JP3139379U - バリケード用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】シート材が風を受けたり、バリケードが縦に置かれたりした場合に、シート材自体が横棒の一端側へ偏って重なることがないようにする。
【解決手段】シート材11の一端部側を、バリケードの横棒1に巻き付けてこのシート材11の一部に重ね合わせ、この重ね合わせ部分を締結部材13、14を用いて相互に接合および接合解除可能にし、また固定用締結部材15、16を、前記横棒1に設けられた2本の吊金具5を挟む位置に、吊金具5に近接して設ける。
【選択図】図1
【解決手段】シート材11の一端部側を、バリケードの横棒1に巻き付けてこのシート材11の一部に重ね合わせ、この重ね合わせ部分を締結部材13、14を用いて相互に接合および接合解除可能にし、また固定用締結部材15、16を、前記横棒1に設けられた2本の吊金具5を挟む位置に、吊金具5に近接して設ける。
【選択図】図1
Description
本考案は、道路工事や高層建築物などの建設現場の工事現場や各種イベント会場の領域を仕切るためのバリケードに装着されるバリケード用シートに関する。
道路工事、各種建設工事現場或いは各種イベント会場などでは、安全を確保するために管理或いは規制区域を設け、関係者以外の者が無闇に立ち入らないように、その工事やイベント区域を規制するバリケードで囲むことが行われている。
図4は、野外間仕切り用のバリケードの一般的な形態である。このバリケードは、図4に示すように、長尺な横棒1の両端部に、一対の開脚式二股脚部2a,2b,3a,3bを開脚自在に取り付け、横棒1に表示板4を吊着させたものである。表示板4には、工事区域、進入禁止、標語或いは標識図柄などが表示されている。
図4において、脚部2a,2b および脚部3a,3bは上端部を横棒1の各一端にピン10を用いて回動可能に枢着されている。なお、脚部2a,2b,3a,3bはいずれもL字型鋼材を主体に形成されている。
図4において、脚部2a,2b および脚部3a,3bは上端部を横棒1の各一端にピン10を用いて回動可能に枢着されている。なお、脚部2a,2b,3a,3bはいずれもL字型鋼材を主体に形成されている。
また、脚部2a,2b間および脚部3a,3b間には、リンク片8a,8bおよび9a,9bの各一端が回動可能に枢支されている。そして、各リンク片8a,8bおよびリンク片9a,9bの各他端は相互にピン10によって回動可能に枢支されている。
このようなバリケードにあっては、脚部2aと2b、 脚部3aと3bを、ピン10,10を軸に開閉駆動して設置する。
ところで、このようなバリケードでは、金属製の表示板6は、硬く、強風を受けて揺れ、周囲と接触したり、或いは金属製の表示板が吊金具5から外れたりする。この場合、付近の通行人や遊んでいる子供に危害をもたらすことがあった。
この課題の解決手段として、例えば図5に示すような、金属製の表示板6に替えて、厚手の合成樹脂製シート材6が使用されている。
このバリケード用シート6は、図6に示すように、横長のシート生地の中央部6c付近に帯状シート片12を配し、この下縁側を、熱溶着(図6の点線部分)によって取り付ける。そしてこのシート生地の上縁部縁側6a付近の複数箇所例えば5箇所に、略等間隔に締結用の雌型ホック13,13…が取り付けられるとともに、帯状シート片12には前記雌型ホック13,13…に対応する位置に雄型ホック14,14…が取り付けられている。
また、シート6の下半部の表裏面には、前記表示板4と同様に、工事区域、進入禁止、標語或いは標識図柄などが表示されている。
このような構成になるバリケード用シート6(以下、シート6と称する)は、前記帯状シート片12がある面を内側にして、シート6bがバリケードの横棒1に当接して、横棒1の外周面を包んで廻り込ませる。そして上縁部6aにある雌型ホック13,13…を、前記帯状シート片12上の雄型ホック14,14…に嵌合(連結)する。
これにより、シート6は、図8に示すように、横棒1および吊金具5を包み込むように、その横棒1に吊り下がるように形成される。
特開平7−300829号公報
これにより、シート6は、図8に示すように、横棒1および吊金具5を包み込むように、その横棒1に吊り下がるように形成される。
このバリケード用シート6は、柔軟性のある生地を使用しているので、危険性は解消された。しかしながら、保管や、運搬のために、脚部2a、2bおよび脚部3a、3bを前述のように折り畳んだり、或いはバリケードを立てた状態で収納保管する場合には、シート6が自重で横棒1の下方にずり落ち、下部で折り重なりシートが波状に屈曲し、時間と共に波打ってしまう。この場合、バリケードを再び使用とする場合には、折り重なったシート材を横棒に沿って引張って戻す(引き伸ばす)作業が必要になる。また、その引張って戻しても波状の皺が残る。さらに、多数のバリケードについてこのような作業を行うのは極めて面倒であり、バリケード設置の作業性が悪いという不都合があった。
