JP2732631B2 - ラジアントチューブ - Google Patents
ラジアントチューブInfo
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- JP2732631B2 JP2732631B2 JP63333539A JP33353988A JP2732631B2 JP 2732631 B2 JP2732631 B2 JP 2732631B2 JP 63333539 A JP63333539 A JP 63333539A JP 33353988 A JP33353988 A JP 33353988A JP 2732631 B2 JP2732631 B2 JP 2732631B2
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- tube
- distal end
- outer tube
- radiant
- radiant tube
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はラジアントチューブに関する。
シングルエンド型のラジアントチューブは、例えばウ
ォーキングビーム方式の加熱炉で使用されている。この
ラジアントチューブは、バーナーと、該バーナーを包囲
する内管と、該内管を包囲する外管とを有している。こ
のラジアントチューブでは、バーナーによりLPG、LNGな
どの燃料ガスに着火して炎を発生させ、燃焼ガスを内管
の開放端から内管と外管との間の間隙を通過させ、外管
から炉内へ熱を輻射することにより加熱を行っている。
ォーキングビーム方式の加熱炉で使用されている。この
ラジアントチューブは、バーナーと、該バーナーを包囲
する内管と、該内管を包囲する外管とを有している。こ
のラジアントチューブでは、バーナーによりLPG、LNGな
どの燃料ガスに着火して炎を発生させ、燃焼ガスを内管
の開放端から内管と外管との間の間隙を通過させ、外管
から炉内へ熱を輻射することにより加熱を行っている。
従来のラジアントチューブでは、内管の開放端から外
管の先端面へ高温の燃焼ガスが吹付けられるため、外管
の先端面でクラックなどが発生しやすく、これがラジア
ントチューブの寿命を決定する一つの要因となってい
た。
管の先端面へ高温の燃焼ガスが吹付けられるため、外管
の先端面でクラックなどが発生しやすく、これがラジア
ントチューブの寿命を決定する一つの要因となってい
た。
本発明は前記問題点を解決するためになされたもので
あり、外管の先端面でのクラック発生などを防止するこ
とができるラジアントチューブを提供することを目的と
する。
あり、外管の先端面でのクラック発生などを防止するこ
とができるラジアントチューブを提供することを目的と
する。
本発明のラジアントチューブは、バーナーと、該バー
ナーを包囲する内管と、先端部が封じられており該内管
を包囲する外管とを具備したラジアントチューブにおい
て、前記内管の先端部をその内側に凸となる円錐形状と
して閉塞し、かつ先端部近傍の側壁に複数の開孔を設
け、さらに前記外管の先端部の少なくとも内側を曲率を
有する形状としたことを特徴とする。
ナーを包囲する内管と、先端部が封じられており該内管
を包囲する外管とを具備したラジアントチューブにおい
て、前記内管の先端部をその内側に凸となる円錐形状と
して閉塞し、かつ先端部近傍の側壁に複数の開孔を設
け、さらに前記外管の先端部の少なくとも内側を曲率を
有する形状としたことを特徴とする。
上記のように内管の先端部をその内側に凸となる円錐
形状として閉塞すると、バーナーからの燃焼ガスが方向
を変え、かつその速度が遅くなって開孔から出て行く。
形状として閉塞すると、バーナーからの燃焼ガスが方向
を変え、かつその速度が遅くなって開孔から出て行く。
また、外管の先端部は、外管自体を曲率を有する形状
としてもよいし、外管の先端に曲率を有する保護キャッ
プを取り付けてもよい。
としてもよいし、外管の先端に曲率を有する保護キャッ
プを取り付けてもよい。
本発明において、内管及び外管を構成する材質として
は、SiC、Si3N4など挙げられる。このうちでもSi含浸Si
C、焼結SiCなどのSiC質材料が好ましい。これは、SiC質
材料は酸化物、窒化物などの他の材料に比べて熱伝導率
が高く、かつ耐酸化性に優れており、他の材料に比べて
酸化の度合が少ないためである。
は、SiC、Si3N4など挙げられる。このうちでもSi含浸Si
C、焼結SiCなどのSiC質材料が好ましい。これは、SiC質
材料は酸化物、窒化物などの他の材料に比べて熱伝導率
が高く、かつ耐酸化性に優れており、他の材料に比べて
酸化の度合が少ないためである。
本発明によれば、内管の先端面を閉塞し、先端部近傍
の側壁に複数の開孔を設けたことにより、外管の先端面
に燃焼ガスが直接吹付けられることがなく、外管先端面
におけるクラック発生などのトラブルを抑制することが
でき、長期間の使用に耐えるラジアントチューブを提供
することができる。なお、内管の先端面にトラブルが発
生したとしても、外管の先端面にトラブルが発生してい
なければラジアントチューブ全体を交換する必要はな
い。
の側壁に複数の開孔を設けたことにより、外管の先端面
に燃焼ガスが直接吹付けられることがなく、外管先端面
におけるクラック発生などのトラブルを抑制することが
でき、長期間の使用に耐えるラジアントチューブを提供
することができる。なお、内管の先端面にトラブルが発
生したとしても、外管の先端面にトラブルが発生してい
なければラジアントチューブ全体を交換する必要はな
い。
更に、外管の先端を曲率を有する形状とするか、外管
の先端に曲率を有する保護キャップを取付ければ、外管
先端面におけるクラック発生などのトラブルをより一層
抑制することができ、ラジアントチューブの寿命を長く
することができる。
の先端に曲率を有する保護キャップを取付ければ、外管
先端面におけるクラック発生などのトラブルをより一層
抑制することができ、ラジアントチューブの寿命を長く
することができる。
以下、本発明の実施例を第1図を参照して説明する。
なお、第1図は本発明に係るラジアントチューブの断面
図である。
なお、第1図は本発明に係るラジアントチューブの断面
図である。
第1図において、SiC質の外管1の一端には炉壁の外
に配置される排気口2が接続されている。外管1内には
その一端側からSiC質の内管3が挿入されている。内管
3の先端面は円錐形状をなして閉塞されており、その先
端部近傍の側壁に2つの開孔3aが設けられている。内管
3内にはその一端側から保炎器4が挿入され、保炎器4
内にはスパークロッド5が挿入されている。スパークロ
ッド5の先端部にはアルミナ碍子6を介して旋回チップ
7が取付けられている。保炎器4及びスパークロッド5
はバーナー支持部8に支持されており、バーナー支持部
8には燃料ガス供給口9及び空気供給口10が設けられて
いる。これら保炎器4、スパークロッド5、バーナー支
持部8などの部材によりバーナーが構成されている。以
上の各部材からなるラジアントチューブは加熱炉の対向
する炉壁間に水平に設置される。
に配置される排気口2が接続されている。外管1内には
その一端側からSiC質の内管3が挿入されている。内管
3の先端面は円錐形状をなして閉塞されており、その先
端部近傍の側壁に2つの開孔3aが設けられている。内管
3内にはその一端側から保炎器4が挿入され、保炎器4
内にはスパークロッド5が挿入されている。スパークロ
ッド5の先端部にはアルミナ碍子6を介して旋回チップ
7が取付けられている。保炎器4及びスパークロッド5
はバーナー支持部8に支持されており、バーナー支持部
8には燃料ガス供給口9及び空気供給口10が設けられて
いる。これら保炎器4、スパークロッド5、バーナー支
持部8などの部材によりバーナーが構成されている。以
上の各部材からなるラジアントチューブは加熱炉の対向
する炉壁間に水平に設置される。
前記構成のラジアントチューブによる加熱は以下のよ
うにして行われる。燃料ガスは燃料ガス供給口9から保
炎器4内部を流れ、旋回チップ7を通過して旋回流とし
てスパークロッド5の先端部へ供給される。空気は空気
供給口10から保炎器4と内管3との間を流れ、保炎器4
に設けられた流入口4aから保炎器4内部のスパークロッ
ド5の先端部へ供給される。この時点でスパークロッド
5と保炎器4との間に高電圧を印加すると、スパークロ
ッド5先端で電気火花が発生し、燃料ガスに着火して内
管3内部で炎が発生する。高温の燃焼ガスは内管3内
部、内管3の先端部近傍の開孔3a、内管3と外管1との
間隙を通過して、排気口2から排気される。この際、内
管3の先端部近傍の開孔3aから、内管3と外管1との間
隙へ出る燃焼ガスは、内管3の先端面に当たって方向が
変わり、速度が遅くなっている。燃焼ガスの熱は外管1
から加熱炉内へ輻射され、加熱炉の雰囲気ガスが加熱さ
れる。
うにして行われる。燃料ガスは燃料ガス供給口9から保
炎器4内部を流れ、旋回チップ7を通過して旋回流とし
てスパークロッド5の先端部へ供給される。空気は空気
供給口10から保炎器4と内管3との間を流れ、保炎器4
に設けられた流入口4aから保炎器4内部のスパークロッ
ド5の先端部へ供給される。この時点でスパークロッド
5と保炎器4との間に高電圧を印加すると、スパークロ
ッド5先端で電気火花が発生し、燃料ガスに着火して内
管3内部で炎が発生する。高温の燃焼ガスは内管3内
部、内管3の先端部近傍の開孔3a、内管3と外管1との
間隙を通過して、排気口2から排気される。この際、内
管3の先端部近傍の開孔3aから、内管3と外管1との間
隙へ出る燃焼ガスは、内管3の先端面に当たって方向が
変わり、速度が遅くなっている。燃焼ガスの熱は外管1
から加熱炉内へ輻射され、加熱炉の雰囲気ガスが加熱さ
れる。
このようなラジアントチューブによれば、内管3の先
端面を閉塞し、先端部近傍の側壁に2つの開孔3aを設け
たことにより、外管1の先端面に燃焼ガスが直接吹付け
られることがなく、外管1先端面におけるクラック発生
などのトラブルを抑制することができ、寿命を長くする
ことができる。
端面を閉塞し、先端部近傍の側壁に2つの開孔3aを設け
たことにより、外管1の先端面に燃焼ガスが直接吹付け
られることがなく、外管1先端面におけるクラック発生
などのトラブルを抑制することができ、寿命を長くする
ことができる。
なお、内管3は第2図及び第3図に示すように、貫通
孔3bを設けた構造のものでもよい。
孔3bを設けた構造のものでもよい。
また、外管1は第2図に示すように、その先端が曲率
を有する形状をなすものでもよい。また、外管1は第3
図に示すように、その先端に曲率を有する保護キャップ
11を取付けた構造のものでもよい。第2図及び第3図に
示すように、外管1の先端に曲率をつければ、燃焼ガス
の熱による歪が分散されやすいので、外管1の先端面に
おけるトラブルをより一層抑制することができる。
を有する形状をなすものでもよい。また、外管1は第3
図に示すように、その先端に曲率を有する保護キャップ
11を取付けた構造のものでもよい。第2図及び第3図に
示すように、外管1の先端に曲率をつければ、燃焼ガス
の熱による歪が分散されやすいので、外管1の先端面に
おけるトラブルをより一層抑制することができる。
以上詳述したように本発明のラジアントチューブは、
外管の先端面におけるトラブルが抑制され、長期間の使
用に耐え得るものである。
外管の先端面におけるトラブルが抑制され、長期間の使
用に耐え得るものである。
第1図は本発明の実施例におけるラジアントチューブの
長手方向に沿う断面図、第2図は本発明の他の実施例に
おけるラジアントチューブの長手方向に沿う断面図、第
3図は本発明の更に他の実施例におけるラジアントチュ
ーブの長手方向に沿う断面図である。 1……外管、2……排気口、3……内管、4……保炎
器、5……スパークロッド、6……アルミナ碍子、7…
…旋回チップ、8……バーナー支持部、9……燃料ガス
供給口、10……空気供給口、11……保護キャップ。
長手方向に沿う断面図、第2図は本発明の他の実施例に
おけるラジアントチューブの長手方向に沿う断面図、第
3図は本発明の更に他の実施例におけるラジアントチュ
ーブの長手方向に沿う断面図である。 1……外管、2……排気口、3……内管、4……保炎
器、5……スパークロッド、6……アルミナ碍子、7…
…旋回チップ、8……バーナー支持部、9……燃料ガス
供給口、10……空気供給口、11……保護キャップ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 隆 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番 地 東芝セラミックス株式会社小国製造 所内 (72)発明者 酒井 幸文 東京都新宿区西新宿1丁目26番2号 東 芝セラミックス株式会社内 (72)発明者 佐々木 泰実 山形県西置賜郡小国町大字小国町378番 地 東芝セラミックス株式会社小国製造 所内 (56)参考文献 特開 平2−52913(JP,A) 特開 昭61−272517(JP,A) 実開 昭63−179422(JP,U) 実開 昭60−43819(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】バーナーと、該バーナーを包囲する内管
と、先端部が封じられており該内管を包囲する外管とを
具備したラジアントチューブにおいて、前記内管の先端
部をその内側に凸となる円錐形状として閉塞し、かつ先
端部近傍の側壁に複数の開孔を設け、さらに前記外管の
先端部の少なくとも内側を曲率を有する形状としたこと
を特徴とするラジアントチューブ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63333539A JP2732631B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | ラジアントチューブ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63333539A JP2732631B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | ラジアントチューブ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02178507A JPH02178507A (ja) | 1990-07-11 |
JP2732631B2 true JP2732631B2 (ja) | 1998-03-30 |
Family
ID=18267179
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63333539A Expired - Fee Related JP2732631B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | ラジアントチューブ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2732631B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5182618B2 (ja) * | 2008-02-01 | 2013-04-17 | 株式会社Ihi | 燃焼加熱器 |
RU2454604C2 (ru) | 2008-02-01 | 2012-06-27 | АйЭйчАй КОРПОРЕЙШН | Пламенный нагреватель |
JP5182617B2 (ja) * | 2008-02-01 | 2013-04-17 | 株式会社Ihi | 燃焼加熱器 |
JP6427996B2 (ja) * | 2014-07-04 | 2018-11-28 | 株式会社Ihi | 燃焼加熱器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0252913A (ja) * | 1988-08-12 | 1990-02-22 | Toho Gas Co Ltd | チューブバーナ |
-
1988
- 1988-12-28 JP JP63333539A patent/JP2732631B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02178507A (ja) | 1990-07-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |