溶隔可能な基材50並
びにスタッド51と、加熱溶隔可能な樹脂材に強磁性粉末
を混入してなるフィルム52を用意する。次いで、基材50
の所定位置50a上にフィルム52を配置し、さらにこのフ
ィルム52上にスタッド51を設置する。そして、この状態
にしたまま、電磁誘導加熱装置のコイルが組み込まれた
不図示の型内にセットし、スタッド51を基材50に圧接し
ながら上記コイルに高周波電流を通電して交番磁界を発
生させる。すると、この交番磁界中におかれた基材50,
スタッド51,フィルム52において、フィルム52内が渦電
流損失およびヒステリシス損失によって発熱され、この
熱でフィルム52の基材となる樹脂が溶融して、この溶融
で基材50とスタッド51との間が接着固定される。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、第4図に示す従来の電磁誘導加熱を利用
した方法では、フィルム52を基材50とスタッド51との間
にその都度セットしなければならない。このため作業性
が悪い問題点があった。また、セット後にフィルム52が
ずれて接着効果が十分に得られないという問題点、フィ
ルム52と基材50およびフィルム52とスタッド51との間の
二箇所で接着固定されるので固定後の信頼性が低下し易
いなどという問題点もあった。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的は作業性および信頼性の向上を図ることができる内
装部品用スタッドを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するため本考案は、間に磁性体を介装し
て樹脂製のスタッドを基材上に配置し、電磁誘導加熱装
置により生成される磁界で前記磁性体を発熱させて前記
スタッドの一部を加熱溶融させ、この溶融で前記基材に
接着固定されて略起立状態に設けられる内装部品用スタ
ッドにおいて、前記スタッドにあって、前記基材上に当
接配置されるスタッドの下面部分には、スタッド成形時
にインサートされた前記磁性体としての強磁性粉末を一
体に有していることを特徴とする。
[作用] この構成によれば、スタッドを基材上に直接配置して電
磁誘導加熱装置により生成される磁界中に置くと、磁性
体がインサートされているスタッドの部分が加熱溶融さ
れ、この溶融でスタッドは基材上に接着固定される。
したがって、従来構造のように、強磁性体粉末を混入し
たフィルムなどを間に介装する作業がなくなり、またス
タッドを基材に直接当接配置するので位置ずれもなくな
る。
[実施例] 以下、本考案の実施例について図面を用いて詳細に説明
する。
第1図(a),(b)は本考案の内装部品用スタッドを
成形するための装置を概略的に示した断面図、第2図お
よび第3図は第1図の成形装置によって得られたスタッ
ドを内装部品に取り付けた状態でそれぞれ示した図であ
る。
図において、スタッド2は、加熱溶融可能な樹脂材で型
成形され、先細状の軸体3と、この軸体3の下端に形成
された円板状のベース体4とを一体に有している。加え
て、軸体3の外周部には、この軸体3の部分が相手のワ
ーク(不図示)の孔に挿入された後の抜け止めをするた
めの2つの取付部3aが互いに180度ずれた位置に設けら
れており、このスタッド2自体でクリップとして使用で
きる状態になっている。さらに、内装部品となる基材5
上に当接配置されるベース体4の下面部分には、強磁性
体6が成形時にインサートされている。
ここで、先ず、スタッド2の成形例について、第1図
(a),(b)を用いて説明する。
成形型10は、下型11,上型12,中間半体型13,14とで構成
されている。そして、上型12を基準として下型11が上下
方向に移動するとともに、中間半体型13,14がそれぞれ
左右方向に移動可能になっている。この成形型10では、
下型11が上昇するとともに両中間半体型13,14が内側に
移動されて、それぞれの型11,12,13,14が互いに当接し
合うと、その内側にスタッド2に対応した空間が形成さ
れるようになっている。また、上型12には、その内部に
コイル15が組み込まれており、このコイル15に通電する
と上型12内の上面12aに磁石面が形成されるようになっ
ている。
なお、上面12aには、粉末状の強磁性体6がノズル16か
ら吹き付け可能になっている。一方、下型11には樹脂材
を注入するための注入口11aが設けられ、溶融された樹
脂材がノズル17を通じて注入できるようになっている。
このように構成された成形型10では、同図(a)に示す
ように、各型11,13,14が開いている状態でコイル15に通
電がなされ、上面12aが磁石面にされる。そして、この
状態でノズル16より粉末状の強磁性体6が吹き付けら
れ、この強磁性体6が上面(磁石面)12aに磁力で吸着
される。また、このとき磁力の作用を十分受けずに吸着
されなかった余分の強磁性体6は落下し、これが不図示
の手段によって受け止められて取り除かれる。したがっ
