JP2002327540A - 屋根上作業のための安全構造及び安全用具 - Google Patents
屋根上作業のための安全構造及び安全用具Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既築物件であっても対応でき、しかも、手間
を要さず容易に形成することができる屋根上作業のため
の安全構造等を提供する。 【解決手段】 親綱３が、屋根の縁７にフック６で掛け
られたロープ４によって屋根１の上に張設されている。
を要さず容易に形成することができる屋根上作業のため
の安全構造等を提供する。 【解決手段】 親綱３が、屋根の縁７にフック６で掛け
られたロープ４によって屋根１の上に張設されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根上作業のため
の安全構造及び安全用具に関する。
の安全構造及び安全用具に関する。
【０００２】
【従来の技術及び課題】住宅等の建物において、屋根上
で点検等の作業を行う場合の安全構造として、従来、建
物の周囲に足場を組んだり、あるいは、棟に親綱取付け
用のアンカーを仕込むことが行われていた。
で点検等の作業を行う場合の安全構造として、従来、建
物の周囲に足場を組んだり、あるいは、棟に親綱取付け
用のアンカーを仕込むことが行われていた。
【０００３】しかしながら、足場を組むのは手間を要す
るし、また、棟に親綱取付け用のアンカーを仕込む方法
は既築物件には対応できないという問題があった。
るし、また、棟に親綱取付け用のアンカーを仕込む方法
は既築物件には対応できないという問題があった。
【０００４】本発明は、上記のような従来の問題点に鑑
み、既築物件であっても対応でき、しかも、手間を要さ
ず容易に形成することができる屋根上作業のための安全
構造等を提供することを課題とする。
み、既築物件であっても対応でき、しかも、手間を要さ
ず容易に形成することができる屋根上作業のための安全
構造等を提供することを課題とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、親綱が、
屋根の縁にフックで掛けられたロープによって屋根上に
張設されていることを特徴とする屋根上作業のための安
全構造、また、親綱と、親綱張設用のロープとが備えら
れ、ロープにはフックが設けられ、このフックを屋根の
縁に掛けることで、親綱が屋根上に張設されるようにな
されていることを特徴とする屋根上作業のための安全用
具によって解決される。
屋根の縁にフックで掛けられたロープによって屋根上に
張設されていることを特徴とする屋根上作業のための安
全構造、また、親綱と、親綱張設用のロープとが備えら
れ、ロープにはフックが設けられ、このフックを屋根の
縁に掛けることで、親綱が屋根上に張設されるようにな
されていることを特徴とする屋根上作業のための安全用
具によって解決される。
【０００６】この安全構造及び安全用具では、作業者
は、屋根上に張設した親綱に命綱を掛けることで、屋根
上の作業を安全に行っていくことができ、建物の周囲に
足場を組む場合のような手間は要さない。しかも、屋根
の縁を利用し、そこにロープのフックを掛け、このロー
プで親綱を屋根上に張設するものであるから、既築物件
に対してであっても親綱を屋根上に容易に張設すること
ができる。
は、屋根上に張設した親綱に命綱を掛けることで、屋根
上の作業を安全に行っていくことができ、建物の周囲に
足場を組む場合のような手間は要さない。しかも、屋根
の縁を利用し、そこにロープのフックを掛け、このロー
プで親綱を屋根上に張設するものであるから、既築物件
に対してであっても親綱を屋根上に容易に張設すること
ができる。
【０００７】フックが鈎形のものからなり、フックの基
端部に、屋根面に沿わされることで鈎部を上向きに保持
する側方への張出しが備えられている場合は、屋根上で
フックの鈎部を下向きにして張出しを屋根面に沿わせ、
屋根の上の方から屋根の縁へとフックを降ろしていくよ
うにすることで、フックの鈎部を確実に屋根の縁に掛け
ることができ、屋根の縁へのフック掛けの作業を容易に
行うことができる。特に、張出しはフックの基端部に備
えられているから、鈎部が屋根の縁を越えても鈎部は首
