JPH07276571A - 包装材料 - Google Patents

包装材料

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JPH07276571A
JPH07276571A JP6935894A JP6935894A JPH07276571A JP H07276571 A JPH07276571 A JP H07276571A JP 6935894 A JP6935894 A JP 6935894A JP 6935894 A JP6935894 A JP 6935894A JP H07276571 A JPH07276571 A JP H07276571A
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layer
packaging material
vapor deposition
stretched nylon
thickness
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JP6935894A
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English (en)
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Katsunobu Ito
克伸 伊藤
Masanori Takahashi
正憲 高橋
Kozo Mita
浩三 三田
Takashi Nakagome
隆 中込
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高バリヤー性を有し、例えばレトルト等の熱
水処理を行ってもその高いバリヤー性を損なうことがな
く、しかも強度に優れ、熱封緘に好適に使用可能な透明
ハイバリヤー性の包装材料を提供する。 【構成】 シーラント層1、厚さ15μmにおける12
0℃、30分間の熱水レトルトでの単体の収縮率が平均
6.0%未満であり、かつ各方向の収縮率の最大差が2
%以下である延伸ナイロンからなる延伸ナイロン層2、
および無機物蒸着層3の少なくとも3層を積層して包装
材料とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は包装材料に関し、さらに
詳しくは例えば食品、薬品等、特にボイル殺菌やレトル
ト殺菌を施す用途に好適に利用可能な高バリヤー性の包
装材料に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば食品、薬品等の包装、特にボイル
処理やレトルト殺菌を施す用途に用いられる包装材料に
は、高バリヤー性および熱封緘性を有することが要求さ
れる。
【0003】従来、そのような包装材料としては、中間
層にアルミ層を設けた積層フィルムが広く用いられてい
る。一方、中間層にアルミ層を設けた積層フィルムは、
内部の視認性が悪く、また電子レンジ調理に適用不可能
であることから、アルミ層に代えてポリ塩化ビニリデン
(PVDC)やエチレン・ビニルアルコール共重合体
(EVOH)等の透明ハイバリヤープラスチック層を設
けた積層フィルムが開発されている。
【0004】また、近年、ガラス、アルミナ等の無機物
の蒸着層を設けた透明ハイバリヤー包装材料が注目を浴
びつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、透明ハ
イバリヤープラスチック層としてポリ塩化ビニリデン
(PVDC)層を設けた積層フィルムにおいては、廃棄
時に有毒ガスを発生するという問題がある。また、エチ
レン・ビニルアルコール共重合体層を設けた積層フィル
ムにおいては、レトルト等の熱水処理時に酸素バリヤー
性および水蒸気透過度が低下するという欠点がある。
【0006】これに対し、ガラス、アルミナ等の無機物
蒸着層を設けた積層フィルムにおいては、廃棄時に有毒
ガスを発生することはないが、フィルム強度が必ずしも
充分ではなく、またレトルト後のバリヤー性劣化が問題
となる。特に、ガラス、アルミナ等の無機物蒸着層はポ
リエステル(PET)フィルムに蒸着することが多く、
たとえばPET/蒸着層/接着層/延伸ナイロン(O
N)/接着層/未延伸ポリプロピレン(CPP)のよう
