JPH07282809A - 水素吸蔵合金電極および製造法 - Google Patents
水素吸蔵合金電極および製造法Info
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- JPH07282809A JPH07282809A JP6066151A JP6615194A JPH07282809A JP H07282809 A JPH07282809 A JP H07282809A JP 6066151 A JP6066151 A JP 6066151A JP 6615194 A JP6615194 A JP 6615194A JP H07282809 A JPH07282809 A JP H07282809A
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- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
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- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/38—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of elements or alloys
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水素ガス吸蔵量の大きいZr系およびZr−
Ti系水素吸蔵合金を改良して、低温における高率放電
特性に優れた水素吸蔵合金を提供する。 【構成】 ZrまたはZrとTiを含む水素吸蔵合金中
に、NiおよびCoよりなる群から選択される少なくと
も1種の元素とYとを主成分とする合金相を30重量%
以下含有する合金またはその水素化物からなる水素吸蔵
合金電極。また、この製造方法は、Y−Ni合金、Y−
Co合金およびY−Ni−Co合金よりなる群から選択
される合金をあらかじめ作成し、これをZrまたはZr
とTiを含む水素吸蔵合金とともに溶解して合金を製造
する工程を有する。
Ti系水素吸蔵合金を改良して、低温における高率放電
特性に優れた水素吸蔵合金を提供する。 【構成】 ZrまたはZrとTiを含む水素吸蔵合金中
に、NiおよびCoよりなる群から選択される少なくと
も1種の元素とYとを主成分とする合金相を30重量%
以下含有する合金またはその水素化物からなる水素吸蔵
合金電極。また、この製造方法は、Y−Ni合金、Y−
Co合金およびY−Ni−Co合金よりなる群から選択
される合金をあらかじめ作成し、これをZrまたはZr
とTiを含む水素吸蔵合金とともに溶解して合金を製造
する工程を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気化学的な水素の吸
蔵・放出を可逆的に行える水素吸蔵合金電極に関する。
蔵・放出を可逆的に行える水素吸蔵合金電極に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の電源として広く使われている蓄電
池には鉛電池とアルカリ電池がある。このうちアルカリ
蓄電池は高信頼性が期待でき、小形軽量化も可能などの
理由から、小型電池は各種ポ−タブル機器用に、また大
型電池は産業用にそれぞれ使われてきた。このアルカリ
蓄電池において、正極としては一部空気極や酸化銀極な
ども取り上げられているが、ほとんどの場合ニッケル電
極である。ポケット式から焼結式に代わって特性が向上
し、さらに密閉化が可能になるとともに用途も広がっ
た。一方、負極としてはカドミウムの他に亜鉛、鉄、水
素などが対象となっているが、現在のところカドミウム
電極が主体である。最近では、一層の高エネルギ−密度
を達成するために金属水素化物、つまり水素吸蔵合金極
を使ったニッケル−水素蓄電池が注目され、製法などに
多くの提案がされている。水素を可逆的に吸収・放出し
うる水素吸蔵合金を使用する水素吸蔵合金電極は、理論
容量密度がカドミウム電極より大きく、亜鉛電極のよう
な変形やデンドライトの形成などもないことから、長寿
命・無公害であり、しかも高エネルギー密度を有するア
ルカリ蓄電池用負極として期待されている。
池には鉛電池とアルカリ電池がある。このうちアルカリ
蓄電池は高信頼性が期待でき、小形軽量化も可能などの
理由から、小型電池は各種ポ−タブル機器用に、また大
型電池は産業用にそれぞれ使われてきた。このアルカリ
蓄電池において、正極としては一部空気極や酸化銀極な
ども取り上げられているが、ほとんどの場合ニッケル電
極である。ポケット式から焼結式に代わって特性が向上
し、さらに密閉化が可能になるとともに用途も広がっ
た。一方、負極としてはカドミウムの他に亜鉛、鉄、水
素などが対象となっているが、現在のところカドミウム
電極が主体である。最近では、一層の高エネルギ−密度
を達成するために金属水素化物、つまり水素吸蔵合金極
を使ったニッケル−水素蓄電池が注目され、製法などに
多くの提案がされている。水素を可逆的に吸収・放出し
うる水素吸蔵合金を使用する水素吸蔵合金電極は、理論
容量密度がカドミウム電極より大きく、亜鉛電極のよう
な変形やデンドライトの形成などもないことから、長寿
命・無公害であり、しかも高エネルギー密度を有するア
ルカリ蓄電池用負極として期待されている。
【0003】このような水素吸蔵合金電極に用いられる
合金として、一般的にはTi−Ni系およびLa(また
はMm)−Ni系の多元系合金がよく知られている。T
i−Ni系の多元系合金は、ABタイプとして分類でき
る。このタイプの合金は、充放電サイクルの初期には比
較的大きな放電容量を示すが、充放電を繰り返すと、そ
の容量を長く維持することが困難であるという問題があ
る。また、AB5タイプのLa(またはMm)−Ni系
の多元系合金は、近年電極材料として多くの開発が進め
られており、これまでは比較的有力な合金材料とされて
いた。しかし、この合金系も比較的放電容量が小さく、
電池電極としての寿命性能が不十分であり、材料コスト
が高いなどの問題を有している。したがって、さらに高
容量化が可能で長寿命である新規水素吸蔵合金材料が望
まれていた。これに対して、AB2タイプのラ−バス
(Laves)相合金(A:Zr、Tiなどの水素との
親和性の大きい元素、B:Ni、Mn、Crなどの遷移
元素)は、水素吸蔵能が比較的高く、高容量かつ長寿命
の電極として有望である。すでにこの合金系について
は、例えばZrαVβNiγMδ系合金(特開昭64−
60961号公報)やAxByNiz系合金(特開平1−
102855号公報)などが提案されている。
合金として、一般的にはTi−Ni系およびLa(また