を振らず、鈎部を屋根の縁に確実に掛けることができ
る。
端部に、屋根面に沿わされることで鈎部を上向きに保持
する側方への張出しが備えられている場合は、屋根上で
フックの鈎部を下向きにして張出しを屋根面に沿わせ、
屋根の上の方から屋根の縁へとフックを降ろしていくよ
うにすることで、フックの鈎部を確実に屋根の縁に掛け
ることができ、屋根の縁へのフック掛けの作業を容易に
行うことができる。特に、張出しはフックの基端部に備
えられているから、鈎部が屋根の縁を越えても鈎部は首
を振らず、鈎部を屋根の縁に確実に掛けることができ
る。
【０００８】フックが鈎形のものからなり、フックの基
端部に、屋根面に沿わされることでフックの鈎部を上向
きに保持する側方への張出しが備えられている場合は、
屋根上での作業を終えてロープを回収するとき、この張
出しを鈎部が上向きとなるように屋根面に沿わせるよう
にするだけで鈎部を上向き状態に保持でき、屋根面をス
ムーズに滑らせてロープを上方へとスムーズに回収して
いくことができる。特に、張出しは、フックの基端側に
備えられているから、回収時にまず張出しを鈎部が上向
きとなるように屋根面に沿わせるようにすればよく、す
るとあとは、ロープを引いていくだけで引っかかりなく
確実に回収していくことができる。
端部に、屋根面に沿わされることでフックの鈎部を上向
きに保持する側方への張出しが備えられている場合は、
屋根上での作業を終えてロープを回収するとき、この張
出しを鈎部が上向きとなるように屋根面に沿わせるよう
にするだけで鈎部を上向き状態に保持でき、屋根面をス
ムーズに滑らせてロープを上方へとスムーズに回収して
いくことができる。特に、張出しは、フックの基端側に
備えられているから、回収時にまず張出しを鈎部が上向
きとなるように屋根面に沿わせるようにすればよく、す
るとあとは、ロープを引いていくだけで引っかかりなく
確実に回収していくことができる。
【０００９】フック又はそれにつなげられているロープ
に地上回収用の紐が取り付けられている場合は、屋根上
作業後、作業者は、フックが屋根の縁に掛けられている
ロープを伝って地上に降りていくことができ、そして、
紐を操作することでそのロープを地上に容易に回収する
ことができる。
に地上回収用の紐が取り付けられている場合は、屋根上
作業後、作業者は、フックが屋根の縁に掛けられている
ロープを伝って地上に降りていくことができ、そして、
紐を操作することでそのロープを地上に容易に回収する
ことができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【００１１】図１に示す実施形態は、本発明の安全構造
及び安全用具を寄棟屋根１に用いた場合のもので、安全
用具２は、親綱３と、この親綱３を屋根上に張設するた
めのロープ４とを主たる構成部品としている。
及び安全用具を寄棟屋根１に用いた場合のもので、安全
用具２は、親綱３と、この親綱３を屋根上に張設するた
めのロープ４とを主たる構成部品としている。
【００１２】本実施形態では、親綱３は、屋根１の水平
な棟部５に沿うように延ばされて張設されており、親綱
３のこの張設のため、屋根１の上にはロープ４が掛けら
れている。
な棟部５に沿うように延ばされて張設されており、親綱
３のこの張設のため、屋根１の上にはロープ４が掛けら
れている。
【００１３】ロープ４は、第１〜第４のロープ部分から
なっており、第１、第２、第３のロープ４ａ，４ｂ，４
ｃはそれぞれ２本づつ備えられ、第４ロープ４ｄは１本
備えられている。第１、第２、第３ロープ４ａ，４ｂ，
４ｃ；４ａ，４ｂ，４ｃは、棟部５の左右の端部部分を
基点としてそれぞれ、棟部５を挟む屋根の両傾斜面１
ａ，１ｂと、棟部５の延長方向にある屋根傾斜面１ｃの
三方に降ろされ、それぞれの先端に備えられたフック６
…が屋根１の縁７に掛けられている。そして、第４ロー
プ４ｄが、左右のロープ４ａ，４ｂ，４ｃ；４ａ，４
ｂ，４ｃの群同士を、棟部５の左右の基点部間において
互いに連結している。
なっており、第１、第２、第３のロープ４ａ，４ｂ，４
ｃはそれぞれ２本づつ備えられ、第４ロープ４ｄは１本
備えられている。第１、第２、第３ロープ４ａ，４ｂ，
４ｃ；４ａ，４ｂ，４ｃは、棟部５の左右の端部部分を
