JPH07272880A - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

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JPH07272880A
JPH07272880A JP6057864A JP5786494A JPH07272880A JP H07272880 A JPH07272880 A JP H07272880A JP 6057864 A JP6057864 A JP 6057864A JP 5786494 A JP5786494 A JP 5786494A JP H07272880 A JPH07272880 A JP H07272880A
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隆 神原
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】電源電圧変動時においても、放電灯の始動時に
ほぼ所定の電力を放電灯へ供給することを可能とするこ
とにより、始動性の電源電圧への依存性を少なくし、始
動性能の改善を図り、電源電圧によらず速やかに放電灯
を始動することのできる放電灯点灯装置を提供する。 【構成】直流電源Eの電圧変換を行うコンバータ部と、
前記コンバータ部の出力に接続され、負荷である放電灯
1へ供給される電圧の極性切換を行うインバータ部を有
し、前記コンバータ部を制御することにより、負荷への
供給電力を制御可能とした放電灯点灯装置において、放
電灯1の始動時に前記コンバータ部からの出力電力を直
流電源Eの電圧によらず略一定となるように制御する手
段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、DC−DCコンバータ
部と低周波のインバータ部を組み合わせた放電灯点灯装
置に関するものであり、特に、HIDランプ等の放電灯
を点灯するのに適するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の放電灯点灯装置の一例を示
す。この装置は、直流電源EをトランジスタQのスイッ
チング動作とトランスTfにより電圧変換した後、ダイ
オードD1 とコンデンサC1 により整流平滑し、トラン
ジスタQ1 〜Q4 よりなるインバータ回路を介して極性
を切り換えることにより、放電灯に略矩形状の交流を供
給する装置である。トランジスタQは高周波(例えば、
数10KHz程度)でスイッチング動作を行い、直流電
源Eをスイッチングして、トランスTfにより昇降圧さ
れた電圧をダイオードD1 で整流して、コンデンサC1
に直流電圧を発生させる。コンデンサC1 は小容量(例
えば、数μF程度)のものである。コンデンサC1 に発
生した直流電圧は、トランジスタQ1 〜Q4 で構成され
るフルブリッジインバータ回路により極性を低周波(例
えば、数100Hz程度)で交番させながら、負荷であ
る放電灯1へ供給される。トランジスタQ1 〜Q4 はイ
ンバータ駆動回路2により低周波で交互に駆動される。
放電灯1の点灯時には、電圧検出回路3によりランプ電
圧を、電流検出回路4によりランプ電流を検出し、これ
を受けて、電力演算回路5はランプ電力を演算する。そ
して、求められたランプ電力と基準電源E1 から与えら
れる電力指令値がエラーアンプEAの正入力、負入力へ
とそれぞれ入力され、その結果を受けて、PWM制御部
6は、両者が等しくなるように、駆動回路7によりトラ
ンジスタQを駆動する。開閉手段SWは、このとき閉じ
た状態である。以上の動作により、放電灯点灯時には、
トランジスタQがPWM制御され、所定の電力が放電灯
1へ供給される。
【0003】次に、放電灯1の始動時について述べる。
放電灯1は点灯前は非常にインピーダンスが高く、回路
はほぼ無負荷の状態となる。PWM制御部6は、予め決
められたデューティで駆動回路7によりトランジスタQ
を駆動する。これにより、コンデンサC1 には、直流電
源Eよりエネルギーが供給され、コンデンサC1 の電圧
は上昇する。このとき、コンデンサC1 の電圧は電圧検
出回路3により検出され、コンパレータCPにより基準
電源E2 の電圧と比較される。基準電源E2 は、コンデ
ンサC1 が所定の電圧(例えば、300V程度)となる
ような値に設定される。コンデンサC1 が所定の電圧値
を上回ると、コンパレータCPはローレベルを出力し、
これを受けて、開閉手段SWは開状態をとるようになっ
ている。このとき、トランジスタQはオフの状態とな
る。次に、コンデンサC1 が所定の電圧より下がり、コ
ンパレータCPの出力がハイレベルとなると、開閉手段
SWは閉状態となり、トランジスタQは再びPWM制御