はMm)−Ni系の多元系合金がよく知られている。T
i−Ni系の多元系合金は、ABタイプとして分類でき
る。このタイプの合金は、充放電サイクルの初期には比
較的大きな放電容量を示すが、充放電を繰り返すと、そ
の容量を長く維持することが困難であるという問題があ
る。また、AB5タイプのLa(またはMm)−Ni系
の多元系合金は、近年電極材料として多くの開発が進め
られており、これまでは比較的有力な合金材料とされて
いた。しかし、この合金系も比較的放電容量が小さく、
電池電極としての寿命性能が不十分であり、材料コスト
が高いなどの問題を有している。したがって、さらに高
容量化が可能で長寿命である新規水素吸蔵合金材料が望
まれていた。これに対して、AB2タイプのラ−バス
(Laves)相合金(A:Zr、Tiなどの水素との
親和性の大きい元素、B:Ni、Mn、Crなどの遷移
元素)は、水素吸蔵能が比較的高く、高容量かつ長寿命
の電極として有望である。すでにこの合金系について
は、例えばZrαVβNiγMδ系合金(特開昭64−
60961号公報)やAxByNiz系合金(特開平1−
102855号公報)などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のZr系およびZ
r−Ti系水素吸蔵合金は、水素ガス吸蔵量が多く高容
量の水素吸蔵合金が可能であり、電池電極としても大き
い放電容量を示す水素吸蔵合金電極が得られている。し
かし、これら合金は、水素吸蔵合金電極として低温状態
においては反応性が低いために、高率放電に優れた特性
を有する合金を得ることができなかった。本発明は、水
素吸蔵合金における上記問題点に鑑み、良好な特性の合
金を探索した結果得られたものであり、特に、低温状態
での高率放電特性や寿命などの電極性能に優れた蓄電池
を与える水素吸蔵合金電極を提供することを目的とす
る。
r−Ti系水素吸蔵合金は、水素ガス吸蔵量が多く高容
量の水素吸蔵合金が可能であり、電池電極としても大き
い放電容量を示す水素吸蔵合金電極が得られている。し
かし、これら合金は、水素吸蔵合金電極として低温状態
においては反応性が低いために、高率放電に優れた特性
を有する合金を得ることができなかった。本発明は、水
素吸蔵合金における上記問題点に鑑み、良好な特性の合
金を探索した結果得られたものであり、特に、低温状態
での高率放電特性や寿命などの電極性能に優れた蓄電池
を与える水素吸蔵合金電極を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の水素吸蔵合金電
極は、ZrまたはZrとTiを含む水素吸蔵合金中に、
NiおよびCoよりなる群から選択される少なくとも1
種の元素とYとを主成分とする合金相を30重量%以下
含有する合金またはその水素化物からなるものである。
ここにおいて、ZrまたはZrとTiを含む水素吸蔵合
金が、一般式Zr1.2-aTiaMnwVxNiyMz(ただ
し、MはB、Al、Si、Cr、Fe、Co、Cu、Z
n、Nb、Mo、TaおよびWよりなる群から選択され
る少なくとも1種の元素、0≦a<1.2、0.1≦w
≦1.2、0≦x≦0.4、0.8≦y≦1.6、0<
z≦1.2であり、かつ1.7≦(v+w+x+y+
z)≦2.7)で示される合金であり、合金相の主成分
がC14(MgZn2)またはC15(MgCu2)型ラ
−バス相であることが好ましい。さらに、前記合金相
は、YNix、YCoxおよびY(Ni−Co)x(ただ
し、1≦x<5)よりなる群から選択される合金相であ
ることが好ましい。
極は、ZrまたはZrとTiを含む水素吸蔵合金中に、
NiおよびCoよりなる群から選択される少なくとも1
種の元素とYとを主成分とする合金相を30重量%以下
含有する合金またはその水素化物からなるものである。
ここにおいて、ZrまたはZrとTiを含む水素吸蔵合
金が、一般式Zr1.2-aTiaMnwVxNiyMz(ただ
し、MはB、Al、Si、Cr、Fe、Co、Cu、Z
n、Nb、Mo、TaおよびWよりなる群から選択され
る少なくとも1種の元素、0≦a<1.2、0.1≦w
≦1.2、0≦x≦0.4、0.8≦y≦1.6、0<
z≦1.2であり、かつ1.7≦(v+w+x+y+
z)≦2.7)で示される合金であり、合金相の主成分
がC14(MgZn2)またはC15(MgCu2)型ラ
−バス相であることが好ましい。さらに、前記合金相
は、YNix、YCoxおよびY(Ni−Co)x(ただ
し、1≦x<5)よりなる群から選択される合金相であ
ることが好ましい。
【0006】また、上記の水素吸蔵合金電極の製造方法
は、Y−Ni合金、Y−Co合金およびY−Ni−Co
合金よりなる群から選択される合金をあらかじめ作成
し、これをZrまたはZrとTiを含む水素吸蔵合金と
ともに溶解して合金を製造する工程を有する。前記溶解
した合金の溶融液は、銅などからなる単ロ−ル上に落下
させて急冷する急冷法、ガスアトマイズ法、デイスクア
トマイズ法などを用いて製造することが好ましい。さら
に、前記溶解した合金の溶融液を冷却した後、真空中も
しくは不活性ガス雰囲気中において800〜1200℃
で熱処理する工程を有することが好ましい。
は、Y−Ni合金、Y−Co合金およびY−Ni−Co
合金よりなる群から選択される合金をあらかじめ作成
し、これをZrまたはZrとTiを含む水素吸蔵合金と
ともに溶解して合金を製造する工程を有する。前記溶解
した合金の溶融液は、銅などからなる単ロ−ル上に落下
させて急冷する急冷法、ガスアトマイズ法、デイスクア
トマイズ法などを用いて製造することが好ましい。さら
に、前記溶解した合金の溶融液を冷却した後、真空中も
しくは不活性ガス雰囲気中において800〜1200℃
で熱処理する工程を有することが好ましい。
【0007】
【作用】本発明の水素吸蔵合金電極は、水素吸蔵合金中
にY−Ni、Y−CoあるいはY−Ni−Co系の合金
相を形成した水素吸蔵合金を用いている。Zr系、また
はZr−Ti系水素吸蔵合金においては、Zr−Ni、
Zr−Ti−Ni等の偏析相が合金中に形成されるが、
水素吸蔵合金の水素ガス吸蔵量にもっとも大きく影響す
るZrやTiをこのような偏析相形成のために消費する
と、水素吸蔵合金の水素ガス吸蔵量が減少し、大きな放
電容量を有するような水素吸蔵合金電極を得ることがで
きなくなる。このことから水素吸蔵量の多い合金を得る
ためにはこれらの偏析相の無い、均一な合金が望まし
い。しかし、合金が均一化することにより合金の結晶粒
子が成長して大きくなるために電極反応等が低下する。
このため合金の電極反応性を維持し、水素吸蔵量を大き
く向上させるには、合金結晶の粒成長を阻止することの
できるようなZr−Ni、Zr−Ti−Ni等の偏析相
に替わる効果的な相を合金中に多く形成する必要があ
