JPH072783A - キノリンカルボン酸誘導体の製造中間体 - Google Patents
キノリンカルボン酸誘導体の製造中間体Info
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- JPH072783A JPH072783A JP5296482A JP29648293A JPH072783A JP H072783 A JPH072783 A JP H072783A JP 5296482 A JP5296482 A JP 5296482A JP 29648293 A JP29648293 A JP 29648293A JP H072783 A JPH072783 A JP H072783A
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- difluoro
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A50/00—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
- Y02A50/30—Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change
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- Quinoline Compounds (AREA)
- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】一般式
【化1】
(式中、Rは低級アルキル基、ハロゲノ低級アルキル
基、アミノ基またはアルキルアミノ基を示し、R10は水
素原子または低級アルキル基を示す)で表される化合
物。 【効果】本発明の化合物はすぐれた抗菌活性をしめすキ
ノロンカルボン酸誘導体の有用な合成中間体である。
基、アミノ基またはアルキルアミノ基を示し、R10は水
素原子または低級アルキル基を示す)で表される化合
物。 【効果】本発明の化合物はすぐれた抗菌活性をしめすキ
ノロンカルボン酸誘導体の有用な合成中間体である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた抗菌活性を有す
る、8−メトキシキノリンカルボン酸誘導体の製造中間
体、およびその出発物質に関する。
る、8−メトキシキノリンカルボン酸誘導体の製造中間
体、およびその出発物質に関する。
【0002】
【従来技術】6位にフッ素原子を有する、いわゆる、フ
ルオロキノリンカルボン酸の中で、8位にメトキシ基を
有する化合物は知られていなかった。
ルオロキノリンカルボン酸の中で、8位にメトキシ基を
有する化合物は知られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者等は、8位にメ
トキシ基を有するフルオロキノリンカルボン酸誘導体が
優れた抗菌活性を示すことを見出し、その製造法を検討
し、その有用な中間体を見出して本発明を完成した。
トキシ基を有するフルオロキノリンカルボン酸誘導体が
優れた抗菌活性を示すことを見出し、その製造法を検討
し、その有用な中間体を見出して本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、
3,4−ジフルオロ−2−メトキシアニリン〔以下化合
物(IX)と言う〕に関するものであり、本願の第2の
発明は、 一般式(XIII)
3,4−ジフルオロ−2−メトキシアニリン〔以下化合
物(IX)と言う〕に関するものであり、本願の第2の
発明は、 一般式(XIII)
【0005】
【化6】
【0006】(式中、R8 は低級アルキル基またはハロ
ゲノ低級アルキル基を示す)で表される化合物〔以下化
合物(XIII)と言う〕に関するものであり、第3の
発明は、 一般式(IIa )
ゲノ低級アルキル基を示す)で表される化合物〔以下化
合物(XIII)と言う〕に関するものであり、第3の
発明は、 一般式(IIa )
【0007】
【化7】
【0008】(式中、R8 は前記と同じ意味を有する)
で表される化合物〔以下化合物(IIa )と言う〕に関
するものであり、第4の発明は、 一般式(IVa )
で表される化合物〔以下化合物(IIa )と言う〕に関
するものであり、第4の発明は、 一般式(IVa )
【0009】
【化8】
【0010】(式中、R7aは低級アルキル基を示し、R
8 は前記と同じ意味を有する)で表される化合物〔以下
化合物(IVa )と言う〕に関するものであり、第5の
発明は、 一般式(XV)
8 は前記と同じ意味を有する)で表される化合物〔以下
化合物(IVa )と言う〕に関するものであり、第5の
発明は、 一般式(XV)
【0011】
【化9】
【0012】(式中、R7aは前記と同じ意味を有する)
で表される化合物〔以下化合物(XV)と言う〕に関す
るものであり、第6の発明は、 一般式(IIb )
で表される化合物〔以下化合物(XV)と言う〕に関す
るものであり、第6の発明は、 一般式(IIb )
【0013】
【化10】
【0014】(式中、R9 は低級アルキル基を示す)で
表される化合物〔以下化合物(IIb)と言う〕に関す
るものである。
表される化合物〔以下化合物(IIb)と言う〕に関す
るものである。
【0015】本発明において、化合物(IVa )、(X
V)におけるR7aおよび化合物(IIb )におけるR9
は低級アルキル基を示す。それらの低級アルキル基とし
ては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、ま
たはt−ブチル基のような直鎖状または分枝状の炭素数
1〜4個の低級アルキル基を挙げることができ、好まし
くはメチル基、エチル基である。
V)におけるR7aおよび化合物(IIb )におけるR9
は低級アルキル基を示す。それらの低級アルキル基とし
ては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、ま
たはt−ブチル基のような直鎖状または分枝状の炭素数
1〜4個の低級アルキル基を挙げることができ、好まし
くはメチル基、エチル基である。
【0016】本発明において化合物(XIII)、(I
Ia )および(IVa )におけるR8 は、低級アルキル
基またはハロゲノ低級アルキル基を示す。
Ia )および(IVa )におけるR8 は、低級アルキル
基またはハロゲノ低級アルキル基を示す。
【0017】R8 の示す低級アルキル基としては、例え
ばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、またはt−ブ
チル基のような直鎖状または分枝状の炭素数1〜4個の
低級アルキル基を挙げることができ、好ましくはメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基である。R
8 の示すハロゲノ低級アルキル基としては、例えばジフ
ルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロ
エチル基、2−クロロエチル基、2,2,2−トリフル
オロエチル基、3−フルオロプロピル基、4−フルオロ
ブチル基のようなハロゲン原子で置換された直鎖状また
は分枝状の炭素数1〜4個のアルキル基を挙げることが
でき、好ましくはジフルオロメチル基、トリフルオロメ
チル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル基で
ある。
ばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基、またはt−ブ
チル基のような直鎖状または分枝状の炭素数1〜4個の
低級アルキル基を挙げることができ、好ましくはメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基である。R
8 の示すハロゲノ低級アルキル基としては、例えばジフ
ルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2−フルオロ
エチル基、2−クロロエチル基、2,2,2−トリフル
オロエチル基、3−フルオロプロピル基、4−フルオロ
ブチル基のようなハロゲン原子で置換された直鎖状また
は分枝状の炭素数1〜4個のアルキル基を挙げることが
でき、好ましくはジフルオロメチル基、トリフルオロメ
チル基、2−フルオロエチル基、2−クロロエチル基で
ある。
【0018】化合物(IX)、(IVa )および(II
a )は以下に示す反応経路〔C〕により、化合物(XI
II)は反応経路〔D〕により、化合物(XV)および
(IIb )は反応経路〔E〕により製造することができ
る。なお、化合物(IVa )は反応経路〔D〕によって
も製造することができる。
a )は以下に示す反応経路〔C〕により、化合物(XI
II)は反応経路〔D〕により、化合物(XV)および
(IIb )は反応経路〔E〕により製造することができ
る。なお、化合物(IVa )は反応経路〔D〕によって
も製造することができる。
【0019】
【化11】
【0020】
【化12】
【0021】
【化13】
【0022】(式中、Xは塩素、臭素、沃素のようなハ
ロゲン原子を示し、R7a、R8 およびR9 は前記と同じ
意味を有する)反応経路〔C〕〔D〕および〔E〕の各
工程(工程1〜14)を以下に詳細に説明する。
ロゲン原子を示し、R7a、R8 およびR9 は前記と同じ
意味を有する)反応経路〔C〕〔D〕および〔E〕の各
工程(工程1〜14)を以下に詳細に説明する。
【0023】第1工程から第5工程(反応経路〔C〕)
は化合物(IX)、(IVa )および(IIa )を得る
ための方法である。
は化合物(IX)、(IVa )および(IIa )を得る
ための方法である。
【0024】第1工程:本工程は、公知化合物(VI
I)に、溶媒中、塩基の存在下、ハロゲン化メチルを反
応させることにより化合物(VIII)を得る工程であ
る。
I)に、溶媒中、塩基の存在下、ハロゲン化メチルを反
応させることにより化合物(VIII)を得る工程であ
る。
