JP5860771B2 - 養生器具 - Google Patents

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Description

本発明は、建物に形成された開口部を覆う養生器具に関する。
一般的に、建物に形成された開口部を覆うものとして養生器具が設けられる。例えば、新設エレベータにおける乗場の出入口のドアの据付前及びエレベータの改修工事における乗場の出入口のドアが一時的に撤去された状態であると、ドア据付部分に開口部が形成される。そのため、作業員や開口部の前を通る通行人の安全を確保するために、開口部を養生器具で塞ぐ必要があった。
そこで、このような養生器具の従来技術の1つとして、乗場開口面積より大きな表面積を有する養生シートと、この養生シートの幅方向に装着され開口部幅寸法より大きな長さ寸法を有する棒状体と、この棒状体と昇降路内に組上げた作業足場材とを連結し、養生シートで開口を覆うように棒状体を支持する連結体とを備え、開口部頂部壁面及び、開口乗場側壁面にそれぞれ当接するよう配設される第1及び第2の片から成る略L状体と、この第2の片に設けられ、棒状体が取付けられる取付部とを含んで成り、第1の片と足場材とを連結体により連結するエレベータ乗場開口部の養生装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、養生装置ではないが、シートを保持する従来技術の1つとして、台座と、この台座に立設される支柱と、この支柱の上端側に設けられる上の保持部と、台座又は支柱の下端側に設けられる下の保持部とを備え、この上下の保持部は、柔軟な表示シートの上下の端部を着脱可能に保持できるものとなされており、又、表示シートが上下方向で張った状態となるように張力を付与できるよう、上の保持部を支柱に対して上下動可能とし、且つ上の保持部を、表示シートに所要の張力を付与した状態で固定可能とした表示スタンドが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−53350号公報 特開2003−150094号公報
特許文献1に開示された従来技術のエレベータ乗場開口部の養生装置は、上述したように養生シートの上部に取付けられた棒状体と、足場として昇降路内に組上げた作業足場材とを連結体で連結して設置しているので、昇降路内に足場が設置されている状況でのみ適用することができ、昇降路内に足場がない場合には適用することができないことが問題になっている。
また上述した特許文献2に開示された従来技術の表示スタンドの表示シートの固定する構造を養生シートに適用して、開口部を覆う場合では、養生シートを開口部の上部まで引き上げて覆うことができる。しかし、従来技術の表示スタンドはシートの上部が固定されておらず、養生シートに適用した場合、開口部に対して養生シートの取付状態が不安定になってしまうので、養生シートに荷重がかかった場合に、当該表示スタンド自体が傾倒し易くなってしまう。仮に当該表示スタンドが傾倒すると、養生シートと開口部との間に隙間が生じて開口部が開放されるので、開口部を養生シートで十分に覆うことができないことが懸念されている。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、足場を設けなくても開口部を養生シートで覆うことができ、さらにこの養生シートの強固な取付状態を実現することができる養生器具を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の養生器具は、建物に形成された開口部を覆う養生シートと、この養生シートを支持する支持材と、この支持材を前記開口部の上部に固定する支持材固定部とを備え、前記養生シートは、裏面側の上部に縦断面が鉛直方向に沿って凹凸状に形成されると共に、前記支持材に沿って横設され、前記支持材が挿入された複数の支持材挿入部を有し、これらの複数の支持材挿入部は、前記支持材を露出させる切欠き部を有し、前記養生シートの上部を複数重ね合わせ、前記支持材の外径に合わせて頂部が裏側方向へ突出するように上下に隣接した複数の山なりを形成した状態で、これらの各山なりの上下両端の重なり部分を一体にして形成されることにより、前記支持材が挿入された部分よりも上側の支持材挿入部が自立するように形成されたことを特徴としている。