る。
にY−Ni、Y−CoあるいはY−Ni−Co系の合金
相を形成した水素吸蔵合金を用いている。Zr系、また
はZr−Ti系水素吸蔵合金においては、Zr−Ni、
Zr−Ti−Ni等の偏析相が合金中に形成されるが、
水素吸蔵合金の水素ガス吸蔵量にもっとも大きく影響す
るZrやTiをこのような偏析相形成のために消費する
と、水素吸蔵合金の水素ガス吸蔵量が減少し、大きな放
電容量を有するような水素吸蔵合金電極を得ることがで
きなくなる。このことから水素吸蔵量の多い合金を得る
ためにはこれらの偏析相の無い、均一な合金が望まし
い。しかし、合金が均一化することにより合金の結晶粒
子が成長して大きくなるために電極反応等が低下する。
このため合金の電極反応性を維持し、水素吸蔵量を大き
く向上させるには、合金結晶の粒成長を阻止することの
できるようなZr−Ni、Zr−Ti−Ni等の偏析相
に替わる効果的な相を合金中に多く形成する必要があ
る。
【0008】このような水素ガス吸蔵量増大と電極反応
性の維持の反する条件を解決するのがY−Ni、Y−C
oもしくはY−Ni−Co系の合金偏析相である。水素
吸蔵合金融液を急冷し、合金を均一状態もしくは各合金
相が細かく分散した状態にした後、合金の熱処理を行い
水素吸蔵能を有する合金相の結晶化を行う。Y−Ni、
Y−CoもしくはY−Ni−Co系の合金偏析相は、合
金の熱処理時の水素吸蔵能を有する合金相の結晶の粒成
長を阻止するものである。以上のように水素吸蔵能を有
する合金相の結晶粒成長が阻止され、結晶粒子が微細な
ことで水素吸蔵量が多く、電極反応性にも優れた水素吸
蔵合金が得られる。
性の維持の反する条件を解決するのがY−Ni、Y−C
oもしくはY−Ni−Co系の合金偏析相である。水素
吸蔵合金融液を急冷し、合金を均一状態もしくは各合金
相が細かく分散した状態にした後、合金の熱処理を行い
水素吸蔵能を有する合金相の結晶化を行う。Y−Ni、
Y−CoもしくはY−Ni−Co系の合金偏析相は、合
金の熱処理時の水素吸蔵能を有する合金相の結晶の粒成
長を阻止するものである。以上のように水素吸蔵能を有
する合金相の結晶粒成長が阻止され、結晶粒子が微細な
ことで水素吸蔵量が多く、電極反応性にも優れた水素吸
蔵合金が得られる。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例について図面とともに
説明する。 [実施例1]一般式ZrMn0.3V0.1Cr0.4Ni1.3で
示される水素吸蔵合金を用い、これら合金中にY−Ni
合金の偏析相を形成させた水素吸蔵合金の例を示す。水
素吸蔵合金は以下の方法で作成した。まず、YとNiを
原子比で1:2の割合でアルゴン雰囲気中、アーク溶解
炉で加熱溶解することによりYNi2を合成した。金属
Yを直接用いることもできるが、酸化され易く、水素吸
蔵合金作成時にはこれら酸化物を除去する必要がある。
ZrやTiを含む合金系ではYの酸化物によりZrが酸
化されるためにA、Bサイト元素の比率の変動を起こし
易い。このためY−Niの比較的酸化されにくい合金に
するとともに合金作成時に凝集した酸化物を除去するこ
とにより、水素吸蔵合金作成時に混入するY酸化物の量
を少なくすることができる。
説明する。 [実施例1]一般式ZrMn0.3V0.1Cr0.4Ni1.3で
示される水素吸蔵合金を用い、これら合金中にY−Ni
合金の偏析相を形成させた水素吸蔵合金の例を示す。水
素吸蔵合金は以下の方法で作成した。まず、YとNiを
原子比で1:2の割合でアルゴン雰囲気中、アーク溶解
炉で加熱溶解することによりYNi2を合成した。金属
Yを直接用いることもできるが、酸化され易く、水素吸
蔵合金作成時にはこれら酸化物を除去する必要がある。
ZrやTiを含む合金系ではYの酸化物によりZrが酸
化されるためにA、Bサイト元素の比率の変動を起こし
易い。このためY−Niの比較的酸化されにくい合金に
するとともに合金作成時に凝集した酸化物を除去するこ
とにより、水素吸蔵合金作成時に混入するY酸化物の量
を少なくすることができる。
【0010】次に、所定量の各種金属材料にあらかじめ
作成したYNi2を所定量加えて、アルゴン雰囲気中、
アーク溶解炉で加熱溶解することにより、YNi2系合
金相を含む一般式ZrMn0.3V0.1Cr0.4Ni1.3で示
される水素吸蔵合金を作成した。合金中に添加するYN
i2合金量は、合金作成時のYNi2の仕込量により調整
し、それぞれ仕込量の0重量%から40重量%まで10
重量%おきに合金を作成した。この合金試料の一部はX
線回折などの合金分析および水素ガス雰囲気における水
素吸収−放出量測定(通常のP(水素圧力)−C(組
成)−T(温度)測定、以降PCT測定とする)に使用
し、残りは電極特性評価に用いた。
作成したYNi2を所定量加えて、アルゴン雰囲気中、
アーク溶解炉で加熱溶解することにより、YNi2系合
金相を含む一般式ZrMn0.3V0.1Cr0.4Ni1.3で示
される水素吸蔵合金を作成した。合金中に添加するYN
i2合金量は、合金作成時のYNi2の仕込量により調整
し、それぞれ仕込量の0重量%から40重量%まで10
重量%おきに合金を作成した。この合金試料の一部はX
線回折などの合金分析および水素ガス雰囲気における水
素吸収−放出量測定(通常のP(水素圧力)−C(組
成)−T(温度)測定、以降PCT測定とする)に使用
し、残りは電極特性評価に用いた。
【0011】まず、各水素吸蔵合金の真空熱処理後の試
料についてX線回折測定をしたところ、各合金とも主に
C15型相のピ−クのみが認められ、他の相のピークは
認められなかった。しかし、合金の研摩面の組織観察の
結果では、一般式ZrMn0.3V0.1Cr0.4Ni1.3で示
される水素吸蔵合金相(仕込組成であり、製造時のロス
や偏析相のため各成分量は多少変化する)と、Zr−N
i合金相およびY−Ni合金相が認められた。Y−Ni
合金相の元素分析の結果では、Ni量はYに対して原子
比で1.3〜1.8であり、仕込組成の2より少ないこ
とがわかった。また、この相には若干のV、Mn等も含
まれていた。このように添加したYNi2のNiの一部
が一般式ZrMn0.3V0.1Cr0.4Ni1.3で示される水
素吸蔵合金相に取り込められるために、PCT測定より
求めた水素平衡圧は、YNi2の添加量の増加により上
昇した。また、水素圧力5気圧までの水素吸蔵量はYN
i2の添加量の増加により減少した。
料についてX線回折測定をしたところ、各合金とも主に
C15型相のピ−クのみが認められ、他の相のピークは
認められなかった。しかし、合金の研摩面の組織観察の
結果では、一般式ZrMn0.3V0.1Cr0.4Ni1.3で示
される水素吸蔵合金相(仕込組成であり、製造時のロス
や偏析相のため各成分量は多少変化する)と、Zr−N
i合金相およびY−Ni合金相が認められた。Y−Ni
合金相の元素分析の結果では、Ni量はYに対して原子
比で1.3〜1.8であり、仕込組成の2より少ないこ
とがわかった。また、この相には若干のV、Mn等も含
まれていた。このように添加したYNi2のNiの一部
が一般式ZrMn0.3V0.1Cr0.4Ni1.3で示される水
素吸蔵合金相に取り込められるために、PCT測定より
求めた水素平衡圧は、YNi2の添加量の増加により上
昇した。また、水素圧力5気圧までの水素吸蔵量はYN
i2の添加量の増加により減少した。
【0012】次に、これら合金について電気化学的な充
放電反応によるアルカリ蓄電池用負極としての電極特性
を評価するために単電池試験を行った。各合金を400
メッシュ以下の粒径になるように粉砕し、この合金粉末
1gと導電剤としてのカーボニルニッケル粉末3gおよ
び結着剤としてのポリエチレン微粉末0.12gを十分
混合攪拌し、プレス加工により直径24.5mm、厚み
2.5mmの円板状に成形した。これを真空中、130
℃で1時間加熱し、結着剤を溶融させて水素吸蔵合金電
極とした。この水素吸蔵合金電極にニッケル線のリード
を取り付けて負極とし、正極として過剰の容量を有する
焼結式ニッケル電極を、セパレータとしてスルフォン化
処理したポリプロピレン不織布をそれぞれ用い、比重
1.30の水酸化カリウム水溶液を電解液として、25
℃において一定電流で充電と放電を繰り返し、各サイク
ルにおいて放電容量を測定した。なお、上記の充放電サ
イクルにおいて、充電は水素吸蔵合金1gあたり100
mAの電流で5時間行い、放電は同様に1gあたり50
mAの電流で行い、0.8Vでカットした。図1に充放
電20サイクルまでの各合金単極の最大放電容量を示し
た。また、図2に各合金単極の最大放電容量になるまで
に要した充放電サイクル数を示した。図1よりYNi2
を10重量%添加した合金の放電容量が他の合金に比べ
もっとも大きな放電容量を示すことがわかった。これは
YNi2を合金に加えることにより合金表面の電極反応
性が向上し、このために放電容量が増大したものと考え
られる。しかし、YNi2の添加量が多くなると、合金
表面の電極反応性が向上するのに対し、合金の水素吸蔵
量が低下するために放電容量は減少したものと考えられ
る。
放電反応によるアルカリ蓄電池用負極としての電極特性
を評価するために単電池試験を行った。各合金を400
メッシュ以下の粒径になるように粉砕し、この合金粉末
1gと導電剤としてのカーボニルニッケル粉末3gおよ
び結着剤としてのポリエチレン微粉末0.12gを十分
混合攪拌し、プレス加工により直径24.5mm、厚み
2.5mmの円板状に成形した。これを真空中、130
℃で1時間加熱し、結着剤を溶融させて水素吸蔵合金電
極とした。この水素吸蔵合金電極にニッケル線のリード
を取り付けて負極とし、正極として過剰の容量を有する
焼結式ニッケル電極を、セパレータとしてスルフォン化
処理したポリプロピレン不織布をそれぞれ用い、比重
1.30の水酸化カリウム水溶液を電解液として、25
℃において一定電流で充電と放電を繰り返し、各サイク
ルにおいて放電容量を測定した。なお、上記の充放電サ
イクルにおいて、充電は水素吸蔵合金1gあたり100
mAの電流で5時間行い、放電は同様に1gあたり50
mAの電流で行い、0.8Vでカットした。図1に充放
電20サイクルまでの各合金単極の最大放電容量を示し
た。また、図2に各合金単極の最大放電容量になるまで
に要した充放電サイクル数を示した。図1よりYNi2
を10重量%添加した合金の放電容量が他の合金に比べ
もっとも大きな放電容量を示すことがわかった。これは
YNi2を合金に加えることにより合金表面の電極反応
性が向上し、このために放電容量が増大したものと考え
られる。しかし、YNi2の添加量が多くなると、合金
表面の電極反応性が向上するのに対し、合金の水素吸蔵
量が低下するために放電容量は減少したものと考えられ
る。
【0013】次に、YNi2の添加量が30重量%以下
の各合金を用いて密閉形ニッケル−水素蓄電池を構成
し、その低温条件下での放電特性を比較した。蓄電池は
以下の方法で作成した。合金の400メッシュ以下の粉
末とカルボキシメチルセルローズの希水溶液と混合攪拌
してそれぞれペースト状にし、電極支持体としての平均
ポアサイズ150ミクロン、多孔度95%、厚さ1.0
mmの発泡状ニッケルシートに充填した。これを120
℃で乾燥してローラープレスで加圧し、さらにその表面
にフッ素樹脂粉末をコーティングして水素吸蔵合金電極
とした。これらの電極を幅3.3cm、長さ21cm、
厚さ0.40mmに調整し、リード板を所定の2カ所に
取り付けた。そして、正極(容量3.0Ah)およびセ
パレータと組み合わせて渦巻き状にして捲回してSCサ
イズの電槽に収納した。ここに用いた正極は、公知の発
泡式ニッケル電極で、そのサイズは幅3.3cm、長さ
18cmである。この正極にもリード板を2カ所に取り
付けた。また、セパレータは親水性を付与したポリプロ
ピレン不織布を使用した。比重1.20の水酸化カリウ
ム水溶液に水酸化リチウムを30g/l溶解した電解液
を注液後、電槽を封口して密閉形電池とした。
の各合金を用いて密閉形ニッケル−水素蓄電池を構成
し、その低温条件下での放電特性を比較した。蓄電池は
以下の方法で作成した。合金の400メッシュ以下の粉
末とカルボキシメチルセルローズの希水溶液と混合攪拌
してそれぞれペースト状にし、電極支持体としての平均
ポアサイズ150ミクロン、多孔度95%、厚さ1.0
mmの発泡状ニッケルシートに充填した。これを120
℃で乾燥してローラープレスで加圧し、さらにその表面
にフッ素樹脂粉末をコーティングして水素吸蔵合金電極
とした。これらの電極を幅3.3cm、長さ21cm、
厚さ0.40mmに調整し、リード板を所定の2カ所に
取り付けた。そして、正極(容量3.0Ah)およびセ
パレータと組み合わせて渦巻き状にして捲回してSCサ
イズの電槽に収納した。ここに用いた正極は、公知の発
泡式ニッケル電極で、そのサイズは幅3.3cm、長さ
18cmである。この正極にもリード板を2カ所に取り
付けた。また、セパレータは親水性を付与したポリプロ
ピレン不織布を使用した。比重1.20の水酸化カリウ
ム水溶液に水酸化リチウムを30g/l溶解した電解液
を注液後、電槽を封口して密閉形電池とした。
【0014】このようにして作製した電池を0.5C
(2時間率)で120%まで充電し、0.2C(5時間
率)で終止電圧0.8Vまで放電する充放電を5サイク
ル行い、20℃において0.1Cで充電後、0℃におい
て1Cで放電を行った。図3にその結果を示した。YN
i2を添加しない合金ではほとんど放電しなかったのに
対し、YNi2を添加した合金では20℃における0.
