JPH07274718A - 芝植生用被覆皮膜、及び、芝の植生方法 - Google Patents

芝植生用被覆皮膜、及び、芝の植生方法

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JPH07274718A
JPH07274718A JP6069261A JP6926194A JPH07274718A JP H07274718 A JPH07274718 A JP H07274718A JP 6069261 A JP6069261 A JP 6069261A JP 6926194 A JP6926194 A JP 6926194A JP H07274718 A JPH07274718 A JP H07274718A
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JP
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film
turf
vegetation
reinforcing tape
coating
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JP6069261A
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Kazue Takase
一衞 高瀬
Katsujiro Yamamoto
勝次郎 山本
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容易、安価に施工できる芝植生用被覆皮膜等
を提供する。 【構成】 多数の小孔21が穿設された合成樹脂皮膜2
1の少なくとも周辺部に沿って透光性補強テープ3、4
が貼り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、芝植生用皮膜、及び、
芝の植生方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開昭62−107723号公
報に記載されているように、多数の小孔が穿設された透
光性の芝植生用被覆皮膜が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭
62−107723号公報に記載されている芝植生用被
覆皮膜においては、これを土地に被覆するときは、その
上からネットを被せて固定する必要があり、作業が煩瑣
である上、コスト高であった。
【0004】本発明は、このような従来の芝植生用被覆
皮膜における問題点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、このような問題点を解消し、煩瑣な作
業を必要とせずに安価に土地を被覆できる芝植生用被覆
皮膜、及び、この芝植生用被覆皮膜を使用した芝の植生
方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明芝
植生用被覆皮膜は、多数の小孔が穿設された長尺の透光
性合成樹脂皮膜の少なくとも周辺部付近に沿って透光性
補強テープが貼り付けられていることを特徴とするもの
である。
【0006】又、請求項2記載の本発明芝の植生方法
は、土地に西洋芝種子を播くか、或いは、匍匐茎芝ラン
ナーを配置し、その上に請求項1記載の芝植生用被覆皮
膜を被覆し、この皮膜の周辺部付近に貼り付けられてい
る補強テープの上からアンカーを地中に打ち込み皮膜を
固定することを特徴とするものである。
【0007】又、請求項3記載の本発明芝の植生方法
は、土地に水溶性糊により西洋芝種子が固着されたシー
トが敷設され、その上に請求項1記載の芝植生用被覆皮
膜を被覆し、この皮膜の周辺部付近に貼り付けられてい
る補強テープの上からアンカーを地中に打ち込み皮膜を
固定することを特徴とするものである。
【0008】又、請求項4記載の本発明芝の植生方法
は、土地に目の粗い布に配置された匍匐茎芝ランナーを
配置し、その上に請求項1記載の芝植生用被覆皮膜を被
覆し、この皮膜の周辺部付近に貼り付けられている補強
テープの上からアンカーを地中に打ち込み皮膜を固定す
ることを特徴とするものである。
【0009】本発明において、透光性合成樹脂皮膜の材
質としては、特に限定されるものではないが、例えば、
ポリ塩化ビニル系、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン系、ポリビニルアルコール系等の合成樹
脂が適宜選択使用される。
【0010】又、本発明において、透光性合成樹脂皮膜
に穿設する小孔の数は、皮膜全面に対する開孔率として
