JPH0728315Y2 - 養生シート構造 - Google Patents

養生シート構造

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JPH0728315Y2
JPH0728315Y2 JP1990066751U JP6675190U JPH0728315Y2 JP H0728315 Y2 JPH0728315 Y2 JP H0728315Y2 JP 1990066751 U JP1990066751 U JP 1990066751U JP 6675190 U JP6675190 U JP 6675190U JP H0728315 Y2 JPH0728315 Y2 JP H0728315Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、工事作業現場の内部を覆い、通行人の安全
などを確保するための工事用の養生シート構造に関し、
特に必要に応じて出入用の開口部を形成できる養生シー
ト構造に関する。
《従来の技術》 例えばビルなどの建築物の外装改修工事を実施するに際
しては、建物の外面に支保工を組立て、その外部に養生
シートを張設して建物全体を覆うことにより、工事現場
内の転落事故防止は勿論、建物の下を通る通行人などに
対する事故防止を図っている。
《考案が解決しようとする課題》 ところで、外装工事などのために養生シートがビルの周
囲を取り巻いている場合に、ビル火災が発生したときに
は、消防用梯子車の梯子の先端が養生シート内に進入で
きるようにすることが必要である。
そしてこのような緊急時にあっては、梯子をかける際に
養生シートを切取れば良いかもしれないが、養生シート
がビル全体を覆っていた場合、外部からは内部情況が把
握できないため救助活動に支障をきたしたり、他方養生
シート内にいる避難者にとっては、養生シートがあるこ
とで外部情況を知ることができないためこれら避難者の
避難行動などに支障を与えるおそれがある。
またこれとは別に、少量の資材の搬出入や打設用コンク
リートポンプなどの配管を行う場合、正規の工事用出入
口ではなく、作業現場に近い箇所で出し入れする場合が
あるが、この場所が前記養生シートで覆われていると、
この養生シートを支保工に縛り付けているロープを解い
て養生シートの一部分を開口させ、作業終了後には再び
復旧する必要があるため、作業が面倒で手間のかかるも
のであった。
この考案は以上の問題を解決するものであって、緊急
時、あるいは資材の搬出入等の必要が生じた場合に、養
生シートをばらすことなく迅速に開閉できるようにした
養生シート構造を提供することを目的とする。
《課題を解決するための手段》 本考案は、工事作業現場の外側に張設されて工事作業現
場の内部を覆う養生シートにおいて、該養生シートに、
一辺を残して他辺に切込みを入れて扉部分を形成すると
共に、これら他辺の切込みのいずれかに、上記養生シー
トの内外から該切込みを接合・切離し可能とする接離手
段を設け、該接離手段が設けられない該切込みを、該扉
部分側または該養生シート側から延長して形成したカバ
ーで覆うことを特徴とする。
また、工事作業現場の外側に張設されて工事作業現場の
内部を覆う養生シートにおいて、該養生シートに、工字
形に切込みを入れて一対の扉片で成る観音開き様の扉部
分を形成すると共に、少なくとも該扉片相互間の切込み
に、上記養生シートの内外から該切込みを接合・切離し
可能とする接離手段を設けたことを特徴とする。
そして、上記の観音開き様の扉部分を形成した構成にお
いて、前記接離手段が設けられない前記切込みは、前記
扉部分側または前記養生シート側から延長して形成した
カバーに覆われることを特徴とする。
他方、工事作業現場の外側に張設されて工事作業現場の
内部を覆う養生シートにおいて、該養生シートに、一辺
を残してV字状に切込みを入れて三角形状の扉部分を形
成すると共に、これら切込みに、上記養生シートの内外
から該切込みを接合・切離し可能とする接離手段を設け
たことを特徴とする。
そしてさらに、開かれた前記扉部分の開放状態を保持す
る係脱自在な係止手段を備えたことを特徴とする。
《作用》 以上の構成によれば、接離手段を操作することによって
即座に扉部分を開閉できる。そして、扉部分を上にめく
