JP3014285U - 緊結具 - Google Patents

緊結具

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JP3014285U JP1994010285U JP1028594U JP3014285U JP 3014285 U JP3014285 U JP 3014285U JP 1994010285 U JP1994010285 U JP 1994010285U JP 1028594 U JP1028594 U JP 1028594U JP 3014285 U JP3014285 U JP 3014285U
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淳一 中村
一司 安原
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▲高▼松建設株式会社
タイトン株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートとパイプとの緊結や植栽用樹木と支柱
との緊結等のように、異なった部材間の2回の緊結が1
本の緊結具で容易に可能となる緊結具を提供する。 【構成】 第1挿入孔2を形成した第1ヘッド部1と、
この第1ヘッド部1に連設した帯状のバンド部3とを有
する緊結具J1 において、前記第1ヘッド部1から所定
距離L1 離間した位置のバンド部3に第2挿入孔5を形
成した第2ヘッド部4を設け、この第2ヘッド部4から
更に所定距離L2 離間した位置のバンド部3に前記第2
挿入孔5と係合する第2係止歯7を形設し、前記第1ヘ
ッド部1から所定距離L3 離間した位置のバンド部3に
前記第1挿入孔2と係合する第1係止歯6を形設した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建築工事現場等において使用される養生シートとパイプとの緊結や 仮囲いと支持パイプとの緊結、あるいは植栽用樹木と支柱との緊結等に用いられ る緊結具に関し、更に詳しくは、これらの異なった部材間の2回の緊結が1本の 緊結具で可能となる緊結具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、図11の側面図に示すように、建築工事現場においては建 築物Fの外面に養生シートSを張設することにより、材料等の飛来,落下等を防 止している。この養生シートSを緊結する方法としては、図12(a),(b) の緊結 工程を示す平面図のように、緊結するそれぞれの養生シートSの端部に形成され たはと目Eにシートひも51を通して一度結び、そのシートひも51を更に足場 部材等のパイプPに結ぶことにより緊結している(従来例1)。
【0003】 また、図13(a),(b),(c) の平面図に示すように、多数の係合歯が形成された 帯状部63と、この帯状部63の一端部に形成され上記帯状部63が挿通されそ の係合歯に係合する係合部材を備えた頭部62とからなる合成樹脂製の結束具6 1を用い、結束具61の帯状部63を養生シートS縁部のはと目Eに挿通すると ともに、この結束具61を足場部材等のパイプPに巻回して建築物の外面にシー トSを張設する方法も考えられる(従来例2)。この種の従来技術として特開昭 64− 17964号公報記載の発明がある。
【0004】 一方、図16(a),(b) の正面図に示すように、植栽用樹木81とその支柱82 とを緊結する場合には、一般的に、その接合部をシュロ縄83により緊結する方 法が広く用いられており、樹木81と支柱82とをいわゆる8の字状に結んで緊 結している(従来例3)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来例1では、養生シートSのはと目E間をシートひも51で十分緊結し て隙間を生じないようにした後、シートひも51を足場部材等のパイプPに緊結 する必要がある。従って、シートひも51を緊結する作業は、多大な労力を必要 とするとともに、建築物外面の複数箇所での作業(図11参照)となるため、極 めて煩雑な重労働となっている。
【0006】 しかも、この作業は、シートひも51をはと目Eに通すために養生シートSの 外面へ乗り出して作業する場合もあり、高所作業であるため多くの危険を伴って しまう。
【0007】 また、上記従来例2では、図13(a),(b),(c) の緊結工程を示す平面図のよう に、養生シートSのはと目Eと共に足場部材等のパイプPを緊結しようとした場 合(a) 、緊結力の大きさによって養生シートSの間に隙間を生じたり(b) 、養生 シートSの端部が重なったりしてしまう(c) 。
【0008】 しかも、養生シートSの端部のみを先に緊結しようとした場合には、図14(a ),(b) の緊結部を示す平面図のように、締め過ぎにより養生シートS端部が重な ったり(a) 、折れ曲がってしまったりする場合がある(b) 。
【0009】 このように養生シートSの端部に重なったり折れ曲がったりした箇所を生じる と、養生シートSは足場部材等のパイプPの設置間隔に合わせて所定寸法で製作 されているため、他の養生シートS間に隙間を生じてしまうこととなり、飛来, 落下防止の機能を十分果たせなくなってしまう。また、この場合、養生シートS の外面に弛みや隙間を生じることとなり、外観も損ねてしまう。
【0010】 一方、図15(a),(b),(c) の緊結工程を示す平面図のように、結束具71の頭 部72を2段構造にし、第1段頭部72aではと目E間を緊結した後、第2段頭 部72bで足場部材等のパイプPに緊結することも考えられる。