本発明の養生器具によれば、足場を設けなくても開口部を養生シートで覆うことができ、さらにこの養生シートの強固な取付状態を実現することができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明に係る養成器具の一実施形態の構成を示す図であり、左図は右側面図、右図は正面図である。 本実施形態の要部の構成を説明する図であり、左図は養生シートの上部の右側面図、右図は養生シートの正面図である。 本実施形態の要部の構成を説明する図であり、左図は養生シートの左側面図、右図は養生シートの背面図である。 本実施形態の養生シートを取外した状態の要部の構成を説明する図であり、中央図は支持材固定部の構成を示す図、左図はジャッキベースの構成を示す図、右上図は支持材保持部の構成を示す図、右下図は幅木固定材の構成を示す図である。
以下、本発明に係る養生器具を実施するための形態を図に基づいて説明する。なお、以下の説明において、図1に示す昇降路側から乗場側へ向かう方向を前方向とし、乗場側から昇降路側へ向かう方向を後方向とする。
本発明に係る養生器具の一実施形態は、建物に形成された開口部として、例えば図1、図4に示すようにエレベータの新設及び改修工事において乗場の出入口のドアが一時的に撤去されたときに生じる開口部7に設けられる。本実施形態は、乗場と昇降路を区画する壁25に形成された開口部7を覆う養生シート1と、この養生シート1を支持する支持材2と、この支持材2を開口部7の上部に固定する支持材固定部とを備えている。
養生シート1は、図2、図3に示すように裏面側の上部に縦断面が鉛直方向に沿って凹凸状に形成されると共に、支持材2に沿って横設され、支持材2が挿入された複数の支持材挿入部1aを有し、これらの複数の支持材挿入部1aは、支持材2が挿入された部分よりも上側の支持材挿入部1aが自立するように形成されている。
具体的には、養生シート1は、例えば図1に示すように開口部7の開口面積よりも大きく設定され、不燃性のシート状部材から成っており、開口部7の前方位置で開口部7の全面が覆われるように左右方向に沿って配置されている。また、養生シート1は、作業員や開口部7の前を通る通行人に対して開口部7の注意を喚起する注意喚起部を有しており、この注意喚起部は、例えば前面の中央部に開口部7に注意する旨の警告が表示された警告表示部21から成っている。支持材2は、例えばパイプ状の形状の部材から成っている。
本実施形態では、複数の支持材挿入部1aは、例えば図2に示すように3つの支持材挿入部1aから構成されている。これらの3つの支持材挿入部1aは、例えば養生シート1の上部を後方側(昇降路側)へ折曲げて重ね合わせ、重なり部分の下端部が左右方向に沿って配設されたハトメ13a,14a,15a,13b,14b,15bで固定されている。そして、3つの支持材挿入部1aは、例えば支持材2の外径に合わせて頂部が後方へ突出するように上下に並んだ3つの山なりを形成した状態で、これらの各山なりの上下両端の重なり部分(縫合部)11を縫合することで形成されている。
さらに、本実施形態では、支持材挿入部1aは、支持材2を露出させる切欠き部12a,12b(便宜的に、図1に示す左側の切欠き部を12a、図1に示す右側の切欠き部を12bと付す)を有している。なお、支持材2は、例えば3つの支持材挿入部1aのうち上から2番目の支持材挿入部に挿入されており、切欠き部12a,12bは、例えば予め後述の支持材保持部17a,17bの位置に合わせて支持材挿入部1aの裏側に左右方向に離間して設けられている。
また、図1〜図3に示すように、ハトメ13a,13bは、例えば養生シート1の左右の両端部にそれぞれ配置されている。さらに、ハトメ14a,15aは、例えば切欠き部12aの左右の両端部の下方にそれぞれ配置され、ハトメ15b,14bは、例えば切欠き部12bの左右の両端部の下方にそれぞれ配置されている。
上述した支持材固定部は、図3、図4に示すように開口部7に伸縮可能に設けられ、鉛直方向に沿って配置された伸縮部16a,16b(便宜的に、図4に示す左側の伸縮部を16a、図4に示す右側の伸縮部を16bと付す)と、この伸縮部16a,16bの上端に設けられ、建物のうち開口部7を形成する部分、すなわち壁25の天井部分に当接して支持材2を保持する支持材保持部17a,17b(便宜的に、図4の中央図に示す左側の支持材保持部を17a、図4の中央図に示す右側の支持材保持部を17bと付す)とを有している。
各支持材保持部17a,17bは、例えば図4の右上図に示すように壁25の天井部分に係合するL字型のブラケット6a,6bと、ブラケット6a,6bに一体に設けられ、支持材2が凹部に係合するコ字型の係合部材6A,6Bとを具備している。各ブラケット6a,6bは、例えば水平方向に配置された水平ブラケット片6a1,6b1と、水平ブラケット片6a1,6b1の前後の両端のうち前端(乗場側の一端)に設けられ、鉛直方向に配置された鉛直ブラケット片6a2,6b2とから構成されている。なお、L字型のブラケット6a,6bは、例えば1枚の平板を折曲げて形成されている。