基点としてそれぞれ、棟部５を挟む屋根の両傾斜面１
ａ，１ｂと、棟部５の延長方向にある屋根傾斜面１ｃの
三方に降ろされ、それぞれの先端に備えられたフック６
…が屋根１の縁７に掛けられている。そして、第４ロー
プ４ｄが、左右のロープ４ａ，４ｂ，４ｃ；４ａ，４
ｂ，４ｃの群同士を、棟部５の左右の基点部間において
互いに連結している。
【００１４】即ち、棟部５の左右の各基点部分におい
て、図２（ロ）に示すように、棟部を挟む屋根傾斜面に
降ろされた第１、第２のロープ４ａ，４ｂは、締付け金
具８で連結され、この締付け金具８は、棟部５を挟む一
方の屋根傾斜面の側に偏るようにして位置し、第２ロー
プ４ｂの基点部を通過する部分に連結受け金具９が取り
付けられている。この連結受け金具９に、第３、第４の
ロープ４ｃ，４ｄの端部に備えられた連結金具１０，１
０が掛けられている。そして、第１、第２のロープ４
ａ，４ｂをつないでいる締付け金具８と、第３、第４の
ロープ４ｃ，４ｄに備えられている図示しない締付け金
具が締め付けられ、各ロープ４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄが
緩みのない緊張状態に張られる。
て、図２（ロ）に示すように、棟部を挟む屋根傾斜面に
降ろされた第１、第２のロープ４ａ，４ｂは、締付け金
具８で連結され、この締付け金具８は、棟部５を挟む一
方の屋根傾斜面の側に偏るようにして位置し、第２ロー
プ４ｂの基点部を通過する部分に連結受け金具９が取り
付けられている。この連結受け金具９に、第３、第４の
ロープ４ｃ，４ｄの端部に備えられた連結金具１０，１
０が掛けられている。そして、第１、第２のロープ４
ａ，４ｂをつないでいる締付け金具８と、第３、第４の
ロープ４ｃ，４ｄに備えられている図示しない締付け金
具が締め付けられ、各ロープ４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄが
緩みのない緊張状態に張られる。
【００１５】そして、このロープ４に対し、親綱３の両
端部に備えられている連結金具１０が、棟部５の左右の
基点部分に存在する各連結受け金具９に掛けられ、それ
により、親綱３は、屋根１の棟部５に沿うように延ばさ
れて張設されている。
端部に備えられている連結金具１０が、棟部５の左右の
基点部分に存在する各連結受け金具９に掛けられ、それ
により、親綱３は、屋根１の棟部５に沿うように延ばさ
れて張設されている。
【００１６】上記の安全用具２は、例えば次のようにし
て、屋根上に容易に取り付けることができる。即ち、図
４（イ）（ロ）に示すように、はしご１１で屋根１の上
に昇った作業者１２が、棟部５の左右いずれか一方の端
部に位置し、第１、第２、第３のロープ４ａ，４ｂ，４
ｃを三方の屋根傾斜面１ａ，１ｂ，１ｃに降ろしてい
き、各ロープ４ａ，４ｂ，４ｃの先端部に備えられてい
るフック６…を屋根１の縁７に掛ける。そして、第４ロ
ープ４ｄと親綱３を連結受け金具９に掛け、作業者１２
は、図５（イ）に示すように、棟部５のもう一方の端部
へ移動し、そこを基点として、同じように、第１、第
２、第３のロープ４ａ，４ｂ，４ｃを三方の屋根傾斜面
１ａ，１ｂ，１ｃに降ろし、各ロープ４ａ，４ｂ，４ｃ
の先端部に備えられているフック６…を屋根１の縁７に
掛ける。そして、第４ロープ４ｄと親綱３を連結受け金
具９に掛け、全体を締めて張り状態にする。以上のよう
にして、屋根上に作業用の安全構造が形成される。
て、屋根上に容易に取り付けることができる。即ち、図
４（イ）（ロ）に示すように、はしご１１で屋根１の上
に昇った作業者１２が、棟部５の左右いずれか一方の端
部に位置し、第１、第２、第３のロープ４ａ，４ｂ，４
ｃを三方の屋根傾斜面１ａ，１ｂ，１ｃに降ろしてい
き、各ロープ４ａ，４ｂ，４ｃの先端部に備えられてい
るフック６…を屋根１の縁７に掛ける。そして、第４ロ
ープ４ｄと親綱３を連結受け金具９に掛け、作業者１２
は、図５（イ）に示すように、棟部５のもう一方の端部
へ移動し、そこを基点として、同じように、第１、第
２、第３のロープ４ａ，４ｂ，４ｃを三方の屋根傾斜面
１ａ，１ｂ，１ｃに降ろし、各ロープ４ａ，４ｂ，４ｃ
の先端部に備えられているフック６…を屋根１の縁７に
