JP3070348U

JP3070348U - 足場板の取付機構

Info

Publication number: JP3070348U
Application number: JP2000000293U
Authority: JP
Inventors: 勇伊藤
Original assignee: 勇伊藤
Priority date: 2000-01-17
Filing date: 2000-01-17
Publication date: 2000-07-28
Anticipated expiration: 2006-01-17

Abstract

(57)【要約】【課題】足場板を、これを支えるパイプ類に確実に取り
付けることができるようにするとともに、足場板の上面
には足場板の固定手段等からなる障害物を何も出さない
ようにすることにより、足場板を使いやすくした足場板
の取付機構を提供しようとするものである。【解決手段】足場板の側面あるいはその近傍に一端を固
定され、他端を自由端とした連結紐と、これとは別に足
場板の側面あるいはその近傍に取り付けたフックとを備
え、上記連結紐を足場板を支えるパイプ類に回した上
で、上記連結紐の自由端を上記フックに掛け止めするよ
うにしたことを特徴とする足場板の取付機構。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は足場板を、これを支えるパイプ類に確実に取り付けることができるようにするとともに、足場板の上面には足場板の固定手段等からなる障害物を何も出さないようにすることにより、足場板を使いやすくした足場板の取付機構に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の足場板を支えるパイプ類に足場板を取り付ける機構としては、確かに特開平１０−１２１７１６号公報に記載されたような足場板固定用具も開発されている。ところが、これらの固定用具類は現実にはほとんど普及していない。

【０００３】そして、一般的には図３に示すように、パイプ類１０１とこれに搭載した足場板１０２とを、図４に示すような一端にループを形成したなまし線（鋼管緊結用として１ｍに切断した１０番線もしくは１２番線）１０３を巻き付け、その先端を上記ループに巻き付けて締め上げるようにして結束することにより、両者を固定しているのが建築現場等における実情である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のなまし番線１０３を用いた足場板の取付機構においては、パイプ類１０１とこれに搭載した足場板１０２とをなまし番線１０３を巻き付けて両者を結束する作業が非常に面倒であり、なまし番線１０３の両端の結束がしにくいという欠点があった。

【０００５】また、使用後に結束を解くためになまし番線１０３を切断するのであるが、切断されたなまし番線１０３の片づけが面倒であり、しかも切断されたなまし番線１０３が足場部分に取り付けたネット類に引っ掛かってしまい、その先端でけがをする事故が起きやすかった。

【０００６】さらに、足場板１０２上に巻き付けたなまし番線１０３が盛り上がってしまい、足場板１０２上に凹凸ができてしまって足を引っ掛けやすく、建築現場での種々の作業に危険が伴うという問題点もあった。

【０００７】この考案の足場板の取付機構は従来例の上記欠点を解消しようとするもので、足場板を、これを支えるパイプ類に確実に取り付けることができるようにするとともに、足場板の上面には足場板の固定手段等からなる障害物を何も出さないようにすることにより、足場板を使いやすくした足場板の取付機構を提供しようとするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

この考案の足場板の取付機構は、足場板の側面あるいはその近傍に一端を固定され、他端を自由端とした連結紐と、これとは別に足場板の側面あるいはその近傍に取り付けたフックとを備え、上記連結紐を足場板を支えるパイプ類に回した上で、上記連結紐の自由端を上記フックに掛け止めするようにしたことを特徴とするものである。

【０００９】またこの考案の足場板の取付機構は、上記連結紐が、その他端をループ状の自由端とされており、このループ状の自由端をフックに掛け止めするようにしたことをも特徴とするものである。

【００１０】この考案の足場板の取付機構によれば、足場板を、これを支えるパイプ類に確実に取り付けることができ、足場板の上面には足場板の固定手段等からなる障害物を何も出ないようにすることができるので、建築現場における足場板を非常に使いやすく、かつ安全性を大幅に高めることが可能な足場板の取付機構を提供することができるようになった。

