JPH07274814A - 牛肉乾燥加工食品の製造方法 - Google Patents
牛肉乾燥加工食品の製造方法Info
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- JPH07274814A JPH07274814A JP6090631A JP9063194A JPH07274814A JP H07274814 A JPH07274814 A JP H07274814A JP 6090631 A JP6090631 A JP 6090631A JP 9063194 A JP9063194 A JP 9063194A JP H07274814 A JPH07274814 A JP H07274814A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 牛肉乾燥加工食品を、塩漬後の原料肉の煮沸
を高圧レトルト装置を使用せずに常圧下で行なって低コ
ストで製造可能にすると共に、連続的な工程で大量生産
可能にする。 【構成】 原料牛肉に対し、食塩、砂糖、発色剤、香辛
料を成分とする塩漬剤に4倍加水して作ったピックル液
を23%混合して低温・減圧下で0.5〜1時間マッサ
ージを行ない、10〜12時間静置した後100℃の温
度で2.5〜3時間煮沸し、次いで不要な筋膜や脂肪を
除きながら肉繊維をほぐし、更にこれに調味料を加えて
ニーダーで肉から分離したおおよその水がなくなるまで
加熱攪拌し、その後被加工材料を連続乾燥する熱風乾燥
機により水分活性0.85以下になるまで乾燥した。
を高圧レトルト装置を使用せずに常圧下で行なって低コ
ストで製造可能にすると共に、連続的な工程で大量生産
可能にする。 【構成】 原料牛肉に対し、食塩、砂糖、発色剤、香辛
料を成分とする塩漬剤に4倍加水して作ったピックル液
を23%混合して低温・減圧下で0.5〜1時間マッサ
ージを行ない、10〜12時間静置した後100℃の温
度で2.5〜3時間煮沸し、次いで不要な筋膜や脂肪を
除きながら肉繊維をほぐし、更にこれに調味料を加えて
ニーダーで肉から分離したおおよその水がなくなるまで
加熱攪拌し、その後被加工材料を連続乾燥する熱風乾燥
機により水分活性0.85以下になるまで乾燥した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、牛肉を繊維状にほぐ
して乾燥させた牛肉乾燥加工食品の製造方法に関するも
のである。
して乾燥させた牛肉乾燥加工食品の製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、牛肉を乾燥加工したものとしてビ
ーフジャーキーが知られている。これは変敗しやすい肉
を長期間保存することを目的としたもので、塩漬した肉
を十分に乾燥することで製造される。したがって、水分
が極めて少ないことから、たいへんに固く、食べにくい
という欠点を有していた。
ーフジャーキーが知られている。これは変敗しやすい肉
を長期間保存することを目的としたもので、塩漬した肉
を十分に乾燥することで製造される。したがって、水分
が極めて少ないことから、たいへんに固く、食べにくい
という欠点を有していた。
【0003】その後、こうした欠点を解消すると共に、
タントリミングのような繊維の強い部位の原料肉から繊
維状にほぐれた食感のよい牛肉乾燥加工食品を製造すべ
く、特公平3−69255号公報に開示されているよう
に、原料肉に塩漬剤を25%濃度の液としたものを30
%加えて減圧マッサージワゴンで5〜10℃の低温で圧
力を減少させながら8〜10時間ピックリングマッサー
ジを行ない、次いで高圧レトルトで0.9〜1kg/c
m2 の圧力で30〜45分間蒸煮して好ましい色の発色
と軟化及び繊維状にほぐれるようにし、更に調味料を加
えこれをニーダーに投入して攪拌しながら加熱減圧乾燥
を行って出来た乾燥肉を脱酸素剤と共に包装するという
製造方法が用いられるようになった。
タントリミングのような繊維の強い部位の原料肉から繊
維状にほぐれた食感のよい牛肉乾燥加工食品を製造すべ