【0011】 しかし、この場合には第2段頭部72bに挿通する帯状部73を養生シートS の外側方向、つまり養生シートS外側の空間方向へ引っ張って緊結することとな り、緊結が極めて難しく、その上、作業者が外部へ転落するという危険性も伴っ てしまう。
【0012】 また、通常、この種結束具71は所定の工具により連続的に緊結作業を行って いる。従って、養生シートSの内側から作業を行おうとしても、帯状部73を引 っ張る方向である外側方向には張設する養生シートSが壁状に形成されているた め、この工具を用いて緊結作業を行うことができない。
【0013】 従って、養生シートSのように連続的に複数のシートを張設する場合は、上記 結束具71では安全且つ容易な緊結作業を行うことができない。このことは、例 えば仮囲いと支持パイプとの緊結の場合にも同様である。
【0014】 更に、上記従来例3では、植栽用樹木81と支柱82とをシュロ縄83によっ て十分な力で締めようとすると多大な労力を必要とするとともに時間を要し、極 めて煩雑な重労働となり、また、例えば上記結束具61,71で緊結しようとし ても8の字状に結ぶことができず、十分な力で緊結することができない。
【0015】 本考案は上記課題に鑑みて、シートとパイプとの緊結や植栽用樹木と支柱との 緊結等のように、異なった部材間の2回の緊結が1本の緊結具で容易に可能とな る緊結具を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る緊結具は、第1挿入孔を形成した 第1ヘッド部と、該第1ヘッド部に連設した帯状のバンド部とを有する緊結具に おいて、前記第1ヘッド部から所定距離離間した位置のバンド部に第2挿入孔を 形成した第2ヘッド部を設け、該第2ヘッド部から更に所定距離離間した位置の バンド部に前記第2挿入孔と係合する第2係止歯を形設し、前記第1ヘッド部か ら所定距離離間した位置のバンド部に前記第1挿入孔と係合する第1係止歯を形 設したことを特徴とするものである。
【0017】 請求項2に係る緊結具は、第1挿入孔を形成した第1ヘッド部と、該第1ヘッ ド部に連設した帯状のバンド部とを有する緊結具において、前記第1ヘッド部か ら所定距離離間した位置のバンド部に第2挿入孔を形成した第2ヘッド部を設け 、該第2ヘッド部から前記バンド部の端部に向けて前記第1挿入孔および第2挿 入孔に係合する係止歯を形設したことを特徴とするものである。
【0018】 請求項3に係る緊結具は、上記請求項1の緊結具において、第1ヘッド部の内 面を被緊結部材の外形にほぼ沿った形状に形成したことを特徴とするものである 。
【0019】 請求項4に係る緊結具は、上記請求項2の緊結具において、第1ヘッド部の内 面を被緊結部材の外形にほぼ沿った形状に形成したことを特徴とするものである 。
【0020】
【作用】
請求項1に係る緊結具によれば、緊結具を被緊結部材に巻回して第1ヘッド部 から所定距離離間した位置のバンド部に設けた第2ヘッド部の第2挿入孔にバン ド部を挿入し、この第2ヘッド部から更に所定距離離間した位置のバンド部に形 成した第2係止歯を第2挿入孔に係合させれば1回目の緊結ができ、更に第1ヘ ッド部とバンド部とにより他の被緊結部材に巻回して、第1ヘッド部に形成した 第1挿入孔にバンド部を挿入して第1係止歯を第1挿入孔に係合させれば2回目 の緊結ができ、1本の緊結具で異なった部材間の2回の緊結が可能となる。
【0021】 請求項2に係る緊結具によれば、緊結具を被緊結部材に巻回して第1ヘッド部 から所定距離離間した位置のバンド部に設けた第2ヘッド部の第2挿入孔にバン ド部を挿入してバンド部に形成した係止歯を第2挿入孔に係合させれば1回目の 緊結ができ、更に第1ヘッド部とバンド部とにより他の被緊結部材に巻回して、 第1ヘッド部に形成した第1挿入孔にバンド部を挿入して係止歯を第1挿入孔に 係合させれば2回目の緊結ができ、1本の緊結具で異なった部材間の2回の緊結 が可能となる。
【0022】 請求項3に係る緊結具によれば、上記請求項1の緊結具における作用を奏する とともに、被緊結部材の外形にほぼ沿った形状に形成した第1ヘッド部の内面に より、被緊結部材の外形にほぼ沿って緊結することができる。
【0023】 請求項4に係る緊結具によれば、上記請求項2の緊結具における作用を奏する とともに、被緊結部材の外形にほぼ沿った形状に形成した第1ヘッド部の内面に より、被緊結部材の外形にほぼ沿って緊結することができる。
【0024】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は第1実施例の緊結具全体を示す図面であり、(a) は平面図,(b) は中央 断面図である。また、図2は図1のA部拡大図,図3は同B部拡大図,図4は同 C部拡大図,図5は同D部拡大図である。なお、この第1実施例は、建築用の養 生シートとパイプとの緊結に使用する緊結具を例に説明する。
【0025】 図示するように、この緊結具J1 は、第1挿入孔2を形成した第1ヘッド部1 と、この第1ヘッド部1に連設された帯状のバンド部3とから大きく構成されて おり、第1ヘッド部1から所定距離L1 離間した位置のバンド部3には第2挿入 孔5が形成された第2ヘッド部4が設けられ、この第2ヘッド部4から更に所定 距離L2 離間した位置にはこの第2ヘッド部4の第2挿入孔5と係合する第2係 止歯7が外面側に形設され、上記第1ヘッド部1から所定距離L3 離間した位置 のバンド部3にはこの第1ヘッド部1の第1挿入孔2と係合する第1係止歯6が 内面側に形設されている。
