JPH072748U - 熱機器の安全装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 調理中、熱機器から離れることがあっても温
度上昇による火災の発生を防止することができる。 【構成】 例えばテーブルコンロ本体の前面に人体検知
用センサが設けられ、調理者がテーブルコンロの近傍に
いるときはセンサ回路３の出力によりタイマはリセット
されており、テーブルコンロから離れたときタイマの作
動を開始し、設定時間内にテーブルコンロの近傍に戻ら
ないときはタイマ回路４の出力によりガス弁遮断回路５
が閉成され、ガス弁を閉じて燃焼を中止する。設定時間
内に戻ったときはタイマはリセットされるので燃焼を継
続する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、テーブル・コンロその他の熱機器の安全装置に関する。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

従来の例えばテーブルコンロでは、調理を行なっている時に何かの用でテーブ ルコンロから離れた場合、吹きこぼれや火災が発生することがあり、吹きこぼれ の場合の対応として、熱電対による立ち消え安全装置が付設されているが、温度 上昇による火災に対応する装置はなかった。

【０００３】 本考案は、従来のテーブルガスコンロその他の熱機器のこのような課題を解決 することをその目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の目的を達成するために、熱機器本体に、点火に連動して電源 回路が閉成される人体検知用センサ、タイマ及びガス弁遮断回路を設けて成り、 該タイマは、該人体検知用センサの人体検知時にリセットされ、非検知時にタイ マ作動を開始するものであり、前記ガス弁遮断回路は、前記タイマの設定経過時 の出力で閉成するものであることを特徴とする。

【０００５】

【作用】

調理をするためにガスコックを開いてテーブルコンロその他の熱機器を点火す る人間が熱機器の近傍にいるときは、人体検知用センサはこれを検知してタイマ をリセットし、人間が熱機器の近傍から離れるときは、タイマが作動を開始する 。所定時間内に人間が再び熱機器の近傍に戻ってきたときはタイマはリセットさ れるが、所定時間を経過したときは、タイマが作動し、その出力によりガス弁遮 断回路が閉成され、ガス弁が閉成されて燃焼を停止する。

【０００６】

【実施例】

以下に本考案の実施例を図面につき説明する。

【０００７】 図１において、１はテーブルコンロ本体、２，２は例えばテーブルコンロ本体 １の前面の例えば左右２個所に設けられた人体検知用センサである。

【０００８】 テーブルコンロ本体１には、図２に示すような回路装置が付設されている。こ の回路装置は、人体検知用センサ２，２を含むセンサ回路３とこれに接続された タイマ回路４とこれに接続されたガス弁遮断回路５と、これらを付勢するための 電源回路６とから成り、電源回路６は、ガスコックを開いたときこれに連動して 閉成される図示しない電源スイッチを含み、該電源スイッチの閉成により閉成さ れる。

【０００９】 人体検知用センサ２，２は、人体がテーブルコンロの近傍にいることを検知す るもので、赤外線等を利用した従来から周知の近接センサが用いられる。

【００１０】 タイマを構成するタイマ回路４は、人体検知用センサ２，２が人体を検知した とき、センサ回路３の出力によりリセットされ、検知しないとき、作動を開始し 、設定時間の経過後に信号を出力する。ガス弁遮断回路５は、タイマ回路４の出 力により閉成される。

【００１１】 かくして、図３に示すように、ガスコックを開いてテーブルコンロに対して燃 焼を開始し、テーブルコンロの近傍に人がいるときは、普通のテーブルコンロと 同様、燃焼が継続し、調理が完了したときはガスコックを閉じて燃焼を停止する 。調理中何かの用でテーブルコンロの近傍から離れたときは、タイマが作動を開 始し、設定時間内に戻らないときはタイマ回路４の出力によりガス弁遮断回路５ が閉成されてガス弁を閉じ、燃焼を中止する。このときは、ガスコックは開いた ままであるので、燃焼を再び継続するときはガスコックを閉じて電源スイッチを オフし、元の状態に戻してから再びガスコックを開いて点火し燃焼を開始する。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は、上述のように構成されているから、調理中、何かの用でテーブルコ ンロその他の熱機器から離れることがあっても、温度上昇による火災の発生を防 止することができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の実施例の斜視図

【図２】 上記実施例のブロック図

【図３】 上記実施例のフローチャート

【符号の説明】

１ テーブルコンロ本体 ２ 人体検知用セ
ンサ ３ センサ回路 ４ タイマ回路 ５ ガス弁遮断回路 ６ 電源回路

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 熱機器本体に、点火に連動して電源回路
   が閉成される人体検知用センサ、タイマ及びガス弁遮断
   回路を設けて成り、該タイマは、該人体検知用センサの
   人体検知時にリセットされ、非検知時にタイマ作動を開
   始するものであり、前記ガス弁遮断回路は、前記タイマ
   の設定経過時の出力で閉成するものであることを特徴と
   する熱機器の安全装置。