JP4444519B2 - テント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はテントに関し、特に、天幕シートに設けられた通常出入口を利用出来ない場合に、テント内部からの簡単な操作で非常用出口を開けてテント外へ出ることが出来るようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、汎用されているテントとして、図12に示すテントがあり、このテントでは、ポール1に吊り下げる天幕シート2と、グランドに敷設するグランドシート3とを、それらの外周を縫着して一体化している。
【0003】
上記天幕シート2とグランドシート3とを一体化したシートは、天幕シート2をポール1にフックを用いて吊り下げる場合と、天幕シート2に形成したスリーブにポール1を通す場合とがあり、天幕シート2を取り付けたポール1の両端は天幕シート2の下端隅部に設けたポール先端差込袋2aに差し込んでポール1をアーチ状に立ち上げている。この天幕シート2に設けたポール差込袋2aの下端より地面固定用の杭棒差し込みループ4aを設けた紐4を突設しており、ループ4aに杭棒5を差し込んで地面に打ち込むことにより、グランドシート3と一体化した天幕シート2およびポール1を地面に固定している。
【0004】
上記天幕シート2の一カ所に出入口2bを設け、該出入口2bはファスナー6により開閉自在とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成のテントでは、出入口2bが一カ所であるため、該出入口2bを閉鎖した状態でファスナー6の係止用のスライダーが凍結あるいは不具合で動かなくなった場合には、テント外へ出ることが出来なくなる。
また、ファスナー6のスライダーが移動できる状態であっても、外敵の存在によりテント内部の者が出入口2bから脱出できない場合もある。さらに、緊急事態により、テント内部の多数の者が一度に脱出したい場合にも、狭い出入口2bでは対応出来ない場合もある。
【0006】
上記のように、通常の出入口2bよりテント外へ出ることが出来ない状況が発生した場合には、ナイフ等で天幕シートを切断すれば良いが、夜間等における緊急脱出時に、テント内部に明かりがつけられない状況下では、ナイフを見つけるのに時間がかかる。さらに、天幕シートは通常容易に切断出来ない素材から形成されているため、脱出口となる程度に切断するには時間がかかる問題がある。
また、ナイフを所持していない場合には、天幕シートを切断することすら出来ない。
【0007】
さらに、上記問題以外にも、天幕シートとグランドシートとが縫着されて一体化されているため、グランドシートの一部を捲って、テント内の一部を土足の状態でも良いようにしたい場合にも、従来のテントでは対応することができない。
【0008】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたもので、天幕シートに設けられた出入口を利用できない場合に、非常用出口をテント内部から簡単な操作で形成できるようにすることを主たる課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、両端を地面より立設するポールと、
上記記ポールに取り付ける天幕シートと該天幕シートの下面全体に敷設されるグランドシートとを一体的に設けたシートとからなるテントであって、
上記グランドシートより地面固定用の杭棒挿入ループを設けた張綱を突設し、かつ、
上記天幕シートに通常出入口を設けていると共に、該天幕シートの下端全周と上記グランドシートの全周とを留め具を介して連結して一体化させ、
上記留め具を外すことにより、天幕シートの全体あるいは一部と、グランドに固定されるグランドシートとを分離して、分離された天幕シートを捲くって非常用出口と出来る構成としていることを特徴とするテントを提供している。
【0010】
上記構成のテントによれば、通常出入口を利用できない場合、天幕シートとグランドシートとを連結している留め具を外せば、天幕シートを捲って非常用出口とすることができる。其の際、グランドシートを杭棒で地面に固定して、天幕シートは地面に固定していないため、天幕シートとグランドシートとの全体を分離すれば、天幕シートの全体を地面より外して、天幕シートの全周を非常用出口とすることができ、テント内部の者が一度にテント外に出ることが可能となる。