本実施形態は、係合部材6A,6Bは、例えば水平方向に配置され、上面に支持材2が当接する水平係合片6A1,6B1と、この水平係合片6A1,6B1の前後の両端にそれぞれ設けられ、鉛直方向に配置された一対の鉛直係合片6A2,6B2とから構成されている。なお、コ字型の係合部材6A,6Bは、例えば1枚の平板を折曲げて形成されている。
一方、各伸縮部16a,16bは、例えば図4の中央図に示すように互いに左右方向に離間して鉛直方向に沿って配置され、上端がブラケット6a,6bの水平ブラケット片6a1,6b1の下面に溶接等で取付けられた支柱3a,3bと、支柱3a,3bの下端部に設けられたジャッキベース4a,4bとを具備している。なお、各支柱3a,3bは、図4の中央図に示すように中心線Aに対して左右対称に配置されており、円筒状に形成されている。
各ジャッキベース4a,4bは、例えば図4の左図に示すように乗場の床面8に載置された基台18a,18bと、雄螺子が形成され、基台18a,18bに立設されて上端部が支柱3a,3bの内側に挿入された軸部22a,22bと、軸部22a,22bの雄螺子に螺合する雌螺子が形成され、軸部22a,22bに対して回動することで上下に移動するジャッキベースハンドル23a,23bとから構成されている。
本実施形態では、図4の中央図に示すように支柱3aの下部がジャッキベースハンドル23aと係合すると共に、支柱3bの下端がジャッキベースハンドル23b上に載置されており、ジャッキベースハンドル23a,23bが回動して上下に移動することで伸縮部16a,16bの全長が調整可能になっている。
また、本実施形態は、図1に示すように養生シート1の下端に設けられた幅木9と、幅木9の両端を乗場の床面に固定する幅木固定材5a,5b(便宜的に、図1に示す左側の幅木固定材を5a、図1に示す右側の幅木固定材を5bと付す)と、図1、図3に示すようにハトメ14a,15a,14b,15bに挿通され、養生シート1を伸縮部16a,16bに固定する固定紐20a,20b(便宜的に、図1に示す左側のハトメ14a,15aに挿通させる固定紐を20a、図1に示す右側のハトメ14b,15bに挿通させる固定紐を20bと付す)とを備えている。
幅木9は、例えばシート1の下端に合わせて左右方向に延設され、全長がシート1の左右方向の長さよりも大きく設定されている。また、各幅木固定材5a,5bは、例えば図4の右下図に示すように水平方向に配置され、床面8に着脱可能に取付けられた第1の固定片5a1,5b1と、第1の固定片5a1,5b1の両端のうち前端(乗場側の一端)から上方へ突出し、鉛直方向に配置された第2の固定片5a2,5b2と、第1の固定片5a1,5b1の両端のうち後端(昇降路側の一端)から上方へ突出し、鉛直方向に配置された第3の固定片5a3,5b3とから構成されている。
各第1の固定片5a1,5b1は、例えば前後方向の幅が幅木9の下面の前後方向の幅に合わせて設定されており、各第3の固定片5a3,5b3は、例えば第2の固定片5a2,5b2よりも高さが大きく設定されている。そして、幅木9は、図1に示すようにこれらの第1の固定片5a1,5b1、第2の固定片5a2,5b2、及び第3の固定片5a3,5b3で形成された凹部に係合するようになっている。
次に、本実施形態に係る養生器具の設置作業を図1、図4に基づいて詳細に説明する。
本実施形態では、まず図4に示すように設置作業を行う作業員が開口部7の間口の高さに合わせて伸縮部16a,16bの全長を設定する。すなわち、ジャッキベース4a,4bのジャッキベースハンドル23a,23bを回動して調整しておく。次に、作業員は、伸縮部16a,16b、及びこれと一体となった支持材保持部17a,17bを、養生シート1の切欠き部12a,12bの間隔と同じ間隔だけ左右方向に離間して床面8に設置する。
そして、作業員は、支持材保持部17a,17bにおけるブラケット6a,6bの水平ブラケット片6a1,6b1の上面を壁25の開口部7における上面部分に当接させ、ジャッキベース4a,4bのジャッキベースハンドル23a,23bを回動することにより、ジャッキベース4a,4bの基台18a,18b及び水平ブラケット片6a1,6b1を床面8及び壁25の開口部7における上面部分にそれぞれ圧接させ、伸縮部16a,16b及び支持材保持部17a,17bが開口部7に取付けられる。その後、作業員は、床面8に設置されたジャッキベース4a,4bの外側の側方に幅木固定材5a,5bをそれぞれ設置する。