掛ける。そして、第４ロープ４ｄと親綱３を連結受け金
具９に掛け、全体を締めて張り状態にする。以上のよう
にして、屋根上に作業用の安全構造が形成される。
【００１７】そして、本実施形態では、作業者１２が棟
部５の側から屋根１の縁７にフック６を確実かつ容易に
掛けることができるよう、フック６は、図２（イ）に示
すように、鈎形のものからなり、フック６の基端部、即
ち、鈎部６ａよりも基端側の部分に、屋根面に沿わされ
ることで鈎部６ａを下向きに保持する側方への張出し６
ｂが備えられている。
部５の側から屋根１の縁７にフック６を確実かつ容易に
掛けることができるよう、フック６は、図２（イ）に示
すように、鈎形のものからなり、フック６の基端部、即
ち、鈎部６ａよりも基端側の部分に、屋根面に沿わされ
ることで鈎部６ａを下向きに保持する側方への張出し６
ｂが備えられている。
【００１８】この張出し６ｂは、フック６の基端部を中
心に左右両側方に張り出す羽根状のものからなってお
り、この張出し６ｂを備えさせることにより、フック６
を次のようにして容易にかつ確実に屋根１の縁７に掛け
ることができる。即ち、図３（イ）に示すように、フッ
ク６をその鈎部６ａを下向きにして屋根面１に置くと、
張出し６ｂの先端部が屋根面１に当接して、フック６の
回転を阻止するように働き、鈎部６ａは下向き状態を保
持する。その状態にして、ロープ４を屋根傾斜面１上で
降ろしていく。すると、図３（ロ）に示すように、フッ
ク６の鈎部６ａが屋根１の縁７を越える。張出し６ｂは
フック６の基端部に備えられているから、鈎部６ａが屋
根１の縁７を幾分越えても、張出し６ｂは屋根面１に当
接した状態を維持し、鈎部６ａは下を向いたままであ
る。その状態で、ロープ４を棟部の側に引く。すると、
図３（ハ）に示すように、フック６の鈎部６ａが屋根１
の縁７に掛かる。このように、作業者は、フック６をそ
の鈎部６ａを下向きにして屋根傾斜面に置き、屋根面１
を滑らせるようにしてロープ４を降ろしていき、フック
６の鈎部６ａが屋根１の縁７を越えた時にロープ４を手
前に引くだけで、フック６を確実かつ容易に屋根１の縁
７に掛けることができる。
心に左右両側方に張り出す羽根状のものからなってお
り、この張出し６ｂを備えさせることにより、フック６
を次のようにして容易にかつ確実に屋根１の縁７に掛け
ることができる。即ち、図３（イ）に示すように、フッ
ク６をその鈎部６ａを下向きにして屋根面１に置くと、
張出し６ｂの先端部が屋根面１に当接して、フック６の
回転を阻止するように働き、鈎部６ａは下向き状態を保
持する。その状態にして、ロープ４を屋根傾斜面１上で
降ろしていく。すると、図３（ロ）に示すように、フッ
ク６の鈎部６ａが屋根１の縁７を越える。張出し６ｂは
フック６の基端部に備えられているから、鈎部６ａが屋
根１の縁７を幾分越えても、張出し６ｂは屋根面１に当
接した状態を維持し、鈎部６ａは下を向いたままであ
る。その状態で、ロープ４を棟部の側に引く。すると、
図３（ハ）に示すように、フック６の鈎部６ａが屋根１
の縁７に掛かる。このように、作業者は、フック６をそ
の鈎部６ａを下向きにして屋根傾斜面に置き、屋根面１
を滑らせるようにしてロープ４を降ろしていき、フック
６の鈎部６ａが屋根１の縁７を越えた時にロープ４を手
前に引くだけで、フック６を確実かつ容易に屋根１の縁
７に掛けることができる。
【００１９】屋根上での作業は、図５（ロ）に示すよう
に、作業者１２が命綱１３を親綱３に掛けて行うこと
で、棟部を挟む両傾斜面部において安全に行っていくこ
とができる。
に、作業者１２が命綱１３を親綱３に掛けて行うこと
で、棟部を挟む両傾斜面部において安全に行っていくこ
とができる。
【００２０】そして、屋根上での作業を終えた後、作業
者は棟部５に戻り、そこから、親綱３とロープ４の回収
を行っていく。即ち、親綱３とロープ４を緩めた状態に
し、連結金具１０…と連結受け金具９との連結を解除
し、屋根１の縁７へと延ばされている各ロープ４ａ，４
ｂ，４ｃを回収していく。
者は棟部５に戻り、そこから、親綱３とロープ４の回収
を行っていく。即ち、親綱３とロープ４を緩めた状態に
し、連結金具１０…と連結受け金具９との連結を解除
し、屋根１の縁７へと延ばされている各ロープ４ａ，４