り上げるか、引き下げる,あるいは観音開き様にめくる
ことによって、養生シート内を開放できる。接離手段の
具体例としては、ファスナ、ファスナテープ、ボタン、
ホックなどが考えられる。
さらには、接離手段が設けられず接合されない箇所につ
いては、特にカバーにより閉止状態が保たれる。
また、開かれた扉部分を養生シートに係止する係止手段
により、扉部分を開放状態に維持できる。
《実施例》 第1図及び第2図はこの考案の第1実施例を示してい
る。
本実施例は基本的には、工事作業現場の外側に張設され
て工事作業現場の内部を覆う養生シート1において、養
生シート1に切込みを入れて扉部分7を形成すると共
に、切込みに、養生シート1の内外から切込みを接合・
接離し可能とする接離手段、具体的にはファスナ9を設
けて構成される。
また扉部分7は、養生シート1に、一辺を残して他辺に
切込みを入れて形成され、これら他辺の切込みのいずれ
かにファスナ9が設けられる。
さらに、ファスナ9が設けられない切込みは、扉部分7
側または養生シート1側から延長して形成したカバー11
に覆われる。
図において、養生シート1は、ビニロン繊維などからな
るメッシュ等の定尺シートであって、その周囲には図示
しない孔部(鳩目)が形成され、これにロープなどを通
して支保工のポール4,ステージ5あるいは隣り合う養生
シート1同士を結合し、工事現場の内部を覆っている。
この養生シート1の下部には幅木6が配置されていると
ともに、この幅木6の上方部分に扉部分7が形成されて
いる。
この扉部分7は、下部辺を残して左右および上辺に切込
みを入れて周囲部分8から切り抜かれて形成され、人が
出入りできる程度の縦横寸法比の矩形状に形成されたも
のであって、幅木6の上縁に位置する下部辺を屈曲縁部
7aとしている。
扉部分7の左右縁部を形成する切込みには、それぞれ接
離手段であるファスナ9が設けられ、このファスナ9に
より扉部分7が前記周囲部分8に接合・切離し可能とさ
れている。
ファスナ9のチャック9aは、前記扉部分7の下端を接合
始端とし上端を接合終端として、切込み部分の両縁に縫
合されたものであり、チャック9aが上部に位置している
状態で扉部分7は閉止され、チャック9aを引き下げるこ
とによって開かれた状態となり、屈曲縁部7aを基点とし
て扉部分7をめくり下げることによって扉部分7に相当
した面積および縦横比の矩形状の開口を形成できる。
なお、第3図にはチャック9aをスライドさせるための操
作リング10が示されており、この操作リング10は、養生
シート1の表側および裏側の双方についており、養生シ
ート1を挾む工事現場の内外からチャック9aのスライド
操作ができる。
また、扉部分7の上部辺は周囲部分8に対してフリー状
態であるが、この部分には周囲部分8の上部に縫着され
た庇状のカバー11が重なり、切込みを覆い隠している。
なお、このカバー11および扉部分7の上縁に複数のホッ
クを設けて、これを接合することにより扉部分7の上縁
部も周囲部分8に接合するようにしても良い。
第4図及び第5図はこの考案の第2実施例を示すもので
ある。なお、前記第1実施例に相当する箇所は同一符号
を用い、異なる部分について別符号を用いて説明する。
本実施例では、開かれた扉部分7を養生シート1に係止
して扉部分7の開放状態を保持する係脱自在な係止手
段、具体的にはリング22とフック23とを備えている。
図における扉部分7は前記第1実施例と同様の縦横比で
あり、左右辺を周囲部分8から切込みにより切り離して
いる点は同様であるが、鎖線で示す上部辺を周囲部分8
から切り離すことなく、ここを屈曲縁部7aとし、幅木6
の上縁において下部辺が周囲部分8から切り離されてい
る。
また、ファスナ9のチャック9aは前記扉部分7の下端を
接合終端とし、上端を接合始端として切込み部分の両縁
に縫合されたものであり、チャック9aが上部に位置して
いる状態で扉部分7は開かれ、チャック9aを引き下げる
ことによって閉止状態となり、屈曲縁部7aを基点として
扉部分7をまくり上げることによって扉部分7に相当し
た面積および縦横比の開口を形成できる。
そして、前記扉部分7の下部辺にはカバー20が縫着さ
れ、このカバー20は幅木6の前面中央のホック21に接合
される。
また、カバー20の左右にはリング22が設けられている一
方、扉部分7上方の周囲部分8にはフック23が設けら