2C放電時の放電容量の約30%以上を放電できるよう
になった。この結果より本発明の合金が低温高率放電に
優れていることがわかった。
(2時間率)で120%まで充電し、0.2C(5時間
率)で終止電圧0.8Vまで放電する充放電を5サイク
ル行い、20℃において0.1Cで充電後、0℃におい
て1Cで放電を行った。図3にその結果を示した。YN
i2を添加しない合金ではほとんど放電しなかったのに
対し、YNi2を添加した合金では20℃における0.
2C放電時の放電容量の約30%以上を放電できるよう
になった。この結果より本発明の合金が低温高率放電に
優れていることがわかった。
【0015】[実施例2]一般式Zr0.9Ti0.3Mn
0.6V0.1Cr0.2Ni1.3で示される水素吸蔵合金を用
い、これら合金中にY−Co合金の偏析相を形成させた
水素吸蔵合金の例を示す。水素吸蔵合金を以下の方法で
作成した。まず、実施例1と同様にYとCoをそれぞれ
原子比で1:2の割合でアルゴン雰囲気中、アーク溶解
炉で加熱溶解することによりYCo2を合成した。次
に、所定量の各種金属材料にあらかじめ作成したYCo
2を所定量加えて、アルゴン雰囲気中、アーク溶解炉で
加熱溶解することにより、Y−Co系合金相を含む一般
式Zr0.9Ti0.3Mn0.6V0.1Cr0.2Ni1.3で示され
る水素吸蔵合金を作成した。合金中に添加するY−Co
合金は、合金作成時のYCo2の仕込量により調整し、
それぞれ仕込量の0重量%から40重量%まで10重量
%おきに合金を作成した。
0.6V0.1Cr0.2Ni1.3で示される水素吸蔵合金を用
い、これら合金中にY−Co合金の偏析相を形成させた
水素吸蔵合金の例を示す。水素吸蔵合金を以下の方法で
作成した。まず、実施例1と同様にYとCoをそれぞれ
原子比で1:2の割合でアルゴン雰囲気中、アーク溶解
炉で加熱溶解することによりYCo2を合成した。次
に、所定量の各種金属材料にあらかじめ作成したYCo
2を所定量加えて、アルゴン雰囲気中、アーク溶解炉で
加熱溶解することにより、Y−Co系合金相を含む一般
式Zr0.9Ti0.3Mn0.6V0.1Cr0.2Ni1.3で示され
る水素吸蔵合金を作成した。合金中に添加するY−Co
合金は、合金作成時のYCo2の仕込量により調整し、
それぞれ仕込量の0重量%から40重量%まで10重量
%おきに合金を作成した。
【0016】この合金試料の一部はX線回折などの合金
分析および水素ガス雰囲気におけるP−C−T測定に使
用し、残りは電極特性評価に用いた。まず、各水素吸蔵
合金の真空熱処理後の試料についてX線回折測定をした
ところ、実施例1と同様に各合金試料とも主にC15型
相のピ−クのみが認められ、他の相のピークは認められ
なかった。しかし、合金の研摩面の組織観察の結果で
は、一般式Zr0.9Ti0.3Mn0.6V0.1Cr0.2Ni1.3
で示される水素吸蔵合金相、Zr−Ti−Ni合金相、
そしてY−Co合金相が認められた。Y−Co合金相の
元素分析の結果、Co量はYに対して原子比で1.2〜
1.8であり、仕込組成の2より少ないことがわかっ
た。また、この相には若干のNi、V、Mn等も含まれ
ていた。YCo2の場合も実施例1のYNi2と同様にC
oの一部が一般式Zr0.9Ti0 .3Mn0.6V0.1Cr0.2
Ni1.3で示される水素吸蔵合金相に取り込められるた
めにP−C−T測定より求めた水素平衡圧は、YCo2
の添加量の増加により上昇した。また、水素圧力5気圧
までの水素吸蔵量はYCo2の添加量の増加により減少
した。
分析および水素ガス雰囲気におけるP−C−T測定に使
用し、残りは電極特性評価に用いた。まず、各水素吸蔵
合金の真空熱処理後の試料についてX線回折測定をした
ところ、実施例1と同様に各合金試料とも主にC15型
相のピ−クのみが認められ、他の相のピークは認められ
なかった。しかし、合金の研摩面の組織観察の結果で
は、一般式Zr0.9Ti0.3Mn0.6V0.1Cr0.2Ni1.3
で示される水素吸蔵合金相、Zr−Ti−Ni合金相、
そしてY−Co合金相が認められた。Y−Co合金相の
元素分析の結果、Co量はYに対して原子比で1.2〜
1.8であり、仕込組成の2より少ないことがわかっ
た。また、この相には若干のNi、V、Mn等も含まれ
ていた。YCo2の場合も実施例1のYNi2と同様にC
oの一部が一般式Zr0.9Ti0 .3Mn0.6V0.1Cr0.2
Ni1.3で示される水素吸蔵合金相に取り込められるた
めにP−C−T測定より求めた水素平衡圧は、YCo2
の添加量の増加により上昇した。また、水素圧力5気圧
までの水素吸蔵量はYCo2の添加量の増加により減少
した。
【0017】次に、実施例1と同様にこれら合金につい
て電気化学的な充放電反応によるアルカリ蓄電池用負極
としての電極特性を評価するために単電池試験を行っ
た。図4に充放電20サイクルまでの各合金単極の最大
放電容量を示した。また、図5に各合金単極の最大放電
容量になるまでに要した充放電サイクル数を示した。図
4よりYCo2を10重量%添加した合金の放電容量が
他の合金に比べもっとも大きな放電容量を示すことがわ
かった。これはYCo2を合金に加えることにより合金
表面の電極反応性が向上し、このために放電容量が増大
したものと考えられる。しかし、YCo2の添加量が多
くなると、合金表面の電極反応性が向上するのに対し合
金の水素吸蔵量が低下するために放電容量は減少したも
のと考えられる。
て電気化学的な充放電反応によるアルカリ蓄電池用負極
としての電極特性を評価するために単電池試験を行っ
た。図4に充放電20サイクルまでの各合金単極の最大
放電容量を示した。また、図5に各合金単極の最大放電
容量になるまでに要した充放電サイクル数を示した。図
4よりYCo2を10重量%添加した合金の放電容量が
他の合金に比べもっとも大きな放電容量を示すことがわ
かった。これはYCo2を合金に加えることにより合金
表面の電極反応性が向上し、このために放電容量が増大
したものと考えられる。しかし、YCo2の添加量が多
くなると、合金表面の電極反応性が向上するのに対し合
金の水素吸蔵量が低下するために放電容量は減少したも