【0011】
さらに、上記テントは天幕シートとグランドシートとを完全に分離できるため、グランドシートを取り外して、天幕シートのみを用い、テント内部を資材置き場として利用することも可能となり、多用途に用いることが出来る。
【0012】
上記天幕シートとグランドシートの全周を連結する留め具としては、ファスナーが用いられ、該ファスナーの雌雄係止用のスライダーを天幕シートとグランドシートで囲まれるテント内部側に位置させている。
【0013】
上記のように、留め具としてファスナーを用いると、閉じた状態で天幕シートとグランドシートとの間に隙間が発生せず、隙間からの浸水を防止できると共に、虫等が入り込むのを防止できる。また、非常用出口を開ける場合にはファスナーのスライダーを引っ張るだけでよいため、簡単に非常用出口を開けることができる。
なお、ファスナー以外にスナップ等の雌雄留め具を間隔をあけて取り付けても良いが、操作性および防水、防虫等の点からファスナーが最も好ましい。
【0014】
ファスナーとしては、雌雄歯係止用のスライダーを閉じ方向先端の止端位置より更に閉じ方向に引っ張ると雌雄歯全体の係止を一度に解けるエマジェンシーファスナーを用いている。
【0015】
通常のファスナーではスライダーを開き方向に引き戻して雌雄係止歯の係止を順次解いていくが、この場合、大きなテントでは全周を開くのに時間がかかる。これに対して、上記エマジェンシーファスナーでは、止端位置からスライダーを閉じ方向に少し引っ張るだけで、ファスナー全体の係止を一度に解いて、天幕シートとグランドシートとの全周を開けることができる。よって、テント内部の多数人が一度に脱出でき、緊急脱出が必要な場合には最適な構造となる。
【0016】
上記ファスナーは、天幕シートとグランドシートとを連結する4辺に対して、直角方向の2辺に連続するファスナーをそれぞれ取り付けて合計2本のファスナーを設け、これら2本のファスナーの上記止端位置を同一隅部に対向させて位置させ、2本のファスナーのスライダーを同時に引っ張ることができる構成としていることが好ましい。
【0017】
天幕シートとグランドシートの全周を1本のファスナーで連結する構成とした場合、天幕シートとグランドシートとの連結の一部を解いて、グランドシートの一部を捲りたい場合に、ファスナーのスライダーを閉じ方向に引っ張ると全周が分離してしまうこととなる。
これに対して、上記のようにファスナーを2本とすると、1本のファスナーのスライダーを閉じ引っ張ると半周分だけ分離して、グランドシートを天幕シートに対して半周分だけ分離して地面より捲ることができる。その結果、テント内部に一部が地面部分となり、この部分は土足のままで利用できこととなる。よって、テント内部に必ず靴を脱いで入る必要がなくなる。
なお、天幕シートとグランドシートとをファスナーで連結しているため、グランドシートを一部だけ捲りたい場合には、スライダーを開き方向に引っ張って天幕シートから分離すればよい。
【0018】
また、1本のファスナーで全周を開閉する機構とすると、該ファスナーに異常が発生して、スライダーを止端位置から閉じ方向に引っ張っれない場合や、スライダーを引っ張っても係止を解くことが出来ない場合等では非常用出口を開けることができなくなる。また、天幕シートとグランドシートとを分離した状態から連結する場合には、ファスナーのスライダーを基端側から全周にわたって閉じ方向に引っ張る必要があり、時間がかかる。
これに対して、上記のようにファスナーを分割すると、1本のファスナーに異常が生じても他方のファスナーを開いて非常用出口を開けることができる。また、分離状態から連結する時も、1本のファスナーの長さが短いため、同時に連結作業を行うと時間の短縮を図ることが出来る。
【0019】
上記グランドシートはグランドに敷設する底面部の外周より立ち上がる裾部を備え、裾部の上端縁と上記天幕シートの下端縁とを上記留め具で連結している。ファスナー等の留め具は、地面に接する位置で天幕シートとグランドシートとを連結するように取り付けてもよいが、この場合、ファスナー等の留め具の間に地面の土砂が侵入して不具合が発生する恐れがある。よって、グランドシートの底面部の外周より立ち上がる裾部を設け、地面から若干離した位置で天幕シートとグランドシートとの留め具を取り付けておくことが好ましい。