本考案は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、バリケート用シートが、運搬時や収納・保管時にバリケードを縦に置いた場合でも、シート自体が自重で横棒の一端側へ偏って重なり、波状の皺が発生したりすることを防止することができるバリケード用シートを提供することを目的とする。
前記目的達成のために、本考案にかかるバリケード用シートは、 一対の開脚式二股脚の頂部に横棒を張設したバリケードに装填するバリケート用シートであって、一端部側を前記横棒に巻付けて、その側縁に沿って複数組の取付用締結部材で接合すると共に、該取付用締結部材の内側で、前記横棒に取設されている吊金具の外側位置に、該吊金具に近接して固定用締結部材を取り付けてなり、前記取付用締結部材の内側で、前記固定用締結部材で前記吊金具の外側近傍を接合することにより前記シートが前記横棒に沿って垂れ下るのを防止したことを特徴とする。
この構成により、横棒に一端部側部を巻きつけるようにして取り付けられたシートは、取付用締結部材での取付とともに、一方の吊金具の左側近傍および他方の吊金具の右側近傍に位置する固定用締結部材によって固定され、横棒に沿う方向への移動が規制される。このため、シートが強風を受け、シートが一方にずれ込んで蛇腹状になったり、或いは収納・保管のため、バリケートを縦に置かれても、固定用締結部材で抑止されるので、横棒上のシートが下方にずり落ちて折り重なることが無い。よって、バケート用シートに波状の皺を生じることもない。
従って、前述のように横棒上で折り重なったシート材を引き伸ばしたり、皺を取り除いたりする一連の作業を一切回避することができ、バリケード設置の作業性を従来に比べて格段に向上することができる。
従って、前述のように横棒上で折り重なったシート材を引き伸ばしたり、皺を取り除いたりする一連の作業を一切回避することができ、バリケード設置の作業性を従来に比べて格段に向上することができる。
また、本考案にかかるバリケード用シートは、前記締結部材が、雄型ホックとこれに着脱可能な雌型ホックからなることを特徴とする。
この構成により、シート部材をこれらの雄型ホックおよび雌型ホックを用いて簡単、迅速にバリケードの横棒に装着することができる。
この構成により、シート部材をこれらの雄型ホックおよび雌型ホックを用いて簡単、迅速にバリケードの横棒に装着することができる。
さらに、本考案にかかるバリケード用シートは、前記締結部材が、フック状体とこれに着脱可能なループ状体の2枚を噛み合わせる着脱自在の布製のテープからなる。
この構成により、シート部材をこれらのフック状とループ状の2枚を噛み合わせて着脱自在に簡単、迅速にバリケードの横棒に装着することができる。
この構成により、シート部材をこれらのフック状とループ状の2枚を噛み合わせて着脱自在に簡単、迅速にバリケードの横棒に装着することができる。
本考案にかかるバリケード用シートによれば、シートが強風を受けても、またバリケードが縦に置かれたりした場合でも、固定用締結材の作用でシート自体が横棒の一端側へ偏って重なり、波状の皺が発生することを防止することができる。また、収納・保管中のバリケードを再使用する際のシート生地の引き伸ばしや、皺伸ばしの作業が一切不要となる。よって、バリケード設置の作業性を大幅に改善することができる。
以下に、本考案の実施形態によるバリケード用シートを、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本考案の実施の形態によるバリケード用シートを示す平面図、図2は、図1に示すバリケード用シートの要部を示し、(a)は、シート装填前の側面図、(b)はシートを横棒に装填した状態を示す要部の断面図、図3は、他の実施態様のバリケード用シートの要部の拡大図を示し、(a)は、シート装填前の側面図、(b)はシートを横棒に装填した状態を示す要部の断面図である。
図1は、本考案の実施の形態によるバリケード用シートを示す平面図、図2は、図1に示すバリケード用シートの要部を示し、(a)は、シート装填前の側面図、(b)はシートを横棒に装填した状態を示す要部の断面図、図3は、他の実施態様のバリケード用シートの要部の拡大図を示し、(a)は、シート装填前の側面図、(b)はシートを横棒に装填した状態を示す要部の断面図である。
以下、本考案の一実施例を、締結部材を雄型ホックと雌型ホックを使用した例で説明する。
本考案のバリケード用シート11は、ホリエステル繊維の織物の両面を軟質合成樹脂フイルムで被覆して形成されるビニル系のシート生地で、厚手で、強靭性があり、適度の弾力性と優れた復元力を持つ横長のシート生地である。例えば、
「ターポリン」(商品名)などが好適に使用される。
図1に示すように、横長のシート生地の中央部11bから下部11c付近に帯状シート片12を、所定幅で長手方向に熱溶着(点線)によって取り付けられている。そして、このシート生地には、それぞれ取付用固定部材13,…、14…と,固定用取付部材15,…、16…か配設されている。
