JPH08247200A - 倒立型ストラットダンパ - Google Patents

倒立型ストラットダンパ

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JPH08247200A
JPH08247200A JP5241095A JP5241095A JPH08247200A JP H08247200 A JPH08247200 A JP H08247200A JP 5241095 A JP5241095 A JP 5241095A JP 5241095 A JP5241095 A JP 5241095A JP H08247200 A JPH08247200 A JP H08247200A
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JP
Japan
Prior art keywords
tube
strut
damper
piston rod
piston
Prior art date
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Pending
Application number
JP5241095A
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English (en)
Inventor
Hideki Takasaki
秀樹 高崎
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SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
Original Assignee
SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 倒立型ストラットダンパのピストンロッドの
軸心をストラットチューブの軸心に精密に一致させて固
定する。 【構成】 ストラットチューブ10内に摺動自在なダン
パチューブ20を設け、このダンパチューブ20内に摺
動自在なピストン12を設けるとともに、このピストン
12と一体のピストンロッド11をストラットチューブ
10の底部のボトムキャップ21に固定する。この際、
ピストンロッド11の固定部近傍に小径部11aを設
け、この小径部11aに雌雄一対の球面座金23a、2
3bを装着して、ピストンロッド11端部を外部に突出
させ、この突出部に螺合するナット22を締め付けるこ
とで球面座金23a、23bを小径部11aの段部dと
ボトムキャップ21上面との間で挟持し固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のサスペンションに
適用される倒立型ストラットダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】ピストンロッドが車軸側に連結され、ダ
ンパチューブが車体側に連結される従来の倒立型ストラ
ットダンパとして、特開昭60−179314号公報に
記載されるものが知られている。この倒立型ストラット
ダンパは、シリンダ(ダンパチューブ)を摺動自在に収
容した支持筒(ストラットチューブ)の底部にピストン
ロッドを取り付けるようにしたストラットダンパにおい
て、支持筒(ストラットチューブ)の底部に対してピス
トンロッドを少なくとも径方向に遊びを持たせて取り付
け、支持筒(ストラットチューブ)とシリンダ(ダンパ
チューブ)が相対回転した時に、回転中心のずれを吸収
することができるようにしている。
【0003】また、倒立型ではないが、例えば特開昭6
2−163811号公報に記載されるようなダンパ装置
も知られている。この装置は車体との取付け部にピロボ
ールを設けるようにしており、バウンド、リバウンド時
のねじれとこじりを防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記特開昭6
0−179314号公報のように支持筒(ストラットチ
ューブ)の底部とピストンロッドの間に遊びを持たせる
と、ストラット特性を悪化させるという問題があり、ま
た、耐久性にも悪影響があった。また、後者の特開昭6
2−163811号公報のような構造を倒立型に適用し
ようとすると高価になり、しかも耐久性に難があるとい
う問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、ストラットチューブ内に摺動自在なダンパチュ
ーブを設け、このダンパチューブ内に摺動自在なピスト
ンを設けるとともに、このピストンと一体のピストンロ
ッドをストラットチューブの底部に螺合部材にて締付固
定するようにした倒立型ストラットダンパにおいて、ピ
ストンロッドの固定部近傍に係止部を設け、この係止部
とストラットチューブの底部との間、或いは螺合部材と
ストラットチューブの底部との間の少なくとも一方に雌
雄一対の球面座金を挟持せしめて締付固定するようにし
た。ここで、前記係止部としては、ピストンロッドの固
定部周辺に球面座金を嵌着せしめる小径部を設け、この
小径部の段部を係止部とするようにしてもよい。
【0006】
【作用】ピストンロッドに設けた係止部とストラットチ
ューブの底部との間、或いは螺合部材とストラットチュ
ーブの底面との間の少なくとも一方側に球面座金を配設
して挟持することで、部品組付け時の締付固定と同時に
調芯がなされる。尚、ピストンロッドの固定部周辺に小
径部を設け、この小径部に球面座金を嵌着すれば、段部
を係止部とすることができ、簡素な構成となる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本発明に係る倒立型ストラッ
トダンパの断面図でストラットが一番縮んだ状態図、図
2はその要部拡大断面図、図3は他の実施例に係る要部
拡大断面図である。
【0008】ストラットダンパ1は、車体側に取り付け
られるダンパチューブ10と、車輪側に取り付けられる
ストラットチューブ20を備え、前記ダンパチューブ1
0はストラットチューブ20内の上下一対のブッシュ2
a、2bを介して摺動自在に挿入されている。そして、
ストラットチューブ20の底部としてのボトムキャップ
21にはピストンロッド11の下端部が取り付けられ、
このピストンロッド11の上端にはナット13にてピス
トン12が固着されるとともに、このピストン12はダ
ンパチューブ10内を摺動自在とされている。
【0009】また、ダンパチューブ10の筒内上部には
外周にオイルシール19を備えたフリーピストン14が
設けられ、このフリーピストン14によって筒内空間部
を上方のガス室Dと下方の蓄油室Cに大きく区画すると
ともに、ダンパチューブ10の筒内下端部には軸封装置
としてのロッドガイド15を設けている。そしてこのロ
ッドガイド15には、ロッド挿通口15aを形成して前
記ピストンロッド11を摺動自在に挿通せしめ、このロ
ッドガイド15の内周にはピストンロッド11の外周に
液密摺接するオイルシール16を、外周にはシール部材
17をそれぞれ設けている。
【0010】前記ピストン12は、圧油を収容した前記
蓄油室Cの内部に臨んでおり、蓄油室C内部空間を上部
室Aと下部室Bとに画成している。そしてこのピストン
12には、上部室Aと下部室Bとを連通せしめるオリフ
ィス通路12a、12bを設けるとともに、オリフィス
通路の出口にディスクバルブ12c、12dを設けてお
り、ピストン12がダンパチューブ10内を摺動する際
に、オリフィス通路12a、12bによる圧油の絞り作
用とディスクバルブ12c、12dの邪魔板作用にて減
衰力を発生させるようにしている。
【0011】ダンパチューブ10の上端部には、車体側
に取り付けるためのストラットボルト18が設けられ、
このストラットボルト18の内部には不図示のガス導入
路を形成している。そしてこのガス導入路からガス室D
内に加圧ガスを導入するようにしている。この際、加圧
ガスは所定のバネ定数を持ったバネの作用をする。
【0012】次に、前記ボトムキャップ21とピストン
ロッド11の結合構造の細部について、図2に基づき説
明する。ピストンロッド11の結合部周辺には、小径部
11aを形成するとともに、ボトムキャップ21の中央
部には、この小径部11aを挿通せしめることのできる
挿通孔を形成している。そして、この挿通孔に小径部1
1aを貫通させて外方に突出させ、この突出部に形成し
たネジ部に螺合部材としてのナット22を螺合させ締付
固定するようにしている。
【0013】この際、ボトムキャップ21の下面であっ
てナット22と当接する部分には、ピストンロッド11
軸方向と直角にナット座面を追加工し、ピストンロッド
11の軸方向がストラットチューブ20の軸方向と平行
になるようにしているが、ボトムキャップ21の上面側
には雌雄一対の球面座金23a、23bを配設し、精密
な調芯が行われるようにしている。
【0014】すなわち、この球面座金23a、23bは
ピストンロッド11の小径部11aに嵌着され、お互い
の当接面が球面状とされているため、ナット22を締め
付けると球面座金23a、23bは小径部11aの段部
dとボトムキャップ21上面との間に挟持され、ナット
22の締付けが強まるに連れて球面の作用にて正立機能
が高まり正確に調芯される。尚、球面座金23a、23
bの装着部を小径部11aにして段部dを利用して挟み
付ける代りに、ピストンロッド11の径をそのままにし
て段部dに対応する箇所に大径の係止部材を嵌着するよ
うにしても良い。
【0015】また、ピストンロッド11の下端部周辺で
あって、ボトムキャップ21の内面側にはストッパラバ
ー24を設け、ダンパチューブ10が沈み込んだ際にダ
ンパチューブ10の下端面に当接して衝撃を緩和させる
ようにしている。
【0016】因みに、図1のストラットチューブ20の
中間部外周にはロアスプリングシート25を設けてお
り、このロアスプリングシート25と不図示のアッパス
プリングシート(車体側)との間に不図示のサスペンシ
ョンスプリングを挟装するようにしている。
【0017】以上のように構成したストラットダンパに
おいて、ダンパが伸張した時、すなわちダンパチューブ
10が図1の状態から上方に摺動して、ピストン12が
ダンパチューブ10内を下方に移動する場合、オリフィ
ス通路12bを通して下部室Bの油が上部室A内に流入
し、オリフィス通路12bの絞り作用とディスクバルブ
12cの邪魔板作用にて所定の減衰力が得られる。
【0018】また、これと反対に伸張したダンパが圧縮
される時、ピストン12はダンパチューブ10内を上方
に向けて移動し、上部室Aの油がオリフィス通路12a
を通して下部室B内に流入し、オリフィス通路12aの
絞り効果及びディスクバルブ12dの邪魔板作用にて所
定の減衰力が得られる。この際、縮み量が増す程ピスト
ンロッド11がダンパチューブ10の筒内に多く入り込
み、ピストンロッド11の進入体積分の油はフリーピス
トン14を押圧し、ガス室Dの体積を縮小させる。因み
に、一番縮んだ状態では、図1に示すように、ダンパチ
ューブ10の下端部がストップラバー24に当接し、衝
撃を吸収する。
【0019】このようなダンパの伸縮作動において、ピ
ストンロッド11とストラットチューブ20の軸心は一
致して固着されているため、ピストン12がダンパチュ
ーブ10内を摺動する際にこじれたりするような不具合
はなく、ダンパ特性を良好に保持することができる。し
かも、単に球面座金23a、23bを介してナット22
を締め付けるだけであり、組付けが簡単である。更に、
ピストンロッド11の下端部はナット22によってボト
ムキャップ21に締付固定されているため、同部に遊び
を持たせることに較べて耐久性が向上する。
【0020】次に、図3に基づき別実施例について説明
する。この実施例ではボトムキャップ21下面とナット
22の間にも雌雄一対の球面座金25a、25bを挟持
するようにしたものである。尚、その他の構成は前記ダ
ンパと同一であるため、前記と同様の箇所には同様の番
号を付している。
【0021】そして、この場合は、ナット22とボトム
キャップ21下面で挟持した球面座金25a、25bの
球面の作用によって、例えば前記実施例のようにボトム
キャップ21の下面に追加工でナット座面を加工するよ
うな手間を省くことも可能であり、正立機能は低下しな
い。勿論、この場合には内側の球面座金23a、23b
を省略するようにしても良い。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
ストラットチューブ内で摺動自在なダンパチューブを設
け、このダンパチューブ内に摺動自在なピストンを設け
るとともに、このピストンと一体のピストンロッドをス
トラットチューブの底部に螺合部材にて締付固定するよ
うにした倒立型ストラットダンパにおいて、ピストンロ
ッドの固定部近傍に係止部を設け、この係止部とストラ
ットチューブの底部との間、或いは螺合部材とストラッ
トチューブの底部との間の少なくとも一方に雌雄一対の
球面座金を挟持せしめて締付固定するようにしたため、
固定と同時に調芯がなされ、組立容易である。また、ピ
ストンロッドを締付固定しているため、遊びを持たせた
場合のようなダンパ特性への悪影響はなく、しかも同部
の耐久性も向上する。この際、小径部の段部を係止部に
すれば、簡易な構成となり部品点数が削減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る倒立型ストラットダンパの断面図
でストラットが一番縮んだ状態図
【図2】本発明に係る倒立型ストラットダンパの要部拡
大断面図
【図3】別実施例に係る倒立型ストラットダンパの要部
拡大断面図
【符号の説明】
1…ストラットダンパ、10…ダンパチューブ、11…
ピストンロッド、11a…小径部、12…ピストン、2
0…ストラットチューブ、21…ボトムキャップ、22
…ナット、23a、23b…球面座金、25a、25b
…球面座金、d…段部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストラットチューブと、このストラット
    チューブ内に摺動自在に挿入されるダンパチューブと、
    このダンパチューブ内に挿入され先端にダンパチューブ
    内面に摺接するピストンを固着したピストンロッドを備
    え、このピストンロッドを前記ストラットチューブの底
    部に螺合部材にて締付固定するようにした倒立型ストラ
    ットダンパにおいて、前記ピストンロッドの固定部近傍
    に係止部を設け、この係止部とストラットチューブの底
    部との間、或いは前記螺合部材とストラットチューブの
    底部との間の少なくとも一方に雌雄一対の球面座金を挟
    持せしめて締付固定するようにしたことを特徴とする倒
    立型ストラットダンパ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の倒立型ストラットダン
    パにおいて、前記ピストンロッドの固定部周辺には前記
    球面座金を嵌着せしめる小径部が設けられ、この小径部
    の段部が前記係止部とされることを特徴とする倒立型ス
    トラットダンパ。
JP5241095A 1995-03-13 1995-03-13 倒立型ストラットダンパ Pending JPH08247200A (ja)

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JP5241095A JPH08247200A (ja) 1995-03-13 1995-03-13 倒立型ストラットダンパ

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JP (1) JPH08247200A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002286080A (ja) * 2001-03-27 2002-10-03 Kayaba Ind Co Ltd 油圧緩衝器
JP2014173620A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Kayaba Ind Co Ltd 緩衝装置
JP2021167626A (ja) * 2020-04-10 2021-10-21 Kyb株式会社 緩衝器

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040420

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02