【0026】 上記第1ヘッド部1は、図2のA部拡大図に示すように、バンド部3を挿入す るための挿入孔2が斜めに形成されており、この挿入孔2は片面にバンド部3と 係合して係止するための第1係止爪2aが形設されている。なお、この係止は他 の構成であっても可能である。また、この第1ヘッド部1は、その内面が被緊結 部材の外形に沿うように、この実施例では、内側に中心を有する湾曲面に形成さ れている。更に、バンド部3を第1挿入孔2に挿通して緊結した後のバンド部余 剰分を係止するバンド止め8が設けられている。
【0027】 また、上記第2ヘッド部4は、図3のB部拡大図に示すように内側に突出する よう形成され、中央部にはバンド部3を挿入するためのテーパ状の第2挿入孔5 が形成されており、この内側端部には第2係止爪5aが形設されている。
【0028】 更に、上記第2係止歯7は、図4のC部拡大図に示すように、この実施例では 3本の歯部材7aを突設したものであり、上記第2挿入孔5の第2係止爪5aに 係止されるような大きさで形設され、この第2係止爪5aと第2挿入孔5との間 の距離L2 が所定の寸法、例えば、はと目間隔の35mmが緊結できる距離L2 と なっている。
【0029】 また、上記第1係止歯6は、図5のD部拡大図に示すように、複数の歯部材6 aを突設したものであり、上記第1挿入孔2の第1係止爪2aに係止されるよう な大きさで形設され、上記第2ヘッド部4による係止の後、第1ヘッド部1とバ ンド部3とによって被緊結部材を巻回して係止することができるように第1ヘッ ド部1から所定距離L3 に所定長さが形設されている。
【0030】 なお、上記緊結具J1 は、第1ヘッド部1と第2ヘッド部4との距離L1 、第 2ヘッド部4から第2係止歯7までの距離L2 、第1ヘッド部1から第1係止歯 6までの距離L3 を、建築用の養生シートとパイプとの緊結に使用する長さを例 示しているが、この長さは緊結を目的とする被緊結部材の外形等に応じて適宜設 定すればよい。
【0031】 また、この第1実施例では、バンド部3の柔軟性を向上させるために複数の凹 部3aが設けられているが、この凹部3aも使用目的等に応じて適宜設ければよ い。更に、この第1実施例では、バンド部3の先端部に屈曲部3bを設けること によって挿入方向に屈曲させ、緊結作業が容易に行えるように構成されている。
【0032】 以上のように構成された第1実施例の緊結具J1 によれば、図6 (a)〜(e) の 緊結工程を示す平面図のようにして養生シートの緊結とパイプの緊結とを行うこ とができる。
【0033】 すなわち、(a) に示すように、養生シートSの内側から養生シートSの端部に 形成されたそれぞれのはと目Eにバンド部3を挿通し、(b) に示すように、第2 ヘッド部4に設けた第2挿入孔5に挿入して引っ張ることにより、第2係止爪5 aが第2係止歯7を係止して養生シートS間を緊結する。
【0034】 そして、(c) に示すように、第1ヘッド部1とバンド部3とを足場部材等のパ イプPに巻回して、第1ヘッド部1の第1挿入孔2に挿入して引っ張ることによ り、(d) に示すように、第1係止爪2aが第1係止歯6を係止して足場部材等の パイプPへ緊結することができる。そして、この第1実施例では、(d) に示すよ うに、バンド部3の余剰分をバンド止め8に挿入すれば簡単に余剰分を折り曲げ て格納することができる(e) 。
【0035】 このようにして緊結具J1 で2回の緊結作業を行う場合、1回目の緊結は第2 ヘッド部4と第2係止歯7との距離が予め所定の距離に設定されているため、仮 に所定位置よりも締め過ぎたとしても第2係止歯7が設けられていない箇所では 係止されることがなくバンド部3を逆方向に戻すことにより第2係止歯7部まで 戻って係止されるので、作業者が判断することなく常に同一位置での緊結が可能 となって締め過ぎることはない。また、2回目の緊結は、パイプPの内側で行う 作業となるため、例えば所定の工具を容易に操作して作業が行えるので、安全、 且つ迅速に極めて容易に行える作業となる。
【0036】 また、図7(a),(b) の平面図に示すように、この緊結具J1 によれば、(a) に 示すように、第1ヘッド部1の内面が被緊結部材であるパイプPの外形に沿うよ うに湾曲面で形成されているため、(b) に示すように、従来のような空隙sを生 じることなく、且つたるみをなくして確実に緊結することができる。この場合、 摩擦面積の増加による摩擦力の増加も可能となる。
【0037】 次に、図8(a) の正面図と(b) の中央断面図に示す第2実施例の緊結具全体の 図面に基づいて第2実施例の緊結具J2 を以下に説明する。なお、第1ヘッド部 1は上記第1実施例と同一であるため、上記第1実施例と同一の構成には同一符 号を付して説明は省略する。
【0038】 この第2実施例に係る緊結具J2 は、上述した養生シートSのように所定寸法 で製作された柔軟なものを1回目に緊結するものではなく、1回目及び2回目の 緊結共に硬質の被緊結部材を緊結するような緊結具J2 である。
【0039】 図示するように、この第2実施例の緊結具J2 は、第2ヘッド部9からバンド 部11の端部に向けて複数の係止歯12を連続的に設けたものであり、全ての係 止歯12が内面に形成されている。また、第2ヘッド部9には係止爪が設けられ ておらず、上記係止歯12は第2ヘッド部9に形成した第2挿入孔10の角部に より係止されるように構成されている。なお、係止歯12は上述した第1実施例 の第1係止歯6と同一形状である。また、第1実施例と同様に凹部11a,屈曲 部11bが設けられている。
【0040】 以上のように構成された第2実施例の緊結具J2 によれば、例えば、図9(a), (b) の緊結状態を示す平面図及び正面図に示すように、植栽用樹木81と支柱8 2とをいわゆる8字状に緊結することが可能となり、十分な力の結束が可能とな る。
