JPH065989Y2 - 自動二輪車の風防スクリーン取付け構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、小型のスクーターなどの自動二輪車の風防
スクリーン取付け構造に関する。

〔従来の技術とその問題点〕

小型のスクーターなどの自動二輪車では、前部のハンド
ルに風防スクリーンを取付けて、運転者に当る走行によ
る風を少なくしている。このような、小型のスクーター
などでは、左右に延びるハンドルバーの、左右の傾斜部
分に、風防スクリーンの下部両側縁を合せ、左右両側
で、傾斜部分の上下に、締着バンドを用いて、風防スク
リーンをハンドルバーに取付けている。例えば、実開昭
５９−１６３５８５号公報参照。このように、風防スク
リーンの両側縁を上下二個所で締着しないと、風防スク
リーンが前後にふらつくのを防げない。しかし、上下に
締着個所があったのでは、締着バンドが左右に二つづつ
になるか、大きいものが左右に一つづつになって体裁が
悪く、取付け作業も面倒である。

〔考案の目的〕

この考案は、上記の事情に鑑みなされたもので、確実な
保持ができると共に取付け作業も簡単にできる自動二輪
車の風防スクリーン取付け構造を得ることを目的とす
る。

〔考案の構成〕

以下、本考案を図面に示す実施例によって説明する。

第１図に示すように、小型のスクーターなどの自動二輪
車は、左右に延びるハンドルバー１の中央を前輪を取付
けた前ホークの上部に取付け、ハンドルバー１の両端に
設けたグリップ２を運転者が握って操舵するようになっ
ている。ハンドルバー１は、一般に、鋼管を曲げ加工し
て作り、中央から一旦斜め上向きに傾斜させ、更にその
外側を斜め後方下側に曲げて、握り易い位置にグリップ
２があるようにしている。しかして、本考案は、第２図
に示すようにハンドルバー１の左右の傾斜部３の上側
に、長手方向に溝４を設ける。一方、透明な合成樹脂板
で成形する風防スクリーン５は、下部両側の端縁を溝４
に合う形状にして、各溝４に嵌合せる。そして、各傾斜
部３に巻いた締着バンド６を、ボルト７及びナット８を
用いて、風防スクリーン５の下部両側の一個所に固着す
る。

〔考案の作用〕

風防スクリーン５の下部両側の端縁は、ハンドルバー１
の左右の傾斜部３の上側に設けた長手方向の溝４に嵌合
せるので、風防スクリーン５が前後にふらつくことがな
くなる。このため、風防スクリーン５は、左右一個所
で、締着バンド６でハンドルバー１に締着するだけで、
確実に保持できる。そして、締着バンド６も小型でよく
体裁がよく、締着作業も左右一個所ずつで簡単にでき
る。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案は、ハンドルバーの左右
の傾斜部の上側に形成した長手方向の各溝に、風防スク
リーンの両側の下部端縁を嵌合し、この風防スクリーン
の下部両側の一個所を、上記ハンドルバーの各傾斜部に
巻装した締着バンドに固着したので、風防スクリーンの
下部両側が、ハンドルバーの溝に嵌合して安定し、前後
にふらつくことがない。このため、左右各々一個所の締
着バンドの締着で、動かないように確実に風防スクリー
ンを保持できる。そして、締着バンドは小型でよく、左
右各一個所であるので、取付けも簡単にできる。又、ハ
ンドルバーの溝は、傾斜部に設けるので、雨水が溜るこ
ともなく、錆の発生も防げる。締着バンドは、小型でよ
いので、体裁もよい。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は正面図、第２図
は第１図Ａ−Ａ矢視拡大断面図である。 １……ハンドルバー、２……グリップ、３……傾斜部、
４……溝、５……風防スクリーン、６……締着バンド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】左右に延びるハンドルバーの両端にグリッ
   プを設けるものに於いて、ハンドルバーの左右の傾斜部
   の上側に形成した長手方向の各溝に、透明板でできた風
   防スクリーンの両側の下部端縁を嵌合し、該風防スクリ
   ーンの下部両側の一個所を、上記ハンドルバーの各傾斜
   部に巻装した締着バンドに固着したことを特徴とする自
   動二輪車の風防スクリーン取付け構造。