く、特公平3−69255号公報に開示されているよう
に、原料肉に塩漬剤を25%濃度の液としたものを30
%加えて減圧マッサージワゴンで5〜10℃の低温で圧
力を減少させながら8〜10時間ピックリングマッサー
ジを行ない、次いで高圧レトルトで0.9〜1kg/c
m2 の圧力で30〜45分間蒸煮して好ましい色の発色
と軟化及び繊維状にほぐれるようにし、更に調味料を加
えこれをニーダーに投入して攪拌しながら加熱減圧乾燥
を行って出来た乾燥肉を脱酸素剤と共に包装するという
製造方法が用いられるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この製造方法
では、塩漬後の原料肉の煮沸を高圧レトルトで行なうた
め、その高圧レトルト装置を要する分製造コストが嵩ん
だ。
では、塩漬後の原料肉の煮沸を高圧レトルトで行なうた
め、その高圧レトルト装置を要する分製造コストが嵩ん
だ。
【0005】また、この製造方法では、味付から最終的
な乾燥までを容量の決まっている減圧ニーダーによって
行なうので、その生産量は限られてしまい、連続的に大
量のものを乾燥することはできなかった。
な乾燥までを容量の決まっている減圧ニーダーによって
行なうので、その生産量は限られてしまい、連続的に大
量のものを乾燥することはできなかった。
【0006】更に、前記製造方法のように、減圧下で長
時間ピックリングマッサージを行なうと、肉繊維にダメ
ージを与えてしまい、もろく食感の悪い製品が出来るこ
とがあった。
時間ピックリングマッサージを行なうと、肉繊維にダメ
ージを与えてしまい、もろく食感の悪い製品が出来るこ
とがあった。
【0007】そこで、この発明は、上述した不都合な点
等に鑑み、塩漬後の原料肉の煮沸を高圧レトルトを用い
ずに常圧下で行なって牛肉乾燥加工食品を低コストで製
造可能にすると共に、連続的な工程で大量生産可能に
し、また肉繊維にダメージを与えることのない牛肉乾燥
加工食品の製造方法を提供することを課題として創出さ
れたものである。
等に鑑み、塩漬後の原料肉の煮沸を高圧レトルトを用い
ずに常圧下で行なって牛肉乾燥加工食品を低コストで製
造可能にすると共に、連続的な工程で大量生産可能に
し、また肉繊維にダメージを与えることのない牛肉乾燥
加工食品の製造方法を提供することを課題として創出さ
れたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】このためこの発明は、原
料牛肉に対し、食塩、砂糖、発色剤、香辛料を成分とす
る塩漬剤に4倍加水して作ったピックル液を23%混合
して低温・減圧下で0.5〜1時間マッサージを行な
い、10〜12時間静置した後100℃の温度で2.5
〜3時間煮沸し、次いで不要な筋膜や脂肪を除きながら
肉繊維をほぐし、更にこれに調味料を加えてニーダーで
肉から分離したおおよその水がなくなるまで加熱攪拌
し、その後被加工材料を連続乾燥する熱風乾燥機により
水分活性0.85以下になるまで乾燥して冷却し、最後
にガスバリア性を有する包材に脱酸素剤と共に充填して
密封したことにより上記課題を解決する。
料牛肉に対し、食塩、砂糖、発色剤、香辛料を成分とす
る塩漬剤に4倍加水して作ったピックル液を23%混合
して低温・減圧下で0.5〜1時間マッサージを行な
い、10〜12時間静置した後100℃の温度で2.5
〜3時間煮沸し、次いで不要な筋膜や脂肪を除きながら
肉繊維をほぐし、更にこれに調味料を加えてニーダーで
肉から分離したおおよその水がなくなるまで加熱攪拌
し、その後被加工材料を連続乾燥する熱風乾燥機により
水分活性0.85以下になるまで乾燥して冷却し、最後
にガスバリア性を有する包材に脱酸素剤と共に充填して
密封したことにより上記課題を解決する。
【0009】
【作用】しかしてこの発明によれば、原料牛肉に対し、
食塩、砂糖、発色剤、香辛料を成分とする塩漬剤に4倍
加水して作ったピックル液を23%混合して低温・減圧
下で0.5〜1時間マッサージを行ない、その後10〜
12時間静置して、肉にダメージを与えることなく食
塩、砂糖、発色剤、香辛料の浸透を図り、後工程におけ