【0041】 また、他の例として、図10(a),(b) の緊結状態を示す平面図及び拡大断面図 に示すように、仮囲い用の鋼板91と支持パイプ92とを同様にして緊結するこ とが可能となる。
【0042】 従って、この第2実施例の緊結具J2 によれば、硬質の被緊結部材を2回緊結 することが容易に可能となり、しかも少ない労力で常に確実な緊結が可能となる 。
【0043】 なお、上記第1,第2実施例共に、一例を示したものであり、この出願に係る 緊結具は上記使用例に限定されるものではなく、他の被緊結部材の緊結に使用し ても同様の作用効果を奏することができる。
【0044】
【考案の効果】
この出願に係る考案は、以上説明したように構成しているので、以下に記載す るような効果を奏することができる。
【0045】 請求項1に係る緊結具によれば、緊結具を被緊結部材に巻回して第2ヘッド部 の第2挿入孔にバンド部を挿入して第2係止歯と係合させれば、締付力に関係な く常に所定寸法で最適な同一位置で1回目の緊結が可能となり、更に第1ヘッド 部とバンド部とにより他の被緊結部材に巻回して、第1ヘッド部に形成した第1 挿入孔にバンド部を挿入して第1係止歯と係合させれば第2回目の緊結ができる ので、1本の緊結具で異なった部材間の2回の緊結が容易に可能となり、しかも 、被緊結部材の内側から緊結作業が極めて容易に行えるので、緊結作業の大幅な 簡略化とともに労力の大幅な削減が可能となる。
【0046】 請求項2に係る緊結具によれば、緊結具を被緊結部材に巻回して第1ヘッド部 から所定距離離間した位置のバンド部に設けた第2ヘッド部の第2挿入孔にバン ド部を挿入し、バンド部に形成した係止歯と係合させれば1回目の緊結ができ、 更に第1ヘッド部とバンド部とにより他の被緊結部材に巻回して、第1ヘッド部 に形成した第1挿入孔にバンド部を挿入して係止歯と係合させれば第2回目の緊 結ができるので、1本の緊結具で異なった部材間の2回の緊結が容易に可能とな り、しかも、被緊結部材の内側から緊結作業が極めて容易に行えるので、緊結作 業の大幅な簡略化とともに労力の大幅な削減が可能となる。
【0047】 請求項3に係る緊結具によれば、上記請求項1の緊結具における効果を奏する とともに、被緊結部材の外形にほぼ沿った形状に形成した第1ヘッド部の内面に より、被緊結部材の外形にほぼ沿って緊結することができるので、緊結具と被緊 結部材との間の摩擦力を大きくした確実な緊結が可能となる。
【0048】 請求項4に係る緊結具によれば、上記請求項2の緊結具における効果を奏する とともに、被緊結部材の外形にほぼ沿った形状に形成した第1ヘッド部の内面に より、被緊結部材の外形にほぼ沿って緊結することができるので、緊結具と被緊 結部材との間の摩擦力を大きくした確実な緊結が可能となる。
【提出日】平成6年10月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、建築工事現場等において使用される養生シートとパイプとの緊結や 仮囲いと支持パイプとの緊結、あるいは植栽用樹木と支柱との緊結等に用いられ る緊結具に関し、更に詳しくは、これらの異なった部材間の2回の緊結が1本の 緊結具で可能となる緊結具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、図11の側面図に示すように、建築工事現場においては建 築物Fの外面に養生シートSを張設することにより、材料等の飛来,落下等を防 止している。この養生シートSを緊結する方法としては、図12(a),(b) の緊結 工程を示す平面図のように、緊結するそれぞれの養生シートSの端部に形成され たはと目Eにシートひも51を通して一度結び、そのシートひも51を更に足場 部材等のパイプPに結ぶことにより緊結している(従来例1)。
【0003】 また、図13(a),(b),(c) の平面図に示すように、多数の係合歯が形成された 帯状部63と、この帯状部63の一端部に形成され上記帯状部63が挿通されそ の係合歯に係合する係合部材を備えた頭部62とからなる合成樹脂製の結束具6 1を用い、結束具61の帯状部63を養生シートS縁部のはと目Eに挿通すると ともに、この結束具61を足場部材等のパイプPに巻回して建築物の外面にシー トSを張設する方法も考えられる(従来例2)。この種の従来技術として特開昭 64− 17964号公報記載の発明がある。
【0004】 一方、図16(a),(b) の正面図に示すように、植栽用樹木81とその支柱82 とを緊結する場合には、一般的に、その接合部をシュロ縄83により緊結する方 法が広く用いられており、樹木81と支柱82とをいわゆる8の字状に結んで緊 結している(従来例3)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来例1では、養生シートSのはと目E間をシートひも51で十分緊結し て隙間を生じないようにした後、シートひも51を足場部材等のパイプPに緊結 する必要がある。従って、シートひも51を緊結する作業は、多大な労力を必要 とするとともに、建築物外面の複数箇所での作業(図11参照)となるため、極 めて煩雑な重労働となっている。
【0006】 しかも、この作業は、シートひも51をはと目Eに通すために養生シートSの 外面へ乗り出して作業する場合もあり、高所作業であるため多くの危険を伴って しまう。
【0007】 また、上記従来例2では、図13(a),(b),(c) の緊結工程を示す平面図のよう に、養生シートSのはと目Eと共に足場部材等のパイプPを緊結しようとした場 合(a) 、緊結力の大きさによって養生シートSの間に隙間を生じたり(b) 、養生 シートSの端部が重なったりしてしまう(c) 。
