JP2941825B2 - 鉄−クロム−アルミニウム型合金の放熱管及びその製造方法 - Google Patents
鉄−クロム−アルミニウム型合金の放熱管及びその製造方法Info
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Description
抵抗要素または例えばガスを使用するバーナとすること
ができる。炉は主として工業的方法で熱処理する炉を意
味している。
種類の、炉に使用される。このことは、雰囲気が電気的
加熱に使用される要素に対して危険であるかまたは燃焼
ガスが存在を許されないような、炉の雰囲気を制御しよ
うとすることによるものである。直接加熱の代わりに放
熱管を使用する他の理由は、それが可能である場合、た
とえば、炉を使用しながら熱源を修理しようとすること
である。このことを別の空間、たとえば炉室内よりも放
熱管内部で実施することは一層容易である。
けられている。管の他端には一般に炉壁に取付けるフラ
ンジが設けられている。管はまた炉に取付けるための別
の装置、突起ならびに間隔片を備えることができる。加
熱が主として燃焼によつて得られるとき、管内には燃焼
ガス用流通路を形成する挿入片を設けることができる。
またU字型放熱管とすることもできる。
管はしばしば主として、ニツケル、クロームおよび鉄を
含む合金から製造された。合金成分はたとえばニツケル
40〜60%、クローム15〜20%、および鉄25〜45%であ
る。しかしながら、これらの放熱管は大部分の用途にお
いてきわめて重大なある欠点を有する。管の表面には外
側ならびに内側に酸化物層が形成され、それらの層はあ
る厚さに達すると剥離し、それぞれの用途において必要
とする使用状態に変化を生ずる。酸化物層は管に対して
連続する侵食を保護しない。落下する酸化物の破片は、
もしそれらが炉の内部にある生産物に接触するならば問
題を生ずる。しかしながら、最大の問題は管内部の酸化
物の破片によつて生ずる。もし加熱のため電気的要素が
設けられているならば、破片は別の電気的要素との間を
また要素の別の部品との間を短絡し、要素機能を即時停
止するか要素の寿命をいちじるしく短縮する。要素を交
換するとき、要素および要素支持装置は放熱管から引出
され、修理または交換の後ふたたび押込まれ、支持装置
は掃過体として作用し、多くの場合管の遠い端部に酸化
物の堆積を生じさせ、修理作業の困難性および機能の欠
陥をを生ずる。
機械的特性をもつていなかつた。それら自体の重量およ
び内部負荷のため、管は垂れ下がる傾向がある。これを
補償するため、管は所定の期間で180゜回転しなければ
ならない。これは多くの場合、通常の点検修理と関連し
てなされるが、なお重大な欠点であり、使用の可能性を
制限する重大な要因となる。
ること、および、従来可能であつたよりも一層高温での
使用を可能にすることである。このことは主として連続
使用における高い定常温度に基づいている。本発明はま
た補修のための停止の間隔を延長することである。管の
垂れ下がりが一層減少したまたは完全に除去されたこと
は、放熱管の機能の信頼性ならびに一層容易な補修を意
味する。
めのもので、円筒管が、外側に酸化層を備える合金から
なり、加熱体を有する炉等を加熱する放熱管において、
その円筒管が、鉄−クローム−アルミニウム合金から成
るシームレス鞘管であり、鞘管の外側面の酸化層が、主
にアルミニウム酸化物であり、予備酸化によって安定し
かつ固定し、前記鞘管の外側面が、管に沿って延びる不
規則溝および畝部を備えることを特徴としている。
外側に酸化層を備える合金からなり、加熱体を有する炉
等を加熱する放熱管を製造する方法において、その放熱
管が鞘管の内部に加熱体を配置して形成され、鞘管が、
鉄−クローム−アルミニウム合金から押出形成され、鞘
管の外側面の外側酸化層が、主にアルミニウム酸化物で
あり、予備酸化によって安定しかつ付着し、その押出形
成は、鞘管の外側面が管に沿って延びる不規則溝および
畝部を備えるような剪断速度で行われることを特徴とし
ている。本発明の放熱管は、ニツケル−クロームまたは
鉄−ニツケル−クローム合金の鋳造または板の溶接によ
つて製造された通常の管に比較して、重大な利点を有す
る。本発明による放熱管は1250〜1300℃までの温度で使
用することができる。
ニウムの合金は、材料表面にアルミニウム酸化物の安定
な接着性被膜を形成する。この酸化物はたニツケル−ク
ローム合金表面に形成された層より一層耐熱性があり、
かつ化学的侵食に対して耐久性がある。このことはとく
に、ニツケル−クロームに迅速かつ厳しい侵食が加えら
れる、硫黄含有雰囲気において顕著である。もし酸化物
層が損傷しなければ、鉄−クローム−アルミニウム合金
は増熱雰囲気中において一層すぐれている。したがつ
て、多くの用途において本発明による放熱管を予備酸化
することが重要となる。このことはまたもし予定使用温
度が1100゜以下であるならば実施すべきである。適当な
予備酸化はたとえば1100℃の空気中における約8時間の
熱処理である。鉄−クローム−アルミニウム合金また
は、それぞれ0.2重量%まてのイツトリウム、チタニウ
ムおよびジルコニウムのような微量の他の合金成分を含
む。これらの添加剤は酸化物層ならびに材料の構造およ
び性質に影響を及ぼす。
しくは押出加工によつて製造される。押出加工に使用さ
れるスラブは鋳造または粉末冶金の公知の方法によつて
製造される。押出しの剪断速度および他の条件は、管に
筋付き面を生ずるように選択され、そのことは管の外面
のすべては平滑でなく、軸方向に延びる不規則溝および
畝部を備えていることを意味し、その大きさは、高温お
よび温度変化による酸化物の剥離を防止するため、酸化
物層の性質主としてその強度および弾性、を最善にする
ように選択される。
