JP3152677U - 立看板用の保持装置 - Google Patents

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純太 桜井
勝也 森田
勝也 森田
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Abstract

【課題】強度的に劣る枠部を利用することなく、立看板を簡易に設置保持することができ、また、看板設置場所の状況に合わせた保持手法にて立看板を設置保持することができ、そして立看板を持ち運ぶときには閉脚状態を保つための結束手段として利用することが可能な立看板用の保持装置を提供する。【解決手段】立掛け枠部B1に脚枠部B2を回動可能に取り付けて、開脚・閉脚自在に構成されている立看板Bの両側支柱枠b1の上端開口部5に、上側掛止め部材4を介して係脱自在に掛止させて取り付けられる略Y字形状の張り部材1を、看板設置場所である道路脇のグレーチングや側溝蓋Cの裏面に下側掛止め部材3を介して係脱自在に掛止させ、この状態でを張架させるように張り部材1の長さを調整するとともにロック部材2により張架させた調整長さに固定する。【選択図】図1

Description

本考案は、道路や建設などの工事現場、その他の看板設置場所に設置されて使用される立看板、特に、表示板(標示板)が取り付けて起立状態に立てられる立掛け枠部に脚枠部を回動可能に取り付けて、開脚・閉脚自在に構成されている立看板を工事現場などの看板設置場所に設置保持する保持装置に関する。
道路や建設などの工事現場には、工事中、工事期間などを表示(標示)した立看板が設置されている。この立看板は、表示板が取り付けて起立状態に立てられる立掛け枠部と、この立掛け枠部の両側の支柱枠に回動可能に取り付けられる脚枠部とを備え、開脚・閉脚自在(展開・折畳み自在)に構成されている。
ところで、この種の立看板は、前記した比較的に単純な枠組み構造で、重量がないために、強風(風圧)などによって転倒、移動、飛散するおそれがある。
そこで、立看板が強風などによって転倒、移動、飛散しないように、重りを利用して立看板を設置保持する保持装置(特許文献1および特許文献2などを参照)、また、道路脇の側溝(U字溝)のグレーチングや側溝蓋の凹欠開口部を利用して立看板を設置保持する保持装置(特許文献3などを参照)が知られている。
特開平08−36364号公報(段落番号0004、0005、および図2参照) 特開2006−215371号公報(段落番号0035、および図1、図2参照) 特開2004−212881号公報(段落番号0005から0007、図2参照)
しかしながら、特許文献1および特許文献2に記載の従来技術では、立看板の立掛け枠部の両側支柱枠間に掛け渡されている連結枠(横枠)と、脚枠部の両側脚枠間に掛け渡されている連結枠(横枠)との上に、重し台を介して土のう袋やブロックを載せたり、或いは水タンクを載せるなどによって、それらの重量によって立看板が転倒しないように設置保持する構成であるために、連結枠が重みによって折れ曲がる。
つまり、この種の立看板は、持ち運びなどの取扱い性が配慮され、立掛け枠部、脚枠部が比較的に軽い金属製の角パイプなどを用いた枠組み構造にて形成されている。そのために、重量物である土のう袋、ブロック、水タンクなどの重みが、例えば、工事期間中において直接、長時間にわたり継続して連結枠に掛かることとなり、連結枠が重みよって折れ曲がったり、最悪の場合は、連結枠と両側支柱枠との溶接部が金属疲労を起し、連結枠が外れて立看板が短期間で破損するなどの問題の要因になっていた。
また、特許文献3に記載の従来技術では、バックルにより緊張調整可能とするストラップベルトの一端側を立掛け枠部の連結枠に掛け回し、そして他端側に連結還を介して備えたストッパ部を道路脇の側溝のグレーチングや側溝蓋の凹欠開口部の裏面に当接させることで、立看板を設置保持する構成であるために、前記の特許文献1および特許文献2のように、連結枠に直接、継続的に重み(応力)が掛からないものの、立看板が強風によって煽られた場合、ストラップベルトが掛け回されている連結枠に集中的に負荷が掛かることとなり、結局、連結枠が折れ曲がるなどの立看板が短期間で破損する要因になっていた。
そこで、本考案は、前記課題を解消するために創案されたものであり、荷重などの負荷応力に対して強度的に劣る連結枠などの横枠を利用することなく、立看板を簡易に設置保持することができること、また、看板設置場所の状況に合わせた保持手法にて立看板を設置保持することができること、そして立看板を持ち運ぶときには閉脚状態を保つための結束手段として利用することが可能な立看板用の保持装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本考案では、起立状態に立てられる立掛け枠部と、この立掛け枠部の両側支柱枠に回動可能に取り付けられる脚枠部と、を備え、開脚・閉脚自在に構成されている立看板を看板設置場所に保持する保持装置であって、
前記立掛け枠部の前記両側支柱枠のそれぞれの上半部側に取り付けられる所望長さの張り部材と、この張り部材の途中に装着され、該張り部材の長さが調整されるときにその調整長さにて前記張り部材を固定するロック部材と、前記張り部材を前記看板設置場所の被固定部に係脱自在に取り付ける下側掛止め部材とを備え、前記立掛け枠部と前記脚枠部を開脚させて立看板を起立させた状態において、前記両側支柱枠のそれぞれ上端側を、前記張り部材で看板設置場所の被固定部に連結固定するように構成されていることを特徴とする。
ここで、前記張り部材を、前記立掛け枠部の前記両側支柱枠の上端開口部に係脱自在に掛止させて取り付ける上側掛止め部材をさらに備え、そして、前記張り部材は、ロープまたはベルトからなり、前記両側支柱枠のそれぞれの上端開口部に前記上側掛止め部材を介して係脱自在に掛止させて取り付けられる二股に分かれている上半張り部側と、この上半張り部側に連設されて前記被固定部に前記下側掛止め部材を介して係脱自在に掛止させて取り付けられる下半張り部側とから略Y字形状に形成されていることが好適なものとなる。
そして、前記下側掛止め部材が、前記グレーチングの網目や前記側溝蓋の凹欠開口部から挿入させてその裏面に当接させる側溝用のT形金具または前記重しに結び紐などを介して掛止させる重し用のS形金具であることが好適なものとなる。
また、本考案では、前記ロック部材は、ケース部に、ロープからなる前記張り部材の前記下半張り部側を挿通させる第1の通孔と、この第1の通孔から挿通引き出されて前記下側掛止め部材に巻き回されて上方に折り返される前記下半張り部の折返し開放端側を挿通させる第2の通孔と、を略平行で、かつ、一部を連通させた状態で備え、さらに、前記第1,第2の両通孔の前記連通部内に、該第1,第2の両通孔の孔方向に対して直交する方向において回転可能に軸支されて前記第1,第2の両通孔にそれぞれ出没自在に臨ませるロープ固定爪を円周略対称位置に有する回転体を備え、この回転体の一端側に固着されて該回転体を回動させる操作レバーを前記ケース部の外側に備えてなり、前記操作レバーによる前記回転体の回動により前記第1,第2の両通孔に前記ロープ固定爪をそれぞれ臨ませて、該第1,第2の両通孔にそれぞれ移動可能に挿通されている前記下半張り部側を移動不能に固定するように形成されていることを特徴とする。
また、本考案では、前記張り部材の前記下半張り部側に、前記立掛け枠部と前記脚枠部を閉脚させた前記立看板の折畳み状態において、該立看板の下辺縁部に係脱自在に掛止させて前記張り部材との協働で前記脚枠部を開脚不能に保持する結束部材を備えていることを特徴とする。
ここで、前記結束部材は、L形金具であることが好適なものとなる。
本考案の立看板用の保持装置によれば、ロック部材によって長さが調整自在で、固定可能とする張り部材を用い、立看板の立掛け枠部の両側支柱枠の上端側、特に、両側支柱枠の上端開口部を、看板設置場所である道路脇のグレーチングや側溝蓋、または、看板設置場所に置かれる土のう袋などの重しなどに下側掛止め部材によって係脱可能に連結固定して立看板を転倒、移動、飛散などしないように設置保持することができる。
つまり、従来技術のように、立看板が短期間で破損するおそれがある比較的に強度が劣る連結枠などの横枠を利用することなく、強度的に問題がない立看板の立掛け枠部の両側支柱枠の上半部側、特に、両側支柱枠の上端開口部(看板両肩)を利用して、立看板を看板設置場所に設置保持することができる。これにより、立看板が短期間で破損するなどの問題が解決される。
また、張り部材は、立掛け枠部の両側支柱枠の上端側に係脱自在に掛止させて取り付ける二股に分かれている上半張り部側と、看板設置場所の被固定部に係脱自在に掛止させて取り付ける下半張り部側とから略Y字形状に形成されている。
これにより、工事現場などにおいて立看板を設置保持するときに、張り部材の上半張り部側を、両側支柱枠のそれぞれの上端開口部に上側掛止め部材によって掛止させ、下半張り部側を看板設置場所である道路脇のグレーチングや側溝蓋、または、看板設置場所に置かれる重しに掛止させた後に、張り部材に張架力(緊張力)を付与すべくその長さ調整するなどの簡易な作業によって立看板を設置保持することができる。
そして、張り部材の下半張り部側を看板設置場所の被固定部に係脱自在に掛止させて取り付ける下側掛止め部材として、側溝用のT形金具を用いることで、道路脇のグレーチングや側溝蓋を利用して立看板を設置保持、或いは、グレーチングや側溝蓋などが無い看板設置場所においては、重し用のS形金具を用いることで、土のう袋などの重しを利用して立看板を設置保持することができる。
つまり、看板設置場所の状況に合わせた設置手法によって立看板を、転倒、移動、飛散などしないように設置保持することができる。
また、立看板を工事現場へ持ち運ぶとき、立看板を撤去して持ち運ぶときなどにおいて、張り部材の下半張り部側に備えられている結束部材を立看板の下辺縁部に掛止させることで、立掛け枠部と脚枠部とを閉脚させた立看板の折畳み状態を、張り部材を利用して保持させることができる。つまり、立看板の搬送、持ち運び中などにおいて、脚枠部が不用意に開脚することを防ぐことができる。
本実施形態に係る保持装置を適用した立看板の設置状態の一例を示し、(a)は、縦断側面図であり、(b)は、同背面図である。 保持装置の張り部材を示す正面図である。 保持部材のロック部材を示し、a)は、操作レバーを開き、張り部材が移動可能な状態を示す縦断面図であり、(b)は、操作レバーを閉じ、張り部材が移動不能に固定(ロック)された状態を示す同縦断面図である。 保持部材の下側掛止め部材を示す斜視図である。 保持部材の上側掛止め部材を示す斜視図である。 本実施形態に係る保持装置を適用した立看板の他の設置状態の例を示し、(a)は、縦断側面図であり、(b)は、保持装置の下側掛止め部材の他の実施形態を示す斜視図である。 本実施形態に係る保持装置を適用した立看板を持ち運ぶときの状態を示し、(a)は、折畳まれた立看板を横に倒した状態で示す背面図であり、(b)は、結束金具を示す斜視図である。
以下、本考案の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態に係る保持装置Aが適用される立看板Bとしては、道路や建設などの工事現場における工事中、工事期間、工事予定などが表示、或いは、博覧会やイベント会場などにおける主催者、催し内容が表示、さらには、競技場、遊技場、学校などの公共施設におけるご案内、催し内容などが表示されて立掛け設置される立看板などを挙げることができる。
ここでは、道路などの工事現場において、図1に示すように、道路脇のグレーチングや側溝蓋Cなどを利用して立看板Bの転倒、移動、飛散などを防ぐ看板設置場所に適用される保持装置Aを一例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態に係る保持装置を適用した立看板の設置状態の一例を示す縦断側面図および同背面図である。
立看板Bは、周知の構造を呈している。例えば、図1に示すように、表示板(看板)bが取り付けられて起立状態に立てられる立掛け枠部B1の両側支柱枠b1に、ヒンジ部材6を介して脚枠部B2の両側脚枠b2の上端を回動可能に取り付けて開脚・閉脚自在に構成されている。
立掛け枠部B1の両側支柱枠b1の上端は開口されており、この上端開口部5に保持装置Aの後記する張り部材1をそれぞれ係脱自在に取り付け、図1に示すように、立掛け枠部B1の両側支柱枠b1を看板設置場所である道路脇のグレーチングや側溝蓋Cに係脱自在に連結固定させることで、立看板Bを転倒、移動、飛散などしないように設置保持する。
保持装置Aは、図1に示すように、張り部材1と、この張り部材1の途中に装着されるロック部材2と、張り部材1を道路脇のグレーチングや側溝蓋Cに係脱自在に掛止させて取り付ける下側掛止め部材3と、張り部材1を立掛け枠部B1の両側支柱枠b1の上端開口部5に係脱自在に掛止させて取り付ける上側掛止め部材4とを備えて構成されている。
図2は、保持装置の張り部材を示す正面図である。ここでは、図1を適宜参照しながら説明する。
張り部材1は、立看板Bを風圧などから保持するのに必要とする強度を有する適宜の素材からなるロープを用いて所望の長さに形成されている。
この張り部材1は、図1および図2に示すように、立看板Bの立掛け枠部B1の両側支柱枠b1のそれぞれの上端開口部に上側掛止め部材4を介してそれぞれ掛止させる二股に分かれている上半張り部1a側と、この上半張り部1a側の下端に連設されてグレーチングや側溝蓋Cに下側掛止め部材3を介して掛止させる下半張り部1b側とから略Y字形状に形成されている。
そして、張り部材1は、図2に示すように、上半張り部1aの端部にループ部7を備えており、このループ部7に上側掛止め部4が取り付けられるようになっている。
図3は、保持装置のロック部材を示す縦断面図である。ここでは、図1を適宜参照しながら説明する。
ロック部材2は、図1に示すように、上側掛止め部材4と下側掛止め部材3を介して張り部材1を、立看板Bの立掛け枠部B1の両側支柱枠b1の上端開口部5からグレーチングや側溝蓋Cに至るように掛け渡した状態で張り部材1に適度の張架力(緊張力)を与えるべく、該張り部材1の長さを調整した状態で、その調整長さにて張り部材1を固定(ロック)するためのものである。
このロック部材2は、図3に示すように、ケース部2aに、張り部材1の下半張り部1b側を挿通させる第1の通孔8と、この第1の通孔8から挿通引き出されて下側掛止め部材3に巻き回されて上方に折り返される下半張り部1bの折返し開放端1b−1側を挿通させる第2の通孔9とを略平行に、一部連通させた関係で備えている。
そして、第1,第2の両通孔8,9の連通部10内に、該第1,第2の両通孔8,9の孔方向に対して直交する方向において回転可能に軸支されて第1,第2の両通孔8,9にそれぞれ出没自在に臨ませるロープ固定爪11を円周略対称位置に有する回転体2bを備え、かつ、この回転体2bの一端側に固着されて該回転体2bを回動させる操作レバー2cをケース部2aの外側に備えた構成になっている。
ケース部2a、回転体2b、操作レバー2cは、合成樹脂などの所望の成形材料を用いてそれぞれ成形されている。
ケース部2aは、図3に示すように、第1の通孔8が開口されている側が長く、第2の通孔9が開口されている側が短い略L字形状(ブーツ形状)に形成されている。
これにより、張り部材1の下半張り部1b側を、第1の通孔8に挿通させることで、ロック部材2を下半張り部1b側に装着することができ、そして、第1の通孔8から挿通引き出された下半張り部1b側を折返してその折返し開放端1b−1側を第2の通孔9に挿通させることで、下側掛止め部材3が装着される折返しループ部12が形成されるようにしている。
そして、ケース部2aは、第1,第2の両通孔8,9に移動可能に挿通されている張り部材1を移動不能に固定(ロック)する方向(図3の(a)において反時計方向)に操作レバー2cを回動させたときに、操作レバー2cの後記する係止凸部14を嵌め合せ係止させて操作レバー2cをその回動位置に係止させるための係止凹部13を備えている。
回転体2bは、第1,第2の両通孔6,7側にと飛び出さず連通部10内に収まる程度の直径を有する円盤状に形成されているとともに、その円周略対称位置にロープ固定爪11をそれぞれ備えている。
これにより、操作レバー2cの操作で回転体2bを回動させてロープ固定爪11を第1,第2の両通孔8,9に臨むように突出させることで(図3の(a)の状態から(b)の状態)、ロープ固定爪8が張り部材1に食込んで該張り部材1を第1,第2の両通孔8,9に移動不能に固定するようにしている。
操作レバー2cは、ケース部1aから外部に突出する回転体2bの回動軸部15に接着や融着などによって一体に取り付けられて、張り部材1を第1,第2の両通孔8,9に固定する方向と、その固定を解除する方向に回転体2bを回動させるように形成されている。そして、この操作レバー2cにはケース部2aの係止凹部13に嵌め合せ係止させる係止凸部14が設けられている。
図4は、保持装置の下側掛止め部材を示す斜視図である。ここでは、図1を適宜参照しながら説明する。