部6により予め決められたデューティで駆動される。以
上の動作により、放電灯1の点灯前には、所定の電圧が
コンデンサC1 に発生する。ここで、始動回路IGが放
電灯1に高圧のパルス(例えば、10数KV)を印加す
る動作を行うことにより、放電灯1は絶縁破壊を起こ
し、始動する。なお、放電灯1は始動時に絶縁破壊の状
態からアーク放電の状態へと推移し、安定となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような動作によると、放電灯1の始動時又はその直後
において、トランジスタQは始動前に予め決められてい
たデューティで動作することになる。直流電源Eが、バ
ッテリー等のように或る程度の電圧の巾を持ち、変動す
るような場合、定格の電圧において所望するところの電
力が始動時に放電灯1に供給されるようにデューティを
予め定めておいたならば、例えば、電源電圧が定格より
低くなった場合や高くなった場合においては、始動時の
電力供給量が不足したり、過多となったりして、始動時
に放電灯1が安定な状態へ推移する前に立ち消えした
り、また、過電力供給のために過大な閃光を発したりす
る問題があった。特に、立ち消えは、放電灯1が点灯し
ないということで大きな問題である。これは、放電灯1
の始動性が電源電圧によって変わるということであり、
安定した始動性能の確保ができないという問題があっ
た。
【0005】本発明は上述のような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、電源電圧変動時
においても、放電灯の始動時にほぼ所定の電力を放電灯
へ供給することを可能とすることにより、始動性の電源
電圧への依存性を少なくし、始動性能の改善を図り、電
源電圧によらず速やかに放電灯を始動することのできる
放電灯点灯装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、上記
の課題を解決するために、直流電源の電圧変換を行うコ
ンバータ部と、前記コンバータ部の出力に接続され、負
荷である放電灯へ供給される電圧の極性切換を行うイン
バータ部を有し、前記コンバータ部を制御することによ
り、負荷への供給電力を制御可能とした放電灯点灯装置
において、放電灯の始動時に前記コンバータ部からの出
力電力を直流電源の電圧によらず略一定となるように制
御する手段を設けたことを特徴とするものである。ま
た、前記コンバータ部はスイッチング手段のオン時にト
ランスにエネルギーを蓄積し、そのエネルギーをスイッ
チング手段のオフ時にトランスより負荷側へ放出する動
作を行うフライバック型のDC−DCコンバータ回路と
して、放電灯の始動時に前記トランスを流れる電流のピ
ーク値が一定となるように制御することにより、負荷へ
の供給電力をほぼ一定となるように制御することが好ま
しい。
【0007】
【作用】本発明によれば、放電灯の始動時に前記コンバ
ータ部からの出力電力を直流電源の電圧によらず略一定
となるように制御するものであるから、直流電源の電圧
が低下した場合には、コンバータ部の出力を上昇させる
ことにより始動時の供給電力の減少を無くし、直流電源
の電圧が上昇した場合には、コンバータ部の出力を低下
させることにより始動時の供給電力の増加を無くすこと
ができる。このように、直流電源の変動によらず、始動
時の供給電力を略一定とする制御を行うことにより、直
流電源の電圧に依存しないで、速やかに放電灯を始動す
ることができる。
【0008】
【実施例】図1は本発明の第1実施例の回路図である。
図中、8はデューティ指令値発生回路であり、他の構成
は図6の従来例と同じである。放電灯1の点灯時の動作
については、従来例と同じであるので、放電灯1の始動
時における動作について説明する。従来例では、放電灯
1の始動前後において、トランジスタQは予め定められ
た所定のデューティで駆動されるため、直流電源Eの電
圧変動時において、放電灯1への供給電力が増減する
が、本実施例では、放電灯1の始動時におけるトランジ
スタQのデューティを直流電源Eの電圧により変化させ
ることにより、直流電源Eの電圧が変化しても、ほぼ一
定の電力を供給可能としたものである。すなわち、直流
電源Eの電圧を受けて、始動時にデューティの指令を与
えるデューティ指令値発生回路8をPWM制御部6に付
加したものである。
【0009】図2はデューティ指令値発生回路8の入出
力関係の一例であり、入力電圧、すなわち、直流電源E
の電圧が上がると、デューティ(一周期に占めるオン時
間の割合)を減らすように指令を与えるようになってい
る。これにより、直流電源Eの電圧が低下した場合に
は、デューティは増加し、始動時の供給電力の減少を無
くし、直流電源Eの電圧が上昇した場合には、デューテ