るほぐし作業を容易にすると共に、内部まで一様に発色
させる。
食塩、砂糖、発色剤、香辛料を成分とする塩漬剤に4倍
加水して作ったピックル液を23%混合して低温・減圧
下で0.5〜1時間マッサージを行ない、その後10〜
12時間静置して、肉にダメージを与えることなく食
塩、砂糖、発色剤、香辛料の浸透を図り、後工程におけ
るほぐし作業を容易にすると共に、内部まで一様に発色
させる。
【0010】続いて、100℃の温度で2.5〜3時間
煮沸して肉繊維を結合している結合組織中のコラーゲン
を水と加熱することでゼラチン化させ、後工程のほぐし
作業を容易にする。
煮沸して肉繊維を結合している結合組織中のコラーゲン
を水と加熱することでゼラチン化させ、後工程のほぐし
作業を容易にする。
【0011】次いで、不要な筋膜や脂肪を除きながら肉
繊維をほぐし、これに調味料を加えてニーダーで肉から
分離したおおよその水がなくなるまで加熱攪拌し、調味
料を浸透させると共に、次工程の乾燥が速やかに行われ
るように水が垂れない程度にする。
繊維をほぐし、これに調味料を加えてニーダーで肉から
分離したおおよその水がなくなるまで加熱攪拌し、調味
料を浸透させると共に、次工程の乾燥が速やかに行われ
るように水が垂れない程度にする。
【0012】その後被加工材料を連続乾燥する熱風乾燥
機により水分活性0.85以下になるまで乾燥して、自
由水を除去し、冷却して、最後にガスバリア性を有する
包材に脱酸素剤と共に充填して密封する。
機により水分活性0.85以下になるまで乾燥して、自
由水を除去し、冷却して、最後にガスバリア性を有する
包材に脱酸素剤と共に充填して密封する。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明すると次の通りである。しかして、本発明の牛肉乾燥
加工食品の製造方法は、図1において示すように、解凍
した牛肉に対して、食塩、砂糖、発色剤、香辛料を成分
とする塩漬剤に加水して作ったピックル液を混合し、こ
れをタンブラーに入れて低温・減圧下で0.5〜1時間
マッサージを行なう。その後、このままの状態で10〜
12時間静置してピックル液を漬け込むようにする。そ
の後、水をきって、100℃の温度で2.5〜3時間煮
沸し、筋膜や脂肪を除きながら肉繊維をほぐし、更にこ
れに調味料を加えてニーダーで肉から分離したおおよそ
の水がなくなるまで加熱攪拌し、その後熱風乾燥して冷
却し、最後にガスバリア性を有する包材に脱酸素剤と共
に充填して密封するものである。
明すると次の通りである。しかして、本発明の牛肉乾燥
加工食品の製造方法は、図1において示すように、解凍
した牛肉に対して、食塩、砂糖、発色剤、香辛料を成分
とする塩漬剤に加水して作ったピックル液を混合し、こ
れをタンブラーに入れて低温・減圧下で0.5〜1時間
マッサージを行なう。その後、このままの状態で10〜
12時間静置してピックル液を漬け込むようにする。そ
の後、水をきって、100℃の温度で2.5〜3時間煮
沸し、筋膜や脂肪を除きながら肉繊維をほぐし、更にこ
れに調味料を加えてニーダーで肉から分離したおおよそ
の水がなくなるまで加熱攪拌し、その後熱風乾燥して冷
却し、最後にガスバリア性を有する包材に脱酸素剤と共
に充填して密封するものである。
【0014】次ぎに、具体的な実施結果について詳述す
る。原料とする冷凍牛肉は完全解凍して10℃以下に
し、肉塊が大きい場合は肉繊維を切断しないように厚さ
5〜7cmの小塊にしておき、表1の成分からなる塩漬
剤に4倍加水してピックル液を作り、これを肉に対して
23%混合してタンブラーに投入し、5℃の低温で減圧
しながら40分間マッサージを行なう。このマッサージ
は、5〜10℃の低温で0.5〜1時間が好適であり、
これよりも短いとピックル液の浸透は不十分であり、長
いと肉繊維にダメージを与えることになる。
る。原料とする冷凍牛肉は完全解凍して10℃以下に
し、肉塊が大きい場合は肉繊維を切断しないように厚さ
5〜7cmの小塊にしておき、表1の成分からなる塩漬
剤に4倍加水してピックル液を作り、これを肉に対して
23%混合してタンブラーに投入し、5℃の低温で減圧
