JPH0581985U - SiC発熱体 - Google Patents
SiC発熱体Info
- Publication number
- JPH0581985U JPH0581985U JP2725792U JP2725792U JPH0581985U JP H0581985 U JPH0581985 U JP H0581985U JP 2725792 U JP2725792 U JP 2725792U JP 2725792 U JP2725792 U JP 2725792U JP H0581985 U JPH0581985 U JP H0581985U
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- Japan
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- heated
- sic
- sic heating
- heat
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発熱量を被加熱物の直接加熱に有効に利用す
る。 【構成】 横断面における長軸に対する短軸の割合を5
0〜80%となした楕円筒形にすることにより、長軸が
被加熱物の受熱面と平行になるようにセットすることに
よって、被加熱物と対向するSiC発熱体の表面積を大
きくする。
る。 【構成】 横断面における長軸に対する短軸の割合を5
0〜80%となした楕円筒形にすることにより、長軸が
被加熱物の受熱面と平行になるようにセットすることに
よって、被加熱物と対向するSiC発熱体の表面積を大
きくする。
Description
【0001】
本考案は、SiC(炭化けい素)発熱体に関する。
【0002】
SiC発熱体は、化学的に安定であり、単位面積当りの発熱量が大きく、又、 取り扱いが容易であるので、各種工業分野、特にセラミックスの焼成や金属の熱 処理等に用いられる連続熱処理炉のように直接加熱を行う炉の加熱手段として広 く用いられている。
【0003】 従来、この種のSiC発熱体11は、図6に示すように、一般的に横断面円形 をなす円筒形に形成されていた。
【0004】
この従来のSiC発熱体では、炉の熱源として使用する場合、輻射熱が放射状 に出るので、つまりSiC発熱体の周囲の360度方向に出るので、被加熱物を 直接加熱するのに使われるのは、被加熱物と対向した部分から放射される輻射熱 の一部となり、発熱量を有効に利用できない欠点があった。
【0005】 そこで、本考案は、発熱量を被加熱物の直接加熱に有効に利用し得るSiC発 熱体の提供を目的とする。
【0006】
前記課題を解決するため、本考案のSiC発熱体は、横断面における長軸に対 する短軸の割合を50〜80%となした楕円筒形に形成されているものである。
【0007】
上記手段においては、長軸が被加熱物の受熱面と平行になるようにセットする ことにより、被加熱物の受熱面と対向するSiC発熱体の表面積が大きくなる。 横断面における長軸に対する短軸の割合(以下、単に「偏平率」という。)が 50%未満であると、安全率が低くなる(脆性材料の安全率は、2.0以上が望 ましい。)一方、偏平率が80%を超えると、被加熱物の受熱面と対向するSi C発熱体の表面積の増大効果がない。
【0008】 SiC発熱体は、再結晶炭化けい素からなる本体の表面に、CVD(化学蒸着 )法による厚さ10μm以上、好ましくは30〜500μmの緻密質炭化けい素 膜を形成して構成されていることが好ましい。
【0009】
次に、本考案について図面を参照して説明する。 図1は本考案の一実施例のSiC発熱体の横断面図である。 このSiC発熱体1は、横断面における長軸に対する短軸の割合、すなわち偏 平率を50%となした楕円筒形(楕円管状を含む)の本体2の内外表面に、厚さ 200μmの緻密質炭化けい素膜3を形成し、かつ両端部に金属シリコンを含浸 させて端子部(図示せず)を形成して構成されている。
【0010】 上記構成のSiC発熱体1は、図2、図3に示すように、連続熱処理炉4内を 移動させられる被加熱物5の受熱面と長軸が平行となるように炉内に配置して使 用されるものであり、被加熱物5の受熱面と対向するSiC発熱体1の表面積が 、同じ発熱量の円筒形のSiC発熱体の1.3倍程度大きくなるので、発熱量を 被加熱物の直接加熱に有効に利用することができた。
【0011】 ここで、SiC発熱体1の表面温度を1000℃とし、大気中、解放状態にて 短軸の延長上における各位置の温度を測定したところ、発熱量が同じ従来品のそ れを併記する図4に示すようになった。