ｂ，４ｃを回収していく。
【００２１】この回収を確実かつ容易に行うことができ
るように、本実施形態では、フック６の取り付けられて
いるロープはフラットなものからなっていて、屋根面に
沿わせた状態でいずれか一方の面が上を向くようになっ
ている。また、ロープとフック６は、このフラットロー
プのいずれか一方の面が上を向いたときフック６の鈎部
６ａが追従して上を向き、もう一方の面が下を向いたと
きフック６の鈎部６ａが追従して下を向くように連結さ
れている。そして、本実施形態では、上記の張出し６ｂ
が、鈎部６ａを上向きに保持する張出しを兼ねている。
るように、本実施形態では、フック６の取り付けられて
いるロープはフラットなものからなっていて、屋根面に
沿わせた状態でいずれか一方の面が上を向くようになっ
ている。また、ロープとフック６は、このフラットロー
プのいずれか一方の面が上を向いたときフック６の鈎部
６ａが追従して上を向き、もう一方の面が下を向いたと
きフック６の鈎部６ａが追従して下を向くように連結さ
れている。そして、本実施形態では、上記の張出し６ｂ
が、鈎部６ａを上向きに保持する張出しを兼ねている。
【００２２】従って、フック６で屋根１の縁７に掛けら
れたロープの回収は、図６（イ）（ロ）に示すように、
ロープ４を屋根１の縁７の側へと更に降ろしてフック６
を吊り状態にし、そして、図６（ハ）に示すように、ロ
ープ４を裏表反転させ、引き上げていく。すると、図６
（ニ）に示すように、張出し６ｂが屋根面１に乗り、次
いで、図６（ホ）に示すように、鈎部６ａが上向きで屋
根面１に乗り、張出し６ｂで鈎部６ａが上向きに保持さ
れたまま、棟部５の側へと回収されていく。こうして、
棟部５の側から、屋根の縁７に掛けられたフック６を棟
部５の側から容易にかつ確実に外すことができて棟部５
の側に回収することができる。
れたロープの回収は、図６（イ）（ロ）に示すように、
ロープ４を屋根１の縁７の側へと更に降ろしてフック６
を吊り状態にし、そして、図６（ハ）に示すように、ロ
ープ４を裏表反転させ、引き上げていく。すると、図６
（ニ）に示すように、張出し６ｂが屋根面１に乗り、次
いで、図６（ホ）に示すように、鈎部６ａが上向きで屋
根面１に乗り、張出し６ｂで鈎部６ａが上向きに保持さ
れたまま、棟部５の側へと回収されていく。こうして、
棟部５の側から、屋根の縁７に掛けられたフック６を棟
部５の側から容易にかつ確実に外すことができて棟部５
の側に回収することができる。
【００２３】そして、本実施形態では、図７（ロ）に示
すように、棟部を挟む一方の屋根面に降ろされているロ
ープ４ｂの先端部に備えられているフック６あるいはそ
れにつなげられているロープ４ｂに地上回収用の紐１４
が垂れ下げられている。この紐１４を利用して、作業者
は、次のようにして、安全に地上に降りていくことがで
きる。
すように、棟部を挟む一方の屋根面に降ろされているロ
ープ４ｂの先端部に備えられているフック６あるいはそ
れにつなげられているロープ４ｂに地上回収用の紐１４
が垂れ下げられている。この紐１４を利用して、作業者
は、次のようにして、安全に地上に降りていくことがで
きる。
【００２４】即ち、図７（イ）に示すように、棟部５の
一方の端部の基点部における第１、第２のロープ４ａ，
４ｂを残して、その他のロープ及び親綱３を屋根上で回
収したのち、残る第１ロープ４ａのフック６を屋根１の
縁７から外して、第１ロープ４ａをフック６の鈎部６ａ
が屋根面に乗る程度に短くし、作業者１２は、この第４
ロープ４ａを伝って、棟部からはしご１１のある屋根の
縁７へと移動していき、はしご１１に移って、フック６
の鈎部６ａを上向きにセットして、屋根１を降りてい
く。こうして作業者１２が地上に降りた後、図７（ロ）
に示すように、地上から紐１４を引けば、第２ロープ４
ｂと第１ロープ４ａとを地上に回収することができる。
このように、地上回収の紐１４を備えさせておくことに
より、作業者１２は、屋根上での作業をした後、棟部５
からはしご１１へと親綱張設用ロープ４を利用して安全
に移動していくことができる。
一方の端部の基点部における第１、第２のロープ４ａ，
４ｂを残して、その他のロープ及び親綱３を屋根上で回
収したのち、残る第１ロープ４ａのフック６を屋根１の