のと考えられる。
【0018】次に、実施例1と同様にYCo2の添加量
が30重量%以下の各合金を用いて密閉形ニッケル−水
素蓄電池を構成し、その低温条件下での放電特性を比較
した。各電池を0.5C(2時間率)で120%まで充
電し、0.2C(5時間率)で終止電圧0.8Vまで放
電する充放電を5サイクル行い、20℃において0.1
Cで充電後、0℃において1Cで放電を行った。図6に
その結果を示した。YCo2を添加しない合金は、ほと
んど放電しなかったのに対し、YCo2を添加した合金
は、実施例1のYNi2と同様の効果が得られ、20℃
における0.2C放電時の放電容量の約60%以上を放
電できるようになった。この結果より本発明の合金が低
温高率放電に優れていることがわかった。
が30重量%以下の各合金を用いて密閉形ニッケル−水
素蓄電池を構成し、その低温条件下での放電特性を比較
した。各電池を0.5C(2時間率)で120%まで充
電し、0.2C(5時間率)で終止電圧0.8Vまで放
電する充放電を5サイクル行い、20℃において0.1
Cで充電後、0℃において1Cで放電を行った。図6に
その結果を示した。YCo2を添加しない合金は、ほと
んど放電しなかったのに対し、YCo2を添加した合金
は、実施例1のYNi2と同様の効果が得られ、20℃
における0.2C放電時の放電容量の約60%以上を放
電できるようになった。この結果より本発明の合金が低
温高率放電に優れていることがわかった。
【0019】[実施例3]一般式ZrMn0.5V0.1Cr
0.3Ni1.3で示される水素吸蔵合金を用い、これら合金
中にY−Ni−Co系合金の偏析相を形成させた水素吸
蔵合金の例を示す。本実施例ではNiとCoの原子比が
1:1のものについて説明する。水素吸蔵合金を以下の
方法で作成した。まず、実施例1と同様にYとNi−C
oをそれぞれ原子比で1:2の割合でアルゴン雰囲気
中、アーク溶解炉で加熱溶解することによりY(Ni−
Co)2を合成した。次に、所定量の各種金属材料にあ
らかじめ作成したY(Ni−Co)2を所定量加えて、
アルゴン雰囲気中、アーク溶解炉で加熱溶解することに
よりY−Ni−Co系合金相を含む一般式ZrMn0.5
V0.1Cr0.3Ni1.3で示される水素吸蔵合金を作成し
た。合金中に添加するY−Ni−Co合金の量は、合金
作成時のY(Ni−Co)2の仕込量により調整し、そ
れぞれ仕込量の0重量%から40重量%まで10重量%
おきに合金を作成した。
0.3Ni1.3で示される水素吸蔵合金を用い、これら合金
中にY−Ni−Co系合金の偏析相を形成させた水素吸
蔵合金の例を示す。本実施例ではNiとCoの原子比が
1:1のものについて説明する。水素吸蔵合金を以下の
方法で作成した。まず、実施例1と同様にYとNi−C
oをそれぞれ原子比で1:2の割合でアルゴン雰囲気
中、アーク溶解炉で加熱溶解することによりY(Ni−
Co)2を合成した。次に、所定量の各種金属材料にあ
らかじめ作成したY(Ni−Co)2を所定量加えて、
アルゴン雰囲気中、アーク溶解炉で加熱溶解することに
よりY−Ni−Co系合金相を含む一般式ZrMn0.5
V0.1Cr0.3Ni1.3で示される水素吸蔵合金を作成し
た。合金中に添加するY−Ni−Co合金の量は、合金
作成時のY(Ni−Co)2の仕込量により調整し、そ
れぞれ仕込量の0重量%から40重量%まで10重量%
おきに合金を作成した。
【0020】この合金試料の一部はX線回折などの合金
分析および水素ガス雰囲気におけるP−C−T測定に使
用し、残りは電極特性評価に用いた。まず、各水素吸蔵
合金の真空熱処理後の試料についてX線回折測定をした
ところ、実施例1と同様に各合金試料とも主にC15型
相のピ−クのみが認められ、他の相のピークは認められ
なかった。しかし、合金の研摩面の組織観察の結果で
は、一般式ZrMn0.5V0.1Cr0.3Ni1.3で示される
水素吸蔵合金相、Zr−Ti−Ni合金相、そしてY−
Ni−Co合金相が認められた。Y−Ni−Co合金相
の元素分析の結果では、Ni−Co量はYに対して原子
比で1.2〜1.8であり、仕込組成の2より少ないこ
とがわかった。また、この相には若干のV、Mn等も含
まれていた。Y(Ni−Co)2の場合も実施例1のY
Ni2と同様にNi−Coの一部が一般式ZrMn0.5V
0.1Cr0.3Ni1.3で示される水素吸蔵合金相に取り込
められるためにPCT測定より求めた水素平衡圧は、Y
(Ni−Co)2の添加量の増加により上昇した。ま
た、水素圧力5気圧までの水素吸蔵量はY(Ni−C
o)2の添加量の増加により減少した。
分析および水素ガス雰囲気におけるP−C−T測定に使
用し、残りは電極特性評価に用いた。まず、各水素吸蔵
合金の真空熱処理後の試料についてX線回折測定をした
ところ、実施例1と同様に各合金試料とも主にC15型
相のピ−クのみが認められ、他の相のピークは認められ
なかった。しかし、合金の研摩面の組織観察の結果で
は、一般式ZrMn0.5V0.1Cr0.3Ni1.3で示される
水素吸蔵合金相、Zr−Ti−Ni合金相、そしてY−
Ni−Co合金相が認められた。Y−Ni−Co合金相
の元素分析の結果では、Ni−Co量はYに対して原子
比で1.2〜1.8であり、仕込組成の2より少ないこ
とがわかった。また、この相には若干のV、Mn等も含
まれていた。Y(Ni−Co)2の場合も実施例1のY
Ni2と同様にNi−Coの一部が一般式ZrMn0.5V
0.1Cr0.3Ni1.3で示される水素吸蔵合金相に取り込
められるためにPCT測定より求めた水素平衡圧は、Y
(Ni−Co)2の添加量の増加により上昇した。ま
た、水素圧力5気圧までの水素吸蔵量はY(Ni−C
o)2の添加量の増加により減少した。
【0021】次に、実施例1と同様にこれら合金につい
て電気化学的な充放電反応によるアルカリ蓄電池用負極
としての電極特性を評価するために単電池試験を行っ
た。図7に充放電20サイクルまでの各合金単極の最大
放電容量を示した。また、図8に各合金単極の最大放電
容量になるまでに要した充放電サイクル数を示した。図
7よりY(Ni−Co)2を10重量%添加した合金の
