JPH07277253A - 小型車両の荷掛けフックの取り付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型車両の荷掛けフックの取り付け構造にお
いて、安価に荷掛けフックを取り付けることができ、か
つ、荷掛けフックとハンドルカバーとの組付け精度も保
ち易く、しかも、荷掛けフックの操作性を向上させる。 【構成】 運転者が前輪３を操舵するためのバーハンド
ル７と、このバーハンドル７の後側を覆うハンドルカバ
ー１３と、バーハンドル７のハンドルポスト８にに固定
されかつハンドルカバー１３が締着されるブラケット１
０とが備えられ、ハンドルカバー１３には、ビス孔１４
近傍に孔１６が設けられ、ブラケット１０には、孔１６
から後方に突出する荷掛けフック１１が一体形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、スクーター型などの
二輪又は三輪のバーハンドルを有する小型車両の荷掛け
フックの取り付け構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】スクーター型などの二輪又は三輪の小型
車両は、図３に示すように、前輪Ａを回転自在に軸支し
た前ホークＢのステアリングシャフトＣを、フレームＤ
の前端のヘッドパイプＥに回動自在に軸着し、ステアリ
ングシャフトＣの上端に左右方向に伸したバーハンドル
Ｆを連結し、バーハンドルＦの両端のグリップＧを握っ
てバーハンドルＦを回動し、前輪Ａを操舵するようにし
ている。

【０００３】フレームＤの前部、ヘッドパイプＥの部分
及びその両側には、レッグシールドＨを取り付けて運転
者の下半身の前側をカバーするようにしてある。又、バ
ーハンドルＦは、ハンドルカバーＪで覆い、ハンドルカ
バーＪにヘッドライトやスピードメーターなどを収容す
るようにしてある。

【０００４】そして、従来は、レッグシールドＨの上部
に、図４で示すように孔Ｈ１を設けて、図３及び図５に
示すようにヘッドパイプＥに締着した荷掛けフックＫ
を、孔Ｈ１から後方に突出させて、買物袋などの荷物を
この荷掛けフックＫに掛止めておくことができるように
していた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の荷掛けフックＫの取り付け構造においては、荷掛け
フックＫが一つの部品としてヘッドパイプＥに取り付け
られるものであるので、製作コストがかかり、レッグシ
ールドＨとの位置合せなどの製作精度を保つように作る
必要があるためコスト高につく。又、荷掛けフックＫの
位置が低いので、使用勝手がよくない。そして、レッグ
シールドＨに物入れボックスを取り付けるものでは、荷
掛けフックＫが邪魔になるので物入れボックスを取り付
けることができないという問題点がある。

【０００６】かかる点に鑑み、この発明は、安価に荷掛
けフックを取り付けることができ、かつ、荷掛けフック
とハンドルカバーとの組付け精度も保ち易く、しかも、
荷掛けフックの操作性もよい小型車両の荷掛けフックの
取り付け構造を得ることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、次の構成を有する。すなわち、本発明の
小型車両の荷掛けフックの取り付け構造は、運転者が前
輪を操舵するためのバーハンドルと、このバーハンドル
の後側を覆うハンドルカバーと、前記バーハンドルの車
幅方向中央部に固定されかつ前記ハンドルカバーが締着
されるブラケットとが備えられ、前記ハンドルカバーに
おける前記ブラケットとの締着部近傍には、孔が設けら
れ、前記ブラケットには、前記孔から後方に突出する荷
掛けフックが一体形成されたものである。

【０００８】

【作用】本発明の構成によれば、荷掛けフックが、ハン
ドルカバーをバーハンドルに取り付けるためのブラケッ
トに一体に形成してあるので、部品点数を少くできる。
そして、ハンドルカバーをブラケットに締着するための
ビスを通すビス孔と、荷掛けフックを通す孔とが、ハン
ドルカバーにおいて近接して設けられる。又、荷掛けフ
ックの位置が高いので、荷物の掛外しを高い位置で行え
る。さらに、荷掛けフックの位置が高いため、例えば、
ハンドルカバーの下方に配設されたレッグシールドに物
入れボックスを設ける場合でも、この物入れボックスと
荷掛けフックとが上下方向において異なる位置をとる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１及び図２によっ
て説明する。図は、スクーター型の二輪又は三輪車の場
合を示すものである。本実施例に係るスクーター型の二
輪又は三輪車（小型車両の一例）は、図１に示すよう
に、前輪３が前ホーク１の下端に横軸２によって回転自
在に軸支されたもので、前ホーク１のステアリングシャ
フト４が、フレーム５の前端のヘッドパイプ６に回動自
在に軸着されている。又、ステアリングシャフト４の上
端には、左右方向に伸したバーハンドル７の中央部分の
ハンドルポスト８が連結されている。バーハンドル７の
両端には、握り易いようにグリップ９が取り付けらてお
り、運転者は、グリップ９を握ってバーハンドル７を左
右に回動させて前輪３を操舵する。又、バーハンドル７
の左右のグリップ９の間には、前後のハンドルカバー１
２、１３で覆うようにしてあって、ハンドルカバー１
２、１３には、ヘッドライトやスピードメーターなどが
収容される。

【００１０】本実施例に係る荷掛けフック１１の取り付
け構造は、図２に示すように、ハンドルポスト８（バー
ハンドルの車幅方向中央部の一例）に固定されかつハン
ドルカバー１３が締着されるブラケット１０を備えるも
のである。そして、ハンドルカバー１３におけるブラケ
ット１０との締着部近傍には、孔１６が設けられ、ブラ
ケット１０には、孔１６から後方に突出する荷掛けフッ
ク１１が一体形成されている。

【００１１】すなわち、ブラケット１０は、鋼板をプレ
ス加工して製作するようにしものであり、その前端がバ
ーハンドル７の中央のハンドルポスト８の上部に溶着な
どによって取り付けられて、その後端に荷掛けフック１
１が鍵形に一体に突出して設けられている。又、後側の
ハンドルカバー１３の中央下部には、ビス孔１４（締着
部）が設けられ、このビス孔１４にビス１５を通してブ
ラケット１０に締着することによって、ハンドルカバー
１３をブラケット１０に締着する。一方、孔１６は、ハ
ンドルカバー１３のビス孔１４の上側かつ近傍に設けら
れて、荷掛けフック１１は孔１６から外側に突出してい
る（図１参照）。

【００１２】以上のような構成を有する本実施例の荷掛
けフック１１の取り付け構造によれば、荷掛けフック１
１がブラケット１０に一体に形成してあるので、部品点
数を削減できて、製造コストを安価にできる。そして、
ハンドルカバー１３を取り付けるビス孔１４と荷掛けフ
ック１１を通す孔１６とが近接しているので、各孔の関
係位置を保つのに都合がよく、組付け時の精度を高く保
つことができる。又、フレーム５の前部をカバーするレ
ッグシールド１７に物入れボックス１８（図１参照）を
設けるときでも、荷掛けフック１１が邪魔になることは
ない。

【００１３】なお、荷掛けフック１１には、スーパーな
どで買物をしたときのビニール袋や荷物袋などを、適宜
掛止めることができる。また、本実施例は、本発明の好
適な実施の態様であり、本発明の技術的範囲は、この実
施例に限定されない。例えば、本発明の荷掛けフックの
取り付け構造は、スクーター型の二輪又は三輪に限定さ
れず、バーハンドルと、バーハンドルを少なくとも後側
から覆うハンドルカバーとを有する全ての小型車両に適
用可能である。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、この発明は上述の
ような構成により、部品点数を少なくできるので、製造
コストを安価にできる。そして、前記ビス孔と、前記孔
とが近接してハンドルカバーに設けられるので、各孔の
関係位置精度を高く保つことができる。又、使用者が荷
物の掛外しを高い位置で行えるので、荷物の掛外し操作
性を向上させることができる。さらに、例えばレッグシ
ールドに物入れボックスを設ける場合でも、物入れボッ
クスと荷掛けフックとは、上下方向において異なる位置
をとるので、荷掛けフックが邪魔になることはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す側面図である。

【図２】本発明の実施例を示す要部の分解斜視図であ
る。

【図３】従来例を示す側面図である。

【図４】従来例を示すレッグシールドの斜視図である。

【図５】従来例を示す荷掛けフックの斜視図である。

【符号の説明】

３ 前輪 ７ バーハンドル ８ ハンドルポスト（バーハンドルの車幅方向中央
部） １０ ブラケット １１ 荷掛けフック １３ ハンドルカバー １４ ビス孔（締着部） １６ 孔

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 運転者が前輪を操舵するためのバーハン
   ドルと、このバーハンドルの後側を覆うハンドルカバー
   と、前記バーハンドルの車幅方向中央部に固定されかつ
   前記ハンドルカバーが締着されるブラケットとが備えら
   れ、 前記ハンドルカバーにおける前記ブラケットとの締着部
   近傍には、孔が設けられ、前記ブラケットには、前記孔
   から後方に突出する荷掛けフックが一体形成されたこと
   を特徴とする小型車両の荷掛けフックの取り付け構造。