JPH07280207A - ラジアントチューブ - Google Patents

ラジアントチューブ

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JPH07280207A
JPH07280207A JP7574694A JP7574694A JPH07280207A JP H07280207 A JPH07280207 A JP H07280207A JP 7574694 A JP7574694 A JP 7574694A JP 7574694 A JP7574694 A JP 7574694A JP H07280207 A JPH07280207 A JP H07280207A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heated
tube body
heating
radiant
tube
Prior art date
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Pending
Application number
JP7574694A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriaki Ito
則明 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面から輻射される熱量の過半を被加熱物の
加熱に有効に利用することができるラジアントチューブ
を提供する。 【構成】 第1の発明では、ラジアントチューブのチュ
ーブ本体1に、被加熱物に面する加熱面2の輻射面積が
被加熱物に面しない非加熱面3の輻射面積よりも広くな
るような断面形状を持たせる。また第2の発明では、チ
ューブ本体1にコーティングを施すことによって、加熱
面2の表面の輻射率を非加熱面3の表面の輻射率よりも
大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炉内に設置して被加熱
物を輻射熱により加熱するラジアントチューブに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ラジアントチューブは、図8に示すよう
に炉体5に取り付けて使用されるもので、チューブ本体
1の端部にバーナを取付け、その内部に燃焼ガスを流し
てチューブ本体1を加熱し、その外表面からの輻射熱に
より炉内の被加熱物を加熱するようにしたものである。
その材質としては主として耐熱金属やセラミックが使用
されており、その形状は図1に示すシングルエンドタイ
プの他に、Uタイプ、Wタイプ等が知られている。
【0003】ところが、従来のラジアントチューブは図
9に示すようにチューブ本体1の断面が円形であったた
め、被加熱物に面する加熱面2の輻射面積(一点鎖線よ
りも下側の面積)と非加熱面3の輻射面積(一点鎖線よ
りも上側の面積)とが等しく、チューブ本体1の表面か
ら輻射される熱量の半分がロスになっているという問題
があった。このため、ラジアントチューブの配置本数を
増加させることにより、被加熱物に所望の熱量を与える
必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、チューブ本体の表面から輻射され
る熱量の過半を被加熱物の加熱に有効に利用することが
でき、これによって従来よりも配置本数を削減すること
ができるラジアントチューブを提供するためになされた
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた第1の発明のラジアントチューブは、チュ
ーブ本体に、被加熱物に面する加熱面の輻射面積が被加
熱物に面しない非加熱面の輻射面積よりも広くなる断面
形状を持たせたことを特徴とするものである。また第2
の発明は、チューブ本体への表面コーティングにより、
加熱面の表面の輻射率を非加熱面の表面の輻射率よりも
大きくしたことを特徴とするものである。なおこれらの
両発明を組み合わせれば、更に好ましい。
【0006】
【作用】第1の発明のラジアントチューブは、従来のも
のとは異なり加熱面の輻射面積が非加熱面の輻射面積よ
りも広くなる断面形状をチューブ本体に持たせたので、
チューブ本体の表面から輻射される熱量の過半が被加熱
物に到達することとなり、熱量のロスを減少させること
ができる。また第2の発明のラジアントチューブは、チ
ューブ本体への表面コーティングにより加熱面の表面の
輻射率を非加熱面の表面の輻射率よりも大きくしたの
で、チューブ本体から発生する熱両を有効に被加熱物に
到達させることができる。またこれにより、第1の発
明、第2の発明ともに従来よりもラジアントチューブの
配置本数を削減することも可能となる。
【0007】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例により更に詳細
に説明する。図1は第1の実施例におけるチューブ本体
1の断面を示すものであり、長方形の断面が示されてい
る。このチューブ本体1の表面のうち、被加熱物に面す
る加熱面2はa+2bの断面長を持つのに対して、被加
熱物に面しない非加熱面はaの断面長を持つ。このた
め、チューブ本体1の全表面からの輻射熱のうち、(a
+2b)/(2a+2b)の部分が被加熱物を加熱する
ために有効に利用されることとなる。
【0008】図2は第2の実施例のチューブ本体1の断
面を示すものであり、正三角形の断面が示されている。