A、2Bを示し、符号3はその煉瓦壁である。放熱管はシ
ースを有し、そのシースは鉄−クローム−アルミニウム
の材料から製造された円筒管9である。鉄−クローム−
アルミニウム材料とは、上記のように鉄−クローム−ア
ルミニウム合金の意味である。管の外端に同じ材料の
(図示しない)壁が設けられている。炉の壁3内には、
管に対応する孔が開口し、そこに管の端部が支持されて
いる。管の図示しない端部に、対応する支持装置、たと
えば棚または炉壁の孔が設けられている。炉の壁間の距
離は2m以下とすることができ、放熱管はそれらの間に支
持されないで吊下げられている。管の内部には電気抵抗
要素4が設けられ、電気抵抗要素(4)は図示の例で
は、たとえば商品名“KANTHAL・SUPER"として市販され
ているもののように、MoSi2から製造される。要素はセ
ラミツク支持装置5の上に支持される。要素の端子部分
7は2つのプラグ6、8を通り、それは放熱管の高温雰
囲気を周囲から隔離し端子部分を支持している。
るようになつている。燃焼ガスはバーナからまず挿入片
12を通つて流れ、壁10において転回し放熱管9に沿つて
還流する。放熱管(9)は通常の方法で炉壁に取付ける
ためのフランジ11を有する。支持片13は挿入片に溶接さ
れている。
対して選択された大きさを有する。たとえば管の長さは
1800mm、その外径は200mmそして壁厚は8mmである。
は要素を示すため管の一部が破断されている。第2図は
ガス燃焼により加熱される放熱管の断面図である。 1,2A,2B……放熱管,3……壁,4……電気抵抗,5……セラ
ミツク支持装置,6,8……プラグ,7……端子部分,9……円
筒管,10……壁,11……フランジ,12……挿入片,13……支
持片
Claims (2)
- 【請求項1】円筒管が、外側に酸化層を備える合金から
なり、加熱体を有する炉等を加熱する放熱管において、 前記円筒管が、鉄−クローム−アルミニウム合金から成
るシームレス鞘管であり、 前記鞘管の前記外側面の前記酸化層が、主にアルミニウ
ム酸化物であり、予備酸化によって安定しかつ固定し、 前記鞘管の外側面が、管に沿って延びる不規則溝および
畝部を備えることを特徴とする放熱管。 - 【請求項2】円筒管が、外側に酸化層を備える合金から
なり、加熱体を有する炉等を加熱する放熱管を製造する
方法において、 前記放熱管が鞘管の内部に加熱体を配置して形成され、 前記鞘管が、鉄−クローム−アルミニウム合金から押出
形成され、 前記鞘管の前記外側面の前記外側酸化層が、主にアルミ
ニウム酸化物であり、予備酸化によって安定しかつ付着
し、 前記押出形成は、鞘管の外側面が管に沿って延びる不規
則溝および畝部を備えるような剪断速度で行われること
を特徴とする放熱管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63302364A JP2941825B2 (ja) | 1988-12-01 | 1988-12-01 | 鉄−クロム−アルミニウム型合金の放熱管及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63302364A JP2941825B2 (ja) | 1988-12-01 | 1988-12-01 | 鉄−クロム−アルミニウム型合金の放熱管及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02152190A JPH02152190A (ja) | 1990-06-12 |
JP2941825B2 true JP2941825B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=17908009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63302364A Expired - Lifetime JP2941825B2 (ja) | 1988-12-01 | 1988-12-01 | 鉄−クロム−アルミニウム型合金の放熱管及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2941825B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2806508B2 (ja) * | 1990-06-06 | 1998-09-30 | 東邦瓦斯株式会社 | ラジアントチューブバーナ |
KR20140045350A (ko) * | 2011-03-31 | 2014-04-16 | 가부시끼 가이샤 구보다 | 래디언트 튜브 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4468945A (en) * | 1981-07-24 | 1984-09-04 | Bicc Public Limited Company | Friction-actuated extrusion |
JPS5926895U (ja) * | 1982-08-13 | 1984-02-20 | ミクニ機工株式会社 | チユ−ブヒ−タ用支持碍子 |
-
1988
- 1988-12-01 JP JP63302364A patent/JP2941825B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
(社)日本金属学会編,「金属便覧」,丸善(株),第1662頁 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02152190A (ja) | 1990-06-12 |
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