0.3〜3.0%程度が好適である。
【0011】又、本発明において、透光性テープとして
は、特に限定されるものではないが、例えば、400デ
ニールのフラットヤーンを経糸、緯糸として、1インチ
当たり夫々5本程度を使用した織物や、織機を使用しな
いで、特殊ラミネーターを使用して、400デニールの
フラットヤーンを上記の密度と同様の1インチ当たり5
本以上の密度で経糸と緯糸とを織物とはせずに単純に両
者を重ね合わせ、各々その交点において、ホットメルト
接着剤等で接着した布や、1デニールの長繊維不織布で
部分的熱圧着と接着剤処理の併用により固定してなる目
付1平方メートル当たり30グラムの布等を含み、合成
樹脂皮膜、合成繊維乃至天然繊維等を織機や編み機を使
用したもの、或いは、これ等を使用しないで、布状テー
プに加工したもの等が好適に使用できる。
【0012】ところで、透光性テープに使用される合成
樹脂皮膜、合成繊維としては、ポリ塩化ビニル系、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリ
ビニルアルコール系、ポリアミド系、ポリエステル系等
のものが使用できる。
【0013】又、本発明において、透光性合成樹脂皮膜
の少なくとも周辺部付近に沿って透光性補強テープを貼
り付ける手段としては、加熱溶融させて接着する所謂熱
接着でもよく、透光性のよい粘着剤や接着剤を使用して
もよい。
【0014】又、請求項3記載の本発明において、水溶
性糊により西洋芝種子が固着されたシートとしては、特
に限定されるものではないが、例えば、1000デニー
ルのフラットヤーンを経糸、緯糸として1インチ当たり
夫々8本以上を使用した織物や、1デニールの長繊維不
織布で部分的熱圧着と接着剤処理の併用により固定して
なる目付1平方メートル当たり30グラムの布等を含
み、合成樹脂皮膜、合成繊維乃至天然繊維等を織機や編
み機を使用したもの、或いは、これ等を使用しないで、
布状テープに加工したもの等が好適に使用できる。
【0015】ところで、シートに使用される合成樹脂皮
膜、合成繊維としては、ポリ塩化ビニル系、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリビニル
アルコール系、ポリアミド系、ポリエステル系等のもの
が使用できる。
【0016】又、請求項3記載の本発明において、水溶
性糊としては、使用されるシートの種類によって適宜選
択使用されるが、一般的には、ポリ酢酸ビニル樹脂エマ
ルジョンを固形分が1〜10%程度に希釈して使用され
る。この水溶性糊の固形分濃度は、西洋芝の種子を水溶
性糊に混合し、シート上に塗布し、乾燥して固着した場
合、種子が水溶性糊に完全に封入されず、部分的に露出
していると発芽を容易にすることが理解されており、こ
の発芽と種子の保持力との兼ね合いで適宜設定される。
【0017】又、請求項4記載の本発明において、目の
粗い布の材質としては、天然繊維、合成繊維、又は合成
樹脂製フラットヤーン等が適宜選択使用されるが、特
に、一般に腐食し難い合成樹脂は予め腐食性、微生物分
解性、又は、光、酸等による分解性を付与されたグレー
ドが使用されると、芝が適当に育成し、繁殖した後、不
要となった段階で細片となって土壌中に分散していくこ
とが期待される。セルロース系の天然繊維や再生繊維に
ついても同様な分解効果があることが既に知られてい
る。
【0018】又、目の粗い布に適宜間隔で配置された匍
匐茎芝ランナー上に各種薬剤、例えば、萎凋防止剤、発
根促進剤、殺菌剤、殺虫剤等を水溶性フィルムに含浸さ
せ、重ねる等の手段で与えることも好ましい結果を与え
る。
【0019】
【作用】請求項1記載の本発明芝植生用被覆皮膜におい
ては、多数の小孔が穿設された長尺の透光性合成樹脂皮
膜の少なくとも周辺部付近に沿って透光性補強テープが
貼り付けられているので、補強テープが貼り付けられて
いる皮膜の少なくとも周辺部付近をアンカーのみで固定
することができ、従来のようにネット、ロープ等の補助
資材を必要としない。尚、アンカーが打ち込まれた皮膜
には鋸歯状の切れ込みが無数に発生するが、補強テープ
が貼り付けられているので、切れ込みが拡大することは
ない。
【0020】補強テープは透光性であるから、補強テー
プの貼り付けによって入射する太陽光を遮断することは
なく、被覆皮膜全面に亘って均一な環境を提供し、植生
された芝草に充分な保温と保湿がなされ、繁殖時期に入
って圃場全面が均質な良好ターフを形成することができ
る。
【0021】又、請求項2記載の本発明芝の植生方法に
おいては、土地に西洋芝種子を播くか、或いは、匍匐茎
芝ランナーを配置し、その上に請求項1記載の芝植生用
被覆皮膜を被覆し、この皮膜の周辺部付近に貼り付けら