ィは減少し、始動時の供給電力の増加を無くすようにな
る。よって、直流電源Eの変動によらず、始動時の供給
電力はほぼ一定となり、直流電源Eの電圧に依存しない
で、速やかに放電灯1を始動することのできる放電灯点
灯装置を提供することが可能となる。なお、放電灯1の
始動安定の後には、前述のように、電力演算回路5、基
準電源E1、エラーアンプEA等によりデューティが決
定され、放電灯1が点灯される。
【0010】図3は本発明の第2実施例の回路図であ
る。図中、Rsは検出抵抗、9は増幅回路、10はコン
パレータ、11はタイマー回路、12はアンド回路、1
3はトランジスタ、R1 〜R3 は抵抗であり、他の構成
は図6の従来例と同じである。また、放電灯1の点灯時
の動作についても、図6の従来例と同じである。放電灯
1の始動時については、始動前にコンデンサC1 に所定
の電圧(例えば、300V程度)を発生させることにつ
いては、従来例に同じである。ただし、このとき、トラ
ンジスタQは予め決められたデューティで駆動されるの
ではなく、トランジスタQを流れる電流のピーク値が所
定値となるようなスイッチング動作を行う。トランジス
タQに流れる電流は、トランジスタQがオンの間、時間
と共に増加する。そのときの電流の値を検出抵抗Rsで
検出し、増幅回路9で増幅した後、コンパレータ10の
負入力へと信号が入力される。また、タイマー回路11
は、放電灯1が始動したことを、コンデンサC1 の電圧
が始動後に低下することで検出し、それから所定時間後
に、出力をハイレベルからローレベルへと変化させるも
のである。
【0011】これにより、放電灯1の始動前にはトラン
ジスタTrはオフの状態であり、コンパレータ10の正
入力へ与えられる電圧は、基準電圧Vrefを抵抗
1 ,R 2 の和と抵抗R3 で分圧した値となる。コンパ
レータ10は、この電圧とトランジスタQに流れている
電流に相当する増幅回路9の出力とを比較し、増幅回路
9の出力電圧が高い場合、すなわち、トランジスタQを
流れる電流が抵抗R1 ,R 2 ,R3 により設定される値
よりも大きくなったときに、ローレベルを出力する。ア
ンド回路12の出力は、これを受けてローレベルとな
り、開閉手段SWは開状態となる。PWM制御部6は、
このとき、予め設定された最大デューティの信号を出力
している。開閉手段SWが開状態になると、その時点で
その信号は伝達されなくなり、駆動回路7はローレベル
を出力し、トランジスタQはオフとなる。トランジスタ
Qのオフによって、トランスTfに蓄えられたエネルギ
ーは、2次巻線N2 より2次側へ供給される。トランジ
スタQのオフ時には、トランジスタQに流れる電流はゼ
ロである。コンデンサC1 の電圧が基準電源E2 により
設定された所定値を下回ると、再びアンド回路12の出
力はハイレベルとなり、開閉手段SWが閉状態となるこ
とにより、PWM制御部6の信号が駆動回路7に伝達さ
れ、トランジスタQはオン状態となる。以下、この動作
を繰り返すことにより、トランスTfの1次側の経路を
流れる電流のピーク値が抵抗R1 ,R2 ,R 3 で定めら
れた値となるように、トランジスタQはスイッチング動
作を行うと共に、コンデンサC1 の電圧が所定電圧を越
えると、トランジスタQはオフ状態を維持する間欠動作
を行う。
【0012】次に、始動回路IGがパルスを印加するこ
とにより、放電灯1が始動した後も前述したように、コ
ンパレータ10の正入力には、タイマー回路11で決定
される所定の時間、同じ電圧が入力されているので、ト
ランスTfの1次側を流れる電流のピーク値は始動前と
同じ値となる。タイマー回路11は放電灯1が絶縁破壊
し、アーク放電へ移行し、安定な状態へと推移するまで
ハイレベルを出力し、トランジスタTrをオフとする。
その後、タイマー回路11はローレベルを出力し、トラ
ンジスタTrがオンし、抵抗R1 は短絡された状態とな
り、コンパレータ10の正入力へ加わる電圧値は抵抗R
2 と抵抗R3 の分圧により決まることになり、以前より
も高い値となる。これにより、トランジスタQはピーク
電流を所定値とする駆動から従来例で述べたエラーアン
プEAの出力がゼロとなるように制御された動作、すな
わち、ランプ電力が基準電源E1 により設定された所望
の値を取るように、PWM制御される状態へと移る。
【0013】以上の動作は、直流電源Eの電圧が変動し
た場合にも同様に行われる。すなわち、電源電圧が高く
なったり、低くなったりした場合においても、放電灯1
が始動してからアーク放電灯へ移行し、安定な状態を取
るまで、ほぼ所定の電力を放電灯1へ供給することがで
きるので、電源電圧が変動した場合においても立ち消え
や過大な閃光が生じることなく、放電灯1を始動するこ
とができ、始動性能の改善が図られる。