なお、裾部を高くし過ぎると、天幕シートに設ける通常出入口の下端が地面より高い位置となるため、裾部の高さは底面より5センチ〜20センチとすることが好ましい。
【0020】
本発明のテントは、天幕シートとグランドシートとが通常は一体的に連結されているものに適用され、他の構成は限定されない。
即ち、天幕シートとポールとの関係は、ポールに天幕シートをフックを介して吊り下げる場合、天幕シートに設けたスリーブにポールを通す場合のいずれにも適用できる。ポールの両端は天幕シートの下端に設けたポール差込袋に挿入して、あるいは天幕シートの下端より突設した突片に設けたポール差込孔に差し込んで、アーチ状に湾曲させて地面より立設しているだけであるため、天幕シートがグランドシートから分離した状態で、天幕シートと共にポールが地面より分離することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のテントを図面を参照して説明する。
図1乃至図8は第1実施形態を示し、第1実施形態のテント10はX型のフック吊り下げ式のテントからなる。
上記テント10は2本のポール11の各両端を地面よりアーチ状に立設し、ポール11に四角錐状の天幕シート12をフック51を介して吊り下げて取り付けている。この天幕シート12の下端全周は、地面に敷設されるグランドシート13に1本のエマジェンシーファスナー20(以下、ファスナーと略称する)により連結して、一体化したシート14としている。
【0022】
グランドシート13は地面に敷設する底面部13aの外周より立ち上がる裾部13bを備えている。このグランドシート13の裾部13bの上端縁13cの全周と天幕シート12の下端縁12aの全周とをファスナー20からなる留め具を介して連結して一体化させている。
【0023】
上記ファスナー20は、全周閉鎖した止端位置より更に閉じ方向へ強く引っ張ると、ファスナーの係止を解く構成のもので、これにより、天幕シート12の全体をグランドに固定されるグランドシート13と一挙に分離し、分離された天幕シート12を捲くって図3に示す非常用出口35を形成できるようにしている。
【0024】
具体的には、図5(A)に示すように、ファスナー20は、一対のテープ21、22と、これら各テープ21,22に一定ピッチで固着された雌歯23、雄歯24と、この雌雄歯23、24を係脱するスライダー25を備えている。該スライダー25は雌雄歯23、24とかみ合う係脱部25aと引手片25bを備えている。雌雄歯係止用のスライダー25を図5(A)中で矢印Aで示す閉じ方向先端の止端位置27より更に閉じ方向に強く引っ張る(図5(B)の状態)と、図5(C)に示すように、雌雄歯23、24全体の係止を一度に解き、天幕シート12とグランドシート13とを分離する構成となっている。
【0025】
また、ファスナー20の一方のテープ21の長さ方向の両端には係止片28A、28Bを設けてスライダー25が長さ方向の端部から抜け出ないようにしている。他方のテープ22の基端部に蝶棒29を取り付け、再度スライダー25を蝶棒29に通して元の状態に戻すことができる構成としている。
本実施形態では、天幕シート12側にテープ22を、グランドシート13側にテープ21を取り付け、かつ、スライダー25はテント10の内部に位置させている。
【0026】
図6(A)(B)に示すように、天幕シート12とグランドシート13との全周4辺を1本の長尺なファスナー20で連結した構成としている。ファスナー20の止端位置27をテント10内の隅部10aに位置させ、ファスナー20のスライダー25をテント10内から図中矢印Aに示す方向に引っ張ることで、天幕シート12とグランドシート13とを連結する4辺の係止を一度に分離できる構成としている。
【0027】
グランドシート13には、図7に示すように、地面固定用の杭棒挿入ループ30を設けた張綱31を、グランドシート13より外側に向かって突設しており、杭棒32を杭棒挿入ループ30に挿入し、グランドシート13を地面に固定している。