な構成の場合、ナイロンの収縮によりレトルト後のバリ
ヤー性が劣化するという問題があるため、PET/蒸着
層/接着層/PET/接着層/未延伸ポリプロピレン
(CPP)のような構成にするのが通例となっている。
しかし、上記のPET/蒸着層/接着層/PET/接着
層/未延伸ポリプロピレン(CPP)のような構成で
は、落下時の強度等が問題となる。
【0007】本発明はかかる事情に基づいてなされたも
のであり、本発明の目的は、高バリヤー性を有し、しか
もレトルト後においてもその高いバリヤー性を損なうこ
とがなく、また強度に優れ、熱封緘に好適に使用可能な
透明ハイバリヤー性の包装材料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに本発明の包装材料は、シーラント層、無機物蒸着層
および延伸ナイロン層の少なくとも3層を有する包装材
料であって、前記延伸ナイロン層に用いられる延伸ナイ
ロンが、厚さ15μmにおける120℃、30分間の熱
水レトルトでの単体の収縮率が平均6.0%未満であ
り、かつ各方向の収縮率の最大差が2%以下である構成
とし、さらに必要に応じ、上記の無機物蒸着層を形成す
る無機物がガラスまたはアルミナである構成とした。
【0009】
【作用】本発明の包装材料は、シーラント層、無機物蒸
着層および延伸ナイロン層の少なくとも3層を有する包
装材料であって、前記延伸ナイロン層に用いられる延伸
ナイロンが、厚さ15μmにおける120℃、30分間
の熱水レトルトでの単体の収縮率が平均6.0%未満で
あり、かつ各方向の収縮率の最大差が2%以下であるよ
うに構成されている。ここで、延伸ナイロン層に用いら
れる延伸ナイロンは、厚さ15μmにおける120℃、
30分間の熱水レトルトでの単体の収縮率が平均6.0
%未満であり、かつ各方向の収縮率の最大差が2%以下
である。したがって、このような延伸ナイロンを用いて
なる延伸ナイロン層を含む本発明の包装材料は、レトル
ト等の熱水処理後においても収縮が少なく、特に偏収縮
が少ないため、この延伸ナイロン層に積層されている無
機物蒸着層にクラックを誘発することがなく、バリヤー
性が低下することがない。また、この延伸ナイロン層は
強度にも優れることから、本発明の包装材料は充分な強
度を有している。さらに、バリヤー層に無機物蒸着層を
用いているため廃棄時に有毒ガスを発生することもな
い。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照しな
がら説明する。図1は、この包装材料の層構成の一例を
示す説明図である。
【0011】図1に示すように、この包装材料は、シー
ラント層1、延伸ナイロン層2および無機物蒸着層3の
3層を有し、さらに無機物蒸着層3が蒸着基材層4に蒸
着されて形成されている。
【0012】シーラント層1は、この包装材料の最内層
を形成する層であり、その形成材料には、例えば熱封緘
性を有するポリプロピレン(PP)、低密度ポリエチレ
ン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDP
E)、高密度ポリエチレン(HDPE)などが好適に用
いられる。特に高温での加圧加熱処理を必要とする用途
には、ポリプロピレン(PP)が好適に用いられる。
【0013】このシーラント層1の厚さは、通常、30
〜150μm、好ましくは40〜120μmである。こ
の厚さが30μm未満であると、この包装材料の強度が
充分ではなくなることがある。一方、この厚さが150
μmを超えると、この包装材料が固くなって取扱いが不
便になることがある。
【0014】延伸ナイロン層2は、厚さ15μmにおけ
る120℃、30分間の熱水レトルトでの単体の収縮率
が平均6.0%未満であり、かつ各方向の収縮率の最大
差が2%以下である延伸ナイロンにより形成されてい
る。この延伸ナイロン層2を形成する延伸ナイロンの収
縮特性が上記の範囲を外れると、熱水処理後においても
無機物蒸着層3の高いバリヤー性を維持するという延伸
ナイロン層2が奏すべき所期の効果が充分に奏されない
ことがある。
【0015】この延伸ナイロン層2の厚さは、通常、5
〜50μm、好ましくは10〜30μmである。この厚
さが5μm未満であると、この包装材料の強度が充分で
はなくなることがある。一方、この厚さが50μmを超