「ターポリン」(商品名)などが好適に使用される。
図1に示すように、横長のシート生地の中央部11bから下部11c付近に帯状シート片12を、所定幅で長手方向に熱溶着(点線)によって取り付けられている。そして、このシート生地には、それぞれ取付用固定部材13,…、14…と,固定用取付部材15,…、16…か配設されている。
取付用固定部材は、前記シート生地の上縁部側11aに沿った複数箇所(ここでは、5箇所)に略等間隔で取り付けられる雌型ホック13と、前記横棒1に当接する部分11bを挟んで取り付けられている前記帯状シート片12に、前記雌型ホック13に対応する位置に取り付けられている雄型ホック14で構成されている。
また、固定用取付部材は、一対の雌型ホック15,15と、雄型ホック16,16で形成される。横棒1に金属製表示板を吊支持するために設けられた2本の吊金具5を側方から挟む位置に、つまり吊金具5の外側位置に、この吊金具5に近接して設けられている。
このように構成されることにより、シート11の一端部側11aを前記横棒1に巻き付けて中央部11bを介して帯状シート片12に重ね合わせ、この重ね合わせ部分を複数組のホック13,13…、14,14…を用いて相互に嵌合させて装着する。
さらに、吊金具5の外側位置にしているホック15,15と、ホック16,16を嵌合させて、シート11を横棒1に固定する。
さらに、吊金具5の外側位置にしているホック15,15と、ホック16,16を嵌合させて、シート11を横棒1に固定する。
さらに、シート11の下半部11dの表裏には、工事区域、進入禁止、標語或いは標識図柄などが表示されている。例えば、「安全第一」の標語や、工事中を示す記号などが印刷されている。その他、文字や絵柄などを印刷によって施すことができる。
このように構成されるバリケード用シート11では、取付用締結部材13…,14…で、横棒1に張設する。前記帯状シート片12がある側を内側にして、シート材11の各ホック13…、14…間の中央部11bを横棒1にこれを包むように当てがう。さらに、横棒1の外周面に廻り込むシート材11上の雌型ホック13を、横棒1およびつり金具5の下方に臨む前記帯状シート片12上の雄型ホック14に嵌合(連結)する。
これにより、シート材11は、図2に示すように、横棒1および吊金具5を包み込むように、その横棒1に装填される。
これにより、シート材11は、図2に示すように、横棒1および吊金具5を包み込むように、その横棒1に装填される。
次に、これらのホック13、14の結合作業に前後して、バリケードにおける左側の吊金具5の左側に位置するように、1組の雌型ホック15と雄型ホック16とを結合し、一方、右側の吊金具5の右側に位置するように、もう1組の雌型ホック15と雄型ホック16とを結合する。
これにより、互いに結合された2組のホック15、16は、横棒1の吊金具に近接し、しかも吊金具5の略水平方向に重なる位置に臨むため、横棒1に沿った移動が規制される。従って、戸外でバリケードおよびシート材11が強風を受けるようなことがあっても、またバリケードが立てられて運搬、収納された場合でも、シート材11が一方に偏って、皺などを生じるおそれは全くない。
従って、バリケードを再び使用する場合に、横棒1上で一方に偏ったシート11を引き伸ばすという従来のようなわずらわしい位作業をなくすることができ、バリケード設置の作業性が大幅に向上するという利点が得られる。
このように、本実施の形態では、シート11の一端部側11aを横棒1に巻付けて、その側縁11aに沿って複数組の締結部材13、14で接合すると共に、該締結部材13、14の内側で、横棒1に取設されている吊金具5の外側位置に、該吊金具5に近接して固定用締結部材15、16を取り付けた構成としている。
これによって、横棒1に取り付けられたシート11を、一方の吊金具5の左側近傍および他方の吊金具5の右側近傍に位置する固定用締結部材15、16によって、横棒1に沿う方向への移動が規制できる。従って、シート11が強風を受けたり、運搬時などにバリケードが立てられた場合にも、シート11が一方にずれ込んで重なったり、シート材11が下方にずり落ちて折り重なったりすることがなくなり、従って皺を生じるようなこともない。
本考案の他の実施例を図3を参照して説明する。
この実施態様に示すバリケート用シート11は、横長のシート生地の中央部11bの下部11C付近に帯状シート片12が形成されてなく、締結部材14,14が、シート11に直接取着されている。
作用効果については、前期同様である。
この実施態様に示すバリケート用シート11は、横長のシート生地の中央部11bの下部11C付近に帯状シート片12が形成されてなく、締結部材14,14が、シート11に直接取着されている。
作用効果については、前期同様である。
