JP7267057B2 - シート設置装置および該シート設置装置の設置方法並びに該シート設置装置の一時撤去方法 - Google Patents
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Description
特に、設置後に台風等による強風が予想される場合には、シート体を一時的に撤去する必要が生じ、その作業に手間取る。
上下方向に延設されて空間を仕切る第一のシートと、前記第一のシートを下方へ繰り出したり上方へ収納したりする繰出し収納機構と、前記第一のシートの側方側に並設される第二のシートと、を備え、前記第一のシートは、空間を仕切るようにして下方へ繰り出されるシート本体と、前記シート本体の下端側で不動部位に離脱可能に固定される係脱固定部とを一体的に具備し、前記繰出し収納機構には、構造物に対し着脱可能な係脱部が設けられ、前記第二のシートは、上下方向へわたるシート本体と、前記第一のシートの側端側に着脱可能なシート着脱部と、前記構造物を構成する縦パイプに着脱可能に止着される止着部とを一体的に有し、前記止着部は、前記第二のシートの横幅方向において、前記シート着脱部とは離間した位置であって、前記第二のシートにおける前記シート本体の裏面に止着されていることを特徴とするシート設置装置。
第一の特徴は、上下方向に延設されて空間を仕切る第一のシートと、前記第一のシートを下方へ繰り出したり上方へ収納したりする繰出し収納機構とを備え、前記第一のシートは、空間を仕切るようにして下方へ繰り出されるシート本体と、前記シート本体の下端側で不動部位に離脱可能に固定される係脱固定部とを一体的に具備し、前記繰出し収納機構には、構造物に対し着脱可能な係脱部が設けられている(図1~図7参照)。
ここで、前記不動部位には、例えば、構造物自体や、構造物を覆う足場等の部材、床面や地面等が挙げられる。
また、前記構造物には、例えば、建設現場の仮設足場や、建造物、建築物、車両、船舶等が挙げられる。
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明において、「シート厚さ方向」とは、繰出され展開した状態の第一のシートの厚さ方向を意味する。また、「シート幅方向」とは、第一のシートが繰出される方向と略直交する方向であって、シート厚さ方向ではない方向を意味する。
このシート本体11を構成するシート材は、布製や合成樹脂製のシート材(例えば、塩化ビニル樹脂シート材等)や、ガラスクロスやシリカクロス等の難燃性布地、ガラス繊維を含んだ合成樹脂シート材、その他のシート材等とすることが可能である。
この錘体13cは、シート本体11の下端側に横幅方向へ連続して接続され、その自重によりシート本体11を下方へ引っ張るとともに、シート本体11の撓みを抑制する。
この係止部材13a1の好ましい一例では、二股状に分かれた一片部と他片部に、それぞれ、ベルベットファスナー(面テープや面ファスナー等と呼称される場合もある。)の片半部と他半部が設けられる。これら一片部と他片部は、図4に示すように、横パイプP2の下側で着脱可能に接続される。
この巻取軸21の一端側には、図示しないスプロケットが一体的に設けられ、このスプロケットには環状操作体23の上半部側が掛け巻かれている。
環状操作体23は、例えばチェーン等の長尺無端輪状の部材であり、その下端側が支持体22の下方へ自由垂下状に延設される。この環状操作体23は、操作者等により引っ張られて回転し、その回転力を前記スプロケット及び巻取軸21に伝達する。
また、巻取軸21の他例としては、繰出し動作と巻取動作のうちの一方又は双方を電動で行う態様としてもよい。この場合、巻取軸21を回転させる電動モータを繰出し収納機構20に組み込んだ態様としてもよいし、外部から電動ドライバ等の電動回転工具を接続し該電動回転工具により巻取軸21を回転させる態様としてもよい。
このシート本体51の上下方向の長さは、第一のシート10のシート本体11と略同じである。
この止着部52は、縦パイプP1に巻かれるようにして着脱可能に止着される。その止着手段は、係止部材13a1と同様にベルベットファスナーを用いた態様や、縦パイプP1に結び付けられる態様、その他の着脱具を用いた態様等とすればよい。
このシート着脱部40の片半部41は、第一のシート10の側端側に、上下方向に間隔を置いて複数止着される。他半部42は、複数の片半部41にそれぞれ対応するように、第二のシート50の側端側に複数止着される。
このように、図示例では、特に好ましい態様として、複数のシート着脱部40を上下方向に断続的に配設したが、他例としては、前記複数のシート着脱部40に置換して、上下方向に連続する単一長尺状のシート着脱部を用いることも可能である。
これら二つの第一のシート10,10の間隔wは、後の工程で第二のシート50が隣接するシート本体11,11間に接続されるように、適宜に調整される。この調整は、各繰出し収納機構20を、係脱部30に対し横方向へスライドさせればよい。
なお、第二のシート50を縦パイプP1に止着する工程は、第二のシート50を第一のシート10に接続する工程の前とすればよいが、後にすることも可能である。
特に、設置後、強風等のために、第一のシート10を一時的に撤去する場合には、第二のシート50を残すことになるが、残され放置された第二のシート50は、比較的幅の狭い帯状であるため、強風等による悪影響が少ない。