えると、この包装材料が固くなって取扱が不便になると
ともに、カールが発生し易くなる等の問題を生じること
がある。
【0016】無機物蒸着層3は、この包装材料に高いバ
リヤー性を付与するとともに、良好な廃棄性を付与する
層である。このような作用乃至機能を奏する無機物蒸着
層3を形成する無機物としては、たとえばガラス(Si
x )、アルミナ(Al2 3 )が好適に用いられる。
ガラス(SiOx )、アルミナ(Al2 3 )はいずれ
も高いバリヤー性を有するとともに透明性も有している
からである。
【0017】この無機物蒸着層3の厚さは、通常、10
〜100,000Å、好ましくは100〜10,000
Åである。この厚さが10Å未満であると充分なバリヤ
ー性が得られないことがある。一方、この厚さを10
0,000Åより厚くしても、それに相当する効果は奏
されず、かえって製造コストの点で不利となる。
【0018】無機物蒸着層3の形成に用いられる蒸着方
法については、特に制限はなく、例えば真空蒸着法、ス
パッタ法、化学的気相蒸着法(CVD法)等のいずれを
採用してもよい。
【0019】このような無機物蒸着層3を蒸着する蒸着
基材層4の形成材料には、比較的収縮率の低いポリエチ
レンテレフタレート(PET)が好適に用いられるが、
蒸着基材層4の形成材料に特に制限はなく、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)以外にも例えば延伸ナイロ
ン(ON)、延伸ポリプロピレン(OPP)等のあらゆ
る包材用フィルムを用いることができる。
【0020】この蒸着基材層4の厚さは、通常、5〜5
0μm、好ましくは7〜20μmである。この厚さが5
μm未満であると、ラミネートが困難になるとともにそ
のような蒸着基材層4に積層された無機物蒸着層3が容
易に破壊されてしまうことがある。一方、この厚さを5
0μmより厚くしても、それに相当する効果は奏され
ず、かえって製造コストの点で不利となる。
【0021】無機物蒸着層3が蒸着された蒸着基材層
4、延伸ナイロン層2およびシーラント層1の各層間は
接着され、積層されている。各層間の接着方法として
は、ドライラミネーション法が好適に採用される。
【0022】また、この包装材料の最外層には印刷を施
すことが可能であり、好適に採用可能な印刷方法として
は、例えばグラビア印刷法が挙げられる。なお、この包
装材料の層構成は図1に示したものに限定されるもので
はなく、最外層→最内層の順に、例えば、延伸ナイロン
(ON)層/蒸着基材層/無機物蒸着層/シーラント
層、延伸ナイロン(ON)層/無機物蒸着層/蒸着基材
層/シーラント層、蒸着基材層/無機物蒸着層/延伸ナ
イロン(ON)層/ポリ塩化ビニリデン(PVDC)層
/シーラント層、蒸着基材層/無機物蒸着層/延伸ナイ
ロン(ON)層/エチレン・ビニルアルコール共重合体
(EVOH)層/シーラント層、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)層/蒸着基材層/無機物蒸着層/延伸
ナイロン(ON)層/シーラント層、延伸ポリプロピレ
ン(OPP)層/蒸着基材層/無機物蒸着層/延伸ナイ
ロン(ON)層/シーラント層、延伸ナイロン(ON)
層/蒸着基材層/無機物蒸着層/延伸ナイロン層/シー
ラント層、ポリエチレンテレフタレート(PET)層/
延伸ナイロン(ON)層/無機物蒸着層/蒸着基材層/
シーラント層、延伸ポリプロピレン(OPP)層/延伸
ナイロン(ON)層/無機物蒸着層/蒸着基材層/シー
ラント層などの種々の層構成を用途・目的に応じて適宜
に採用することができる。
【0023】以上のようにして構成されるこの包装材料
は、たとえば食品、薬品等の包装材料として好適に利用
可能であり、たとえばボイル処理、レトルト殺菌等を施
す用途の熱封緘用の包装材料として特に好適に利用可能
である。
【0024】次に実験例を示し、この包装材料について
さらに具体的に説明する。実験例1 最外層に厚さ12μmのポリエチレンテレフタレート
(PET)フィルムを用い、その内面にガラス(SiO
x )を蒸着して厚さ200Åの無機物蒸着層を形成し、
中間層として厚さ15μm、120℃、30分間の加圧
加熱処理後の収縮率が5.0%、各方向の収縮率の最大
差が1.0%である延伸ナイロンフィルムを用い、さら