【0028】
天幕シート12の一カ所には、上下方向の通常出入口12bを設けており、通常出入口12bは通常のファスナー12cにより開閉自在としている。
【0029】
ポール11に対して天幕シート12をフックを介して吊り下げるため、図1に示すように、天幕シート12の4つの稜線に沿って所要間隔をあけてフック取り付け布50を突設し、その先端にフック51を取り付けている。また、隣接するフック取り付け布50の間に連結布52を取り付け、フック51がポール11に対して位置ずれが発生するのを防止している。この連結布52を天幕シート12及びフック取り付け布50に縫着して、フック51を取り付けるポール11の全長に沿って連結布52を取り付けている。
【0030】
上記フック51を取り付ける一対のポール11は、30cm〜40cm程度の複数の金属筒に弾性紐を通した構成で、使用時には直列に接合して長尺なポールとし、不使用時には折り畳めるようにしている。上記フック51は、1つの金属筒に1つを取り付けるように間隔をあけて設けている。
【0031】
また、図7に示すように、天幕シート12の4つの稜線の下端部にポールの先端差し込み用のポール差込袋40を設けている。これらポール差込袋40の高さは、ポール11の両端を対角位置のポール差込袋40に差し込んで逆U字形状(アーチ状)に湾曲させて立ち上げた状態で倒れることなく、ポール11を支持できる高さに設定している。ポール11はポール差込袋40を通過後、ポール11の末端を、杭棒挿入ループ30に取り付けたベルト33に設けたポール末端係止部34に挿入している。
【0032】
次に、テント10の組立方法について説明すると、図8に示すように、予め天幕シート12とグランドシート13をファスナーで連結した一体化しているシート14のグランドシート13部分を地面に広げる。
ついで、グランドシート13の4隅より突設した杭棒挿入ループ30を通して杭棒32を地面に打ち込み、グランドシート13を地面に固定する。
ついで、1本のポール11の一端をテント10の4隅のポール差込袋40のうち1つに挿入し、ポール11をアーチ状湾曲させて、ポール11の他端を対角位置のポール差込袋40に挿入する。このように、ポール11の両端を所要長さのポール差込袋40に挿入して保持しているため、ポール11より手を離しても、ポール11は湾曲して立ち上がった状態のまま自立させることができる。同様に、もう1本のポール11の両端をポール差込袋40に挿入して自立させ、これら2本のポール11により平面視でX状のポール11からなるフレームをグランドシート上に立設する。
ついで、テント10の天幕シート12を引き上げて、フック51を順次ポール11に取り付けていく。
このように、2本のポール11に夫々フック51を取り付けることにより、図1に示すように、テント10の天幕シート12は略四角錐状にポール11の内面側に吊り下げられる。
【0033】
上記テント10では、通常時には、通常出入口12bを開閉してテント10に出入する。
テント10の内部より通常出入口12bを通って出られない状況が発生した場合には、テント内部に位置しているファスナー20のスライダー25を、全閉位置の止端位置27から更に閉じ方向Aに少しに引っ張るだけで、ファスナー20の全体の雌雄係止を一度に解かれる。
【0034】
その結果、天幕シート12とグランドシート13とが連結されていた全周のどの位置においても、天幕シート12を上方へと引き上げると(上方へと捲ると)、杭棒により地面に固定されているグランドシート13から分離して天幕シート12を引き上げることができる。
よって、図3に示すように、テント10の全周のどの位置にも部分的に、あるいは、全周に一度に非常用出口35を設けることができる。
また、其の際、ポール11の両端は天幕シート12の下端のポール差込袋40に挿入しているだけであるため、天幕シート12と共にポール11も地面から分離される。
【0035】
このように、ファスナー20を止端位置よりさらに閉じ方向に少し引っ張るだけで、ファスナー20の全周の係止を解いて、天幕シート12とグランドシート13との間に非常用出口35をあけて、テント10の内部に居る多数の人が一度にテント10外へ緊急脱出することができる。
【0036】
