JP3080698U - 安全標識用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で運搬や設置・撤去が簡単に行えるとと
もに保管管理も容易な安全標識用具を提供すること。 【解決手段】 警告などを表す文字等が表示されたシー
ト状の本体部１１と、紐状または棒状の支持部材２に巻
き付け可能で平面ファスナ２１を用いて本体部１１を当
該支持部材２に着脱自在に吊り下げ可能な係止用部材１
５とを備える。また、本体部１１をテント用ビニールシ
ートから形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、工事現場等で使用するのに好適な安全標識用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えば、工事現場などに関係者以外の者が立ち入ると危険であるので、現場入 口には工事中や立入禁止を知らせる安全標識用具が設置されているのが一般的で ある。安全標識用具は、金属製の立看板や柵形式のものがほとんどである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上記安全標識用具の場合、かなり重量があり、運搬や設置・撤去に 相当の労力を必要とする。また、上記安全標識用具は、金属製で大型のものが多 く、一般に購入金額も高価である。また、占有スペースが大きくなる傾向があり 、広い収容スペースを確保したり、収容の仕方を工夫したりしなければならず、 保管管理に手間がかかる。

【０００４】 本考案の目的は、安価で運搬や設置・撤去が簡単に行えるとともに保管管理も 容易な安全標識用具を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、請求項１の考案は、紐状または棒状で水平方向 に伸延する支持部材に係止可能な安全標識用具であって、警告・注意・禁止事項 などを表す文字・図形・記号またはそれらの組合せが表示されたシート状の本体 部と、前記支持部材に巻き付け可能で平面ファスナを用いて前記本体部を当該支 持部材に着脱自在に吊り下げ可能な係止用部材とを備えたものである。

【０００６】 上記構成の考案の場合、本体部は支持部材に吊り下げられるので自立する必要 がない。そのため、本体部を薄いビニールシートなどで形成でき、軽重量、占有 スペース極少、折り畳み可能となる。その結果、安価で運搬や設置・撤去が簡単 に行える。また、保管管理も容易となる。

【０００７】 また、係止用部材を支持部材に巻き付けて平面ファスナで止めるだけで、本体 部を支持部材に吊り下げることができる。そのため、この点からも設置・撤去を 簡単に行える。

【０００８】 なお、支持部材としては市販のロープ等が使えるので、当該支持部材を含めて 考えても、安価で運搬や設置・撤去が簡単に行えるとともに保管管理も容易であ る。

【０００９】 請求項２の発明は、前記本体部がテント用ビニールシートから形成されたもの である。

【００１０】 上記構成の考案では、請求項１記載の考案の場合と同様な作用・効果を奏し得 る他、一段と丈夫で軽量化を図れる。また、本体部が少しの風でもなびくので、 人の注意を一段と引くことになり、より一層の安全を図れる。また、仮に、本体 部が強風にあおられて支持部材から吹き飛ばされてしまった場合でも、人を傷つ けることはない。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施形態を図面に基づき説明する。

【００１２】 本考案に係る安全標識用具１０は、図１および図２に示すように、紐状または 棒状で水平方向に伸延する支持部材２に係止可能であって、警告・注意・禁止事 項などを表す文字・図形・記号またはそれらの組合せが表示されたシート状の本 体部１１と、支持部材２に巻き付け可能で平面ファスナ２１を用いて本体部１１ を当該支持部材２に着脱自在に吊り下げ可能な係止用部材１５とを備えたもので ある。

【００１３】 この実施形態では、支持部材２は棒状（パイプ，単管等）とされており、図３ に示すように、両端部がそれぞれセイフティバー５に係止されている。なお、図 ４に示すように、棒状の支持部材２の両端部を、既存のパイプバリケード６で支 持してもよい。また、図５に示すように、支持部材２の両端部を、既存の立看板 ７で支持してもよい。さらに、フェンス（図示省略）等で支持部材２を支持して もよい。このように、支持部材２で本安全標識用具１０を吊り下げて安全標識と するので、立看板等を使用するにしても最小限の個数で済むことになる。

【００１４】 本安全標識用具１０は、例えば屋外の道路工事現場で使用されており、本体部 １１は黄色のテント用ビニールシートで形成されている。この本体部１１には、 「工事中」の文字が黒色で印刷されている。なお、本体部１１に、文字等を蛍光 塗料で印刷すれば、夜間でも明確に読み取ることができる。また、上記文字等は 、本体部１１の一面だけでなく両面に印刷してもよい。また、本体部１１に社名 等を入れれば宣伝効果も期待できる。

【００１５】 次に、係止用部材１５は、例えば所定の幅を有する短冊状の布から形成されて おり、基端部１５ａが本体部１１の上部に固定されている。ここで、本体部１１ の上部とは、当該本体部１１が支持部材２に吊り下げられたときに、上部となる 端部周辺を意味する。係止用部材１５は、支持部材２に巻き付け可能な長さを有 しており、当該巻き付け状態を保持できるような位置（当該部材１５の先端部１ ５ｂ周辺の部位と基端部１５ａ周辺の部位）に平面ファスナ２１の雄部２２と雌 部２３とが取り付けられている。

【００１６】 したがって、図１（Ａ），（Ｂ）に示すように、係止用部材１５を支持部材２ に巻き付けて平面ファスナ２１の雄部２２と雌部２３とを合わせれば、当該巻き 付け状態が保持される。すなわち、係止用部材１５は、閉ループ状態を保持する ことになる。これにより、本体部１１は、支持部材２に吊り下げられることにな る。

【００１７】 なお、上記した平面ファスナ２１の雄部２２と雌部２３とを引き離すことによ り、本体部１１を支持部材２から取り外すことができる。

【００１８】 上記構成の考案の場合、本体部１１は支持部材２に吊り下げられるので自立す る必要がない。そのため、本体部１１を薄いテント用ビニールシートなどで形成 でき、軽重量、占有スペース極少、折り畳み可能となる。その結果、安価で運搬 や設置・撤去が簡単に行える。また、保管管理も容易となる。

【００１９】 また、係止用部材１５を支持部材２に巻き付けて平面ファスナ２１で止める だけで、本体部１１を支持部材２に吊り下げることができる。そのため、この点 からも設置・撤去を簡単に行える。

【００２０】 なお、上記実施形態では、支持部材２を棒状としたが、図６に示すように紐状 （ロープ，チェーン等）でもよい。なお、図６に示す支持部材２は、その両端部 をポール（３,３）に保持されている。

【００２１】 また、本安全標識用具１０を屋外で使用した場合について述べたが、屋内でも 勿論使用できる。例えば、図７に示すように、支持部材２としてのロープの両端 部をガムテープ８等で壁面９に固定し、当該ロープに本安全標識用具１０を吊り 下げて安全標識とすることができる。

【００２２】 また、支持部材２としては、上記したように市販の単管やロープ等が使えるの で、当該支持部材２を含めて考えても、安価で運搬や設置・撤去が簡単に行える とともに保管管理も容易である。紐状や棒状の支持部材2は、人が無断で入るの を防ぐ効果が大きく、安全確保の面から有利である。

【００２３】 また、本体部１１がテント用ビニールシートから形成されているので、一段と 丈夫で軽量化を図れる。また、本体部１１は、少しの風でもなびくので、人の注 意を一段と引くことになる。そのため、工事現場等の存在が一層明確に認識され ることになるので、より一層の安全を図れる。仮に、本体部１１が強風にあおら れて支持部材２から吹き飛ばされてしまった場合でも、人を傷つけることはない 。

【００２４】 さらに、本体部１１を、薄い合成樹脂製（又は金属薄板製）プレートから形成 してもよい。

【００２５】

【考案の効果】

請求項１の考案によれば、警告などを表す文字等がシート状の本体部と、紐状 または棒状の支持部材に巻き付け可能で平面ファスナを用いて本体部を当該支持 部材に着脱自在に吊り下げ可能な係止用部材１５とを備えているので、本体部は 自立する必要がなくビニールシートなどで形成できる。そのため、軽重量、占有 スペース極少となる。その結果、安価で運搬や設置・撤去が簡単に行える。また 、保管管理も容易となる。また、係止用部材を支持部材に巻き付けして平面ファ スナで止めるだけで、本体部を支持部材に吊り下げることができる。この点から も設置・撤去を簡単に行える。なお、支持部材としては市販のロープ等が使える ので、当該支持部材を含めて考えても、安価で運搬や設置・撤去が簡単に行える とともに保管管理も容易である。

【００２６】 請求項２の発明によれば、本体部がテント用ビニールシートから形成されてい るので、請求項１記載の考案の場合と同様な効果を奏し得る他、一段と丈夫で軽 量化を図れる。また、本体部が少しの風でもなびくので、人の注意を一段と引く ことになり、より一層安全を図れる。また、仮に、本体部が強風にあおられて支 持部材から吹き飛ばされてしまった場合でも、人を傷つけることはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施形態を説明するための図である。

【図２】同じく、本体部が支持部材に吊り下げられた状
態を示す断面図である。

【図３】同じく、使用態様（１）を説明するための斜視
図である。

【図４】同じく、使用態様（２）を説明するための斜視
図である。

【図５】同じく、使用態様（３）を説明するための斜視
図である。

【図６】同じく、使用態様（４）を説明するための斜視
図である。

【図７】同じく、使用態様（５）を説明するための斜視
図である。

【符号の説明】

２ 支持部材 ３ ポール ５ セイフティバー ６ パイプバリケード ７ 立看板 ８ ガムテープ ９ 壁面 １０ 安全標識用具 １１ 本体部 １５ 係止用部材 ２１ 平面ファスナ ２２ 雄部 ２３ 雌部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 紐状または棒状で水平方向に伸延する支
   持部材に係止可能な安全標識用具であって、 警告・注意・禁止事項などを表す文字・図形・記号また
   はそれらの組合せが表示されたシート状の本体部と、前
   記支持部材に巻き付け可能で平面ファスナを用いて前記
   本体部を当該支持部材に着脱自在に吊り下げ可能な係止
   用部材と、を備えた安全標識用具。
2. 【請求項２】 前記本体部がテント用ビニールシートか
   ら形成された請求項１記載の安全標識用具。