【0012】 図中黒丸は本考案品、白丸は従来品を示す。 従って、本考案品によれば、被加熱物の受熱面と垂直な方向への輻射熱を従来 品より多くし得ることがわかる。 又、外径40mm、内径22mmの円筒形の従来のSiC発熱体と断面積を等 しくし、これを押し潰すようにして偏平率を表1に示すように変えてSiC発熱 体とした。
【0013】 各SiC発熱体の安全率は、スパンを1000mm、中央集中荷重が10kg 、テコの材料強度を400kg/cm2 とした時、それぞれ表1に示すようにな った。 一方、各SiC発熱体の表面温度を1000℃とし、大気中、解放状態にて短 軸の延長上50mmの位置に被加熱物を配置したところ、被加熱物の温度は、そ れぞれ表1に示すようになった。
【0014】
【表1】
【0015】 従って、安全率と被加熱物の温度を考慮すると、SiC発熱体の偏平率を50 〜80%とすればよいことがわかる。 なお、SiC発熱体の肉厚は、図1に示すSiC発熱体1のように全周に亘っ て均一にする場合に限らず、例えば図5に示す発熱体6のように、短軸方向の肉 厚Aを最小にすると共に、長軸方向に近づくにつれて肉厚を漸次増大させ、かつ 長軸方向の肉厚Bを最大にするようにしてもよい。このようにすることにより、 肉厚の小さい部分の抵抗が肉厚の大きい部分の抵抗より大きなるため、被加熱物 の受熱面と対向させられる偏平部分の発熱量を尖突部分の発熱量より大きくする ことができる。
【0016】 両方向の肉厚の比は、A:B=1:2〜1:1となるようにすることが好まし い。A:B=1:2より短軸方向の肉厚Aが小さくなると、機械的強度が小さく なる。又、例えば石英ガラス溶解用ヒーター等のように、アルカリ雰囲気中で使 用した場合の寿命が極端に短かくなってしまう。一方、A:B=1:1より短軸 方向の肉厚Aが大きくなると、偏平部分の発熱量を尖突部分の発熱量より大きく する効果が得られなくなる。
【0017】
以上説明したように、本考案のSiC発熱体によれば、長軸が被加熱物の受熱 面と平行となるようにセットすることにより、被加熱物の受熱面と対向するSi C発熱体の表面積が大きくなるので、同じ発熱量(断面積)を有する従来のSi C発熱体に比して被加熱物に対する放射熱を増加させることができ、ひいては発 熱量を被加熱物の直接加熱に有効に利用できる効果がある。
【図1】本考案の一実施例のSiC発熱体の横断面図で
ある。
ある。
【図2】本考案の一実施例のSiC発熱体の使用状態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図3】本考案の一実施例のSiC発熱体の他の使用状
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図4】本考案の一実施例のSiC発熱体と従来のSi
C発熱体による温度分布の比較説明図である。
C発熱体による温度分布の比較説明図である。
【図5】本考案の他の実施例のSiC発熱体の横断面図
である。
である。
【図6】従来のSiC発熱体の横断面図である。
1 SiC発熱体 2 本体 3 緻密質炭化けい素膜 4 連続熱処理炉 5 被加熱物
Claims (1)
- 【請求項1】 横断面における長軸に対する短軸の割合
を50〜80%となした楕円筒形に形成されていること
を特徴とするSiC発熱体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2725792U JPH0581985U (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | SiC発熱体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2725792U JPH0581985U (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | SiC発熱体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0581985U true JPH0581985U (ja) | 1993-11-05 |
Family
ID=12216029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2725792U Pending JPH0581985U (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | SiC発熱体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0581985U (ja) |
-
1992
- 1992-03-31 JP JP2725792U patent/JPH0581985U/ja active Pending
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