下側掛止め部材3は、金属や合成樹脂などからなる棒材を用いて形成されている。この下側掛止め部材3は、図1および図4に示すように、グレーチングの網目や側溝蓋Cの凹欠開口部16から挿入させてその裏面に当接させる側溝用のT形金具であり、その垂直杆部3aの上端には張り部材1の下半張り部1b側を巻き回すように通す連結環17を備えている。
なお、垂直杆部3aの下端に固着されている水平杆部3bの長さL1は、図2に二点鎖線で示すように、グレーチングの網目や側溝蓋Cの凹欠開口部13の開口長手方向の開口幅L2よりも短めに形成されている。
これにより、側溝蓋Cの凹欠開口部13の開口長手方向に水平杆部3b向けて(図4の状態)、該水平杆部3bを凹欠開口部13から側溝蓋Cの裏面側に挿通させるとともに、90度回転させることで、図1に示すように、水平杆部3bを側溝蓋Cの裏面に当接させて当該裏面に抜止不能に掛止させることができる。
図5は、保持装置の上側掛止め部材を示す斜視図である。ここでは、図1を適宜参照しながら説明する。
上側掛止め部材4は、金属や合成樹脂などからなる棒材を用いて形成されている。この上側掛止め部材4は、張り部材1の上半張り部1a側を結び付ける或いは図示例のように、上半張り部1aに形成されているループ部7に通して取り付ける小径環部4aと、立掛け枠部B1の両側支柱枠b1の上端開口部5に引っ掛けるように取り付ける大径環部4bとから形成されているS形金具である。
[作用説明]
つぎに、以上のように構成されている本実施形態に係る保持装置Aを適用した立看板Bの設置について簡単に説明する。ここでは、図1および図3を適宜参照しながら説明する。
保持装置Aは、張り部材1の二股に分かれている上半張り部1a側にS形金具からなる上側掛止め部材4を、下半張り部1b側にはロック部材2と、このロック部材2の第1,第2の両通孔8,9に下半張り部1b側が挿通折返されることで形成される折返しループ部12に側溝用のT形金具からなる下側掛止め部材3を、それぞれ予め取り付けた状態で立看板Bとともに道路などの工事現場に持ち込まれる。
そして、工事現場に持ち込まれた保持装置Aは、図1に示すように、立掛け枠部B1と脚枠部B2とを開脚させて起立状態に設置される立看板Dに対し、先ず、立掛け枠部B1の両側支柱枠b1の上端開口部5に、上側掛止め部材4の大径環部4bをそれぞれ引っ掛けて張り部材1の上半張り部1a側を取り付ける。
次いで、側溝蓋Cの凹欠開口部16に、下側掛止め部材3を挿通させるとともに、水平杆部3bが側溝蓋Cの裏面側に位置するまで挿通させたところで90度回し、水平杆部3bを側溝蓋Cの裏面に当接させる。この当接状態を保ちながら、ロック部材2の第2の通孔9から上方に挿通折返されている下半張り部1bの折返し開放端1b−1側(図3において紙面左側のロープ)を上方に引っ張る。このとき、ロック部材2の操作レバー2cは、図3の(a)に示す開状態にあり、第1,第2の両通孔8,9に挿通されている下半張り部1b側は移動可能(フリー)な状態になっている。
このようにして、立看板Bの立掛け枠部B1の両側支柱枠b1の上端開口部5と側溝蓋Cの裏面(凹欠開口部16)とにわたり掛け渡された張り部材1の長さを調整し、該張り部材1に適度の張架力(緊張力)を与えたところで、ロック部材2の操作レバー2cを、図3の(a)の開状態から(b)の閉状態へと回動させるとともに、操作レバー2cの係止凸部14をケース部1aの係止凹部13に嵌め合せ係止させる。すると、操作レバー2cと一体に回動する回転体2bのロープ固定爪11が、図3の(b)に示すように、第1,第2の両通孔8,9に突出し、下半張り部1bに食込んで、該下半張り部1bを第1,第2の両通孔8,9に移動不能に固定(ロック)する。
これにより、立看板Bの立掛け枠部B1の両側支柱枠b1の上端開口部5(看板両肩)を、適度の張架力にて掛け渡された張り部材1によって側溝蓋Cの裏面に係脱自在に連結固定させた立看板Bの設置作業が終了となり、図1に示すように、立看板Bは、転倒、移動、飛散などしないように道路脇に設置保持される。
また、本実施形態に係る保持装置Aは、グレーチングや側溝蓋Cなどの被固定部が無い看板設置場所において、立看板Bを風圧などにより転倒、移動、飛散しないように設置保持するために、前記した側溝用のT型金具からなる下側掛止め部材3のほかに、土のう袋などの重しDを利用し、該重しDの結び紐dに係脱自在に掛止させる下側掛止め部材17をさらに備えている。