【0025】本反応に使用する溶媒としては、例えば
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドなどのアミド
類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;アセ
トン、メチルエチルケトンなどのケトン類;酢酸メチ
ル、酢酸エチルなどのエステル類;アセトニトリルなど
のニトリル類を挙げることができる。
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、ヘキサメチルリン酸トリアミドなどのアミド
類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;アセ
トン、メチルエチルケトンなどのケトン類;酢酸メチ
ル、酢酸エチルなどのエステル類;アセトニトリルなど
のニトリル類を挙げることができる。
【0026】本反応に使用する塩基としては、例えば水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属
水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアル
カリ金属炭酸塩;水素化ナトリウムのような金属水素化
物;ナトリウムメチラ−ト、ナトリウムエチラ−ト、カ
リウムtert−ブトキシドのような金属アルコキシド
またはトリエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジ
ン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウン
デセン、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕−7−
ノネンのような3級アミンを挙げることができる。その
使用量は化合物(VII)に対して等モル〜5倍モルが
好ましい。
酸化ナトリウム、水酸化カリウムのようなアルカリ金属
水酸化物;炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのようなアル
カリ金属炭酸塩;水素化ナトリウムのような金属水素化
物;ナトリウムメチラ−ト、ナトリウムエチラ−ト、カ
リウムtert−ブトキシドのような金属アルコキシド
またはトリエチルアミン、4−ジメチルアミノピリジ
ン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕−7−ウン
デセン、1,5−ジアザビシクロ〔4.3.0〕−7−
ノネンのような3級アミンを挙げることができる。その
使用量は化合物(VII)に対して等モル〜5倍モルが
好ましい。
【0027】また、この反応で使用されるハロゲン化メ
チルとしては、例えば塩化メチル、臭化メチルまたは沃
化メチルを挙げることができる。その使用量は化合物
(VII)に対して等モル〜10倍モルが好ましい。
チルとしては、例えば塩化メチル、臭化メチルまたは沃
化メチルを挙げることができる。その使用量は化合物
(VII)に対して等モル〜10倍モルが好ましい。
【0028】本反応は室温でも進行するが、通常は室温
〜150℃の範囲で加熱して行われ、場合によってはオ
−トクレ−ブ中加圧下でも行われる。
〜150℃の範囲で加熱して行われ、場合によってはオ
−トクレ−ブ中加圧下でも行われる。
【0029】第2工程:本工程は、第1工程で得られた
化合物(VIII)のニトロ基を還元して化合物(I
X)を得る工程である。
化合物(VIII)のニトロ基を還元して化合物(I
X)を得る工程である。
【0030】本反応は、酸性条件下で、例えば塩化第一
スズ、スズ、亜鉛または鉄、好ましくは塩化第一スズま
たはスズを用いるか、中性あるいはアルカリ性条件下
で、亜鉛を用いる方法によって行われる。
スズ、スズ、亜鉛または鉄、好ましくは塩化第一スズま
たはスズを用いるか、中性あるいはアルカリ性条件下
で、亜鉛を用いる方法によって行われる。
【0031】その際使用される溶媒としては、例えば、
メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ルなどのアルコ−
ル類、アセトニトリル、酢酸、水などを挙げることがで
き、好ましくはアルコ−ル類、酢酸、水である。これら
を混合して用いてもよい。また使用される酸としては、
例えば、塩酸、硫酸、リン酸のような鉱酸またはそのア
ンモニウム塩、あるいは酢酸、プロピオン酸のような有
機酸類を挙げることができ、好ましくは塩酸、硫酸、酢
酸、塩化アンモニウムである。アルカリとしては、例え
ば水酸化ナトリウムや水酸化カリウムのようなアルカリ
金属水酸化物を挙げることができる。
メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ルなどのアルコ−
ル類、アセトニトリル、酢酸、水などを挙げることがで
き、好ましくはアルコ−ル類、酢酸、水である。これら
を混合して用いてもよい。また使用される酸としては、
例えば、塩酸、硫酸、リン酸のような鉱酸またはそのア
ンモニウム塩、あるいは酢酸、プロピオン酸のような有
機酸類を挙げることができ、好ましくは塩酸、硫酸、酢
酸、塩化アンモニウムである。アルカリとしては、例え
ば水酸化ナトリウムや水酸化カリウムのようなアルカリ
金属水酸化物を挙げることができる。
【0032】反応温度は、例えば0〜200℃、好まし
くは0〜150℃である。反応時間は、例えば30分〜
72時間、好ましくは1時間〜24時間である。
くは0〜150℃である。反応時間は、例えば30分〜
72時間、好ましくは1時間〜24時間である。
【0033】また、本反応は、溶媒中、触媒の存在下、
水素ガスによっても行うことができる。
水素ガスによっても行うことができる。
【0034】使用される溶媒としては、本反応に不活性
なものであれば特に限定されないが、例えば、メタノ−
ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、ブ
タノ−ルのようなアルコ−ル類;ジエチルエ−テル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類;
水;酢酸を挙げることができ、好ましくは前記のアルコ
−ル類である。
なものであれば特に限定されないが、例えば、メタノ−
ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、ブ
タノ−ルのようなアルコ−ル類;ジエチルエ−テル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル類;
水;酢酸を挙げることができ、好ましくは前記のアルコ
−ル類である。
【0035】使用される触媒としては、例えば、酸化白
金、パラジウム−炭素、白金−炭素などの貴金属系触媒
を挙げることができる。好ましくは酸化白金、パラジウ
ム−炭素である。触媒の使用量は、例えば化合物(VI
II)に対して0.01〜50wt%を挙げることがで
き、好ましくは0.1〜50wt%である。
金、パラジウム−炭素、白金−炭素などの貴金属系触媒
を挙げることができる。好ましくは酸化白金、パラジウ
ム−炭素である。触媒の使用量は、例えば化合物(VI
II)に対して0.01〜50wt%を挙げることがで
き、好ましくは0.1〜50wt%である。
【0036】水素ガスは、例えば、常圧で反応液に通じ
てもよいし、100Kg/cm2 までの加圧下オ−トク
レ−ブ中で反応させてもよい。好ましくは常圧〜50K
g/cm2 である 反応温度は、例えば0〜200℃、好ましくは0〜15
0℃である。反応時間は、前記の他の条件によって異な
るが、例えば10分〜24時間、好ましくは15分〜1
2時間である。
てもよいし、100Kg/cm2 までの加圧下オ−トク
レ−ブ中で反応させてもよい。好ましくは常圧〜50K
g/cm2 である 反応温度は、例えば0〜200℃、好ましくは0〜15
0℃である。反応時間は、前記の他の条件によって異な
るが、例えば10分〜24時間、好ましくは15分〜1
2時間である。
【0037】第3工程:本工程は、第2工程で得られた
化合物(IX)とエトキシメチレンマロン酸ジアルキル
エステルとを反応させて、中間体として(3,4−ジフ
ルオロ−2−メトキシ)アニリノメチレンマロン酸ジア
ルキルエステル(XIV’)を生成させる前段と、これ
を単離することなく加熱還化して化合物(X)を得る後
段の工程からなる。
化合物(IX)とエトキシメチレンマロン酸ジアルキル
エステルとを反応させて、中間体として(3,4−ジフ
ルオロ−2−メトキシ)アニリノメチレンマロン酸ジア
ルキルエステル(XIV’)を生成させる前段と、これ
を単離することなく加熱還化して化合物(X)を得る後
段の工程からなる。
【0038】
【化14】
【0039】(式中、R7aは前記と同じ意味を有する)
前段の反応は、化合物(IX)と0.5〜5倍モルのエ
トキシメチレンマロン酸ジアルキルエステルとを、溶媒
の存在下または非存在下に、反応させることによって行
われる。
前段の反応は、化合物(IX)と0.5〜5倍モルのエ
トキシメチレンマロン酸ジアルキルエステルとを、溶媒
の存在下または非存在下に、反応させることによって行
われる。
【0040】使用される溶媒としては、例えば、メタノ
−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、
ブタノ−ルのようなアルコ−ル類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエ−
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テ
ル類;酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類;ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲ
ン化炭化水素類;アセトン、メチルエチルケトンのよう
なケトン類;アセトニトリルのようなニトリル類などを
用いることが可能であるが、生成物(XIV’)を単離
することなく、そのまま後段の反応を行うためには無溶