この場合にはチューブ本体1の表面のうち、加熱面2は
2cの断面長を持つのに対して、被加熱物に面しない非
加熱面3の断面長はCであり、全輻射熱のうち2/3が
被加熱物を加熱するために有効に利用されることとな
る。
【0009】図3は第3の実施例のチューブ本体1の断
面を示すものであり、加熱面2を半円形に近似する形状
としてある。この場合にも加熱面2の断面長は非加熱面
3の断面長のほぼ2倍となる。
【0010】図4は第4の実施例のチューブ本体1の断
面を示すものであり、第1の実施例のような長方形の断
面の加熱面2に、凹凸4を形成して輻射面積を増加させ
たものである。また図5に示す第5の実施例のように凹
凸4を波型としてもよい。
【0011】以上に示した図4、図5ではチューブ本体
1の加熱面2の外表面側のみに凹凸4を形成したが、図
6、図7の実施例に示すように、その内表面をも凹凸状
として燃焼ガスとチューブ本体1との間の伝熱面積を拡
大することもできる。これによりラジアントチューブの
伝熱効率をより向上させることができる。
【0012】このような本発明のラジアントチューブの
チューブ本体1は、セラミック材料を押し出し成形又は
流し込み成形することにより容易に製造することができ
る。特に1250℃以上の高温領域で使用されるラジアント
チューブの場合には、チューブ本体1をSi-SiC焼結体に
より製造することが好ましい。このSi-SiC焼結体はSiC
と25重量%以下のSiとからなるもので、Si粉末とC 粉末
をSiC 粉末とともに混合して成形し、1300〜1400℃で焼
結させる方法によって製造することができる。なおカー
ボンにより成形体を作成したうえ、Siと反応させてSi-S
iC焼結体を得ることもできる。さらにこのほか、再結晶
炭化珪素にSiを含浸させる方法によっても製造すること
ができる。Si-SiC焼結体については、本出願人の特開平
6-1660号公報に詳細が開示されている。
【0013】第2の発明のラジアントチューブは、チュ
ーブ本体1への表面コーティングにより、加熱面2の輻
射率を非加熱面3の輻射率よりも大きくする。例えば上
記したように、Si-SiC焼結体により構成されたチューブ
本体1の表面は黒色であるため、非加熱面3に白色のア
ルミナやムライトコーティングを施しておけば、非加熱
面3の輻射率を相対的に小さくすることができる。例え
ば、Si-SiC焼結体の輻射率は0.9 〜0.95であるのに対し
て、アルミナの輻射率は0.5 〜0.6と小さいので、仮に
加熱面2の面積と非加熱面3の面積とが等しい場合に
も、加熱面2からの輻射熱を約30%増加させることがで
きる。また、チューブ本体1をアルミナやムライトで構
成した場合には逆に、加熱面2にSiC 等のより輻射率の
大きい材料でコーティングすることにより、上記と同様
の効果を得ることができる。なお、加熱面2の輻射面積
を非加熱面3の輻射面積よりも広くしておく第1の発明
と、この第2の発明とを組み合わせれば、更に大きい効
果を得ることができる。
【0014】
【発明の効果】以上に説明したように、第1の発明のラ
ジアントチューブは加熱面の輻射面積が非加熱面の輻射
面積よりも広くなる断面形状を持つものであるので、チ
ューブ本体の表面から輻射される熱量の過半を被加熱物
の加熱に有効に利用することができる。また第2の発明
のラジアントチューブはチューブ本体への表面コーティ
ングにより、加熱面の表面の輻射率を非加熱面の表面の
輻射率よりも大きくしたので、やはりチューブ本体の表
面から輻射される熱量の過半を被加熱物の加熱に有効に
利用することができる。従って従来よりも配置本数を削
減しても、同等の加熱効果を得ることができる利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のチューブ本体の断面図である。
【図2】第2の実施例のチューブ本体の断面図である。
【図3】第3の実施例のチューブ本体の断面図である。
【図4】第4の実施例のチューブ本体の断面図である。
【図5】第5の実施例のチューブ本体の断面図である。
【図6】第6の実施例のチューブ本体の断面図である。
【図7】第7の実施例のチューブ本体の断面図である。
【図8】ラジアントチューブの使用状態を示す炉の断面
図である。
【図9】従来のチューブ本体の断面図である。
【符号の説明】
1 チューブ本体、2 加熱面、3 非加熱面、4 凹
凸、5 炉体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チューブ本体に、被加熱物に面する加熱
    面の輻射面積が被加熱物に面しない非加熱面の輻射面積
    よりも広くなる断面形状を持たせたことを特徴とするラ
    ジアントチューブ。
  2. 【請求項2】 チューブ本体への表面コーティングによ
    り、加熱面の表面の輻射率を非加熱面の表面の輻射率よ
    りも大きくしたことを特徴とするラジアントチューブ。
  3. 【請求項3】 チューブ本体がセラミックスからなる請
    求項1または2に記載のラジアントチューブ。
  4. 【請求項4】 セラミックスの内Si-SiC焼結体のチュー
    ブを使用した請求項1または2に記載のラジアントチュ
    ーブ。
JP7574694A 1994-04-14 1994-04-14 ラジアントチューブ Pending JPH07280207A (ja)

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