図6は、本実施形態に係る本考案の保持装置を適用した立看板の他の設置状態の例を示す縦断側面図および下側掛止部材の他の実施形態を示す斜視図である。
下側掛止め部材17は、図6に示すように、張り部材1の下半張り部1b側の折返しループ部12に巻き回すように取り付ける小径環部17aと、重しDの結び紐dに引っ掛けるように取り付ける大径環部17bとから形成されている。つまり、この下側掛止め部材17は、前記の側溝用のT形金具からなる上側掛止め部材4と略同じ形態に形成されている重し用のS形金具である。
このように、重し用のS形金具からなる下側掛止め部材17を備えた保持装置Aによれば、グレーチングや側溝蓋Cなどが無い場所、例えば、建設などの工事現場に入り口などにおいて、図6の(a)に示すように、開脚された立掛け枠部B1と脚枠部B2との間に置かれる重しDの結び紐dに下側掛止め部材17を引っ掛け、ロック部材2によって張り部材1の長さを調整して張り部材1に適度の張架力(緊張力)を与えて固定することで、立看板Bの立掛け枠部Bの両側支柱枠b1の上端開口部5(看板両肩)を、張り部材1によって重しDに連結固定させた状態で立看板Bを、転倒、移動、飛散などしないように設置保持することができる。
また、本実施形態に係る保持装置Aは、立掛け枠部B1と脚枠部B2とを閉脚させた立看板Bの折畳み状態において、脚枠部B2が不用意に開脚することを張り部材1との協働で防ぐための結束部材18をさらに備えている。
図7は、本実施形態に係る保持装置を適用した立看板を持ち運ぶときの状態を示す背面図および結束部材を示す斜視図である。
結束部材18は、金属材や合成樹脂材などからなる帯板材を用いて、図7の(b)に二点鎖線で示すように、脚枠部B2の連結枠b5から立掛け枠部B1の連結枠b4、そして表示板bに至る掛止幅L3を有する大きさに形成されているL形金具である。
また、結束部材18は、張り部材1の下半張り部1b側の折返しループ部12に巻き回すように通して取り付けられる連結環19を備えている。
このように、L形金具からなる結束部材を備えた保持装置Aによれば、折畳まれた立看板Bを、図7の(a)に示すように、横に倒して持ち運ぶときに、張り部材1の下半張り部1b側の折返しループ部9に備えられている結束部材を立看板Bの下辺縁部に掛止させることで、張り部材1との協働で脚枠部B2が不用意に開脚することを防ぐことができる。
なお、本考案の実施形態の具体的な構成は、前記した実施形態に限られるものではなく、請求項1から請求項5に記載の本考案の要旨を逸脱しない範囲で設計変更などがあっても本考案に含まれるものである。
例えば、立看板Bの両側支柱枠b1の上端側に、取付け環部をそれぞれ備えて、この取付け環部に、張り部材1の二股に分かれている上半張り部1aの上端を結び付けたり、或いはループ部7を引っ掛けるなどによって、張り部材1を両側支柱枠b1の上端側に取り付けることができる。
また、張り部材1を2本準備し、立看板Bの立掛け枠部B1の両側支柱枠b1の上端開口部5(看板両肩)から側溝蓋Cの凹欠開口部に2本の張り部材1をそれぞれ張り掛け渡して、立看板Bを転倒、移動、飛散などしないように設置保持することができる。この場合、2本の張り部材1にロック部材2をそれぞれ装着するなどによって容易に実施することができる。
さらに、張り部材1は、二股に分かれる上半張り部1a側用の張り部材と、下半張り部1b側用の張り部材との2本を用い、下半張り部1b側用の張り部材を上半張り部1a側用の張り部材に結び付けるなどによって略Y字形状に形成することができる。
また、張り部材1を、ベルトその他の部材を用いて形成することができる。ベルトの場合、張り部材1の長さを調整して張り部材1に適度の張架力(緊張力)を与えるロック部材2として、バックルなどを用いることで容易に実施することができる。
また、上側掛止め部材4および下側掛止め部材17を、棒材に限らず、帯板材を用いて形成することができる。
A:保持装置、1:張り部材、1a:上半張り部、1b:下半張り部、2:ロック部材、
2a:ケース部、2b:回転体、2c:操作レバー、3:下側掛止め部材(T型金具)、
4:上側掛止め部材(S形金具)、5:上端開口部、8:第1の通孔、9:第2の通孔、
11:ロープ固定爪、12:折返しループ部、16:凹欠開口部、
17:下側掛止め部材(S形金具)、18:結束部材(L形金具)、B:立看板、
B1:立掛け枠部、B2:脚枠部、b1:両側支柱枠、C:グレーチングや側溝蓋、
D:重し

Claims (5)

  1. 起立状態に立てられる立掛け枠部と、
    この立掛け枠部の両側支柱枠に回動可能に取り付けられる脚枠部と、を備えて、開脚・閉脚自在に構成されている立看板を看板設置場所に保持する保持装置であって、
    前記立掛け枠部の前記両側支柱枠のそれぞれの上端側に取り付けられる所望の長さを有する張り部材と、
    この張り部材の途中に装着されて、該張り部材の長さを調整自在に固定するロック部材と、
    前記張り部材を前記看板設置場所の被固定部に係脱自在に掛止させる下側掛止め部材と、を備え、
    前記立掛け枠部と前記脚枠部を開脚させて立看板を起立させた状態において、前記両側支柱枠のそれぞれ上端側を、前記張り部材で前記看板設置場所の前記被固定部に連結固定するように構成されていることを特徴とする立看板用の保持装置。
  2. 前記張り部材を、前記立掛け枠部の前記両側支柱枠のそれぞれの上端開口部に係脱自在に掛止させる上側掛止め部材をさらに備え、
    前記張り部材は、ロープまたはベルトからなり、前記両側支柱枠のそれぞれの前記上端開口部に前記上側掛止め部材を介してそれぞれ掛止させる二股に分かれている上半張り部側と、
    この上半張り部側に連設されて前記被固定部に前記下側掛止め部材を介して掛止させる下半張り部側と、から略Y字形状に形成され、
    前記下半張り部側を前記下側掛止め部材に巻き回して上方に折返し、その折返し開放端側を、前記ロック部材によって前記下半張り部側の途中部位にループ状を成すように連結するとともに該下半張り部側の長さを調整した後に固定するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の立看板用の保持装置。
  3. 前記ロック部材は、ケース部に、ロープからなる前記張り部材の前記下半張り部側を挿通させる第1の通孔と、この第1の通孔から挿通引き出されて前記下側掛止め部材に巻き回されて上方に折り返される前記下半張り部の折返し開放端側を挿通させる第2の通孔と、を略平行で、かつ、一部を連通させた状態で備え、
    さらに、前記第1,第2の両通孔の前記連通部内に、該第1,第2の両通孔の孔方向に対して直交する方向において回転可能に軸支されて前記第1,第2の両通孔にそれぞれ出没自在に臨ませるロープ固定爪を円周略対称位置に有する回転体を備え、この回転体の一端側に固着されて該回転体を回動させる操作レバーを前記ケース部の外側に備えてなり、
    前記操作レバーによる前記回転体の回動により前記第1,第2の両通孔に前記ロープ固定爪をそれぞれ臨ませて、該第1,第2の両通孔にそれぞれ移動可能に挿通されている前記下半張り部側を移動不能に固定するように形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の立看板用の保持装置。
  4. 前記被固定部が、前記看板設置場所である道路脇のグレーチングや側溝蓋、または、前記看板設置場所に置かれる重しであり、
    前記下側掛止め部材が、前記グレーチングの網目や前記側溝蓋の凹欠開口部から挿入させてその裏面に当接させる側溝用のT形金具または前記重しに結び紐を介して掛止させる重し用のS形金具であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の立看板用の保持装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の立看板用の保持装置において、
    前記張り部材の前記下半張り部側に、前記立掛け枠部と前記脚枠部を閉脚させた前記立看板の折畳み状態において、該立看板の下辺縁部に係脱自在に掛止させて前記張り部材との協働で前記脚枠部を開脚不能に保持する結束部材を備えていることを特徴とする立看板用の保持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210012436A (ko) * 2019-07-25 2021-02-03 양정규 설치 편리성과 이동성이 향상된 안내 표시판

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