JP3242036B2 - ビニールハウス棟のビニール伸張・展開機 - Google Patents

ビニールハウス棟のビニール伸張・展開機

Info

Publication number
JP3242036B2
JP3242036B2 JP20939397A JP20939397A JP3242036B2 JP 3242036 B2 JP3242036 B2 JP 3242036B2 JP 20939397 A JP20939397 A JP 20939397A JP 20939397 A JP20939397 A JP 20939397A JP 3242036 B2 JP3242036 B2 JP 3242036B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl
ceiling
support frame
attached
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP20939397A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1098947A (ja
Inventor
史朗 神渡
Original Assignee
文明農機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 文明農機株式会社 filed Critical 文明農機株式会社
Priority to JP20939397A priority Critical patent/JP3242036B2/ja
Publication of JPH1098947A publication Critical patent/JPH1098947A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3242036B2 publication Critical patent/JP3242036B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Greenhouses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビニールハウスを
構築する際に、ビニールハウス棟の天井部にビニールを
伸張・展開して、同天井部を被覆するビニール伸張・展
開機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビニールをビニールハウス棟の骨
組の上に被覆する際には、図8に示すように、ビニール
巻より折たたみ準備したビニール束を地上で伸張・展開
し、長くのびたビニールの両端を引張りながらビニール
ハウス棟の骨組の上に引き上げて、同ビニールを固定す
る作業を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した作
業には沢山の人手を要しており、近来過疎化し、しか
も、老人化した農村の現状においては、人手を集めるこ
とが困難になっている。
【0004】さらに、かかる作業方法では、風のある日
には、伸張されたビニールが風にあおられて作業が困難
となり、その結果、作業の進捗具合が天候に左右される
ことが多く、予定通りにビニールハウスの構築作業が行
なえないという不具合がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、
井部上にて滑動する滑動体と、同滑動体上に設けると共
に、天井部に沿ってアーチ状に形成した支持枠体と、同
支持枠体上に設けて、ビニールを滑動方向とは反対方向
に繰出すビニール繰出し体とを具備し、滑動体に自走装
置を設けると共に、同自走装置により天井部上にて滑動
体を自走可能として、ビニールハウス棟のアーチ状の天
井部上に、ビニールを伸張・展開しながら、同天井部を
被覆するビニール伸張・展開機において、ビニール繰出
し体に首振りアームを左右方向へ首振り自在に取付け、
同首振りアームの先端にビニール固定用の紐体を係止し
て、同紐体を天井部の左右側方へ差し渡し可能としたこ
とを特徴とするビニールハウス伸張・展開機を提供する
ものである。
【0006】また、本発明は、支持枠体の後側縁部に、
同後側縁部に沿わせて左右方向に伸延する案内レールを
設け、同案内レールにスライド体をスライド自在に取付
け、同スライド体にビニール固定用の紐体を係止して、