【0008】 しかも、養生シートSの端部のみを先に緊結しようとした場合には、図14(a ),(b) の緊結部を示す平面図のように、締め過ぎにより養生シートS端部が重な ったり(a) 、折れ曲がってしまったりする場合がある(b) 。
【0009】 このように養生シートSの端部に重なったり折れ曲がったりした箇所を生じる と、養生シートSは足場部材等のパイプPの設置間隔に合わせて所定寸法で製作 されているため、他の養生シートS間に隙間を生じてしまうこととなり、飛来, 落下防止の機能を十分果たせなくなってしまう。また、この場合、養生シートS の外面に弛みや隙間を生じることとなり、外観も損ねてしまう。
【0010】 一方、図15(a),(b),(c) の緊結工程を示す平面図のように、結束具71の頭 部72を2段構造にし、第1段頭部72aではと目E間を緊結した後、第2段頭 部72bで足場部材等のパイプPに緊結することも考えられる。
【0011】 しかし、この場合には第2段頭部72bに挿通する帯状部73を養生シートS の外側方向、つまり養生シートS外側の空間方向へ引っ張って緊結することとな り、緊結が極めて難しく、その上、作業者が外部へ転落するという危険性も伴っ てしまう。
【0012】 また、通常、この種結束具71は所定の工具により連続的に緊結作業を行って いる。従って、養生シートSの内側から作業を行おうとしても、帯状部73を引 っ張る方向である外側方向には張設する養生シートSが壁状に形成されているた め、この工具を用いて緊結作業を行うことができない。
【0013】 従って、養生シートSのように連続的に複数のシートを張設する場合は、上記 結束具71では安全且つ容易な緊結作業を行うことができない。このことは、例 えば仮囲いと支持パイプとの緊結の場合にも同様である。
【0014】 更に、上記従来例3では、植栽用樹木81と支柱82とをシュロ縄83によっ て十分な力で締めようとすると多大な労力を必要とするとともに時間を要し、極 めて煩雑な重労働となり、また、例えば上記結束具61,71で緊結しようとし ても8の字状に結ぶことができず、十分な力で緊結することができない。
【0015】 本考案は上記課題に鑑みて、シートとパイプとの緊結や植栽用樹木と支柱との 緊結等のように、異なった部材間の2回の緊結が1本の緊結具で容易に可能とな る緊結具を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る緊結具は、第1挿入孔を形成した 第1ヘッド部と、該第1ヘッド部に連設した帯状のバンド部とを有する緊結具に おいて、前記第1ヘッド部から所定距離離間した位置のバンド部に第2挿入孔を 形成した第2ヘッド部を設け、該第2ヘッド部から更に所定距離離間した位置の バンド部に前記第2挿入孔と係合する第2係止歯を形設し、前記第1ヘッド部か ら所定距離離間した位置のバンド部に前記第1挿入孔と係合する第1係止歯を形 設したことを特徴とするものである。
【0017】 請求項2に係る緊結具は、第1挿入孔を形成した第1ヘッド部と、該第1ヘッ ド部に連設した帯状のバンド部とを有する緊結具において、前記第1ヘッド部か ら所定距離離間した位置のバンド部に第2挿入孔を形成した第2ヘッド部を設け 、該第2ヘッド部から前記バンド部の端部に向けて前記第1挿入孔および第2挿 入孔に係合する係止歯を形設したことを特徴とするものである。
【0018】 請求項3に係る緊結具は、上記請求項1の緊結具において、第1ヘッド部の内 面を被緊結部材の外形にほぼ沿った形状に形成したことを特徴とするものである 。
【0019】 請求項4に係る緊結具は、上記請求項2の緊結具において、第1ヘッド部の内 面を被緊結部材の外形にほぼ沿った形状に形成したことを特徴とするものである 。
【0020】 請求項5に係る緊結具は、第 1挿入孔を形成した第1ヘッド部と、該第1ヘッ ド部に連設した帯状のバンド部とを有する緊結具において、前記第1ヘッド部か ら所定距離離間した位置のバンド部に第2挿入孔を形成した第2ヘッド部を設け 、該第2ヘッド部から1回目の緊結の建築用養生シートのはと目間隔が緊結でき る所定距離離間した位置のバンド部に前記第2挿入孔と係合する第2係止歯を形 設し、前記第1ヘッド部から2回目の緊結がパイプの内側でできる所定距離離間 した位置のバンド部に前記第1挿入孔と係合する第1係止歯を形設したことを特 徴とするものである。
【0021】
【作用】
請求項1に係る緊結具によれば、緊結具を被緊結部材に巻回して第1ヘッド部 から所定距離離間した位置のバンド部に設けた第2ヘッド部の第2挿入孔にバン ド部を挿入し、この第2ヘッド部から更に所定距離離間した位置のバンド部に形 成した第2係止歯を第2挿入孔に係合させれば1回目の緊結ができ、更に第1ヘ ッド部とバンド部とにより他の被緊結部材に巻回して、第1ヘッド部に形成した 第1挿入孔にバンド部を挿入して第1係止歯を第1挿入孔に係合させれば2回目 の緊結ができ、1本の緊結具で異なった部材間の2回の緊結が可能となる。
【0022】 請求項2に係る緊結具によれば、緊結具を被緊結部材に巻回して第1ヘッド部 から所定距離離間した位置のバンド部に設けた第2ヘッド部の第2挿入孔にバン ド部を挿入してバンド部に形成した係止歯を第2挿入孔に係合させれば1回目の 緊結ができ、更に第1ヘッド部とバンド部とにより他の被緊結部材に巻回して、 第1ヘッド部に形成した第1挿入孔にバンド部を挿入して係止歯を第1挿入孔に 係合させれば2回目の緊結ができ、1本の緊結具で異なった部材間の2回の緊結 が可能となる。
【0023】 請求項3に係る緊結具によれば、上記請求項1の緊結具における作用を奏する とともに、被緊結部材の外形にほぼ沿った形状に形成した第1ヘッド部の内面に より、被緊結部材の外形にほぼ沿って緊結することができる。