て、上面(磁石面)12aに付着される強磁性体6は、ほ
ぼ同じ厚さで同じ量だけ付着されることになる。次に、
コイル15への通電が保持されたまま上型12に対して他の
各型11,13,14がそれぞれ閉じられ、注入口11aより樹脂
材が注入される。すると、同図(b)に示すようにベー
ス体4の下面に強磁性体6をインサートして一体となっ
たスタッド2が成形される。そして、樹脂材の注入後は
コイル15への通電が断たれる。また、樹脂材が固まった
後で各型11,13,14を開いてスタッド2が取り出される。
この一連の操作を繰り返すことによって、上記スタッド
2を順次成形することができる。
そして、このようにして成形されたスタッド2を基材5
に取り付ける場合は、まず基材5の所定位置にベース4
を当接させて配置し、この状態のまま電磁誘導加熱装置
のコイルが組み込まれた不図示の型内にセットする。次
いで、スタッド2を基材5に圧接しながら電磁誘導加熱
装置のコイルに高周波電流を流し、交番磁界を発生させ
る。すると、この交番磁界中におかれたスタッド2にお
けるベース体4内の強磁性体6が渦電流損失およびヒス
テリミス損失によって発熱し、この熱でベース体4の下
面側の一部が溶融されて基材5に直接接着ないしは溶着
固定される。
したがって、このスタッド2では、ベース体4を基材5
に直接当接させ、かつその状態で溶融接着するので、作
業も簡単になるとともに位置ずれなどがなくなり歩留ま
りが改善される。同時に信頼性も向上する。
なお、本考案は上記実施例により説明したが、勿論この
実施例の構造に限定されるものではなく、本考案の要旨
を逸脱しない範囲で色々と設計の変更を施しても差し支
えないものである。また、スタッド自体がクリップとし
て機能する例を開示したが、スタッドに別のクリップ材
を装着するようにしても差し支えないものである。
[考案の効果] 以上説明したとおり、本考案に係る内装部品用スタッド
にあっては、基材上に当接配置される部分に成形時にイ
ンサートされた磁性体を一体に有しているので、従来の
ような強磁性体粉末を混入したフィルムなどを基材とス
タッド間に配置するという作業を廃止できるとともに、
前記フィルムの位置ずれもなくなる。これにより、本考
案は、作業性を大きく向上でき、また基材に対するスタ
ッドの位置ずれが発生し難くなるので信頼性の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a),(b)は本考案に係る内装部品用スタッ
ドを成形する装置を概略的に示した断面図、第2図は同
上スタッドを基材に固定した状態で示した斜視図、第3
図はその側面図、第4図は従来の内装部品用スタッドを
説明するための分解斜視図である。 2……スタッド 5……基材 6……強磁性体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 31:00

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】間に磁性体を介装して樹脂製のスタッドを
    基材上に配置し、電磁誘導加熱装置により生成される磁
    界で前記磁性体を発熱させて前記スタッドの一部を加熱
    溶融させ、この溶融で前記基材に接着固定されて略起立
    状態に設けられる内装部品用スタッドにおいて、 前記スタッドにあって、前記基材上に当接配置されるス
    タッドの下面部分には、スタッド成形時にインサートさ
    れた前記磁性体としての強磁性粉末を一体に有している
    ことを特徴とする内装部品用スタッド。
JP1990017552U 1990-02-24 1990-02-24 内装部品用スタッド Expired - Lifetime JPH0728407Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1990017552U JPH0728407Y2 (ja) 1990-02-24 1990-02-24 内装部品用スタッド

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JPH03108913U JPH03108913U (ja) 1991-11-08
JPH0728407Y2 true JPH0728407Y2 (ja) 1995-06-28

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63221032A (ja) * 1987-03-10 1988-09-14 Mikuni Seisakusho:Kk 自動車内装部品のブラケツトの固定方法

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JPH03108913U (ja) 1991-11-08

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