放電容量が他の合金に比べもっとも大きな放電容量を示
すことがわかった。次に、実施例1と同様にY(Ni−
Co)2添加量が30重量%以下の各合金を用いて密閉
形ニッケル−水素蓄電池を構成し、その低温条件下での
放電特性を比較した。各電池を0.5C(2時間率)で
120%まで充電し、0.2C(5時間率)で終止電圧
0.8Vまで放電する充放電を5サイクル行い、20℃
において0.1Cで充電後、0℃において1Cで放電を
行った。図9にその結果を示した。Y(Ni−Co)2
を添加しない合金は、ほとんど放電しなかったのに対
し、Y(Ni−Co)2を添加した合金は、20℃にお
ける0.2C放電時の放電容量は約40%以上を放電で
きるようになった。この結果より本発明の合金が低温高
率放電に優れていることがわかった。
て電気化学的な充放電反応によるアルカリ蓄電池用負極
としての電極特性を評価するために単電池試験を行っ
た。図7に充放電20サイクルまでの各合金単極の最大
放電容量を示した。また、図8に各合金単極の最大放電
容量になるまでに要した充放電サイクル数を示した。図
7よりY(Ni−Co)2を10重量%添加した合金の
放電容量が他の合金に比べもっとも大きな放電容量を示
すことがわかった。次に、実施例1と同様にY(Ni−
Co)2添加量が30重量%以下の各合金を用いて密閉
形ニッケル−水素蓄電池を構成し、その低温条件下での
放電特性を比較した。各電池を0.5C(2時間率)で
120%まで充電し、0.2C(5時間率)で終止電圧
0.8Vまで放電する充放電を5サイクル行い、20℃
において0.1Cで充電後、0℃において1Cで放電を
行った。図9にその結果を示した。Y(Ni−Co)2
を添加しない合金は、ほとんど放電しなかったのに対
し、Y(Ni−Co)2を添加した合金は、20℃にお
ける0.2C放電時の放電容量は約40%以上を放電で
きるようになった。この結果より本発明の合金が低温高
率放電に優れていることがわかった。
【0022】[実施例4]一般式ZrMn0.3V0.1Cr
0.4Ni1.3で示される水素吸蔵合金にYNi210重量
%添加した水素吸蔵合金を用い、合金製造時の冷却速度
の効果について説明する。冷却速度の比較例としては、
アーク溶解炉による合金製造(以降通常冷却製造とす
る)と回転する銅製単ロール上に合金溶融液を落下させ
て急冷する合金製造(以降急冷製造とする)により行っ
た。各合金ともに溶解冷却後、減圧下1050℃で12
時間熱処理を行った。各金属材料の溶解方法は実施例1
と同様の方法である。まず、通常冷却と急冷製造による
合金についてX線回折測定をしたところ、大きな相違は
認められなかった。しかし、P−C−T測定結果では、
通常冷却製造合金に比べ、急冷製造合金の方がP−C−
T曲線のプラトーが非常に平坦であった。また、合金の
研摩面の組織観察では、通常冷却製造合金中のY−Ni
合金相の粒子サイズは数μmであり、大きいもので長さ
10μmであったのに対し、急冷製造合金では合金中の
Y−Ni合金相の粒子サイズが1μm以下と非常に細か
いことがわかった。
0.4Ni1.3で示される水素吸蔵合金にYNi210重量
%添加した水素吸蔵合金を用い、合金製造時の冷却速度
の効果について説明する。冷却速度の比較例としては、
アーク溶解炉による合金製造(以降通常冷却製造とす
る)と回転する銅製単ロール上に合金溶融液を落下させ
て急冷する合金製造(以降急冷製造とする)により行っ
た。各合金ともに溶解冷却後、減圧下1050℃で12
時間熱処理を行った。各金属材料の溶解方法は実施例1
と同様の方法である。まず、通常冷却と急冷製造による
合金についてX線回折測定をしたところ、大きな相違は
認められなかった。しかし、P−C−T測定結果では、
通常冷却製造合金に比べ、急冷製造合金の方がP−C−
T曲線のプラトーが非常に平坦であった。また、合金の
研摩面の組織観察では、通常冷却製造合金中のY−Ni
合金相の粒子サイズは数μmであり、大きいもので長さ
10μmであったのに対し、急冷製造合金では合金中の
Y−Ni合金相の粒子サイズが1μm以下と非常に細か
いことがわかった。
【0023】次に、実施例1と同様にこれら合金につい
て電気化学的な充放電反応によるアルカリ蓄電池用負極
としての電極特性を評価するために単電池試験を行っ
た。図10に充放電20サイクルまでの各合金単極の最
大放電容量を示した。通常製造法に比べ、急冷して合金
を製造することにより電極活性を大きく向上できるため
に放電容量が大きくなった。また、Y−Ni合金相が細
かく、かつ、均一に分布しているためであると考えられ
る。次に、実施例1と同様に各合金を用いて密閉形ニッ
ケル−水素蓄電池を構成し、その低温条件下での放電特
性を比較した。各電池を0.5C(2時間率)で120
%まで充電し、0.2C(5時間率)で終止電圧0.8
Vまで放電する充放電を5サイクル行い、20℃におい
て0.1Cで充電後、0℃において1Cで放電を行っ
た。図11にその結果を示した。また、比較のために通
常の製造法で作成した合金を用いた蓄電池の結果も示し
た。この結果より本発明合金をさらに急冷により製造す
ることによって、低温高率放電に優れた合金を得ること
ができることがわかった。
て電気化学的な充放電反応によるアルカリ蓄電池用負極
としての電極特性を評価するために単電池試験を行っ
た。図10に充放電20サイクルまでの各合金単極の最
大放電容量を示した。通常製造法に比べ、急冷して合金
を製造することにより電極活性を大きく向上できるため
に放電容量が大きくなった。また、Y−Ni合金相が細
かく、かつ、均一に分布しているためであると考えられ
る。次に、実施例1と同様に各合金を用いて密閉形ニッ
ケル−水素蓄電池を構成し、その低温条件下での放電特
性を比較した。各電池を0.5C(2時間率)で120
%まで充電し、0.2C(5時間率)で終止電圧0.8
Vまで放電する充放電を5サイクル行い、20℃におい
て0.1Cで充電後、0℃において1Cで放電を行っ
た。図11にその結果を示した。また、比較のために通
常の製造法で作成した合金を用いた蓄電池の結果も示し
た。この結果より本発明合金をさらに急冷により製造す