縁７から外して、第１ロープ４ａをフック６の鈎部６ａ
が屋根面に乗る程度に短くし、作業者１２は、この第４
ロープ４ａを伝って、棟部からはしご１１のある屋根の
縁７へと移動していき、はしご１１に移って、フック６
の鈎部６ａを上向きにセットして、屋根１を降りてい
く。こうして作業者１２が地上に降りた後、図７（ロ）
に示すように、地上から紐１４を引けば、第２ロープ４
ｂと第１ロープ４ａとを地上に回収することができる。
このように、地上回収の紐１４を備えさせておくことに
より、作業者１２は、屋根上での作業をした後、棟部５
からはしご１１へと親綱張設用ロープ４を利用して安全
に移動していくことができる。
【００２５】以上に、本発明の実施形態を示したが、本
発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱し
ない範囲で、各種の変更が可能である。例えば、上記の
実施形態では、寄棟屋根１に適用した場合を示している
が、その他の形の屋根に適用することももちろん可能で
ある。また、親綱３を屋根上に張設するためのロープ４
の張り形についても各種態様が採用されてよい。
発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱し
ない範囲で、各種の変更が可能である。例えば、上記の
実施形態では、寄棟屋根１に適用した場合を示している
が、その他の形の屋根に適用することももちろん可能で
ある。また、親綱３を屋根上に張設するためのロープ４
の張り形についても各種態様が採用されてよい。
【００２６】
【発明の効果】本発明の屋根上作業のための安全構造等
は、以上のとおりのものであるから、既築物件であって
も対応が可能であり、しかも、手間を要さず容易に形成
することができる。
は、以上のとおりのものであるから、既築物件であって
も対応が可能であり、しかも、手間を要さず容易に形成
することができる。
【図１】実施形態を示すもので、屋根上に形成された安
全構造の全体斜視図である。
全構造の全体斜視図である。
【図２】図（イ）はロープのフックが屋根の縁に掛けら
れた状態の斜視図、図（ロ）は棟部端部の基点部におけ
るロープの連結構造を示す斜視図である。
れた状態の斜視図、図（ロ）は棟部端部の基点部におけ
るロープの連結構造を示す斜視図である。
【図３】図（イ）乃至図（ハ）は屋根の縁へのフックの
掛け方を順次に示す側面図である。
掛け方を順次に示す側面図である。
【図４】図（イ）及び図（ロ）は、図５（イ）ととも
に、屋根上への安全用具の取付け方法を順次に示す斜視
図である。
に、屋根上への安全用具の取付け方法を順次に示す斜視
図である。
【図５】図（イ）は図４（イ）（ロ）とともに屋根上へ
の安全用具の取付け方法を順次に示す斜視図、図（ロ）
は屋根上での点検等の作業状態を示す斜視図である。
の安全用具の取付け方法を順次に示す斜視図、図（ロ）
は屋根上での点検等の作業状態を示す斜視図である。
【図６】図（イ）乃至図（ホ）は屋根の縁からフックを
取り外す方法を順次に示す側面図である。
取り外す方法を順次に示す側面図である。
【図７】安全用具の回収方法を示すもので、図（イ）は
最後のロープを利用して棟部からはしごに向う状態を示
す斜視図、図（ロ）は最後のロープを地上から回収する
方法を示す斜視図である。
最後のロープを利用して棟部からはしごに向う状態を示
す斜視図、図（ロ）は最後のロープを地上から回収する
方法を示す斜視図である。
１…寄棟屋根（屋根） ２…安全用具 ３…親綱 ４…ロープ ６…フック ６ａ…鈎部 ６ｂ…張出し ７…屋根の縁 １４…地上回収用の紐
Claims (5)
- 【請求項１】 親綱が、屋根の縁にフックで掛けられた
ロープによって屋根上に張設されていることを特徴とす
る屋根上作業のための安全構造。 - 【請求項２】 フックが鈎形のものからなり、フックの
基端部に、屋根面に沿わされることで鈎部を下向きに保
持する側方への張出しが備えられている請求項１に記載
の屋根上作業のための安全構造。 - 【請求項３】 フックが鈎形のものからなり、フックの
基端部に、屋根面に沿わされることで鈎部を上向きに保
持する側方への張出しが備えられている請求項１又は２