れている補強テープの上からアンカーを地中に打ち込み
皮膜を固定するものであるから、被覆皮膜全面に亘って
均一な環境を提供し、植生された芝草に充分な保温と保
湿がなされ、繁殖時期に入って圃場全面が均質な良好タ
ーフを形成することができる。
【0022】又、請求項3記載の本発明芝の植生方法に
おいては、土地に水溶性糊により西洋芝種子が固着され
たシートが敷設され、その上に請求項1記載の芝植生用
被覆皮膜を被覆し、この皮膜の周辺部付近に貼り付けら
れている補強テープの上からアンカーを地中に打ち込み
皮膜を固定するものであるから、雨水等により西洋芝種
子が流動することがなく、植生された芝草に充分な保温
と保湿がなされ、繁殖時期に入って圃場全面が均質な良
好ターフを形成することができる。
【0023】又、請求項4記載の本発明芝の植生方法に
おいては、土地に目の粗い布に配置された匍匐茎芝ラン
ナーを配置し、その上に請求項1記載の芝植生用被覆皮
膜を被覆し、この皮膜の周辺部付近に貼り付けられてい
る補強テープの上からアンカーを地中に打ち込み皮膜を
固定するものであるから、芝ランナーが均等に配置分布
され、圃場全面が均質緻密な良好ターフを形成すること
ができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。 〔実施例1=請求項1、2記載の本発明の実施例〕図1
は本発明芝植生用皮膜の一例を示す一部切欠平面図、図
2は図1のII−II線における拡大断面図、図3は図
1のIII−III線における拡大断面図である。これ
らの図において、1は本発明芝植生用皮膜、2は、芝植
生用皮膜1を構成する帯状の透明な低密度ポリエチレン
製フィルムであり、その厚さは30μm、幅は2000
mm、長さは100mである。21、21、・・はフィ
ルム2に千鳥状に穿設された小孔であり、小孔21、2
1、・・の口径は8mm、小孔21、21、・・はフィ
ルム2の1平方メートル当たり66.5個穿設されてい
る。
【0025】3、4はフィルム2に貼り付けられた布状
テープであり、布状テープ3、4は透明な高密度ポリエ
チレン製の400デニールフラットヤーンが1インチ当
たり5本の経糸31、41と5本の緯糸32、42から
なり、交差する両糸がポリオレフィン系ホットメルト接
着剤33、43で接着されていて編織されていない。
【0026】布状テープ3は帯状フィルム2の長手方向
に沿って熱接着により貼り付けられ、フィルム2の両側
縁に貼り付けられた布状テープ3の幅W1は50mm、
フィルム2の中央に貼り付けられた布状テープ3の幅W
2は75mmである。布状テープ4は帯状フィルム2の
端縁に沿って透明な粘着剤44により貼り付けられ、そ
の幅W3は50mmである。
【0027】〔実施例2:請求項2記載の発明の実施
例〕次に本発明植生方法の一実施態様を図4について説
明する。図4は本発明植生方法の一実施態様を示す圃場
の一部切欠断面図である。図4において、5は圃場基盤
であり、圃場基盤5の上に耕して整地され、基肥が施さ
れた植生層6を60mm厚さで設け、植生層6の上に8
0mm間隔で高麗芝ランナー7、7、・・を並べて植え
込み、発根促進剤オキシベロンを含む水を1平方米当た
り400ccの割合で散水し、ランナー7、7、・・の
上に20mm厚さに粒子の小さい真砂土からなる目土8
を均一に施し、更に1平方米当たり4リットルの割合で
目土8の上から散水し、目土8に水分を与え、ランナー
7、7、・・を地表に密着させる。
【0028】このようにランナー7、7、・・が植え込
まれた圃場表面に図1〜3に示す被覆皮膜1を広げて覆
い、被覆皮膜1と隣り合う被覆皮膜1aの側縁同士を重
ね合わせると、被覆皮膜1、1aの周辺部付近に貼り付
けされている布状テープ3、3aも重なり合い、被覆皮
膜1、1aの表面より透明プラスチック製笠状押圧部9
を有するアンカー10を、その本体部11が基盤5に達
するように、約50cm間隔で地中に打ち込み被覆皮膜
1、1aを固定した。尚、図示は省略するが、布状テー
プ4が貼り付けされている被覆皮膜1、1aの端縁にお
いても被覆皮膜1、1aの上からアンカーを打ちつけて
被覆皮膜1、1aの端縁を固定する。
【0029】〔実施例3:請求項3記載の実施例〕図5
は本発明芝の植生方法の他の実施態様を示す圃場の一部
切欠断面図である。図5に示すように、叙上の実施例2
と同様に、圃場基盤5の上に耕して整地され、基肥が施
された植生層6を60mm厚さで設け、植生層6の上に
ケンタッキーブルーグラスの種子14を100平方米当
たり2kg 程度の割合に播種し、更に種子14の上に20
mmの厚さに粒子の小さい真砂土からなる目土8を均一
に施し、更に1平方米当たり4リットルの割合で目土8