次に、作業員は、図1に示すように開口部7の開口の高さを測定した後、養生シート1の3つの支持材挿入部1aのうち開口部7の開口の高さに相当する支持材挿入部に支持材2を挿入する。本実施形態では、支持材2は3つの支持材挿入部1aのうち上から2番目の支持材挿入部に挿入されている。このとき、養生シート1の裏面には切欠き部12a,12bが設けられているので、支持材2は切欠き部12a,12bにおいて後方側へ露出されている。この切欠き部12a,12bは養生シート1の裏面にのみ設けられているため、養生シート1の表面側からは開口部7は見えない構造となっている。
次に、作業員は、養生シート1の上部、あるいは支持材2を持上げ、支持材2を支持材保持部17a,17bにおける係合部材6A,6Bの凹部に係合させて、支持材2を係合部材6A,6Bの水平係合片6A1,6B1に載置又は固設する。このように養生シート1を設置すると、養生シート1において支持材2が挿入された上から2番目の支持材挿入部1aよりも上側の支持材挿入部1aが自立するので、開口部7の全面が養生シート1で覆われる。
次に、作業員は、養生シート1の下端に取付けられた幅木9を幅木固定材5a,5bの凹部に係合させて幅木9の両端を乗場の床面8に固定する。そして、作業員は、固定紐20a,20bを養生シート1のハトメ14a,15a,14b,15bに通して締結することにより、養生シート1を伸縮部16a,16bに固定し、本実施形態に係る養生器具の設置作業を終了する。
このように構成した本実施形態によれば、養生シート1の上部に支持材2を挿入する3つの支持材挿入部1aが設けられており、これらの3つの支持材挿入部1aのうち上から2番目の支持材挿入部に支持材2が挿入された状態で、支持材2が支持材固定部の伸縮部16a,16b及び支持材保持部17a,17bによって開口部7の上部に固定されるので、昇降路内に足場を設置しなくても開口部7を養生シート1で覆うことができる。すなわち、本実施形態に係る養生器具は、昇降路内に足場が設置されていない状況であっても適用することができるので、優れた汎用性を得ることができる。
特に、本実施形態は、支持材2を支持材保持部17a,17bにおける係合部材6A,6Bの水平係合片6A1,6B1上に載置又は固設した際に、支持材2が挿入された上から2番目の支持材挿入部1aの凸状の山なり部分が裏側方向(後方)へ引っ張られる。そのため、各支持材挿入部1aの上下両端の縫合部11に引っ張られる力が加わるので、養生シート1において支持材2が挿入された上から2番目の支持材挿入部1aよりも上側の支持材挿入部1aが自立する。これにより、開口部7の上部に隙間が形成されることを抑制できるので、開口部7の全面を養生シート1で確実に覆うことができる。なお本実施形態では、上から2番目の支持材挿入部1aに支持材2を挿入した例を挙げて説明しているが、他の支持材挿入部1aに支持材2を挿入した場合であっても同様の作用を奏することができる。このような自立構成をとることで、折り返し部の剛性が抑えられ、収納時には養生シート1を丸めて収納することができる。なお、収納性の向上が不要であったり、合成を調整して収納の問題を解決する構成をとることが可能であれば、支持材挿入部1aを自立させる構成としては、このような構成のほか、支持材挿入部1aを構成する折り返し部分の布地を厚くしたり、支持材挿入部1aを構成する折り返し部分に板材などを挿入したりして自立させる構成であってもよい。
そして、本実施形態は、上述したように養生シート1の上部が支持材2、伸縮部16a,16b、及び支持材保持部17a,17bを介して開口部7の上部に固定されていることから、養生シート1に荷重がかかっても、開口部7に対して養生シート1が位置ずれしたり、あるいは傾くことを防止できるので、開口部7を養生シート1で十分に覆うことができる。このように、本実施形態に係る養生器具は、足場を設けなくても開口部7を養生シート1で覆うことができ、さらにこの養生シート1の強固な取付状態を実現することができるので、作業員や開口部7の前を通る通行人の安全性を向上させることができる。
また、本実施形態は、切欠き部12a,12bが支持材挿入部1aの裏側に左右方向に離間して設けられているので、支持材2を支持材挿入部1aに挿入した際に、支持材2が切欠き部12a,12bで露出する。そのため、支持材2が支持材挿入部1aに挿入された状態でも、切欠き部12a,12bにより支持材2の露出した部分を係合部材6A,6Bの凹部に係合させることができるので、支持材2の取付作業において支持材挿入部1aが邪魔になることがなく、作業性に優れている。
さらに、本実施形態は、養生シート1の大きさを考慮して、伸縮部16a,16b、及びこれと一体となった支持材保持部17a,17bを、養生シート1の切欠き部12a,12bの間隔と同じ間隔だけ左右方向に離間して開口部7に配置しておけば、切欠き部12a,12bにより支持材2の露出した部分を係合部材6A,6Bの凹部に係合させるだけで養生シート1の位置を開口部7に合わせることができる。これにより、開口部7に対する養生シート1の位置決めを容易に行うことができ、高い利便性を確保することができる。
また、本実施形態は、ジャッキベース4a,4bのジャッキベースハンドル23a,23bが回動して軸部22a,22bを上下に移動することにより、伸縮部16a,16bが軸部22a,22bの範囲内で自在に伸縮するので、養生シート1を覆う開口部7の間口の高さに合わせて伸縮部16a,16bの全長を調整することができる。これにより、間口の高さが異なる開口部7に対しても、伸縮部16a,16b及び支持材保持部17a,17bを取付けることができるので、汎用性を向上させることができる。
さらに、本実施形態は、伸縮部16a,16bの全長をジャッキベース4a,4bのジャッキベースハンドル23a,23bで調整して開口部7の間口の高さに合わせ、ジャッキベース4a,4bの基台18a,18bと支持材保持部17a,17bにおけるブラケット6a,6bの水平ブラケット片6a1,6b1を床面8及び壁25の天井部分にそれぞれ圧接させるようにしたので、伸縮部16a,16bを床面8に立設させた状態で伸縮部16a,16b及び支持材保持部17a,17bを開口部7に簡単に固定することができる。
また、本実施形態は、養生シート1が下端に取付けられた幅木9の自重で下方に引っ張られており、ハトメ14a,15a,14b,15bに通した固定紐20a,20bで伸縮部16a,16bの支柱3a,3bに固定されているので、養生シート1を張った状態で維持することができ、開口部7に対する密閉性を高めることができる。さらに、本実施形態は、養生シート1の前面の中央部に開口部7に注意する旨の警告が表示されているので、作業員や開口部7の前を通る通行人に対して開口部7の存在を容易に知らせることができる。
なお、上述した本実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
また、本実施形態は、複数の支持材挿入部1aの個数が3つである場合について説明したが、この場合に限らず、複数の支持材挿入部1aの個数は2つ又は4つ以上であってもても良い。さらに、本実施形態は、支持材2は3つの支持材挿入部1aのうち上から2番目の支持材挿入部に挿入された場合について説明したが、この場合に限らず、支持材2は開口部7の間口の高さに合わせた上で2番目以外の支持材挿入部に挿入されても良い。
1 養生シート
1a 支持材挿入部
2 支持材
3a,3b 支柱
4a,4b ジャッキベース
5a,5b 幅木固定材
5a1,5b1 第1の固定片
5a2,5b2 第2の固定片
5a3,5b3 第3の固定片
6A,6B 係合部材
6A1,6B1 水平係合片
6A2,6B2 鉛直係合片
6a,6b ブラケット
6a1,6b1 水平ブラケット片
6a2,6b2 鉛直ブラケット片
7 開口部
9 幅木
11 縫合部
12a,12b 切欠き部
13a,14a,15a,13b,14b,15b ハトメ
16a,16b 伸縮部
17a,17b 支持材保持部
18a,18b 基台
20a,20b 固定紐
22a,22b 軸部
23a,23b ジャッキベースハンドル

Claims (2)

  1. 建物に形成された開口部を覆う養生シートと、
    この養生シートを支持する支持材と、
    この支持材を前記開口部の上部に固定する支持材固定部とを備え、
    前記養生シートは、
    裏面側の上部に縦断面が鉛直方向に沿って凹凸状に形成されると共に、前記支持材に沿って横設され、前記支持材が挿入された複数の支持材挿入部を有し、
    これらの複数の支持材挿入部は、前記支持材を露出させる切欠き部を有し、前記養生シートの上部を複数重ね合わせ、前記支持材の外径に合わせて頂部が裏側方向へ突出するように上下に隣接した複数の山なりを形成した状態で、これらの各山なりの上下両端の重なり部分を一体にして形成されることにより、前記支持材が挿入された部分よりも上側の支持材挿入部が自立するように形成されたことを特徴とする養生器具。
  2. 請求項1に記載の養生器具において、
    前記支持材固定部は、
    前記開口部に伸縮可能に設けられ、鉛直方向に沿って配置された伸縮部と、
    この伸縮部の上端に設けられ、前記建物のうち前記開口部を形成する部分に当接して前記支持材を保持する支持材保持部とを有することを特徴とする養生器具。
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