に記載の屋根上作業のための安全構造。 - 【請求項４】 前記フック又はそれにつなげられている
ロープに地上回収用の紐が取り付けられている請求項１
乃至３のいずれか一に記載の屋根上作業のための安全構
造。 - 【請求項５】 親綱と、親綱張設用のロープとが備えら
れ、ロープにはフックが設けられ、このフックを屋根の
縁に掛けることで、親綱が屋根上に張設されるようにな
されていることを特徴とする屋根上作業のための安全用
具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001133669A JP2002327540A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 屋根上作業のための安全構造及び安全用具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001133669A JP2002327540A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 屋根上作業のための安全構造及び安全用具 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002327540A true JP2002327540A (ja) | 2002-11-15 |
Family
ID=18981483
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001133669A Pending JP2002327540A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | 屋根上作業のための安全構造及び安全用具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002327540A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007062796A (ja) * | 2005-08-31 | 2007-03-15 | Nippon Riku-Un Sangyo Co Ltd | タンクコンテナ及びタンク車 |
| WO2011148966A1 (ja) | 2010-05-25 | 2011-12-01 | 藤井電工株式会社 | 落下防止システム、複環部材、「８」字環部材、４つ孔部材、屋根上での作業方法、親綱設置方法、落下防止システムのバケツおよびケラバ用フック |
| JP2012096022A (ja) * | 2010-10-05 | 2012-05-24 | Fujii Denko Co Ltd | 安全帯取付装置及びその設置方法 |
| FR3080876A1 (fr) * | 2018-05-02 | 2019-11-08 | H2 Ion | Procede et kit de securisation pour intervention sur un toit d’un batiment modulaire |
| JP7348683B1 (ja) | 2022-04-26 | 2023-09-21 | 株式会社マスタックエフ | 屋根上作業のための安全用具 |
-
2001
- 2001-04-27 JP JP2001133669A patent/JP2002327540A/ja active Pending
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| JP5211248B2 (ja) * | 2010-05-25 | 2013-06-12 | ミドリ安全株式会社 | 落下防止システム、屋根上での作業方法、親綱設置方法、落下防止システムの布バケツおよびケラバ用フック |
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| JP7348683B1 (ja) | 2022-04-26 | 2023-09-21 | 株式会社マスタックエフ | 屋根上作業のための安全用具 |
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