JPH076377Y2 - 安全ネット用クランプ金具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は建設工事において安全ネットを張設する際に
鉄骨等に安全ネットを取付ける金具に関する。

［従来の技術］ 従来、安全ネットを張設する際に安全ネットに添付して
いる紐、又は適宜長さにした紐、番線を用いて鉄骨等に
巻き付けて安全ネットを取付けていた。

［考案が解決しようとする課題］ 上記従来の方法では高所でしかも鉄骨上等の足場の悪い
場所での作業のために作業員の足元の鉄骨に紐や番線を
巻き付けるのは困難であり、ましてある程度の自重を持
つ安全ネットと共に巻き付けるのは非常に困難であり作
業能率が低下し、安全性も低下する。

しかも、工具、作業員等の落下の際に確実に落下物を保
持することに信頼性を欠く。

また、安全ネットを取付けるための金具等も開発されて
いるが、安全ネットの取付け手間、落下物を保持する強
度面においても信頼性に欠けるものである。

［課題を解決するための手段］ この考案は、上記従来の課題に鑑みなされたもので、そ
の目的は金具の鉄骨等への取付け、安全ネットの金具へ
の取付けが容易に行え、しかも、落下物を確実に保持で
きる強度を有する安全ネット用クランプ金具を提供する
ことにある。

その手段としてクランプ本体の両側壁面の任意の位置に
フック型の掛止部を該クランプ本体に対して平行に介在
するように付設し、該掛止部は互いに逆方向に対向し、
また取付けボルトを中心として回動自由にそれぞれ付設
することを特徴とする。

［作用］ 上記構造により、本体の鉄骨等への取付けがクランプ本
体によるために容易に取付けができる。

安全ネットとクランプ本体の取付けもクランプ本体の２
本の掛止部がフック型であり、しかも、互いに逆方向に
対向しているために容易に取付けができる。

フック型の掛止部が２本あり、取付けボルトを中心にし
て回動自在に付設しているために安全ネットを任意の角
度で保持できるため、落下物を保持するための十分な強
度を得ることができるなど、前記従来の課題を解決する
ものである。

［実施例］ 次にこの考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第１図は本考案の第一実施例を示す斜視図である。

クランプ本体（１）のクランプ部（11）の両側壁面の任
意の位置にフック型の掛止部（12）を該クランプ本体
（１）に対して平行に介在するように付設する。

また、掛止部（12）は互いに逆方向に対向するように、
かつ取付ボルト（13）を中心として回動自由にそれぞれ
付設する。

次にこの考案の第一実施例による安全ネット用クランプ
金具の使用例を説明する。

第２図は第一実施例の使用例を示す斜視図であり、鉄骨
のフランジ部（Ａ）の任意の位置に本考案のクランプ本
体（１）を取付ボルト（13）により取付けると共にフッ
ク型の掛止部（12）を安全ネット（Ｂ）の任意の位置に
掛止する。

同様に所要の間隔に本考案のクランプ本体（１）を鉄骨
のフランジ部（Ａ）に取付けて安全ネットを張設してい
く。

［考案の効果］ 以上詳細に説明したように、この考案の安全ネット用ク
ランプ金具によれば、クランプ本体により鉄骨等への取
付けが容易である。

安全ネットとの取付けもクランプ本体の２本の掛止部が
フック型であり、しかも、互いに逆方向に対向している
ためにクランプ本体に対して任意の位置から容易に取付
けができ、作業能率の向上、安全性の確保ができる。

フック型の掛止部が２本あり、取付けボルトを中心にし
て回動自在に付設しているために、安全ネットを任意の
角度で確保することが可能なため、落下物を保持するた
めの十分な強度を得る有効な角度を取ることができる。
その結果、確実な落下防止に信頼性を有するなど、実用
上有益な安全ネット用クランプ金具を得ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の第１実施例を示す斜視図、第２図は本
考案の第１実施例による使用状態図である。 １……クランプ本体 11……クランプ部 12……掛止部 13……取付ボルト Ａ……鉄骨のフランジ部 Ｂ……安全ネット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】クランプ本体の両側壁面の任意の位置にフ
   ック型の掛止部を該クランプ本体に対して平行に介在す
   るように付設し、該掛止部は互いに逆方向に対向し、ま
   た取付けボルトを中心として回動自在にそれぞれ付設し
   てなることを特徴とする安全ネット用クランプ金具。