JPS5829693Y2 - 連結具つき安全防護ネツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は連結具つき安全防護ネットに関する。

建築現場において、高所作業対策として、安全防護ネッ
トを張設することが多くなっている。

このネットによって未熟練者及び高所恐怖者でも安心し
て迅速に高所の建設作業をおこなうことができる。

安全防護ネットは、張設除去、収納、保管、運搬に便利
なように、２ｍ×２ｍ、２ｍ×１ｍ等のサイズで単一ネ
ットとしている。

このような単一ネットを連続張設して安全防護ネットと
するのであるが、張設除去作業を迅速におこなう必要が
ある。

しかも各ネット間に隙間ができないように密に連結する
必要がある。

本考案は上記の事情並びに問題点を鑑みて創作したもの
で、各単一ネットの棒鋼に複数の連結具を取付けてなる
安全防護ネットで、ネットの張設除去を簡単且つ確実に
おこなうことができるようになしたものである。

以下本考案を図面に示す実施例に基いて説明すると、ネ
ットの周縁を構成する棒鋼１に複数個の連結具Ａを取付
けてなる連結具つき安全防護ネットである。

棒鋼１は、例えば縦横が２ ｍＸ２ ｍ、２ ｍＸ１
ｍであり、この棒鋼１の内部には紐２を張設してネット
Ｂを形威している。

連結具Ａは次の如く威る。

軟質塩化ビニール等の合成樹脂材から戊る一本の帯体の
長手方向両端部をそれぞれ互いに反対の側面に折返して
これら折返部にそれぞれ隣接するネットの棒鋼１を抱持
する抱持部３，４を形威し、一方の折返し帯５と前記両
抱持部３，４間の帯体本体６とに棒状の連結部材１３の
基端部を貫通させ、該折返し帯５と帯体本体６とを連結
部材１３に突設させた固着片７ａ、７ｂによって挟持固
着するが、抱持部３内には棒鋼１を抱持して固着する。

このように一方の抱持部３に棒鋼１を抱持して固着する
と、連結具Ａは一方の棒鋼に取付けられることになる。

連結部材１３の上部（他方の折返し帯８側）には細首部
９を連設し、この細首部９の先端部には略きのこ状の掛
止部１ｏを設ける。

この掛止部１０に対応する他方の折返し帯８には切目１
１を設ける。

この切目１１は掛止部１ｏを押込んで貫通させ、貫通し
た掛止部１ｏの頭が切目１１に掛止められ不意には抜け
ないようになしている。

尚、４は他方の抱持部で、他方の折返し帯８を掛止部１
゜に掛止していないときはフリーの状態である。

１２は他方の折返し帯８の先端部の把持片である。

連結部材１３と細首部９及び掛止部１ｏは一体的に設け
ているが、連結部材１３と細首部９及び掛止部１０とは
別体で構成していてもよい。

そして、これら各部材は連結具全体を構成する帯体より
も硬い樹脂材で構成するとよく、金属材であってもがよ
りない。

第１図に示すように、ネットの棒鋼１に適当間隔をおい
て複数個の上記連結具Ａを取付ける。

つまり、抱持部３に棒鋼１を抱持させて連結部材１３で
一方を折返し帯５と両抱持部３，４間の帯体本体６を固
着している。

こうすることによって他方の抱持部４はフリーの状態で
あるが、一方の抱持部３内には確実に一方の棒鋼１ａが
取付けられ、連結具Ａが一方の棒鋼１ａに取付けられる
ことになる。

このようにネッ）Ｂの周縁を構成する棒鋼１に複数個の
連結具Ａを取付けておくと、各ネットＢを連続して張設
し、安全防護ネットとするのに迅速且つ確実に作業する
ことができ、取外し除去作業も迅速且つ簡単である。

次に各ネッ）Ｂを張設する要領を説明する。

連結具Ａは各ネッ）Ｂの棒鋼１に取付けられている。

第２図に示すように、一方の棒鋼１ａに取付けられてい
る連結具Ａの抱持部４に隣接する他方の棒鋼１ｂを抱持
させる。

この後、他方の折返し帯８の切目１１に掛止部１０を貫
通掛止させると棒鋼１ａ、ｌｂは連結具Ａによって連結
固定される。

尚、他方の棒鋼１ｂにも同様に連結具Ａが取付けられて
いる。

この連結具Ａも前記と同様に一方の棒鋼１ａを固定し連
結する。

上記の如くなる本考案連結具つき安全防護ネットは、各
単位ネットの周縁を構成する棒鋼にあらかじめ連結具を
取付けているがら、連続張設作業を迅速におこなうこと
ができる。

しがも、接続個所に隙間がないように連結することがで
きる。

つまり、連結具の一方は一方の棒鋼に取付けているがら
、他方の棒鋼へは簡単容易に連結することができるから
である。

しがもあらがしめ連結具はネットの棒鋼へ取付けられて
いるがら紛失したりする虞れはない。

また、取外し除去作業も迅速簡単におこなえることも云
うまでもない。

従って各ネット幅を小さくしても張設作業が面倒くさく
なくて簡単容易にできる。

安全防護ネットの場合、建設作業に対しては直接能率を
向上させるというようなことばないがら、取扱いが面倒
くさくて作業性のわるいものであってはならない。

しかし、本考案安全防護ネットは張設除去作業が迅速、
確実安全におこなえるものであるがら、建築現場に使用
が容易で、安全作業をおそなうことができる。

よって建設作業の能率向上にもなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案連結具つき安全防護ネットの部分斜視図
、第２図は各ネットを連結具で連結した状態の部分拡大
斜視図、第３図は第２図のＸ−Ｘ線端面図。 第４図は連結具の連結要領を示す断面図。 Ａ・・・・・・連結具、Ｂ・・・・・・ネット、１・・
曲棒鋼。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 軟質塩化ビニル等の合成樹脂材からなる帯体の一端部を
   ネットの周縁を構成する棒鋼１ａを抱持するように折返
   せしめて抱持部３となし、この一方の折返し帯５と帯体
   本体６とに棒状の連結部材１３の基端部を貫通させ、該
   折返し帯５と帯体本体６とを連結部材１３に突設させた
   固着片７ａ、７ａによって挟持固着し、帯体の他端部は
   、隣り合わせて張設するネットの周縁を構成する棒鋼１
   ｂを抱持することができるように、前記した一方の折返
   し帯５とは反対の方向に折返せしめて抱持部４となし、
   該抱持部４を形成する他方の折返し帯８の先端は把持片
   １２となし、該把持片と抱持部４との間に切目１１を形
   成し、該切目１１に前記した連結部材１３の先端部に形
   威した略きのこ状の掛止部１０を貫通させて掛止できる
   ようになした連結具Ａを、ネットの周縁を構成する棒鋼
   に複数個取り付けてなることを特徴とする連結具つき安
   全防護ネット。