同紐体を天井部の左右側方へ差し渡し可能としたことに
も特徴を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0008】すなわち、本発明に係るビニール伸張・展
開機は、ビニールハウス棟のアーチ状の天井部上に、ビ
ニールを伸張・展開しながら、同天井部を被覆するもの
である。
【0009】そして、ビニール伸張・展開機は、天井部
上にて滑動する滑動体と、同滑動体上に設けると共に、
天井部に沿ってアーチ状に形成した支持枠体と、同支持
枠体上に設けて、ビニールを滑動方向とは反対方向に繰
出すビニール繰出し体とを具備することを特徴とするビ
ニール繰出し体とを具備している。
【0010】このようにして、あらかじめ、ビニールの
端部を天井部の端部に固定しておくことにより、天井部
上にて支持枠体を滑動体を介して滑動させると、ビニー
ル繰出し体よりビニールが引張されながら繰出されて、
天井部上にビニールを伸張・展開しながら、同天井部を
被覆することができる。
【0011】従って、かかるビニール被覆作業を少人数
にて、しかも、老人や婦人でも楽に行なうことができ、
さらに、作業の進捗具合が天候に大きく左右されること
がなく、作業日程も自由に選択することができる。
【0012】また、滑動体に自走装置を設けて、同自走
装置により天井部上にて滑動体を自走可能とすることも
できる。
【0013】この場合には、作業者は支持枠体を天井部
上にて滑動体を介して滑動させる労力を必要としない。
【0014】従って、老人や婦人であっても、より一層
楽にビニール被覆作業を行なうことができる。
【0015】また、ビニール繰出し体に首振りアームを
左右方向へ首振り自在に取付け、同首振りアームの先端
にビニール固定用の紐体を係止して、同紐体を天井部の
左右側方へ差し渡し可能とすることもできる。
【0016】このようにして、ビニールを被覆した直後
に、同ビニールを紐体により簡単かつ確実に固定するこ
とができる。
【0017】そして、支持枠体の後側縁部に、同後側縁
部に沿わせて左右方向に伸延する案内レールを設け、同
案内レールにスライド体をスライド自在に取付け、同ス
ライド体にビニール固定用の紐体を係止して、同紐体を
天井部の左右側方へ差し渡し可能とすることもできる。
【0018】この場合にも、ビニールを被覆した直後
に、同ビニールを紐体により簡単かつ確実に固定するこ
とができる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0020】図1及び図2に示す1は、本発明に係るビ
ニール伸張・展開機であり、同ビニール伸張・展開機1
は、ビニールハウス棟4のアーチ状の天井部4a上にて滑
動する二個の滑動体26,26 と、同滑動体26,26 上に設け
ると共に、天井部4aに沿ってアーチ状に形成した支持枠
体6と、同支持枠体6上に設けて、ビニール5を滑動方
向(進行方向)38とは反対方向に繰出す三個のビニール
繰出し体10,10,10とを具備している。
【0021】そして、支持枠体6は、図2及び図3に示
すように、アーチ状に形成した前後一対の主管骨材7と
副管骨材8との間に、前後方向に伸延する複数の支持材
9を左右方向へ間隔を開けて横架して形成している。
【0022】また、滑動体26は、図2及び図3に示すよ
うに、前後方向に伸延させて、前端部をソリ状に弯曲さ
せて形成して、主・副管骨材7,8間に取付材40を介し
て垂下状に取付けており、同取付材40と滑動体26との間
にはスプリング27を介設している。
【0023】しかも、滑動体26は、ビニールハウス棟4
の骨組を形成する門型フレーム41の三本以上に跨がる長
さに設定して、常時、少なくとも二本の門型フレーム4
1,41間に跨がった状態にて、同門型フレーム41,41 上を
円滑に滑動するようにしている。
【0024】さらに、滑動体26の前端部には止め金28を
取付けており、同止め金28は、上端部を滑動体26に枢支
して、略垂直に下方へ突出した位置と、後上方へ回動し
て略水平に横臥した位置との間で起倒自在としている。
【0025】このようにして、進行方向38に滑動体26が
滑動している際には、止め金28は後上方へ倒伏して滑動
の支障とならず、滑動体26が後退方向に滑動する際に
は、門型フレーム41に係合して、同滑動体26の後退を規
制するようにしている。
【0026】ビニール繰出し体10は、図4〜図7に示す
ように、支持枠体6上の中央部と左右側部にそれぞれバ