【0014】なお、本実施例では、タイマー回路11に
よりコンパレータ10の正入力値を切り換えるタイミン
グを決めたが、このタイミングは電圧検出回路3の出力
により決めても良い。つまり、放電灯1の始動後、放電
灯1の状態に伴って、ランプ電圧が次第に上昇するの
で、電圧検出回路3の出力電圧値も上昇する。所定の電
圧に上昇したときに、トランジスタTrをオンするよう
にしても良い。また、その他の手段でトランジスタTr
によりオンしても良い。このようにすることにより、第
1の実施例では、例えば、高温時などにトランスTrが
飽和するなどして、過大な電流が流れ、回路を破壊した
りすることが有り得るが、第2の実施例では、トランス
Trを流れる電流のピーク値を規定しているので、その
ようなことも無くなる。
【0015】図4は本発明の第3実施例の要部回路図を
示す。これは、第1及び第2実施例において、基準電源
1 の部分を電力指令値演算回路13に置き換えたもの
であり、その周辺部を描いたものである。ここで、電力
指令値演算回路13はランプ電圧に相当する電圧検出回
路3の出力を受けて、電力の指令値を発生し、エラーア
ンプEAへと出力する回路であり、入力電圧が低いとき
には、比較的大きな電圧を出力し、入力電圧が上がるに
つれて出力する電圧値を下げる動作を行う。これによ
り、放電灯1の始動時にランプ電圧が比較的低いとき、
すなわち、電圧検出回路3の出力が低いときには、放電
灯1の定常点灯時に比べて大きな電力を放電灯1へ供給
するように、電力指令値演算回路13は指令値を発生
し、電力の指令値を一定とする場合に比べて速い光の立
ち上がりが得られる。また、第1及び第2の実施例で
は、始動した後、電力がほぼ一定となる制御を行うよう
にしているにもかかわらず、基準電源E1 の値によって
は、(基準電源E1 の値が比較的低い場合)、電力制御
系(点灯時の系)がデューティを決定する制御となって
しまい、意図するところの動作(始動時電力をほぼ一定
とする動作)を行うことができない場合が有り得たが、
本実施例では、始動時に電力の指令値を定常点灯時より
も高くするため、そのようなことが起こらなくなり、意
図するところの動作を確実に行うことが可能となる。
【0016】図5に電力指令値演算回路13の具体的な
一例を示す。入力端子Tiには、電圧検出回路3の信号
が入力され、出力端子ToはエラーアンプEAの負入力
へ出力される。各記号の意味は以下の通りである。図
中、OP1 〜OP4 はオペアンプ、D2 〜D7 はダイオ
ード、C2 はコンデンサ、R4 〜R18は抵抗、14は電
力指令値補正回路である。動作を簡単に説明すると、抵
抗R4 とR5 で基準電圧Vrefを分圧して得られた電
圧をオペアンプOP1 、抵抗R6 ,R7 ,R8 からなる
回路で増幅する。また、電圧検出回路3からの信号を抵
抗R9 〜R12とオペアンプOP2 からなる回路で増幅す
る。2つのオペアンプOP1 ,OP2 の出力電圧のう
ち、高い方の電圧がダイオードD2 ,D3 により選択さ
れ、抵抗R13の電圧として、オペアンプOP3 へ入力さ
れる。オペアンプOP3 〜OP5 は電圧バッファを構成
しており、抵抗R14,R15によって得られる電圧と、抵
抗R13に得られる電圧をそれぞれオペアンプOP4 とO
3 よりなる電圧バッファを通してダイオードD4 ,D
5 により比較し、低い方の電圧がオペアンプOP5 から
出力される。本回路の出力電圧、すなわち、電力指令値
の上限値は、抵抗R14,R15によって決められる。
【0017】また、抵抗R4 ,R5 は放電灯1の定常点
灯時の電力指令値を決めるものである。また、オペアン
プOP2 からなる回路は、始動後、ランプ電圧が次第に
上昇するにつれて、出力値を低くするように動作する。
仮に、電力指令値補正回路14が接続されていない場合
には、始動時、放電灯1はオペアンプOP2 からなる回
路の出力を指令値(ただし、抵抗R14,R15で設定され
た上限値を越えることは無い)として駆動され、その後
に、抵抗R4 ,R5 によって決定される指令値にて点灯
され、定格点灯となる。しかしながら、この場合、メタ
ルハライドランプ等の放電灯は、始動後、しばらくして
(数秒程度)、光出力に落ち込みが生じ、スムーズな光
の立ち上がりを得られない。そこで、電力指令値を補正
し、光がスムーズに定格点灯状態へと推移するように、
電力指令値補正回路14が設けられている。起動時に、
電圧Vaはグランド電位から所定の電位(例えば、基準
電圧Vref)へと上昇する。このとき、コンデンサC
2 には、ダイオードD6 、抵抗R17,R5 を介して電流
が流れ、抵抗R17,R5 とコンデンサC2 で決定される
時定数をもって電荷が蓄積される。これにより、オペア
ンプOP1 の正入力には始動後、所定の時定数をもっ
