JP2002022109A - 燃焼式金属溶湯加熱用チューブヒータ - Google Patents

燃焼式金属溶湯加熱用チューブヒータ

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JP2002022109A
JP2002022109A JP2000247988A JP2000247988A JP2002022109A JP 2002022109 A JP2002022109 A JP 2002022109A JP 2000247988 A JP2000247988 A JP 2000247988A JP 2000247988 A JP2000247988 A JP 2000247988A JP 2002022109 A JP2002022109 A JP 2002022109A
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JP
Japan
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tube
molten metal
cylinder
tube heater
heater
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JP2000247988A
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English (en)
Inventor
Kiyata Mochizuki
城也太 望月
Akira Maejima
晃 前嶋
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TOUNETSU Co Ltd
Original Assignee
TOUNETSU Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属溶湯保持炉に浸漬して用いる燃焼式チ
ューブヒータの長寿命化と熱効率の向上を図る。 【解決手段】燃焼式チューブヒータ1を、内筒2,中筒
3、外筒4の三重構造とし、内筒2を先端5が開放し後
端部に燃料ガス供給管6および空気供給管7を接続した
構造とし、その外周を先端が閉じた中筒3で覆い、さら
にその外周を緻密質セラミックで成形しかつ先端が閉じ
た外筒4で覆って構成した。また、中筒3と外筒4の空
隙に金属製の通気性熱伝導物体10を充填した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム、ア
ルミニウム合金等の金属溶湯保持炉における加熱用とし
て、溶湯内に浸漬して使用する燃焼式チューブヒータに
関する。
【0002】
【従来の技術】金属溶湯炉に浸漬して加熱を行うチュー
ブヒータとしては、従来から電熱線をセラミックチュー
ブで覆った電熱式タイプと、セラミックチューブ製外筒
で覆った内筒内で燃料ガスと空気を燃焼させる燃焼式タ
イプのものが広く使用されてきた。しかし最近ではCO
削減などの環境問題への対応から電熱式よりも燃焼式
のものを使用するよう国家的指導が行われるようになっ
てきている。
【0003】ところで、燃焼式チューブヒータの代表的
なものとしては、実用新案公開平2−41093号に示
すようなものがある。すなわち、図3で示すように、燃
焼式チューブヒータ11は、内筒12の外筒を外筒13
で覆った構成になっており、内筒12の先端14を開放
状態にし、後端部15には燃料ガス管16と空気管17
を接続してある。そして内筒12で燃焼したガスを内筒
12と外筒13の間を流すことによって溶湯を加熱す
る。燃焼排ガスは排ガス管18より回収する。なお、こ
の場合、内筒12は金属またはセラミック製であり、外
筒13には多孔質セラミックが使用されている。
【0004】しかしながら、外筒13に多孔質セラミッ
クを使用した場合、溶湯がセラミックの気孔を通過して
チューブ内に侵入し、燃焼式チューブヒータの寿命は約
6ヶ月位しかもたない。また、外筒を緻密質のセラミッ
クで形成すると、チューブ内への溶湯の侵入はないが、
チューブに割れが生じて燃焼式チューブヒータとしての
寿命は1ヶ月位しかもたない。これは高温燃焼ガスが外
筒のセラミックチューブに直接接触するためと考えられ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記問題点を
解決するためのもので、金属保持炉に浸漬して用いる燃
焼式チューブヒータの溶湯侵入と割れを防止してチュー
ブヒータの長寿命化と熱効率の向上を図ることを目的と
している。
【0006】上記目的を達成するため、本発明の請求項
1に記載の溶湯加熱用のチューブヒータは、先端を開放
し後端部に燃料ガス供給管および空気供給管を接続した
内管を先端が閉じた中筒内に配置するとともに、内筒内
からその先端部に達した燃焼排ガスを前記内筒と中筒の
間を通過させ後端付近から回収するように排ガス管を接
続したチューブヒータにおいて、さらに前記中筒の外周
を溶湯の通過しない緻密質セラミックで成形しかつ先端
を閉じた外筒で覆って三重管構造とした。