の上から散水し、目土8に水分を与えて種子14を安定
化させる。
【0030】地形的に傾斜が大きく、雨水等により目土
8が流動する恐れのある場合には、目土8に替えて植生
層6の上にポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン(固形分3
%)にケンタッキーブルーグラスの種子14を混合し、
スプレーガンによって100平方米当たり2kg程度の
割合になるように散布播種し、植生層6の表面にポリ酢
酸ビニル樹脂の皮膜を形成させ、植生層6及び種子14
の雨水等による流動を防止するよう措置した。
【0031】その後、実施例2と同様に被覆皮膜1で被
覆し、布状テープ3、4が貼り付けされている両側縁及
び端縁においてアンカーを打ちつけて被覆皮膜1を固定
した。
【0032】〔実施例4:請求項3記載の発明の他の実
施例〕図6は本発明芝の植生方法の更に他の実施態様を
示す圃場の一部切欠断面図である。図6に示すように、
叙上の実施例3と同様に、圃場基盤5の上に耕して整地
され、基肥が施された植生層6を60mm厚さで設け
る。植生層6の上にケンタッキーブルーグラスの種子1
4の散布作業を迅速に行うために、予め工場内で100
0デニールの高密度ポリエチレン製フラットヤーンを経
糸、緯糸として、1インチ当たり8本ずつを使用し、経
糸、緯糸の交差部にポリオレフィン系ホットメルト接着
剤で熱接着された種子固定用布15の表面にケンタッキ
ーブルーグラスの種子14を水溶性糊16であるポリ酢
酸ビニル樹脂エマルジョン(固形分3%)に混合し、こ
れをスプレーガンによって100平方米当たり2kg程
度の割合になるように塗布乾燥し、これを固着させる。
このような種子14が付着された布15を巻回して圃場
に運搬し、植生層6の上に敷設し、布15上に粒子の小
さい真砂土からなる目土8を15mmの厚さに均一に施
し、更に1平方米当たり4リットルの割合で目土8の上
から散水し、灌水した。
【0033】その後、実施例2と同様に被覆皮膜1で被
覆し、布状テープ3、4が貼り付けされている両側縁及
び端縁においてアンカーを打ちつけて被覆皮膜1を固定
した。
【0034】〔実施例5:請求項4記載の発明の実施
例〕図7は本発明芝の植生方法の更に他の実施態様を示
す圃場の一部切欠断面図である。図7に示す実施態様に
おいては、実施例2、3と同様に、圃場基盤5の上に耕
して整地され、基肥が施された植生層6を60mm厚さ
で設ける。
【0035】次いで、植生層6の上にスフ糸で9mm×
9mmのネット状に編織された目の粗い布12の上に8
0mm間隔で高麗芝ランナー7を並列状に配置し、スフ
糸13で高麗芝ランナー7を布12に縫い付けたものを
敷設し、発根促進剤オキシベロンを含む水を、1平方米
当たり400ccの割合で散水し、高麗芝ランナー7上
に粒子の小さい真砂土からなる目土8を20mm厚さに
覆う。更に、目土8の上から1平方米当たり4リットル
の割合で散水し、目土8に水分を与え、芝ランナー7を
地表に密着させる。
【0036】このように芝ランナー7が植え込まれた圃
場表面に、図1〜3に示す被覆皮膜1を広げて被覆し、
図8に示すように、布状テープ3、4が貼り付けされて
いる被覆皮膜1の周辺部においてアンカー10aを50
cm間隔で打ちつけて被覆皮膜1を固定した。アンカー
10aは本体部11bの頭部から放射状に複数条の鋼製
線条からなる押圧部9aが設けられ、押圧部9aが被覆
皮膜1を弾性的に押圧する。
【0037】図8に示すように、隣接する被覆皮膜1、
1aの継ぎ目部においては、一方の被覆皮膜1の側縁よ
りも20〜30mm程度内側に布状テープ3が貼り付け
られているので、重ね合わされた2枚の被覆皮膜1、1
aの側縁同士が密着し易く、両皮膜1、1aの側縁同士
を跨いで継ぎ目部を布状テープ4aを貼り付けることに
より継ぎ目部を気密に封止すると共に強固に接合するこ
とができる。
【0038】このように両皮膜1、1aの継ぎ目部にお
いて強固に接合されているので、両皮膜1、1aの側縁
同士が継ぎ目部におけるアンカー10aによる固定は、
いずれか一方の皮膜の布状テープが貼り付けられている
箇所において行えばよい。又、図8に示すように、一方
の皮膜1の布状テープ3と他方の皮膜1aの布状テープ
3aが重なり合わないので、嵩張らず、強風の影響を受
ける恐れがない。
【0039】以上、本発明の実施例を図により説明した
が、本発明の構成は図示の実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更は本発
明に含まれる。例えば、補強テープとしては、図示の実
施例のように、布状テープの代わりにポリプロピレンフ
ィルムやポリエチレンフィルムをテープ状に切断し延伸
して強化し、粘着剤を塗布した粘着テープ、或いは、布
に粘着剤を塗布した布粘着テープ等を使用してもよい。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の本発明芝植生用被覆皮膜
においては、補強テープが貼り付けられている皮膜の少
なくとも周辺部付近をアンカーのみで固定することがで
き、従来のようにネット、ロープ等の補助資材を必要と
しない。
【0041】補強テープは透光性であるから、補強テー
プの貼り付けによって入射する太陽光を遮断することは
なく、被覆皮膜全面に亘って均一な環境を提供し、植生
された芝草に充分な保温と保湿がなされ、繁殖時期に入
って圃場全面が均質な良好ターフを形成することができ
る。
【0042】又、補強テープが皮膜の周辺部に貼り付け
られているときは、被覆皮膜が不要となったときは、補
強テープ貼り付部を持って撤去作業を行うと撤去作業が
円滑に実施でき、作業中、皮膜の引き裂き等の損傷を与
える恐れもないので、安心して作業を遂行でき、作業工
数の削減と共に、複数回の繰り返し使用ができる等の利
点がある。
【0043】又、皮膜に補強テープが貼り付けられてい
る部分と貼り付けられていない部分とが存在する場合に
は、貼り付けられていない部分があたかも蝶番のように
作用して本発明被覆皮膜を容易に且つ美麗に折り畳むこ
とができ、使用に際して、展開し易く、且つ、収納し易
い優れた効果を奏する。
【0044】又、請求項2記載の本発明芝の植生方法に
おいては、被覆皮膜全面に亘って均一な環境を提供し、
植生された芝草に充分な保温と保湿がなされ、繁殖時期
に入って圃場全面が均質な良好ターフを形成することが
できる。
【0045】又、請求項3記載の本発明芝の植生方法に
おいては、雨水等により西洋芝種子が流動することがな
く、植生された芝草に充分な保温と保湿がなされ、繁殖
時期に入って圃場全面が均質な良好ターフを形成するこ
とができる。
【0046】又、請求項4記載の本発明芝の植生方法に
おいては、芝ランナーが均等に配置分布され、圃場全面
が均質緻密な良好ターフを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明芝植生用被覆皮膜の一例を示す一部切欠
平面図。
【図2】図1のII−II線における断面図。
【図3】図1のIII−III線における断面図。
【図4】本発明芝の植生方法の一実施態様を示す一部切
欠断面図。
【図5】本発明芝の植生方法の他の一実施態様を示す一
部切欠断面図。
【図6】本発明芝の植生方法の更に他の一実施態様を示
す一部切欠断面図。
【図7】本発明芝の植生方法の更に他の一実施態様を示
す一部切欠断面図。
【図8】本発明芝の植生方法の更に他の一実施態様を示
す一部切欠断面図。
【符号の説明】
1、1a 被覆皮膜 2 皮膜 21 小孔 3、4 補強テープ 5 基盤 6 植生層 7 芝ランナー 8 目土 9 押圧部 10 アンカー 11 本体部 12 布 13 スフ糸 14 種子 15 布 16 水溶性糊

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の小孔が穿設された長尺の透光性合
    成樹脂皮膜の少なくとも周辺部付近に沿って透光性補強
    テープが貼り付けられていることを特徴とする芝植生用
    被覆皮膜。
  2. 【請求項2】 土地に西洋芝種子を播くか、或いは、匍
    匐茎芝ランナーを配置し、その上に請求項1記載の芝植
    生用被覆皮膜を被覆し、この皮膜の周辺部付近に貼り付
    けられている補強テープの上からアンカーを地中に打ち
    込み皮膜を固定することを特徴とする芝の植生方法。
  3. 【請求項3】 土地に水溶性糊により西洋芝種子が固着
    されたシートが敷設され、その上に請求項1記載の芝植
    生用被覆皮膜を被覆し、この皮膜の周辺部付近に貼り付
    けられている補強テープの上からアンカーを地中に打ち
    込み皮膜を固定することを特徴とする芝の植生方法。
  4. 【請求項4】 土地に目の粗い布に配置された匍匐茎芝
    ランナーを配置し、その上に請求項1記載の芝植生用被
    覆皮膜を被覆し、この皮膜の周辺部付近に貼り付けられ
    ている補強テープの上からアンカーを地中に打ち込み皮
    膜を固定することを特徴とする芝の植生方法。
JP6069261A 1994-04-07 1994-04-07 芝植生用被覆皮膜、及び、芝の植生方法 Pending JPH07274718A (ja)

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