さらに、本考案の他の実施例は、前記各締結部材13,14,15,16が、フック状体とこれに着脱可能なループ状体の2枚を噛み合わせる着脱自在の布製のテープで構成されている。各締結部材13,14,15,16の取付場所は、前記実施例と同様の形態にしても良いし、長尺な形態としても良い。
この構成により、シートをこれらのフック状とループ状の2枚を噛み合わせて着脱自在に簡単、迅速にバリケードの横棒に装着することができる。
この構成により、シートをこれらのフック状とループ状の2枚を噛み合わせて着脱自在に簡単、迅速にバリケードの横棒に装着することができる。
本考案は、シート材が風を受けたり、バリケードが縦に置かれたりした場合でも、シート材自体が横棒の一端側へ偏って重なり、皺を生じることを確実に防止することができるという効果を有し、道路やビルディングなどの工事現場や各種イベントの領域を仕切るバリケードに装着されて、文字や図柄などを表示するために用いられるバリケード用シート等に有用である。
1…横棒、11…バリケード用シート、12…帯状シート片、13,15…雌型ホック、14,16…雄型ホック
Claims (3)
- 一対の開脚式二股脚の頂部に横棒を張設したバリケードに装填するバリケート用シートであって、
一端部側を前記横棒に巻付けて、その側縁に沿って複数組の取付用締結部材で接合すると共に、該取付用締結部材の内側で、前記横棒に取設されている吊金具の外側位置に、該吊金具に近接して固定用締結部材を取り付けてなり、
前記取付用締結部材の内側で、前記固定用締結部材で前記吊金具の外側近傍を接合することにより前記シートが前記横棒に沿って垂れ下るのを防止したことを特徴とするバリケード用シート。 - 前記締結部材が、雄型ホックとこれに着脱可能な雌型ホックからなることを特徴とする請求項1に記載のバリケード用シート。
- 前記締結部材が、フック状体とこれに着脱可能なループ状体を噛み合わせる着脱自在の布製のテープからなることを特徴とする請求項1に記載のバリケード用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007009213U JP3139379U (ja) | 2007-11-29 | 2007-11-29 | バリケード用シート |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007009213U JP3139379U (ja) | 2007-11-29 | 2007-11-29 | バリケード用シート |
Publications (1)
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JP3139379U true JP3139379U (ja) | 2008-02-14 |
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Family Applications (1)
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Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014105464A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-09 | Sekisui Jushi Co Ltd | 道路用標示装置 |
JP2019027267A (ja) * | 2017-07-28 | 2019-02-21 | 積水樹脂株式会社 | カバー体 |
JP2021092097A (ja) * | 2019-12-12 | 2021-06-17 | タイガースポリマー株式会社 | ケーブル式防護柵の支柱カバー |
-
2007
- 2007-11-29 JP JP2007009213U patent/JP3139379U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
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JP2014105464A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-09 | Sekisui Jushi Co Ltd | 道路用標示装置 |
JP2019027267A (ja) * | 2017-07-28 | 2019-02-21 | 積水樹脂株式会社 | カバー体 |
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JP7336978B2 (ja) | 2019-12-12 | 2023-09-01 | タイガースポリマー株式会社 | ケーブル式防護柵の支柱カバー |
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