JPH0728126U - スライドシュ−仕分装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スライドシュ−仕分装置の搬送速度を低騒音
に保ちながら高速化する。 【構成】 複数のスラット５０を無端ブシュチェーン６
０で連結し、スプロケットによる高速搬送を可能にする
と共に、スラット５０端部の左右及び下部にウレタンや
樹脂等の吸音性のある材質からなるタイヤ６５ａ，６６
ａを有した走行車両６５及び左右ガイドローラ６６を設
け、かつ、走行車両６５の下端位置を規制する下端ガイ
ド面５６ａと左右ガイドローラ６６の左右位置を規制す
る左右端ガイド面５６ｃを備えた枠体５６を設けて、ス
ラット５０の移動に際し発する音を防音する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、荷物押出し用のシューが組み込まれた仕分け装置に係り、特に低騒 音で高速搬送が可能なスライドシュ−仕分装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

不定型の荷物を自動的に仕分けるための仕分け装置としては、図５乃至図７に 示すようなスライドシュ−仕分装置が知られている。 この仕分け装置１０は、複数のスラット１１を有し、該スラット１１の左右両 端に無端ローラチェーン１５が取りつけられて、該無端ローラチェーン１５が回 動することによりスラット１１を移動させている。またスラット１１には、この スラット１１に沿ってシュー１２が移動可能に取りつけられている。 さらにスラット１１群の下部には、ガイドレール１６が配設されており、シュ ー１２に取付けられたガイドローラ１７がガイドレール１６にガイドされて荷物 １４を分枝路１３方向に移動させることが可能になっている。 一方無端ローラチェーン１５は、対向するリンク１５ｃにチェーンローラ１５ ａ及び規制環１５ｂがボルト１５ｄに遊嵌し、ナット１５ｅにより止められて、 図示しないスプロケットにより駆動させる。また無端ローラチェーン１５はガイ ド板１８に沿ってガイド或は位置規制される。即ち、上下方向（図７において上 下方向）に対しては、チェーンローラ１５ａがガイド板上面１８ａに当接するこ とに規制され、左右の位置（図７において左右）は規制環１５ｂがガイド板側面 １８ｂに当接して規制されている（図７では左側のみ図示され、左側は省略され ている）。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した仕分け装置１０では、チェーンローラ１５ａ、ガイド 板１８が防音の観点からゴム又は樹脂で製造されており、高速搬送が求められて いる現況のニーズを満たすことができない問題があった。 即ち、チェーンローラ１５ａがゴム又は樹脂であると、高速で回動するスプロ ケットからの駆動力に耐えることが難しいためである。 そこで、本考案は低騒音で、且つ、高速搬送が可能なスライドシュ−仕分装置 を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、複数のスラットが該スラットの側端部で無端チェ ーンにより連結され、シューが前記スラットに沿って移動可能に設けられてスラ ット上の荷物を所定の分枝路に搬送してなるスライドシュ−仕分装置において、 前記無端チェーンが無端ブシュチェーンからなると共に、前記スラットの側端部 と前記無端ブシュチェーンとの間及び前記スラットの側端下部にウレタン又は樹 脂からなるタイヤを備えた走行車両及び左右ガイドローラが設けられ、且つ、前 記走行車両の位置を規制する下端ガイド面と前記左右ガイドローラの左右位置を 規制する左右端ガイド面とを備えた枠体を有してなる、ことを特徴とする。 また、前記シューの下部にウレタン又は樹脂からなるタイヤを備えたガイドロ ーラが設けられ、且つ、前記スラットの下部に前記ガイドローラをガイドして前 記シューの位置を変える前記ガイドレールが配設されてなる。

【０００５】

【作用】

上記構成に基づき、ウレタン又は樹脂からなるタイヤを有した走行車両及び左 右ガイドローラを設けると共に、これらローラの位置を規制する上端ガイド面、 下端ガイド面及び左右端ガイド面を備えた枠体を設けて、前記走行車両のタイヤ が枠体の下端ガイド面に当接して位置が規制され、前記左右ガイドローラのタイ ヤが左右端ガイド面に当接して左右位置が規制される。これによりスラットを駆 動する際の騒音の発生を防止する。 さらに、複数のスラットを無端ブシュチェーンにより連結し、大きな駆動力に 耐え得るようにする。