【0024】 請求項4に係る緊結具によれば、上記請求項2の緊結具における作用を奏する とともに、被緊結部材の外形にほぼ沿った形状に形成した第1ヘッド部の内面に より、被緊結部材の外形にほぼ沿って緊結することができる。
【0025】 請求項5に係る緊結具によれ ば、緊結具を1回目の緊結を行う建築用養生シー トのはと目間に巻回して第1ヘッド部から所定距離離間した位置のバンド部に設 けた第2ヘッド部の第2挿入孔にバンド部を挿入し、この第2ヘッド部から更に 所定距離離間した位置のバンド部に形成した第2係止歯を第2挿入孔に係合させ れば1回目の緊結ができ、更に第1ヘッド部とバンド部とにより2回目の緊結を 行うパイプに巻回して、第1ヘッド部に形成した第1挿入孔にバンド部を挿入し て第1係止歯を第1挿入孔に係合させれば2回目の緊結ができ、1本の緊結具で 建築用養生シートのはと目間とパイプとの間の2回の緊結が可能となる。
【0026】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は第1実施例の緊結具全体を示す図面であり、(a) は平面図,(b) は中央 断面図である。また、図2は図1のA部拡大図,図3は同B部拡大図,図4は同 C部拡大図,図5は同D部拡大図である。なお、この第1実施例は、建築用の養 生シートとパイプとの緊結に使用する緊結具を例に説明する。
【0027】 図示するように、この緊結具J1 は、第1挿入孔2を形成した第1ヘッド部1 と、この第1ヘッド部1に連設された帯状のバンド部3とから大きく構成されて おり、第1ヘッド部1から所定距離L1 離間した位置のバンド部3には第2挿入 孔5が形成された第2ヘッド部4が設けられ、この第2ヘッド部4から更に所定 距離L2 離間した位置にはこの第2ヘッド部4の第2挿入孔5と係合する第2係 止歯7が外面側に形設され、上記第1ヘッド部1から所定距離L3 離間した位置 のバンド部3にはこの第1ヘッド部1の第1挿入孔2と係合する第1係止歯6が 内面側に形設されている。
【0028】 上記第1ヘッド部1は、図2のA部拡大図に示すように、バンド部3を挿入す るための挿入孔2が斜めに形成されており、この挿入孔2は片面にバンド部3と 係合して係止するための第1係止爪2aが形設されている。なお、この係止は他 の構成であっても可能である。また、この第1ヘッド部1は、その内面が被緊結 部材の外形に沿うように、この実施例では、内側に中心を有する湾曲面に形成さ れている。更に、バンド部3を第1挿入孔2に挿通して緊結した後のバンド部余 剰分を係止するバンド止め8が設けられている。
【0029】 また、上記第2ヘッド部4は、図3のB部拡大図に示すように内側に突出する よう形成され、中央部にはバンド部3を挿入するためのテーパ状の第2挿入孔5 が形成されており、この内側端部には第2係止爪5aが形設されている。
【0030】 更に、上記第2係止歯7は、図4のC部拡大図に示すように、この実施例では 3本の歯部材7aを突設したものであり、上記第2挿入孔5の第2係止爪5aに 係止されるような大きさで形設され、この第2係止爪5aと第2挿入孔5との間 の距離L2 が所定の寸法、例えば、はと目間隔の35mmが緊結できる距離L2 と なっている。
【0031】 また、上記第1係止歯6は、図5のD部拡大図に示すように、複数の歯部材6 aを突設したものであり、上記第1挿入孔2の第1係止爪2aに係止されるよう な大きさで形設され、上記第2ヘッド部4による係止の後、第1ヘッド部1とバ ンド部3とによって被緊結部材を巻回して係止することができるように第1ヘッ ド部1から所定距離L3 に所定長さが形設されている。
【0032】 なお、上記緊結具J1 は、第1ヘッド部1と第2ヘッド部4との距離L1 、第 2ヘッド部4から第2係止歯7までの距離L2 、第1ヘッド部1から第1係止歯 6までの距離L3 を、建築用の養生シートとパイプとの緊結に使用する長さを例 示しているが、この長さは緊結を目的とする被緊結部材の外形等に応じて適宜設 定すればよい。
【0033】 また、この第1実施例では、バンド部3の柔軟性を向上させるために複数の凹 部3aが設けられているが、この凹部3aも使用目的等に応じて適宜設ければよ い。更に、この第1実施例では、バンド部3の先端部に屈曲部3bを設けること によって挿入方向に屈曲させ、緊結作業が容易に行えるように構成されている。
【0034】 以上のように構成された第1実施例の緊結具J1 によれば、図6 (a)〜(e) の 緊結工程を示す平面図のようにして養生シートの緊結とパイプの緊結とを行うこ とができる。
【0035】 すなわち、(a) に示すように、養生シートSの内側から養生シートSの端部に 形成されたそれぞれのはと目Eにバンド部3を挿通し、(b) に示すように、第2 ヘッド部4に設けた第2挿入孔5に挿入して引っ張ることにより、第2係止爪5 aが第2係止歯7を係止して養生シートS間を緊結する。
【0036】 そして、(c) に示すように、第1ヘッド部1とバンド部3とを足場部材等のパ イプPに巻回して、第1ヘッド部1の第1挿入孔2に挿入して引っ張ることによ り、(d) に示すように、第1係止爪2aが第1係止歯6を係止して足場部材等の パイプPへ緊結することができる。そして、この第1実施例では、(d) に示すよ うに、バンド部3の余剰分をバンド止め8に挿入すれば簡単に余剰分を折り曲げ て格納することができる(e) 。
【0037】 このようにして緊結具J1 で2回の緊結作業を行う場合、1回目の緊結は第2 ヘッド部4と第2係止歯7との距離が予め所定の距離に設定されているため、仮 に所定位置よりも締め過ぎたとしても第2係止歯7が設けられていない箇所では 係止されることがなくバンド部3を逆方向に戻すことにより第2係止歯7部まで 戻って係止されるので、作業者が判断することなく常に同一位置での緊結が可能 となって締め過ぎることはない。また、2回目の緊結は、パイプPの内側で行う 作業となるため、例えば所定の工具を容易に操作して作業が行えるので、安全、 且つ迅速に極めて容易に行える作業となる。