ランス良く配設し、三個のビニール繰出し体10,10,10間
にビニール束3を掛け渡して、各ビニール繰出し体10,1
0,10よりビニール束3のビニール5を後方へ順次同調さ
せて繰出すようにしている。
【0027】すなわち、ビニール繰出し体10は、前後一
対の連通管37,37 の両端と中央部に連通管37に直角に取
付けた3組の平行なフレーム11,11,11をもち、これによ
って支えられるビニール受皿12をもち、フレーム11の下
部の脚13をもって支持枠体6の主管骨材7、および副管
骨材8をつかむ形で主管骨材7と副管骨材8の上に乗
り、主管骨材7・副管骨材8をレールとして摺動又は固
定できる構造とする。
【0028】3組のフレーム11は、主管骨材7の上の前
方腕14と副管骨材8の上の後方腕15とこれに連結する補
強材16をもち、後方腕15には、これによって支えられる
一定の間隔(例えば、150mm)で平行な二本のビニール繰
出し体10の長さのローラー受管17を持ち、ビニール束3
より引出されたビニール5は、図7に示すごとく、上部
のローラー受管17と、そのローラー受管17の中に入れた
ゴムローラー棒18の間をくぐった後、下部のローラー受
管17と、その中のゴムローラー棒18の間をくぐって、逐
次引張られながらビニール伸張・展開機1の進む速度に
したがって、ビニールハウス棟4の骨組の上に伸張・展
開して、ビニールハウス棟4を被覆してゆく構造とす
る。
【0029】ローラー受管17の内径は、図7に示すよう
に、ゴムローラー棒18の直径34よりやや大きく形成し
て、ローラー受管17とゴムローラー棒18との間をビニー
ル5が通ることのできる寸法とし、ローラー受管17の開
口部の寸法35は、ゴムローラー棒18がビニール5と共に
抜け出すことのないように、ゴムローラー棒18の直径34
より小さな寸法とする。
【0030】フレーム11の主管骨材7及び副管骨材8に
対する支持方法としては、前方腕14、および後方腕15の
下に直角に下方に向かって開放された握部19を持つ構造
とし、握部19は主管骨材7、および副管骨材8に対して
はピン20を以て固定できる構造とする。
【0031】ビニール繰出し体10には、補強材16の上に
乗るビニールハウス棟4と直角のビニール束3をのせる
ビニール受皿12を取り付ける。
【0032】ビニール束3の両端を支えるべく、左右側
方に位置するビニール繰出し体10に設けたビニール受皿
12には、図2に示すように、ビニール束3がずれ落ちる
のを防ぐためのずれ止め壁21を取付けている。
【0033】三本の前方腕14には、必要に応じてビニー
ル束3よりビニール5を引き出すための加速ローラー受
管22を取付けた補助腕23を取付けている。
【0034】三本の前方腕14のうち、中央の前方腕14に
取付ける補助腕23の上端には、図2に示すように、ビニ
ール5を固定する紐体24をビニールハウス棟4の両側に
差し渡すことができる首振りアーム25を取付けている。
【0035】支持枠体6の両端には、図3に示すよう
に、地面に届くことができるキャスター車輪30をもった
着脱可能な伸縮自在な移動車輪29を着脱自在に取付けて
いる。支持枠体6の両端には、図9に示すように、必要
に応じて動力によって駆動するラック装置31を取り付け
て、あらかじめ設置したレール32の上を駆動させて自動
的にビニール伸張・展開機1を移動させながらビニール
5の被覆の展開作業を行なうことができる構造とする。
【0036】次に、ビニールハウス棟4に、ビニール5
を伸張・展開して被覆する作業手順について説明する。
【0037】先づ、第一にビニール伸張・展開機1の支
持枠体6を地上に配置する。
【0038】支持枠体6には、支持枠体6の中心部にビ
ニール伸張・展開機1の進行方向38にあわせて滑動体26
を取り付ける。そのとき、滑動体26の先端部と止め金28
のある方向を進行方向38とする。
【0039】支持枠体6の中心部に配置した滑動体26に
進行方向38をあわせて、図3に示すごとく複数の滑動体
26を配置して、支持枠体6に取り付けてビニール伸張・
展開機1の重量がビニールハウス棟4の骨組に平均して
かかるごとくする。
【0040】図2に示すように、支持枠体6の中心部と
左右側部に三個のビニール繰出し体10,10,10をそれぞれ
配置し、支持枠体6の左右側部に位置したビニール繰出
し体10,10 のビニール受皿12,12 は、ビニール束3がず
れ落ちないようにずれ止め壁21,21 のあるものとする。