【0007】また、請求項2に記載の燃焼式金属溶湯加
熱用チューブヒータは、請求項1に記載のチューブヒー
タの中筒と外筒の間に空隙に金属製の通気性熱伝導物体
を充填した構成とした。
【0008】
【作用】内筒、中筒、外筒の三重管から構成される燃焼
式チューブヒータにおいて、燃焼ガスは内筒および中筒
には接触するものの外筒には直接接触することがない。
したがって外筒は燃焼ガスの熱による衝撃を受けて割れ
ることはない。また、外筒は緻密質セラミックで成形し
てあるので、溶湯が外筒を通過してチューブ内に侵入す
ることはない。さらに中筒と外筒の間に充填した金属製
の熱伝導物体は中筒の熱を外筒に有効に熱伝導する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図1において、燃焼式金属溶湯加熱用チューブヒー
タ1は、内筒2、中筒3および外筒4の三重管から構成
されている。
【0010】そして内筒2は先端5を開放し、後端部に
は燃料ガス管6および空気管7を接続してある。内筒2
は金属もしくはセラミックで形成する。
【0011】また、内筒2の外周を先端が閉じた金属製
もしくはセラミック製の中筒3で覆う。そして後端部付
近に内筒2と中筒3の空隙に連通する排ガス管8を設け
る。
【0012】さらに中筒3の外周を先端が閉じた外筒4
で覆う。そして外筒4は溶湯を通過させない緻密性セラ
ミックで形成する。なお、9は過温保護用の熱電対であ
る。
【0013】以上のような構成において、燃料ガス管6
と空気管7とからそれぞれ供給され燃料ガスおよび空気
は、燃焼しながら内筒2の先端5まで達したのち、方向
を変えて内筒2と中筒の間を流れ、燃焼排ガスとなって
排ガス管8から回収される。そして熱を中筒3から外筒
4へ輻射により伝達する。チューブヒータ1は常時溶湯
面下に浸漬しているので、チューブヒータ各部での温度
変化が小さく、炉内各部を均一に効率よく加熱する。ま
た、熱電対9で中筒3と外筒4の間の温度を測定し、燃
焼量や排ガス量を制御してチューブヒータ1の温度管理
を行い長寿命化を図っている。
【0014】図2は本発明の別の実施例を示す。図1と
同じ番号を付してある箇所は図1と同じ構成、役目を持
つので説明を省略する。図1と異なる部分は、中筒3と
外筒4の間の空隙に熱伝導物体10を充填した点にあ
る。熱伝導物体10は熱伝導率の高いものを用いる。例
えばスチールウール等金属製の伸縮自在なスポンジ状の
ものや金属線をらせん状に巻いたような通気可能な構造
のものを用いる。この場合、熱は中筒3から外筒4へ輻
射および伝導によって伝えられる。
【0015】
【効果】金属溶湯中に浸漬して使用する燃焼式チューブ
ヒータを、内筒、中筒、外筒の三重管で構成し、外筒に
は燃焼ガスが直接接触しない構造とした。しかも外筒は
溶湯の通過しない緻密質セラミックで形成した。このた
め、外筒が熱衝撃で割れることがなく、またチューブ内
に溶湯が侵入するのを防げるようになった。その結果、
従来は半年位しかなかったチューブヒータの寿命を3〜
5年に延長することに成功した。
【0016】また、中筒と外筒の間に熱伝導物体を充填
したケースでは、熱効率を一層向上させることができる
ようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による燃焼式金属溶湯加熱用チューブヒ
ータの縦断面図である。
【図2】本発明の別の実施例を示す燃焼式金属溶湯加熱
用チューブヒータの縦断面図である。
【図3】従来から用いられている燃焼式金属溶湯加熱用
チューブヒータの縦断面図である。
【符号の説明】
1………チューブヒータ 2………内筒 3………
中筒 4………中筒 6………燃料ガス管 7………
空気管 8………排ガス管 10………金属製熱伝導体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F27D 7/02 F27D 7/02 A

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端を開放し後端部に燃料ガス供給管
    および空気供給管を接続した内管を先端が閉じた中筒内
    に配置するとともに、内筒内からその先端部に達した燃
    焼排ガスを前記内筒と中筒の間を通過させ後端付近から
    回収するように排ガス管を接続したチューブヒータにお
    いて、さらに前記中筒の外周を溶湯の通過しない緻密質
    セラミックで成形しかつ先端を閉じた外筒で覆って三重
    管構造としたことを特徴とする燃焼式金属加熱用チュー
    ブヒータ。
  2. 【請求項2】中筒と外筒の間の空隙に金属製の通気性熱
    伝導物体を充填したことを特徴とする請求項1に記載の
    燃焼式金属溶湯加熱用チューブヒータ。
JP2000247988A 2000-07-12 2000-07-12 燃焼式金属溶湯加熱用チューブヒータ Pending JP2002022109A (ja)

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