次に、図7に示すシート設置装置Bについて説明する。
このシート設置装置Bは、上記シート設置装置Aについて、その一部を変更したものであるため、主にその変更部分について詳述し、シート設置装置Aと略同様に機能する構成は同一の符号を付けて詳細説明を省略する。
この巻取軸61aは、上記シート設置装置Aと同様に、環状操作体23によって回転するようにしてもよいし、電動モータ等によって回転するようにしてもよい。
この紐状部材62は、図7に示すように、第一のシート10に対し、上下方向に間隔を置いた複数箇所で挿通される略波縫い状に設けられる。この紐状部材62の上端部は巻取軸61a外周面に止着され、下端部はシート本体11の下端側に止着される。
また、逆に、巻取軸61aから紐状部材62を繰出せば、たくし上げられていた第一のシート10が、下方へ展開されて平坦状になる(図7(a)参照)。
よって、シート設置装置Bによれば、上述したシート設置装置Aと同様に、シートの設置作業及び撤去作業等を容易に行うことができる。
この構成によれば、錘体13cを地面や床面等の不動部位に載置するという簡単な作業によって、第一のシート10の下端側を固定することができる。
更に他例としては、構造物Pを構成する足場板や、構造物P自体、その他の不動部位に、第一のシート10や第二のシート50が止着されるようにすることも可能である。
すなわち、シート設置装置A,Bの設置対象である構造物は、一般住宅や、集合住宅、オフィスビル、工場建屋、公共施設等の建造物自体や、車両、船舶等とすることが可能である。
20:繰出し収納機構
11:シート本体
13:係脱固定部
13a:固定部
13b:嵌脱部
13c:錘体
20,60:繰出し収納機構
21,61a:巻取軸
22,61:支持体
22a:レール部材
23:環状操作体
30:係脱部
40:シート着脱部
50:第二のシート
51:シート本体
52:止着部
62:紐状部材
A,B:シート設置装置
P:構造物
P1:縦パイプ
P2:横パイプ
Claims (12)
- 上下方向に延設されて空間を仕切る第一のシートと、前記第一のシートを下方へ繰り出したり上方へ収納したりする繰出し収納機構と、前記第一のシートの側方側に並設される第二のシートと、を備え、
前記第一のシートは、空間を仕切るようにして下方へ繰り出されるシート本体と、前記シート本体の下端側で不動部位に離脱可能に固定される係脱固定部とを一体的に具備し、
前記繰出し収納機構には、構造物に対し着脱可能な係脱部が設けられ、
前記第二のシートは、上下方向へわたるシート本体と、前記第一のシートの側端側に着脱可能なシート着脱部と、前記構造物を構成する縦パイプに着脱可能に止着される止着部とを一体的に有し、
前記止着部は、前記第二のシートの横幅方向において、前記シート着脱部とは離間した位置であって、前記第二のシートにおける前記シート本体の裏面に止着されていることを特徴とするシート設置装置。 - 前記繰出し収納機構は、前記第一のシートをその上方側で巻取ったり繰出したりする巻取軸を備えることを特徴とする請求項1記載のシート設置装置。
- 前記繰出し収納機構は、下端側が前記第一のシートの下端側に止着された紐状部材を備え、前記紐状部材を上方へ牽引することにより、前記第一のシートをたくし上げて収納することを特徴とする請求項1記載のシート設置装置。
- 前記係脱部は、前記構造物に対し係脱可能なフック状に形成されていることを特徴とする請求項1~3何れか1項記載のシート設置装置。
- 前記係脱部は、前記繰出し収納機構に対し、横幅方向へ位置調整可能に設けられていることを特徴とする請求項1~4何れか1項記載のシート設置装置。
- 前記第一のシートの前記係脱固定部は、不動部位に予め止着固定される固定部と、前記固定部に着脱可能であって前記第一のシートにおける前記シート本体の下端側に接続された嵌脱部とを具備していることを特徴とする請求項1~5何れか1項記載のシート設置装置。
- 前記第一のシートの前記係脱固定部は、下方側の不動部位に載置固定される錘体を具備することを特徴とする請求項1~5何れか1項記載のシート設置装置。
- 前記シート着脱部は、上下方向に間隔を置いて複数設けられていることを特徴とする請求項1~7何れか1項記載のシート設置装置。
- 前記止着部は、前記第二のシートにおける前記シート本体に上下方向に間隔を置いて複数止着されていることを特徴とする請求項1~8何れか1項記載のシート設置装置。
- 前記止着部は、長尺状の部材からなり、その長手方向の中央部が前記第二のシートにおける前記シート本体に止着され、前記構造物を構成する前記縦パイプに巻かれるようにして着脱可能に止着されることを特徴とする請求項1~9何れか1項記載のシート設置装置。
- 請求項1~10何れか1項記載のシート設置装置の設置方法であって、二以上の前記第一のシートを横幅方向に間隔を空けて設置する工程と、隣接する前記第一のシートの間で前記第二のシートを前記構造物に止着する工程と、この第二のシートを隣接する前記第一のシートに接続する工程とを含むことを特徴とするシート設置装置の設置方法。
- 請求項1~10何れか1項記載のシート設置装置の一時撤去方法であって、前記第一のシート及び前記第二のシートが設置された状態から前記第二のシートを残して前記第一のシートを撤去する工程を含むことを特徴とするシート設置装置の一時撤去方法。
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