【0041】ビニール繰出し体10は、支持枠体6の上か
ら外れたり、位置がずれたりしないように、握部19にピ
ン20をさして、同握部19を主管骨材7又は副管骨材8に
止める。
【0042】ビニール束3を、三個のビニール繰出し体
10,10,10のビニール受皿12,12,12間上に掛け渡して配置
する。
【0043】ここで、ビニール束3は、図8に示すよう
に、ビニール巻2より折たたみ準備したものである。
【0044】ビニール束3のビニール5の端末を引き伸
ばして、各ビニール繰り出し体10,10,10の後方腕15,15,
15の上部に取付けたビニール伸張枕鈑36,36,36を越え
て、各後方腕15,15,15の二本のローラー受管17,17,17の
下まで引き伸ばす。
【0045】ビニール5をローラー受管17,17,17の中に
ゴムローラー棒18,18,18で折し込んで、図7に示すよう
に、ビニール5がローラー受管17,17,17とゴムローラー
棒18,18,18の間をくぐって引き伸ばされるごとくする。
【0046】ビニール5の厚さ等の関係上、ビニール5
の引き伸ばしに変わった力をかける必要があるときに
は、図6に示すように、ビニール5をビニール繰出し体
10の前方腕14に取り付けた補助腕23によって支えられた
ローラー受管17とゴムローラー棒18の間をくぐった後
に、後方腕15のビニール伸張枕鈑36を越えて後方腕15の
ローラー受管17にいたるごとくする。
【0047】支持枠体6の中央部に取付けたビニール繰
出し体10の中央部の補助腕23の上に、首振りアーム25を
取付け、同首振りアーム25の先端にビニール5を固定す
る紐体24を停止して、同紐体24をビニールハウス棟4の
左右側方に差し渡すことができるようにする。
【0048】以上で地上における準備をおわり、必要に
応じてラック装置31、又は移動車輪29を取付けた後、ビ
ニール伸張・展開機1をビニールハウス棟4の上に移動
し、ビニール5の端末をビニールハウス棟4の所定の場
所に固定した後、進行方向38に向かってビニール伸張・
展開機1を進行させながらビニールハウス棟4にビニー
ル5を伸張・展開させながら被覆する。
【0049】上記のように構成したビニール伸張・展開
機1を用いることにより、次のような効果を得ることが
できる。
【0050】ビニール5を逐次ビニールハウス棟4の骨
組の上に展開しながら、平行作業としてビニール5の固
定作業を行なうので、ビニール5を引き伸ばし展開した
後、ビニールハウス棟4の上に引き上げるときのよう
に、ビニール5が風であおられて困るようなことがな
く、多くの作業員の援助を必要とすることはない。
【0051】しかも、無風状態の日を作業に選ぶ必要が
無いので作業日程計画が自由にでき、力の弱い老人や婦
人にでも、この作業方法でビニールハウス棟4の被覆作
業をすることができて、短い時間でビニールハウス棟4
の被覆が完成できる。
【0052】約30kgの重量のあるビニール束3を、ビニ
ール伸張・展開機1が地上においてある間に、そのまま
の状態でビニール伸張・展開機1のビニール繰出し体1
0,10,10にそれぞれ設けたビニール受皿12,12,12上へ掛
け渡し状に載置して準備するので、老人にも容易にでき
る作業工程として使用できる。
【0053】ビニール繰出し体10の上で、ビニール束3
の伸張・展開のためのビニール5を、ビニール伸張枕鈑
36を越えて、上部にあるローラー受管17、およびゴムロ
ーラー棒18をくぐった後に、下部のローラー受管17、お
よびゴムローラー棒18をくぐって取付ける準備作業は、
ビニール伸張・展開機1が地上においてある間に作業す
ることができるので、準備作業を安全な場所で容易に実
施することができる。
【0054】ビニール伸張・展開機1は支持枠体6、お
よびビニール繰出し体10も共に主材料として、軽合金材
のパイプ、および鈑金材料とビニールのローラー受管1
7、およびゴムローラー棒18をもって製作するので、全
体が軽い器材として構成されるので取扱いが容易であ
る。
【0055】支持枠体6の両端の支持材9に動力によっ
て駆動するラック装置31を取付けることができるので、
そのラック装置31をレール32の上にのせて自動ビニール
伸張・展開機として、なお一層能率を上げることができ
る。
【0056】支持枠体6の左右両端に位置する支持材9
には、伸縮のできるキャスター車輪30のついた移動車輪
29を着脱自在に取付けることができるので、必要に応じ