しながら40分間マッサージを行なう。このマッサージ
は、5〜10℃の低温で0.5〜1時間が好適であり、
これよりも短いとピックル液の浸透は不十分であり、長
いと肉繊維にダメージを与えることになる。
【0015】マッサージを終えたら、そのままタンブラ
ーの中で10〜12時間静置してピックル液を浸透させ
る。このピックル液の浸透は、塩の作用で肉繊維をほぐ
れやすくして後工程のほぐし作業を容易にすることと、
発色剤により肉の内部まで一様に発色させることを目的
とする。
ーの中で10〜12時間静置してピックル液を浸透させ
る。このピックル液の浸透は、塩の作用で肉繊維をほぐ
れやすくして後工程のほぐし作業を容易にすることと、
発色剤により肉の内部まで一様に発色させることを目的
とする。
【0016】次いで、タンブラーから肉を取り出して水
をきり、100℃の温度で2.5時間煮沸し、取り出し
て、筋膜や脂肪を取り除きながら肉繊維を繊維方向に裂
いてほぐす。肉繊維は先の煮沸によって結合組織中のコ
ラーゲンがゼラチン化しているので、温いうちであれば
極めて簡単にほぐすことができる。また、このほぐし作
業は、滑り止め付きのローラーで外圧を加えるほぐし機
を用いることで大量に処理可能である。
をきり、100℃の温度で2.5時間煮沸し、取り出し
て、筋膜や脂肪を取り除きながら肉繊維を繊維方向に裂
いてほぐす。肉繊維は先の煮沸によって結合組織中のコ
ラーゲンがゼラチン化しているので、温いうちであれば
極めて簡単にほぐすことができる。また、このほぐし作
業は、滑り止め付きのローラーで外圧を加えるほぐし機
を用いることで大量に処理可能である。
【0017】ほぐした肉は、表2に示した成分からなる
調味料と共に、ニーダーに適量を投入し、加熱攪拌して
汁が垂れない状態にまで水分をとばし、肉に味を染み込
ませる。
調味料と共に、ニーダーに適量を投入し、加熱攪拌して
汁が垂れない状態にまで水分をとばし、肉に味を染み込
ませる。
【0018】続いて、これをベルトコンベアで被加工材
料が連続的に送り込まれて乾燥が行われる熱風乾燥機で
水分活性0.85になるまで乾燥する。肉中の水分は、
この乾燥と調味料の影響とで肉中の自由水を減らすこと
により、水分活性を食品衛生法に規定された乾燥食肉製
品の水分活性0.87以下にすることを目的とし、これ
によって保存性は高められる。
料が連続的に送り込まれて乾燥が行われる熱風乾燥機で
水分活性0.85になるまで乾燥する。肉中の水分は、
この乾燥と調味料の影響とで肉中の自由水を減らすこと
により、水分活性を食品衛生法に規定された乾燥食肉製
品の水分活性0.87以下にすることを目的とし、これ
によって保存性は高められる。
【0019】また、ニーダーにより汁が垂れない状態と
なるように肉から分離したおおよその水分をとばし、連
続的に乾燥を行える熱風乾燥機により最終的な乾燥を行
うことで、容量の決まっている減圧ニーダーで最終的な
乾燥までを行う従来の製造方法に比して、大量に生産す
ることが可能となる。
なるように肉から分離したおおよその水分をとばし、連
続的に乾燥を行える熱風乾燥機により最終的な乾燥を行
うことで、容量の決まっている減圧ニーダーで最終的な
乾燥までを行う従来の製造方法に比して、大量に生産す
ることが可能となる。
【0020】乾燥を終えた肉は、冷却装置で7〜10℃
まで冷却し、計量して脱酸素剤と共にガスバリア性のあ
る透明フィルムに充填して密封し、製造年月日を印刷し
た。この場合、透明フィルムの材質としては塩化ビニリ
デン、ポリプロピレン、ポリエステル等がガスバリア性
に優れており好適である。
まで冷却し、計量して脱酸素剤と共にガスバリア性のあ
る透明フィルムに充填して密封し、製造年月日を印刷し
た。この場合、透明フィルムの材質としては塩化ビニリ
デン、ポリプロピレン、ポリエステル等がガスバリア性
に優れており好適である。
【0021】以上のごとき製造方法によれば、従来のビ
ーフジャーキーに比して、肉繊維を手で簡単にほぐせる
ほどに柔らかく、歯ざわりのよい牛肉乾燥加工食品が得
られた。
ーフジャーキーに比して、肉繊維を手で簡単にほぐせる