て、コンデンサC2 と抵抗R5 の分圧で決定される電圧
まで減少する電圧が印加される。これにより、始動時は
電力指令値演算回路13の出力は時定数をもって定格値
まで減少する動作を行い、光出力の落ち込みが補正され
る。また、放電灯1の消灯時には、電圧Vaはグランド
電位となるように動作する。これにより、コンデンサC
2 に蓄積された電荷は、コンデンサC2 と抵抗R18等に
より決定される時定数をもってダイオードD7 を介して
放電される。これにより、放電灯1の消灯時間に応じ
て、コンデンサC2 の電荷が放出され、放電灯1を再始
動する場合にも適正な電力指令値が得られ、オーバーシ
ュート等を生じることなく、スムーズな光出力の立ち上
がりが得られる。なお、オペアンプOP1 からなる増幅
回路のゲインを上げると、コンデンサC2 の容量を下げ
ることができ、コンデンサC2 は小形とすることが可能
となる。
【0018】また、この回路の入力を無くして、オペア
ンプOP2 からなる回路の部分を無くしても、ほぼ同様
の効果が得られる。さらに、この場合、仮に放電灯1に
気圧漏れ等が生じてランプ電圧が定格まで立ち上がらな
くなった場合においても、オペアンプOP2 からなる回
路を無くした状態であれば、抵抗R4 ,R5 によって決
定される定格電力が放電灯1に供給されるだけで、過大
な電力の供給が行われることは無いので、放電灯1の破
壊等のトラブルはなく、また、回路のストレスが増すこ
とにより、点灯装置を破壊することもなく、安全性が高
くなるという利点が生じる。
【0019】以上の実施例では、ランプ電力を指令値に
より制御し、放電灯を点灯する場合について説明した
が、この限りではなく、例えば、ランプ電流を指令値に
より制御し、放電灯を点灯する場合等でも、本発明を適
用できる。また、始動時にピーク値を制御する(所定値
とする)方法は、他の方法を採用しても良い。また、直
流電源Eは交流を整流平滑したもの等でも良い。また、
DC−DCコンバータ部については、フライバック形の
ものについて述べたが、その他、フォワード形等の場合
にも本発明を適用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明の放電灯点灯装置によれば、DC
−DCコンバータ部と低周波のインバータ部を組み合わ
せた放電灯点灯装置において、放電灯の始動時にコンバ
ータ部からの出力電力を直流電源の電圧によらず略一定
となるように制御する手段を設けたので、始動時に放電
灯に供給されるエネルギーを電源電圧によらず、ほぼ所
定値とすることができ、電源電圧が変動した場合におい
ても速やかに放電灯を始動することができ、HIDラン
プ等の放電灯を点灯する場合の始動性を改善できるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の回路図である。
【図2】本発明の第1実施例の動作説明図である。
【図3】本発明の第2実施例の回路図である。
【図4】本発明の第3実施例の要部回路図である。
【図5】本発明の第3実施例に用いる演算回路の回路図
である。
【図6】従来例の回路図である。
【符号の説明】
1 放電灯 2 インバータ駆動回路 3 電圧検出回路 4 電流検出回路 5 電力演算回路 6 PWM制御部 7 駆動回路 8 デューティ指令値発生回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源の電圧変換を行うコンバータ
    部と、前記コンバータ部の出力に接続され、負荷である
    放電灯へ供給される電圧の極性切換を行うインバータ部
    を有し、前記コンバータ部を制御することにより、負荷
    への供給電力を制御可能とした放電灯点灯装置におい
    て、放電灯の始動時に前記コンバータ部からの出力電力
    を直流電源の電圧によらず略一定となるように制御する
    手段を設けたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記コンバータ部はスイッチング手段
    のオン時にトランスにエネルギーを蓄積し、そのエネル
    ギーをスイッチング手段のオフ時にトランスより負荷側
    へ放出する動作を行うフライバック型のDC−DCコン
    バータ回路で構成され、放電灯の始動時に前記トランス
    を流れる電流のピーク値が一定となるように制御するこ
    とにより、負荷への供給電力をほぼ一定となるように制
    御する手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の放
    電灯点灯装置。
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