JPH11178441A - 張芝体およびその施工方法 - Google Patents

張芝体およびその施工方法

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Publication number
JPH11178441A
JPH11178441A JP9365005A JP36500597A JPH11178441A JP H11178441 A JPH11178441 A JP H11178441A JP 9365005 A JP9365005 A JP 9365005A JP 36500597 A JP36500597 A JP 36500597A JP H11178441 A JPH11178441 A JP H11178441A
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JP
Japan
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lawn
sodding
base cloth
adhesive
waste paper
Prior art date
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Pending
Application number
JP9365005A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Ito
雄一 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HOKKAI NISSHOKU KK
Nisshoku Corp
Original Assignee
HOKKAI NISSHOKU KK
Nisshoku Corp
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Publication date
Application filed by HOKKAI NISSHOKU KK, Nisshoku Corp filed Critical HOKKAI NISSHOKU KK
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Publication of JPH11178441A publication Critical patent/JPH11178441A/ja
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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リサイクル素材を利用したコスト安な張芝体
を提供する。 【解決手段】 古紙や裁断くず等を再生処理して得た故
紙パルプに粘着剤または接着剤を混練して所定厚みの基
布1を形成し、その基布1に植生材料2を貼着してな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は芝生種子等を能率よ
く法面等の裸地面に播種するための張芝体およびその施
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴルフ場やゲートボール競技場等の芝生
の植生や公園緑化あるいは河川敷等の芝地や法面の造成
等においては、従来は、芝生種子の手作業による直播き
や吹き付け、生芝の張付け等がおこなわれてきた。しか
し、このような手作業や吹付け等による工法は人手を要
して手間がかかりコスト高になる難点があった。
【0003】そこで、例えば適当な厚みを有する不織布
等よりなる基布に芝生種子を植生基盤材と共に水溶性糊
剤等によって貼着して張芝体を形成し、その張芝体を順
次法面上に敷設する能率のよい施工方法がおこなわれる
ようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した張芝体による
施工では、張芝体が芝生種子の上から法面上に密着する
ため、降雨,融雪,風蝕,凍上等によるエロージョンを
効果的に防ぐことができ、また、芝生種子が保温される
ため早期に発芽し、肥料や土壌改良材等が流亡すること
なく、安定した健全な早期緑化を図ることができる。
【0005】ところで、近時は産業廃棄物の処理が義務
付けられ、コスト安にリサイクル素材が入手できるよう
になり、種々の分野でリサイクル商品の開発が盛んとな
った。上述した張芝体においても、リサイクル素材を有
効に活用するための検討が望まれていた。
【0006】本発明はこのような実情に鑑みてなされ、
リサイクル素材を利用したコスト安な張芝体およびその
施工方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するための手段を以下のように構成している。すな
わち、請求項1に記載の発明では、古紙や裁断くず等を
再生処理して得た故紙パルプに粘着剤または接着剤を混
練して所定厚みの基布を形成し、その基布に植生材料を
貼着してなることを特徴としている。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明における前記基布の少なくとも表面側を腐食性
もしくは生分解性の繊維材または金網で被覆してなるこ
とを特徴とするしている。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の張芝体を法面に敷設し、その上に網
状体を被覆することを特徴としている。
【0010】故紙パルプは、例えば牛乳メーカー等から
コスト安に入手することができる。また、保水性が良好
であり、保温性もあり適度の柔軟性もあるため、張芝体
の基布として好適な特性を具備しており、かつ、経時的
に消失するため、環境が保全される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の張芝体およびその
施工方法の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は張芝体の部分破断斜視図で、符号1は古紙や裁断
くず等を再生処理して得た故紙パルプと粘着剤または接
着剤を混練して綿状とした基布であり、例えば3cm厚
程度の均一な厚さに調整されたものである。その基布1
には、肥料や土壌改良材、保水材等の植生基盤材と芝生
種子を含む植生材料2,…が貼着一体化されており、か
つ、その基布1の上下両面がベンネット等の再生繊維材
よりなる腐食性の不織布(繊維材)3で被覆され補強さ
れている。
【0012】このような種子付きの張芝体4は、例えば
幅1m×長さ30m程度でロール状に巻回されたものを
現地に搬入し、山側から法面5上に展開して(図2参
照)、止め釘又はアンカー(図示省略)等を用いて適宜
に固定すればよく、きわめて作業性よくコスト安に施工
することができる。また、例えば比較的に広い法面の施
工用としては2m×5m程度の比較的大きな形状に形成
して、施工能率を上げることも可能である。
【0013】このような張芝体4はその表裏両面がベン
ネット等の不織布3で被覆されているため施工時に必要
な保形性を得ることができ、かつ、法面5に敷設したと
きには、法面5の凹凸によくなじみ密着性が良好であ
り、また、降雨や散水等による水分を保水性の高い基布
1に浸透させて充分に保持させることができ、かつ、芝
生種子や植生基盤材の流失を防ぐこともでき、エロージ
ョンを防止することもできるため、施工初期における発
芽を確実に促進させることができる。
【0014】芝生種子が発芽してさらに根を張る頃に
は、不織布3と基布1が部分的に崩壊して土壌と同化し
はじめ、植生基盤材も土壌に落下して定着し、芝生が生
育する頃には不織布3は基布1と共に消失して環境問題
をあとに残すことがなく、早期安定緑化を達成すること
ができる。なお、上述の不織布3に代えて、生分解性も
しくは腐食性の合成繊維材よりなり、種子の通芽と通根
を許容する程度の目合いを有するネット(図示省略)を
用いてもよい。
【0015】あるいは、図3に示すように、種子を除い
た植生基盤材21を基布1と一体化させる一方、芝生種
子22を表側の不織布31の裏面に予め水溶性糊剤で貼
着させておいてもよい。なお、32は下面側の不織布を
示す。また、図示は省くが、特に保温性が求められる場
合には芝生種子を基布1の下面に貼着させてもよい。
【0016】また、施工条件により、比較的長期にわた
り、張芝体4を保形しておく必要がある場合には、不織
布3に代えて種子の通芽と通根を許容する適当な目合い
を有する金網33を基布1の表裏両面に張り合わせても
よく(図4参照)、この場合、その金網33が消失する
までの間、基布1が充分に保護され、かつ、その目合い
から種子が発芽し、また、根を張り出すことができ、芝
生種子の成長が妨げられることなく長期安定保護が可能
となり、種子が健全に成長した後には、金網33はやが
て消失し、環境は保全される。
【0017】上述の不織布3や金網33は、施工時や敷
設後に必要な剛性を基布1に付与するために設けられる
が、少なくとも基布1の表面側に被着されていればよ
く、不織布3の場合、水溶性糊剤または縫合により、金
網33はニードルパンチ等により一体化させればよい。
また、不織布3に代えて織布を用いてもよいのはいうま
でもない。なお、金網の場合予め基布1に一体化させる
ことなく、法面に基布1を敷設した後、その基布1の上
から、別途、金網または分解性のネット等の網状体を被
覆させ、止め釘やアンカー等を用いて固定するようにし
てもよい。
【0018】あるいは、基布1に硬化剤を混入して必要
な保形性を具備させた場合には、繊維材や金網等を被覆
させることなく、そのまま法面に施工してもよく、その
場合には、基布1に植生基盤材と共に芝生種子を混練一
体化させてもよく、芝生種子のみを基布1の上面又は下
面に貼着させてもよい。なお、本発明は芝生種子に限ら
れることなく、その他草本種や牧草種、樹木種等を基布
1と一体化させてもよいのはいうまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
安価な故紙パルプを用いて基布を形成するのでコスト安
に提供することができ、資源の再利用ができる。その基
布は生分解性の繊維材や金網で容易に補強することがで
き、また、良好な保水性を具備しており、乾燥地におい
ても早期安定緑化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の張芝体の一実施形態を示す斜視図であ
る。
【図2】同法面に敷設した張芝体が発芽した状態を示す
斜視図である。
【図3】同張芝体の異なる実施形態を示す部分破断斜視
図である。
【図4】同張芝体の別の実施形態を示す部分破断斜視図
である。
【符号の説明】
1…基布、2…植生材料、3…繊維材、33…金網、4
…張芝体。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 古紙や裁断くず等を再生処理して得た故
    紙パルプに粘着剤または接着剤を混練して所定厚みの基
    布を形成し、その基布に植生材料を貼着してなることを
    特徴とする張芝体。
  2. 【請求項2】 前記基布の少なくとも表面側を腐食性も
    しくは生分解性の繊維材または金網で被覆してなること
    を特徴とする請求項1に記載の張芝体。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の張芝体
    を法面に敷設し、その上に網状体を被覆することを特徴
    とする張芝体の施工方法。
JP9365005A 1997-12-20 1997-12-20 張芝体およびその施工方法 Pending JPH11178441A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001164576A (ja) * 1999-12-08 2001-06-19 Nisshoku Corp 法面緑化工法およびこれに用いる植生基体
JP2011172490A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Arashiro Keisaku 植物栽培方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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