JPS645294Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の技術分野 本考案は天井面より照明器具を吊下げて使用す
る場合の吊具に関するものである。

従来技術 従来この種のものは、第１図に示すように、複
数の長孔１を有する部材２に１図に示すように紐
３を通し、天井に固定されたヒートン４と紐３の
下側２箇所に挿通された掛け具５に照明器具を掛
けたものがあつた。吊具全体の長さｌを調節する
場合部材２を天井側に上げると短くなり下げると
長くなつた。この場合、吊具全体の長さｌは、最
大長l₁に対し最短長l₂は約1/2までしか調節はでき
なかつた。一方使用者側からみると天井面から照
明器具の吊下げる長さは場合により吊具の最短長
l₂以上に短いものを必要とする時があつた。この
場合使用者が勝手に紐を切断し、短くしていたの
で場合により切断後の処理が不完全であると照明
器具の落下する要因ともなつた。

考案の概要 本考案はこれらを改良するために考案したもの
で、複数個の調整部材のうち一方のものに対して
は摺動可能に、他方のものに対しては固定的に紐
を挿通し使用勝手に優れた照明器具用吊具を提供
することを目的としている。

考案の実施例 以下実施例を図面と共に説明すると、第２図に
おいて、小判状調整部材２ａ，２ｂは同一の物で
長孔１は紐３より若干大きく、金属又はプラスチ
ツク材よりできている。なお金属の場合表面処理
を必要とし、プラスチツクを用いる場合強度を十
分確保するために、プラスチツクに金属板をイン
サートすると良い。３は紐で軟かく又強度のある
テトロン製編紐、４はヒートンで鋼線よりなる。
５は掛け具で鋼線よりなりＳ形をしている。５ｂ
は紐３掛止用環で、紐経より若干大きくなつてい
る。６は止メ金具で鋼板よりできている。

次に具体的な吊り下げ作業を述べると、２個の
平行状に設けた長孔１を有する小判状部材２を２
個使用し紐３を第２図のように通し、下側紐先端
部に３個の掛け具５を紐３に通しておく、中央に
ある掛け具５ａは長孔１ａに掛けておく。天井面
に固定されたヒートン４には上側部材２ｂの長孔
１ｂを掛けることにより構成されている。又、紐
３の末端部は止メ金具６により確実に固定され、
閉ループ状に形成されている。次に吊具の長さ調
節について述べるとあらかじめ設定された全長ｌ
に対し、通常の調節の範囲では下側部材２ａを上
側にすることにより全長は約1/2となる。又、更
にこの範囲より長くしたり短くする場合は紐のた
るみ部３ａを調節することにより第３図となり最
大長l₁のときは紐のたるみ部３ｂのようになくな
り最短長l₂のときは紐のたるみ部３ｃは更に大き
くすることにより従来のものより広い範囲で調節
が可能となる。

考案の効果 このようにこの考案によれば従来のものより広
い範囲で吊下げ長が又、吊具としての長さ調整
は、下側の調整部材の位置の調整あるいはたるみ
部のたるみ具合の調整によりそれぞれ単独で行う
ことができ、調整作業が容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す説明図、第２図はこの考
案の実施例を示す図で、第２図ａ、第２図ｂ、第
２図ｃはそれぞれ裏面図、側面図、表面図であ
る。第３図は吊り下げ長を調節する作業を説明す
る図で、第３図ａは最大長を示す図、第３図ｂは
最小長を示す図である。 図において、２は長孔を備えた調整部材、３は
紐、４はヒートン、５は掛け具、６は止め金具。
図中同一符号は同一或いは相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下に２個の挿通孔を有する２個の調整部材
   と、上側の調整部材を支持する支持部材と、下側
   の調整部材の下部に支持された掛け具と、各調整
   部材の各挿通孔及び上記掛け具に挿通された閉ル
   ープ状の紐を備えたことを特徴とする照明器具用
   吊具。