【０００６】

【実施例】 本考案の実施例を図に沿って説明する。図１は本考案に係る仕分け装置の上視 図を示し、図２はその側面図を示している。また図３は無端ブシュチェーン部の 詳細図であり、図４はその側面図である。 仕分け装置１０は、複数のスラット５０が枠体５６に沿って矢印（図１参照） 方向に駆動するように取りつけられている。その時の駆動力はモータ５３により 与えられ、このモータ５３がスプロケット５２を回動させる。スラット５０には 後述するように無端ブシュチェーン１５が設けられ、この無端ブシュチェーン１ ５がスプロケット５２に嵌合しているのでモータ５３の駆動力が伝達される。 また、スラット５０の下にはシュー５１の軌道を規制するガイドレール５４ａ 及び斜ガイドレール５４ｂが設けられている。斜ガイドレール５４ｂは荷物を分 枝路（不図示）に搬送するためにシュー５１を移動させる働きをする。 図３，４は本考案の特徴部分である無端ブシュチェーン部分及びガイド部を詳 細に説明する図で、図３はその上視図、図４は断面図である。無端ブシュチェー ン６０は、ボルト６２にリンク６１、チェーンローラ６４、リンク６１の順で遊 嵌され、ナット６３で固定されている。そしてスプロケット５２に嵌合して駆動 される。この際、リンク６１、チェーンローラ６４等の無端ブシュチェーン６０ の構成物は全て金属製からなり、スプロケット５２が高速に回転しても十分に駆 動力を授受することが可能になっている。 また、無端ブシュチェーン６０とスラット５０との間には走行車両６５が設け られている。この走行車両６５はローラベアリング６５ｂにタイヤ６５ａが設け られている。さらに、無端ブシュチェーン６０側のスラット５０側端部にも走行 車両６５と同様な構成からなる左右ガイドローラ６６が設けられている。そして 走行車両６５の位置が、枠体５６の上端ガイド面５６ｂ及び下端ガイド面５６ａ により規制され、左右ガイドローラ６６が左右位置が、枠体５６の左右端ガイド 面５６ｃにより規制されている。先にも述べたように、走行車両６５及び左右ガ イドローラ６６には、タイヤ６５ａ，６６ａが設けられており、これらがウレタ ンや樹脂等の吸音性のある材質により製造されているので、防音が可能になって いる。なお、図３，４においてはスラット５０の左側のみが図示され、右側が省 略されているが同様の構成となっていることを付記しておく。 またシュー５１の下部には、このシュー５１をガイドするガイドローラ５５が 設けられているが、この外周部も走行車両６５及び左右ガイドローラ６６と同様 に吸音性のある材質により制作されている。これにより、高速でシュー５１がガ イドレール５４ａ，５４ｂによりガイドされても駆動を防止することが可能にな っている。

【０００７】

【考案の効果】

以上説明したように、スラットの下及び左右の位置を吸音性のある材質をロー ラ面に設けた走行車両及び左右ガイドローラにより規制し、且つ、全て金属製で ある無端ブシュチェーンを用いてスラットを駆動することにより低騒音で高速駆 動が可能になった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の説明に適用されるスライドシ
ュ−仕分装置の上視図である。

【図２】図１の側面図である。

【図３】図１のスラット端部を説明する上視図である。

【図４】図３の断面図である。

【図５】従来の技術を説明するスライドシュ−仕分装置
の上視図である。

【図６】図５における課題の説明に適用される上視図で
ある。

【図７】図６の断面図である。

【符号の説明】

５０ スラット ５１ シュー ５４ａ，５４ｂ ガイドレール ５５ ガイドローラ ５６ 枠体 ５６ａ 下端ガイド面 ５６ｃ 左右端ガイド面 ６０ 無端ブシュチェーン ６５ 走行車両 ６５ａ，６６ａ タイヤ ６６ 左右ガイドローラ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のスラットが該スラットの側端部で
   無端チェーンにより連結され、シューが前記スラットに
   沿って移動可能に設けられてスラット上の荷物を所定の
   分枝路に搬送してなるスライドシュ−仕分装置におい
   て、 前記無端チェーンが無端ブシュチェーンからなると共
   に、 前記スラットの側端部と前記無端ブシュチェーンとの間
   及び前記スラットの側端下部にウレタン又は樹脂からな
   るタイヤを備えた上下ガイドローラ及び左右ガイドロー
   ラが設けられ、且つ、 前記走行車両の位置を規制する下端ガイド面と前記左右
   ガイドローラの左右位置を規制する左右端ガイド面とを
   備えた枠体を有してなる、 ことを特徴とするスライドシュ−仕分装置。