【００１１】また、従来のなまし番線を使用する方法に比べてなまし番線を使用しないで済むので足場板の取付作業を簡単かつ迅速に行なうことができ、使用後に切断されたなまし番線を片づける手間もなく、しかも切断されたなまし番線の先端でけがをする事故も起きることがない。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の足場板の取付機構の実施の形態を、図面に基いて詳細に説明する。図１はこの考案の足場板の取付機構の１実施例を示す斜視図、図２はその平面図である。

【００１３】図１および図２において、１は足場板を支えるパイプ類であり、足場用の骨組み等にクランプ類（図示せず）を用いて所定の間隔で水平に組み付けられている。２はパイプ類１に搭載され、パイプ類１に対して直角の方向に固定された足場板である。

【００１４】上記足場板２の側面あるいはその近傍には、なまし番線等のワイヤ類、ゴムバンド類、チェーン類等からなる連結紐３がその一端を固定されている。この連結紐３の一端は、例えば足場板２が木製である場合にはビス様の固定金具４を打ち込んで固定することができる。また、鋼板製あるいはアルミ製等の金属板からなる足場板２の場合には、取付部をリング状に付設しておき、これに連結紐３を結びつけておけばよい。

【００１５】上記一端を足場板２に固定された連結紐３は、望ましくはその他端をループ状の自由端５とし、パイプ類１に回して取り付けるために、所定の長さに形成しておくことが必要である。

【００１６】上記足場板２には、連結紐３とは別に、足場板２の側面あるいはその近傍にフック金物６が取り付けられている。このフック金物６は、図では単純なカギ形であるが、円形の傘状、Ｔ字形等の構造とすることができ、取り付け取り外しのしやすさ、外れにくさ等を勘案して適宜決定することができる。

【００１７】上記足場板の取付機構の使用に際しては、足場板２をパイプ類１に取り付ける場合には、連結紐３のループ状の自由端５を伸ばし、足場板２を支えるパイプ類１に回した上で、上記自由端５を上記フック金物６に掛け止めすればよい。もちろん、足場板２をパイプ類１から取り外す場合には、上記と逆の手順を踏めばよいのである。

【００１８】この足場板の取付機構によれば、足場板２を、これを支えるパイプ類１に確実に取り付けることができ、また足場板２の上面には足場板２の連結紐３等からなる障害物を何も突出しないようにすることができる。したがって、建築現場における足場板２を非常に使いやすく、かつ安全性を大幅に高めることができるようになった。

【００１９】

【考案の効果】

この考案の足場板の取付機構によれば、足場板を、これを支えるパイプ類に確実に取り付けることができ、また足場板の上面には足場板の固定手段等からなる障害物を何も出ないようにすることができるので、建築現場における足場板を非常に使いやすく、かつ安全性を大幅に高めることが可能な足場板の取付機構を提供することができるようになった。

【００２０】また、従来のなまし番線を使用する方法に比べてなまし番線を使用しないで済むので足場板の取付作業を簡単かつ迅速に行なうことができ、使用後に切断されたなまし番線を片づける手間もなく、しかも切断されたなまし番線の先端でけがをする事故も起きることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る足場板の取付機構の１実施例を
示す斜視図である。

【図２】その平面図である。

【図３】従来例を示す斜視図である。

【図４】その結束に使用可能ななまし番線を示す正面図
である。

【符号の説明】

１パイプ類２足場板３連結紐４固定金具５自由端６フック金物１１パイプ類１２足場板１３なまし番線

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】足場板の側面あるいはその近傍に一端を
固定され、他端を自由端とした連結紐と、これとは別に
足場板の側面あるいはその近傍に取り付けたフックとを
備え、上記連結紐を足場板を支えるパイプ類に回した上
で、上記連結紐の自由端を上記フックに掛け止めするよ
うにしたことを特徴とする足場板の取付機構。
【請求項２】連結紐が、その他端をループ状の自由端
とされており、このループ状の自由端をフックに掛け止
めするようにしてなる請求項１に記載の足場板の取付機
構。