また、緊急脱出以外にも、図4に示すように天幕シート12とグランドシート13とを完全に分離して、天幕シート12の内部にグランドシート13を敷設しない状態とし、臨時的に資材置き場として利用することも可能となる。
【0037】
図9は本発明の第2実施形態を示す。
第1実施形態では、天幕シート12とグランドシート13との全周を1本の長尺なファスナー20に連結した構成としているが、第2実施形態では、図9(A)(B)に示すように、2本のファスナー20A,20Bを用いている。
【0038】
即ち、天幕シート12とグランドシート13とを連結する4辺に対して、直角方向の2辺に連続させたファスナー20A、20Bを用いている。これら2本のファスナー20A、20Bの止端位置27A、27Bをテント10内の同一隅部10aに対向させて位置させ、2本のファスナー20A、20Bのスライダー25A、25Bとをテント10内から同時に図中矢印Aに示す方向に引っ張り、係止を解くことができる構成としている。
【0039】
このように、ファスナーを2本とすると、分離作業を効率良く行うことができる上に、グランドシート13の半分を地面より捲る場合に、片方のファスナーを閉じ方向へ引っ張ると一度に1本のファスナーの係止を解くことが出来、使い勝手がよくなる。
【0040】
また、上記実施形態では、天幕シートの4つの稜線の下端部にポールの先端差し込み用のポール差込袋40を設けているが、図10に示すように、天幕シート12の4つの稜線の下端部から外側へ突設した突片60にポール差込孔61を設け、該ポール差込孔61にポール11を差し込むようにしてもよい。ポール11はポール差込孔61を通過後、ポール11の末端を、杭棒挿入ループ30に取り付けたベルト33に設けたポール末端係止部34に挿入している。
【0041】
さらに、上記実施形態では、グランドシート13から立ち上げた裾部13bを設けて、その上端縁13cと天幕シート12の下端縁12aとをファスナーで連結しているが、図11(A)に示すように、グランドシート13′に裾部を設けず、地面Sに接する位置で、天幕シート12の下端縁12aとグランドシート13′の外周縁13c′とをファスナー20A、20Bにより連結してもよい。
【0042】
上記構成とすると、グランドシート13を部分的に捲ってテント内部に地面を露出させたい場合、図11(B)(C)に示すように、ファスナー20A、20Bのスライダー25A、25Bを引っ張って、所要長さだけ天幕シート12とグランドシート13′とを部分的に分離した後に、グランドシート13′の分離部分13d′の隅を固定している杭棒32を杭棒挿入ループ30から抜き取り、分離部分13d′を捲り上げ、テント内部側に土足進入可能部を設けることができる。
【0043】
さらに、上記実施形態では、天幕シート12の下端縁12aの全周とグランドシート13の上端縁13cの全周とを連結する留め具として、エマジェンシーファスナー20を用いているが、通常のファスナー、スナップ等の雌雄留め具、フック、ボタン等の着脱容易な留め具を用いることもできる。
【0044】
さらにまた、天幕シートに換気用の空気吹き出し口を設けても良いし、天幕シートに形成したスリーブにポールを通すスリーブ式としても良い。かつ、ポールの外面にアウターテントを被せても良いことは言うまでもなく、さらに、テント自体の大きさや形状も限定されず、天幕シートとグランドシートとが通常は一体化されているが、緊急時等では分離できる構成であれば、限定されない。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、天幕シートとグランドシートとを連結した留め具を外すことにより、天幕シートとグランドシートとを容易に分離することができる。その結果、分離された天幕シートを捲るだけで、簡単に非常用出口を形成することができる。従って、凍結等により天幕シートに設けられた出入口を利用できない場合や、火災等の災害による緊急脱出時に、ナイフ等がなくても、テントを傷つけることなく、テント内部の多数の人が早急にテント外へ脱出することができる。
【0046】
特に、留め具としてテントの内部側にエマジェンシーファスナーを用いることにより、テント内でエマジェンシーファスナーのスライダーを引っ張るだけで、ファスナー全体の係止を一度に解くことができ、素早く、天幕シートとグランドシートとを分離することができる。