てビニール伸張・展開機1の重量を支える補助として使
用することができる。
【0057】そして、この場合には、より一層老人や婦
人でも作業が容易となる。
【0058】図10及び図11には、他の実施例として
のビニール伸張・展開機1を示しており、同ビニール伸
張・展開機1は、前記ビニール伸張・展開機1と基本的
に支持枠体6の構造を同じくしているが、滑動体26に自
走装置45を設けていることと、ビニール繰出し体10の構
造と、紐体24を差し渡すための構造とにおいて異なる。
【0059】すなわち、滑動体26は、図10及び図11
に示すように、支持枠体6の中央部と左右側部とにそれ
ぞれ取付けており、各滑動体26は、支持枠体6の支持材
9に垂設した前後一対の支持フレーム46,46 の下端間に
横架している。
【0060】そして、支持枠体6の左右側部に配設した
滑動体26,26 にそれぞれ自走装置45,45 を設け、支持枠
体6の中央部に配設した滑動体26に駆動モータ47を設け
て、同駆動モータ47に各自走装置45,45 の駆動部を伝動
シャフト48,48 を介して連動連結している。
【0061】また、自走装置45は、図12及び図13に
も示すように、前後一対の支持フレーム46,46 の下部間
に、前後方向に伸延する自走フレーム49を横架し、同自
走フレーム49の前端部に駆動輪50を取付けると共に、後
端部に遊動輪51を取付け、両輪50,51 間に自走用無端ベ
ルト52を巻回しており、同自走用無端ベルト52の表面に
は、門型フレーム41と係合する多数個の係合突片53をベ
ルト回動方向に間隔を開けて突設している。54は転動
輪、55は駆動輪支軸、56は遊動輪支軸、57は取付ボルト
であり、駆動輪支軸55には、前記伝動シャフト48の一端
を連動連結している。
【0062】このようにして、駆動モータ47により駆動
輪50を伝動シャフト48を介して駆動させて、自走用無端
ベルト52を回動させることにより、同自走用無端ベルト
52の表面に突設した係合突片53が門型フレーム41の天井
部41a に係合して、滑動体26を進行方向38に滑動させる
ことができるようにしている。
【0063】この際、支持枠体6の左右側部に配設した
滑動体26,26 にそれぞれ自走装置45,45 を取付けると共
に、両自走装置45,45 を駆動モータ47により同調させて
駆動することにより、左右側の滑動体26,26 を同調させ
て並走させることができて、支持枠体6をバランス良く
スムーズに移動させることができる。
【0064】ビニール繰出し体10は、図14及び図15
に示すように、ビニール束3を載置するビニール束載置
台60と、同ビニール束載置台60の前端縁より上方へ立上
げて形成した前側枠体61と、同前側枠体61の上端縁より
後方へ延設した天井枠体62と、同天井枠体62の後端縁よ
り下方へ延設したローラ支持枠体63と、同ローラ支持枠
体63の直前方に対向位置させるべくビニール束載置台60
の後部に取付けたローラ支持アーム体64とを具備してお
り、ビニール束載置台60の下面前後側縁部には、それぞ
れ握部19,19 を下方へ突設している。
【0065】そして、ローラ支持枠体63は、支持枠本体
65の下端部に、左右方向へ伸延する左右一対の固定側ロ
ーラ66,66 をローラ支持ブラケット67,67 を介して回転
自在に取付けている。68はローラ支軸である。
【0066】また、ローラ支持アーム体64は、ビニール
束載置台60の後部の左右側端部と中央部にそれぞれ枢支
ブラケット70,70,70を突設し、各枢支ブラケット70,70,
70にアーム本体71,71,71の下端を枢軸72,72,72を介して
枢支して、各アーム本体71,71,71を前後方向に回動自在
とすると共に、各アーム本体71,71,71間には、左右方向
へ伸延する左右一対の可動側ローラ73,73 をローラ支軸
74,74 を介して回転自在に取付けている。
【0067】しかも、各アーム本体71,71,71の下部間に
は、左右方向に伸延する連結フレーム75,75 を横架し、
各連結フレーム75,75 の中央部に突設したスプリング連
結片76,76 と、ビニール束載置台60の後端縁部との間に
引張スプリング77,77 を介設して、ローラ支持アーム体
64を後方へ回動付勢している。
【0068】そして、可動側ローラ73,73 は、固定側ロ
ーラ66,66 の前上方位置に対向させて配置している。
【0069】このようにして、ビニール束載置台60上に