媒で実施することが好ましい。
−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、
ブタノ−ルのようなアルコ−ル類;ベンゼン、トルエ
ン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジエチルエ−
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テ
ル類;酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類;ジク
ロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲ
ン化炭化水素類;アセトン、メチルエチルケトンのよう
なケトン類;アセトニトリルのようなニトリル類などを
用いることが可能であるが、生成物(XIV’)を単離
することなく、そのまま後段の反応を行うためには無溶
媒で実施することが好ましい。
【0041】反応温度は、例えば室温〜200℃であ
り、反応時間は、例えば1時間〜15時間である。
り、反応時間は、例えば1時間〜15時間である。
【0042】前段の反応が終了後、溶媒を使用した場合
は溶媒を留去し、反応混合物を200℃以上に加熱する
ことによって後段の反応が行われる。この反応は無溶媒
でも進行するが、ジフェニルエ−テル、ニトロベンゼン
またはスルホランのような高沸点溶媒を用いることが好
ましい。
は溶媒を留去し、反応混合物を200℃以上に加熱する
ことによって後段の反応が行われる。この反応は無溶媒
でも進行するが、ジフェニルエ−テル、ニトロベンゼン
またはスルホランのような高沸点溶媒を用いることが好
ましい。
【0043】第4工程:本工程は、第3工程で得られた
化合物(X)と、低級アルキルハライドまたはハロゲン
化低級アルキルハライド(R8 −X)とを反応させて化
合物(IVa )を得る工程であり、反応は第1工程につ
いて述べたと同様にして行われる。
化合物(X)と、低級アルキルハライドまたはハロゲン
化低級アルキルハライド(R8 −X)とを反応させて化
合物(IVa )を得る工程であり、反応は第1工程につ
いて述べたと同様にして行われる。
【0044】第5工程:本工程は、第4工程で得られた
化合物(IVa )のエステル部分を加水分解して、化合
物(IIa )を得る工程である。
化合物(IVa )のエステル部分を加水分解して、化合
物(IIa )を得る工程である。
【0045】この加水分解反応は、酸性、アルカリ性の
いずれの条件においても進行し、通常の有機化学反応に
おいて用いられる加水分解方法を適宜選択して行われ
る。
いずれの条件においても進行し、通常の有機化学反応に
おいて用いられる加水分解方法を適宜選択して行われ
る。
【0046】第6工程から第10工程(反応経路
〔D〕)は、化合物(IVa )を得るための別法であ
る。
〔D〕)は、化合物(IVa )を得るための別法であ
る。
【0047】第6工程:本工程は、第2工程で得られた
化合物(IX)のアミノ基を、無水トリフルオロ酢酸で
トリフルオロアセチル化して化合物(XI)を得る工程
である。
化合物(IX)のアミノ基を、無水トリフルオロ酢酸で
トリフルオロアセチル化して化合物(XI)を得る工程
である。
【0048】本反応は化合物(IX)と1〜10倍モル
の無水トリフルオロ酢酸とを、溶媒の存在下または非存
在下に、反応させることにより行われる。
の無水トリフルオロ酢酸とを、溶媒の存在下または非存
在下に、反応させることにより行われる。
【0049】使用される溶媒としては、例えば、N,N
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;
アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類;酢酸
メチル、酢酸エチルのようなエステル類;ベンゼン、ト
ルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロ
メタン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化
炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサンのようなエーテル類などを挙げることができ
る。
−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、ヘキサメチルリン酸トリアミドのようなアミド類;
アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類;酢酸
メチル、酢酸エチルのようなエステル類;ベンゼン、ト
ルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類;ジクロロ
メタン、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲン化
炭化水素類;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサンのようなエーテル類などを挙げることができ
る。
【0050】反応温度は、通常0〜150℃である。
【0051】第7工程:本工程は、第6工程で得られた
化合物(XI)と、低級アルキルハライドまたはハロゲ
ン化低級アルキルハライド(R8 −X)とを反応させて
化合物(XII)を得る工程であり、反応は第1工程に
ついて述べたと同様にして行われる。
化合物(XI)と、低級アルキルハライドまたはハロゲ
ン化低級アルキルハライド(R8 −X)とを反応させて
化合物(XII)を得る工程であり、反応は第1工程に
ついて述べたと同様にして行われる。
【0052】第8工程:本工程は、第7工程で得られた
化合物(XII)のトリフルオロアセチル基を、加水分
解によってはずして化合物(XIII)を得る工程であ
り、反応は第5工程について述べたと同様にして行われ
る。
化合物(XII)のトリフルオロアセチル基を、加水分
解によってはずして化合物(XIII)を得る工程であ
り、反応は第5工程について述べたと同様にして行われ
る。
【0053】第9工程:本工程は、第8工程で得られた
化合物(XIII)と、エトキシメチレンマロン酸ジア
ルキルエステルとを反応させて、化合物(XIV)を得
る工程であり、反応は第3工程の前段について述べたと
同様にして行われる。
化合物(XIII)と、エトキシメチレンマロン酸ジア
ルキルエステルとを反応させて、化合物(XIV)を得
る工程であり、反応は第3工程の前段について述べたと
同様にして行われる。
【0054】なお、本工程の目的化合物(XIV)は、
通常精製することなく第10工程に用いることができ
る。
通常精製することなく第10工程に用いることができ
る。
【0055】第10工程:本工程は、第9工程で得られ
た化合物(XIV)を環化することによって化合物(I
Va )を得る工程である。本反応は、第3工程の後段に
ついて述べたと同様にして行うことができるが、反応を
促進するために、例えばポリリン酸、硫酸、無水酢酸の
ような脱水または脱アルコ−ル剤、もしくはそれらの混
合物を添加してもよい。
た化合物(XIV)を環化することによって化合物(I
Va )を得る工程である。本反応は、第3工程の後段に
ついて述べたと同様にして行うことができるが、反応を
促進するために、例えばポリリン酸、硫酸、無水酢酸の
ような脱水または脱アルコ−ル剤、もしくはそれらの混
合物を添加してもよい。
【0056】第11工程から第14工程(反応経路
〔E〕)は、化合物(XV)および(IIb )を得るた
めの方法である。
〔E〕)は、化合物(XV)および(IIb )を得るた
めの方法である。
【0057】第11工程:本工程は、第3工程で得られ
た化合物(X)の1位の窒素原子をO−(2.4−ジニ
トロフェニル)ヒドロキシルアミンでアミノ化して化合
物(XV)を得る工程であり、例えば、M.P.Wen
tlandら、J.Med.Chem.、1984、2
7、1103〜1108記載の方法に従って行うことが
できる。
た化合物(X)の1位の窒素原子をO−(2.4−ジニ
トロフェニル)ヒドロキシルアミンでアミノ化して化合
物(XV)を得る工程であり、例えば、M.P.Wen
tlandら、J.Med.Chem.、1984、2
7、1103〜1108記載の方法に従って行うことが
できる。
【0058】第12工程:本工程は、第11工程で得ら
れた化合物(XV)の1位のアミノ基がホルミル基によ
って保護された化合物(XVI)を得る工程であり、第
11工程と同じく例えば、M.P.Wentland
ら、J.Med.Chem.、1984、27、110
3〜1108記載の方法に従って行うことができる。
れた化合物(XV)の1位のアミノ基がホルミル基によ
って保護された化合物(XVI)を得る工程であり、第
11工程と同じく例えば、M.P.Wentland
ら、J.Med.Chem.、1984、27、110
3〜1108記載の方法に従って行うことができる。
【0059】第13工程:本工程は、第12工程で得ら
れた化合物(XVI)に低級アルキルハライド(R9 −
X)を反応させて化合物(XVII)を得る工程であ
り、反応は第1工程について述べたと同様にして行われ
る。
れた化合物(XVI)に低級アルキルハライド(R9 −
X)を反応させて化合物(XVII)を得る工程であ
り、反応は第1工程について述べたと同様にして行われ
る。
【0060】第14工程:本工程は、第13工程で得ら
れた化合物(XVII)のホルミル基を加水分解によっ
てはずして化合物(IIb )を得る工程であり、反応は
第5工程について述べたと同様にして行われる。
れた化合物(XVII)のホルミル基を加水分解によっ
てはずして化合物(IIb )を得る工程であり、反応は
第5工程について述べたと同様にして行われる。
【0061】上記のようにして製造される各化合物は各
反応の混合物から、例えば、濾過、濃縮、抽出、蒸留な
どの通常の処理によって得られ、更に必要に応じて再結
晶法、カラムクロマトグラフィ−などの通常の精製手段
によって精製される。