にシーラント層に厚さ70μmの未延伸ポリプロピレン
(CPP)フィルムを用い、各層間にウレタン系接着剤
を3g/m2 塗工することにより各層を積層して透明積
層包装材料を作成した。なお、ウレタン系接着剤の塗工
にはグラビアロールを用いた。
【0025】得られた透明積層包装材料について、酸素
透過度、水蒸気透過度およびピンホールの発生のそれぞ
れにつき次のようにして評価を行った。結果を表1〜表
3に示す。
【0026】酸素透過度:MOKON社製OXTRAN
を使用し、温度23℃、湿度90%、パージ2日間の条
件で酸素透過度を測定した。結果を表1に示す。
【0027】水蒸気透過度:MOKON社製PERMA
TRANを使用し、温度40℃、湿度90%、パージ2
日間の条件で水蒸気透過度を測定した。結果を表2に示
す。 ピンホールの発生:温度3℃の条件下に24時間以上放
置した透明積層包装材料についてゲルボフレックス測定
機により温度3℃にて1000回ゲルボフレックス試験
を行い、テルピン油によりピンホール数を計測した。
【0028】結果を表3に示す。次に、上記のようにし
て得られた透明積層包装材料を用い、縦180mm、横
140mm、底部マチ部80mm、サイドシール巾5m
mのスタンドパウチ形状に加工し、このレトルト用パウ
チに水200cm3 を充填した後、熱封緘し、静置式に
て120℃、30分間のレトルト処理を施した。このレ
トルト処理後1日目および7日目のパウチについて、酸
素透過度および水蒸気透過度につきそれぞれ前記と同様
にして評価を行った。それぞれの結果を表1および表2
に示す。
【0029】また、レトルト処理後1週間以上、温度3
℃にて保存したパウチ10袋について、120cmの高
さから、スタンド底面を下方にして30回を限度に落下
試験を行い、下記計算式より平均破袋率を算出した。結
果を表4に示す。
【0030】平均破袋率=(破袋したサンプル数)/
[破袋までに要した回数の合計(30回までに破袋しな
かった場合は30回)]
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】
【表4】 実験例2 前記実験例1において、厚さ200Åのシリカ蒸着層に
代えて厚さ200Åのアルミナ蒸着層を有する透明積層
包装材料を作成したほかは、前記実験例1と同様にして
透明積層包装材料を作成し、得られた透明積層包装材料
について、前記実験例1と同様にして酸素透過度、水蒸
気透過度およびピンホールの発生の評価を行った。結果
を表1〜表3に示す。
【0035】以後、前記実験例1と同様にしてレトルト
用パウチについて、酸素透過度、水蒸気透過度および平
均破袋率のそれぞれを評価した。それぞれの結果を表
1、表2および表4に示す。比較例1 前記実験例1において、厚さ15μmの延伸ナイロンフ
ィルムに代えて厚さ15μmのポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルムを有する透明積層包装材料を作
成したほかは、前記実験例1と同様にして透明積層包装
材料を作成し、得られた透明積層包装材料について、前
記実験例1と同様にして酸素透過度、水蒸気透過度およ
びピンホールの発生の評価を行った。結果を表1〜表3
に示す。
【0036】以後、前記実験例1と同様にしてレトルト
用パウチについて、酸素透過度、水蒸気透過度および平
均破袋率のそれぞれを評価した。それぞれの結果を表
1、表2および表4に示す。比較例2 前記実験例1において、厚さ15μm、120℃、30
分間の加圧加熱処理後の収縮率が5.0%、各方向の収
縮率の最大差が1.0%である延伸ナイロンフィルムに
代えて厚さ15μm、120℃、30分間の加圧加熱処
理後の収縮率が5.0%、各方向の収縮率の最大差が
2.5%である延伸ナイロンフィルムを有する透明積層
包装材料を作成したほかは、前記実験例1と同様にして
透明積層包装材料を作成し、得られた透明積層包装材料
について、前記実験例1と同様にして酸素透過度、水蒸
気透過度およびピンホールの発生の評価を行った。結果
を表1〜表3に示す。
【0037】以後、前記実験例1と同様にしてレトルト
用パウチについて、酸素透過度、水蒸気透過度および平
均破袋率のそれぞれを評価した。それぞれの結果を表
1、表2および表4に示す。比較例3 前記実験例2において、厚さ15μmの延伸ナイロンフ