載置したビニール束3よりビニール5を引出し、同ビニ
ール5を、可動側ローラ73の上周面から後周面にかけて
巻掛けると共に、固定側ローラ66,66 の前周面から下周
面にかけて巻掛けて、後方へ一定の張力をもたせて繰出
すようにしている。
【0070】かかるビニール繰出し体10では、ローラ支
持アーム体64を引張スプリング77,77 の弾性付勢力に抗
して前方へ回動させることにより、可動側ローラ73,73
と固定側ローラ66,66 の間隔を拡幅させることができる
ために、ビニール5の巻架け作業が楽に行なえると共
に、繰出されるビニール5への張力付与も良好に確保す
ることができて、ビニールハウス棟4へのビニール5の
伸張・展開、さらには被覆を確実に行なうことができ
る。
【0071】また、紐体24を左右方向に差し渡すための
構造として、本実施例では、図10及び図11に示すよ
うに、支持枠体6の副管骨材8に、同副管骨材8に沿わ
せて左右方向に伸延するアーチ状の案内レール80を横架
し、同案内レール80にスライド体81をスライド自在に取
付け、同スライド体81に紐体24を係止するための係止片
82を取付けている。
【0072】このようにして、スライド体81に紐体24の
先端部を係止片82を介して係止させ、同状態にてスライ
ド体81を案内レール80上にてビニールハウス棟4の向う
側へ押しやってスライドさせることにより、紐体24の先
端部を楽にビニールハウス棟4の向う側へ差し渡すこと
ができる。
【0073】従って、ビニールハウス棟4の向う側で紐
体24の先端部を受けとった作業者は、ビニールハウス棟
4の左右側下端部にそれぞれ設置した紐体連結体83に紐
体24の先端部を結び付けて、伸張・展開して被覆したビ
ニール5を固定することができる。
【0074】そして、向う側からこちら側へも同様に紐
体24の差し渡しを行なって、かかる作業を繰り返すこと
によりビニール5の固定作業もビニール5の伸張・展開
作業と平行して楽に行うことができる。
【0075】図16及び図17は、他の実施例としての
ビニール繰出し体10を示しており、同ビニール繰出し体
10は、基本的構造を前記ビニール繰出し体10と同じくし
ているが、天井枠体62を上下回動自在とすると共に、ロ
ーラ支持アーム体64を固設した点において異なる。
【0076】すなわち、天井枠体62は、前側枠体61の上
端縁部に前端縁部を枢支・連結体85を介して連結して、
同天井枠体62を上下回動自在に枢支しており、同天井枠
体62の後端縁部には、左右方向へ伸延する左右一対の上
側可動側ローラ86,86 をローラ支持ブラケット87,87 を
介して回転自在に取付けている。88はローラ支軸であ
る。
【0077】そして、天井枠体62の後端縁より後下方へ
延設したローラ支持枠体63の下端部には、左右方向へ伸
延する左右一対の下側可動側ローラ89,89 をローラ支持
ブラケット90,90 を介して回転自在に取付けている。91
はローラ支軸である。
【0078】また、ローラ支持アーム体64は、ビニール
束載置台60の後端縁部に立設して、上端部に左右方向へ
伸延する左右一対の固定側ローラ92,92 をローラ支軸9
3,93を介して回転自在に取付けている。
【0079】しかも、固定側ローラ92,92 は、前記上・
下側可動側ローラ86,86,89,89 間に位置すべく構成して
いる。
【0080】このようにして、ビニール束載置台60上に
載置したビニール束3よりビニール5を引出し、同ビニ
ール5を上側可動側ローラ86,86 の下周面に当接させる
と共に、固定側ローラ92,92 の上周面から後周面にかけ
て巻架け、さらに、下側可動側ローラ89,89 の前周面か
ら下周面にかけて巻掛けて、後方へ一定の張力をもたせ
て繰出すようにしている。
【0081】かかるビニール繰出し体10では、天井枠体
62とローラ支持アーム体64とが枢支・連結体85を介して
自重により方へ一体的に回動して、これらに取付けた上
・下側可動側ローラ86,86,89,89 が、固定側ローラ92,9
2 上を摺動するビニール5に張力を付与するようにして
いる。
【0082】また、ビニール束載置台60上にビニール束
3を載置する際には、天井枠体62とローラ支持アーム体
64を一体的に上方へ回動させて、ビニール束載置台60の
上方を開放させることにより、楽にビニール束3を載置
することができる。
【0083】
【効果】本発明によれば、次のような効果が得られる。