れ、扉部分7をめくり上げた状態でリング22をフック23
に引っ掛け係止することで、開口状態における扉部分7
の垂れ下がりを防止している。
第6図(a),(b)はこの考案の第3実施例を示すも
のである。
本実施例では、扉部分は、養生シート1に、工字形に切
込みを入れて一対の扉片30で成る観音開き様に形成さ
れ、少なくとも扉片30相互間の切込みにファスナ31が設
けられる。
図における一対の扉片30はシート1に略工字形に切込み
を入れて、鎖線で示す左右辺を屈曲縁部30aとして観音
開き様に開閉できる構造であって、各扉片30の接合縁部
に沿ってファスナ31を縫合し、チャック31aのスライド
操作によって扉片30を開閉できるようにしている。
なお、このファスナ31は、その接合始端でチャック31a
を外して分離できるもので、(a)においては接合始端
が扉片30の上端に位置し、下端に接合終端位置が位置し
ている。
したがって、図示の閉止状態からチャック31aを上方に
スライドさせ、上端に至ったらチャック31aをファスナ3
1から外すことで、各扉片30は屈曲縁部30aを基端として
左右にめくって観音開き様に開くことができる。
これに対し(b)においては、ファスナ31の接合始端は
扉片30の下端に位置し、接合終端は上端に位置してい
る。
したがって、図示の閉止状態からチャック31aを下方に
スライドさせ、下端に至ったらチャック31aをファスナ3
1から外すことで、各扉片30は屈曲縁部30aを基端として
左右にめくって同様に開くことができる。
また、(a)においては、各扉片30の下縁にはそれぞれ
カバー32が縫着され、周囲部分8に重ねられているとと
もに、カバー32に設けた左右一対のホック33を周囲部分
8に結合することで切込み部分を覆っている。
これに対し(b)においては、各扉片30の上縁には、周
囲部分8に縫着されたカバー34が重なり、これをファス
ナテープ35により扉片30の上縁に固定している。
なお、前記カバー32,34は扉片30の上縁および下縁の双
方に設けても良い。また、扉片30を開放状態に保持する
ための係止手段も付加できることも勿論である。
この実施例においては、ファスナ31が一ヶ所なので開閉
作業がさらに迅速に行える。
第7図(a),(b)はこの考案の第4実施例を示すも
のである。
本実施例においては、扉部分40は、養生シート1に、一
辺を残してV字状に切込みを入れて三角形状に形成さ
れ、これら切込みにファスナ41が設けられている。
図における扉部分40は二等辺三角形状またはその逆形状
であって、いずれも鎖線で示す底辺を屈曲縁部40aと
し、両斜辺に切込みを入れて周囲部分8から切り抜き、
この部分にそれぞれファスナ41を縫合し、そのチャック
41aのスライド操作によって扉部分40の面積に相当する
三角形状の開口を形成できるようになっている。
いずれの場合であっても三角形の頂点がファスナ41の接
合終端であり、この状態からチャック41aをスライドさ
せ、屈曲縁部40aを基点として下方または上方にめくる
ことで三角状に開けることができる。
この実施例においては、ファスナ41によって接合されな
い切込み部分がないので、扉部分40の閉止状態において
養生シート1の弛みなどが生じない。
第8図(a),(b)はこの考案の第5実施例を示すも
のである。
本実施例は、上記の第2実施例に類似するものである。
本実施例では、開かれた扉部分7の開放状態を保持する
係脱自在な係止手段として紐50を備えている。
図における扉部分7は前記第2実施例と同様に、左右辺
を周囲部分8から切込みにより切り離し、鎖線で示す上
部辺を周囲部分8から切り離すことなくここを屈曲縁部
7aとし、下部辺が周囲部分8から切り離されている。
また、ファスナ9のチャックは前記扉部分7の下端を接
合終端とし、上端を接合始端として切込み部分の両縁に
縫合されたものであり、チャックが上部に位置している
状態で扉部分7は開かれ、チャックを引き下げることに
よって閉止状態となり、屈曲縁部7aを基点として扉部分
7をまくり上げることによって扉部分7に相当した面積
および縦横比の開口を形成できる。
そして、前記扉部分7の下部辺近くには紐50が縫着さ
れ、扉部分7をめくり上げたときにこの紐50を図示しな
い枠組足場に結ぶ付けることで、扉部分7の開放状態を
保持できるようにしている。
また、扉部分7の左右辺を形成する切込み部分には、周
囲部分8に縫着されたカバー51が重なり、このカバー51
は、作業中にペンキやコンクリート等がファスナ9に付
着して動かなくなるのを防止するために、ファスナ9を
覆うようになっている。
さらに本実施例では、ファスナ9の両側に孔部(鳩目)
52が設けられ、ファスナ9が損傷した場合に扉部分7を
周囲部分8に紐等で留めることができるようになってい
る。
《考案の効果》 以上各実施例によって詳細に説明したように、この考案
による養生シート構造であっては、接離手段の操作によ
って扉部分を開閉できるため、緊急時に容易に養生シー
トの内外を連通させることができる。また、資材の搬出
入やポンプ配管などを出し入れする場合においても、養
生シートの撤去や復旧を行うことなくこれら作業を迅速
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例による養生シート構造の
正面図、第2図は同断面図、第3図は第1図のA部拡大
図、第4図は第2実施例による正面図、第5図は同断面
図、第6図(a),(b)は第3実施例による正面図、
第7図(a),(b)は第4実施例による正面図、第8
図(a),(b)は第5実施例による正面図及び裏面図
である。 1…養生シート、7,40…扉部分 9,31,41…接離手段(ファスナ) 11,20,32,34…カバー 30…扉片 22,23,50…係止手段(リング,フック,紐)
フロントページの続き (56)参考文献 実願昭63−102724号(実開平2−25645 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U) 実願昭55−110274号(実開昭57−33862 号)の願書に添付した明細書及び図面の内 容を撮影したマイクロフィルム(JP, U)

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】工事作業現場の外側に張設されて工事作業
    現場の内部を覆う養生シートにおいて、該養生シート
    に、一辺を残して他辺に切込みを入れて扉部分を形成す
    ると共に、これら他辺の切込みのいずれかに、上記養生
    シートの内外から該切込みを接合・切離し可能とする接
    離手段を設け、該接離手段が設けられない該切込みを、
    該扉部分側または該養生シート側から延長して形成した
    カバーで覆うことを特徴とする養生シート構造。
  2. 【請求項2】工事作業現場の外側に張設されて工事作業
    現場の内部を覆う養生シートにおいて、該養生シート
    に、工字形に切込みを入れて一対の扉片で成る観音開き
    様の扉部分を形成すると共に、少なくとも該扉片相互間
    の切込みに、上記養生シートの内外から該切込みを接合
    ・切離し可能とする接離手段を設けたことを特徴とする
    養生シート構造。
  3. 【請求項3】前記接離手段が設けられない前記切込み
    は、前記扉部分側または前記養生シート側から延長して
    形成したカバーに覆われることを特徴とする請求項2に
    記載の養生シート構造。
  4. 【請求項4】工事作業現場の外側に張設されて工事作業
    現場の内部を覆う養生シートにおいて、該養生シート
    に、一辺を残してV字状に切込みを入れて三角形状の扉
    部分を形成すると共に、これら切込みに、上記養生シー
    トの内外から該切込みを接合・切離し可能とする接離手
    段を設けたことを特徴とする養生シート構造。
  5. 【請求項5】開かれた前記扉部分の開放状態を保持する
    係脱自在な係止手段を備えたことを特徴とする請求項1
    〜4いずれかに記載の養生シート構造。
JP1990066751U 1990-06-26 1990-06-26 養生シート構造 Expired - Lifetime JPH0728315Y2 (ja)

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JPH0424953U JPH0424953U (ja) 1992-02-28
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