ることによって、低温高率放電に優れた合金を得ること
ができることがわかった。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、放電容量、低温高率放
電特性等の放電特性に優れた水素吸蔵合金電極を得るこ
とができる。
電特性等の放電特性に優れた水素吸蔵合金電極を得るこ
とができる。
【図1】YNi2を各種の割合で添加した水素吸蔵合金
を用いた電極の充放電サイクルにともなう放電容量の変
化を示す図である。
を用いた電極の充放電サイクルにともなう放電容量の変
化を示す図である。
【図2】水素吸蔵合金のYNi2添加量と最大放電容量
に達するまでのサイクル数の関係を示す図である。
に達するまでのサイクル数の関係を示す図である。
【図3】YNi2を添加した水素吸蔵合金を用いた電極
を備える密閉形蓄電池の低温高率放電特性とYNi2添
加量との関係を示す図である。
を備える密閉形蓄電池の低温高率放電特性とYNi2添
加量との関係を示す図である。
【図4】YCo2を各種の割合で添加した水素吸蔵合金
を用いた電極の充放電サイクルにともなう放電容量の変
化を示す図である。
を用いた電極の充放電サイクルにともなう放電容量の変
化を示す図である。
【図5】水素吸蔵合のYCo2添加量と最大放電容量に
達するまでのサイクル数の関係を示す図である。
達するまでのサイクル数の関係を示す図である。
【図6】YCo2を添加した水素吸蔵合金を用いた電極
を備える密閉形蓄電池の低温高率放電特性とYNi2添
加量との関係を示す図である。
を備える密閉形蓄電池の低温高率放電特性とYNi2添
加量との関係を示す図である。
【図7】Y(Ni−Co)2を各種の割合で添加した水
素吸蔵合金を用いた電極の充放電サイクルにともなう放
電容量の変化を示す図である。
素吸蔵合金を用いた電極の充放電サイクルにともなう放
電容量の変化を示す図である。
【図8】水素吸蔵合のY(Ni−Co)2添加量と最大
放電容量に達するまでのサイクル数の関係を示す図であ
る。
放電容量に達するまでのサイクル数の関係を示す図であ
る。
【図9】Y(Ni−Co)2を添加した水素吸蔵合金を
用いた電極を備える密閉形蓄電池の低温高率放電特性と
YNi2添加量との関係を示す図である。
用いた電極を備える密閉形蓄電池の低温高率放電特性と
YNi2添加量との関係を示す図である。
【図10】各種冷却速度で製造したYNi2添加水素吸
蔵合金を用いた電極を備える密閉形蓄電池の充放電サイ
クルにともなう放電容量の変化を示す図である。
蔵合金を用いた電極を備える密閉形蓄電池の充放電サイ
クルにともなう放電容量の変化を示す図である。
【図11】各種冷却速度で製造したYNi2添加水素吸
蔵合金を用いた電極を備える密閉形蓄電池の低温高率放
電特性を比較した図である。
蔵合金を用いた電極を備える密閉形蓄電池の低温高率放
電特性を比較した図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 ZrまたはZrとTiを含む水素吸蔵合
金中に、NiおよびCoよりなる群から選択される少な
くとも1種の元素とYとを主成分とする合金相を30重
量%以下含有する合金またはその水素化物からなる水素
吸蔵合金電極。 - 【請求項2】 ZrまたはZrとTiを含む水素吸蔵合
金が、一般式Zr1.2-aTiaMnwVxNiyMz(ただ
し、MはB、Al、Si、Cr、Fe、Co、Cu、Z
n、Nb、Mo、TaおよびWよりなる群から選択され
る少なくとも1種の元素、0≦a<1.2、0.1≦w
≦1.2、0≦x≦0.4、0.8≦y≦1.6、0<
z≦1.2であり、かつ1.7≦(v+w+x+y+
z)≦2.7)で示され、合金相の主成分がC14(M
gZn2)またはC15(MgCu2)型ラ−バス相であ
る請求項1記載の水素吸蔵合金電極。 - 【請求項3】 前記合金相が、YNix、YCoxおよび
Y(Ni−Co)x(ただし、1≦x<5)よりなる群
から選択される合金相である請求項1または2記載の水
素吸蔵合金電極。 - 【請求項4】 Y−Ni合金、Y−Co合金およびY−
Ni−Co合金よりなる群から選択される合金をあらか
じめ作成し、これをZrまたはZrとTiを含む水素吸
蔵合金とともに溶解して合金を製造する工程を有する請
求項1記載の水素吸蔵合金電極の製造方法。 - 【請求項5】 前記溶解した合金の溶融液を冷却した
後、真空中もしくは不活性ガス雰囲気中において800
〜1200℃で熱処理する工程を有する請求項4記載の
水素吸蔵合金電極の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6066151A JPH07282809A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 水素吸蔵合金電極および製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6066151A JPH07282809A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 水素吸蔵合金電極および製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07282809A true JPH07282809A (ja) | 1995-10-27 |
Family
ID=13307586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6066151A Pending JPH07282809A (ja) | 1994-04-04 | 1994-04-04 | 水素吸蔵合金電極および製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07282809A (ja) |
-
1994
- 1994-04-04 JP JP6066151A patent/JPH07282809A/ja active Pending
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