反応の混合物から、例えば、濾過、濃縮、抽出、蒸留な
どの通常の処理によって得られ、更に必要に応じて再結
晶法、カラムクロマトグラフィ−などの通常の精製手段
によって精製される。
【0062】
【発明の効果】本発明により得られる化合物(IIa )
および(IIb )は、直接またはそのフッ化ホウ素キレ
−ト化合物(V)とした後に、また化合物(IVa )は
そのフリ−のカルボン酸化合物(II)またはフッ化ホ
ウ素キレ−ト化合物(V)とした後に、ジアミン化合物
(III)との反応(A法またはB法)によりキノリン
カルボン酸化合物(I)に誘導される。このキノリンカ
ルボン酸化合物(I)は優れた抗菌活性を示す。
および(IIb )は、直接またはそのフッ化ホウ素キレ
−ト化合物(V)とした後に、また化合物(IVa )は
そのフリ−のカルボン酸化合物(II)またはフッ化ホ
ウ素キレ−ト化合物(V)とした後に、ジアミン化合物
(III)との反応(A法またはB法)によりキノリン
カルボン酸化合物(I)に誘導される。このキノリンカ
ルボン酸化合物(I)は優れた抗菌活性を示す。
【0063】
【化15】
【0064】
【化16】
【0065】〔式中、R1 は低級アルキル基、ハロゲノ
低級アルキル基または低級アルキルアミノ基を示し、R
7 は水素原子またはメチル、エチルのような低級アルキ
ル基を示し、Yは 一般式(XVIII)
低級アルキル基または低級アルキルアミノ基を示し、R
7 は水素原子またはメチル、エチルのような低級アルキ
ル基を示し、Yは 一般式(XVIII)
【0066】
【化17】
【0067】(式中、R2 およびR3 は、同一または異
なって水素原子または低級アルキル基を示し、nは2ま
たは3を示し、mは1または2を示す。)、または 一般式(XIX)
なって水素原子または低級アルキル基を示し、nは2ま
たは3を示し、mは1または2を示す。)、または 一般式(XIX)
【0068】
【化18】
【0069】(式中、R4 、R5 およびR6 は、同一ま
たは異なって水素原子または低級アルキル基を示し、
n’は0または1を示す。)を示す。〕化合物(I)
は、化合物(II)またはそのフッ化ホウ素キレ−ト化
合物(V)と1〜数モル倍のジアミン化合物(III)
とを、脱酸剤の存在下または非存在下に溶媒の存在下ま
たは非存在下に反応させることにより製造される。
たは異なって水素原子または低級アルキル基を示し、
n’は0または1を示す。)を示す。〕化合物(I)
は、化合物(II)またはそのフッ化ホウ素キレ−ト化
合物(V)と1〜数モル倍のジアミン化合物(III)
とを、脱酸剤の存在下または非存在下に溶媒の存在下ま
たは非存在下に反応させることにより製造される。
【0070】本反応において用いられる溶媒としては、
ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド等の非プロトン性極性溶媒が好適である
が、他にアセトン、メチルエチルケトンのようなケトン
類;ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンのようなエ−テル類;酢酸メチル、酢酸エチルなどの
エステル類;メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、
イソプロパノ−ル、ブタノ−ルのようなアルコ−ル類;
アセトニトリルのようなニトリル類を使用することもで
きる。
ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド等の非プロトン性極性溶媒が好適である
が、他にアセトン、メチルエチルケトンのようなケトン
類;ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ンのようなエ−テル類;酢酸メチル、酢酸エチルなどの
エステル類;メタノ−ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、
イソプロパノ−ル、ブタノ−ルのようなアルコ−ル類;
アセトニトリルのようなニトリル類を使用することもで
きる。
【0071】脱酸剤としては、トリエチルアミン、トリ
ブチルアミン、ピリジン、ピコリン、ルチジン、コリジ
ン等の3級アミン類または炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ムのような無機塩基を挙げることができる。脱酸剤の使
用量は化合物(II)に対して等モル〜5倍モルが好ま
しいが、前記アミン類の場合には溶媒として大過剰に用
いることもできる。また、過剰のジアミン化合物(II
I)が脱酸剤として作用するため、他の脱酸剤を添加し
ない場合でも反応は円滑に進行する。反応温度は室温か
ら200℃の範囲で行われる。
ブチルアミン、ピリジン、ピコリン、ルチジン、コリジ
ン等の3級アミン類または炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ムのような無機塩基を挙げることができる。脱酸剤の使
用量は化合物(II)に対して等モル〜5倍モルが好ま
しいが、前記アミン類の場合には溶媒として大過剰に用
いることもできる。また、過剰のジアミン化合物(II
I)が脱酸剤として作用するため、他の脱酸剤を添加し
ない場合でも反応は円滑に進行する。反応温度は室温か
ら200℃の範囲で行われる。
【0072】反応終了後、本反応の目的化合物は常法に
従って反応混合物を処理することによって得られ、更に
必要に応じて再結晶法、カラムクロマトグラフィ−など
の通常の精製手段を用いて精製することができる。
従って反応混合物を処理することによって得られ、更に
必要に応じて再結晶法、カラムクロマトグラフィ−など
の通常の精製手段を用いて精製することができる。
【0073】B法を適用する場合、まず目的物のキレ−
ト化合物(VI)が得られるが、このものは含水アルコ
−ルまたは塩基性含水アルコ−ルと処理することによ
り、それぞれ(I)・BF3 付加物または(I)に誘導
することができる。(I)・BF3 付加物は塩基処理に
よって容易に(I)に誘導される。
ト化合物(VI)が得られるが、このものは含水アルコ
−ルまたは塩基性含水アルコ−ルと処理することによ
り、それぞれ(I)・BF3 付加物または(I)に誘導
することができる。(I)・BF3 付加物は塩基処理に
よって容易に(I)に誘導される。
【0074】本処理操作において使用される塩基として
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような水酸化
アルカリ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような炭酸
アルカリまたはトリエチルアミン、4−ジメチルアミノ
ピリジンのような3級アミン類を挙げることができる。
は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような水酸化
アルカリ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような炭酸
アルカリまたはトリエチルアミン、4−ジメチルアミノ
ピリジンのような3級アミン類を挙げることができる。
【0075】このようにして得られる(I)または
(I)・BF3 付加物は必要に応じて、常法に従って所
望の塩にされる。
(I)・BF3 付加物は必要に応じて、常法に従って所
望の塩にされる。
【0076】なお、化合物(II)または(IV)から
フッ化ホウ素キレ−ト化合物(V)への変換反応は、例
えば、特開昭59−67290号公報記載の方法に従っ
てホウフッ化水素酸を反応させることによって行うこと
ができる。
フッ化ホウ素キレ−ト化合物(V)への変換反応は、例
えば、特開昭59−67290号公報記載の方法に従っ
てホウフッ化水素酸を反応させることによって行うこと
ができる。
【0077】このようにして製造される前記一般式
(I)を有する化合物は、その構造におけるY部分の不
斉炭素原子に基づく光学異性体が存在する場合がある。
このような場合には所望により、光学分割された原料化
合物Y−H(III)を用いて上記の反応を行うことに
よって、対応する目的化合物(I)の光学異性体を得る
か、あるいは化合物(I)の光学異性体混合物を通常の
光学分割法に従って処理することにより、それぞれの光
学異性体を得ることができる。
(I)を有する化合物は、その構造におけるY部分の不
斉炭素原子に基づく光学異性体が存在する場合がある。
このような場合には所望により、光学分割された原料化
合物Y−H(III)を用いて上記の反応を行うことに
よって、対応する目的化合物(I)の光学異性体を得る
か、あるいは化合物(I)の光学異性体混合物を通常の
光学分割法に従って処理することにより、それぞれの光
学異性体を得ることができる。
【0078】
【実施例】次に実施例および参考例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。
に具体的に説明する。
【0079】〔実施例1〕3,4−ジフルオロ−2−メ
トキシアニリン(IX)の合成 2,3−ジフルオロ−6−ニトロフェノ−ル(VII)
(公知化合物)20.0g(0.114モル)をアセト
ン700mlに溶解、炭酸カリウム18.9g(0.1
37モル)およびヨウ化メチル34.1g(0.24モ
ル)を添加し、攪拌下20時間加熱還流した。次いで溶
媒を減圧留去、残渣を酢酸エチルで抽出、酢酸エチル層
を水洗、乾燥の後、溶媒を減圧留去し、3,4−ジフル
オロ−2−メトキシニトロベンゼン(VIII)23.
0gを黄色油状物として得た。MSスペクトル:m/e
189(M+ )、159(M+ −CH2 O)。
トキシアニリン(IX)の合成 2,3−ジフルオロ−6−ニトロフェノ−ル(VII)
(公知化合物)20.0g(0.114モル)をアセト
ン700mlに溶解、炭酸カリウム18.9g(0.1
37モル)およびヨウ化メチル34.1g(0.24モ
ル)を添加し、攪拌下20時間加熱還流した。次いで溶
媒を減圧留去、残渣を酢酸エチルで抽出、酢酸エチル層
を水洗、乾燥の後、溶媒を減圧留去し、3,4−ジフル
オロ−2−メトキシニトロベンゼン(VIII)23.
0gを黄色油状物として得た。MSスペクトル:m/e
189(M+ )、159(M+ −CH2 O)。
【0080】上記のようにして得た3,4−ジフルオロ
−2−メトキシニトロベンゼン(VIII)23.0g
(0.114モル)を80%メタノ−ル水溶液1リット
ルに溶解、塩化アンモニウム22.6g(0.422モ
ル)、還元鉄38.2gを添加し、攪拌下4時間加熱還
流した。
−2−メトキシニトロベンゼン(VIII)23.0g
(0.114モル)を80%メタノ−ル水溶液1リット
ルに溶解、塩化アンモニウム22.6g(0.422モ
ル)、還元鉄38.2gを添加し、攪拌下4時間加熱還
流した。
【0081】次いで反応液を濾過、濾液を減圧濃縮し、
残留物をトルエンで抽出した。トルエン層を水洗、乾燥
後、溶媒を減圧留去し、3,4−ジフルオロ−2−メト
キシアニリン(IX)10.2gを赤褐色油状物として
得た。 MSスペクトル:m/e 159(M+ )、144(M
+ −CH3 )。
残留物をトルエンで抽出した。トルエン層を水洗、乾燥
後、溶媒を減圧留去し、3,4−ジフルオロ−2−メト
キシアニリン(IX)10.2gを赤褐色油状物として
得た。 MSスペクトル:m/e 159(M+ )、144(M
+ −CH3 )。
【0082】〔実施例2〕 6,7−ジフルオロ−8−
メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸エチルエステル(IVa ,R
7a:エチル;R8 :メチル)の合成 3,4−ジフルオロ−2−メトキシアニリン(IX)
1.74g(0.011モル)にエトキシメチレンマロ
ン酸ジエチル2.84g(0.013モル)を添加し、
140〜150℃で3時間攪拌した。次いで反応混合物
にジフェニルエ−テル20mlを加え、240〜250
℃で1時間攪拌した。室温にまで放冷後、n−ヘキサン
100mlを加え、析出する結晶を濾取し、6,7−ジ
フルオロ−4−ヒドロキシ−8−メトキシキノリン−3
−カルボン酸エチルエステル(X)1.60gを無色粉
末として得た。 MSスペクトル:m/e 283(M+ )、237(M
+ −C2 H5 OH)。
メトキシ−1−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソ
キノリン−3−カルボン酸エチルエステル(IVa ,R
7a:エチル;R8 :メチル)の合成 3,4−ジフルオロ−2−メトキシアニリン(IX)
1.74g(0.011モル)にエトキシメチレンマロ
ン酸ジエチル2.84g(0.013モル)を添加し、
140〜150℃で3時間攪拌した。次いで反応混合物
にジフェニルエ−テル20mlを加え、240〜250
℃で1時間攪拌した。室温にまで放冷後、n−ヘキサン
100mlを加え、析出する結晶を濾取し、6,7−ジ
フルオロ−4−ヒドロキシ−8−メトキシキノリン−3
−カルボン酸エチルエステル(X)1.60gを無色粉
末として得た。 MSスペクトル:m/e 283(M+ )、237(M
+ −C2 H5 OH)。
【0083】上記のようにして得た6,7−ジフルオロ
−4−ヒドロキシ−8−メトキシキノリン−3−カルボ
ン酸エチルエステル(X)1.60g(0.0057モ
ル)をジメチルホルムアミド20mlに溶解、炭酸カリ
ウム1.20g(0.0085モル)とヨウ化メチル
2.40g(0.0017モル)を添加し、60〜65
℃で17時間攪拌した。反応終了後溶媒を減圧留去、残
渣をジクロロメタンで抽出し、ジクロロメタン層を水
洗、乾燥後減圧留去し、6,7−ジフルオロ−8−メト
キシ−1−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸エチルエステル(IVa ,R7a:
エチル;R8 :メチル)1.60gを淡褐色粉末として
得た。 MSスペクトル:m/e 297(M+ )、225(M
+ −CH2 =CH2 −CO2 )。
−4−ヒドロキシ−8−メトキシキノリン−3−カルボ
ン酸エチルエステル(X)1.60g(0.0057モ
ル)をジメチルホルムアミド20mlに溶解、炭酸カリ
ウム1.20g(0.0085モル)とヨウ化メチル
2.40g(0.0017モル)を添加し、60〜65
℃で17時間攪拌した。反応終了後溶媒を減圧留去、残
渣をジクロロメタンで抽出し、ジクロロメタン層を水
洗、乾燥後減圧留去し、6,7−ジフルオロ−8−メト
キシ−1−メチル−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸エチルエステル(IVa ,R7a:
エチル;R8 :メチル)1.60gを淡褐色粉末として
得た。 MSスペクトル:m/e 297(M+ )、225(M
+ −CH2 =CH2 −CO2 )。
【0084】〔実施例3〕6,7−ジフルオロ−1−
(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸(IIa ,
R8 :2−フルオロエチル)の合成 3,4−ジフルオロ−2−メトキシアニリン(IX)1
0.2g(0.064モル)をトルエン100mlに溶
解、氷冷下無水トリフルオロ酢酸16.2g(0.07
7モル)を滴下した。滴下終了後室温で2時間攪拌、反
応液を減圧濃縮し、3,4−ジフルオロ−2−メトキシ
−N−(トリフルオロアセチル)アニリン(XI)1
3.5gを淡褐色針状結晶として得た。 MSスペクトル:m/e 255(M+ )、 186
(M+ −CF3 )、158(M+ −COCF3 )。
(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸(IIa ,
R8 :2−フルオロエチル)の合成 3,4−ジフルオロ−2−メトキシアニリン(IX)1
0.2g(0.064モル)をトルエン100mlに溶
解、氷冷下無水トリフルオロ酢酸16.2g(0.07
7モル)を滴下した。滴下終了後室温で2時間攪拌、反
応液を減圧濃縮し、3,4−ジフルオロ−2−メトキシ
−N−(トリフルオロアセチル)アニリン(XI)1
3.5gを淡褐色針状結晶として得た。 MSスペクトル:m/e 255(M+ )、 186
(M+ −CF3 )、158(M+ −COCF3 )。
【0085】上記のようにして得た3,4−ジフルオロ
−2−メトキシ−N−(トリフルオロアセチル)アニリ
ン(XI)3.00g(0.012モル)をN,N−ジ
メチルホルムアミド(以下DMFと言う)50mlに溶
解、炭酸カリウム2.44g(0.018モル)、触媒
量のヨウ化カリウムおよび2−フルオロエチルブロミド
1.80g(0.014モル)を添加し、65℃で5時
間攪拌した。反応終了後溶媒を減圧留去、残渣から酢酸
エチル抽出、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶
媒;トルエン)により、3,4−ジフルオロ−N−(2
−フルオロエチル)−2−メトキシ−N−(トリフルオ
ロアセチル)アニリン(XII,R8 :2−フルオロエ
チル)0.69gを無色油状物として得た。 MSスペクトル:m/e 301(M+ )、 268
(M+ −CH2 F)、232(M+ −CF3 )。
−2−メトキシ−N−(トリフルオロアセチル)アニリ
ン(XI)3.00g(0.012モル)をN,N−ジ
メチルホルムアミド(以下DMFと言う)50mlに溶
解、炭酸カリウム2.44g(0.018モル)、触媒
量のヨウ化カリウムおよび2−フルオロエチルブロミド
1.80g(0.014モル)を添加し、65℃で5時
間攪拌した。反応終了後溶媒を減圧留去、残渣から酢酸
エチル抽出、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−(溶
媒;トルエン)により、3,4−ジフルオロ−N−(2
−フルオロエチル)−2−メトキシ−N−(トリフルオ
ロアセチル)アニリン(XII,R8 :2−フルオロエ
チル)0.69gを無色油状物として得た。 MSスペクトル:m/e 301(M+ )、 268
(M+ −CH2 F)、232(M+ −CF3 )。
【0086】次いで、上記のようにして得られた3,4
−ジフルオロ−N−(2−フルオロエチル)−2−メト
キシ−N−(トリフルオロアセチル)アニリン(XI
I,R8 :2−フルオロエチル)0.69gを、水酸化
カリウム0.25g(0.0046モル)を含む80%
メタノ−ル水溶液に溶解、室温に5時間放置後、溶媒を
減圧留去、残渣からトルエン抽出により、3,4−ジフ
ルオロ−N−(2−フルオロエチル)−2−メトキシア
ニリン(XIII,R8 :2−フルオロエチル)0.4
5gを淡褐色油状物として得た。 MSスペクトル:m/e 205(M+ )、 190
(M+ −CH3 )、172(M+ −CH2 F)。
−ジフルオロ−N−(2−フルオロエチル)−2−メト
キシ−N−(トリフルオロアセチル)アニリン(XI
I,R8 :2−フルオロエチル)0.69gを、水酸化
カリウム0.25g(0.0046モル)を含む80%
メタノ−ル水溶液に溶解、室温に5時間放置後、溶媒を
減圧留去、残渣からトルエン抽出により、3,4−ジフ
ルオロ−N−(2−フルオロエチル)−2−メトキシア
ニリン(XIII,R8 :2−フルオロエチル)0.4
5gを淡褐色油状物として得た。 MSスペクトル:m/e 205(M+ )、 190
(M+ −CH3 )、172(M+ −CH2 F)。
【0087】次に、ここに得た3,4−ジフルオロ−N
−(2−フルオロエチル)−2−メトキシアニリン(X
III,R8 :2−フルオロエチル)0.45g(0.
0022モル)とエトキシメチレンマロン酸ジエチル
0.57g(0.0026モル)との混合物を140〜
150℃で6時間加熱し、室温にまで放冷後、無水酢酸
2mlと濃硫酸1mlを順次加え、室温に1時間放置し
た。反応混合物を氷水に注加、析出する結晶を濾取し、
6,7−ジフルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8
−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸エチルエステル(IVa ,R7a;エチ
ル、R8 ;2−フルオロエチル)0.18gを無色粉末
として得た。 MSスペクトル:m/e 329(M+ )、 284
(M+ −OC2 H5 )、257(M+ −CH2 =CH2
−CO2 )。
−(2−フルオロエチル)−2−メトキシアニリン(X
III,R8 :2−フルオロエチル)0.45g(0.
0022モル)とエトキシメチレンマロン酸ジエチル
0.57g(0.0026モル)との混合物を140〜
150℃で6時間加熱し、室温にまで放冷後、無水酢酸
2mlと濃硫酸1mlを順次加え、室温に1時間放置し
た。反応混合物を氷水に注加、析出する結晶を濾取し、
6,7−ジフルオロ−1−(2−フルオロエチル)−8
−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸エチルエステル(IVa ,R7a;エチ
ル、R8 ;2−フルオロエチル)0.18gを無色粉末
として得た。 MSスペクトル:m/e 329(M+ )、 284
(M+ −OC2 H5 )、257(M+ −CH2 =CH2
−CO2 )。
【0088】上記の6,7−ジフルオロ−1−(2−フ
ルオロエチル)−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸エチルエステル(I
Va,R7a;エチル、R8 ;2−フルオロエチル)0.
18g(0.0005モル)をメタノ−ル15mlに溶
解、4%(W/V)カセイソ−ダ水溶液5mlを添加し
て室温で5時間放置した。濃塩酸で酸性とし析出する結
晶を濾取して、6,7−ジフルオロ−1−(2−フルオ
ロエチル)−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸(IIa ,R8 ;2−フ
ルオロエチル)0.11gを無色粉末として得た。 MSスペクトル:m/e 301(M+ )、 257
(M+ −CO2 )。
ルオロエチル)−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸エチルエステル(I
Va,R7a;エチル、R8 ;2−フルオロエチル)0.
18g(0.0005モル)をメタノ−ル15mlに溶
解、4%(W/V)カセイソ−ダ水溶液5mlを添加し
て室温で5時間放置した。濃塩酸で酸性とし析出する結
晶を濾取して、6,7−ジフルオロ−1−(2−フルオ
ロエチル)−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸(IIa ,R8 ;2−フ
ルオロエチル)0.11gを無色粉末として得た。 MSスペクトル:m/e 301(M+ )、 257
(M+ −CO2 )。
【0089】〔実施例4〕6,7−ジフルオロ−1−エ
チル−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸エチルエステル(IVa ,
R7a;エチル、R8 ;エチル)の合成 実施例3で得られた3,4−ジフルオロ−2−メトキシ
−N−(トリフルオロアセチル)アニリン(XI)7.
0g(0.027モル)をDMF130mlに溶解、炭
酸カリウム5.66g(0.041モル)およびヨウ化
エチル6.39g(0.041モル)を添加し70℃で
5時間攪拌した。反応終了後溶媒を減圧留去、残渣から
酢酸エチル抽出、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−
(溶媒;トルエン)により、3,4−ジフルオロ−N−
エチル−2−メトキシ−N−(トリフルオロアセチル)
アニリン(XII,R8 :エチル)7.6gを赤褐色油
状物として得た。 MSスペクトル:m/e 283(M+ )、 214
(M+ −CF3 )。
チル−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸エチルエステル(IVa ,
R7a;エチル、R8 ;エチル)の合成 実施例3で得られた3,4−ジフルオロ−2−メトキシ
−N−(トリフルオロアセチル)アニリン(XI)7.
0g(0.027モル)をDMF130mlに溶解、炭
酸カリウム5.66g(0.041モル)およびヨウ化
エチル6.39g(0.041モル)を添加し70℃で
5時間攪拌した。反応終了後溶媒を減圧留去、残渣から
酢酸エチル抽出、シリカゲルカラムクロマトグラフィ−
(溶媒;トルエン)により、3,4−ジフルオロ−N−
エチル−2−メトキシ−N−(トリフルオロアセチル)
アニリン(XII,R8 :エチル)7.6gを赤褐色油
状物として得た。 MSスペクトル:m/e 283(M+ )、 214
(M+ −CF3 )。
【0090】次いで、これを水酸化カリウム3.4g
(0.060モル)を含む80%メタノ−ル水溶液に溶
解、室温に5時間放置後、溶媒を減圧留去、残渣からト
ルエン抽出により、3,4−ジフルオロ−N−エチル−
2−メトキシアニリン(XIII,R8 ;エチル)5.
5gを赤褐色油状物として得た。 MSスペクトル:m/e 187(M+ )、 172
(M+ −CH3 )。
(0.060モル)を含む80%メタノ−ル水溶液に溶
解、室温に5時間放置後、溶媒を減圧留去、残渣からト
ルエン抽出により、3,4−ジフルオロ−N−エチル−
2−メトキシアニリン(XIII,R8 ;エチル)5.
5gを赤褐色油状物として得た。 MSスペクトル:m/e 187(M+ )、 172
(M+ −CH3 )。
【0091】次に、この化合物4.0g(0.021モ
ル)とエトキシメチレンマロン酸ジエチル5.54g
(0.026モル)を150〜160℃で9時間加熱
し、室温にまで放冷後、無水酢酸42mlと濃硫酸18
mlを順次加え、室温に1時間放置した。反応混合物を
氷水に注加、析出する結晶を濾取し、6,7−ジフルオ
ロ−1−エチル−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸エチルエステル(I
Va ,R7a;エチル、R8 ;エチル)2.09gを無色
粉末として得た。 MSスペクトル:m/e 311(M+ )、239(M
+ −CH2 =CH2 −CO2 )。
ル)とエトキシメチレンマロン酸ジエチル5.54g
(0.026モル)を150〜160℃で9時間加熱
し、室温にまで放冷後、無水酢酸42mlと濃硫酸18
mlを順次加え、室温に1時間放置した。反応混合物を
氷水に注加、析出する結晶を濾取し、6,7−ジフルオ
ロ−1−エチル−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸エチルエステル(I
Va ,R7a;エチル、R8 ;エチル)2.09gを無色
粉末として得た。 MSスペクトル:m/e 311(M+ )、239(M
+ −CH2 =CH2 −CO2 )。
【0092】〔実施例5〕6,7−ジフルオロ−8−メ
トキシ−1−メチルアミノ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸(IIb ,R9 :メチ
ル)の合成 6,7−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−8−メトキシキ
ノリン−3−カルボン酸エチルエステル(X)1.13
g(0.004モル)をDMF20mlに溶解、炭酸カ
リウム1.10g(0.008モル)を添加し、室温で
3時間攪拌した。次いでO−(2,4−ジニトロフェニ
ル)ヒドロキシルアミン0.81g(0.0041モ
ル)を添加し、室温で6時間攪拌した。反応終了後、溶
媒を減圧留去、残渣を水、エタノ−ルの順に洗浄した。
得られた固形物をクロロホルムで抽出し、クロロホルム
を減圧留去し、1−アミノ−6,7−ジフルオロ−8−
メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸エチルエステル(XV,R7a;エチル)
0.62gを黄土色粉末として得た。 MSスペクトル:m/e 298(M+ ) IRスペクトル(KBr,νmax ,cm-1):338
0,3200,1720 NMRスペクトル(CDCl3 ,δ): 1.38(3H,t,−OCH 2 CH 3 ) 4.23(3H,d,−OCH3 ) 4.32(2H,q,−OCH2 CH3 ) 6.01(2H,s,−NNH2 ) 7.88(1H,d.d,5位H) 8.48(1H,s,2位H)。
トキシ−1−メチルアミノ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸(IIb ,R9 :メチ
ル)の合成 6,7−ジフルオロ−4−ヒドロキシ−8−メトキシキ
ノリン−3−カルボン酸エチルエステル(X)1.13
g(0.004モル)をDMF20mlに溶解、炭酸カ
リウム1.10g(0.008モル)を添加し、室温で
3時間攪拌した。次いでO−(2,4−ジニトロフェニ
ル)ヒドロキシルアミン0.81g(0.0041モ
ル)を添加し、室温で6時間攪拌した。反応終了後、溶
媒を減圧留去、残渣を水、エタノ−ルの順に洗浄した。
得られた固形物をクロロホルムで抽出し、クロロホルム
を減圧留去し、1−アミノ−6,7−ジフルオロ−8−
メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸エチルエステル(XV,R7a;エチル)
0.62gを黄土色粉末として得た。 MSスペクトル:m/e 298(M+ ) IRスペクトル(KBr,νmax ,cm-1):338
0,3200,1720 NMRスペクトル(CDCl3 ,δ): 1.38(3H,t,−OCH 2 CH 3 ) 4.23(3H,d,−OCH3 ) 4.32(2H,q,−OCH2 CH3 ) 6.01(2H,s,−NNH2 ) 7.88(1H,d.d,5位H) 8.48(1H,s,2位H)。
【0093】無水酢酸3.8ml(0.04モル)に、
氷冷下ギ酸1.5ml(0.04モル)を滴下、15分
間攪拌し、さらに50℃で15分間攪拌した。この溶液
に上記のようにして得た1−アミノ−6,7−ジフルオ
ロ−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸エチルエステル(XV,R7a;エ
チル)0.6g(0.002モル)のギ酸4.2ml
(0.11モル)溶液を、氷冷下に滴下、室温で9時間
攪拌した。反応終了後、溶媒を減圧留去、残渣を水、エ
−テルの順に洗浄し、6,7−ジフルオロ−1−(ホル
ミルアミノ)−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−
オキソキノリン−3−カルボン酸エチルエステル(XV
I,R7a;エチル)0.6gを淡黄色粉末として得た。 IRスペクトル(KBr,νmax ,cm-1):1700
〜1725,1614 NMRスペクトル(DMSO−d6 −CDCl3 ,δ) 1.39(3H,t,−COOCH 2 CH 3 ) 3.98(3H,s,−OCH 3 ) 4.35(2H,q,−COOCH2 CH3 ) 7.97(1H,d.d,5位H) 8.38(1H,bs,−NHCHO) 9.41(2H,bs,−NHCHO+2位H)。
氷冷下ギ酸1.5ml(0.04モル)を滴下、15分
間攪拌し、さらに50℃で15分間攪拌した。この溶液
に上記のようにして得た1−アミノ−6,7−ジフルオ
ロ−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸エチルエステル(XV,R7a;エ
チル)0.6g(0.002モル)のギ酸4.2ml
(0.11モル)溶液を、氷冷下に滴下、室温で9時間
攪拌した。反応終了後、溶媒を減圧留去、残渣を水、エ
−テルの順に洗浄し、6,7−ジフルオロ−1−(ホル
ミルアミノ)−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−
オキソキノリン−3−カルボン酸エチルエステル(XV
I,R7a;エチル)0.6gを淡黄色粉末として得た。 IRスペクトル(KBr,νmax ,cm-1):1700
〜1725,1614 NMRスペクトル(DMSO−d6 −CDCl3 ,δ) 1.39(3H,t,−COOCH 2 CH 3 ) 3.98(3H,s,−OCH 3 ) 4.35(2H,q,−COOCH2 CH3 ) 7.97(1H,d.d,5位H) 8.38(1H,bs,−NHCHO) 9.41(2H,bs,−NHCHO+2位H)。
【0094】上記のようにして得た6,7−ジフルオロ
−1−(ホルミルアミノ)−8−メトキシ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸エチルエ
ステル(XVI,R7a;エチル)0.6g(0.001
8モル)をDMF8mlに溶解、炭酸カリウム0.51
g(0.0037モル)およびヨウ化メチル0.78g
(0.0052モル)を添加し室温で3時間攪拌した。
反応終了後、溶媒を減圧留去、残渣をクロロホルムで抽
出し、クロロホルム層を水洗、乾燥後、減圧留去し、
6,7−ジフルオロ−1−(N−ホルミルメチルアミ
ノ)−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸エチルエステル(XVII,R
7a:エチル、R9 :メチル)0.5gを無色粉末として
得た。 MSスペクトル:m/e 340(M+ )、268(M
+ −CH2 =CH2 −CO2 )。
−1−(ホルミルアミノ)−8−メトキシ−1,4−ジ
ヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸エチルエ
ステル(XVI,R7a;エチル)0.6g(0.001
8モル)をDMF8mlに溶解、炭酸カリウム0.51
g(0.0037モル)およびヨウ化メチル0.78g
(0.0052モル)を添加し室温で3時間攪拌した。
反応終了後、溶媒を減圧留去、残渣をクロロホルムで抽
出し、クロロホルム層を水洗、乾燥後、減圧留去し、
6,7−ジフルオロ−1−(N−ホルミルメチルアミ
ノ)−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オキソキ
ノリン−3−カルボン酸エチルエステル(XVII,R
7a:エチル、R9 :メチル)0.5gを無色粉末として
得た。 MSスペクトル:m/e 340(M+ )、268(M
+ −CH2 =CH2 −CO2 )。
【0095】上記のようにして得た6,7−ジフルオロ
−1−(N−ホルミルメチルアミノ)−8−メトキシ−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸エチルエステル(XVII,R7a:エチル、R9 :メ
チル)0.5g(0.0015モル)をエタノ−ル10
mlに溶解、1N−カセイソ−ダ水溶液4.5ml
(0.0045モル)を添加し、室温で2時間攪拌し
た。反応終了後、酢酸で酸性として析出する結晶を濾取
し、6,7−ジフルオロ−8−メトキシ−1−(メチル
アミノ)−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸(IIb,R9 :メチル)0.35gを無
色粉末として得た。 MSスペクトル:m/e 284(M+ )、240(M
+ −CO2 ) NMRスペクトル(CDCl3 ,δ): 2.90(3H,d,−NHCH 3 ) 4.30(3H,d,−OCH 3 ) 6.69(1H,q,−NHCH3 ) 8.10(1H,d.d,5位H) 8.83(1H,s,2位H) 14.33(1H,s,−COOH)。
−1−(N−ホルミルメチルアミノ)−8−メトキシ−
1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン
酸エチルエステル(XVII,R7a:エチル、R9 :メ
チル)0.5g(0.0015モル)をエタノ−ル10
mlに溶解、1N−カセイソ−ダ水溶液4.5ml
(0.0045モル)を添加し、室温で2時間攪拌し
た。反応終了後、酢酸で酸性として析出する結晶を濾取
し、6,7−ジフルオロ−8−メトキシ−1−(メチル
アミノ)−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸(IIb,R9 :メチル)0.35gを無
色粉末として得た。 MSスペクトル:m/e 284(M+ )、240(M
+ −CO2 ) NMRスペクトル(CDCl3 ,δ): 2.90(3H,d,−NHCH 3 ) 4.30(3H,d,−OCH 3 ) 6.69(1H,q,−NHCH3 ) 8.10(1H,d.d,5位H) 8.83(1H,s,2位H) 14.33(1H,s,−COOH)。
【0096】〔参考例1〕6−フルオロ−1−(2−フ
ルオロエチル)−8−メトキシ−7−(4−メチル−1
−ピペラジニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸・塩酸塩
ルオロエチル)−8−メトキシ−7−(4−メチル−1
−ピペラジニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノ
リン−3−カルボン酸・塩酸塩
【0097】
【化19】
【0098】実施例3で得られた6,7−ジフルオロ−
1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸0.1
1g(0.0004モル)とN−メチルピペラジン0.
20g(0.002モル)をジメチルスルホキシド3m
lに溶解し、70℃で6時間攪拌した。反応後、同温度
で溶媒および過剰のN−メチルピペラジンを減圧留去
し、残渣を酢酸エチルで洗浄して淡黄色粉末を得た。こ
れをエタノ−ル20mlと濃塩酸1mlの混合液に懸濁
してから減圧濃縮し、残渣に水20mlを加えて不溶物
を濾去、濾液を減圧濃縮し、得られた結晶をエタノ−ル
で洗浄して、目的の6−フルオロ−1−(2−フルオロ
エチル)−8−メトキシ−7−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸・塩酸塩30mgを無色粉末として得
た。 融点:270〜272℃(分解) MSスペクトル:m/e 381(M+ )、337(M
+ −CO2 ) NMRスペクトル(DMSO−d6 ,δ): 2.85(3H,s,N+ −CH3 ) 4.65〜5.10(4H,m,N−CH2 CH2 −
F) 7.90(1H,d,5位H) 8.90(1H,s,2位H) 元素分析:C18H21F2 N3 O4 ・HCl・2H2 Oとして C H N 理論値 47.63 5.77 9.26 % 測定値 47.95 5.26 9.28 % 。
1−(2−フルオロエチル)−8−メトキシ−1,4−
ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸0.1
1g(0.0004モル)とN−メチルピペラジン0.
20g(0.002モル)をジメチルスルホキシド3m
lに溶解し、70℃で6時間攪拌した。反応後、同温度
で溶媒および過剰のN−メチルピペラジンを減圧留去
し、残渣を酢酸エチルで洗浄して淡黄色粉末を得た。こ
れをエタノ−ル20mlと濃塩酸1mlの混合液に懸濁
してから減圧濃縮し、残渣に水20mlを加えて不溶物
を濾去、濾液を減圧濃縮し、得られた結晶をエタノ−ル
で洗浄して、目的の6−フルオロ−1−(2−フルオロ
エチル)−8−メトキシ−7−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−
3−カルボン酸・塩酸塩30mgを無色粉末として得
た。 融点:270〜272℃(分解) MSスペクトル:m/e 381(M+ )、337(M
+ −CO2 ) NMRスペクトル(DMSO−d6 ,δ): 2.85(3H,s,N+ −CH3 ) 4.65〜5.10(4H,m,N−CH2 CH2 −
F) 7.90(1H,d,5位H) 8.90(1H,s,2位H) 元素分析:C18H21F2 N3 O4 ・HCl・2H2 Oとして C H N 理論値 47.63 5.77 9.26 % 測定値 47.95 5.26 9.28 % 。
【0099】〔参考例2〕1−エチル−6−フルオロ−
8−メトキシ−7−(4−メチル−1−ピペラジニル)
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸三フッ化ホウ素付加物
8−メトキシ−7−(4−メチル−1−ピペラジニル)
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸三フッ化ホウ素付加物
【0100】
【化20】
【0101】実施例4で得られた6,7−ジフルオロ−
1−エチル−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸エチルエステル0.40
g(0.0013モル)を42%ホウフッ化水素酸8m
lに懸濁、100〜110℃で3時間攪拌後、水に注加
して析出するキレ−ト化合物(V)の結晶を濾取、水洗
した。これを充分乾燥してからジメチルスルホキシド4
mlに溶解、N−メチルピペラジン0.7g(0.00
7モル)を添加し、室温で一夜放置した。反応混合物を
ジエチルエ−テル150mlに注加し、析出するキレ−
ト化合物(VI)の黄色結晶を濾取、これを80%メタ
ノ−ル水溶液100mlに懸濁して攪拌下4時間加熱還
流した。反応液を熱時濾過して不溶物を濾去、濾液を減
圧濃縮して得られる結晶をエタノ−ル洗浄し、目的とす
る1−エチル−6−フルオロ−8−メトキシ−7−(4
−メチル−1−ピペラジニル)−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸三フッ化ホウ素付加
物50mgを無色粉末として得た。 融点:186〜192℃(分解) MSスペクトル:m/e 363(M+ )、319(M
+ −CO2 ) NMRスペクトル(DMSO−d6 ,δ): 1.34(3H,t,N−CH 2 CH3 ) 2.80(3H,s,N−CH3 ) 3.85(3H,s,−OCH3 ) 4.69(2H,q,N−CH2 CH3 ) 7.86(1H,d,5位H) 8.90(1H,s,2位H) 元素分析:C18H22FN3 O4 ・BF3 として C H N 理論値 50.14 5.14 9.75 % 測定値 49.84 5.44 9.60 % 。
1−エチル−8−メトキシ−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸エチルエステル0.40
g(0.0013モル)を42%ホウフッ化水素酸8m
lに懸濁、100〜110℃で3時間攪拌後、水に注加
して析出するキレ−ト化合物(V)の結晶を濾取、水洗
した。これを充分乾燥してからジメチルスルホキシド4
mlに溶解、N−メチルピペラジン0.7g(0.00
7モル)を添加し、室温で一夜放置した。反応混合物を
ジエチルエ−テル150mlに注加し、析出するキレ−
ト化合物(VI)の黄色結晶を濾取、これを80%メタ
ノ−ル水溶液100mlに懸濁して攪拌下4時間加熱還
流した。反応液を熱時濾過して不溶物を濾去、濾液を減
圧濃縮して得られる結晶をエタノ−ル洗浄し、目的とす
る1−エチル−6−フルオロ−8−メトキシ−7−(4
−メチル−1−ピペラジニル)−1,4−ジヒドロ−4
−オキソキノリン−3−カルボン酸三フッ化ホウ素付加
物50mgを無色粉末として得た。 融点:186〜192℃(分解) MSスペクトル:m/e 363(M+ )、319(M
+ −CO2 ) NMRスペクトル(DMSO−d6 ,δ): 1.34(3H,t,N−CH 2 CH3 ) 2.80(3H,s,N−CH3 ) 3.85(3H,s,−OCH3 ) 4.69(2H,q,N−CH2 CH3 ) 7.86(1H,d,5位H) 8.90(1H,s,2位H) 元素分析:C18H22FN3 O4 ・BF3 として C H N 理論値 50.14 5.14 9.75 % 測定値 49.84 5.44 9.60 % 。
【0102】〔参考例3〕1−エチル−6−フルオロ−
8−メトキシ−7−(4−メチル−1−ピペラジニル)
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸 参考例2に記載した方法で得られた1−エチル−6−フ
ルオロ−8−メトキシ−7−(4−メチル−1−ピペラ
ジニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸三フッ化ホウ素付加物130mg(0.0
003モル)を水30mlに溶解、1N−カセイソ−ダ
水溶液0.36mlを添加、反応液を減圧濃縮して得ら
れる結晶をエタノ−ル洗浄後、冷水で洗い目的とする1
−エチル−6−フルオロ−8−メトキシ−7−(4−メ
チル−1−ピペラジニル)−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸70mgを淡褐色粉末と
して得た。 融点:207〜209℃(分解) MSスペクトル:m/e 363(M+ )、319(M
+ −CO2 ) NMRスペクトル(DMSO−d6 −CDCl3 ,
δ): 1.34(3H,t,N−CH 2 CH3 ) 2.47(3H,s,N−CH3 ) 3.85(3H,s,O−CH3 ) 4.69(2H,q,N−CH2 CH3 ) 7.86(1H,d,5位H) 8.86(1H,s,2位H) 元素分析:C18H22FN3 O4 ・3H2 Oとして C H N 理論値 51.79 6.76 10.07 % 測定値 51.89 6.58 9.93 % 。
8−メトキシ−7−(4−メチル−1−ピペラジニル)
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸 参考例2に記載した方法で得られた1−エチル−6−フ
ルオロ−8−メトキシ−7−(4−メチル−1−ピペラ
ジニル)−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3
−カルボン酸三フッ化ホウ素付加物130mg(0.0
003モル)を水30mlに溶解、1N−カセイソ−ダ
水溶液0.36mlを添加、反応液を減圧濃縮して得ら
れる結晶をエタノ−ル洗浄後、冷水で洗い目的とする1
−エチル−6−フルオロ−8−メトキシ−7−(4−メ
チル−1−ピペラジニル)−1,4−ジヒドロ−4−オ
キソキノリン−3−カルボン酸70mgを淡褐色粉末と
して得た。 融点:207〜209℃(分解) MSスペクトル:m/e 363(M+ )、319(M
+ −CO2 ) NMRスペクトル(DMSO−d6 −CDCl3 ,
δ): 1.34(3H,t,N−CH 2 CH3 ) 2.47(3H,s,N−CH3 ) 3.85(3H,s,O−CH3 ) 4.69(2H,q,N−CH2 CH3 ) 7.86(1H,d,5位H) 8.86(1H,s,2位H) 元素分析:C18H22FN3 O4 ・3H2 Oとして C H N 理論値 51.79 6.76 10.07 % 測定値 51.89 6.58 9.93 % 。
【0103】〔参考例4〕1−エチル−6−フルオロ−
8−メトキシ−7−(4−メチル−1−ピペラジニル)
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸 参考例2で得られた1−エチル−6−フルオロ−8−メ
トキシ−7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸の
キレ−ト化合物(VI)(黄色結晶)200mg(0.
00046モル)をトリエチルアミン0.5mlを含む
80%メタノ−ル水溶液50mlに懸濁して攪拌下6時
間加熱還流した。反応液を熱時濾過して不溶物を濾去、
濾液を減圧濃縮して得られる結晶をエタノ−ル洗浄し、
目的とする1−エチル−6−フルオロ−8−メトキシ−
7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸90mgを
淡褐色粉末として得た。このものは融点、MSスペクト
ル、NMRスペクトルおよび元素分析によって参考例3
で得られた化合物と同一であることが確認された。
8−メトキシ−7−(4−メチル−1−ピペラジニル)
−1,4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボ
ン酸 参考例2で得られた1−エチル−6−フルオロ−8−メ
トキシ−7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1,
4−ジヒドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸の
キレ−ト化合物(VI)(黄色結晶)200mg(0.
00046モル)をトリエチルアミン0.5mlを含む
80%メタノ−ル水溶液50mlに懸濁して攪拌下6時
間加熱還流した。反応液を熱時濾過して不溶物を濾去、
濾液を減圧濃縮して得られる結晶をエタノ−ル洗浄し、
目的とする1−エチル−6−フルオロ−8−メトキシ−
7−(4−メチル−1−ピペラジニル)−1,4−ジヒ
ドロ−4−オキソキノリン−3−カルボン酸90mgを
淡褐色粉末として得た。このものは融点、MSスペクト
ル、NMRスペクトルおよび元素分析によって参考例3
で得られた化合物と同一であることが確認された。
【0104】〔参考例5〜26〕参考例1,2,3また
は4の方法により、第1表に示した化合物を合成した。
は4の方法により、第1表に示した化合物を合成した。
【0105】
【表1】
【0106】
【表2】
【0107】
【表3】
【0108】
【表4】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C07D 401/04 215:00 241:00) (C07D 401/04 215:00 243:00) (C07D 401/04 207:00 215:00) (72)発明者 藤原 義巳 山口県宇部市大字小串1987番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内 (72)発明者 勝部 哲嗣 山口県宇部市大字小串1987番地の5 宇部 興産株式会社宇部研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】3,4−ジフルオロ−2−メトキシアニリ
ン。 - 【請求項2】一般式(XIII) 【化1】 (式中、R8 は低級アルキル基またはハロゲノ低級アル
キル基を示す)で表される化合物。 - 【請求項3】 一般式(IIa ) 【化2】 (式中、R8 は前記と同じ意味を有する)で表される化
合物。 - 【請求項4】一般式(IVa ) 【化3】 (式中、R7aは低級アルキル基を示し、R8 は前記と同
じ意味を有する)で表される化合物。 - 【請求項5】 一般式(XV) 【化4】 (式中、R7aは前記と同じ意味を有する)で表される化
合物。 - 【請求項6】一般式(IIb ) 【化5】 (式中、R9 は低級アルキル基を示す)で表される化合
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5296482A JPH072783A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | キノリンカルボン酸誘導体の製造中間体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5296482A JPH072783A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | キノリンカルボン酸誘導体の製造中間体 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61313852A Division JPS62228063A (ja) | 1985-12-27 | 1986-12-24 | キノリンカルボン酸誘導体 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7308485A Division JPH08208617A (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | キノリンカルボン酸誘導体の製造中間体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH072783A true JPH072783A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=17834132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5296482A Pending JPH072783A (ja) | 1993-11-26 | 1993-11-26 | キノリンカルボン酸誘導体の製造中間体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH072783A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5967269A (ja) * | 1982-09-09 | 1984-04-16 | ワ−ナ−−ランバ−ト・コンパニ− | 抗細菌化用化合物 |
JPS60204765A (ja) * | 1984-03-17 | 1985-10-16 | バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト | 1,7―ジアミノ―1,4―ジヒドロ―4―オキソ―3―(アザ)キノリン―カルボン酸及びその製造法 |
JPS60214773A (ja) * | 1984-02-17 | 1985-10-28 | ワ−ナ−−ランバ−ト・コンパニ− | 抗菌剤 |
JPS62263157A (ja) * | 1986-05-12 | 1987-11-16 | Sankei Yakuhin Kk | キノロン誘導体 |
-
1993
- 1993-11-26 JP JP5296482A patent/JPH072783A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5967269A (ja) * | 1982-09-09 | 1984-04-16 | ワ−ナ−−ランバ−ト・コンパニ− | 抗細菌化用化合物 |
JPS60214773A (ja) * | 1984-02-17 | 1985-10-28 | ワ−ナ−−ランバ−ト・コンパニ− | 抗菌剤 |
JPS60204765A (ja) * | 1984-03-17 | 1985-10-16 | バイエル・アクチエンゲゼルシヤフト | 1,7―ジアミノ―1,4―ジヒドロ―4―オキソ―3―(アザ)キノリン―カルボン酸及びその製造法 |
JPS62263157A (ja) * | 1986-05-12 | 1987-11-16 | Sankei Yakuhin Kk | キノロン誘導体 |
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