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】 請求項記載の本発明では、ビニール
繰出し体に首振りアームを左右方向へ首振り自在に取付
け、同首振りアームの先端にビニール固定用の紐体を係
止して、同紐体を天井部の左右側方へ差し渡し可能とし
ているために、ビニールを被覆した直後に、同ビニール
を紐体により簡単かつ確実に固定することができる。
【0089】 請求項記載の本発明では、支持枠体
の後側縁部に、同後側縁部に沿わせて左右方向に伸延す
る案内レールを設け、同案内レールにスライド体をスラ
イド自在に取付け、同スライド体にビニール固定用の紐
体を係止して、同紐体を天井部の左右側方へ差し渡し可
能としているために、この場合も、ビニールを被覆した
直後に、ビニールを紐体により簡単かつ確実に固定する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ビニールハウス棟のビニール伸張・展開被覆作
業を示す説明図。
【図2】ビニール伸張・展開機の斜視図。
【図3】ビニール伸張・展開機の支持枠体の斜視図。
【図4】ビニール繰出し体の正面図。
【図5】ビニール繰出し体のフレームの拡大図。
【図6】ビニール繰出し体にビニール束をのせて伸張展
開準備をした状態を示す説明図。
【図7】後方腕のローラー受管とゴムローラー棒をくぐ
って、ビニールハウス棟へ伸張展開されるビニールの拡
大説明図。
【図8】ビニール巻のビニールを伸張・展開の準備とし
て、ビニール束に折たたむことを示す説明図。
【図9】ラック装置を支持材に取付けた状態説明図。
【図10】他の実施例としてのビニール伸張・展開機の
使用状態を示す正面説明図。
【図11】同斜視説明図。
【図12】滑動体の側面図。
【図13】同平面図。
【図14】ビニール繰出し体の側面図。
【図15】同正面図。
【図16】他の実施例としてのビニール繰出し体の側面
図。
【図17】同正面図。
【符号の説明】
1 ビニール伸張・展開機 2 ビニール巻 3 ビニール束 4 ビニールハウス棟 5 ビニール 6 支持枠体 7 主管骨材 8 副管骨材 9 支持材 10 ビニール繰出し体 11 フレーム 12 ビニール受皿 13 脚 14 前方腕 15 後方腕 16 補強材 17 ローラー受管 18 ゴムローラー棒 19 握部 20 ピン 21 ずれ止め壁 22 加速ローラー受管 23 補助腕 24 紐体 25 首振りアーム 26 滑動体 27 スプリング 28 止め金 29 移動車輪 30 キャスター車輪 31 ラック装置 32 レール 33 内径 34 直径 35 開口の寸法 36 ビニール伸張枕鈑 37 連通管 38 進行方向

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井部上にて滑動する滑動体と、同滑動
    体上に設けると共に、天井部に沿ってアーチ状に形成し
    た支持枠体と、同支持枠体上に設けて、ビニールを滑動
    方向とは反対方向に繰出すビニール繰出し体とを具備
    し、 滑動体に自走装置を設けると共に、同自走装置により天
    井部上にて滑動体を自走可能として、ビニールハウス棟
    のアーチ状の天井部上に、ビニールを伸張・展開しなが
    ら、同天井部を被覆するビニール伸張・展開機におい
    て、 ビニール繰出し体に首振りアームを左右方向へ首振り自
    在に取付け、同首振りアームの先端にビニール固定用の
    紐体を係止して、同紐体を天井部の左右側方へ差し渡し
    可能としたことを特徴とするビニールハウス伸張・展開
    機。
  2. 【請求項2】 支持枠体の後側縁部に、同後側縁部に沿
    わせて左右方向に伸延する案内レールを設け、同案内レ
    ールにスライド体をスライド自在に取付け、同スライド
    体にビニール固定用の紐体を係止して、同紐体を天井部
    の左右側方へ差し渡し可能としたことを特徴とする請求
    記載のビニールハウス伸張・展開機。
JP20939397A 1996-08-08 1997-08-04 ビニールハウス棟のビニール伸張・展開機 Expired - Fee Related JP3242036B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20939397A JP3242036B2 (ja) 1996-08-08 1997-08-04 ビニールハウス棟のビニール伸張・展開機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-209428 1996-08-08
JP20942896 1996-08-08
JP20939397A JP3242036B2 (ja) 1996-08-08 1997-08-04 ビニールハウス棟のビニール伸張・展開機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1098947A JPH1098947A (ja) 1998-04-21
JP3242036B2 true JP3242036B2 (ja) 2001-12-25

Family

ID=26517427

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20939397A Expired - Fee Related JP3242036B2 (ja) 1996-08-08 1997-08-04 ビニールハウス棟のビニール伸張・展開機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3242036B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES1062345Y (es) * 2006-02-28 2006-09-16 Fernandez Perez Encarnacion Maquina para reponer y quitar plasticos en invernaderos
KR20160024038A (ko) * 2014-08-22 2016-03-04 농업회사법인 주식회사 이원 비닐온실 만능 작업기
CN108974808A (zh) * 2018-05-31 2018-12-11 汤博凯 基于网络大数据的楼体绿化系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1098947A (ja) 1998-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7309060B2 (en) Wire pulling device
JPH0842195A (ja) 携帯用天幕組立体
JPH10510018A (ja) 仮設の保護用カバーシステム
WO2007043156A1 (ja) 可動オーニング装置
JP3242036B2 (ja) ビニールハウス棟のビニール伸張・展開機
JP2008190278A (ja) 高所架台上の胴綱掛け装置と胴綱掛け取付方法
CN110001278B (zh) 一种手动一体式画架
JP2008011801A (ja) ビニールシート掛け装置
JPH08308393A (ja) ビニルハウス用シート引上装置
JP4457367B1 (ja) パイプハウス用シート被装・収納具及びパイプハウスのシート被装・収納方法
JP2001148950A (ja) ビニールシート用巻取り装置
CN214301259U (zh) 一种应用于桥梁的检查车
US3736652A (en) Methods for forming wire bundles and an apparatus for carrying out the method
CN219530437U (zh) 一种激光测绘器
JPH04135423A (ja) 手引き用トンネルマルチ装置
JPH07289092A (ja) ハウスのシート張架装置
JPH02241303A (ja) 延線工法及びその装置
JPH10225236A (ja) 農業用プラスチックフィルムの展張方法および展張機
JP2003268670A (ja) カーテンたたみ装置
JPH09285224A (ja) シートハウスにおけるシート張設方法とその装置
JP3335464B2 (ja) 建築現場のテント用シート包装体、筒状カバー、及び、テント施工方法
JP3164110U (ja) 壁紙糊付機脚部構造
JP3054396B2 (ja) シート掛け装置
JP3050355U (ja) ビニール被覆装置
JP2020159019A (ja) シート設置装置および該シート設置装置の設置方法並びに該シート設置装置の一時撤去方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees