JPH07277262A - フロントフォーク - Google Patents

フロントフォーク

Info

Publication number
JPH07277262A
JPH07277262A JP9791794A JP9791794A JPH07277262A JP H07277262 A JPH07277262 A JP H07277262A JP 9791794 A JP9791794 A JP 9791794A JP 9791794 A JP9791794 A JP 9791794A JP H07277262 A JPH07277262 A JP H07277262A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hollow pipe
inner tube
tube
piston
outer tube
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9791794A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanao Matsui
優尚 松井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
Original Assignee
SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHOWA AUTO ENG, Showa Corp filed Critical SHOWA AUTO ENG
Priority to JP9791794A priority Critical patent/JPH07277262A/ja
Publication of JPH07277262A publication Critical patent/JPH07277262A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アウタチューブとインナチューブとを有する
フロントフォークにおいて、アウタチューブの底部に中
空パイプを起立させ、この中空パイプにインナチューブ
の内周に摺接するピストンを設けるに際し、構造の簡素
化を図り、製造コスト及び組立性を向上すること。 【構成】 アウタチューブ11の底部に中空パイプ31
を起立させ、この中空パイプ31にインナチューブ14
の内周に摺接するピストン32を設けてなるフロントフ
ォーク10において、インナチューブ14の先端部外周
と下部軸受部材13との間に最伸長時の衝撃を緩衝する
クッション部材(リバウンドばね51)を介装し、中空
パイプ31は直管パイプからなり、この直管パイプの上
部に合成樹脂製のピストン32を凹凸係着したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動2輪車等に用いて好
適なフロントフォークに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2輪車用フロントフォークとし
て、実開昭53-137465 号公報に記載の如く、車輪側に取
付けられるアウタチューブ内周に、車体側に取付けられ
るインナチューブが摺動自在に装入され、アウタチュー
ブの底部に中空パイプを起立させ、この中空パイプには
インナチューブの内周に摺接するピストンを設けてなる
ものがある。
【0003】この従来技術においては、インナチューブ
の先端部と、中空パイプに設けたピストンとの間に、最
伸長時の衝撃を緩衝するリバウンドばねを介装してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、最伸長時のリバウンドばねのばね力がピストン、
中空パイプを介してアウタチューブに伝えられるもので
あり、そのばね力伝達経路であるピストンと中空パイプ
との結合部、中空パイプとアウタチューブの結合部に一
定以上の強度が要求される。このため、従来技術では、
中空パイプのピストンを該パイプに施したスエージン
グ加工等によって該パイプに一体成形し、中空パイプ
の下端部はアウタチューブの底部外側から装入したボル
トにねじ結合して引張荷重を受けるようにしており、製
造コスト及び組立性が悪い。
【0005】本発明は、アウタチューブとインナチュー
ブとを有するフロントフォークにおいて、アウタチュー
ブの底部に中空パイプを起立させ、この中空パイプにイ
ンナチューブの内周に摺接するピストンを設けるに際
し、構造の簡素化を図り、製造コスト及び組立性を向上
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、車輪側に取付けられるアウタチューブ内周に上下に
2つの軸受部材を嵌着し、これらの軸受部材を介して車
体側に取付けられるインナチューブが摺動自在に装入さ
れ、アウタチューブの底部に中空パイプを起立させ、こ
の中空パイプにはインナチューブの内周に摺接するピス
トンを設け、中空パイプとピストンとインナチューブに
よって伸長時に加圧される油室を形成するとともに、中
空パイプとアウタチューブとインナチューブによって圧
縮時に加圧される油室を形成してなるフロントフォーク
において、インナチューブの先端部外周と前記下部軸受
部材との間に最伸長時の衝撃を緩衝するクッション部材
を介装し、前記中空パイプは直管パイプからなり、この
直管パイプの上部に合成樹脂製のピストンを凹凸係着し
たものである。
【0007】請求項2に記載の本発明は、車輪側に取付
けられるアウタチューブ内周に上下に2つの軸受部材を
嵌着し、これらの軸受部材を介して車体側に取付けられ
るインナチューブが摺動自在に装入され、アウタチュー
ブの底部に中空パイプを起立させ、この中空パイプには
インナチューブの内周に摺接するピストンを設け、中空
パイプとピストンとインナチューブによって伸長時に加
圧される油室を形成するとともに、中空パイプとアウタ
チューブとインナチューブによって圧縮時に加圧される
油室を形成し、この中空パイプとインナチューブとの間
に懸架スプリングを縮装してなるフロントフォークにお
いて、インナチューブの先端部外周と前記下部軸受部材
との間に最伸長時の衝撃を緩衝するクッション部材を介
装し、前記中空パイプは直管パイプからなり、この直管
パイプの上部に合成樹脂製のピストンを凹凸係着すると
ともに、この直管パイプの下端部をアウタチューブ底面
上に載置したものである。
【0008】請求項3に記載の本発明は、車輪側に取付
けられるアウタチューブ内周に上下に2つの軸受部材を
嵌着し、これらの軸受部材を介して車体側に取付けられ
るインナチューブが摺動自在に装入され、アウタチュー
ブの底部に中空パイプを起立させ、この中空パイプには
インナチューブの内周に摺接するピストンを設け、中空
パイプとピストンとインナチューブによって伸長時に加
圧される油室を形成するとともに、中空パイプとアウタ
チューブとインナチューブによって圧縮時に加圧される
油室を形成してなるフロントフォークにおいて、インナ
チューブの先端部外周と前記下部軸受部材との間に最伸
長時の衝撃を緩衝するクッション部材を介装し、前記中
空パイプは直管パイプからなり、この直管パイプの上部
にピストンを凹凸係着するとともに、この直管パイプの
下端部をアウタチューブの底部に載置し、かつ、アウタ
チューブの外部から装入した合成樹脂製の係止部材と凹
凸係合して抜け止めされるようにしたものである。
【0009】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば下記の作用
がある。 最伸長時の衝撃を緩衝するクッション部材(リバウン
ドばね)を、インナチューブの先端部外周と、アウタチ
ューブに固定の下部軸受部材との間に介装した。従っ
て、最伸長時の衝撃力(リバウンドばねのばね力)はア
ウタチューブとインナチューブとで受けられ、中空パイ
プには作用しない。
【0010】このため、中空パイプとピストンとの結合
部、アウタチューブに対する中空パイプの起立部に作用
する引張荷重は、伸長時の減衰力(伸長時に加圧される
油室の圧力)だけとなる。
【0011】従って、(a) ピストンは中空パイプに簡易
に凹凸係着するだけで良く、中空パイプにピストンを一
体加工する如くが不要となる。よって、中空パイプを市
販の低コストの直管パイプにて構成するとともに、ピス
トンを合成樹脂製とし、このピストンを直管パイプの上
部に単に凹凸係着するという、構造の簡素化を図ること
ができる。
【0012】また、(b) アウタチューブに対する中空パ
イプの起立構造も、ねじ結合等の強固な結合構造が不要
となり、簡易な構造を採用できる。
【0013】請求項2に記載の本発明によれば上記に
加え、更に下記の作用がある。 中空パイプとインナチューブとの間に懸架スプリング
を縮装したとき、懸架スプリングの初期荷重(最伸長時
のばね荷重)がピストンに加わる伸長時の減衰力より高
いものであれば、中空パイプは常に懸架スプリングのば
ね力によってアウタチューブの底部に押付保持されるも
のとなる。従って、この場合には、アウタチューブに対
する中空パイプの起立構造は、中空パイプの下端部をア
ウタチューブの底面上に単に載置するだけの簡易な構造
で足りるものとなる。
【0014】請求項3に記載の本発明によれば上記に
加え、更に下記の作用がある。 中空パイプは伸長時の減衰力を受けるだけであるか
ら、アウタチューブに対する中空パイプの起立部で必要
とされる中空パイプの抜け止め力は、(懸架スプリング
の初期荷重が中空パイプに作用しないとしても)上記伸
長時の減衰力程度で足りる。即ち、中空パイプをアウタ
チューブの外部から装入した合成樹脂製の係止部材と凹
凸係合して抜け止めするものとすれば、懸架スプリング
の初期荷重がピストンに加わる伸長時の減衰力より低く
ても(懸架スプリングの初期荷重が全く作用しない場合
も含む)、このような簡易な抜け止め構造により、中空
パイプをアウタチューブの底部に確実に保持できる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の第1実施例を示す模式図、図
2は図1の要部拡大図、図3は本発明の第2実施例を示
す模式図である。
【0016】(第1実施例)(図1、図2) 自動2輪車用フロントフォーク10は、車輪側に取付け
られるアウタチューブ11の内周に、上部軸受部材(ブ
ッシュ)12、下部軸受部材(ブッシュ)13を介し
て、車体側に取付けられるインナチューブ14を摺動自
在に装入している。15は車軸支持部である。
【0017】このとき、アウタチューブ11は、その底
部11A側を小内径部16Aとし、その開口部11B側
を大内径部16Bとしている。そして、アウタチューブ
11の大内径部16Bに、小内径部16Aとの段差部で
当て止めされる下部軸受部材13、カラー17、上部軸
受部材12を順次嵌着している。また、アウタチューブ
11の開口部11Bには、上部軸受部材12の上端面に
接するワッシャ21、オイルシール22、ストッパリン
グ23が嵌着されている。開口部11Bの外周部にはダ
ストシール24が装着され、ダストシール24はインナ
チューブ14の外周部とのシールを果たしている。
【0018】フロントフォーク10は、アウタチューブ
11の底部11Aに中空パイプ31を起立させ、この中
空パイプ31にはインナチューブ14の内周に摺接する
ピストン32を設けている。32Aはピストンリングで
ある。尚、ピストン32は、中空パイプ31の内外を連
通せしめる孔32Bを有する孔あき状とされている。そ
して、インナチューブ14の先端部内周には、中空パイ
プ31の外周と若干の隙間33を形成するリング34が
該チューブ14の先端かしめ加工部分に保持されてい
る。これにより、フロントフォーク10は、中空パイプ
31とピストン32とインナチューブ14とリング34
によって伸長時に加圧される油室35を形成し、上記隙
間33と中空パイプ31の上部に設けた透孔36とを伸
び時の減衰力を発生させる油絞り通路としている。ま
た、フロントフォーク10は、中空パイプ31とアウタ
チューブ11とインナチューブ14とリング34によっ
て圧縮時に加圧される油室37を形成し、中空パイプ4
1の下部に設けた透孔38を圧縮時の減衰力を発生させ
る油絞り通路としている。
【0019】フロントフォーク10は、中空パイプ31
とインナチューブ14との間に懸架スプリング41を縮
装している。懸架スプリング41の下端部はワッシャ4
2を介して中空パイプ31に固定のピストン32に支持
され、懸架スプリング41の上端部はインナチューブ1
4の上端部内周に螺着の閉塞部材43に支持される。4
4は閉塞部材43の外周部に装着されているOリングで
ある。
【0020】これによりフロントフォーク10は、アウ
タチューブ11及びインナチューブ14の内部の油室4
5に作動油(45Aは油面を表わす)を装填するととも
に、中空パイプ31とインナチューブ14との間に一定
の初期荷重(最伸長時のばね荷重)を付与した懸架スプ
リング41を縮装するものとなる。尚、油室45はイン
ナチューブ14の側から中空パイプ31の内部にまで延
在し、前述の伸長時に加圧される油室35と隙間33、
透孔36を介して連通し、圧縮時に加圧される油室37
と透孔38を介して連通せしめられている。
【0021】然るに、フロントフォーク10にあって
は、インナチューブ14の先端部外周と下部軸受部材1
3との間に、最伸長時の衝撃を緩衝するリバウンドばね
51(クッション部材)を介装している。このとき、イ
ンナチューブ14の先端部外周は、小外径部52Aとさ
れ、この小外径部52A回りにリバウンドばね51を装
着している。52Bは大外径部である。そして、リバウ
ンドばね51は、(a) 最伸長時以外では、その下端部を
インナチューブ14の外周に係止したばね受リング53
に支持され、その上端部を小外径部52Aと大外径部5
2Bとの段差部で当て止めされ、(b) 最伸長時に、その
下端部をばね受リング53に支持されながら、その上端
部を下部軸受部材13の下端面に衝合して、圧縮され
る。このリバウンドばね51の圧縮荷重は、インナチュ
ーブ14に係止されているばね受リング53と、アウタ
チューブ11に係止されている前述のオイルシール22
のためのストッパリング23とで受けるものとなる。
【0022】尚、下部軸受部材13の下端部は、最伸長
時に、インナチューブ14の大外径部52Bとの摺接領
域から離れてインナチューブ14の小外径部52A側に
突き出る如くになり、これによって下部軸受部材13が
リバウンドばね51に付与する圧縮ストロークを可及的
に大とし、リバウンドばね51の圧縮荷重を大ならしめ
る。
【0023】ここで、下部軸受部材13は、常にインナ
チューブ14の大外径部52Bと摺接する第1下部軸受
部材13Aと、インナチューブ14の大外径部52Bと
の摺接領域から離れてインナチューブ14の小外径部5
2A側に突き出てリバウンドばね51に衝合する第2下
部軸受部材13Bとに分割されるものであっても良い。
【0024】更に、フロントフォーク10にあっては、
中空パイプ31を直管円筒パイプとし、このパイプ31
の上部に合成樹脂製のピストン32を凹凸係着してい
る。ピストン32は下端部内周に弾性係合凸部61を設
け、中空パイプ31は上端部外周に係合凹部62を設け
ている。従って、ピストン32を中空パイプ31の上端
部に圧入すると、ピストン32の係合凸部61が弾発的
に拡径後、中空パイプ31の係合凹部62回りに到達し
たときに弾発的に縮径し、ピストン32を中空パイプ3
1に凹凸係着できるものとなる。
【0025】また、フロントフォーク10にあっては、
中空パイプ31の下端部をアウタチューブ11における
底部11Aの底面上に載置している。このとき、フロン
トフォーク10にあっては、懸架スプリング41の初期
荷重(最伸長時のばね荷重)を、ピストン32に加わる
伸長時の減衰力(伸長時に加圧される油室35の油圧
力)より高いものに設定してある。
【0026】以下、フロントフォーク10の作動につい
て説明する。 (1) 車輪が路面の凹凸に起因する衝撃を受けると、フロ
ントフォーク10は懸架スプリング41の伸縮とともに
伸縮してこの衝撃を緩和する。
【0027】(2) 上記(1) で、フロントフォーク10の
圧縮時には、圧縮時に加圧される油室37内の作動油が
透孔38から流出することにより減衰力を発生し、懸架
スプリング41の圧縮速度をコントロールする。
【0028】(3) 上記(1) で、フロントフォーク10の
伸長時には、伸長時に加圧される油室35内の作動油が
隙間33、透孔36から流出することにより減衰力を発
生し、懸架スプリング41の圧縮後の伸びを抑えて、懸
架スプリング41の共振を防止する。
【0029】そして、最伸長時には、リバウンドばね5
1がばね受リング53と下部軸受部材13の下端面との
間で圧縮され、フロントフォーク10の伸びきりの衝撃
を吸収する。
【0030】以下、本実施例の作用について説明する。 最伸長時の衝撃を緩衝するクッション部材(リバウン
ドばね51)を、インナチューブ14の先端部外周と、
アウタチューブ11に固定の下部軸受部材13との間に
介装した。従って、最伸長時の衝撃力(リバウンドばね
51のばね力)はアウタチューブ11とインナチューブ
14とで受けられ、中空パイプ31には作用しない。
【0031】このため、中空パイプ31とピストン32
との結合部、アウタチューブ11に対する中空パイプ3
1の起立部に作用する引張荷重は、伸長時の減衰力(伸
長時に加圧される油室の圧力)だけとなる。
【0032】従って、(a) ピストン32は中空パイプ3
1に簡易に凹凸係着するだけで良く、中空パイプ31に
ピストン32を一体加工する如くが不要となる。よっ
て、中空パイプ31を市販の低コストの直管パイプにて
構成するとともに、ピストン32を合成樹脂製とし、こ
のピストン32を直管パイプの上部に単に凹凸係着する
という、構造の簡素化を図ることができる。
【0033】また、(b) アウタチューブ11に対する中
空パイプ31の起立構造も、ねじ結合等の強固な結合構
造が不要となり、簡易な構造を採用できる。
【0034】中空パイプ31とインナチューブ14と
の間に懸架スプリング41を縮装したとき、懸架スプリ
ング41の初期荷重(最伸長時のばね荷重)がピストン
32に加わる伸長時の減衰力より高いものであれば、中
空パイプ31は常に懸架スプリング41のばね力によっ
てアウタチューブ11の底部11Aに押付保持されるも
のとなる。従って、この場合には、アウタチューブ11
に対する中空パイプ31の起立構造は、中空パイプ31
の下端部をアウタチューブ11の底面上に単に載置する
だけの簡易な構造で足りるものとなる。
【0035】(第2実施例)(図3) 第2実施例が第1実施例と異なる点は、以下の如くであ
る。即ち、第2実施例のフロントフォーク10にあって
は、中空パイプ31の下端部をアウタチューブ11の底
部11Aに載置し、かつアウタチューブ11の外部から
装入した合成樹脂製のプラグ状係止部材71と凹凸係合
してこの中空パイプ31を抜け止めした。係止部材71
は、アウタチューブ11の底部11Aに設けた組込み孔
72から装入され、基端係止凸部73を底部11Aの係
止凹部74に係止するとと同時に、先端係止凸部75を
中空パイプ31の下端係止凹部76に係止することに
て、上述の凹凸係合を行なう。尚、係止部材71の基端
部外周にはOリング77が装着され、組込み孔72を支
持している。
【0036】このとき、第2実施例のフロントフォーク
10にあっては、懸架スプリング41の初期荷重(最伸
長時のばね荷重)を、ピストン32に加わる伸長時の減
衰力(伸長時に加圧される油室35の油圧力)より低い
ものに設定してある。
【0037】以下、本実施例の作用について説明する。
中空パイプ31は伸長時の減衰力を受けるだけであるか
ら、アウタチューブ11に対する中空パイプ31の起立
部で必要とされる中空パイプ31の抜け止め力は、(懸
架スプリング41の初期荷重が中空パイプ31に作用し
ないとしても)上記伸長時の減衰力程度で足りる。即
ち、中空パイプ31をアウタチューブ11の外部から装
入した合成樹脂製の係止部材71と凹凸係合して抜け止
めするものとすれば、懸架スプリング41の初期荷重が
ピストン32に加わる伸長時の減衰力より低くても(懸
架スプリング41の初期荷重が全く作用しない場合も含
む)、このような簡易な抜け止め構造により、中空パイ
プ31をアウタチューブ11の底部に確実に保持でき
る。
【0038】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、中空パイプ
回りに形成されて伸長時に加圧される油室、もしくは圧
縮時に加圧される油室に連なる油流路に減衰バルブ、可
変絞り等を設けることもできる。
【0039】尚、上記第1実施例、第2実施例にあって
は、インナチューブ14の先端部外周を小外径部52A
とし、この小外径部52A回りにリバウンドばね51を
装着したから、リバウンドばね51がアウタチューブ1
1の小内径部16Aの内部に介装されるにも関わらず、
小内径部16Aと小外径部52Aとの間に所要線径のリ
バウンドばね51を収容するためのスペースを形成でき
る。
【0040】また、上記第1実施例、第2実施例にあっ
ては、リバウンドばね51の圧縮荷重を、オイルシール
22のためのストッパリング23によって受けるものと
したから、部品点数の削減と組立工数の削減を図ること
ができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アウタチ
ューブとインナチューブとを有するフロントフォークに
おいて、アウタチューブの底部に中空パイプを起立さ
せ、この中空パイプにインナチューブの内周に摺接する
ピストンを設けるに際し、構造の簡素化を図り、製造コ
スト及び組立性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例を示す模式図であ
る。
【図2】図2は図1の要部拡大図である。
【図3】図3は本発明の第2実施例を示す模式図であ
る。
【符号の説明】
10 フロントフォーク 11 アウタチューブ 12 上部軸受部材 13 下部軸受部材 14 インナチューブ 31 中空パイプ 32 ピストン 35 伸長時に加圧される油室 37 圧縮時に加圧される油室 41 懸架スプリング 51 リバウンドばね(クッション部材) 71 係止部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪側に取付けられるアウタチューブ内
    周に上下に2つの軸受部材を嵌着し、これらの軸受部材
    を介して車体側に取付けられるインナチューブが摺動自
    在に装入され、 アウタチューブの底部に中空パイプを起立させ、この中
    空パイプにはインナチューブの内周に摺接するピストン
    を設け、中空パイプとピストンとインナチューブによっ
    て伸長時に加圧される油室を形成するとともに、中空パ
    イプとアウタチューブとインナチューブによって圧縮時
    に加圧される油室を形成してなるフロントフォークにお
    いて、 インナチューブの先端部外周と前記下部軸受部材との間
    に最伸長時の衝撃を緩衝するクッション部材を介装し、 前記中空パイプは直管パイプからなり、この直管パイプ
    の上部に合成樹脂製のピストンを凹凸係着したことを特
    徴とするフロントフォーク。
  2. 【請求項2】 車輪側に取付けられるアウタチューブ内
    周に上下に2つの軸受部材を嵌着し、これらの軸受部材
    を介して車体側に取付けられるインナチューブが摺動自
    在に装入され、 アウタチューブの底部に中空パイプを起立させ、この中
    空パイプにはインナチューブの内周に摺接するピストン
    を設け、中空パイプとピストンとインナチューブによっ
    て伸長時に加圧される油室を形成するとともに、中空パ
    イプとアウタチューブとインナチューブによって圧縮時
    に加圧される油室を形成し、 この中空パイプとインナチューブとの間に懸架スプリン
    グを縮装してなるフロントフォークにおいて、 インナチューブの先端部外周と前記下部軸受部材との間
    に最伸長時の衝撃を緩衝するクッション部材を介装し、 前記中空パイプは直管パイプからなり、この直管パイプ
    の上部に合成樹脂製のピストンを凹凸係着するととも
    に、この直管パイプの下端部をアウタチューブ底面上に
    載置したことを特徴とするフロントフォーク。
  3. 【請求項3】 車輪側に取付けられるアウタチューブ内
    周に上下に2つの軸受部材を嵌着し、これらの軸受部材
    を介して車体側に取付けられるインナチューブが摺動自
    在に装入され、 アウタチューブの底部に中空パイプを起立させ、この中
    空パイプにはインナチューブの内周に摺接するピストン
    を設け、中空パイプとピストンとインナチューブによっ
    て伸長時に加圧される油室を形成するとともに、中空パ
    イプとアウタチューブとインナチューブによって圧縮時
    に加圧される油室を形成してなるフロントフォークにお
    いて、 インナチューブの先端部外周と前記下部軸受部材との間
    に最伸長時の衝撃を緩衝するクッション部材を介装し、 前記中空パイプは直管パイプからなり、この直管パイプ
    の上部にピストンを凹凸係着するとともに、この直管パ
    イプの下端部をアウタチューブの底部に載置し、かつ、
    アウタチューブの外部から装入した合成樹脂製の係止部
    材と凹凸係合して抜け止めされることを特徴とするフロ
    ントフォーク。
JP9791794A 1994-04-13 1994-04-13 フロントフォーク Withdrawn JPH07277262A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9791794A JPH07277262A (ja) 1994-04-13 1994-04-13 フロントフォーク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9791794A JPH07277262A (ja) 1994-04-13 1994-04-13 フロントフォーク

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07277262A true JPH07277262A (ja) 1995-10-24

Family

ID=14205062

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9791794A Withdrawn JPH07277262A (ja) 1994-04-13 1994-04-13 フロントフォーク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07277262A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005054943A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Showa Corp 二輪車等のフロントフォーク
JP2010261476A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Kayaba Ind Co Ltd 区画部材
JP2015175436A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 株式会社ショーワ 正立型フロントフォークとこれを備える車輪懸架装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005054943A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Showa Corp 二輪車等のフロントフォーク
JP4492999B2 (ja) * 2003-08-06 2010-06-30 株式会社ショーワ 二輪車等のフロントフォーク
JP2010261476A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Kayaba Ind Co Ltd 区画部材
JP2015175436A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 株式会社ショーワ 正立型フロントフォークとこれを備える車輪懸架装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8191692B2 (en) Cylinder apparatus
US6918605B2 (en) Inverted type front fork in two-wheeled vehicle or the like
JP2007057088A (ja) シリンダ装置
CN111108302B (zh) 前叉及前叉的制造方法
JP4254984B2 (ja) 油圧緩衝器
US6182806B1 (en) Hydraulic shock absorber
JPH07277262A (ja) フロントフォーク
JP2581204Y2 (ja) 緩衝器
JPH1151106A (ja) ダストカバー取付構造
JP2003130119A (ja) 油圧緩衝器のフリクション付与構造
JP2007132511A (ja) 内外筒の連結構造
JPH0724671Y2 (ja) 液圧緩衝器
US6508342B2 (en) Damper with integrated dust tube and rate surface
JPS5922356Y2 (ja) 油圧緩衝器
JPS5841398Y2 (ja) カ−トリツジシヨツクアブソ−バ
KR100455215B1 (ko) 쇽 업소버의 스토퍼
JP4492999B2 (ja) 二輪車等のフロントフォーク
JP4320102B2 (ja) 油圧緩衝器
JPH0612848U (ja) 油圧緩衝器のリバウンドスプリング取付け構造
JPH055300Y2 (ja)
JPH0842621A (ja) 緩衝装置
JPH08247200A (ja) 倒立型ストラットダンパ
JPH0826168A (ja) ダンパー内蔵型フロントフォーク
JPH1047406A (ja) フロントフォーク
JP2004316726A (ja) 油圧緩衝器のリバウンドスプリング構造

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010703