【0038】 また、図7(a),(b) の平面図に示すように、この緊結具J1 によれば、(a) に 示すように、第1ヘッド部1の内面が被緊結部材であるパイプPの外形に沿うよ うに湾曲面で形成されているため、(b) に示すように、従来のような空隙sを生 じることなく、且つたるみをなくして確実に緊結することができる。この場合、 摩擦面積の増加による摩擦力の増加も可能となる。
【0039】 次に、図8(a) の正面図と(b) の中央断面図に示す第2実施例の緊結具全体の 図面に基づいて第2実施例の緊結具J2 を以下に説明する。なお、第1ヘッド部 1は上記第1実施例と同一であるため、上記第1実施例と同一の構成には同一符 号を付して説明は省略する。
【0040】 この第2実施例に係る緊結具J2 は、上述した養生シートSのように所定寸法 で製作された柔軟なものを1回目に緊結するものではなく、1回目及び2回目の 緊結共に硬質の被緊結部材を緊結するような緊結具J2 である。
【0041】 図示するように、この第2実施例の緊結具J2 は、第2ヘッド部9からバンド 部11の端部に向けて複数の係止歯12を連続的に設けたものであり、全ての係 止歯12が内面に形成されている。また、第2ヘッド部9には係止爪が設けられ ておらず、上記係止歯12は第2ヘッド部9に形成した第2挿入孔10の角部に より係止されるように構成されている。なお、係止歯12は上述した第1実施例 の第1係止歯6と同一形状である。また、第1実施例と同様に凹部11a,屈曲 部11bが設けられている。
【0042】 以上のように構成された第2実施例の緊結具J2 によれば、例えば、図9(a), (b) の緊結状態を示す平面図及び正面図に示すように、植栽用樹木81と支柱8 2とをいわゆる8字状に緊結することが可能となり、十分な力の結束が可能とな る。
【0043】 また、他の例として、図10(a),(b) の緊結状態を示す平面図及び拡大断面図 に示すように、仮囲い用の鋼板91と支持パイプ92とを同様にして緊結するこ とが可能となる。
【0044】 従って、この第2実施例の緊結具J2 によれば、硬質の被緊結部材を2回緊結 することが容易に可能となり、しかも少ない労力で常に確実な緊結が可能となる 。
【0045】 なお、上記第1,第2実施例共に、一例を示したものであり、この出願に係る 緊結具は上記使用例に限定されるものではなく、他の被緊結部材の緊結に使用し ても同様の作用効果を奏することができる。
【0046】
【考案の効果】
この出願に係る考案は、以上説明したように構成しているので、以下に記載す るような効果を奏することができる。
【0047】 請求項1に係る緊結具によれば、緊結具を被緊結部材に巻回して第2ヘッド部 の第2挿入孔にバンド部を挿入して第2係止歯と係合させれば、締付力に関係な く常に所定寸法で最適な同一位置で1回目の緊結が可能となり、更に第1ヘッド 部とバンド部とにより他の被緊結部材に巻回して、第1ヘッド部に形成した第1 挿入孔にバンド部を挿入して第1係止歯と係合させれば第2回目の緊結ができる ので、1本の緊結具で異なった部材間の2回の緊結が容易に可能となり、しかも 、被緊結部材の内側から緊結作業が極めて容易に行えるので、緊結作業の大幅な 簡略化とともに労力の大幅な削減が可能となる。
【0048】 請求項2に係る緊結具によれば、緊結具を被緊結部材に巻回して第1ヘッド部 から所定距離離間した位置のバンド部に設けた第2ヘッド部の第2挿入孔にバン ド部を挿入し、バンド部に形成した係止歯と係合させれば1回目の緊結ができ、 更に第1ヘッド部とバンド部とにより他の被緊結部材に巻回して、第1ヘッド部 に形成した第1挿入孔にバンド部を挿入して係止歯と係合させれば第2回目の緊 結ができるので、1本の緊結具で異なった部材間の2回の緊結が容易に可能とな り、しかも、被緊結部材の内側から緊結作業が極めて容易に行えるので、緊結作 業の大幅な簡略化とともに労力の大幅な削減が可能となる。
【0049】 請求項3に係る緊結具によれば、上記請求項1の緊結具における効果を奏する とともに、被緊結部材の外形にほぼ沿った形状に形成した第1ヘッド部の内面に より、被緊結部材の外形にほぼ沿って緊結することができるので、緊結具と被緊 結部材との間の摩擦力を大きくした確実な緊結が可能となる。
【0050】 請求項4に係る緊結具によれば、上記請求項2の緊結具における効果を奏する とともに、被緊結部材の外形にほぼ沿った形状に形成した第1ヘッド部の内面に より、被緊結部材の外形にほぼ沿って緊結することができるので、緊結具と被緊 結部材との間の摩擦力を大きくした確実な緊結が可能となる。
【0051】 請求項5に係る緊結具によれ ば、緊結具を1回目の緊結を行う建築用養生シー トのはと目間に巻回して第2ヘッド部の第2挿入孔にバンド部を挿入して第2係 止歯と係合させると、締付力に関係なく常にはと目間隔が最適な同一位置で緊結 する1回目の緊結が可能となり、更に第1ヘッド部とバンド部とによりパイプに 巻回して、第1ヘッド部に形成した第1挿入孔にバンド部を挿入して第1係止歯 と係合させれば第2回目の緊結ができるので、1本の緊結具で建築用養生シート のはと目間とパイプとの間の異なった部材間の2回の緊結が容易に可能となり、 しかも、パイプの内側から緊結作業が極めて容易に行えるので、安全な緊結作業 が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る緊結具全体の第1実施例を示す図
面であり、(a) は平面図,(b)は中央断面図である。
【図2】図1に示すA部拡大図である。
【図3】図1に示すB部拡大図である。
【図4】図1に示すC部拡大図である。
【図5】図1に示すD部拡大図である。
【図6】(a)〜(e) は、第1実施例の緊結具による緊結
工程を示す平面図である。
【図7】(a) はこの出願に係る緊結具により緊結した状
態を示す平面図であり、(b) は従来の緊結具により緊結
した状態を示す平面図である。
【図8】本考案に係る緊結具全体の第2実施例を示す図
面であり、(a) は平面図,(b)は中央断面図である。
【図9】植栽用樹木と支柱とを緊結する状態を示す図面
であり、(a) は平面図、(b) は正面図である。
【図10】仮囲い用の鋼板と支持パイプとを緊結する状
態を示す図面であり、(a) は平面図、(b) は拡大断面図
である。
【図11】シートを張設する状態を示す建築物の側面図
である。
【図12】(a),(b) は、従来のシートひもによる緊結工
程を示す平面図である。
【図13】(a),(b),(c) は、従来の結束具による緊結工
程を示す平面図である。
【図14】(a),(b) は、図13に示す従来の緊結具によ
る緊結部を示す平面図である。
【図15】(a),(b),(c) は、従来の他の緊結具による緊
結工程を示す平面図である。
【図16】(a),(b) は共に、従来のシュロ縄による植栽
用樹木と支柱との緊結状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1…第1ヘッド部 2…第1挿入孔 2a…第1係止爪 3…バンド部 4…第2ヘッド部 5…第2挿入孔 5a…第2係止爪 6…第1係止歯 7…第2係止歯 8…バンド止め 9…第2ヘッド部 10…第2挿入孔 11…バンド部 12…係止歯 J1,J2 …緊結具 L1,L2,L3 …距離 S…養生シート E…はと目 P…パイプ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 緊結具
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る緊結具全体の第1実施例を示す図
面であり、(a) は平面図,(b)は中央断面図である。
【図2】図1に示すA部拡大図である。
【図3】図1に示すB部拡大図である。
【図4】図1に示すC部拡大図である。
【図5】図1に示すD部拡大図である。
【図6】 (a)〜(e) は、第1実施例の緊結具による緊結
工程を示す平面図である。
【図7】(a) はこの出願に係る緊結具により緊結した状
態を示す平面図であり、(b) は従来の緊結具により緊結
した状態を示す平面図である。
【図8】本考案に係る緊結具全体の第2実施例を示す図
面であり、(a) は平面図,(b)は中央断面図である。
【図9】植栽用樹木と支柱とを緊結する状態を示す図面
であり、(a) は平面図、(b) は正面図である。
【図10】仮囲い用の鋼板と支持パイプとを緊結する状
態を示す図面であり、(a) は平面図、(b) は拡大断面図
である。
【図11】シートを張設する状態を示す建築物の側面図
である。
【図12】(a),(b) は、従来のシートひもによる緊結工
程を示す平面図である。
【図13】(a),(b),(c) は、従来の結束具による緊結工
程を示す平面図である。
【図14】(a),(b) は、図13に示す従来の緊結具によ
る緊結部を示す平面図である。
【図15】(a),(b),(c) は、従来の他の緊結具による緊
結工程を示す平面図である。
【図16】(a),(b) は共に、従来のシュロ縄による植栽
用樹木と支柱との緊結状態を示す正面図である。
【符号の説明】 1…第1ヘッド部 2…第1挿入孔 2a…第1係止爪 3…バンド部 4…第2ヘッド部 5…第2挿入孔 5a…第2係止爪 6…第1係止歯 7…第2係止歯 8…バンド止め 9…第2ヘッド部 10…第2挿入孔 11…バンド部 12…係止歯 J1,J2 …緊結具 L1,L2,L3 …距離 S…養生シート E…はと目 P…パイプ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1挿入孔を形成した第1ヘッド部と、
    該第1ヘッド部に連設した帯状のバンド部とを有する緊
    結具において、前記第1ヘッド部から所定距離離間した
    位置のバンド部に第2挿入孔を形成した第2ヘッド部を
    設け、該第2ヘッド部から更に所定距離離間した位置の
    バンド部に前記第2挿入孔と係合する第2係止歯を形設
    し、前記第1ヘッド部から所定距離離間した位置のバン
    ド部に前記第1挿入孔と係合する第1係止歯を形設した
    ことを特徴とする緊結具。
  2. 【請求項2】 第1挿入孔を形成した第1ヘッド部と、
    該第1ヘッド部に連設した帯状のバンド部とを有する緊
    結具において、前記第1ヘッド部から所定距離離間した
    位置のバンド部に第2挿入孔を形成した第2ヘッド部を
    設け、該第2ヘッド部から前記バンド部の端部に向けて
    前記第1挿入孔および第2挿入孔に係合する係止歯を形
    設したことを特徴とする緊結具。
  3. 【請求項3】 第1ヘッド部の内面を被緊結部材の外形
    にほぼ沿った形状に形成したことを特徴とする請求項1
    記載の緊結具。
  4. 【請求項4】 第1ヘッド部の内面を被緊結部材の外形
    にほぼ沿った形状に形成したことを特徴とする請求項2
    記載の緊結具。
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