ィルムに代えて厚さ15μmのポリエチレンテレフタレ
ート(PET)フィルムを有する透明積層包装材料を作
成したほかは、前記実験例2と同様にして透明積層包装
材料を作成し、得られた透明積層包装材料について、前
記実験例1と同様にして酸素透過度、水蒸気透過度およ
びピンホールの発生の評価を行った。結果を表1〜表3
に示す。
【0038】以後、前記実験例1と同様にしてレトルト
用パウチについて、酸素透過度、水蒸気透過度および平
均破袋率のそれぞれを評価した。それぞれの結果を表
1、表2および表4に示す。比較例4 前記実験例2において、厚さ15μm、120℃、30
分間の加圧加熱処理後の収縮率が5.0%、各方向の収
縮率の最大差が1.0%である延伸ナイロンフィルムに
代えて厚さ15μm、120℃、30分間の加圧加熱処
理後の収縮率が5.0%、各方向の収縮率の最大差が
2.5%である延伸ナイロンフィルムを有する透明積層
包装材料を作成したほかは、前記実験例2と同様にして
透明積層包装材料を作成し、得られた透明積層包装材料
について、前記実験例1と同様にして酸素透過度、水蒸
気透過度およびピンホールの発生の評価を行った。結果
を表1〜表3に示す。
【0039】以後、前記実験例1と同様にしてレトルト
用パウチについて、酸素透過度、水蒸気透過度および平
均破袋率のそれぞれを評価した。それぞれの結果を表
1、表2および表4に示す。結果の検討 表1〜表4から明らかなように、実験例1および実験例
2の透明積層包装材料では、レトルト後のバリヤー性能
の劣化が充分に抑制され、物理的に頑強な包材が得られ
ていることがわかる。これに対し、比較例1の透明積層
包装材料は、レトルト後のバリヤー性能の劣化は抑制さ
れているものの、ゲルボフレックス試験におけるピンホ
ールの発生および平均破袋率の高さから実験例1の透明
積層包装材料に比べて物性強度が劣化している。このこ
とは、比較例3の透明積層包装材料と実験例2の透明積
層包装材料との関係についてもいえる。また、比較例2
の透明積層包装材料は、物性強度は実験例1の透明積層
包装材料と大差ないものの、レトルト後の酸素バリヤー
性および水蒸気バリヤー性が実験例1の透明積層包装材
料と比較して著しく劣化している。このことは、比較例
4の透明積層包装材料と実験例2の透明積層包装材料と
の関係についてもいえる。
【0040】
【発明の効果】以上に詳述したことから明らかなよう
に、本発明は、少なくともシーラント層、無機物蒸着
層、および厚さ15μmにおける120℃、30分間の
熱水レトルトでの単体の収縮率が平均6.0%未満であ
り、かつ各方向の収縮率の最大差が2%以下である延伸
ナイロン層の少なくとも3層を有する構成としたので、
本発明によれば、レトルト等の熱水処理を行っても高い
バリヤー性の劣化が少なく、しかも物性強度が充分な包
装材料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の包装材料の層構成の一例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1…シーラント層 2…延伸ナイロン層 3…無機物蒸着層 4…蒸着基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 65/16 // B32B 9/00 A 9349−4F B29L 9:00 (72)発明者 中込 隆 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シーラント層、無機物蒸着層および延伸
    ナイロン層の少なくとも3層を有する包装材料であっ
    て、前記延伸ナイロン層に用いられる延伸ナイロンが、
    厚さ15μmにおける120℃、30分間の熱水レトル
    トでの単体の収縮率が平均6.0%未満であり、かつ各
    方向の収縮率の最大差が2%以下であることを特徴とす
    る包装材料。
  2. 【請求項2】 前記無機物蒸着層を形成する無機物がガ
    ラスまたはアルミナである請求項1記載の包装材料。
JP6935894A 1994-04-07 1994-04-07 包装材料 Pending JPH07276571A (ja)

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