【0047】
また、分離されたグランドシートの一部を捲って、テント内部の一部を土足で入っても良い状態にすることができる。特に、エマジェンシーファスナーを2本とすると、分離作業を効率良く行うことができると共に、テントの使用目的に応じて適度にグランドシートの一部を捲ることができる。
【0048】
さらに、天幕シートとグランドシートとは着脱可能であるため、非常用出口を形成した後も、留め具で連結するだけで元の状態に戻すことができる。天幕シートとグランドシートは分離可能な構成としているが、組み立てた状態では、天幕シートとグランドシートは一体化しているため、テント内部への水・風、虫等の侵入も防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態のテントを設営した状態の斜視図である。
【図2】 本発明の第1実施形態のテントの平面図である。
【図3】 本発明の第1実施形態のテントの非常用出口を形成した状態の斜視図である。
【図4】 本発明の第1実施形態のテントを分離した状態の斜視図である。
【図5】 (A)(B)(C)は、エマジェンシーファスナーの構成を示す図である。
【図6】 (A)(B)は、エマジェンシーファスナーの取り付け位置を示す図である。
【図7】 グランドシートを地面に固定し、天幕シートにポールを取り付けた状態を示す図である。
【図8】 テントの組立方法を示す概略図である。
【図9】 (A)(B)は、第2実施形態のテントのエマジェンシーファスナーの取り付け状態を示す図である。
【図10】 他の方法により、天幕シートにポールを取り付けた状態を示す図である。
【図11】 (A)(B)(C)は、エマジェンシーファスナーの取り付け位置を変更し、グランドシートを捲り上げた状態を示す図である。
【図12】 従来のテントを示す概略図である。
【符号の説明】
10 テント
11 ポール
12 天幕シート
12a 下端縁
13 グランドシート
13b 裾部
13c 上端縁
20 エマジェンシーファスナー
25 スライダー
30 杭棒挿入ループ
31 張綱
35 非常用出口
40 ポール差込袋
51 フック

Claims (5)

  1. 両端を地面より立設するポールと、
    上記ポールに取り付ける天幕シートと該天幕シートの下面全体に敷設されるグランドシートとを一体的に設けたシートとからなるテントであって、
    上記グランドシートより地面固定用の杭棒挿入ループを設けた張綱を突設し、かつ、
    上記天幕シートに通常出入口を設けていると共に、該天幕シートの下端全周と上記グランドシートの全周とを留め具を介して連結して一体化させ、
    上記留め具を外すことにより、天幕シートの全体あるいは一部と、グランドに固定されるグランドシートとを分離して、分離された天幕シートを捲くって非常用出口と出来る構成としていることを特徴とするテント。
  2. 上記天幕シートとグランドシートの全周を連結する留め具は、ファスナーからなり、該ファスナーの雌雄係止用のスライダーを天幕シートとグランドシートで囲まれるテント内部側に位置させている請求項1に記載のテント。
  3. 上記ファスナーとして、雌雄歯係止用のスライダーを閉じ方向先端の止端位置より更に閉じ方向に引っ張ると雌雄歯全体の係止を一度に解けるエマジェンシーファスナーを用いている請求項2に記載のテント。
  4. 上記ファスナーは、天幕シートとグランドシートとを連結する4辺に対して、直角方向の2辺に連続するファスナーをそれぞれ取り付けて合計2本のファスナーを設け、これら2本のファスナーの上記止端位置を同一隅部に対向させて位置させ、2本のファスナーのスライダーを同時に引っ張ることができる構成としている請求項3に記載のテント。
  5. 上記グランドシートはグランドに敷設する底面部の外周より立ち上がる裾部を備え、該裾部の上端縁と上記天幕シートの下端縁とを上記留め具で連結している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のテント。
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