ほどに柔らかく、歯ざわりのよい牛肉乾燥加工食品が得
られた。
【0022】また、前記製造方法では、結着剤である重
合燐酸塩を塩漬剤に用いていないことから、煮沸後の肉
のほぐし作業は極めて容易に行えることとなった。
合燐酸塩を塩漬剤に用いていないことから、煮沸後の肉
のほぐし作業は極めて容易に行えることとなった。
【0023】尚、塩漬剤の成分、配合量、調味料の成
分、配合量、包材の材質、構成は、前述した実施例に限
定されないことは言うまでもない。
分、配合量、包材の材質、構成は、前述した実施例に限
定されないことは言うまでもない。
【0024】
【発明の効果】前述のごとく構成したこの発明によれ
ば、原料牛肉に対し、食塩、砂糖、発色剤、香辛料を成
分とする塩漬剤に4倍加水して作ったピックル液を23
%混合して低温・減圧下で0.5〜1時間マッサージを
行ない、10〜12時間静置した後100℃の温度で
2.5〜3時間煮沸し、次いで不要な筋膜や脂肪を除き
ながら肉繊維をほぐし、更にこれに調味料を加えてニー
ダーで肉から分離したおおよその水がなくなるまで加熱
攪拌し、その後被加工材料を連続乾燥する熱風乾燥機に
より水分活性0.85以下になるまで乾燥して冷却し、
最後にガスバリア性を有する包材に脱酸素剤と共に充填
して密封したから、高圧レトルトを用いることなく低コ
ストで牛肉乾燥加工食品を製造できた。
ば、原料牛肉に対し、食塩、砂糖、発色剤、香辛料を成
分とする塩漬剤に4倍加水して作ったピックル液を23
%混合して低温・減圧下で0.5〜1時間マッサージを
行ない、10〜12時間静置した後100℃の温度で
2.5〜3時間煮沸し、次いで不要な筋膜や脂肪を除き
ながら肉繊維をほぐし、更にこれに調味料を加えてニー
ダーで肉から分離したおおよその水がなくなるまで加熱
攪拌し、その後被加工材料を連続乾燥する熱風乾燥機に
より水分活性0.85以下になるまで乾燥して冷却し、
最後にガスバリア性を有する包材に脱酸素剤と共に充填
して密封したから、高圧レトルトを用いることなく低コ
ストで牛肉乾燥加工食品を製造できた。
【0025】また、マッサージを0.5〜1時間内にし
たことで、肉繊維にダメージを与えることなく、牛肉乾
燥加工食品を良好な状態に仕上げることができる。
たことで、肉繊維にダメージを与えることなく、牛肉乾
燥加工食品を良好な状態に仕上げることができる。
【0026】更に、乾燥工程をニーダーと熱風乾燥機と
に分けたことにより、従来の製造方法のように容量の決
まっている減圧ニーダーで一貫して乾燥を行うのに比べ
て加工能率がよく、大量生産が可能となった。
に分けたことにより、従来の製造方法のように容量の決
まっている減圧ニーダーで一貫して乾燥を行うのに比べ
て加工能率がよく、大量生産が可能となった。
【0027】以上説明したように、この発明によれば、
食感のよい牛肉乾燥加工食品を低コストで、且つ、大量
に生産できる等、産業上極めて有益な効果を奏するもの
である。
食感のよい牛肉乾燥加工食品を低コストで、且つ、大量
に生産できる等、産業上極めて有益な効果を奏するもの
である。
【図1】この発明の実施例を示す製造工程図である。
【表1】
【表2】
Claims (1)
- 【請求項1】 原料牛肉に対し、食塩、砂糖、発色剤、
香辛料を成分とする塩漬剤に4倍加水して作ったピック
ル液を23%混合して低温・減圧下で0.5〜1時間マ
ッサージを行ない、10〜12時間静置した後100℃
の温度で2.5〜3時間煮沸し、次いで不要な筋膜や脂
肪を除きながら肉繊維をほぐし、更にこれに調味料を加
えてニーダーで肉から分離したおおよその水がなくなる
まで加熱攪拌し、その後被加工材料を連続乾燥する熱風
乾燥機により水分活性0.85以下になるまで乾燥して
冷却し、最後にガスバリア性を有する包材に脱酸素剤と
共に充填して密封したことを特徴とする牛肉乾燥加工食
品の製造方法。
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1994
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